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夏に彼と二人で、自然の中に行った。 冷たい水が流れてくるせせらぎ。
気持ち良さそうだったから、足を洗ってみようと 川に足をつけた。
山の方を見ていた彼が 私を見てにっこりとこう言った。
「お嬢さま、おみ足をどうぞ」 いたずらっぽく彼が笑う。
私は穿いていたパンツの裾を少し上げて 彼に足を差し出す。
冷たい水で、彼の指が私の足を洗う。 綺麗に、すみずみまで、まんべんなく。
ただそれだけの行為だけれど ほんの少しエロティックで とても嬉しかった瞬間だった。
彼と出会えたことは幸せだったのか それともそうではなかったのか よく考える。
一緒にいてこれほど疲れずに 悲しい思いをせずにいられることが こんなに気持ちが安らぐものだったなんて、と いつも思う。
夫とまだ恋人同士だった頃 私はよく電話で泣いていた。 寂しいとかではなく、今にして思えばそれは モラルハラスメントと言われる類の言葉だ。
結婚してもやはり何度かそれはあって 心が麻痺してしまっているのか 全ての言葉は私の中を通り過ぎるだけに過ぎなくなってしまった。
私は割と人の言葉に敏感な部分があり、 小さな言葉ひとつでかなり思い悩む。 夫にはそれを何度となく伝えたけれど それを理解してもらうのは不可能だった。
心が心地よい居場所を得てしまった今、良く考える。
彼と出会ってしまったことは 幸せだったのか、そうではなかったのか。
わたしたちは どこにすすんでいくんだろう。
彼がとても好きだ。
連休の後はいつも恐ろしく忙しいから きっと今週もそうなんだろうな、とは思っていたけれど 案の定、昨日も今日もかなりの状態らしい。
けれど、上手いこと…というか 私も昨日今日は最近になく忙しく、 自分のことで時間があっという間に流れているので 携帯を眺めながらため息なんていうこともなく(笑) 忙しく過ごしていた。
それでも ほんのわずか、作り出せた時間に送ってくれる ほんの数行のメールに、 彼の気持ちを感じてとても嬉しくなる。
思いがけず週末に会えたから 今週は月曜日からとても元気^^
暑いのは苦手。 だから風が少しずつ涼しくなって、 じめじめとした空気が少しずつ乾いていくこの季節は大好き。
長雨はあまり好きじゃないけれど 夏の名残が消えていくのだと思えば仕方ないよね。
先月たくさん会っていた分、 週に一度のペースでさえも足りないと思ってしまい^^; 今週は彼の仕事の都合でまったく会えず、 (それだって一週間空くだけなのに) あーあ、寂しいなぁと思ってしまう。
それでも取れる時は最大限の時間を作ってくれるから 多分私はとっても幸せなんだろう。
それに、付き合い始めの頃は、月に一度や二度が当たり前だったはずで それを思うと慣れって怖いな(汗)
彼と過ごす時間が長くなるにつれて、 嫌だなって思う部分は増えるかもしれないと どこかで思っていた部分はあったのだけど、 不思議なことに「もう、仕方ないなぁ」とは思っても それが深刻な何かにならないのは、やっぱり相性とか そういったものなんだろうな。
大好きだよ、と 言ってくれる彼の笑顔は いつもやさしい。 だから私もいつも穏やかでいられる。
次に会えるのはいつかなぁ。
といっても、映画でもドラマでもなく(笑)
所要があった彼の車に同乗して、 都内を軽くドライブ。
なんてことのないお喋りや お店に入ってフルーツタルトにコーヒーのお茶タイム。 あぁ、いいなぁ、こんなデート。
彼の用事を済ませたらもう日が暮れていて。 本当はもう少し早く終わる予定だったのだけれど ひとつめの用事に予想外に時間がかかったのと 首都高が渋滞していて、ふたつめの目的地に着くのに 普段の3倍(!)位時間が経ってしまって そんな時間になってしまった。
このあとはいつものところ、と走り出したけれど フロントウィンドウから見えたのはライトアップされた東京タワー。
「まだやってるのかな?」 「うん、多分やってるんじゃないかな? 確か夜もやってるはずだし」
「ちょっと、寄って行こうか」
「うん!」
夜のタワーは、夜景目当ての人で混雑してた。 けれど展望室から見える夜景は 本当に綺麗だった。
月と星も明るく輝いていて 飛行機が飛んでゆくのも良く見える。
そんなにお喋りはしないけれど 顔を見合わせて綺麗だねって言ったり つなぐ手に力をこめたり。
彼といると、本当にいつも優しい時間を過ごせる。
この灯りの下に、 たくさんの人がいるんだね。
そんなことを話していた。
菜々
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