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■ 『聖母エヴァンゲリオン』
「人間が生きるということ、生きのびるということ、それは端的に暴力に他ならない」
(岡真理「〈人類補完計画〉あるいは生きのびるということについて」 『「エヴァ」の遺せしもの』p57.より)
やったぁ! 仕事帰りの三十分、終電ぎりぎりで寄ったブックオフで、小谷真理『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス、1997)発見!! 嬉しいことに帯付きです。 本屋で一度、在庫切れと言われてしまい、古本屋でさがしていたのだけれど。 以前は、古本屋でたくさん見かけたのに、いざ読みたいと思ったときはどこにもみあたらなかったのだ(でも、ネットで見る限りまだ新刊で入手可?)。 ついでに、100円コーナーで岡真理が寄稿していたのに惹かれて、『「エヴァ」の遺せしもの』(青弓社、1997)も入手。
会社のデスクトップがまた綾波レイにもどりそうです(今はレイトン卿の「燃えあがる六月」)。 にしても、「なんで綾波やアスカのコスプレしないのー?」 というツッコミをいただける職場なので油断できず。
*岡真理(おかまり) 現代アラブ文学、第三世界ジェンダー論専攻。 京都大学大学院人間・環境学研究科教員。 主著『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社、2000) 『記憶/物語』(思考のフロンティアシリーズ、岩波書店、2000) 『テロ後 世界はどう変わったか』(岩波新書、共著)
『記憶/物語』は、エッセイとして読めば映画や文学への読み込みが出色。
★当為と権能の語法――岡真理『記憶/物語』を読む 岡真理の岩波のブックレット(岩波書店、二〇〇〇年)への書評。岡真理は前項の本の中で、上野千鶴子を猛然と批判していた。アラブ、女性、文学、と「〈他者〉のスリーカード」を揃えた岡の盤石の布陣は、おそらく現在「無敵」だろう。しかし、「不敗の構造」は、たやすく「腐敗の構造」(@ATOK9)に転化する。岡の語法を領するある種の「クリシェ」に、私は息苦しさを感じてしまった。しかし、語法への批判は、本当を言うとあまりフェアではない。書いた後、反省。 (内田樹『ためらいの倫理学』解題より )
2004年08月24日(火)
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