月に舞う桜

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2014年05月04日(日) じれったい

先月から、平日の朝刊に夏目漱石の「こころ」が連載されている。
「こころ」を初めて読んだのは、高校の現国の教科書でだ。
私はあの世界がすぐに気に入って、授業でほかのページを取り上げているときも、そんなことは構わずに「こころ」を繰り返し読んでいた。
教科書に載っていたのは抜粋だったので、そのあと文庫本を買った。確か今も家にあるはずなんだけれど、ちょっと探しただけでは見つからなかった。
高校時代への懐かしさもあって連載を読んでいるが、いかんせん1日では大して進まなくて物足りない。それで、1週間分をまとめて読んでいる。
それでも、じれったい。

「じれったい」で思い出すのは、玉置浩二だ。
「こころ」の切り抜きを読んで、じれったいなあと毎回思い、安全地帯の「じれったい〜♪」という曲が毎回頭の中を駆け巡る。
タイトル、何だっけな。
スキャンダラスな面はともかく、玉置浩二のあの声は魅力的でそそられる。甘くてセクシーで、大人の男の危ないにおいがして、澄んでいないところも良い。心臓と子宮に響く感じ。ちょっと薄暗いバーかなんかで、あの声で歌われたら、イチコロだ。

あ、調べたら、そのまんま「じれったい」ってタイトルだった。


2014年05月03日(土) やめられない徘徊

久しぶりに横浜へ行った。
横浜駅周辺は、いつ行っても人で溢れている。連休中なら、なおさら。
ウインドウショッピングが止められない。
ぐるぐるぐるぐる、あちこちお店を見て回って、1,2時間なんてあっという間だ。
横浜のお店は物が高い。会社周辺のショッピングモールとはわけが違う。
でも、その分、洗練されたものが売られている。洋服の材質やデザインや色合いが、確かに良い。

昔に比べて、金銭感覚がシビアになった。
前は、横浜でも結構洋服を買っていたように思うけど。

でも、見ているだけでも楽しいのだ。
十分、目の保養になった。
かわいいもの、素敵なもの、感じの良い接客、人でごった返す熱気、そういうものに触れると、その日を気分良く過ごすことができるし、エネルギーを蓄えられる。

それにしても、横浜駅は人の多さの割にエレベーターが狭すぎるよね。


2014年05月02日(金) 17回忌

朝から雲一つない、抜けるような青空が広がっていた。初夏みたいな気候で、暑いくらいだ。
こんな日は、仕事なんてせずに、どこか見晴らしの良い公園で、ひとり貴方の音を聴きながらのんびりしていたい。
でも、私には仕事があり、待っていてくれる人たちがいて、片づけるべきことがある。
生きているとは、そういうことだ。
それに、イヤホンなんてつけなくても、いつだって貴方の音は聞こえているよ。

どうか、世界よ、平和であれ。
私の愛する人たちも、そうでない人たちも、ともに等しく幸せであれ。

2014年5月2日、16年目の春の空に祈りを放って。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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