[PR] 看護師 転職 B-SIDE DISC7 
B-SIDE DISC7 
杏子



 不倫

インターネットの 掲示板だったか



自分の不倫を語ることは 公害だ

と言った人がいて



その人は、それ以外にも 


パッと見で 不倫カップルと分かる

男女の組み合わせもまた 公害だ と言っていた。



言葉の意味 云々というより

私は最初 その「公害」という単語の


容赦の無い 暴力的で まったく好意的でない響きに 


まず面食らった。




そして 私のやっていることは

公害 なんだなと  


ワンテンポ遅れて その解釈に達した。




このエンピツで 私は

不倫 という言葉が使えなくて


ずっとずっと その言葉を紡ぐことを避けてきた。 



そうさせた心情は ここに書かなくても

おおよその所は 想像して頂けると思う。




今、毎日が 楽しいか楽しくないか と聞かれれば

私は 胸を張って 大声で


楽しい!!


と 答えるだろう。



衣食住に困らず 仕事は充実しているし

周りの人間関係も 申し分ない。


なにより 私の大好きな人が

同じように 私を好きでいてくれている。



ただ 如何せん 

それは不倫なので


少しだけ 迷ったり 悩んだり 躊躇したり


そういう 楽しくないこともあったりする。



でもそれは

周りの人たちから見れば


知ったこっちゃ無いことで


自ら背徳を選んでおいて 心から幸せになんて

なれるはずが無いし


それが万が一 まかり通ってしまったら

誰も神仏なんて 信仰しないだろう。





ひっそりと 語るべきなのかな と思う。



まさに 自分だけの紙の日記帳に

毎晩 コソコソと書き付けた吐露は

自宅の机の一番上の 

鍵のついた引き出しに仕舞われる。



そういう風に ひっそりと語るべきなのかな と。









しばらくエンピツを お休みしようと思っています。


お正月休みに合わせて

年明け、また仕事が再開するぐらいに戻ってこようと

今のところは考えています。



少し 私の頭の中が ぐちゃぐちゃしだしたので(苦笑)


脳内年末大掃除 を決行してから

また新たな気持ちで 2009年を迎えたいですね。




それでは 皆様 よいお年を。









2008年12月28日(日)



 私の特権

明日は お弁当を作って行きますね。



私の これまでの人生において

初となる 自作のお弁当を振舞う日。



理事長はその年齢ゆえに

とても 食が細い。




それでも 理事長と同じ年代の男性には

到底太刀打ちできないだろう その逞しい肢体は


その若かりし頃の 大食漢ぶりと

日々の弛まぬトレーニング という過去が

作り出したものだと思う。







特に ふくらはぎから足首にかけての造形は

ギリシャ彫刻を思わせるほどに


鍛え上げられています。



最近はちょっと たるんできたんだよ。



言われた言葉に まったく説得力がありません。(苦笑)



普段 理事長が素足を晒す機会なんてありませんから

その理事長の 美しいラインを知っているということは


私の持つ ある種の特権なのです。




明日のデートプランは


理事長の飼っている 真っ黒のラブラドールと

私を対面させたい という提案から始まって


夜は 今年最後の

ふたりだけの忘年会です。




明日の朝 起きたら

小さなお弁当箱に おにぎりと少しのおかずを詰めて


ジャージとスニーカー持参で

ひとときの 戯れを


楽しんでこようと 思っています。











2008年12月27日(土)



 気持ちの余白

彼の寝室には 


彼専用の ベッドと ラジオと


桜並木の川面に映る風景の描きかけられた 

キャンバスの掲げられた イーゼルがあって



私はそれを 彼が語ってくれる言葉の中でしか

想像 できませんが



その空間に昨夜は


私が贈った バランタインのボトルと

それを注いだ あのロックグラス。


ベッドに腹這いに横たわって

これもまた、昨日私がプレゼントした

モディリアーニの画集を めくる


ラジオからは アンディ・ウィリアムスが流れて



それはそれは 素晴らしい夜を過ごしているよ と。



その空間に 私というものが

介在できないことに 


少しの 寂しさを感じたりもするのですが



私の想いのこもった物々が

彼の空間を取り巻き


あまつさえ その空間を 

素晴らしいと評してくれることに



これ以上の 幸せはないな と



素直に喜べるのも また



真実。





今日は 私だけ飲み会が入っていました。


私が 行くことを躊躇わせるようなメンバーが

ひとり、参加になっていることを

今日になって知り


私がその人のことを 避けていることを

知っている理事長も 

頑張ってきなさい と苦笑いの言葉で

私の背中を押すのです。







そういえば 以前の日記にも

登場していますね。(苦笑)



こればっかりは どうか

浅はかで 馬鹿な私の勘違いであって欲しいと

心から 思うのですが


周りの誰がどう見たって

私はその男性から アプローチを受けている以外の

何物でもないと言った 接し方をされているので


やっぱり そうなのかな と


思わざるを得ません。




それでも 肝心の核心を突かない

曖昧な言動とも取れる そのアプローチらしきものに対して

私が取れるリアクションは タカが知れていますから


この不安定で 不均衡なバランスを保ちつつ 

何卒穏便な形で物事を納められないかと


そういう心持で 今日の飲み会を過ごし


そして


後味悪く 家路に着きました。




穏便に事を納めたい だなんて

優柔不断もいいとこですよね。




人から好意を寄せられる ということは

純粋に 嬉しいことでもあるのですが


今の私には その想いを受け入れられる

気持ちの余白の部分に

すでに別の人物が 溢れんばかりにその存在を

主張しています。




ですから その人から


掛けられる言葉に対して

向けられる行動に対して


そこはどうしても 

事務的になってしまう自分が居るのです。




失礼な女ですよね、本当に。




私が 避けている という事実に

きっとその人は 今日気がついたと思います。




馬鹿ヤロー とんだ勘違い女だな。

誰がオマエなんか好きだって言った?


うぬぼれんなよ。





せめて そういう形で

その人の気持ちに 決着がつけば


何事にも一番いい形で

この事を その感情を 納められるのかな と


なんとなく 思っています。











2008年12月26日(金)



 江國香織という作家

江國香織が 嫌いだ と

そう言った男の人がいた。




江國香織が 嫌いだ と言った

その男の人の文章が 私は好きで


その男の人は 私がインターネットを始めた頃に

このエンピツで 日記みたいな エッセイみたいな

そういう文章を 書いていた。




その男の人が 嫌いだと言った

江國香織の文章を読んで


私は江國香織を 好きだな と思った。




江國香織の文章が 好きな女。



結構、これは

私を的確に表す 形容詞になり得るな と


今更ながら 痛切に感じる。






誤解を畏れずに言うと


江國香織 という作家は

作家以前に 女性として


ちょっと 嫌な女 なのである。



純真無垢な 少女 であり続けることを望みながら

それを免罪符にして 女 であることも忘れない


そういう 狡猾さがある。



そういう人の文章を読んでいて

同じ女として私は


少し苛立ちを覚え

腹立たしさも感じ

なんてこの人は 嫌な女なんだろう と思う。




でも、それは



文学という 大義名分に裏づけされて

それをある種の パーソナリティにまで昇華させた


作家の ひとつのブランドとして

公に受け入れられている。



私は単に それが


妬ましかっただけなのかもしれない。




現実として

彼女は 彼女の文学の中で


多くの男性から 愛される女性として

描かれている。







彼女の 男性に対する愛情の表し方を鑑みるに







と 推測される。



私は

それが単に 羨ましいのだ。




だから そう思う私も

明らかに 江國香織 の文章に影響され


さらには 彼女の恋愛観までも

意識する しないにかかわらず


大きく 影響を受けているだろう。






江國香織が 嫌いだ と言った男の人。


江國香織が 好きだ と言う私。




言葉の 形が違うように

感情のベクトルも 大きく違う方向を向いてはいるが



江國香織という 作家の書いた文章の

言い含んだ意味 そこから読み取った意味


おそらく そこに


大きな違いと言うものは


見当たらないんじゃないか と 思うのだ。







  





2008年12月25日(木)



 クリスマス

ロールケーキを作っていました。


もちろん 明日 持参するため。




今は ペーパーシートにキッチリ包まれた状態で

冷蔵庫の中で 眠っています。







一応 そこは考慮して

シフォンケーキ生地バージョンの 

口当たりの軽いロールケーキに したのですが


一本丸々 抱えた時の重量感は

決して 「軽い」 の形容詞には 


当てはまらない…よなぁ。




事務局長は 甘いものもイケる人なので

問題ないとして




さてさて どうなることやらw





何だかんだ言っても 私


クリスマス 楽しんでいるのかな。(苦笑)











2008年12月24日(水)



 明日の予定

だんだんと 二人きりで居る空間に

違和感が無くなってきたよ と


理事長が 言います。



ちょっと前までは 二人きりの空間に

違和感があって


ましてや 同じベッドで 同じ布団にくるまって

肌を寄せ合って 眠るなんて

考えられなかった 


とも理事長は 言います。




2ヶ月が 過ぎました。


世間の流れは 年の瀬に向けて

徐々に 加速していきます。



明日は クリスマスイブ ですね。








(笑)



この日しか 予約が取れなかったそうです。



とても 理事長らしいなぁ と


ひとりごちました。




私の立場ならこんな時、少し 

拗ねるくらいでも 可愛らしくていいのかな


などと 思いましたが(苦笑)


もとから こういう世間に共通の

記念日めいたものに あまり執着がないタイプであることと


そういう記念日をオフィシャルに 

共に過ごせる間柄でもない 私たちですから


かえって こういう予定が理事長に入って


それはそれで 良かったのかな

と思ったり しています。




ただ、思うことは 無事に何事もなく

理事長の明日という日が


終わってくれればいいな ということだけ。




ちゃっかり 


クリスマスプレゼントだけは

用意しました。







今までの人生で 私が贈ったどの贈り物よりも

とても スペシャリティ溢れるものです。


こんな 贈り物を

贈れる相手が居ることに 感謝。










2008年12月23日(火)



 恋の躊躇と免疫

日々 迷いや 躊躇いは 

尽きることなく


でも この恋愛は そういう恋愛だから


決して 心地のよいとは言えない感情も

すべて 全てひっくるめて


甘受せねば と思う。







最近 この手の質問を受けることが

本当に多い。


結婚のご予定は ありますか?


というものも 同じくらい受ける質問。



私もそういう 年齢なんだな と

否応なく 感じさせられます。



上記の質問に対して 私が紡ぐ言葉は


残念ながら いません。


の一言に尽きるのですが
 


一人の男性と 激しく求め合うような

紛れもない 恋愛 をしているにも関わらず


恋人は いません としか答えられない


そういう自分に 状況に

やはり 切ないな と感じる。



ここは 正直に


恋焦がれる男性が おりますよ。


と言いたいところなのですが



なんとなく 


僅かに残る 私の良心みたいなものが

その言葉を紡ぐことを 許さないのです。



いっそのこと 架空の恋人でも作って


薬指に指輪でも添え

私は恋をしています などと

大っぴらな雰囲気を 醸し出すのも


ひとつの手段のような気が しないでもありませんが


そういうことをやってしまうと

余計 自分がみじめになりそうで


またひとつ 躊躇するのです。




昨夜は 大きな会議、その後にお酒を交えた納会。


秋のプロジェクト以来 久しぶりに会う面々に


見違えるように 雰囲気が変わったね、

何かあった?



と言われてしまいました。(苦笑) 


その後に続く言葉は

十中八九 


事務局長か?! 事務局長とか?!!



(苦笑)



当然の リアクションかな と思います。


ここで結びつける相手は

状況的にどう考えても 

理事長ではなく 事務局長になることは


私にも分かることです。



今年最後の納会 という場でありますから


少しだけ 装いを華やかにして

お化粧も 普段より多く色を使う。


午前中は気になっていた髪を切りに

美容室へ行き


勤務では控えていた 件の香水を

両手首と 襟足に纏わせる。


ついでに 先日から眼鏡も

コンタクトに変えましたから



そういう私を見て 何かあったのか と

いぶかしがることは 自然なことなのかもしれません。





それでも 私が紡げる言葉は


何もありませんよ。


という 色艶のない一言しかないのです。





10代の頃から 皆無とは言いませんが

色恋沙汰とはほとんど 縁のない日常を送ってきました。


私の恋愛遍歴は 

一つ一つは濃いものだったかもしれませんが


心と体 両方で強く繋がった相手は

理事長を含めると 3人です。



胸を張って 恋人と呼べたのは

遠距離恋愛の 横浜の彼だけでした。




あまり 男性に相手にされて来ませんでしたから。



言う私に



まったく、信じられない。



返す理事長。




昔だったら 考えられない一言です。



それでも素直に そういう一言を頂けることを

ありがたいなぁ と思う。




恋愛遍歴の少ない私は

その分野に対する 免疫が備わっていないので

少しのことで フラフラしてしまう。


恋をして 変わった という事実も

変わった私を 周りに悟らせた という事実も


その免疫が備わっていないがゆえの結果


なのかもしれない。 






明日は 内々の忘年会。


この部屋の3人に 青年陶芸家を加えたメンツで


ゴスペルの生演奏を楽しみながらの

ディナーの予定です。












2008年12月21日(日)



 自ら踏むための地雷

そうすることを 選んでしまうと

きっと 大きな落とし穴





落とし穴ぐらいで 済むんだったらまだいい。



そうね…


自らが踏むだろうと 簡単に予想できる強力な地雷を 


自らで地中に埋めるのと同意。



それぐらい 危険なことを

しよう と案じています。



それでも それを

やりたい という欲求と好奇心が


地雷の恐怖心を 鈍らせるのです。







ね 危険でしょう?(苦笑)



苦笑 しつつも 背中には冷汗 です。






事の発端は


私が、かつて使っていた 2台目の携帯を

復活させたこと。




回線は生かしたまま ずっと自宅の机の引き出しに

眠っていた携帯。




同じ会社の端末どうしなら

1日の、ある4時間以外の時間を 

無料で通話できる というふれ込みと


理事長と事務局長の 公用の携帯が

その会社のものであるということ。




禊はもう 済んだだろうと

判断しました。




言わずもがな


かつての 恋愛専用だったそれは

普段私が絶対選ばないような


可愛らしい ピンク色をしています。




ゴールドのキーリングに 少し手を加えて


異なる会社の


真っ赤なメインの携帯と

ピンク色の携帯を 繋ぎました。




以前も書きましたが


理事長の私用携帯には メールをする

その機能自体がついていません。


サブの携帯には 一応

同社の端末どうしでのみ無料で使用できる

メール機能が 搭載されています。



でも これまで

その機能が使われる機会は 皆無でした。





理事長が 私との関係を始めた頃から

携帯メールに少し 興味を持ち出している


ということは 気がついていました。


何度か そのことが二人の話題に出たからです。



それでも

私自身 携帯メールいうものに

あまり執着が無いこと。(面倒くさいとさえ思っています)



私たちのこの関係において


携帯メールというものは

その利便性を ゆうに飛び越えたリスクを

孕んだものになるだろうこと。




前者の意見は 理事長にも伝えました。


携帯メールなんて 煩わしいだけですよ と。



けれども 後者はやはり言えなくて

頭では分かっているものの


あえてそれを言葉にして 現実として突きつけることは

今の私には 出来なかった。



分かりきっていることだから 余計に。





今度 教えてよ。




今日 かつての恋人以外の人から

初めて着信を受けた ピンク色の携帯から 


発せられるくぐもった声は


私にそう 問いかけるのです。





正直 積極的にはなれません。





あくまでも それは公用なのですから

そういう使い方は 


あまり気持ちのよいものではありませんし…






万が一 実際に そうするとなれば


再度、強く強く 理事長に

そのことを求められたとき 



になる のでしょうか…。












2008年12月19日(金)



 冬の情景

理事長は 私の参加しない飲み会があると


帰りのタクシーを捕まえるまでの

ほんの少しの時間を見計らって


必ず 一本 電話をくれる。



今から 帰るよ、と。



今日も そういうシチュエーションで


ひとり、自宅のお風呂の中で 


あぁ 今日は電話があるかもしれない。


と思い立って 


普段 ほとんど自宅では

携帯を放置している私ですが


お風呂上りに、それを鞄から取り出して 

そっと 傍らに置くのです。




案の定 


酔いを含んだ声で先程

コールがありました。



とっさに私は 


今日 伝えたかったのに

伝えるタイミングを失った言葉を 紡ぎます。



今日はとても、格好良かったですよ。



ん? 何が?



プレーです。 すごく格好良かった。



あはは。 

ありがとな。




惚れ直しましたもの。


それを今日 言えなかったなぁと思いながら

帰り道 家路に着きました。







今日は 就業後


理事長が若い頃に たしなまれていた

あるスポーツの練習会があって










私は 見学と応援を兼ねて

その会場に赴きました。



理事長の 弾く球は

美しいほどの軌道を描いて


ピンポイントで 落下点を突きます。



安定した下半身と 切れの良い体幹の回転

それに 逞しい腕の筋肉から生み出されるパワーは


球を捕らえたその瞬間に

爆発的なエネルギーの塊が 弾けるように

小気味良い快音と共に 美しい軌道を描く。



美しい と


ただ それだけを思いました。



この美しい フォームと

この美しい 球の起動を生み出す


この理事長と言う 一人の男に


私は 深く愛され

そして、深く 抱かれたのだ ということを考えると


体の奥底が 火照るような感覚を

禁じえません。



こういう私もまた 浅はかなオンナ だと

罵られてしまうのでしょうか。






一足先に 会場の誰も居ない休憩室に戻った私に


同じく 

他の生徒さん達より 一足先に戻った理事長。



おぉ… 寒い寒い。



と言いながら 私の傍らに寄り



一呼吸置いて


理事長の唇が 自身の唇に重なる。





その唇はとても 冷たかった。




冬の あたり前のような空気の冷たさを

こういう風に 共有することが出来る。



それは あまりにも抒情詩的すぎて


今日の 理事長の姿を

一層、鮮やかな記憶として 描き出すのです。






言いそびれた 格好良かった の言葉を


何度も何度も 電話口で紡ぐ私に


照れ笑いを含みながら ありがとう と繰り返す



愛しき人との 冬の情景。













2008年12月18日(木)



 切ない一日

ひとつの物事が 


いえ


ひとつの物事に


数多くの立場の人々が関わると

尊重すべき その物事の本質が

見え難くなります。


それに時間のズレが生じると なお更。



本当に 怖いことですね。



真の意味での 感謝の向けどころと

真の意味での 謝罪の向けどころを


常に意識して 

自身の言動を図っている つもりなのですが


如何せん 私の能力では

物事の表面だけに囚われることも多く


自宅に戻ってから その日一日の出来事を反芻し

ひどく後悔することも 少なくありません。








私は この部屋で

そういう類の報告書や 副申書をしたためる係りを

任せられていますので


その件に関する ほぼ全ての情報を

把握できる立場にいます。



そういう立場で そういう仕事をしていると

表面化する 目に見える物事というものは


実は 一部の情報でしかない ということ。


また、それに過剰に反応する

報道各社の様子を見るに


マスコミの反応は いわば

世情の反映でもあるのでしょうから



人間は 人の幸せよりも

人の不幸のほうにより 興味をもつのだな と


思ったり してしまう。





ひどく疲れた顔の

事務局長と 理事長。




今日も切ない 一日で


ありました。












2008年12月17日(水)



 軌道修正

ひどく 眠い。


PCの調子も 悪い。

今日は早く寝なさい ということかな。



私の不安定さが 表に出てしまって

少し波風が立った 今日という日。


一番心を痛めたのは

私でも 事務局長でもなく


理事長なのでしょう。



こういう時に 心を痛める人が

理事長 という人だということ


そういう人だから 私は強く惹かれ

できる限りずっと この人の傍に居たいと

強く願ったのだ ということを思うと


やはり、切ない。



この理事長の 心根を

深く理解し、賛同し、同じ志をもつ


そういう人ばかりでは 無いのだなぁと


そして、悲しいことに

理事長も それを自覚している。






それでも


酔いを孕んだ会話の中で

理事長は 彼のことを賛辞で称えるのです。


自分がその人物から

どのように思われているのか ということを

自覚していながら

心から 本当に心から


彼を称えるのです。




意識はしていないつもりだったけれど


オフィシャルな場面において尚

私が少し、

その重心を 理事長に傾けすぎたのかもしれません。



反省の多い 一日であります。





出来るだけはやく



軌道修正 しなければ。












2008年12月16日(火)



 ふつうのれんあい ならば。

きっと ふつうのれんあい ならば


心が きゅぅ と鳴き

ほんわかと じんわりと 胸の奥が熱くなる

そういう感覚を 味わえたのだろうけれど。



シラフ のままの

あなたの逞しい 裸の腕の中で

聞く台詞としては



それがどれだけの 意味を持つものであるか



あなたは それを解かった上で

そういうことを仰るのですか、と



強く 


強く問いただしたかった。







職場から帰って 寝るまでの間

ずっとずっと頭から離れないんだ。


どうにかして 離そう離そうとするんだけど

離れないんだよ。


恋愛は、いくつかしたけど

こういう感覚は 今までに一度も無かった。





「中年の初恋」 という言葉があって


その言葉のセンスの悪さに 少し

苦笑したくなるのですが


私にはその 「中年の初恋」 に似た情愛を

一身に受けた 過去の恋愛の記憶があります。



今回は 本物 かもしれない。



本物の「中年の初恋」の対象として

私は この理事長の生涯のなかで


そういう女として 

刻み込まれる存在になるのでしょうか。




漠然と 漠然とだけれども


覚悟 だけは

しないといけないだろう と思う。


そうすることは

私の責務だと そう、思う。




きっと ふつうのれんあい ならば


何も考えずに

その言葉をしっかりと抱きしめて


心地よい眠りの中に 落ちてゆけるのに。










2008年12月15日(月)



 私の体 ゆえの証明

明日から 2日間

3人そろって 2泊の出張です。




少し 頭をもたげている

問題があるのですが


あまり考えたところで

具体的な解決策が出るわけでもなく


私の今の心象が この問題における

一番の原因になっていることは 実感として

分かっていることなので


自然と このモヤモヤとした

不安定な心模様が 安定する期を待つ。


それが 今のところの 一番の特効薬かな と。



現在の状況と

私の周りを取り巻く人間関係と

それに端を発した 様々な感情に


少々 自意識過剰ぎみな感じで 過敏になっている


といったところでしょうか。





話題を 変えましょう。(苦笑)



明日は 理事長曰く


デート の日。



14時半現地集合の出張。


私は理事長の車で 会場まで赴く予定ですので


その集合時間までの一時を 共に過ごそう


ということのようです。



今日は私だけ 就業時間後にひとつ 

長引く予定の会議が入っていましたので


お先に帰宅されてて下さい と声をかけました。



事務局長に見えないように理事長が

9 と 30 の数字を

私の机の上に 指でなぞる。



目配せが添えられ


それが 明日の

私達だけの集合時間であることを告げます。




体を 強く求められるということは

恋愛関係に於いて どう捉えられるのか。


冷静な立場で 考えてみると です。







それは 冷静になって考えてみても


私にとっては 嬉しいことの一つです。




気持ちが入ったうえでの その行為である

と 思っていますから


ただ 純粋に

愛情の表現として 私は嬉しい。 




出張の前に 君を抱きたい と

そうでもしなければ 落ち着いて仕事が出来ない と


真剣に 言われてしまっては


それを拒む理由など 

私の心には どこにも見当たらないのです。




そう言えば「先生」も言っていましたね。


私を夢で見るときは

必ず君を抱いている と。



私の恋愛は 私の肉体ゆえに


深く深く 刻み込まれるような記憶に

なるのかもしれません。 



それは 一人の男に抱かれている

私という存在が


意識せずとも 強くその相手に刻み込まれる

ということの証明 でもあるはずですから


それは 一人の女として


心から 歓喜すべきことなのだと


そう思います。













2008年12月12日(金)



 馨しき衣

あまりにも 理事長が


私の 下心 的 ささやかな願望に

沿うようなことを してくれるものだから


この人は 私の心が読めるのではないか


などと、ちょっと 真剣に考えてしまいます。





でも、もちろん そんなこと

ありえるハナシ ではありません から



冷静に考えてみると


私と 理事長の

感情の種類というか 色というか


恋愛という関係のなかで

互いがこうしたい こうされたいと 求め合う 部分

互いがその空気感を 心地よいと思える 感興


そういうものが とても似ているんじゃないか と。




具体的に言うと







具体的な説明もされず 

手渡された それ。



それ、しばらく 使っていいから。




普通なら その意図が汲めない


そういう品で そういう状況なのですが



私は 密かな私の下心 みたいなものが

瞬時に満たされた気がして 


もう それだけで 

それを 手渡された意味を問うこともせず


ただ 素直に


今日一日 その残り香に包まれて

仕事をするのです。





ずっと 抱いておきたいって

そういう感覚は 前からあったんだよ。





理事長と 恋愛の関係に縺れ込む前


理事長が私に対して どういう感情を持っていたのか

興味があって 


私がそのことを問うた時 


理事長が紡いだ答えです。




その 形のない想いが

形となって具現化されたものこそ


この 鼠色の馨しき衣 なのだと思います。




私にも、ずっと 離れていても

その存在を感じられる


具体的に言えば


私が眠りに落ちる その瞬間に

私を包み込むように寄り添う

そういう理事長の ある種、形見みたいなものが


あれば いいな


と、そう 思っていましたので




理事長が それを手渡さなくても

私自身が それを口に出して所望するシーンが


きっと近いうちに訪れるだろうと

思っていました。




だから、この人は

私の心が読めるんじゃないか と。



決して 大げさに 

言っているわけではないのです。(苦笑) 





自宅に 持って帰ってきました。



(苦笑)




今夜は 


いえ


この残り香が 私の香りに変わるまで


しばらく 私はこれを抱いて寝よう などと




思っています。(苦笑)











 

2008年12月11日(木)



 共通の感覚の共有

今日、新規で 銀行口座を作りました。



それは 理事長の指示で


口座の名義は 私の名前 です。



最近 財布の中身がたぶついているから

これ 預かっておいてくれないか。








それが 小額なのか高額なのか

の判断は つかない


というのが 今の正直な心境。



それでも そのまま裸で保管するのは

ちょっとどうかと思ったので


ましてや、私の既存の口座に

そのお金を入れるのも 気が引けましたので


真新しい 口座を開くために

昼休みに 近くの銀行へ赴きました。



理事長の 言い分としては


先日、発注を済ませた

私の作品の 表装代である とのことですが 


それにしても 余りある金額です。



それゆえに 

言い出した 理事長の真意が汲めないでいます。




結局 私もそれならば と言うことで

来年の 件の青年陶芸家との合同展覧会の

準備金という名目で


新規で作ったその口座に 自身の口座から

理事長の同意を得て 幾ばくかの金額を 

移すことにしました。




理事長から手渡された数字と

私が自身の口座から移した数字


その二つが記載された 真新しい通帳。



きっと どこかに

理事長の真意というものがあって


私も 薄っすらと 

その真意に思い当たるところがあって



それでも なお

あえて 実際のところには触れずに


ふたり 出来上がった通帳を見て

なんとなく 

ひとつの 共通した欲求が満たされた感覚を共有する。



こういう時に

この人と 私の価値観というものは

とても近いものがあるな と改めて実感するのです。





これもまた 今までの私の経験には無い


愛され方だと 思ってしまうのです。














2008年12月10日(水)



 化けて魅せよう。

理事長は キスが 下手です。


(苦笑)




唇に 力が入っているからなのか

舌に 力が入っているからなのか



理事長のソレは とても ぎこちない。







昨日の夜はね 

明日、やっと君に会えるんだと そう思ったらさ

どうにも心がはしゃいじゃって

まるで 遠足前の幼稚園児みたいだったよ。




離れている時間 とても長く感じたよ。

やっと会えた。


ほっと するよ。




君の写真を 一枚貰えないかな。

何でもいいんだ。


残像は 目に焼き付けたつもりだったんだけど

やっぱり これだけ離れていると

はっきり 姿形の見えるものが欲しくなるんだよね。






一生分の 甘い言葉を

今、私は 消化しているのかもしれません。







おもむろに カーテンを閉めた理事長の行動に

予想は 出来たはずでした。


そのまま 私の座る椅子まで歩み寄り

肩を抱き


椅子に腰を下ろした私

立ったままの理事長


上から覆いかぶさるように

理事長の顔が迫り 唇が重なる。



比較的 激しさの滲む キス。




何で コンタクトにした?



… 眼鏡は 色々と不便だったので

すぐレンズが曇ったり、汚れたりしますから。


後は、自分の顔に 眼鏡が定着するのも嫌でしたし。




と答えてから 


あぁ 理事長はこんな答えを

聞きたい訳じゃないんだわ と気がついて







前の言葉も 本心でしたが


後の言葉も 紛れもない本心です。




遅れて 返された言葉に

照れ笑いを 声にする理事長。




だめだ…、


もぅ いっかい。




2度目の ぎこちないキス


私の胸に くすぐったさが残ります。




どんどん綺麗になって行くよ、君は。


きっと周りから 嫉妬されるだろうなぁ。





自分の手によって 


一人の女が輝きを増す


そういう感覚を 実感として自覚することは

ある程度の年齢に達した男性にとって

至上の幸福感をもたらすものなのでしょう。



私はそれを 知っています。



それならば あなたのその手で

美しく輝く 女 として


私は 


化けてみせよう

魅せましょう。











2008年12月09日(火)



 分かっているから 余計に。

身体の ふしぶしまで

冷え込むような寒さ ですね。



さて

明日は 4日ぶり

理事長と再会の日です。



気温20度の沖縄から 戻られたので

体調を崩されないか ちょっと心配なぞ したり。



この3日間

比較的 楽に過ごせたのかな と

振り返って 思っています。


意識がちょっと違うところに

飛んでいたからかも しれませんね。



思わず、笑ってしまったのは

昨夜 着信したメール。







私が 昨年のバレンタインに贈った

普段はスーツを着ない彼に


結婚式にお呼ばれでもしたら 使ってよ


と言って 手渡したネクタイ。


やっと出番が回ってきたよ というメッセージが


そのネクタイを締めた 上半身だけが写された

写メールと共に 私の携帯に着信したのが昨夜。 


このエンピツの文章をアップしている最中のことでした。



お別れをしてから 

一度だけ 電話で話した以来のことでしたから


あなたもこのタイミングですか。(苦笑)



思わず 笑ってしまいました。





一年前 

この胸に抱かれて眠っていた自分のこと

とても 昔のことのように思えます。





明日 待ち焦がれた

生身の理事長に会えると言うのに


私の心持は ちょっと複雑で


もちろん 感情のベースは

喜びや楽しみであることは明白なのですが


さて、一体どんな顔をして

再開を迎えようかと


いや、再開のその瞬間 私は

どんな表情を 理事長に向けるのかということを想像すると


ちょっと自信が無い。



まぁ きっと

瞬時に この空白の3日間のことなど

すっかり無かったことにされて


いつもどおりに 戻る。


ただ、それだけのように思えます。




一昨日、2年ぶりに 眼鏡をやめようと

コンタクトを買いましたよ、とか


知り合いの知り合いに当たる 画家さんの

ちょっとしたリトグラフを買いましたよ、とか



まぁ そういう話題には

事欠かないので


そういう話を 取りとめも無くするのでしょう。



理事長の 沖縄の話は

ちょっと 聞きたくない カモw



(苦笑)





それより 慮られるのは

理事長の心境で



あまり 思いつめないでくれてたらイイナ

と 思っています。



そういう人だということが

分かっているから 余計に。









2008年12月08日(月)



 誘いの液体

理事長さ 最近、香水変えたよね?





事務局長の 一言に

思わずドキリ。


理事長の居ないこの部屋の 金曜の朝。



そう… ですね。

最近、香り 違いますものね。





これは 危険信号 ってやつ…だわ。


鈍感な(爆) 事務局長が気づくぐらいですもの



ね。




結局 私が理事長に渡した2本の香水は

理事長の机の引き出しに 仕舞われたまま

おそらく ずっと出番がナイ


ということを 想像していた私。



いやいや それでいいんだ と

むしろ それが いいんだ と


そういう風に 思っていたのですが



結局 理事長ったら

自宅でその瓶を プッシュすることは無くても


コッソリ

私にさえ見せないように


隠れてたまーに ここでプッシュしている…




もちろん 気づいていましたとも。


あまつさえ それに気づいて

ひとり ニヤニヤしてましたもの。



心の中で だけですけど。(苦笑)





まぁ だけど こうなったら

まずいんですよ。



自分であげといて いざそれを使われると

まずい とか言っちゃって


どんだけの女よ と自分でも思いますが


それでもやっぱり まずいんです。




私の想定外だったこと。


・あげた香水「クローム」が思った以上に強く長く香ること。

・元々理事長は、香水を 自身の肌に ではなく
 洋服(ワイシャツの胸元)にプッシュする付け方をすること。

・私に見せる以上に 実は、理事長がそのプレゼントを
 嬉しく思っていること。




…マイッタネ。(苦笑)



強く長く香る香水を

肌以外のものに付けるとなると

当分 その匂いは消えません。


私の贈り物を 状況ゆえにサラリと交わして下されば

何の問題も無かったのですが


実際 私はそれが使われないとしても

それは充分 想定していたことでしたし、


そういう状況も致し方ない という雰囲気に

自然ともって行けるだけの渡し方を 


私は理事長にした つもりでした。




あぁ

どこまで 愛い人 なのでしょう。





けれども 

理事長がクロームをつけるようになって

気づいたことと言えば







サムライ がもうインプットされちゃったんだなぁ。


悔しいけど。(笑)




それならそれで まだ打つ手があるわ

なんて思いながら


新たな瓶を また2本、用意します。










それならば 

私がそれに 沿わせればいい。




ボトルキャップの ドぎついピンクに

ちょっとクラクラしながら(笑)


けれども 香りは案外 女子高生っぽくなくて
くどいようですが それが私のイメージだったんです(苦笑)


とても上品で 優しく甘い。



未開封のパッケージは 火曜日

押し付ける予定。(苦笑)




後ろのボトルは 今夜の夢への

誘いの液体で あります。




マッタク


自分でも 呆れますねwww












2008年12月07日(日)



 本当の幸せ

本日の 訪問

無事、済ませて 帰宅しました。


高速道路沿いの風景は 途中に雪景色を挟みながら

それでも概ね、順調に流れてゆきました。







この世界 やはり「後ろ盾」というものは必要で


僕の紹介だってことになれば

彼も、下手な仕事は出来ないでしょう。




まだまだ 純粋な実力だけではこの世界

私が独りで突き進んでゆくことも 難しいようです。



額作品の表具を2点 発注しました。







何の因果か。


それでも やはり私は

一流を求めたかったので 先生の力を借りました。


純粋に

出来上がりが 楽しみでなりません。


ただ、それだけのことです。




目的を済ませ 私と先生の2人になった大学の研究室 


昔、浴びるほど飲んだ 

バニラフレーバーのコーヒーの味


互いの近況を話し合ううちに

いつしか話は2年前の記憶に飛びました。



別れてからも、相手のことを思い出したり

考えたりすことってある?




それは私が、先生のことを って意味で ですか? 



そう… だな。



んー…



私の思考を遮る 続く言葉。



2年以上になるだろう?君と別れてから。


それ以来 君とはもちろんだけど、他の女性とだって

体の関係は一度も無いんだ。


心が欲しないんだよね。

体それ自身は欲してるんだと思うけど…


夢にさ 出てくるんだ、 女を抱く夢


そして、決まってそれは君 なんだよね。 


彼女と一緒に暮らしてて 朝起きると彼女が隣で寝てる

なのに、その彼女の隣で眠る僕の夢には君が出てきて



僕は君を抱くんだ 


深い 喜びの中で。



そういう朝は 無性に切なくなる…




男性の こういう不意を突いたような吐露は

ずるい と思う。



今、私が先生と体の関係をもったとして

きっと 気持ちよくは  無いと思います。




もう 清算してしまいましたから…


全てをフラットにして 先生から離れました。


だから

恋愛感情に突き出だされるような思い出し方は 


もう しません。







正直言うとね


僕は 別れたなんて思ってなかった。

自覚が無かったんだよ…




この人はなんて 馬鹿なことを言うのでしょう。



私は はっきり覚えていますよ。


私が就職して1年目の 先生の誕生日

8月15日ですよ。


先生の家にあった 私の持ち物を全て

ダンボールに詰めて

スリッパとかエプロンとか そういうものを


泣きながら 

それを積んだ車を運転して帰った日のこと。





私の口調は少し 強めに響いたかもしれません。





うん…


後になって考えてみて  

その日だったのかなって 思ったけど。


はたと 気づいたら

君には新しい男がいて 何で?って感じだった。



今日だって 君が会いに来るってことになって

純粋に嬉しかったし


楽しみだったもんな。





遮る言葉を探します。




一週間くらい前に お電話したでしょう?

その後の状況 知ってます?





先生その後、携帯取り上げられたでしょう?

立て続けにワンコールが4回、5回だったかな…


私は その場に彼女が居ることは分かってましたから

あぁ また彼女の仕業だわ と思って

ほったらかしにして 寝ましたけど。


起きて携帯を見たら夜中の3時くらいまで 

それが続いてたみたいで


彼女 幸せじゃないんだなって


今 先生と一緒に暮らしていて

共に生活を育んでいて


それなのに 彼女は本当の意味で

幸せじゃないんだなぁ って思いました。





…そうかもしれないな。




彼女をそうさせた 事の発端は

私の電話だったかもしれませんが


今、本当に幸せだったら 

ここまで陰鬱とはならないはずですよ。





なんか、距離感がね 違うんだ…


彼女とは距離感が違う。


当たらず触らず というか

彼女には、僕も踏み込みづらい領域があって

彼女も、僕の領域に踏み込んで来ないところがある。





でも、踏み込まない替わりに

拒絶もしないでしょう?


今、私に言ったようなことを彼女に言いますか?

言わないでしょう。


だから 彼女は安心して先生の傍に居るんですよ。





そうだね…




彼女は とても魅力的な人だと思います。


私は 先生を通してしか彼女を知りませんし

当時、先生の家に残った彼女の形跡みたいなものでしか

彼女を想像出来ませんでしたけど


彼女はずっとずっと 5,6年くらいなのかな…

私という存在を察してから

多分 嫉妬とか恨みとか そういう歯痒い感情を

持ち続けてらっしゃると思います。


それだけじゃない、今のご主人とのことや

子供のこと 自身のご両親のこと


思い苦しみ 耐えてきた時間が

ずっと続いているんだと そう思います。



そういう感情を 持ち続けることって

ものすごいエネルギーを使いますし 疲れるものです。
 

並みの人間だったら すぐに参ってしまいますよ…


私だったら無理ですね。

そういう持久力は無い。(苦笑)




こう言ったら何様か と言われそうですが


それほどまでのエネルギーを湛え

それを5年も6年も絶えず抱えて生きていられるほどの

タフさを 彼女が持ち合わせているとして


それが 苦悩を耐えることだけに

消費されるのだとしたら



それこそが 彼女の不幸 だと思います。




本心として この言葉を紡げることは

私が先生に対して フラットになった

紛れもない証です。




守ってあげたい とは思うんだけど。


今の 僕には金も無ければ

それゆえなのか 精神的余裕も無い。


日々 仕事に忙殺されるだけの毎日だよ…




先生は 2台所有していた愛車の1台を

金策のために、手放したと言います。



裁判さ… まだ続きそうなんだ。


向こうの旦那が 不服申し立てだってよ。

再審するのに弁護士雇うのいくらかかると思う?


35万だぜ?


これ2回やって 70万。

たまらんよ…






彼女を支えられるのは 先生しか居ないんですよ。


彼女のタフさを 支えているのは

先生なんです。


大事に 大事に、してあげて下さい。






…あぁ 


そうするよ。








今、無性に 理事長に会いたい自分が居て


理事長の 厚く逞しい深い懐に抱かれて

子供のように眠りたい自分が居て


でも理事長は、奥様と 沖縄に居る。



切ないなぁ と思う。



誰も彼も 切なさを噛み締めて 

生きてるんだなぁ と思う。



私たちの場合 それが 背徳の代償 

なんだとしたら 四の五の言わずに


その全てを引き受けるべき なのでしょうけれど。



心から 

先生と彼女に 幸せが訪れればいいと思っています。


奇麗事言うなって思われても

しょうがないことのように思えますが




先生と彼女に 本当の幸せが訪れればいいな 



それと、もう一つ


出来上がった作品 理事長気に入ってくれたらいいな




思いながら私は



すっかり雪景色の 消え去った高速道路


車をひた走らせて 帰路に着いたのです。











2008年12月06日(土)



 明日の天気

昨日から 今朝にかけて

降り続いた雨は


私の 心象の投影で。



明日 今年初となる

雪の予報


それは 理事長の

心象の 投影なのかな。







高速道路 凍ったら

車 走れないよね。


(苦笑)




明日 私が遠出をすることは

理事長に伝えてあります。


大学時代の先生に 会いに行く

とだけ 言ってありますが

その「先生」が 私にとってのどういう男であるかは


なんとなく察せられる


それぐらいの 情報は

理事長の有するところであります。



それ故に いみじくも


行くなって 言ってるのかしら。


などと 思えてしまう

明日の 予報。



自惚れだって?


分かってるさ そんなこと。





私は 行かないで。


思いましたよ  強く、ね。







理事長の出張に 同行というかたち。


この出張に関しては

他県の同じ 理事長の方々と同条件


同伴が レギュラーのかたちとして

組まれたものですので



前日に 何度も鳴る

普段は滅多に鳴らない、理事長のプライベート携帯

それに答える 理事長のテンション


察するな という方が無理。


(苦笑)




不調 


認めたくない

認めたくないけど



不調の私が ここに居ます。



あえて、理事長の赴いた先の

天気予報には 目を向けないようにしています。


晴れ だったら

それはそれで 切なくなるだろうし


雨 だったら

それはそれで


安堵する自分に 失望するだろうから。




ちくしょう。




こんな想い もうしたくないから

「先生」から離れたのにさぁ



あほ かと

ばか かと




明日の天気なんて


どっちでもいいよ。











2008年12月05日(金)



 







そんなことを 考えます。



外は 雨。





愛は 愛、故に

純粋、然としてそこに存在するべきで


私の愛は 苦しみを内包している時点で

愛 とは呼べないのかもしれない。



慈悲 という言葉はあるが

私のこの感情は 


慈しみ とか 悲しみ とは

きっと ほど遠い。



それは 分かる。


痛いほど。




絶対の愛 慈悲は

人を救うが 己も救う。


一切の 欲望から解き放たれた瞬間

その人は 楽になれるだろう。



私はずっと そういう人間になりたかったし

そういう想いが 私という人間を形作る

原動力になっている気がする。



なれる なれない は別として

そうなることを 渇望し

それを理想として


自身の主軸に その感情を置いておけば

きっと 道を誤ることはないだろう、と。





簡単なことを 小難しく考えてしまう癖。


単純なことを 複雑化して

あまつさえ それを雄弁に語ってしまう癖。



今 この瞬間 

ちょっとだけ 苦しい自分が居て


やっぱりこれは 愛 では無いなぁ と


すぐに 結論付けたがる 癖。







おだやかに たおやかに 生きてゆきたい。



喜びも 悲しみも 愛しさも 切なさも

全てを 水に溶かして


そこに染み出た色彩で、染め上げた一糸一糸を

丁寧に ゆっくりと織り成すように

人生を歩んで行けたらと 思う。



そして 


その糸で織り出された大判のストールに抱かれて

私は 安らかに眠るのです。






そうやって 地に還れれば

人間の 生き死にの無情など


取るに足りない 問題であるとさえ


思えてしまうのです。











2008年12月04日(木)



 困ったオトコ

昨夜、私の携帯が短く 鳴る。


めずらしく自宅で 日本酒なんかを

ゆるゆると 飲んでいる状況。



その日本酒が 理事長絡みの品であることは

また別の おハナシ。(笑)




で 

携帯が 鳴ったのです。



私の場合 メールを着信することなんて

週に1度か2度程度。


それも、ほとんど仕事関係。



宵の深まった こんな時間のメールなんて

めったに無いことなので 

少し 警戒してしまいます。



題名:音楽鑑賞


12月10日(水)に 

二胡の名手が○○○○(某ライブハウス)に来ます。

優雅な一時を楽しむ時間を企画したいのです…


いかがでしょうか。





職場の 男性からのメールでした。




さて、


困ったぞ。



この男性、趣味はライブハウスでの音楽鑑賞。

自らも プロのギタリストにギターを習うくらい


いわゆる音楽通。




以前 職場の若手4人で

そのライブハウスにジャズを聴きに行ったことがあって


その時の発起人も その男性でした。



まぁ その時の状況には

薄っすらとした シタゴゴロ があって


メンバーの中の ある女性への

アプローチ目的の その企画


ということが 後日発覚。(笑)




結局 その後の彼女への

男性の露骨なアプローチが仇となり


その女性は それに対して

あからさまに嫌悪感を示すようになった…


という カナシイ結末を迎えたワケなのですが。


(苦笑)



そういう噂って つくづく

簡単に広まるもんですね。


職場では その女性以外の 別の女性からも

その男性は、あまりいい目で見られなくなってしまって


その男性からの 飲みの誘いとか

ましてや こういうライブの誘いなんか

もっての他 って空気が蔓延しちゃったのです。



さて、ここで問題なのは


私はどうか。 という点ですが



元来の 八方美人的感覚がそうさせているのでしょう。


別に 変に意識したり

ましてや その男性を特別に避けたり

なんてことはなく


むしろ、みんな自意識過剰なんじゃないの?w


と苦笑しながら その男性とも普通に接してきていたのです。



その男性も 私のそういう空気を察していたのか

何度か 飲み会の誘いを受けました。


まぁ、それらは結果的に予定が合わずに

お断りしたのがほとんどでしたが。(苦笑)



それも 私と飲むのが目的 というものではなく


今度の飲み会 

○○さんも参加することになってるから

どうですか?



ってな具合に ワンクッション置くための

いわゆる ダシ ってやつだろう と


そういう風に 思っていますから


まぁ別に、ダシに使われるぐらい

どうぞお好きに という感覚です。(笑)



こんな高飛車ではないですけれどもwww







(爆)





今朝になって 一応

この企画 他に誘われるとしたらこの人か?


と思われる人に こっそり確認をしました。



その一人に ウチの事務局長も含まれます。


事務局長は 

そういうメールは着ていない とのこと。


件の 以前アプローチを受けた女性も

同様の 返事。



ダシ 濃厚ですな。(笑)




さて どうしたもんか。


平日だし、事務局長もその女性も 

誘われても行かないって言ってるし(苦笑)


まぁ、答えは一拓 「お断り」の方向だわ。



と思っていたら 傍らでその話を聞いていた理事長が



案外 君狙いなんじゃないの?







真顔で そういうこと


言わないでください( ̄ー ̄;)




それは 絶対ナイです。(笑)




私は 以前の

別の女性への その男性のアプローチの様子

を知っていますし 


そんな裏事情を垣間見ている私に対して

そういう感情を持つということ自体

あるわけない と思っていますから


理事長の その言葉を

全力で否定しながら


うまくお断りする その言葉を

事務局長と 話合うのです。(苦笑)




最初っから ナイとか言われて

そいつも可哀想だな…




だから、、、


ぽつり 


とそういうことをつぶやかないで下さい( ̄□ ̄;)



そういうことを言われても…(苦笑)


もし、もしですよ

万が一 そういうつもりで私を誘ったんだとしたら


尚更、誘われた方としては

それはお受けできませんよ。


それだけは鉄板です。




最後に


そのことは あなたが一番ご存知でしょう?



などと、思いましたが

事務局長がいらっしゃる場 なので


そこは伏せます。(笑)






相手は時々で違えど


こういうことは 私の人生のなかで

結構、遭遇する出来事です。


それはひとえに 私の


誰にでも 満遍なく優しくする してしまう


という 八方美人がさせること。



その時々で


この人には 無碍にされないだろう

この人には 手ひどく断られたりしないだろう


そういう

男性側の気配みたいなものを 肌で感じ

それに沿うような言動をしてしまう。


それは 一種の優しさであるように見えますが


実はそれが一番 残酷なことなのだ

ということは 私が経験をして


一番分かっていることなのですが…。





最後の理事長の ヒトコト。




君は 自分がモテるってことを

自覚しなさすぎる。






そうきたか。





困ったオトコ がもう一人。


(爆)















2008年12月03日(水)



 ウィスキーの芳香

ライブがメインの ジャズバーで






それに伴う 私のグラスは

フォアローゼス ブラック。



2人並んで座った 革張りのソファ

私の右膝と理事長の左膝が 常に触れ合う距離


私の右手は 常に理事長の足の付け根に沿わされ

理事長の右腕は 私の両肩のラインを抱き

その掌が 私の左肩を緩く包む。


その光景は 誰が見ても

ウィスキーの芳香が包む 一人の精悍な男の


女としてだけ



私がそこに存在していることを

言葉無くして 如実に語るのです。






あ、今までので一番好みかも…



そのグラスの中身は、


口当たりの柔らかい どちらかと言うと

丸い 言い換えれば

優等生のような風味が 特徴ですから



そして無論、理事長が好きな味だろう

ということを考慮しての 


私のチョイス ですから


外すワケ ありません。(苦笑)



ホテルで落ち合って

共にベッドを過ごした直後に


私たちは 私が持参した

3種類のミニボトル入りのウィスキーを

テイスティングしました。


・サントリー山崎

・マッカラン

・ボウモア





夕方から 互いにウィスキーを

しかもロックで3杯づつ空け


それから軽く 食事をして


ジャズ に身を任せながら

また別の銘柄の ウィスキーを愛でる。




それ故に


この 2人の京都は


紅葉映ゆる 秋風の乾いた香り

理事長のつけた 香水の香り

京都駅で最後に飲んだ コーヒーの香り


それの どれでもなく


馨しき 透明の琥珀

ウィスキーの香り それだけに起因して


思い出される



そういう記憶に なりました。



ちなみに 朝を迎えたホテルの部屋で
私たちは近くのコンビニで買い求めた
サントリーの余市を飲んでいたりします。(笑)





そのことは 


京都から帰った翌日の夜


私が自室で空けた バランタインの芳香が

私の記憶をフラッシュバックさせた という事実に


如実に証明されるもので あるのです。










2008年12月02日(火)



 おびえたこいぬ

私の目に 時に理事長は

おびえたこいぬ のように見える時があって


それは 元来の理事長の持ち合わせる

謙虚さ とか

思慮深さ とかいうものと


深く深く繋がっているような気が

しないでもないのですが


そんな おびえたこいぬ のような理事長を見るに


そう見えさせているのは

私の至らない言葉や 行動であるとするならば


私も 深く反省するべきトコロであるな

などと


漠然と思ったり するのです。






ラブレターより 「より」ラブを

明確に表したものが存在するとすれば


きっとこれしかないだろう 


というものを 京都の夜 

私は理事長から見せられました。






 
京都の前日に どうにも眠れなくて

夜中に起きて 飲みながら


君に想いを馳せながら かいたものだよ。




ナンテ


こんな直接的な言葉は キャプションに

書かれてはいませんでしたが (苦笑)



とにかく 前日の夜にしたためたものだよ

と言って見せられたソレは


あまりにも 間接的過ぎるのが

かえって直接過ぎて 


こういう ちょっと

崇高めいた ラブの表現に


クラクラと 眩暈を感じたのも事実。





こういう道に 長けてらっしゃるのも

理事長の 他の追随を許さない魅力 

であると思います。




君は あまり

自分を綺麗に見せようという意識が無いだろう。




そう… かもしれませんね。


元が元なので 

もう諦めが入っているかもしれません。(苦笑)




前田美波里、知ってる?



えぇ 昔、資生堂の…



そうそう、あのポスターね。


今はオバサンだけど(笑)

俺が若いころ すごく人気だったんだよ。


君は 彼女に似てるな、どことなく。


素直に、すごく綺麗だと思う。




ははは…


それは 言い過ぎってものですよ。(苦笑)





惚れた弱みはオソロシイ


とでも言っておきましょう。(爆)






私の 両乳房のちょうど中間には

少し目立つ大きさの ほくろがあります。


バスローブのはだけた襟元から覗く ソレを

見つけた理事長


今まで何人の男が これを見たのかねぇ


珍しい 憎まれ口 めいた言葉。


こういうことを言わせた私は

理事長から一本取った と言うべきなのか

そうじゃないのか。(苦笑)


別に、一本

取りたいと思ってるわけじゃない というのも

私の本音だったり するのですが。





理事長が 私に引き寄せた画家

モディリアーニ。


最近少しだけ 意識してその画家の絵を見ています。


絵画に関しては ドの素人でありますが

彼の描く 裸婦のその圧倒的な量感美に

心が吸い寄せられます。



遠い昔に

もし 私の恋人が画家であったなら


私をモデルに 裸婦像をしたためて欲しい などと


そういうことを思ったことがある 

ということを ふいに思い出したりして



そういう 遠い昔の私の願望と

京都の夜に見せられた

理事長の手による デッサンが


図らずもリンクするようで


けれども そういうラブの表現は

崇高すぎて


また、崇高すぎれば崇高すぎるほど

儚く あっけなく

散ってしまいはしないかと



おびえたこいぬ は

理事長なんかじゃなくて


私自身の投影 のような気がしたりするのです。






今 楽観的に後悔することがあるとすれば


そのデッサンを

欲しいと言えなかった 自分 ですか。











2008年12月01日(月)
初日 最新 目次 MAIL PHOTO BBS


My追加