2024年08月29日(木) |
聴こえない母に訊きにいく / 五十嵐 大 |
「優生保護法」。 障害者が生まれることを防止し、女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、母はどのように生き、ぼくはどのようにして生まれたのか。コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。
コーダとは聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。
2024年08月24日(土) |
光のとこにいてね / 一穂 ミチ |
古びた団地の片隅で出会った小学生の結珠と果遠。 ふたりは何もかもが違った。 着るものも食べる物も住む世界も−全く異なる環境に育ちながら、 運命ともいえる出会いをした小瀧結珠と校倉果遠。 数回しか会ったたことがなくても、お互いがなくてはならない存在になっていく2人。
高校生となってまたも運命の出会い。
そして大人になって、お互いに伴侶を持ち家庭を築いてもなお心の奥深いところで惹かれ合う。 果遠は離婚という道を選んだけれど、結珠と果遠の二人の夫は素晴らしい。
最後のシーン 結珠の運転する白いプリウスが、果遠の乗った列車に追いつくのか。。。
2024年08月18日(日) |
おひとりさま日和 / |
リクと暮らせば / 大崎 梢
友人の家に不審者が現れた話を聞いて、ひとり暮らしが怖くなってレンタル番犬というサービスがあることを知った。
幸せの黄色いペンダント / 岸本 葉子 趣味は料理とフィギュアスケートの観戦 「幸せお守りサービス」という「緊急」と「相談」というサービスがある黄色いペンダントに助けられる
永遠語り / 坂井 希久子 叔父の残してくれた村の一軒家で染色の仕事をしている
週末の夜に / 咲沢 くれは 中学教師の頼子は金曜の夜に一人で映画を観るのが好きだった
サードライフ / 新津 きよみ 老後を夫と静かに暮らすはずが、移住して2ケ月で夫が急逝した まだ60代だが、頼りない母だと思われている娘に東京で同居しようと言われ
最上階 / 松村 比呂美 総合職で銀行の副店長までいったが、里親の介護をするためにきっぱり退職した 数字に強いため、住んでいるマンションのオーナーからマンション一棟を買わないか、という提案を受ける
私もおひとりさま どの物語も少しだけ共感するところがあって さて、私はこれからをどう生きていけばいいのやら。。。
2024年08月13日(火) |
やさしさを忘れぬうちに / 川口 俊和 |
とある街の、とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった その席に座ると、望んだとおりの時期に戻れるという
ただし、そこにはめんどくさい・・・・ 非常にめんどくさいルールがあった
第1話 「離婚した両親に会いにいく少年の話」
第2話 「名前のない子供を抱いた女の話」
第3話 「結婚を許してやれなかった父親の話」
第4話 「バレンタインチョコを渡せなかった女の話」
あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
2024年08月09日(金) |
雲南の妻 / 村田 喜代子 |
世の中にはこれだけの人々がいて、大勢の女性が生きているけれど、わたしのように妻を持ったことのある女性は絶えていない。あの雲南の邪気もなく英姫と戯れた日々を、わたしは抱き締めたくなるのだ。 母親ともいえず、姉妹ともいえず、親友ともいえず、そのどれもを包含しながら、もっと切羽詰まって燃えたわたしたちの結びつき。女の盟約とでもいうような奇妙な婚姻。それはわたしだけの知る愛の生活だった。
子供がいなかったから商社勤めの夫の転勤先について行って、優秀な若い女性通訳英姫と出会った。 普通に結婚して子供を作る暮らしより、一部の部族に残る女性同士をして仕事を続けたいと願った英姫の提案。
中国の発酵したプーアール茶・ウーロン茶そして藍染めの手工芸品
2024年08月03日(土) |
深爪 / 中山 可穂 |
第1章 なつめの視点で吹雪との出会いと別れ
第2章 吹雪の視点でなつめとの恋の終わりと、家を出るまでに思いつめた新しい恋の始まり
第3章 妻に去られ、三歳の息子・嵐と二人で暮らすことになった吹雪の夫・マツキヨの視点でその日常と妻への思いを描いている
セクシュアリティのことは何も知らない 男ではなく、女に妻を奪われたマツキヨ 可哀想とか哀れなんて簡単には言えない 愛する妻と子供のために親権を吹雪に渡した
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