月に舞う桜

前日目次翌日


2007年08月31日(金) お役所参り

お役所って、どうして窓口も電話受付も5時までしかやってないんだー!
受付時間が短いなら、せめて手続きに必要な書類の記入方法を分かりやすくしてくれんかね。自立支援法に基づく福祉サービスを継続利用するための書類が届いて、記入例が書かれた別紙も付いているのだけど、これがまた分かりにくい。
まぁ、記入例が分かりにくいのは、私の理解力が足りないだけかもしれないけど。
今日はたまたま早退届けを出していて、元々あった用事は少し遅くなっても構わなかったので、先に区役所に行ってきた。送られて来た書類を一人で睨んでいても埒が明かないんだもの。

区役所の障害者支援担当窓口に掲げられたプレートが「障がい児・障がい者担当」となっていて、げんなり(6月3日の日記参照)。
以前は「障害者」となっていたように記憶しているから、わざわざ付け替えたのだ。そのことに気づいてもっとげんなり。我が区役所よ、お前もか!
応対してくれたお姉さんは親しみやすい感じで、話し方も分かりやすいのだけれど、持参した書きかけの用紙を全部奪い取って自分のペースで説明していくので、ちょっと気圧されぎみに。分からないところを整理して丸をつけて行ったんだけれども、そんなことは無視で、まぁいっか。

用紙は3枚あって、1枚目の裏面の記入方法が分からないので白紙にしていると、「ここは、こっち(2枚目)に書くことと意味は同じなので、書かなくていいです」と、いとも簡単に。

え。
そんなこと、どこにも書いてないんですが。
書かなくていいなら案内書か記入例に明記しておいてくれよ。すっごく悩んじゃったじゃん。

で、「これ以降は○○もしくは××の場合のみ記入して下さい」と書いてあるところがあって、私はどちらにも当てはまらないので「ここから先は書かなくていいんだな」と思っていた。がしかし、私の話から私が定職に就いていて保険料や所得税を自分で払っていると知ったお姉さんは、「書いてくれれば(保険料や所得税を)経費と捉えて考慮しますので」と言ってくれた。
親切心で言ってくれたのだとは分かったけれど、私は内心、「やっぱり書かないで出そう」と決めていた。だって、その欄には経費だけではなくて給料や障害者年金の額や預貯金額まで書かなきゃならないし、証明できる書類のコピーも添付しなくちゃいけないのだ。添付書類を揃えるのが面倒な上に、預貯金額なんて書きたくない。
私の心中を知る由もないお姉さんは、さらに親切心を起こして、「書けるところは書いてあげよう」と思ったらしい。「預貯金はどれくらいありますか?」と聞いてきた。
いや、そんなこと、あなたに教えられんがな。それに、ここは区役所の相談窓口。隣で見ず知らずの女性が、私みたいに職員に何か聞いてるのだよ。机の向こうには職員もたくさんいるのだよ。そんなところで、自分の預貯金額なんか言えるか?
しかも、どさくさに紛れて「そんなにないですか」と言い放つお姉さん。
あんた、アホか。
私、お客様対応をするオペレーターの端くれですが、お客様にそんなことを言うなんて考えられませんが(その前に、そんなことを聞くような場面がないけれども)。
言いたくないし、そもそも書くつもりもないので言葉を濁していると、畳み掛けるように「正確じゃなくても、だいたいで構わないです」と。
あんた、本当にアホか。いい加減、察しろよ。

とまぁ、こんなことがありつつも、実際はそれほど嫌な感じを受けなかったのは、ひとえにお姉さんの明るい笑顔と気さくな話し方のおかげでしょう。「嫌味な感じがない」というのは、それだけでものすごく人の印象をプラスにするものだな、と思った。

それにしても、毎年この同じ書類を書いて返送しなきゃならんのか。
ぶっちゃけ、世帯状況や税金なんて役所で調べられるんだから、勝手に調べて自動継続しておいてくれよ、と思ってしまう不精市民であった。
まぁ、福祉サービスの費用もすべて税金だからね。面倒でもちゃんとしないとだめだよね。私が福祉サービスを受ける立場じゃなくて、ただ納税してるだけだったら、「面倒なんて言わないで、ちゃんとやれよ!」と思うもん。

でもさぁ、お役所が5時までって本当に不便だわ。私はいざとなったら母に頼めばいいけど、一人暮らしの人なんか大変だよ。
現に、どうしても不安で社会保険事務所に問い合わせたいことがあるけど私は電話できる時間がなくて、母に頼んだもの。

ところで、身障者手帳と障害者年金の等級って、必ずしも一致するものじゃないのね。
成人8年目にして、初めて知った。びっくりだ。


2007年08月30日(木) Red Moon

団地と自転車置場の間の通路に、仰向けで絶命したセミや干からびたミミズがへばりついていて、夏の終わりと無常を想う8月の末。

おととい、テレビで皆既月食を見た。
赤い月を見ていると、不安を煽られるようで何だか怖い。よくないことが起こるような気がして、心がざわざわする。抗うことのできない大きな力に、世界が覆われてしまいそうだ。
それでいて、台風の前みたいに無性にドキドキする。不謹慎にも、大きな力を待ち侘びてしまうような興奮。

もちろん、赤い月が本当に特別な力を持っているとは思わないけれど、もしかすると、あれはやっぱり不吉な予兆だったのかもしれない。詳細は書けないけれど、「皆既月食の呪い」が起きてしまった。
あーいやだいやだ。気が重い。

でも、それこそ天体規模で考えれば、どのみち取るに足らないことだ。たいしたことはない。
たいていの場合、物事は「案ずるより産むが易し」だ。
苦手だと思っていた人が、近くで接したら案外温かみのある人で好印象だったり、実際やってみると予想よりずっとスムーズに事が運んで、「何をあんなに怖がっていたんだろう」と不思議になったり。そういうことを、私はこの一年で何度も経験してきた。
だから、今度もきっと。
ただ今は、来たる事態に備えてぐちぐち喚いて不安を分散させているだけ。それは、心の準備に必要不可欠な儀式なのだ。


2007年08月19日(日) 目力

夏休み用に借りてきたDVDの最後の1本、『花よりもなほ』を観た。
監督は『誰も知らない』でカンヌ映画祭の賞を取った是枝裕和、主演は岡田准一。岡田くん目当てで借りたのは言うまでもない。

やさしくて、静かな映画だった。生きるの死ぬのといった声高な叫びはない。時代劇だけど派手な立ち回りはない。あるのは、人間の生活と、感情と、豊かな表情。主演は岡田くんだけど、登場人物一人ひとりが主役だった。一人ひとりに物語があって、一人ひとりの表情が本当に生き生きしていて、「あぁ、生きていくっていうのは素朴で健気で、たくましいことなんだな」と思った。
人間を大切に見つめる眼差しが感じられて、好きだ。

贔屓目かもしれないけれど、岡田くんが現代劇と違って「岡田准一オーラ」を発していないところが良かった。それから、台詞が少ない中できちんと演じられているところも。
何を観ても俳優の名前がちらつくっていうんじゃなく、観ている間は観客に名前を忘れさせるのが本物の俳優だと思うし、私はそういう人が好きだ。トム・ハンクスとか、阿部寛とか。
岡田くんが武士の恰好をすると、ときどき真田広之を思わせる目をする。『ラスト・サムライ』では、トム・クルーズでも渡辺謙でもなく、真田広之に惚れたのだ、私は。あの目が好き。あの、目力が。
目力があって、でも、岡田くんの目はやさしい。子供を見つめるときの表情とか。

あとは、浅野忠信の存在感がすごい。台詞は一言二言しかないのに、そこに佇んでいるだけで存在感がある。
すごいと言えば古田新太で、私が今回借りた『木更津キャッツアイ』、『真夜中の弥次さん喜多さん』、『花よりもなほ』の3本すべてに出演しているのだ。どんだけ〜!


2007年08月18日(土) てやんでぇ

昨日の日記に書き忘れた、セールに行ったときのある出来事を書いてみる。「他人のふり見て我がふり直せ」の意味で。自戒を込めて。

洋服を見終わって、某ジュエリーショップを冷やかしていたときのこと。私は、買う気もないのに指輪やネックレスをじっくり見ていた。並んだ商品の向こうには3人の店員がいて、彼女たちが私に気づかないはずはない。が、彼女たちは私が指輪などを見ている途中から、喋りだした。目の前にいるから嫌でも耳に入る。聞こえてきた内容から判断すると、仕事の話じゃなくて明らかにプライベートの話なのだ。ただの雑談。
え、それっていいの? ありなの? 目の前で客が商品を見ているんですけど?
そりゃあ、私はただ見てるだけだし、話しかけられたいわけじゃない。セールストークされたら、困る。
でも、たとえ冷やかしでも一応お客さんなわけですよ。お客さんが自分の店の商品を見ているときに、平気な顔して雑談を始めるって、仕事をする姿勢としてどうかと思うんですが。
そこは高級ではなく、手ごろな価格でアクセサリーを売っている。気軽にアクセサリーを買いたいときには助かるお店。でも、その店員の態度を見て、「商品が安いと店員(の教育)も安いのね」という偏見を持ってしまった。

で、「まったく、ありえんよ」と思いながら帰ったわけだけど、夜になって自分のことの置き換えて考えたのだ。
私は仕事でオペレーターをやっているけれど、1日中電話が鳴りっぱなしでお客様と喋りっ放しというわけじゃない。それに近い日もあるけど、たいていは閑散時というものができる。
そういう時、隣の人と調子に乗って喋っていて、近くの席のオペレーターのマイクに声が入ってしまうと大変まずい。うちのマイクは感度がいいので、気をつけるようにと日頃から言われてはいる。でも、正直、少し暇になるとついつい忘れてしまうのだ。
自分がお客様応対していないときでも、常に神経を使って周りのことにも気をつけていないとダメなのだ。今日の出来事で、改めてそう思った。
万が一、私の笑い声なんかが誰かのマイクに入ってお客さんに聞かれたら、「商品が安いとオペレーターも安い」どころか、「料金高いのにオペレーター教育がなっとらん!」と思われかねない。
気をつけなきゃ、ほんと。


話変わって今日のこと。
『真夜中の弥次さん喜多さん』のDVDを観た。
愛し合う恋人同士の弥次さんと喜多さんがリアルを探しにお伊勢参りの旅に出るのだが、極限までリアルを無視することでしかリアルは追求できないと言わんばかりに、リアルがぶっ飛んでいる。たまに、ついていけなくなる。
でも、あんなにぶっ飛んだものを映像化できたのはすごい。スタッフやキャストがあれをすべて「理解」して製作したのだったら、もっとすごい。
クドカンの映画だけあって、キャストが豪華だった。
中村勘三郎はあれでいいんだろうか。新聞紙で作った兜かぶって、ほっぺに赤いの塗って、出演シーンはわずか。いいのか? 本当にいいのか? 息子のため(喜多さん役は中村七之助)なのか?
そして、妻夫木聡がどこに出ていたのか分からずじまい。
ぶっ飛んでいて、たまについていけない。でも、ぶっ飛んでいても、それぞれの愛情がきちんと伝わってくる。弥次さんの想いも、喜多さんの想いも、お初(弥次さんの女房)の想いも。たまについていけないけど、ああいう感じは嫌いじゃない。
ピンクの象に乗って二人が旅を続ける場面で、hideを思い出した。ピンクの象は、幻想や妄想の象徴。そう教えてくれたのは、hideだった。
最初のほうで、お江戸の瓦版が南蛮の象を取り上げている。ほかのどんな動物でもなく、なぜ象だったのか、映画を最後まで観ると合点が行くのだ。


2007年08月17日(金) 嬉しいのと残念なのと

セールに行った。
NATURAL BEAUTY BASICで青や黒や白の模様が入ったノースリーブのカットソーと、黒い半袖カーディガンをゲット。
別のお店で、70%OFFの文字に吸い寄せられてボレロとにらめっこ。が……

悪魔「すげーよ。元値¥13000ちょっとが70%OFFで¥4000くらいだよ! 買わなきゃ。こりゃぁ、買っとかなきゃ!」
天使「でも、ずいぶん前にボレロはコーディネートが難しいって学んだでしょ? それに、この生地だと見た目より暑いって。セール価格に目がくらんで買っても、タンスの肥やしになるわよ、絶対」
悪魔「で、でも、70%OFF……」

という戦いを繰り広げた末、天使ちゃんが勝ったのであった。

さて、4℃が洋服部門から撤退することを遅ればせながら最近知ったので、閉店する前に何か一枚でも買っておこうと思って行ってみたものの、時すでに遅し。同じフロアにある4℃のジュエリーショップで聞いたところ、お洋服屋さんは一週間前に閉店したそうな。タッチの差(でもないか?)で間に合わなかった……。
実は、この4℃のお洋服屋さん、6月に一度覗いたことがある。そのときマリンブルーのストライプ柄の半袖を見つけたのだけれど、迷った挙句、買わずに帰ってしまったのだった。それが今になって悔やまれる。色も柄も、今でも鮮明に思い出せるのに。
結局、4℃の洋服は1着も手に入れないまま、終焉となってしまった。あとは、アクセサリーとバッグで「4℃欲」を満たすしかないな。

お昼ご飯は、新しく見つけたイタリアンのお店にふらりと入った。そこはリゾットのメニューがわりあい豊富で、そういうお店にはあまり入ったことがなかったから。
そこで食べたトマト味の焼きリゾットは、かなりおいしかった。リゾットというわりには芯が残っていなくて、ピラフに近いかもしれない。トマトだけじゃなく、いろんな野菜の味がした。それから、程よいお焦げ。上には、ホタテの香草パン粉焼き。
リゾットで口の中が少しくどくなったら、付け合せの野菜がちょうどいい。ルッコラや、小さく切ったニンジンやパプリカや何だか分からない青菜は、ほとんど火通しも味付けもされていなくて、野菜の自然な味が新鮮だった。しっかり味のついたリゾットと対照的で、お互いを引き立てる。野菜って、おいしいんだよね、本当。
自分で見つけて初めて入ったお店が成功だと、その1日は嬉しくなる。

帰ったのは、3時前という一番暑い時間帯。
暑い。いや、暑いを通り越して、痛い。「日焼け=火傷」ってことが、よく分かる。腕も脚も、火傷。
今日はこの前通販で買った半端丈のズボンを穿いた。裾を折り返すとギンガムチェックが見えてかわいいのだけど、折り返したときの長さが中途半端で、車椅子に座っているとあんまり恰好良くない。仕方なく、裾を伸ばした状態で出掛けた。ギンガムチェック目当てで買ったのだが……。残念。


2007年08月16日(木) ばいばい

北海道旅行記で白い恋人パークをあれだけ絶賛したのに、なんてこったい。裏切られた気分だわ。
「ごまかす」ってのはさぁ、物を作って売る職業人としては最も下等なことだと思うんだけどねぇ。どうなんですかね、ほんと。あんなにおいしいのにね。自分たちが作ってるもの、食べたことないんですかね。「こんなにおいしいものを作ってるんだぞ」というプライドとプロ意識はないんだろうか。
お菓子って、必需品ではなくて贅沢品。どうしても買わなきゃいけないものじゃない。だからこそ、一度信用を失うとどんどん人が放れていって、崩れるのが速いのではないかと思う。でも、「白い恋人」は大丈夫なんじゃないかという気もする。「白い恋人」のブランド力ってすごいのぉ。
……なんてことを考えながら、北海道で買った缶入り「白い恋人」の残りをかじった。

昨日は友人2人と横浜をぶらぶらした。干物女を脱出するべく、久しぶりにネックレスと指輪をつけて。買ったときは中指用だった指輪、でも、今は薬指じゃないと入らない。ショーック!
まず、友達お勧めの自然食のお店でお昼ごはんを食べた。タンシチューにも惹かれたけれど、横浜までの道のりが猛烈な暑さとの戦いだったので、さっぱりしたくて「ハーブ鶏と揚げ出し豆腐のみぞれ煮定食」を選んだ。料理が出てきてびっくり。みぞれが、期待以上のてんこ盛りだった。んまい。付け合せの茄子も、んまい。
ご飯は、麦飯か黒米のどちらかを選ばなきゃいけなかった。私は白米以外にどうも苦手意識があって、内心どうしたものかと困っていた。が、しかし、麦飯を麦とろご飯にして食べたら、結構おいしかったのだ。やっぱり食わず嫌いはいかん(完全な食わず嫌いではないけど、食べたのは遠い昔のこと)。
私は麦とろご飯を嫌いじゃない、ということを友達のおかげで知ることができた。誰かと一緒にいろんなところに行ってみるものだ。
そのあと、横浜ベイクォーターやポルタを見て回って、もちろん、おやつに甘いものを食べることも忘れない。ティータイムは苺のムースケーキとライチジュース。
最近干物女と化していた私は特にこれといったネタがなく、ほとんど聞き役に回っていた。友達の話を聞くのは有意義だし、アドバイスにならないアドバイスをしたり突っ込みを入れたりするのも楽しい。でも、次に会うときは「聞いて聞いて!」と喋り倒せるよう日々精進せねば、とも思ったのだった。

夏休み用にDVDを何枚か借りてきたので、今日はその中から『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』を観た。
「日本シリーズ」と同じようなテンションなんだろう、ぶっさんが死ぬと言っても、それほどしんみりはしないだろうと思っていたけど、全然そんなことなくて予想外に泣けた。泣かされる覚悟ができていなかったので、余計に泣けた。
みんな、何て愛情深くて温かいんだろう。「それじゃあ、公平くんがかわいそうだよ」って言う美礼先生も、命日忘れちゃうお父さんも。
大切な人を亡くして生き残った人も、大切な人を残して逝かなきゃならない人も、両方切ない。でも、私たちはいつだって、誰だって、残された側の人間だ。残された私たちは、生きていかなきゃいけない。
「ばいばい」はつらい。悲しい。でも、生きていくためにこそ、ちゃんと「ばいばい」ってけじめが必要。
たぶんそれは、死別に関してだけじゃなく、人生のあらゆる分岐点で必要なことだ。

私は、悲しまなきゃいけないときに、きちんと思い切り悲しみたい。そして、誰が逝ったとしても、いつかは「いなくても、もう大丈夫だよ」と言えるような生き方をしたいと思う。


2007年08月15日(水) 第2弾始動

Another Worldを1点アップしました。

今日から夏休み第2弾です。土日も合わせて5連休〜!
今日はこのあと、お出掛けしてきます。暑さにもめげず、日差しにもめげず、頑張って遊ぶのじゃ!
干物女なんて言ってられない。考えたら、やることいっぱいあるよー。


2007年08月12日(日) メロンシャーベットを求めて何千里

今更ですが、北海道旅行2日目と3日目(7/20、7/21付け)の日記を更新しました。

毎日毎日毎日毎日……延々と暑いです。
週間天気予報の最高気温欄には34とか35といった数字が平気な顔をしてずらっと並んでおります。それを例にとって、「どんだけ〜!」の使い方を母に教えてみたりする日々です。

こう暑いと、欲しくなるのはアイスやシャーベット。北海道でメロンを思い切り食べられなかった悔いもあって、メロンシャーベットを探し回っています。と言っても、ネットで。
初めはお取り寄せするつもりだったのだけど、そんなにたくさん要らないので、どこのお取り寄せを見ても商品代より送料&梱包代の方が高くなってしまうのです。冷凍物は、送ると高くつくのですな。貧乏性の私は「なんだかなー」という気分になって、結局諦めました。
ハーゲンダッツは今年もメロンシャーベットやってないし。2、3年前に期間限定で発売されたとき一度だけ食べたのですが、ストロベリー同様、自然な味で本当においしかったのです。復活してくれないかなぁ。

そんなわけで、メロンシャーベットが手に入らない代わりに、我が家の冷凍庫にはピノとハーゲンダッツのストロベリーが控えております。それから、アイスモナカもね。

どなたか、簡単に手に入るメロンシャーベットをご存じないでしょうか。デパ地下に行くくらいの手間なら惜しみません。


2007年08月03日(金) 脱干物女計画!

大学時代の友達と、新丸ビルでフレンチを食べた。
待ち合わせはレストランの前。丸ビルには行ったことがあるけれど新丸ビルは初めてで、すぐ目の前に見えるのに、辿り着くのに思いのほか時間がかかってしまった。あると思っていたところに横断歩道がないんだもの。
忙しい中、友達がお店選びから予約まで全てやってくれ、私はただ行くだけ、食べるだけ。本当に助かった。
友達が雑誌で見つけたというお店は、フレンチと言っても気取ったところがなくカジュアルな雰囲気で、力を抜いて楽しくお喋りしながら食事を楽しめるところだった。かしこまったフレンチと言うより、地方の家庭料理をふるまうのがコンセプトみたいだ。

今日のメニュー↓
・白ワイン
・前菜…サーモンのマリネ(サーモンはほんのちょっとだろうと思っていたら、お皿いっぱいに敷き詰められていて、びっくり)
・本日の魚料理(説明してくれたけど、何の魚だか聞き取れず。とりあえず、ポワレだったということしか分からん。もしかすると、鯛?)
・メイン…鴨もも肉のコンフィ、きのことじゃがいものソテー添え(鴨の表面のパリパリ感とじゃがいもがおいしい)
・デザート…クレームブリュレ、バニラアイス乗せ
・コーヒー

友達は、相変わらずかわいい。料理教室やジムに通い、取りたい資格もあって、とても充実しているようだった。
それに比べて私は、仕事以外にこれと言って取り組んでいることもなく、休日の外出もめっきり減って、家と職場の往復だけになってしまって行動範囲がものすごく狭い。
仕事以外に何もできないほど疲れているわけでも、時間がないわけでもない。これでいいとは思ってない。何もやりたくないわけでもない。でも、いろいろ考えてみても結局はそんなにやる気が起こらなくて、「ま、いいや」となる。
やばい。これはかなり危機的状況なんではないか? と、友達と話していて実感したのであった。これでは、今流行りの(?)干物女まっしぐらだわ。

友達の中では、私は資格の勉強をしていたり小説を書いていたりと、いつも何かしら打ち込んでいるイメージらしい。そんなふうに思ってくれているなんて、本当に光栄で嬉しかったけれど、そのイメージと現状のあまりのギャップに、少々へこんだ。
とどめは、「そう言えば、弓月ちゃん、今日はアクセサリー何もつけてないね」という言葉。
これにはショックを受けた。
私は、仕事のときは腕時計以外のアクセサリーをつけない。何だか気になってしまって、邪魔なのだ。それ自体は悪いことではないし、これからもそのスタイルは変えないと思う。
でも、「仕事では邪魔だから」というある種積極的な理由が、プライベートにまで染み込んでいくうち、いつの間にかただの無精に姿を変えていたのだ。
思い返せば、以前の私は確かに、プライベートで出掛けるときはネックレスなり指輪なりブレスレットなり、何かしらアクセサリーを身につけていた。
今は、「プライベートの時間は腕時計をつけない」という習慣だけ残ったせいで、装飾品が見事に皆無なのだ。腕時計の分、仕事のときの方がまだ飾り気があるというものだ。

徒歩通勤のせいで気が緩んではいけないと思って、洋服とメイクはきちんとしているつもりだ。
でも、やっぱりそれだけではだめなのだ。日々、いろんなものに興味を持って、手を出して、自分を磨いていかないと。
そう言えば、最近は物欲も減退している気がする。それもたぶん、やばい。
余計なものは要らないし、飾り気のない恰好が好きという女の人もいる。自分が満足しているなら、それはそれでいい。
でも、私は違う。本来の私は、洋服もバッグもほしいし、適度にアクセサリーをつけることが好きなのだ。通販カタログだって、しょっちゅう見ていたのだ。
そうだ。そうだった。

とりあえず、プライベートのときくらいはアクセサリーをつけてみよう。
で、熱中できるものを何か一つ。
今日の友達との話の中では、英会話が候補として挙がった。
英語を話せるようになりたいけど、英語の勉強は嫌い。そう言ったら、英会話に通ったら? と友達が勧めてくれた。彼女が前に通っていたという某大手英会話学校の名前を挙げて(NOVAじゃないです、念のため)、あそこは結構良かったよ、と。

さて、どうでしょう。
1年ぶりに(!)、絵手紙の道具でも引っ張り出すかなぁ。色塗りは好きなんだけど、輪郭を描くのが下手だし好きじゃない。誰か輪郭だけ描いてくれないだろうか。そのあと、じゃんじゃん色を塗るから。

……こんなこと言ってるからダメなのね。


桜井弓月 |TwitterFacebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki