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2006年07月26日(水) 嫌。

何年ぶり?


いつもは夜更かしの夫が
私が布団に入ったすぐあとに部屋に来た。

彼に送るおやすみのメールも送れないまま
部屋は暗くなった。

私はかなりの暑がりで、いつもは上にはほとんど何もかけないのだけど
足の先から首まですっぽりとダウンケットをかぶりきつく目を閉じた。

「いつもそんなにかけてないじゃん?」
「そうだっけ?」
とぼけながら私は目を閉じる。

眠いの。
眠らせて。



朝方気配で目が覚めた。
手が伸びてきている…何年ぶり?


まだ私は眠いの。
二日酔いで頭がいたいの。
疲れてるからいやなの。

夫の手は止まらない。




夏の帰省で
私がもう帰ってこない夢を見たと言う。
だからしたいのだと言う。


嫌。
明確な拒絶。



何年もずっとレスだった。
だから私の中で夫とのそれはもう存在しない現実で。

嫌。

こんなに執拗に求める夫は多分結婚以来初めてだ。


拒絶する私に、あきらめたのか
「でも出さないと終わらない」

キスもなく抱擁もない手でするだけのそれ。





求められているのがあの頃の私だったらどんなに幸せだったかな。
もう、遅い。


扶養されているわけでもない。
家事一切も私がやっている。
子供関係のこともほぼ全て。

ひとつどこかが切れたら
あなたの夢はきっと現実になる。
きっと夫は、どこかでそれを感じている。


2006年07月19日(水) やさしく、つよく

少しだけ寄ってく?

彼と軽く飲んだ後に、誰もいなくなった彼の会社に入る。
ロックを外して入る事務所は
まだひんやりと冷たい空気が残っていた。

そっと合わせるくちびる。


彼は私を抱く。
やさしく、つよく。


明日も彼はその場所で
そ知らぬ顔で仕事をする。

心の内で
わたしを思ってくれるだろうか。

ボードの前で
漏らした吐息を
思い出してくれるだろうか。



愛してると
こぼれた言葉を
思い返してくれるだろうか。


2006年07月17日(月) ドライブ

最近は本当に忙しくてなかなか昼間からゆっくり会えないけれど
彼から
「用事があるから、つまらないかもしれないけどもしよかったら付き合わない?」
とメールがあった。

一緒にいられればつまらないとか関係ないし^^
喜んで♪と返事をして
休日の昼下がり、待ち合わせ場所に行った。


あまり遅くなることができなかったから
本当に用事を済ませるためのドライブと
帰りがけにご飯を食べただけのデート。


駐車場に停めた車の中でキスをする私と彼。

いつもいつも
彼はなんて優しいんだろうと思う。


菜々 |MAILPhoto


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