2005年07月13日(水)
異国で死んだ詩人の魂は 雲の涯に飛ぶのだろうか
夢半ばで異郷に倒れ 最期の時を迎えるその瞬間 詩人は何を願ったろう
けして見ることのない未来 自分はそこにはいないのに 時は流れ 世界は続く 自分はそこにはいないのに
異国で死んだ詩人の魂は 鳥のように遠い空を目指すだろうか
白い頁に叶わぬ夢を綴ったまま いつか夢の国へ行くことを 天に祈り 地に願い
静かに風は砂を飛ばし 詩人の夢も埋もれていく
朽ちた墓標は誰の眼にも留まらぬまま 忘れ去られた詩人の言葉 誰も顧みることはない
空の青さの中に 異国で死んだ詩人の魂が 見えるだろうか
雲の流れていくままに 詩人の魂が震えて 泣いているのが見えるだろうか
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