あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


紅葉デート。
2006年11月29日(水)


職場周辺を、華とデート。
久し振りの休日。
相変わらず観光地の様相を変えない土地を、慣れた歩調で歩く。
華よりも、慣れている。
手を繋いでいるけれど、あたしが道案内をする。



人波に埋もれて。
枯れ始めた紅葉に彩られて。



観光地の片隅、誰も来ないような山の上の景観地で、キスをした。



















オンナノコの日が近いから、酷く敏感なあたしの身体を、文字通り、食べ尽くすのが華のやり方で、あたしはそれに溺れないように呼吸を繰り返す。
そんな営みすら、この現実では、何の意味ももたらさないことを分かっている。
何も産まない、不毛さ加減。
それでも、あなたが喜んでくれるから、あたしはこの上もなく幸せなのだと思っていることを、どうしたら全て伝えられるだろうか。あたしは酷く苦しげに喘ぎながら、そんなことを考えている。



「許して」と藻掻きながら。
「助けて」と喘ぎながら。



あたしは、あなたのくれる全てを受け止めようと、皮膚を粟立たせて、触覚を際立たせる。



こんな風に泣いて喚くのは、あなたにだけだよ。




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夢見る霜月。
2006年11月28日(火)


日々の暮らしの中で追われながら、遠い世界を夢見ている。



ねぇ、華、お願いがあるよ。




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昨日読んだ本の影響でもあるけれど。

あなたが見た、綺麗な景色を、あたしも見たい。





あの頃の名残。
2006年11月22日(水)


かつてのあたしはいじめられっ子だった。
転校生だった小学校。
生意気だった中学校。(←激しく自覚有り…)
まあ、苛められる要素としては、自信過剰な目立ちたがり屋だったということ。
充分に腹立つ子供だった。



数年で、天真爛漫で生意気なガキから、対人恐怖症に変わった。



高校では深い人付き合いをしなかった。
男とは寝るだけで終わった。
短大では単独行動を選んだ。
クールで大人だと言われ続けた。



社会人になってから、同期と打ち解けることが出なかった。
仕事場では仕事に熱中した。
挙げ句、異動先で馴染めず、仕事量も半端じゃなく。
精神的にぶっ壊れて、肺炎を起こした。
そして、辞めた。(今更ながら惜しい大企業でした…)

結婚したのは正社員をやっている頃だった。
あたしがいなければ生きていけない人のように見えた。
周りから見れば強い人だったけれど、あたしにとっては庇護すべき男に見えた。



それでも。
対人恐怖症のような症状は消えなかった。
初対面を相手にすると、声も出なかった。
バイトや契約社員の面接では、直前まで、泣いて行くのを嫌がった。
外に出れば、足が震えてたまらなかった。






でも、ね、華。
今、あたしは平気だよ。



あたしには、何があってもあたしを裏切らないあなたがいる。
ううん、いつか離れるかもしれない。
裏切られるかもしれない。
あたしが裏切ってしまうかもしれない。

でも、ね、華。
あたしには、何があってもあたしの味方をしてくれる、あなたがいる。
どんなことがあっても、あたしの一番の味方がいる。
信じられる。
それだけは。











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毎日戦場。
2006年11月21日(火)


京都の観光地にある店に異動した時点で覚悟していたけれど。
もうとんでもない忙しさ。
店員が少ないのが最大の理由。
仕方ないと言えば、仕方ないことだけどね。





そのせいで、最近、華と会話をしていない。
毎朝、寄ってくれるから顔は見ている。
あたしは毎朝、寝惚けている。
会話にならない。



話したいことが沢山あるよ、華。
伝えたいことが沢山あるよ、華。
抱きしめて欲しいよ。
抱きしめたいよ。
温もりが足りないんだよ、華。



明日はようやくおやすみ。
予定では大阪まで行くつもりだったけれど、それもキャンセルになったから、一日のんびりする。
夕食は一緒に出来るから、いつもよりも長め。






華、ねぇ、華。
あなたが足りないよ。




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そしたら、また一週間。
がんばれるね。




悪夢。
2006年11月18日(土)




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そんな夢を見て、目が覚めた朝方。
カーテンの向こうに、まだ朝日はない。






息苦しくて堪らない。
言い訳をするあなたが、あたしの後を追ってくる。
その感覚がありありと残っている。
あたしは死に物狂いで逃げながら、早く掴まってしまうことを望んでいた。



あの夢の続きは、謝罪なの?
それとも、別れの言葉なの?










怖いんだ。

あなたは笑って、「夢だよ」と言ったけど。

怖いんだよ、華。




どんな風に見えてる?
2006年11月15日(水)


あたしと華が並んで歩く。
手を繋いで、寄り添って、笑いながら。
それはどんな風に見えてるんだろう。









今朝は、華の到着で目が覚めた。
そのまま、寝惚け眼を起こされて、さっそくネコ耳装着強制……。
朝から元気だよね、華サン!!

お付き合いしましたケドね……。

情けないやら、恥ずかしいやら、いろいろと考えるものがあったんだけど。

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満足してくれるんなら、いいです、ケド。
なんか人間として、どんどん駄目になっていく気がする。





その後は少し、朝寝をする。
再び目が覚めたら、下着だけ身につけて、お昼の支度。
細めのパスタを湯がいて。
昨日のうちに仕込んでおいた、パスタソースを温める。


いちご特製「ぶつきりトマトのパスタソース」
材料・・トマトの缶詰(角切りもの)
    挽肉(合い挽き)
    タマネギ 一個

以上っ!!
でも、その分だけ味付けには四苦八苦。
醤油、日本酒、砂糖、塩胡椒、インスタントコーヒー。

不思議な調味料で、適当に味を調整して、水分がなくなるまで煮詰めると完成。





思った以上に好評でした(笑)
あたしがトマト嫌いだから、なるべくトマトの味を抑えるように作るけど、それでも持ち味を消したら意味もないので。
モーニングとランチ系の料理は好きなのです。
ディナーは無理よ。華に任せる!





それから、あたしはLIZLISAの黒スカートとブラウス、ジャケットで。
華は新しいコート、黒いワイシャツ、ピースナウのスーツスラックスで。
腕を組んでお出掛け。

途中、コーヒーショップで休憩したり、本屋とか、雑貨屋を覗き見しつつ、最後は華の職場でケーキセットをつつく。
休日を堪能してきた。





帰りは電車。
その中であたしが思い付いたことと言えば、華に負けずにお馬鹿さん。







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これが、華のお気に入りになってしまって……。

マンションに着いてから、着衣のまま、お嬢様風なあたしの格好を「可愛い可愛い」と連呼しながら、いつもの流れ。
けれど、完全には脱がして貰えず、更に「手錠したら盛り上がる?」なんて、自ら差し出してしまう馬鹿ないちごさん。






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ツボったらしい(笑)

当分、これが続くかなー。
そんな感じで、今日は仲良し。




嫌い。
2006年11月13日(月)



あたしなんて、死ねばいいと思う。
あなたを悲しませるために。
あなたを苦しませないために。
あたしなんて、死ねばいいと思った。





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疲れた身体を引き摺って。
草臥れた心を抱えて。





泣いてるあなたを置き去りにして。





ただ会いたかっただけなのに。
あなたが会いたいと言ったからなのに。
仕事帰り、疲れたあたしは、残酷だ。





優しくなれない。
そんなあたしなんて、死ねばいいんだ。




毎朝の挨拶。
2006年11月11日(土)


最近の日課。
朝方、5時半にやってくる華。
あたしの顔を見ること。
あたしに顔を見せること。
そのためだけに。





寝惚け眼で出迎えて、その勢い。


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あたしの感覚って、男と変わらない、かも。
朝って、とりわけヤバイんだよねぇ……。




マニアックなのね。
2006年11月09日(木)


昨日の日記から続いてるけれど。
やっぱり華がおかしい……。



今日は本当なら、仕事が終わった後に会う予定だったけど、同居人の帰宅が早くて(半休だったらしい)結局駄目になってしまった。
なので、定期連絡だけで済ます。

華が電話口で、やる気のない声で嘆いている。

「来週まで我慢する」
「あたしはどっちでもいいけど」
「来週の休みには、あるいちごで、明日は、ないいちごとエッチする」
「結局するんだ……ってか、その言い方、嫌」



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「付けてくれるんなら、何でもする。土下座でもする。本気だよ!」
「土下座、してもらおーか」
「するするっ」
「……やっぱり、止めて。怖い。キモイ」
「お願いだから!! あと、来週の休みは、大きめのワイシャツでね。パンツぐらいは履いてていいから」
「何ソレ!?」
「いやぁ……プラスアルファ?」
「怖い、華! 痛いこと言わないでぇっ」





誰か、あいつの暴走を止めて……orz
そもそも、アレがあたしに生えていたと認識に変わってきてるンですけど。
本気で怖いンですけど。




来週の休み……あたしは何をされるんだろう。






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アイタタタタタ!!

ええ、もうね。別に嫌じゃないけど、お付き合いしても構わないけど、それぐらい。今更だから、ドンと構えていてもいいんだけどさ。



ごめん、そのマジな目が怖い……。




プシキャット。
2006年11月08日(水)


お休みの日は一日デート。
目が覚めた瞬間、華は玄関にいる。

それからいつものように目覚めのための儀式。
昼寝。
起きてから、遅いお昼。今日は特製ネギ焼き。

今日は、その後、自転車の二人乗りでおでかけ。
LIZLISAのスカート買ってしもた……。
それと、華に変な手袋を買ってもらった。怖い顔をした羊の手袋。アジアン雑貨のお店の店頭にあって、つい目を留めてしまったもの。
どうせ通勤にしか使わないもん。
華が笑ってくれるなら、いいや。





帰ってから、下着姿のままで、タンスの整理。
あたしの服の趣味は毎年変わるから、着れなくなったものがたくさんある。正社員をしていた頃に揃えた服なんて、堅すぎて着ない。黒いワイシャツ、地味目のチノパン。一つ一つ広げて、華が好きそうなものは横流し。
ワイシャツとか、シックなブラウスとか、迷彩柄のジャケットとか。
華は喜んで持って帰る。
あたしのお古なのに……どうやらそれが嬉しいみたい。わかんない。

この間も、マフラーを買うと言うから、あたしの持っているたくさんの中から、一つをあげた。コムサのグレー。ブラウンとお揃いでもらったものだから。
最初はブラウンを持っていったけど、華にはグレーの方が似合う。
あたしがしていたのを外して交換したら、何だかいたく感動していた。
よくわかんないけど、この子は、あたしのことが好きで好きで仕方ないのだけは理解できる。





華がよく言う。
「いちごが好き」って、いつものトーンで。
その後で、「分かってる?」って聞いてくる。

分かってるよ。そんなこと。
あなたを置いて死ねないと、このあたしが思ってる。
惜しいものなんて何一つ無くて。
大事なものを作ることもなくて。
いつ死んでも後悔のないように生きてきたあたしが。このあたしが。
生まれて初めて、責任を感じてる。





華。
あたしの大好きなあなた。
あたしが息絶える時には、あなたを殺してから逝くよ。
約束するね。











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じんましんが出たー。
ムービー撮られたー。ひーん。



更に帰り際に、あたしの悪戯。



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……って、華の息が荒いンですけど。
怖い怖い怖いいいぃっっ!!
両手首掴んで、ハァハァしないでぇっ。



「来週、ソレでお願いします!」
「やだっ、華が怖い!」
「いや、ほんとお願いします。土下座するっ!」
「しなくていいーーー!」

帰り際の玄関での遣り取り。
…………あほか……




抱きしめてくれた。
2006年11月06日(月)



仕事が終わって、急いで華の家へ。
あたしの晩ご飯は、途中で買ったコロッケ二つ。
仕事場の残りの和菓子を二つ。これは華とはんぶんこ。





食べ終わったら、そのまま抱き竦められた。





じわじわと込み上げる何かが、腰骨の辺りから、内臓まで伝わってくる。
ああ、華がいる。
あたしの中に、華がいる。

物理的に「交わる」ということができない生き物同士だけれど、こうしてあたしは、自分の中にあなたを感じることができる。





頭の中を真っ白にして、あなたの腕の中で鳴く。
今日は、全て、華の思う通り。
お邪魔をする、悪戯な手もない。
ただ、華に踊らされる。





涙が出そう。
ううん、もう泣いてる。





身体中に散らされた、真っ赤な痕跡。
華が残した自己主張が、あたしの皮膚を染め上げている。
綺麗な綺麗な、赤い花。











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ちょっと情けない場所なんだよねぇ。
抗生物質でも塗って、大人しくしておこうっと。




脳髄に叩き込むような、逃げ出したい程の快楽を。
2006年11月05日(日)


欲しい。と思う。
ここ数日。



この間のお遊びが、本当にお遊び程度の触れ合いで。
あたしとしては、その方が好みなんだけれど。

何でか、身体の奥が疼く。
心臓の裏側、腰骨の内側、内臓の重なり合う隙間。
そんなところを、ちくちくと刺されるように、痛い程。
疼く。
どうすればいいのかわからなくて、叫びたくなる程。





どうしたんだろう。
お遊び程度の触れ合いでは、あたしは満足できなかったのか。
でも、あの時は心底、幸せだったはずなのに。






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明日、会いに行こう。
そうしよう。




口癖。
2006年11月03日(金)


けんかをする。
いつもあたしが怒ってる。
華はあたしの言うことを聞いてない。
聞いてる振りして、理解している振りをして、何一つ飲み込めない。
分からないならそう言えばいいのに。
あたしが伝えようとしていた数々のことを、あなたは容易く流してしまう。



あたしが我が儘なんだって、分かってる。
求めすぎている。
理想が高すぎる。
欲しいものが多すぎる。
けれど、それを諦めたら、華と生きていくことを選べないの。
諦めたなら、今度こそ、一人きりで生きていくことを選ぶよ。
それだけは華も理解していて、あたしが怒るたびに、今にも死にそうな顔をする。捨てられてしまうことに怯えている。




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でも、華。ねぇ。
そんなことを繰り返していたら、あたしは何も言わなくなるよ。
何が欲しいのか。
何を望むのか。
何が心地良いのか。
どうしたら、あなたの望むように笑っていられるか。
全てを言葉にして説明することを、諦めてしまうよ。





あたしのことを愛しているなら、身を削って、あたしを知って。
我が儘だって分かってる。
あたしは一方的すぎる。
華にばかり理想を求める。

でも、その代償に、あたしは、あたしの時間をあなたに捧げるから。
あたしの全てをあげるから。



泣いたりしないで。
あたしを見ていて。




ラビット病。
2006年11月02日(木)


日差しが降り注ぐベッドで、肌が触れ合う。
知らずにこぼれる笑い。

何度も何度も抱き合って。

何度も何度も、確かめ合う。

どれだけあなたが愛しいか。
どれだけ今が幸福か。




予定を入れない休日は、二人とも穏やかでいられる。
慌ただしさに追われて出かけるのもいいんだけど、のんびり過ごす日もいい。それが晴れの日なら、すごい贅沢。





ぴったりとくっついて、まるでウサギみたい。






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ささいなことなのに。
天の邪鬼なあたしは、素直になれない。
幸せな時間があった分だけ、その後の孤独が苦しい。

残されるという感覚が、嫌だ。





こんなに愛してるのにね。



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