▲まえ

2004年08月28日(土)

子供が好きなんだ


もうさ、今更言う必要は無いと思うんだけどさ、っていうかみんなもう知ってるっていうか、周知の事実って言うか?まあそんなだから本当に今更言う必要は無いと思うんだけどさ、僕ってすっごい子供好きじゃん?もうね、目の中に入れても痛くないくらい子供が大好きなんです。食べちゃいたいくらい大好きなんです。あ、いや、ロリコンとか違くて。


僕が仕事をしているとやっぱ子供が来るわけですよ。まあ僕が普段居るのはアダルトコーナーだから子供が来るのはヤバイんだけど、アダルトコーナーの入り口のすぐ脇に一般の書籍を買う人のためのレジってのがあって、僕はそこのレジとアダルトのレジを両方こなしてるわけですので子供を一般のレジの方で相手することもあるのですよ。そんなすぐ隣がアダルトコーナーなレジに商品を持ってくる親も親だよ。

酷い時なんて「はじめてのおつかい」みたいに、自分たちは遠くでこっそり見守ってて、子供にレジでお買い物をさせようみたいなノリの親が居たりするんですよ。絶対子供に悪影響を及ぼすと思うんだけど、興味津々に中を覗き込む子供。仕方の無いことでしょうが、この「おつかい」は良いことなのか悪いことなのか疑問です。実際、一般レジから夏目ナナのポスター(半裸)とか丸見えだったりしますからね。キャー怖い。


さて、そんなレジカウンターなんですけどもレジ前を僕は好き勝手に無断で装飾しておりましてですね、今レジの前にはマキシシングルが20枚ほど(現在は松浦亜弥特集)に雑誌が5冊ほど(20世紀がどうのこうのって雑誌)に、でっかい熊のぬいぐるみ(非売品)に、ゴジラとか良く分からない怪獣の人形(一体数百円〜千円ちょい)なんて物も置いてったりします。そんなわけだから、子供が興味深そうにぬいぐるみや人形をチロチロ見たり手にとって遊んだりしちゃってるんです。いやー、子供って可愛い(アダルトコーナーの客を接客しながら)

そんなわけで子供大好きな僕なんですが、昨夜も深夜の12時を回った頃に5歳くらいの男の子がレジの前にやって来て怪獣をまじまじと見つめてるのですよ。まず、何故そんな時間にこんな小さな子がやって来るのかが不可解なのですが、とにかく親に連れられてやってきたようでしたので親もきっとどっかに居たんだろうと思うのですが、なんか僕が疲れきって仕事してると突然目の前に小さな男の子ですよ。


そんでまあ、ちょっと仕事も一段落ついて少し退屈だったので、怪獣の人形を手に取ってその子供に向けて「ウガー」ってやったら「うわわわわわ」って逃げて行っちゃいました。これはヤバイと思いましたね。これで親に「お店の人にイジワルされた」って告げ口されるともの凄くヤバイ気がするんですよ。うちの店のHPってのがあるんですけど、そこからメールで「うちの子が店員に虐められました。」とか苦情とか言われると即アウトじゃないですか。店長に呼び出されて「君、クビね。」とか言われかねないじゃないですか。ただでさえ普段から店の商品勝手に持って帰・・・・・いや、なんでもない。とにかく!クビは嫌なんですよ!


そしたらですね、しばらくしてその男の子がまた戻ってきて、なんか、なんていうか僕にもっと遊んで欲しいみたいなオーラをかもしだしてるんですよ。でもね!そん時にはもう時間的に閉店間際でね、こんな時間に親は何をやってんだとか憤りを覚えつつも僕はまた怪獣で「ウガガーガオー」とかやってたんです。それを見て恥ずかしそうに喜ぶ男の子。そんなことしてるのを、店内の見回りにやってきた後輩に見られちゃったのは多少恥ずかしかったけど、なかなか心温まる時間でした。やっぱ子供大好きだ。


でもね、やっぱ僕って仕事中じゃん?しかも、閉店間際だからいろいろと仕事があるわけですよ。レジ締めとかもしなきゃいけないのよ。だけどレジの前には楽しそうにこちらを見つめる男の子。僕は一体どうすれば良いのだろうと本当に真剣に悩みました。口では「ギャオーガガガーガオー」とか言いながらも心の中では悩んでた。親は本当に何やってんだと、さっさと迎えに来いよとか思ってたんですけど、仕方なく相手してた。

しかしさすがに時間がアレだったしこれ以上子供の相手もしてられない。しかしこの子はやけに僕になついてしまってる。今更「じゃあね、バイバーイ」なんて口が裂けても言えない。っていうかさっさと迎えに来やがれクソ親!とか思った僕はもう苦肉の策として男の子にこう言いました。



「このお人形、あげよっか?」



そしたらなんかね、最初は躊躇してたけど無理やりに近い形で渡したらすっごい嬉しそうに喜んで手にとって、なんかレジの前に座り込んでその人形で遊んでましたその子。なんかそっちに夢中になってくれた様子だったのでこれでやっとレジ締めが出来るぜってことでホッと一安心だったんですけど、よく見たらアダルトコーナーにまだ客が残ってるじゃないですか。ご存知の方もいらっしゃるとおもいますが、まだレジを打つ可能性がある場合(まだ客がいる場合)はレジ締めをすることが出来ないんですよ。締めちゃうとレジ止まっちゃうからお会計が出来ない。

もう本当にね、アダルトコーナーにDVDを見たり中古ビデオを漁ったり本を漁ったりしてる30過ぎの男が居るんですよ。オイオイ、俺はあんたのせいでレジ締めが出来ないのよ。とは言っても、まだ閉店までは5分以上あるからコチラから文句を言う事は出来ないわけです。んで、仕方なく身の回りを綺麗に片付けてたんですけど、しばらくしたら店内にホタルの光が鳴り響き始めて、しかもよく見たら、未だにレジの横で男の子は怪獣で遊んでるし、もう1個置いてあった怪獣も欲しがってるけどさすがにそれは無視で。調子に乗るんじゃねークソガキが。←失言です


んで、しばらくしてやっと男がレジにやって来・・・と思ったら何も買わずに素で出て行きました。オイオイオイ、ここまで僕を待たしておいて何も買わねーのかよと。そりゃないぜベイベーと1人キザに独り言を呟いてたんですけど、そしたらその男がアダルトコーナーを出てすぐに横を向いてこんなことを言うんですよ。


「おい、ひろき!行くぞ!」


テメーの子供なんかい!


子供を連れてアダルトコーナーに来るんじゃねーよこのクソ親!ダメ親!エロ親!こんな親が居るから日本は高齢化社会が進んでですね、社会保険料とかもいろいろ問題があったりして、しかも年金未納がどんどん発覚して僕の友達も「年金?払ってねーや!あはは〜」とか言ってるんですよ!しまいには日本がオリンピックで大活躍ですよ!全部このクソ親が悪いんだ。アジアカップの中国でのブーイングもこの親に向けられてたんだ。中国最高!ブッシュ最高!フセイン最高!椎名最高!





P.S.

実は一週間ほど前にも似たような感じで、小さな姉弟が興味深そうに見てたドラえもんのぬいぐるみをついついプレゼントしてあげたことがありましてですね、いや、別にこのお姉ちゃんの方が10年後に人気アイドルとかになってて、テレビの番組で「そういえばあの時の優しいお兄さんに会いたい」とか言って番組スタッフが東奔西走して僕に辿り付いて、番組内で感動の対面したりして、それで「まだあの時のぬいぐるみ大切に持ってます・・・ずっと好きでした・・・」とか言って恋愛に発展したり・・・みたいな下心があったわけじゃなくてね、純粋にその2人が可愛かったから。

その時は近くにその2人のご両親が居たりもしたんですけど、やけに感謝されちゃいましたよ本当。なんか、すっごく良いことした気分でその日の仕事はウキウキでした。だけど1つだけ心配なことがあるんです。なんかね、ありえないくらい僕感謝されてたから、その親が店にメールを送ったりして「こんなことがありました。感動しました」ってメールを店長が見たりして、僕って怒られそうなんですけど。一応さ、商品だしさ・・・。


とにかく、子供はいいな。日本の宝だ。




2004年08月11日(水)

転校生と青春の友情


ちょっと気合入れてリードミーの順位を狙いに行ったら得票数2263で順位が165位とかとんでもない順位をたたき出しておりまして、まさかここまで見事にはまっちゃうとは思わなくて驚いたんですけど、今日あたりからまた以前のように800位台くらいで落ち着いてくるのではないでしょうか。だから、もしも今回の騒動で「ここは人気サイトに違いない!」とか思って勘違いしてやって来てる人が居たら本当に申し訳ないです。小さくもないけど大きくもない、極普通のテキストサイトです。きっとこんくらいのほうが居心地が良いと思うのでこれからもヨロシクしてやってください。


だけど、実際やっぱり卑怯な手を使ってもリードミーの上位に自分のサイトがドッカーンっと載ってるのは嬉しいもので、自サイトの周りのサイトを見てみてもなんか大手サイトがゴロゴロしててもうどうしよって感じだったんですけど、別にどうすることも出来ませんよね。例えるなら、転校してきて、前の学校の体操服で体育の授業を受けてるような場違いな空気を感じ取っちゃって、もう恥ずかしくて仕方がなくなりました。そういえば音楽で縦笛もみんなと違ってた。履いてるシューズも違ってた。


だけどね、なんだか転校生ってモテません?僕の中学時代の同級生に、まさに転校生がいたんですけどクラス中のヒーロー的存在になってましたよ。具体的に言うと、その転校生の久保君は松山市の中学校から僕の地元の中学校に転校してきたわけで、多分父親が会社から左遷された(ものすごく失礼)とかそんな感じなんだろうと思うけど、とにかく都会から地方に転校してきたんです。やっぱり都会からきた子ってのはカッコ良く見えるものです。今思うと全然カッコ良くもなんともないヤツなんだけど当時の彼は光って見えたものです。

で、早速僕は彼と仲良くなり彼の家にまで学校帰りに押しかけてゲームをやって久保君の母親が出してくれたお菓子とジュースを飲んで、さらに残ったお菓子をカバンに詰め込んで持って帰るくらいの仲になったんですけど、彼の方も僕を踏み台に結構クラスに馴染んでいっていたように思います。最初はなかなかみんなと馴染めずに受身だった彼が、自分から僕や、その他の友達に話し掛けるようになっていた。元々僕のクラスの男子はみんな性格的に転校生相手に人見知りをしたり受け入れなかったりする性格ではなかったので積極的に話し掛けていた成果が出てきたのだと思う。


で、仲良くなると久保君の「以前の中学での生活ぶり」とかをいろいろと聞いていくわけですよ。家ではゲームばっかりやってたとか、前の学校はいろいろ問題がある学校だったとか、彼女がいて一緒にお祭りに行ったりしてたとか。っていうかさ、彼女がいたって時点でビビりましたね。都会にいればすぐ彼女なんて出来るものなんだーって。そこまでカッコ良くもなくて家でいつもゲームをやってたようなこの男(あだ名は「マコピー」)でも、もの凄く可愛い(←本人曰く)彼女が居たとかゼッタイおかしいし!しかもキスどころかヤッ・・・あ、いや、なんでもない。

で、時間が経つにつれて僕の周りで信じられないことがたくさん起こってくるんです。実は転校してきていきなり久保君に彼女が出来たとか、別の女の子から「久保君に渡して〜」ってラブレターを受け取ったり、久保君を巡って何人もの女が争ったり、なんか妙にモテモテなのよ久保。まあ、久保君にとっても、コッチでの中学生活はそんなにバラ色ではなく、山道で川に転落して骨折したり、それで病院に運ばれる途中の救急車の中で「・・・僕・・・死ぬんですか?」って切実に救急隊員に尋ねたりっていう伝説も残してるんですけど、とにかくそいつに彼女が出来たりいろいろな女に引っ張り合われてたってのがもう信じられなくて。


でもね、しばらくしてもの凄く納得した。一連の久保のことによって不思議感と疑問によって泥のように濁っていた僕の心を透明にしてくれるくらい納得する事実を知りました。そいつの彼女とかそいつのこと好きで2股がどうのこうのっていう女ってさ、みんな超が付くぐらいブサイクなんです。もう、学年でも10本の指に入るくらいブサイク。そいつとすれ違うだけで手を洗ってうがいをして歯を磨きたくなるくらいブサイク!(←絶対イジメだと思う)


つまりこういうことです!ブス専な彼は自分好みの女の子(つまりはブス)を見つけると積極的に仲良く話し掛ける。普段男の子に相手にされたことのないブス・・・いや、その女の子はもう久保君にイチコロっていうわけです!間違いない!もう、目から鱗が落ちましたよ。自分がブス専とかじゃなかったことを心から憎みましたね!って、違うから。ブス専とか嫌だから。まあ、いくらでも妥協すれば人間いくらでも彼女なんて作れるんだなって久保君は僕に教えてくれたのだと思っております。ありがとう久保君!


でもね、前に帰省した時にその頃の仲間と久保君も交えて当時の話をいろいろしてて、久保君が酔った勢いで「祭りの後に神社のベンチでキスをして、そのまま・・・(ブサイクと)」とか、「帰りにタクシーの中でいちゃいちゃしてた(ブサイクと)」とか、「○○小学校の校庭でソイツ(ブサイク)と初めて・・・。」とか「それにしてもアイツ(ブサイク)は重かった・・・」とかいう話をしてたけどさ、


悪いけど・・・そんなこと、想像したくもないです・・・。


でも僕はその日、1つだけ久保君の成長を知ることが出来ました。なんかね、久保君一通り話し終わった後にこんなこと言ってた。


「あの頃の俺はどうかしてた」


うん、絶対どうかしてたよ。君。


最近全然連絡を取ってないけど、久保君は今でも元気に暮らしてるだろうか。いろいろ振り回されたりいろいろ刺激的な話を聞かせてくれたり、最初からクラスに居る僕よりもクラスに馴染んでいく彼を見て腹立たしい気持ちになったりもしたけど、僕の青春の1ページには久保君というかけがえのない友達が存在していました。彼の性格上、きっと真面目に人生を歩んでいると思うけど、たった1つだけ・・本当に1つだけ心配なことがあります。


また、どうかしちゃってないか心配。本当に。


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