竜也語り

2004年10月25日(月) お気を付けあそばせ。

あれだけテレビや新聞で“オレオレ詐欺”に対する注意を呼びかけているのに一向にその被害が後を絶たない。最近うちの近所でもそんな電話が多く掛かってきているらしいと聞くが、今の所我が家は静かなものだ。実は母の知り合いのお宅にもこれが掛かってきてそうだ。電話にでたのは奥さんで、相手は“オレ”ではなく息子さんの名前をちゃんと言ったとか。兎に角電話口で人を轢いちゃったとオイオイ泣いているだけで全く拉致があかないんだそうだ。もちろんその奥さんだって“オレオレ詐欺”が世間で騒がれていることは知っている。でも人間そんな時は何もかも忘れ頭が真っ白になって動転してしまうのだそうだ。まだ50代の女性だ。決して年寄りではない。
たまたまご主人が在宅していて、ただならぬ奥さんの様子に心配して電話を代わった。そこでご主人が「男だろ!泣いてないでしっかりしろ!」と喝を入れたらその内弁護士とか警察の者と名乗る人達に次々と代わった。そして色々詳しく尋ねていたら途中でブチっと電話を切ってしまったそうだ。流石に男!と感心したが、ご主人も“オレオレ詐欺”なんてことは全く頭になく、ただ「あぁこれで息子の人生も終わったな」という思いだけだったと言う。我が家にも息子が一匹いる。私の弟なのだが、今は家を出ているがそんなことは関係ない。いやかえって家にいないだけに余計にひっかかる可能性がある。私は母に気をつけろと口を酸っぱくして言っているが、はてはていかがなものやら…。もしかしたら自分だってそんな状況に置かれたら果たして平常心を保てるか…判ったものではない。

“オレオレ詐欺”に限らず詐欺の被害にあった人達の話を聞くと、第三者はどうしてそんなことで騙されるのか?と不思議に思う。そして大抵の人間は自分は絶対にそんなことでは騙されないぞと自信たっぷりにのたまうものだ。実際騙されたその本人もそう思っていたに違いないのだ。でもそれをまんまと騙すから詐欺師が詐欺師と呼ばれる所以でして…。そう言った詐欺事件などテレビのワイドショーなんかの再現フィルム(笑)などて見たりすると、意外と手口は単純だったりする。第三者が対岸の岸で見ていれば、何であそこで相手を信じてしまうかなぁ?と呆れてしまうのが殆んどだと思う。でもあの人達は口八丁手八丁で。しかしそれよりも私は恐らくあの人達の語りの間合いが絶妙なのではないかと思うのだ。だから1対1で話をされればもう相手のペースにそのまま知らず知らず引きずりこまれているのかも知れない。あの人達に目をつけられたら、もうその時点で半分詐欺の被害にあったようなものである。

「俺は絶対に詐欺なんかにひっかからない!詐欺なんて騙される方が馬鹿なんだ!」と豪語していた男が会社にいた。まだ会社が今の所へ移転して来て間もないある日、「街の地図看板を書き換えますので正式な住所と名前を教えてもらえませんか?地図に載せますので。地図掲載の範囲にお宅のビルも含まれていますから。それと雨風に晒されるので定期的に張り替えます。つきましては掲載料と書き換えの手数料を徴収したいのですが…」と中年男性が来社した。先程の男性同僚が応接室にその男を通した。詳しく住所や何故か職種など色々と尋ねられそれに応対したそうだ。同僚の女性がそこへお茶を持って行った。そして部屋から出てきて「何か面白いんですよ。○○さんが答えていることをあの男の人、手帳にちゃんと書いているふりをしているだけで本当はそこにイタズラ書きをしているんですよ。」とニコニコと教えてくれた。なんでも自分の手帳を胸の前でそれも立てて書いているので男子同僚側からは手帳の表紙だけしか見えず中身は確認出来ない。しかし彼女はお茶を出した時上からちらっと手帳の中身が見えたと言うのだ。私も「へぇ〜面白いねぇ」とニヤニヤしていたが、それを聞いたもう一人の同僚が一言。「おい…それは騙されとるで…」

後で判ったことだがその中年男は何年かに1回あの辺りにやって来る得体の知れない奴で、実際その男が話している地図もあることにはあるのだが、何年も換えられてないと言う(笑)。最初の内は料金を払ってしまったところもあるようだが、じきにそれが怪しげなものだとわかった。まぁ大した金額ではないし、かかわるのも面倒なので警察には届けずそのまま相手にしないでいるのだそうだ。
詐欺には気をつけましょう…。



2004年10月24日(日) 私はカラスになりたい。

今朝起きたら台所に柿が置いてあったのでそれを朝食にしようと剥いた。さて食べてみたら…「何じゃぁ〜こりゃぁーっ!」口一杯に広がったのは柿の甘さではなくシブさだった。あまりのシブさにそのまま吐き出してしまった。いや〜シブ柿のシブさは強烈だ。心臓までドキドキしてしまった…。子供だったら泣き出すのではないか?「シブ柿かな?」とは全くかまえていなかったので思いっきり噛り付いてしまったのだ。なかなかあのくっついたようなシブさが取れず昼過ぎまで口の中に残っていた。おかげで午前中は何となく愉快ではなかった。
こんなシブ柿を売るのか!?と腹が立ち母に何処で買ったのか尋ねたら知り合いの人に貰ったと言うのだ。その人の柿の木から取ったものだそうだ。頂いたものなら文句は言えない。シブいから気をつけた方がいいよ、とだけ言っておいた。

人間様は柿を外見だけ見ただけではそれがシブ柿かどうか判断することは出来ない。しかしカラスは何故かそれを見分ける能力があるそうだ。だからカラスが突っついている柿の木のものはシブくないとよく聞く。でもね、カラスがさんざん突っついた柿を食べる気はしないよ…。しつこいが今朝のあのシブさは凄まじかった。これは当分の間柿恐怖症になるかも知れない。もしかしたら今シーズはもう二度と柿は食べないかも…。カラスが羨ましいと思ったのは今朝が初めてだったよ…私は…。



2004年10月23日(土) 匠、匠、匠。

匠その1
今日匠を食べてみた。コンビニで買ったのだが税込み\278-という値段に少し驚き、たかが278円でビビる自分の気の小ささに苦笑した。カップラーメンと言えば元祖「カップヌードル」のファンである私は、カップの中に別に袋が4つも入っていてそれを破いていちいち入れる行為がやたら面倒に感じる。今日はえびワンタンの方を食べたのだが、そのえびワンタンが四角い石膏のようになっており、またこれにビビる…。
お味の方はまぁ美味しかったですよ。製作側の努力と研究は認めます。でも私はカップラーメンに高級感なんて求めていないので…(汗)。カップラーメンは簡単!早い!安い!これがカップラーメンの真骨頂!これ以外に何がある?と言うのが私の哲学でして(笑)。竜也くんがCMに出演していなかったらもう2度とこれは買わないでしょう。でも私は竜也ファンですから、もちろんチャーシューの方も試してみるし、えびワンタンもまた食べますとも〜♪


匠その2
匠のCM close up! 雑誌に載っていた。表情だけでラーメンの美味しさを伝える演技はシンプルだけにごまかしが効かないので竜也くんは緊張していたそうだ。「男らしくダイナミックに食べて」というのが竜也くんに与えられた指示だそうで、1シーン撮影が終わるたびに自らモニターをチェック!スープを飲むシーンは7回、麺を食べるシーンは17回継続して挑戦!食べ物のCMは決して楽な仕事ではない…。ほんの15秒程のCMに6時間も費やしたそうだ。ひょっとしたら竜也くんは匠を見るのも嫌になっていたりして(笑)。頑張った甲斐があってラーメンを啜っているシーンが私の一番のツボだ。これからも新しいバージョンが作られるのだろうか?それも楽しみだが、製作中の6時間の様子…ノーカット版で見たい…。


匠その3
色々な雑誌に匠の広告が出始めた。夕焼け、いやおそらく朝日だろう。そんな色合いの背景にCMと同じ白い和服を着てその朝日を匠完成の達成感に満ちたような表情で見つめている…私のイメージはそんな感じだ。もちろん竜也くんはカッコいい!CM中には見せていないまた違った表情。口元を一文字に結んでいないのがいいのだ。そして唇には絶対にこれはリップクリームを塗っている。…などとたかが商品の広告…。これが欲しいがために興味のない雑誌を購入し、穴の開くほどこれを見つめわざわざ日記にまで書いている…。いや〜ファンって本当におめでたいわ〜。



2004年10月22日(金) 女一人。

いつぞや「やっぱり女がいいっ!」と豪語していた私だが時には男が羨ましくなることがある。先日の文化の日、横浜の新名所(?)ラーメン博物館に行ってきた。当然のごとく混んでおりラーメンを食べるのに1時間近くも並んでしまった。何においても私は並ぶことが大嫌いである。口直しならぬ気分直しにせっかくここまで来たのだからとみなと未来まで足をのばした。その日はとても行楽日和でよく晴れており、そこで何年ぶりかに大観覧車“コスモクロック21”に乗ろうということになったのだ。こんないい日は見晴らしが良く上空から見る景色が最高なのではないかとふんだのである。
乗り場に行くとまだ大観覧車ができたての頃に比べれば随分と人は少なくなったが、またそこで15分程度並んだ。並んでいると観覧車から降りてくる人達を嫌でも見ることになるのだが、全てカップル、家族、仲間同士のどれかの範疇で降りてくる。その中で30代位の男子が1人で観覧車から降りて来た。この光景は穏やかに賑わっている場の中で一種異様だ(笑)(まぁ私個人としては1人であのコスモクロック21に乗るような人間は好きなのだが)。他の人達も同じことを感じたのであろう、くすくす笑っている。本人も「いやー、1人なんですよ」とは言わなかったが、そんな感じの照れ笑いで去って行った。
この時思ったのだ。「男っていいなぁ…」と。誰だって1人で観覧車に乗りたい時がある!という問題は別として、やりたいと思ったことをやりたい時に、変に気にすることなくすぐ行動に起こせるからいいのだ。別に女だって観覧車に乗りたくなり、たまたま一緒に行く相手が見つからなかったら1人で乗ってもいいのだ。しかしあそこで私が1人で観覧車から降りてきたら…それは笑えないだろう。並んでいる人達は見て見ぬふりをし、後になって「なんか1人で乗っていた女の人がいたねー。(下手をすればおばさんがいたねー。となる)」と酒の肴にされるか、心底変な同情をされるか…まぁこんなところだろう。

友人が何もかもが嫌になり1人で旅に出たことがある。そして洒落たリゾートホテルに宿泊し、カップルや家族連れなどで賑わうそのホテルのレストランでフランス料理のフルコースのディナーを1人で食べたと言うから驚いた。できねー!私にはできねーっ!いや何度でも言うが私好きなんですよ、こういう人は。確かに1人で旅行することは出来る。食事も1人で摂ることが出来る。しかしホテルでフランス料理のフルコースを1人で食べることは出来ない…。そもそもああ言った食事は相手との語らいもそのメニューの大事な要素である。案の定ホテルの従業員達は彼女を自殺者扱いでとても優しく気にかけてくれたそうである(笑)。
今のフランス料理だって男が1人で食べていたら周りもそんなに気を遣わないと思うのだ。相手とのお喋りもメニューの1つであるとしても、何かで紹介されている美味しそうなフルコースなんぞは一人でも食べてみたいものなのだ。それも自分が食べたい時に食べたいのだ。しかし女がレストランでもホテルでも、1人でフルコースの食事をまったりしているなんていうのははっきり言ってあまりみっともいいものではないし、1人が嫌と言うよりは周りから変に勘繰られるのも鬱陶しいのだ。向こうは見て見ぬふりをしているつもりでも、こちらは敏感にそれを察知するものだ。男だったらこんなこと気にすることないんだけどな。

こんな時男はいいなぁ…とぼやいていても仕方がない。だからと言って「こんなこと屁のカッパと思えるように自分を鍛えるのよ〜!」という気にもなれない。それでは女捨てすぎ…。当面のところはやはり友人を誘って色気のないフルコースディナーを興じますか。



2004年10月21日(木) おなべな女達

先日カルーセル真紀さんが戸籍上も女性と認められ正真正銘の女性となった。彼女は性同一性障害で大変辛い思いをしたそうだが、そんな深刻な悩みを感じさせない明るい人のように思える。恐らく努めて明るく振舞っていたのだろうが。
男性が女性の格好をしている人達をオカマとかニューハーフとか言うが、女性が男性の格好をしている人達を確か“おなべ”と言ったと思う。以前会社の飲み会の2次会だか3次会だかでオカマバーなる所へ行ったことがある(汗)。彼女(?)達の立ち振る舞いはある意味私達女性よりも女性らしいが、お顔も驚くほど綺麗な人がいる。中には無理があるような人もいるのだが(笑)。キャラクターはいたって面白く楽しく、落ち込んだ時はいいかも知れない。その時彼女達が話してくれたのだが、オカマさん(←あえてこの言い方にします)は永遠に女で男に戻ることはないが、おなべさんは男の恋人ができるとすぐに女に戻るんだそうだ。ただその時の気分でそういうことをやっており私達とは違うのよ〜と熱く語っていた。全ての人がそうではないだろう。確か女性の性同一性障害の競艇(だったかな?)の選手が男性と認められたとか認められなかったとか…そんなニュースがあったように思う。

私の周りにもそんなおなべな女達がいた。一人は以前一人暮らしをしていたアパートの住人。私の住んでいた所は県内で有名な娯楽の街の近くだったのでどことなく怪しげな店がある。彼女は「おなべバー」みたいな店に勤めていた女の子だ。(断っておくが私はその店に行ったことはない。)源氏名はマサオと言ったそうだ(笑)。とても人懐こく普段の格好も男の子で、店に出る前は胸を潰すためにさらしを巻くのだが、「あつこさ〜ん、さらし巻いて〜」と私が部屋にいる時はさらしを持ってやって来た。「もっともっときつく巻いて下さ〜い」と要求する彼女と足を踏ん張ってさらしを巻いてやっている私…親がこんな状況を見たら卒倒するだろうなぁ・・と漠然と思っていた。一度彼女に尋ねたことがある。恋愛の対象も女性なのか?と。彼女は人をそこまで好きになったことがなく、男でも女でも付き合ったことはないと答えた。もちろん私に対しても恋愛感情は持っていなかったようだし(←あたりまえだろっ!てか)わきの下もきれいに手入れをしてあった(←意識して見たわけではありません!)。1年位住んでいただろうか、ある日突然夜逃げのようにアパートを出て行ってしまい、後日家族の人が部屋の荷物を引き取りに来ていたそうだ。

もう1人は取引先の女性。最初電話だけで話をしていたうちは女性と話をしているつもりだった。仕事では大抵苗字だけで付き合うので男性か女性かなどということはその声だけで判断するもので、その人の声は低かったが女性のように思われたからだ。さて彼女と対面する日がやって来た。私が彼女の会社に出向いて待っていると応接室に入って来たのは若い男性であった。「えっ!男性だったの!?」と焦っている私に差し出された名刺には明らかに女性の名前が印刷されていた。「えっ!?女なの???」ともう訳が分らなくなっている私の動揺を敏感に感じ取った彼女は「はい。女です!ですから女同士ざっくばらんに話をしましょう!」と…すっかりイニシアチブをとられた感じになってしまった…。もちろんスーツも紳士物の男仕立てであったしネクタイも締めていた。足を広げて座る姿といい煙草をつまむように持って吸うその煙草の吸い方といいもう男そのもの(汗)。顔はイケメンで、これで女性の格好をしていたらさぞかし男性にモテルだろうなぁ…と上の空だったのと同時に、彼女のこの生き方を認めているその会社の懐の深さに感心した。仕事の相手であるので恋愛対象は女性ですか?などとは聞けなかったが、さっぱりとした感じのいい人だった。彼女もいつの間にかその会社を辞めてしまい後のことは知らない。

今頃彼女達はどうしているのだろうか?まだ男性の格好をして生活しているのだろうか?はっきりとは分らないが彼女達は性同一性障害というような深刻なものではなかったように思う。いつかのオカマさん達が話していたように、好きな男性が現れて身も心も女性に戻っているかもしれない。そうなっていて欲しいな…私は。



2004年10月20日(水) ディズニー

人は見かけによらないとはよく言ったもので、時に自分の人を見る眼が非常に凝り固まった未熟なものであり、同時に人間の奥深さと神秘に感動したりする(笑)。

先週同僚がある関係先に外出した。誰でもその会社へ出向いて帰った後は必ずと言っていいほど皆に報告することがある。仕事の件ではない。私達の興味の対象はその会社の応接室にあるのだ。
そこの社長さんは私達の間で「ディズニー」と呼ばれている。もちろん当の本人はそんなこと知らないが、何故そんな愛称がついたかと言うと、その応接室がぬいぐるみで一杯なのだ(汗)。それもディズニーのキャラクターがお気に入りのようで“ミッキーマウス”とか“101匹ワンちゃん(?)”だとかのぬいぐるみがそれはそれは可愛らしくディスプレーされている。テレビの背後からちょこんと顔を出してこちらを覗いているように飾ってあったり、時計の上に愛嬌のあるポーズで座らせたりと…まさに○○ワールドといった感じだ。ぬいぐるみ好きの人が飾ると命のないものさえもこんなに生き生きするものかと驚く。まるで命を吹き込まれたように見えるのだ。やはり何に対しても愛情を持って接することが大事なのね〜。

そもそも企業の応接室にこんな沢山のぬいぐるみが飾ってあること自体が異常である。まぁ玩具を扱っている企業ではそれもアリなのだろうが、私達の世界はそんなに夢のある商売ではない。随分前に不思議に思った、と言うよりか呆れて同僚がお茶を運んできた女性に尋ねたのだ。「このぬいぐるみはどなたかこちらの女性が飾っているのですか?」 その女性はうんざりしたように答えたそうである。「いいえ。これは○○(←その社長の名前)の趣味でございます。」 これであのぬいぐるみの飾り主は社長さんであるという事実を知ったわけなのだが、冗談のようなその話を事務的に話すその女性社員の姿を想像すると可笑しくて、結構楽しい会社なのかも知れない。
もちろんこの社長はおっさんである。おっさんの中のおっさんという感じだ。私も2度程このワールドを訪れ社長さんとも会ったことがあるが、私が生きてきた経験から積まれたどの引き出しをひっくり返してみても彼からディズニーのぬいぐるみを連想させるものがどうしても見つからないのだ。ぬいぐるみ達に囲まれている応接室の中のおっさんはある意味圧巻だ(笑)。一度ぬいぐるみをディズプレーしている彼の姿を見たいものである。

と言うわけで、私達の興味は新しい子(←もちろんぬいぐるみのことよん)が入って来たのか、定期的な模様替えがどうなっているのかということである。私は子供の頃からぬいぐるみには興味がなかった方だが、中には好きな連中もいてそのディスプレーの仕方を参考にしているのだ(笑)。人間何でも習っておくことにこしたことはなない。だから私も一緒に聞いている次第である。



2004年10月19日(火) やっぱり女がいいっ!

今年は台風が何個も上陸したり昨日の地震といい何やら気味の悪い年である。新潟の方々には心よりお見舞い申し上げます。

昨日の地震は私達の所は震度4であった。一番最初の揺れの時は驚いたがまぁこの位の地震は初めてではなかったので落ち着いていた。しかしその後すぐに余震があり、3回目の余震の時はさすがに恐かった。こんな短い間に震度4規模の揺れが続いたのは生まれて初めての経験だったからだ。その時夕飯の支度中にもかかわらず母と私は外に出て近所のおばちゃん達と「恐いね〜」「やだ〜もう〜」とか騒いでいた。おばちゃん達も夕飯の仕度をしていたのに違いないのだ。10分位何だかんだ好き勝手にお喋りして家の中に入った。その時の父の呆れた顔。口には出さなかったが「女はしょうがねぇなぁ。くだらないお喋りばかりしやがって」と思っていたと思う。そう言えばおじさん達は誰も出てこなかったな。昨日は土曜日だから休みの人が多かっただろうに。
しかしこの女の他愛無いお喋り好きな性が女を頑丈にしていると思うのだ。女はしぶといぞ。平均寿命だって男より長い。体の生態的な違いもあるのだろうが、女のこの外に向って反応する本質が細胞をどんどん活気づけていると思うのだ。奥さんを亡くしてしまった旦那さんが気落ちして廃人のようになってしまう時がある。しかし旦那さんを亡くした奥さんはもちろん気落ちしているのだが、ある一定の期間を過ぎると見事に立ち直って逞しく生活している人が多いように思える。なぜなら1つにはお喋りが出来る人達がすぐ身近にいるからなのだ。少なくても私の知っている未亡人達はいつまでもしゅんとしていなかった。
どうして男はもっとくだらないお喋りをしないのだろう…。よく女のお喋りを馬鹿にする男性がいるが、そういう人は奥さんを亡くしてボケたりしないでね。
私は何でもお喋りでストレスを発散する女性でよかった。他愛無いお喋りが恐怖を和らげてくれたり、哀しみを半分にしてくれることが本当にあるのだ。



2004年10月18日(月) マルちゃん「匠」CM

またまた竜也くんのCM。今度はなんとカップラーメンのCMだ。全体的に“和”の雰囲気で、竜也くんもそれに合わせ白地の着物を着てあぐらをかいている。最初のアップはキリリッ。カッコイイ!そしてラーメンをズルズルッと。カップラーメンのCMにしてはお洒落(?)だと思った。

食べ物を食べる姿を見せるということは時にやっかいだ。特に二枚目と美人は。随分と前の話になるがワイドショーに催眠術師が出演したことがあった。今で言えばビジュアル系催眠術師とでも言うのだろうか。20代後半から30代前半の男性でわりとイケメンだった。
自分は超人間だと気取り、ミステリアスな雰囲気を前面に出し、服装も黒ずくめで所謂ステージ衣装だ。ワイドショーであるので様々なコーナーがある。珍しいサツマイモを紹介するコーナーになった。そのイモをスタジオの出演者が試食するのだが、こともあろうにその超人間催眠術師もそれを食べたのだ。イモを食べているその姿からこれまでのミステリアスな陰は消えただの近所の人となった…。先程までの演出はここで台無しになったわけで。この時、こういう人は人前でイモなんて食べたらいかん!と思ったものだ。

阿部寛さんがまだ20代の前半でバリバリの二枚目だった頃、お茶漬けのCMに出演していたことがある。当時は正統派の二枚目であったため、お茶漬けのCMであるにもかかわらず、肝心の阿部さんがお茶漬けを食べている顔は何かで隠されていた。露出している手と体の動きで、あぁお茶漬けを食べているんだなぁ・・と想像するに留まった。二枚目であったのでそのイメージを壊したくなかったのだろう。

二枚目俳優でも美人女優でも、特にそれが旬の時はたとえ演技でも食べる姿を見せない時がある。“食べる”という行為はそれだで人間の日常であるし、またその人物の本質を如実に表してしまう。
私は竜也くんにはそんな何処か別の世界にいる高嶺の二枚目俳優にはなって欲しくないな…。幻想的な美しい世界は舞台で十分見せてくれている。だからラーメンをズルズル啜っている竜也くんのCMはゆかいだ。いくら私でもあの姿を見て「ラーメン啜っている姿も美しいわ〜♪」とは言わない。だからゆかいなのだ。

タイトルから随分話がそれました…(汗)。



2004年10月17日(日) ダラダラした休日…

珍しく疲労を感じ、この連休は非常にダラダラした日々を過ごしてしまった(汗)。
そんな中でもDaの会報が届いた。まだじっくりと読んでいないのだが、移動中のバスの中でスタッフが盗み撮りした熟睡の竜也くんが私の一番のつぼかな。無防備な状態であんなに美しく熟睡出来る人がこの世にはいるんですね〜。チラッと見えるお腹がまたセクシー(笑)。思わず周りの人間達の熟睡ヅラと比較して…溜息が出てしまった…。
表紙の写真も珍しくリキが入っていて、内容も盛り沢山のようだし、待った甲斐があるってもんよ。カレンダーも注文しなければね。

今日は気のない日記…。これでお終い。

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今夜の「新選組!」は何だが嫌だったな。観柳斎のあんな一面は見たくなかったよ。あの人は最後まで憎らしい悪役でいて欲しかった…。



2004年10月13日(水) プレーオフ、悲喜こもごも

何だか本筋のペナントレースよりも、1リーグ制導入だとか選手会のストだとか、はたまたライバル心ムンムンのITのお二人さんの方に注目がいってしまった感がある今年のプロ野球。それでもセ・パ両リーグの優勝チームが決まった。まぁ私は今年も巨人がリーグ優勝出来なかったのでそれだけでルンルン気分だ。ただもし今年も阪神が優勝したら大阪へ旅行に行く予定を立てていたので、それだけはがっかりした…。

今年パリーグで導入された「プレーオフ」というもの。最初のうちは単純に面白い代物に思えたが、ここ何日かの間でその残酷さを垣間見ることになった。
なるほど確かに終盤のペナントレースの盛り下がりは避けられるが…それにしてもちょっと酷いんでない?王監督はきっと狐につままれたような感覚に陥っていることであろう(笑)。ちゃっかり逆転優勝を手に入れたチームは棚ボタ気分でそれこそ天にも昇るような気分であろうが…。ひょっとしたら幾ばくかの後ろめたさもあったりして(笑)。

年間を通してこつこつ勝利を積んできたチームが最後の数ゲームでそれをチャラにされてしまうのだ。一体この1年は何だったのか!?と普通の精神を持った人間であったら泣きたくなるぞ。こういう“鳶に油揚げをさらわれた”(?)という状況は私はどうも好きではない。恐らく自分が地味にコツコツと努力(?)を重ねていく方だからなのかも知れない。
油揚げをさらわれたのが王監督という事実がこれまた悲劇に拍車をかける。地味な人なのだ…こういう悲劇が絵になる人なのだ…。どうも人間というのは持って生まれた星というものが本当にあるようだ。もう1人の何をやっても派手な人の方は、きっとさらっていく側になること間違いない。

とは言っても、あらかじめ決定してしまっている制度なのだから、何を言っても始まらない。選手達もファンも気の毒だが納得するしかないのだ。
しかし「ペナントレースが最後まで盛り上がったし、パリーグの観客動員も増えて、めでたしめでたし」と単純に諸手を挙げて喜べる制度でもなさそうだ。もう少し考えて改訂していかないとね(苦笑)。

ところでこの制度…まさかそんなことはないと思うが、絶対にセリーグでは導入しないでくれぇ〜っ!こんなことをやった日にゃぁ、毎年巨人が優勝することになっちゃうよ!



2004年10月10日(日) ひったくり王国

私の住んでいる市は国内有数のひったくり王国なのだ。一番多いのは自転車の前のカゴからバイクでカバンをひったくるといったパターン。私もよく自転車に乗るほうなので、バイクの音が近づいてくるとやはり身構える。

最近家のすぐ近所で2件のひったくりが続いた。1件は若い女の子が被害者で犯人は自転車に乗った若い男子。女の子も自転車に乗っており、さっとカゴからバッグを取られ物凄い勢いで走り去ったとのこと。
「ドロボー、ドロボー、助けて〜っ!」と叫んだようだが、誰も家から出て来てくれなかったそうだ。世知辛い世の中だねぇ…。近所のおばさんが私に教えてくれた。
「今、ドロボーなんて叫んだって誰も出て来てくれないからね。そういう時は“火事だぁ〜!”って叫ぶのよ。そうすると皆出て来てくれるから。」
ひったくりにあった後、咄嗟に「火事だ〜!」という言葉が果たして出てくるだろうか…。いささか自信がないのだが…。

もう1件は被害者も加害者もおばさん。おばさんがおばさんを狙う世の中になってしまったのか…。こう言うのを世も末と言うのだろう。同じおばさん同志、仲良くすればいいのにねぇ。
おばさんは盲点だった。私も自転車に乗っているおばさんには安心しきっていた。まさか彼女達がひったくりをするなんて思ってもみなかったのだ。もうこうなると安心できるのはヨチヨチ歩きの幼児だけだ。残りの人種は皆ドロボーの可能性があるということになる。

そこで自転車のカゴに付けるネットを買った。私は自転車のカゴにビニール袋とかネットとか、そういう類のものを付けるのは非常に嫌だった。何となく生活臭が出てくると思ったからだ。
しかし背に腹は替えられない。バッグの中には現金の他にカードやら携帯やらも入っており、それが一瞬の内になくなってしまったら私の日常はまさに麻痺状態である。

今私の自転車のカゴにはおニューのネットが付いている。忌み嫌っていたネットも使ってみるとこれがなかなか便利な代物である。まぁ考えてみれば、ママチャリに生活臭も何もあったものではない…。
青いママチャリに青いネット。アラ、素敵♪



2004年10月04日(月) おばさんのパン

人間何でも言ってみるものだ。上手く行けば近所のおばさんが「○○市のパン焼きのカリスマ」になれるかも知れないのだ。
50代半ばの女性だが、結婚して以来一度も外で働いたことがない。ご主人が許さなかったからだ。「女に働かせては男の立つ瀬がない。オレが稼ぐ!家族を養っているのはこのオレ様〜」と言った具合で、まぁ年配の男性にはこんな不思議な考え方もありなのだろう。おばさんは穏やかな女性なので、おじさんの言い付けをそれはそれは貞淑に守っていた。旦那さんが右を向けと言えば右、左を向けと言えば左と、少しは私もおばさんの爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいのかも知れない。

おばさんはパンを焼くのが得意である。味は玄人並だが形に1割素人ぽさが残っていて、何とも美味で愛嬌のあるパンを焼く。
おばさんは自分が作ったものを皆が「美味しい、美味しい」と食べている、その光景を見ることに幸福を感じるとても奇特な人だ。
私がおばさんのパンを頂き始めたのはもう20年以上前になるが、当初おばさんは無料でそれをご近所に配っていた。その時私が言ったのだ。
「おばさん、商売しなよ。」

時に日本人はお金の話を持ち出すことを嫌う傾向があるが、私は必ずしもそうではない。ビジネスと割り切って取引きした方がお互い気を遣わなくても済む。それに材料費だってばかにならないと思ったからだ。
「でも…」とおばさんはためらったが、私は母に言って強引にお金を受け取ってもらった。我が家のこの動きにならい、近所の人達もお金を払うようになった。お金を受け取るようになって自覚と責任感が出てきたのか、おばさんの腕はめきめき上がった。
「おばさん、ここでチマチマやっているより、外で自分の実力を試してみたら?」
私はまた言った。「そんなぁ…無理よ。」とまたおばさんは引いた。私もそうは言ってみたものの、現実にはなかなか難しいだろうと内心では思っていた。

しかし、あれから15年以上経った今になってそれが実現しようとしている。私がおばさんに何気なく言った(決して無責任に言ったわけではない)言葉を、おばさんはずっと心の中で暖めていたのだ。「いつか私も…」と。
市で開催されたイベントにボランティアでおばさんは自分が焼いたパンを出品した。それがあっという間に売れ、1人のパン職人の目に留まったのだ。
「私があなたを○○市のパン焼きのカリスマに育てます。」
実は2〜3年のうちに、私達の家の近くの駅に巨大なショッピングセンターだかテーマパークだかが建設される。もちろんそこに食品コーナーもあるわけだが、その1画に「カリスマコーナー(?)」とかの店が出店し、ケーキや漬物など、兎に角様々な食品のカリスマを一同に集めるそうだ。そこでおばさんは「我が町のパンのカリスマ」となるわけだ。今、具体的に話を進めているらしい。

ご主人が私に言った。「あっちゃんがウチのに変なこと炊き付けるからさぁ…まいったよ。」
あら、ごめんなさい、おじさん。でも子供達も成人して社会人になったことだし、もうそろそろおばさんを解放してあげたらぁ〜?もう少し精神的に奥さんから自立しなさい、とは言わなかったが…。
おじさんが定年を迎えたら、今度はおばさんの仕事を手伝ってあげればいい。夫婦仲良くね。

打てば響く人間は大好きである。今度おばさんにまた言ってみようか…。
「これが成功したら今度はおばさん、本を書いてみなよ。“中高年主婦の巣立ち!”みたいなやつ。世の中高年のご婦人に勇気づけてあげなよ〜♪」


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