歴史あるデパート 三越を舞台に人気作家6人のアンソロジー
思い出エレベーター / 辻村深月 制服の採寸に訪れて誘われるようにエレベーターに乗った
Have a nice day! / 伊坂幸太郎 ライオンに跨がると願いごとが叶うという言い伝え
雨あがりに / 阿川佐和子 老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった
アニバーサリー / 恩田陸 吹き抜けの天女像やライオンや特別食堂の絵画たちのおしゃべり
七階から愛をこめて / 柚木麻子 友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間
重命る(かさなる)/ 東野圭吾 ガンで余命短くなった男が挨拶周りで最後に三越で買った土産
どれも心に沁みるいい物語だった
2024年05月03日(金) |
北神伝綺 / 大塚 英志 |
兵頭北神(ひょうどう ほくしん) 主人公。元は柳田國男の弟子だったが破門されるが、柳田の封印した山人関係の資料を押しつけられて、満洲に渡り、インチキな拝み屋を始める。 日本の幻の先住民「山人」の血を半分だけひいており、それゆえ日本人でも山人でもない特殊な人間である。普段はトリックを使ったインチキな降霊術で生計を立てている。武器として仕込み杖を使い、いつも支那服と黒いコートを着ている。師である柳田に対して愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。
柳田國男(やなぎた くにお) 日本民俗学の創始者。元高級官僚で軍部や政界と繋がりがあり、かつては貴族院書記官長を務めていた。 自らが追い求めた山人を、自らの手で葬ったことに苦悩している。弟子である兵頭北神に対して愛憎ない混じった複雑な感情を抱いている。
滝子(たきこ) 北神の腹違いの妹ではあるが、男女の関係にある。芸者をしていて何かと北神の力になる。
民俗学の権威ということで、私が勝手に想像していた柳田國男ではない?
物語の展開が私にはよく分からない。
でもまぁいい、だって これはあったこともなかったこともあったこととして語る物語、らしいから。
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