なか杉こうの日記
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2008年最後の日でよかったかそうでないかわからない年だった。 何をしよう、という感慨もないようで。 「こぞことし 貫く棒のごときもの」という俳句の 棒のごときものが何かと考えると・・・ちょっとうんざり。
そのなかでturn a new leaf 新しい本を、ノートを開ける と、それはひかり輝いている なにも書いてないのだが、 目を射すようにぴかり、と輝いている そんなイメージがある。 そのひかりが何であるかわからないけれども そんなイメージが浮かぶ
「こぞことし 貫く棒のごときもの」確かに、それはあるのだけれど。
今日はまったく じぶんが詰まってしまった日であった
つかれ ぎちぎちになる。 暗闇が見つめている 家を片付けたあとの土地に 風が吹く 粘土の土地 崖に地層が見える 地層のなかには 太古の 海老のような化石が眠っている しずかに 風のみが吹く ここにいた者はいません 崖に色とりどりの花を植えた人も 見えなくなりました。 そんなふうに 風のみが吹き わたしに教えてくれる そんなわたしは ひとり暗闇を歩いている ただひとつ そんなことに思いを馳せる そんな才覚のみ 残っているらしい
なにかこう、くちゃくちゃとするときがあって それは自分のどこから出てくるのかわからない 部屋は日ごとに物置みたいになってくるし 家族はがさがさと 一日中動き回っているし 明日には明日の自分に任せようと思うが 用事はひっきりなしに出てくる 本を読もうと思うが 本を読むには 静かな時間が必要と思う がさがさとした時間ばかりなので できることはついつい テレビを見ること それでおせんべいでも食べながら あっと言う間に二時間経ってしまう サスペンスみたいなものだったり 動物番組だったり。 くちゃくちゃとするものが あたり中に溢れている それをすごいスピードで片付けていかなくては 静かな時間というのがもてないのだと思う そんなあんなしているうちに 時計があっと言う間に回り また十二時 そしてまた五時 こんな風な暮らしで もう、二三年過ぎている
なにか嫌なことがあったら その反対のなにかを積み重ねようと思う あまり 理屈は考えないほうが よいように思う なにか心にしみが巣食うことがあったら そのしみは見つめずに なにか積み重ねることを
じっさいあたしは仕返しを なんて考えたりするのだ、いつも。
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