けたたましい電信音で起こされ、寝ぼけたまま電話に出ると
樹君の口からダースベイダーのテーマが流れてきた。
若干ずれていたが、ツッコミを入れる元気もなかったので用件だけ聞いた。
『何、こんな朝っぱらから』
「今からパチンコのスター・ウォーズ打ちにいかねぇ〜」
『いいけど、まだ九時ジャン午後からにしない?』
「ダメ、朝一で並ぼうよ」
『午後から用事でもあるの?』
「別にないけど」
『なら、いいじゃん午後で』
「午後からじゃ、座れないよ」
『そんな人気あんの?』
「朝一で並ばないと、まず座れないね」
『いやさぁ〜、朝の四時ごろまで飲んでいたから眠いんだよ』
「この前、俺も同じだったけど付き合ってやったじゃん」
『そうだったけな、しゃない今から着替えて向かうよ』
と電話を切って、そのまま布団をかぶってしまい爆死。
ぱっと眼が覚めたときには、もうすでに11時を回っていた。
着信履歴が6回、メール数が2件、すべて樹君からの苦情。
『すまん、マスター、C-3POを修理していたら遅れてしまった』
と苦し紛れのメールを打って送ったら、すぐさま返信が来た。
「アナキン何をしている早くこい」どうやら怒ってはいないみたいだ。
罪の意識を感じていたので心底ほっとした。
なるほど、なぜ怒っていなかったのか、着くなりすぐさま理解した。
島に1人だけバカ出ししているやつがいた。よく知っている人物だ。
『並ばないと座れないんじゃなかったのか?』
そいつの周りに誰も座っていなかったので嫌味たらしく言ってやった。
「お前のために確保しといてやったんだよ」
あからさまなウソだが『ありがとよ』って言っといた。
『それにしても開店一時間半で5箱積むって絶好調じゃん』
「まぁ〜ね、フォースを込めたからな」
『あっそ』
樹君の隣に座り確変の演出を横目で見ながら、自分の台を回し始める。
スター・ウォーズは初打ちだったので
どの演出が熱いとか、このリーチは期待できるとか、もちろん知らない。
なので、いつの間にか自分の台が大当たり確定のモードに
移行していたことに気づくのが遅れた。
『ヤベェー、これ大当たり確定パターンだ』
「ホントだ、やっぱ違げなぁ〜アナキンは」
『まぁ〜な、こちとらジェダイ騎士団だからな、ダースモールには負けるはずない
でも8連もしているマスターには負けるよ』
「いやぁ〜久しぶりだよ、こんな連チャンするの」
『やっぱ、俺らジェダイ騎士団だな』
と、こんな調子でアホな会話のやりとりばかりしていた。
お互い、ドル箱の山を築き上げ
ジェダイ騎士団の生き様を、俺たちは確かに受け取ったであろう。
まぁ〜受け取ったところで何一つできんがな。
『今日の一枚』
一応これ主役がダースベイダーのはずなんだけど、影が薄かった。
今年一年を、漢字一文字で表すと
「無」 だった。
これといって、何もしてない。
一年を振り返ってみても、何も思い出せない。
「お前はこの一年間、何をしていたんだ」と自分で自分を叱咤してやりたい。
今年の抱負に「毎日、日記の更新をすること」やら
「メタボ回避のために定期的な運動をすること」やら
有言しておきながら無実行だった。
来年の漢字一文字は「動」になるように
様々なことに興味を持ち、分野に偏らないように
行動していかねば来年も無になってしまう。
さぁ〜、今年も残すところあと、18日です。
一日一日を、お互い頑張っていきましょう。
連夜で酒を飲み続けたため、頭がすこぶる痛い。
体の八割はアルコールよって完全に支配されてる。
とりあえず、朝っぱらから牛乳を1リットル、がぶ飲みした。
そうしたらアルコールが消し飛び、正気を取り戻したかに思えたが
効き目は、ほんの一瞬だけだった。
鬼グロキーだぜ。
やべぇーーぜ。
オーイエー今の僕なら二度寝だって三度寝だってできるぜぇーー。
会社なんて行ってたまるかぁーーー。
このまま捨てがたき日々を捨てられたら
どんなに楽か。
自分が捨てた日々を誰かが拾って蒔いた種が
不満ばかりの花を咲かせる。
咲いた花の首根っこを草刈鎌でブッシュー。
クビになる。だから会社に向かわねば。
最近、物忘れがひどくて困っている。
物忘れならまだしも
「何かを忘れていたことに気づいたはいいが、
数秒したら何を忘れていたかを忘れしまう」といった重症ぶり。
そして今日も、こいつの固有名詞が出てこない↓
なんだっけなぁ〜〜お前の名前は・・・。
この画像を見たほとんどの人から
「簡単だよ、こんなのもわからないの」と笑われそうだが。
僕からすれば喉元にすら上がってこないんだよ。
完全にド忘れしたよ。
パソコンで検索しようにも、単語が出てこなければ意味がない。
とりあえず、googleで、それっぽい、キーワードを入れて検索することに。
“
穴あけ”と打ってポチ!
あぁ〜〜〜 一発で出たよ。
さすがパソコン!
そうだよ〜お前の名前は
「千尋」じゃなくて
「パンチ」そう、お前はパンチだ。
よし!
お前を忘れないために十回、叫ぼう。
パンチ パンチ パンチ パンチ パンチ パンチ
パンチ パンチ パンチ パンチ
「毒リンゴを食べたのは?」
パンチィ〜〜〜〜
なんだ!
昨日のこの気持ち悪い日記は
あの時、少しは参考にならばいいなぁ〜と思って
日記を書いた記憶はあるが
どんな内容の日記を書いていたのか記憶にない。
よくよく数えてみると短い文章なのに
「夢」っていう漢字を16回も使っちゃっているよ。
多用しすぎ!
酔っ払いすぎ!