月に舞う桜
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2011年10月29日(土) |
長年の謎が、今ついに! |
子供の頃から、「お日さまのにおい」が好きだった。 天気の良い日に干した布団や洗濯ものから漂う、あのにおいのことだ。 夜、「お日さまのにおい」のする布団に包まれると、なんとも幸せだ。やさしく抱きしめられ、守られているような気持ちになる。 あったかくて、いいにおい。
あの「お日さまのにおい」は一体何なのだろうと、ずっと不思議だった。 その謎が、10月28日付のmixiニュース(「Excite Bit コネタ」のもの)でようやく解けた。 このニュースの中で、2001年11月15日付の日経の記事が引用されている。 それによると、「紫外線によって洗濯物からアルデヒドやアルコール、脂肪酸といった揮発性の成分が発生すると判明した」そうな。
「アルデヒドやアルコール、脂肪酸」って聞くと、ちょっとガッカリ感も否めないけれど、そのあとの引用文「この香りを嗅ぐことで、気分の良いとき特有の脳波が表れる」には、やっぱり!と納得。 においに脳が反応して、あの幸福な気分が広がって心満たされるのね。 でも、どうして気分が良くなるんだろう? 人を気分良くさせる何か別のものと、同じにおいなんだろうか?
あの幸福感は、「高揚感」ではなくて「安心感」だ。 安心感を得られるってことは、例えば「お母さんのお腹の中」と同じにおいだったりするのかなあ。
「お日さまのにおい」は、一言で言えば紫外線のなせる技だったわけだ。 紫外線は肌の大敵みたいなイメージがあって、実際、浴び過ぎは良くないけれど、全く浴びなくて良いってわけじゃない。 紫外線を浴びると、皮膚でビタミンDを生成できる。ビタミンD不足は骨に悪いらしい。 つまり、紫外線は人体に害も及ぼすけれど、太陽の恵みでもあるのだ。
ってことは、やっぱりあのにおいは「お日さまのにおい」だったんだ。 正確に言うと、「お日さまがもたらす恵みのにおい」だ。
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