なか杉こうの日記
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カポーティの「冷血」という映画を見たいと思っている。それとは別に「一ヶ月に一冊、英語の小説を読もう」と思い本屋でこのあいだ見つけた講談社インターナショナルだったかの英語の日本語の文庫と同じサイズの文庫のシリーズを眺めていた。
そこでたまたま選んだのがBreakfast at Tiffany's スペルがあってるといいけど。薄いし。と思って読んでいる。昨日会社に置いてきてしまった。
当時のニューヨークの独特の固有名詞、俗語が出てくるのでよくわからないところもあるが、やはり文学の香気というのが伝わってきて、いいなと思う。
昨夜「冷血」の映画のHP(これがまた、いいのですぞ)を見ていたら、「ティファニー・・・」の映画の話が出ていて、なんでもカポーティはその映画のヒロインはオードリー・ヘップバーンでなくマリリン・モンローがよかったと言ったのだそうな。
実はわたしあの映画は見たことはないが、オードリーって小説を読んでいる限りではちょっとあのホリーとイメージが合わない、と思っていた。オードリーってどっちかというと、清純というか、クールな感じで。こちらの世界の人っていう感じがするけど、あのティファニーのホリーっていうのは「ぶっとんでいる」。
ぶっとんでいながらも、ちょっとかわいくて、とんでもないところに心にくさっとくるセリフを言う。たとえば、主人公のことを「あの人はいつも部屋の中にいて外の世界を眺めているのがすごく好きっていう人」なんていうとこがあって、「ガラスにいつも鼻をぺしゃっとつぶしてみている」と、まあ、そんなセリフがあった。
考えてみればあたしもそんな風だ、と思った。
カポーティの小説は大学の授業で読んだことがあった。確か老人が若い女の子を好きになる、weiredな内容だった。あの時は難しいのとあいまってさっぱりわからなかったけど、Tiffany'sを読んで、ふむふむ、と思う。
しっかしTiffany's は難しい。だけど泣かせるよ。あのホリーのことば。「あたしは映画女優になるのが夢ではない。エゴと女優になることは合致しないからね。あたしはあるとき朝目が覚めても自分が自分でいられるような場がほしい。だからこのネコにも名前をつけていない・・・。
・・・で、あたしの夢は、いつかあのTiffany'sに行ってブレクファストを食べることなの。周りには正装したウェイターたちがすっと立っていてね。」というのは、そういったウェイターたちは、彼女を裏切ることはないからなのだ。
なっるほどなーと思った。
Amazon.comのページを開いたら上にひらひらひら雪が舞っている。
そうか、かの地では雪なのだな、と思った。子供が赤い毛糸の帽子をかぶって きゃっきゃと遊んでいる。かの地とはたとえばニューイングランド。あのあたりで子供時代を過ごした、あるいは仲の良かった人がいる、というのはどんな気持ちなのだろう、とくにもうすぐクリスマスという時期には。
とはいえ、実際たとえばボストンあたりだと、どうも人が早口で気位の高いエリートの印象がある。とすれば内陸部かな。なつかしいのは。
がんばれよと 誰かの声がするがそれは そらみみだったりする 今は、stretch じぶんのあちこちを伸ばし、伸ばして まあ、人生の試練に耐えようとしている とんとん、たたいて 無理はできないのだからね いくたの課題があって 実現するかわからない 将来の夢を抱えて それだから stretch それがわたしの生み出した 対処法。
久々にゆっくり寝たせいか夢をみた。ろくな夢ではない。
わたしは仕事の最中にちょっとした空き時間ができたので、職場にわからないようにデパートのようなところを散策している。エレベーターがなかなか来ないと思っているうちに職場の知り合いの女性と出会う。その人に連れられてその人がいろんな店店に入るのに付き合っている。
時々、目指す階に行こうとしてエレベーターホールまでその人と行くのだが、なぜか来るエレベーターは私の行こうとする階には行かない。上に行きたいのに下行きだったり、乗ったのに行きたい階がなかったりする。どうしよう、と思っているのに相手の女性は無頓着で、あちらの店こちらの店とわたしを連れ込む。
その人が店の主人の目を盗んで、ひょっひょっと小物をバッグに入れ込むのを目にする。非常にうまい。グリコの赤いキャラメルの箱をつかんで「ホラ」と私に渡そうとするので、私は思わず店の主人に「あのーこれいくらですか・・・」と言いかけると、その人は私をこづいて「ばかね」と言って自分のバッグに入れてしまう。
私は、もうとうに職場に戻らなければならないのであせっている。今ごろみんな席について、担任の先生は私のいないのに気付いているだろう、クラスメートもなぜわたしがいないのかいぶかしく思っているだろう・・・。(なぜか職場がクラスになっている・・・)
彼女から離れてエレベーターを探すことにする。すると廊下でやはり同じ職場の女の子に出会う。その子はなにか病院でも行くので時休を取ったのだという。そして私の知り合いの女性は、なにか母親の具合が悪いので時休をとりたいと言って職場を出たのだと私に言う。
私はだまされた、と思う。彼女は正々堂々と時休を取っているから戻る必要はないのだ。私のみが戻らなくてはならないのだった。
私はエレベーターに行き着く。無事に乗って降りるとそこは地上で車や人が忙しく行き交っている。向こうに行くと新宿駅らしい・・・。
と、そこで目が覚めた。考えて見れば、あの女性は俳優の「小雪」にそっくりだった、と思う。
ずっと前に申し込んだ和英の実務翻訳の通信講座、期間を延長してもらったのになかなか手をつけず、やっと一回目を送ったのが返って来た。80点だって。いやはや。やはりあたしは冠詞が弱い。でもコメントがすごく丁寧で、アメリカにいるnativeの人が添削しているらしい。
うーん、まだまだだなあ。十年以上翻訳やっていたってまともにきちんと勉強していないからさっぱりだ。二回目は前置詞。英作文を入力して解答用紙をプリントしようとしたら、プリンターのローラーに引っかかって取れなくなった。やれやれ。 どうやったって手が届かないのでこれは修理やに頼まなくては。
それにしてもプロにはほどとおいなあ。
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