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2006年05月28日(日)
タランチュラに噛まれたら踊るそうです。


今日だけでも軽く四半日はぶっ通しで費やしたと思います。

「阿美寮」の次は「タランテラ」がおおよそできあがりました。

シューベルトの「グレイト」4楽章の導入のとこと、
チャイコの「悲愴」3楽章を足して5で割ったような、
明るく楽しく、そして8分の6拍子がうねうねした感じの曲です。

そしてもう眠たいです。おやすみなさい。






2006年05月27日(土)
超理系殺人事件。


久しぶりの終日休みで、ぐうたらしました。

今日人に会ったのは二回だけ。

今朝、カードを届けにきた郵便屋さんと、
今度トラに出ることになったマ・メール・ロワの楽譜をもらいに
出かけたときです。

あとはごろごろしながら、昨日作った手羽先のカレーを平らげて
またごろごろして…みたいなぐうたらな一日。



あ〜あとは彼女に借りた本…東野圭吾という人の
「超・殺人事件」を読みました。

今この本の作者紹介のところを読んで初めて気が付いたけど、
「白夜行」の作者なんだ。ドラマ見てないけど。

「超」がつくだけあって、内容は推理小説ではなくて、
推理小説を読んでる人や、あるいは書いてる人の話でした。

8つくらいの短編が入ってたんだけど、
その中でいちばん気に入ったのは「超理系殺人事件」という話。

最後のどんでん返しっていうか、ユニークな結末には思わずドッキリ。
後ろに人影がないか、つい振り返ってしまいました。

「トリック」みたいなへっぽこ〜な感じに映画化したら
きっと面白いだろうな〜とか思ったりします。

他にも「超長編小説殺人事件」なんかは、
特に面白いでもなんでもない展開で、これはハズレかな…と
思いながら読み進めていたら、最後の3行で爆笑させてくれました。

とか思ってたら「犯人当て〜」や「予告小説〜」は
意外と本当の推理小説みたいだったり、けっこういろいろ楽しめました。






2006年05月24日(水)
引越しを考える日1。


あったかい季節になって素足で部屋いることが多くなってから、
あらためて気付いたんだけど、
この部屋は湿気が多い。

床がフローリングじゃなくて、
見た目大理石っぽいけど実際は合成樹脂かなんかみたいな感じの
あまりよくわからない素材でできていて、
これがよく水分を含むみたい。

つまり、素足で歩くとべたべたとくっついてくるような感触なのです。

部屋の隅にたまった埃は水分を吸って黒くべちょっとこびりついてるし、
よくよく見ると、何もしてない床でもナメクジがはった跡のように
水の線がすーっと伸びてたりします。

そして衛生的にいちばん辛いのはカビ。

食器棚でも姿見でも机でも、普段は考えられないようなところでも
問答無用で緑色の粉がふいたように発生してきます。

食器棚は去年とくらべてほとんど出てこなくなったけど、
最近は数ヶ月前に買ったばかりのレンジ台が被害にあってるのに気付いて
かなりショックを受けたばっかりです。



なぜそんなにひどい状況なのか。

まずココは1階で、ベランダの外は
隣の家やら事務所やらに囲まれた中庭みたくなっています。

初めは、1階といっても道路に面してるわけでもなく
プライバシーも守られてるし、
狭いながらも窓の外に緑が広がってるってのはいい感じ
とか思ってたんだけど、ところがどっこい、
羽虫やらナメクジやらの虫は寄ってくるし、
日当たりは悪いしで、デメリットもたくさんなのです。

夏でも日が当たるのは午前中の2〜3時間だし、
冬には直射日光はまず拝めません。

その上、1階&変な床材などの悪条件も重なって、
このじめじめルームになってしまったわけです。

(つづく)





2006年05月23日(火)
備忘録、幻の光3。企画倒れ。


青春18切符片手にいざ電車に乗り込みました。

…というところで、気が付いた。

このシリーズ、どこから電車に乗ってどこに着いたという話をしないことには
あんまし面白くないし、趣旨が通らないです。

しかし、ありのままに書いて素性がばれちゃうのも困るし〜。

というわけで、この連載はここまで限りで終了です。

がびーん。






2006年05月17日(水)
メモの置き忘れ。


エンピツ始めた頃はそれこそ毎日のように更新してたんだけど、
さすがに最近はまばらになってきて、
日記に手をつけるのは週に一度か二度くらいになんだけど、
手をつけた日には調子にのって、数日分くらいの量を書くときがあります。

でも日記に掲載するのは基本的に一日一テーマにしたいので、
その日アップしなかったネタはメモに残したりするんだけど、
ついメモ残してるのを忘れちゃうときがあります。

というわけで、今日は何日か前に見たドラマ…富豪刑事の話です。





一人はみんなの為に、みんなは一人の為に。



富豪刑事は、毎回豪快なお金の使いっぷりが面白いので最近よく見ています。

富豪刑事の両親がいつか熟年離婚しそうな気がする。



今日の話は、なんとなく中途半端な終わり方のわりに
内因する問題はかなり深く、重たい内容でした。

重たい内容だったから、中途半端にしか終えられなかったのかな。



ある一人の占い(=願い)を実現させるために、
多くの信者がめいめいに「事故に見せかけた事件」を起こす。

10分の1の確率で起こる事件を100人でやればだいたい成功する、と。

自分の願いをかなえるために(自分の願いをかなえたもらったので)、
信者たちは互いに助け合って事件を起こす。

「互助会」という言葉が、言い得て妙です。



匿名性が高く、殺人未遂に当たるかどうかも微妙?

実行犯である信者たちを弾劾すべきなのか否か。






2006年05月16日(火)
備忘録、幻の光2。きっかけは逃亡。


七さんとけんかがちだったころ、やっていたバイトも最悪に近くて、
なんかなしにボンってなって、
私が選んだ逃げ場所は一人旅に出ること。

そういえば、前夜くらいにケータイを壊したや。

真っ二つにへし折った間から意外と弾力のあるコードとかチューブとかが
うにょんって出てきたのを覚えてます。

あからさまに意図的に折られたケータイをもってくわけにはいかないので、失くしたってことで新しいのに交換ということにしました。

お金は大切に使わなきゃいけないので
「いちばん安いのでいいです」って言ったら、
機種変や解約した人が置いてった中古のやつがお店にあるそうなので
それにしてもらいました。

なにげに初めてのカメラ付きだったので、ラッキー。



彼女とケンカして旅立つとは言いながら、
駅を出発するときは彼女に見送ってもらってたりして
意外とよりを戻した風ではあったんだけど、
ここまできたら乗りかかった船な感じで、
なし崩し的に曽々木への旅はスタートすることになりました。

親にもバイト先にも何にも言わずに出てっちゃったので
家出とか失踪とかそんな感じです。

彼女が、保護者的に私に持たせた手紙には、
「きちんとご飯を食べること」「無駄遣いをしないこと」
そして「悪いことをしないこと」みたいなことが書いてありました。



持ち物はユニクロのリュックに、着替えを3日分と通帳とひげそりと
…ほかは何を持ってったかな、ぜんぜん覚えてないや。

あと忘れちゃいけないのは、交通手段である青春18切符と時刻表、
そして宮本輝の短編集「幻の光」です。



これの表題作「幻の光」の舞台こそが曽々木なのです。

そもそも、私が小説をまともに読み始めたきっかけが、
彼女が最初に私に紹介してくれたこの「幻の光」でした。

再婚して嫁いできたおばちゃんが前の旦那のことを思い出してため息をつく、
みたいな感じの話です。

人の目をくらます幻の光、そして精を喰らう病。

旅行中に何度も読み返したせいか、およそ80ページの一言一句が、
憂いの泉たる私の心の奥底にしんと染み渡る感じがするくらい、
共感できる作品です。






2006年05月12日(金)
備忘録、幻の光1。進路は曽々木。


私が離婚した理由ベスト100、みたいなテレビが面白かったので
ビデオにとりながらも見入ってしまいました。

その中で夫婦の思い出の場所に旅行に行くって話を見てて、
自分もやってみたいとひらめきました。

私はいろんな意味で熟年離婚とは程遠いけど、
つまり、私の旅行の思い出をこの備忘録に書き留めます。





これまでの日記でちょっとくらい触れたことがあるかもしれないです。

20歳くらいのとき、
青春18切符で能登半島の曽々木という町までいきました。

町というより、集落って感じ。

行ってみてわかったけど、町の唯一の道路(幹線道路?)が
T字路になっていて、その周りにちらほら家がある
…みたいな感じの小さな町です。

名所は、窓岩と千枚田となんとかという武家屋敷。

千枚田はいろいろあって結局立ち寄ることはできなかったけど、
波の音を聞きながらまったり散歩した時間は、とてもよかったです。



で、なんでそんなところまで行くことにしたかというと…
続きはまた次回。






2006年05月08日(月)
もう一回やってみますか。


明日は休みとはいえ彼女が会いにくるので、
そろそろ寝なきゃいけないんだけど、
歯磨きもして、さぁ寝ようかというときになって
ちょうどテレビが父子家庭の話をしてたので
ついつい見入ってしまってます。

4歳くらいと8歳くらいの娘二人を持つおじさんと、
もうすぐ小学校に上がる息子を持つエリートなお兄さんの話でした。



まず思ったのは、私も子どもが欲しいと思いました。

「目に入れても痛くない」っていう表現を
よく思いついたもんだと感心します。

そして次に、もっと子どもに優しくしてあげればいいのに…
と感じながらも、子どもと仕事がブッキングしたときに
私は果たして子どもに優しい選択肢を選べるのかという不安です。



私が「目に入れても痛くない」というのは、もちろん彼女の娘です。

月に何回か会うくらいだけど、かわいいかわいい。

そして、そのかわいい彼女(小)と一緒に暮らすには
まず仕事を見っけなきゃね。






2006年05月02日(火)
下衆の勘繰り9。愛国心、捨てたいかも。


もし本当にそういう方向に進むんだったら、
日本人であることが嫌になるかもしんないです。

報道ステーションを見てて「へ?」ってな感じで、青天の霹靂でした。

そこでは「米軍と自衛隊の融合」みたいな見出しで言ってました。



沖縄のなんとか基地が移転するのしないのとか、
米軍再編に3兆円の「寄進」しなければいけないとかいうのは
耳にしたことがあったけど、「融合」は初耳でした。

一緒になって訓練したりイラクみたいなところに行ったり
するってことらしいけど、
つまりそれって9条も変える…いや、変えるどころか
アメリカの9条的な(軍隊云々な)法律と一緒にするってことなのかな。

さらに考えようによっては、
アメリカが日本の自衛隊を思うように使うことが出来るっていうこと?

もしそれで有事(→私の中では「戦争」と同義ですが)になったりしたら、日本は守ってもらえるの?

これまでの学校での戦争についての教育か、あるいはテレビか映画かで、
「軍隊は、国は守るが国民を守らない」みたいなことを言っていました。

自分のとこの国民すら守らないのに、他の国を守ったりしてくれるのかな。

はなはだ疑問です。



っていうか、自衛隊を預ける相手がアメリカというのが、
個人的に面白くないし、危険な香りを感じてしまう。

私のアメリカのイメージは、そのパワーを利用して、
自分たちのジコチューな言動と支離滅裂な自己弁護を
尤もらしくまかり通してしまう、まさに「勝てば官軍」な国です。





ほんとは早くお風呂に入らないと、せっかく沸かしたお湯が冷めちゃうんだけど、
この不機嫌さを言葉に表さずにはいられませんでした。






2006年05月01日(月)
羅生門・鼻。


芥川竜之介の「羅生門・鼻」という短編集の中の「邪宗門」を読み終えました。

読み終えたというか、これは未完ということだそうです。

なかなかいい場面で話が終わってて、非常に続きが知りたいところだけど、
なぜ未完で終わってしまったかというのを、本の後ろの方にある解説では
「想像をふくらませすぎて収まりがつかなくなったからであろう」みたいな
むちゃくちゃな理由付けがされていました。

プロの作家がこんないい加減な理由で話を打ち切っちゃっていいの?

しかも新聞の連載小説だったといいうことなので、また驚きです。

そんなことしたら読者からも非難轟々で、
仕事もこなくなっちゃいそうな気がするけど、
だいじょぶだったんだろうか。

そんな心配をしても今更仕方がないんだけど、
個人的には、同じ短編集にあった「袈裟と盛遠」がすごく気に入りました。

たった9ページしかないんだけど、それだけで一本の映画が出来そうなくらい、
ぎゅぎゅぎゅっと凝縮された密度の濃い作品のような気がします。

良いとか悪いとかいう価値判断とはかけ離れた次元の
二人の濃密な関係がどうこうというのもあるけど、
二人のすれ違いざまが切ないというか、がびーんというか、衝撃的というか…、
なんとなく言えば、「もののあはれ」です。

まだよくわかんないところもけっこうあるので、
また読み返してみたいと思います。

王朝ものもいいけど、なんだか高校の古文みたいな難解さが
めんどくさいんだよね…。





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