大掃除で全身筋肉痛です…。
この年の瀬に、最後の読書となったのは、
高村薫さんの「冷血」でした。
義兄と離れて、いつのまにか農作業に心身のバランスを取る方法を求めて、睡眠時間を削るような毎日を送っている刑事・合田。青年から初老へと移りつつある彼も、いつしか現場で足を棒にするような立場から、捜査本部詰めで、書類に埋没する立場に変わっている。
犯意も殺意も曖昧な強盗殺人犯の供述を読み解こうとしながら、人とは何か、生きるとは何かを問い続ける合田の、真摯さに圧倒され、その思考の前に私は立ち尽くすしかありませんでした。こんなにも、誰が何をどうした、という描写よりも、話し言葉が多い作品もないのではないでしょうか。ほとんどが「供述」「手紙」で埋まっているのです。

腐女子のたしなみとして、合田と義兄のやりとりにはアンテナを張っておりましたが、この作品の中心事件発生のために、年末年始、一緒に過ごす予定がまったく駄目になり、いささか落ち込んだ模様。が、それから二年後の年末年始は、無事に、一緒に過ごせたみたいで、腐女子も安心。

ところで、章中の時系列を示すのは、西暦だったのに、最後の二行で、元号を使っていたのですが、一瞬、西暦と元号を一致させるのに時間を取られ、ふっと、気がそがれたというか、ほおづえをかくんと外されたような感覚でした。
あれはわざとなんでしょうかね。現実の時間の流れと、事件の時間の流れを書き分けたってことですかね。うーむ。

まあそんなわけですが、来年も読みます・書きます・よろしくお願いします。

草食ではなくて、僧職。

「禅は急げ！」（桂美人・著/角川書店）を読み終わりました。面白かったです！
経済的に難有りのお寺が、参拝客を増やそうと「雲水相談室」を開設。その担当を押し付けられたのが、まだ修行一年目、前職は医者の真実（しんじつ）。娑婆と縁を切って静かに修行をしたいと思っていたのに、やってくるのは訳ありの依頼人たちばかり。
一緒に修行する同輩も先輩も、ひとくせもふたくせもある人達ばかりで、なぜか俗世にいたときよりも、真実の周辺は騒がしくって…

ああドラマ化して欲しい−！　と安直に思ってしまうけど！　登場人物が全部坊主ってどうなの？しかも男ばっかり。依頼人の一人にスーパーモデルがいるんだけど、これは冨永愛で決まりだよ！赤いピンヒールでマセラティを運転して乗り付けちゃうんだぜ。ぜひぜひ、映像で見たい一作です。
もちろん続編希望〜！

焼き肉を食べるとき…
脂身の多い肉が食べられない…霜降りとか、もういらない…
赤身が食べたい。
マグロもそうだね…赤身が良いよ…

年賀ハガキ、宛名書きをしていたら足りなくなった…！
そうしたら、メインのプリンタが壊れた！
顔料インクが出てこない…
サブマシンでどうにかこなしているけど…
まだ３年くらいしか使ってないのに…キーッ！

最近の読書。というかこれから読む本
「禅は急げ！」桂美人・著。
なんか面白そうだったので、楽しみです！
現在再読中は、「やさしい竜の殺し方」。段々、ダンタリオンの気持ちがわかるようになってきたよ。

うつは波があるものとわかっていつつ、些細な変化に一喜一憂する自分がしんどくてならない。

気持ちを言葉にしようとすると、逃げていってしまう。口から出ていく言葉も、紙に残そうとする言葉も。本を読めば読むほど、本人は空っぽになっていく。という意味の台詞を言ったのは、嶽野君だったが、まさにそんな感じだ。言葉を得たくて様々な本を読んだりするが、言葉を獲得するには、書かなくてはならないのだと痛感する。
書くことは、思考の訓練だ。鍛えなくては、思考を言葉には直せないのだ。

前回の日記から十日も過ぎてしまった。
その間に何があったかというと、旦那がまた休職の儀に相成りました…。
休職期間が、前回と同じ長さで済むのかどうかはわかりませんが、今度は慎重に復職プログラムを組んでいかないと、元の木阿弥になったらどうしようもないしね。
一年の内、半年しか働けないってどういうことよ…！
本当は胸ぐらつかんで揺すぶってやりたいくらいの気持ちですが、それをして追い詰めてしまっては元も子もない。回復が遅くなるだけのことだしな…。ここは忍耐だ、忍耐。

そんなわけでうつ関係の本を読みあさっています。というか、私が読み漁ったってしょうがないというか、本人にもう少し知識をつけて欲しいと思っているのですが。
今読んでいるのは「うつは手仕事で治る」というもの。薬などの化学療法に否定的な見解があるところはちょっと納得いかない部分でもあるのですが、ふむふむと思うところも。少し、手先を動かすような仕事でも家でさせようかしら。

夫まんぼうの落ち込みに引きずられて、こっちまで食欲不振だわ吐き気まで感じるわで「私やばい！」ってな一日になってしまいました。
つまり夫まんぼうは今日も出勤できませんでした。もうどうしたらいいもんだか私にはさっぱりわからなくなってきてしましましたよ…（ほらね）。
誰になんのはばかりがあって、自分の身体症状を医者にもはっきりしゃべれないんだろう、この人。診察室に一緒に入って話を聞いているとまったくそんな感じ。吐き戻しのことも自分ではどうしようもない不安感も、しゃべらない。しゃべらなかったら、医者も家族もわかんないんだよ！　見て察しろとかあたしゃエスパーかっての！（by郁ちゃん）
職場にも同様。出来るなら言いたくないって。
「癌なんです！　でも治療中です！」って言えるのに「鬱なんです。治療中です」って言えないのはどうして？　いっそ外科でどうにかなるなら切って取り除いて欲しいよ…。ロボトミー…？

はっ。
確かこの日記は読書日記のくくりのはず！（いや自分でそう登録した）
本日は「大奥９巻」「きのう何食べた？　７巻」のよしながまつり〜。「きのう〜」は試したいおかずが今回もたくさん。でもいちばんやりたいのはアールグレイのシャーベットミルク…。

きなこ ｜MAIL

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