その発言は、夕食時、あるニュースでやっていた「『生活保護』を受けている人の収入が、働いているが、低賃金な『低所得労働者』を上回っている」という問題を受けて母と話をしていた時のことだった。 それなら、働いているところを辞めて生活保護を受けた方がいい生活ができるのではないか、と僕が言ったことに対し、生活保護のお金はたしかに月15万円超なのだが、「自分の財産を持ってはいけない」「働いていてはいけない」など、いろいろ制限がつく、と母は反論した。 それから低賃金労働者の話になって、
「でも何もしない人だけじゃなくて、働いても働いても楽にならないワーキングプアも助けてあげればいいのにね。あの“ドッグカフェ難民”の子たちとか」
ドッグカフェ難民?
ネットカフェ難民(インターネットカフェ業界がクレームをつけてから、あまり耳にしなくなったが)の間違いだろう、と突っ込みを兼ねて聞き返すと、それで初めて気がついた母は爆笑した。
つい、想像してしまう。 社会に疲れたサラリーマンが難民となって押し寄せるドッグカフェ。そこで、犬たちに乾いた心をいやしてもらうのである。 あっちこっちで疲れたサラリーマンが思うさま犬に抱きつき、あるいは頬ずりしている様はさぞ異様にちがいない。 (本来は犬を連れてくる客を狙った喫茶店のことを指すが、この想像内では犬が接客を行うカフェとなっている)
そんなアニマルセラピーを主としたドッグカフェ。僕にはエリーがいるが、今の社会には必要なのではないだろうか。
社会人らしくカッコつけて、僕は毎朝日経新聞を読むようになっている。そこで得た知識はあまり役に立たない。話題をもとめて新聞を読むなら読売新聞のほうがはるかにましなくらいだ。
それはさておき、日経新聞では現在、ハードボイルド作家の北方謙三が最後の文化欄で新聞小説を連載している。 博徒の話なのだが、会社の行き道にキオスクで買って読んでいるので、土日は読まず、また読み切らないままにほうっておくことも珍しくないので、読む話は途切れ途切れである。また、話の区切りが短いので、正直毎日の話がつながっているようには思えない。 ただ、そんな短い文でも正太という好漢を描くこの話は非常に興味をそそられる。
新聞小説って、単行本とか普通は出るものなのだろうか。
今日は一日中セミナーだった。うちの会社で推進しているNECのiStrageのセミナーが午前いっぱいあり、午後からは、うちの会社がNECと協力して催した会計ソリューションパッケージ『EXPLANNER/Ai』のセミナー(といっても、僕が行ったのは新規ローラーのついでに宣伝に回っただけなのだが)が行われた。
以前、EXPLANNER/Aiに触れる機会があったので、興味を持って聞けるかと思ったら内容がたくさんありすぎて、全然分からん。結局、所々で意識をなくしていたように思う。
基調講演でバランススコアカードについての講演があった。元NECの社員で、独立して会社を設立したベンチャー企業の社長さんが講師だったのだが、バランススコアカード云々よりも、設立したての時の資金繰りの苦労話。 特に、「設立年の年末には会社と家であわせても十数万しか残ってなかったので、とても年を越した気分にはなれなかった」という言葉が、起こしたての会社を背負う社長の覚悟を思わせる。 設立時に1000千万。さらに1000万ずつ二回かりて3000万の借金だ。
「億を超えると、気にもならなくなるけれど、3000万はリアルで非常に重圧に感じた」とは、印象に残った言葉のひとつ。続けて出てきた言葉は「電車を待つ時もホームの前の方にはいかないようにしていた。いつ飛び込んでもおかしくない、そんな精神状態だった」である。
僕の予算も3000万ちょいあるのだが、同じ3000万でも感じる重みが違う。今は笑い話としてそれを話す社長は、それを乗り越えてきたのだ。
電話をしても電話をしてもアポイントが取れない。
「うち、システム入れ替えたばっかりなので」とか「担当の者は今外出しておりまして」とか「そういったものは結構です」とか。 よしんば、システム管理の担当者に繋がっても「挨拶だけでも」とアポを促しても「月末、年末は忙しくてそれどころじゃないんで」とくる。
数え上げてみると、結構パターン数は少ない気がする。
元々、口はあまり達者でないので、電話はもともと苦手だ。どちらかというと、飛び込みのほうが気が楽だったりする。 少なくとも身振り手振りでごまかせるし、資料も使えるし。いざというときは資料と名刺を置いて逃げればいいし!
でもいい加減1件くらい引っかかってくれないかなぁ。
苦しい。 非常に苦しい。
僕にはやることが二つある。 一つは新規案件、もう一つが上司の案件を引き継ぎである。
新規案件はやることは分かっているし、自分で考えて完結できるから「それだけやっていろ」と言われればそれはそれで楽だ。 辛いのが後者である。もともと上司の案件であるから、上司が何を考えてそれを提案したのかがわからない。聞かなくてはならないのだが、聞いても結局自分で考えることになったり、答えの得られないままうやむやになってしまうのである。 困ったことに、本当に案件を僕に任せる気があるのかどうかすらあやしい。新規案件でちょっと目を離すと、「やらないから進めたぞ」とばかりに話を先に勧めてしまっているのである。
原因は自分にあるのはわかっている。 僕は、質問をする時「欲しい答え」が胸の中にある。 また、相談をする時「やってほしいこと」が心の中にある。
たぶん、それが上司に何となく伝わってしまうのだろう。口には決して出せないが上司は僕と同じくらいのひねくれ者だったりするので、まず望むとおりの答えをよこしたり、行動をおこしたりすることはない。
今、とにかく苦しいことは「やるべきこと」が自分でマネージメントできないからだ。 目の前に「やるべきこと」があれば、片づけていくのに腕まくりをしてやっつけることもできる。 しかし、現状は「やるべきこと」は自分で考えるだけではそろわないので、望んだ答えが返ってこない上司に聞かなくてはならないからだ。
僕の今望むことは定まること。 「これをやれば良い」という事柄が揃うことだ。
無理な望みなんだってことは分かってる。
ここ数カ月僕を悩ませてきたインターネットの問題が解決した。状況を整理すると以下のとおりとなる。
1)インターネットが異常につながりにくい(重い)。 2)おなじポートでもMacのパソコンはつながる。 3)違うポートで妹のWindows機で同じ現象が起きている。 4)現象が起きているPCでも1階に繋げると、その現象は起きない。(現象が起きている自分と妹のWindowsは2階に繋げられている)
4番は今日発見した現象で、このことから問題はPCではなく環境にあることが判明している。
1階と2階では何が違うのか? それはハブの存在だった。1階では、一つしかネット用のモジュラージャックが存在しない。そこから2台つなげるために、ハブを使っているのである。 実験でそのハブを2階に持っていき、それぞれつなげてみるとつながってしまう。
では、なぜハブを介さなければインターネットにつながらないのか? 父の推測によると、「ルーターが故障し、上手くパケット送信ができなくなっている状態になっているのではないか」ということだった。1階だとハブがそのパケット送信機能を補っていたので問題はなかったがハブを介さないとパケット送信が不完全なままだったので、インターネットが使えなかった。
よって、一番よい解決方法はルーターを交換することだった。まだ夕方だったので、父が即ルーターを買いに走り、古いものと繋ぎ換える。 すると、インターネットが非常に快適に利用できるではないか。同じ現象が起きていた妹のPCでも症状の改善が見られた。
リブートしてやっと使えるようになったり、ディスクの使用量を弄ってみたり、ここ数カ月の努力は涙ぐましいものがある。インターネットを当たり前の快適さで使える。この幸せが今日ほど身にしみたことはない。
ここに、僕の自宅のインターネットの環境における一つの戦いが終わったのである。
今日はさっさと起きて外出するつもりだったが、起きてみると12時だ。これではちょっと出かける気にならない。 昨日は一日首をひねってインターネットの修繕に取り組んでいたのだが、だんだん埒が明かなくなってきたので、一発Lenovoのサポートに電話をしてみることにした。
20数分問答した結果、「LANを使うためのドライバをインストールしてみてはどうか、それでできなければ引き取り修理を行うことになる」という話になった。
2007年11月23日(金) |
青山とハロー・キティ |
青山と言えば、紳士服業界の最大手のチェーン店である。今日は、その青山に冬物のスーツとコートを購入しに出かけたのである。 つつがなく、スーツ2着とコートを選び終え、会計を済ませると(ちなみに9万円弱の買い物となった)、つづいて店員が差し出してきたのは紙袋である。
それは、販促用のおまけらしいのだが、その紙袋に入っていたものは「ハロー・キティ」の皿であった。 皿の底では、無表情だがそれゆえに愛嬌のある猫(?)の絵が描かれている。
だがなぜに“紳士”服の売り場の販促品がハロー・キティなのだろうか。 仕事に心がすさんだオヤジどもを癒そうという心のケアを狙ったサービスなのか。 それとも、ただのツッコミ待ちなのか―――
余り解きたくない謎である。
2007年11月22日(木) |
OSの再セットアップ |
いよいよインターネットが全く使えない状態に陥ってしまった。今までいろいろ手は講じてきたが、まったく効果があがらない。 それならば、さっさとOSを再セットアップして最初からやったほうがよいのではないか、と考えたのである。
このlenovoのThinkPadシリーズにはそうしたレスキューに答えてくれる「ThinkVantage」という機能が付いている。その中に再セットアップもはいっているので、それをつかえばものの2時間でPCは初期化されるわけだ。 幸い、以前、USBの120GBの外付けハードディスクを買ってあるので、データなどはそちらに移しておく。
OSが立ち上がって、さっそくインターネットをつなぐことにした。以前は適当に触っていればつながったし、今はNorton360も購入してあるのでセキュリティソフトの導入まではスムーズに進む……はずだった。
結果的には、つながらなかった。 データを見ると、ルーターにはつながっている。よってLANにはつながっているわけだ。となるとルーターに問題があるように思われるが、おなじルーターにつながっているMacが快適にインターネットを利用できているのはどういうわけなんだ。
机の中のファイルが氾濫してきた。 必要な書類を思いつくたびに引出しの中をひっくり返すようになり、これはさすがに非効率だと思っていたところである。
僕は、あまりファイリングや整理の類が得意とは言えないが、それでも困ったことはなかった。あまり捨てるということをせず、必要な書類はすべて持ち歩いていたため、紛失する、という事態は避けられていたからである。 ところが、社会人になってみると、扱う書類の量が一気に増した。よって、「必要な書類を残し」「分類する」ことが必要になってくるのである。
かといって、これから書類を吟味してファイリングしていくというわけにもいかない。ところが今のご時世にはファイルの電子化という技術がある。 ちょうど、今の僕のPCには会社の方針で「DocuWorks」という富士ゼロックス製のソフトが入っている。それをつかって全ての書類をスキャニングして保存していく。 これなら場所を取らないし、分類してファイリングするのも格段に楽なのである。検索までできるので必要な時に探して持ってこれる。 あとは必要な書類以外はシュレッダーにかけて処分してしまえば、机の中もすっきりするというものだ。
しかしだ。きちんとスキャンができていないうちにシュレッダーにかけてしまうと、書類が完全に抹消されてしまうので注意がいるな。 うん、気をつけよう。
2007年11月20日(火) |
キャラを中心にストーリーを考える |
実は“まほゆめ”の最新話には全く手をつけていない。 あらすじくらいは考えてあるが、とにかく、新展開の序盤は間違えると終盤に近づくほど影響が大きくなるので書くのが難しい。
「誰と誰が戦う」とか「こういうシーンを入れたい」とか「どういうことを課題に書くか」とか、そういったことを考えて物語の展開を考えていくのだが、どうもあまりうまくいっていなかった。
しかし先週末FF10のサントラを入手して聞いているうちにどんどんアイデアがわき出てきた。キャラクターを中心に考えると、先の展開がしやすいことに気がついたのである。 キャラごとにテーマやそのキャラ視点のストーリーの展開を考えると、誰と誰をどんな関係にするか(「因縁付け」と僕は呼んでいる)、それにはどんな展開が必要かがみえてくる。ついでに性格そのものを考えるよりもよほどキャラクターの特徴をつけやすい。
次の話を書くのには時間がかかりそうだが、ここでしっかりと設定をしておけば後々、話の展開が楽になりそうだ。 という技術がある。 ちょうど、今の僕のPCには会社の方針で「DocuWorks」という富士ゼロックス製のソフトが入っている。それをつかって全ての書類をスキャニングして保存していく。 これなら場所を取らないし、分類してファイリングするのも格段に楽なのである。検索までできるので必要な時に探して持ってこれる。 あとは必要な書類以外はシュレッダーにかけて処分してしまえば、机の中もすっきりするというものだ。
しかしだ。きちんとスキャンができていないうちにシュレッダーにかけてしまうと、書類が完全に抹消されてしまうので注意がいるな。 うん、気をつけよう。
2007年11月19日(月) |
上司は何を待っている? |
僕の上司はあまりやいのやいの指示するうるさいタイプではない。もちろん叱る時にはみっちり叱る。 しかし、あくまでも自主性を重んじるタイプなのか、割と放任しておき、もし僕が何かミスをしたり、やらなければならないことを放置したりするとギリギリになって叱りつける。
黙っているときの上司は僕が何かをするのを待っている。仕事をしながらひたすら待っている。 ヘタレな僕は、正解が何なのかを考えてしまう。いやそれ自体は良いのだが、不正解を極端に恐れてしまう。 というより、正解などないのである。結局、どう応えようと指摘と注意だ。
いろいろな本に書かれているとおり、叱られているときは人格を否定しているわけではないのだが、それでも叱られればかなり沈んでしまう。
これは試練なのか? 用意された試練なのか? 潜り抜ければ、楽になれるのか? それともただ単に僕がダメなのか?
試練だとすれば僕は幸運かもしれない。今は叱れない上司もおり、その下で働く部下は調子に乗るばかりで成長しない。 僕は、まだ駄目のままだが、それでも6月に配属された当初と今とでは大分違う。さんざん叩かれた結果といえる。
しかし、この上司の与える試練は少しばかりハイレベルすぎやしないだろうか。
女性でよく「買い物でストレス解消」というが、確かに欲しいものを買うという行為は気持ちが良いものだ。
まず、僕が欲しかったのは休日用のカバンである。今持っているのである程度の大きさのあるのはリュックサックか、ダサい手提げカバンくらいだった。 そこで求めていたのがトートバッグである。比較的お洒落で、量が入るものが望ましかった。
昨日の野球で外出する気力はあまりなかったが、両親がりんくうのイオンに行くというのでついでに連れて行ってもらった。
そこで買ったのはトートバッグではなくメッセンジャーバッグである。自分の認識としてはフタ付きかそうでないかの違いなので、取りだすのに不便はするがその分落としたり盗まれたりしなくてよいので、どちらでも構わなかった。
他に買ったのが愛してやまない『FINAL FANTASY X』のサントラである。前に図書館で買って、iTunesやMDに録音してあったのだが、MDプレイヤーの紛失やiMacの突然の故障できけなくなってしまっていた。 FFシリーズのサントラは7から全て揃えているため、ぜひ自分で持ちたいと思っていた。そしてつぶさにCD屋を見るたびに探していたのだが、ずいぶん前に出たCDのためかなかなか見つからなかったのである。 しかし今日はついに見つかった。4000円近くするものだったが、購入に迷いはなかった。今、ノートPCにデータを写し、さっそく楽しんでいる。
こちらはほとんど衝動買いなのだが、ついでに買ってしまったのが『Dクラッカーズ』である。何度も何度も図書館で借りて読んでいるので、いい加減購入してもよいかと思ったからだ。新しく再版されているバージョンもあることだし。 とりあえずきりのいい4巻までと、後ほど集める予定の『Black Blood Brothers』の最新刊も購入してしまった。後者はちょっとやりすぎだったかもしれない。でもこれから絶対面白くなるしなぁ……。
会社の野球部で人数が足りないというので、人数合わせで参加して見た。ライ8(ライトで8番)という、へたくそでも最も迷惑のかからないポジションなのであるが、ビギナーズラックもクソもなく試合は5回コールドで終了した。 結局、僕がやったことといえば、送球ミスと捕球ミスでファーストがこぼしたボールをこれまたこぼしたくらいか。
情けない。少しは体を使えるようにしておかないとなぁ。
自分を振り返ってみると、仕事がいい加減でやる気がないと判断されても仕方がない。 何しろ、会社の外では全く努力というものをしていないのだから。昨日の展示会で得られた情報を家でまとめて自分でしゃべれるように練習するなんてことはしない。
本当はやらなくていいのだろう。何しろ会社の外だ。プライベートだ。仕事のことなど忘れて問題ない。 しかし、僕は新人で、一年目で、最も努力をしなければならない時期なのだから。
真面目な性格だとフォローをしてくれる上司もいるが、真面目なら努力をする。失敗しないように考えて、結局何もできないのは真面目ではなくただの臆病からくるものだ。
しかし、やらなければならないこと、勉強しなければならないことを考えると、それだけでもう何もかも投げ出したくなってしまうのである。
というか、基本的に僕は自分に甘いのである。表面的な思いでは結構辛いつもりなんだけど、いざというときになぁ。 これでは脱ヘタレは難しい。
東芝テックが主催するアパレル企業向けシステムの展示会に参加した。その中で、ウチの会社が開発したパッケージの紹介も行っている。 一人、顧客になりうる可能性がある人が訪れた。 その中で、先輩やSEの方々が説明するのを聞いて、分かっていたつもりで、説明を逃していた、あるいは説明の仕方が分からなかったところの手本を聞くことができ、大変勉強になった。
新規ローラーに行った。ちょっとばらついた地域だが、一日かければ何とか回れる10件の企業。
まずは、備後町にある2件。 次に、心斎橋筋にある1件。 さらに、北堀江にある2件。 そして、南堀江にある2件。 つづいて、幸町にある1件。 最後に、立売堀にある2件。
昼休みを除いて5時間歩き回って、なぜ名刺の一枚も貰えないんだ。
たぶん、僕は“部下をする”のが下手なのだろう。
上司をほめることができないし。(媚びてると思われたくない) 怒られても素直に従うことができない。(基本的に自分でよほど懲りないと改善できない) ドジなくせに変にプライド高いからか、なまじ自立心があるからか、必要な助けを請おうとしない。
そういえば、大学一年の時に大学祭の実行委員にいた時も、妙に厄介者扱いされてたっけか。
金曜日、麻雀をしに行った日の話である。 僕は、銀行によってお金をおろした。24,000円である。なぜそんな中途半端な数字を出したのか、という疑問はさておき、ここで僕は大変な失態を犯した。
カードは受け取った。 通帳がないので残高を確かめるために明細も出した。
しかし、お金を取り出していなかった。
自分はドジを自任しているが、今回のは稀に見る大ドジだ。警報が鳴ったはずだが、それにも気がつかなかったものである。 すぐに気がつけば取り出せたのだろうが、あいにく気がついたのは麻雀を堪能して、始発まで一休みするために会社に戻ってきた翌日の午前3時だった。
土日は銀行が休みなので、そのまま事態は放置されていたのだが、月曜日の今日になって、昼休みにお金を引き出した銀行へと向かっていった。窓口が混んでいたのであるが、警備員のおじさんが事情を聞いてくれた。 すると、「ここにはない。たぶん防犯カメラを見れば分かるが、警備は別の会社がやっているので、警察に届け出なさい」と、言われたものである。
そんなわけで、会社のビルの中にあった交番に行った。届を出せば警備会社に連絡を取って防犯カメラの確認をしてもらえると思っていたのだが、交番で取り扱えるのは遺失物届であり、盗難による被害届は受けられないのだという。 遺失物届けは、出しておけば遺失物として届けられたものが自分のもとに帰ってくるし、今はなくても後々出てくれば連絡をしてもらえる。しかし、あくまでも偶然出てこなければならない待ちの処置であり、おとしたものを探してくれるような能動的な行動は期待できないのだという。 盗難となれば捜査という積極的な対応も望めるのだが、かといって、お金を引き出した時周りには誰もいなかった。だから、誰かが盗んだ確率は低く、また交番では被害届は受理できない。きちんとした警察署に行って相談しなければならないのだそうだ。 となれば、直接警備会社の方に掛け合って、防犯カメラの確認をしてもらうのが最良だろう。
しかし、そんなことをしなくても事態はあっさりと解決してしまった。 銀行のほうから電話がかかってきたのである。
曰く、あの日、監視をしていたところ、僕がお金を取り忘れたことに気がついた警備会社の人が遠隔操作でお金を取り込んでくれたのだという。 通帳の方も、あの日僕が取り出さなかったのと同じ状態に戻してあり、結果として24,000円は戻ってきたのである。
ということは、何か。 あの親切そうな警備員のおじさんは確かめたふりして結構テキトーなことを言っており、おかげで僕は警察沙汰という貴重な体験をすることができたというのか。 警察にはいかなきゃいけないわ、銀行から会社の方に電話が入っているわで、結構な騒ぎになってしまったではないか。
しかし、ATMに忘れたお金は取られないとそのまま口座にお金が戻るとは初めて知った。要らない知識であるが、ひとつ賢くなったものである。生涯自分のためには役に立ってほしくない知識ではあるが。
ちなみに―――引き出した24,000円は10月分の麻雀の負け分であり、どのみち消えゆく運命だった、というオチがついたりするのである。
2007年11月11日(日) |
映画の趣味は結構ミーハー |
前二日は外で遊んでいたので今日は家で映画鑑賞の一日だった。 見たのは『スパイダーマン3』と『ダイハード4.0』である。
『スパイダーマン3』は3作の締めくくり(完結とは書かれていないのでまだ続くかもしれないが)として、全部の問題に片がつく。 最後の展開は胸が躍った。ライバルキャラクターがいるなら、ああ来なくては。
しかし執事よ。お前、そういうことは早く言っておけば、もっと早く問題解決したんじゃないのか?
『ダイハード4.0』。バディ・ムービーは大好き。アナログ人間のマクレーン刑事がサイバーテロに立ち向かうという内容だが、さすがにあれだけ穴だらけのシステムではないだろうし、無線や電話を好きな所につなげたりすることはできないんじゃないだろうか。それにエアバッグを作動させて、遠隔操作でエンジンをかけてもらうのもウソじゃないかと思う。 ああいうクライム・サスペンスはあまりリアルにやると模倣犯が出てくるため、あの辺はファンタジーなのだろう。 それにあまりうまく表現できないが、作中でどんどん成長していったマットのキャラクターも魅力的。三流ハッカーという割に能力的にも十分今回の犯人グループに対応できていたと思うし、スピンオフで彼の作品なんか作ったら売れるんじゃないだろうか。
しかし、くるくる巻けるキーボードとか欲しいなぁ。あんまり使い道は思いつかないが。マットのウエストポーチはたぶんいろいろ便利な道具が入っているんだろう。
フィクションに出てくる導具って本当に魅力的。『007』シリーズに出てくるボンドカーとか、『バック・トゥ・ザ・ヒューチャー』のデロリアンはもちろん、ホバークラフトとか。 『踊る大捜査線』シリーズに出てくるPCも便利そう。『交渉人 真下正義』で出てきたあの声を拾って書き連ね、関連項目の検索を行うシステムはマジで欲しいね。
午前3時ごろに雀荘を出て、会社でひと眠りした後、一度家に帰った。本当は直接出向こうとしたが、さすがに背広で大学祭に行くのも馬鹿馬鹿しいので着替えにだけ戻ったのである。 相変わらず母校の大学祭は盛況だった。しかし、僕が在学中に所属していた出版会もモモサポも模擬店を出店していない。どちらも人数不足だからだ。(もともとモモサポは大学祭にはあまり関心のないサークルだったが)
出版会は漫画研究会や文芸部と共同で展示会と出版物の配布を行っていた。カミヤ君をはじめとする後輩たちは、実際にかけ持ちをしている者もいて、漫研や文芸部となじんでいる者も多い。 だが、僕は文芸部や漫研とはあまり交流を持っていなかったので、ほとんど混ざり合いになっている今の状況ではちょっとばかり居場所がない。
割と手持無沙汰になってしまったので、モモサポの面々を探しつつ、大学祭を徘徊してみた。 大学にいた4年間は大学祭の実行委員や模擬店をやったりしており、完全に客になって歩きまわるのは初めてである。軽音部のライブも初めてみたし(あまりにもうるさくてすぐに出たが)、大体3号館にイベントが配置されているのもあまり認識していなかった。
しかし、大学祭もあまり楽しいものではないな。後輩にあってデカイ面できるのは魅力的だが、ただの客として祭りに来てもあまり楽しめない気がする。
……一人で来てるからか。
先月24000円の負けを喫した麻雀に再び挑んだ。電車が終わるまでという話だったので、負けても二、三千円で済むはずだったが、結局一晩じゅう打つことになってしまった。
しかし運が良かったのか、腕が上がったのか、国士無双に一度振っても何とかプラスで終わることができた。場代にも満たないくらいの勝ちだったが、大きな前進だ。
2007年11月08日(木) |
残業はみんなしたくないんです |
会社のほうで、残業の規制が厳しくなっている。 まずノー残業デーが水曜日と金曜日、それから給料日に設定されていて、その日は6時になると、電灯を消される。どうしても残業しなければならない場合は申請すればいいというルールだが、実情は消されたそばから付け直す部がほとんどだ。
僕の上司も、この頃は残業しないで家に帰るケースが多い。僕は上司にいちいち確認しないと仕事が進まないので、上司が帰ってキリのいいところまで進めば帰れるのである。
これからも早めに帰れる日が続いてくれればいいのだが。
僕は時々、とある歌にハマる傾向がある。 一日一回は聞きたくなるし、頭の中で曲のフレーズがグルグルと再生されたりする。それはJUDY AND MARYの「Motto」だったり、森高千里の「ザ・ミーハー」だったり、あるいは福山雅治がカバーした「ファイト!」だったりするのだが、今回はB’zの「LOVE PHANTOM」と「ZERO」である。
社会人になってPCとほぼ同時にiPodを購入したのだが、ここ数カ月入っている曲は変わっていない。というのもだ。父親がHDに入れて音楽データをごっそりくれたので、それを音楽リストに選別する作業が面倒臭くなってほっぽっているからだ。
僕はあまり飽きっぽくないのか、ある程度の量があると、繰り返し楽しめてしまう性質だ。PS2のソフトだってそれほど数を持っているわけではないのに、少し間を空けては再びプレイして楽しめている。
iPodの中身を変えなくても、あまり飽きが感じないのは良いことなのか悪いことなのか……。お金がかからなくて結構なことは結構なことだが、進歩がないと言われればそれまでだな。
タイトルのとおりである。 僕は、左目と右目で激しく視力がちがう。右目が1.5で、左目が0.01以下。それでも長年の生活で慣れたのか、普段はほとんど右目でものを見ているらしく、眼鏡がなくても生活に全く支障がない。 車の運転免許でも、視野が十分に取れていることを証明して(検査する機会が試験場にあるのである)、免許証に「眼鏡等」の表記はない。
ただし、PC(と、机にあるもの)は別のようで、僕はPCを使っているときだけ眼鏡を使い、それ以外はメガネケースに入れて持ち歩いている。 そのせいか、僕は眼鏡を時々置き忘れてしまう。
今日もそんな時々のうちの一日だった。 眼鏡を忘れると、ひどくPCが使いづらくなる。こうして家に帰ってきて、眼鏡ありの状態でキーボードを打てる事の何と幸せなことか……!
まだまだ戦い続けるのである。
社会人になって、しみじみと思う。 やっぱり今までとは全然違う生活だよな、と。
学生までは、あんまり上下関係がはっきりしないような団体にばかり属していたし、自分の仕事を否定されることも滅多になかった。 言われていることは至極もっともで、僕も理解できる。そのたびに反省もするし、次こそは気をつけようと思う。
ここさえ耐え抜けば、道は開けるとは信じている。周りの人ができているのだから自分もできるはずだと思う。 今はそれだけが頼みなのは、かなり心細い。
というか、あの上司の冷たさとか厳しさとかは上司としての演技なのか、素なのか。せめて演技であってくれ。
嘉門達夫も「NIPPONのサザエさん」で歌っている。
サザエさーん見てると ちょっぴり憂鬱 日曜日もおしまい 明日は会社に行かなきゃー
ここのところ、日曜日になると日が暮れるがとても恐ろしく感じる。 「ああ、今週も週末が終わってしまった。明日は会社に行かなくては……」と、酷く物哀しくなってしまう。
最初は、会社も「面白い」と思った時期はあった。「楽しい」とも思っていた。 今は、疲れたサラリーマンの気持ちがよくわかる、というか今の自分が疲れたサラリーマンなのではないだろうか。
とりあえず、朝、早く起きなければならないのが嫌だ。
どうしても昼前には起きられない。昨日寝たのは2時くらいのはずなのだが。
それはさておき、久しぶりに更新。しかし実は小説自体は木曜日に仕上がっていたのである。それを今日まで更新を引っ張ってきたのはなぜか。 より集客率の高い週末にアクセスを集中させるためである。
おそらく、「カオぱら」や「裏小説げったぁ!」(←最近更新告知に使っているネット小説検索サイト)は土日にチェックされることが多いと思われる。その仮説が正しければ仕上がった木曜日に更新などしたら、折角見てくれる週末には更新情報が流されてしまい、常連読者の皆様以外の閲覧者を逃してしまうことになる。
よって、平日に仕上がっても更新は土日にするものとしている。 まあ、滅多なことではアクセス数が100を超えないサイトとしては、涙ぐましい努力と言えなくもないのではないだろうか。
さて、入りたての社員としては、いろいろ勉強することがある。社会人としてのマナー然り、システムの知識然り、商品知識然り、今中心に営業しているアパレル業界のこと然り。ついでに言えばすでに万単位で先輩に負けている麻雀にもだ。
しかしながら朝の通勤では日経新聞をよみ、それが終わったら日経コンピューターを読む。とてもじゃないが、それ以上の余裕がない。
さて、何を優先していったらいいものやら。
あの55,000円の件が片付いてから、今は会計システムの見積もりの仕事に入っている。これが勝手がわからず、どうにか仕事をしようにも何をすればいいのか分からないし、何を分かっていればいいのかもよくわからない。 それなら、さっさと上司に尋ねればいいものの、「どうしたらいいか?」なんて抽象的な問いには絶対に答えてくれないし、どうも前に進めるような答えを得られる可能性が低いので、聞きにくい。
本当は怒られたりするのを覚悟してそれでも質問をぶつけていかなければならないのであるが、へたれな僕にはどうにもそれができないのである。 この四半期に入ってから「脱ヘタレ」を目指しているのになぁ……。
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