読書記録

2023年12月26日(火) 母性 / 湊 かなえ



  女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)



子どもを産んだ女が全員、母親になれるわけではありません。母性なんて、女なら誰にでも備わっているものじゃないし、備わってなくても、子どもは産めるんです。子どもが生まれてからしばらくして、母性が芽生える人もいるはずです。逆に、母性を持ち合わせているにもかからず、誰かの娘でいたい、庇護される立場でありたい、と強く願うことにより、無意識のうちに内なる母性を排除してしまう女性もいるんです。

この物語に登場する女性は少なくとも母性を持ち合わせていないということはなかったけれど、本のタイトルとしたら『母と娘』のほうがよかったのではないかと、私は感じた。











2023年12月21日(木) 父の声 / 小杉 健治


 東京で暮らす娘が婚約者を連れて帰省した。父親はふたりを明るく迎えるが、娘のある変化に不審を抱く。心配した父親は上京。娘は男に騙されて覚醒剤に手を染めているらしい。父親は娘を救うため、ある行動に出るが…。

麻薬取締官である篠田幸造との同時展開。


2時間のミステリードラマを見ている感じ・。



2023年12月16日(土) トリップ / 角田 光代




 駆け落ちしたかった女子高生、
LSDをやってる主婦、
平日の昼間にコロッケを買う男
肉屋でコロッケを売る女
大学のころから気になっていた女を追って引っ越してきた男
離婚の条件にカフェを開かせてもらった女
花屋をやってる母と二人暮らし十二歳の男の子
古本屋でバイトする三十五歳の女
不倫相手が妊娠したので二人で住む家を探している
祖母と住んだ家を捨てシンガポールの安ホテルに滞在して日本料理店でバイトしてる…。

 東京から2時間の同じ町に暮らす人々の危うい生活。
ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。













2023年12月10日(日) 柩のない埋葬 / 方方 (ファンファン)


 中華人民共和国成立後の土地改革によって翻弄され、記憶を失った一人の女。その波乱の人生の秘密が明かされたとき、浮かび上がる「人が生きる意味」とは−。中国本国で発禁処分になった長編小説。


記憶を失った母が、それでも死ぬときに「柩のない埋葬」は厭だと言ったのだ。
父の残したノートから、父と母の壮絶な過去を知ることになった息子が記憶を失ってまで隠したかった母と、知ろうとするなと書き残した父の思いを知る。



軟理
「軟理」とは、死者を柩に入れず、直接土に埋める埋葬を指す。
民間では軟理された死体は転生できないといわれる。


















2023年12月02日(土) お父さんはやってない / 矢田部 孝司 + あつ子


 冤罪事件に巻き込まれた本人・そして夫のために、家族は何ができるのか−? 有罪率99.86%の日本の裁判制度と闘い、逆転無罪を勝ち取った家族の、苦悩と愛情に満ちた手記。


永い年月がかかったけれど、冤罪であることが証明されて本当によかった。


周防監督で映画化もされている。





確かに満員電車内で痴漢はあるし、また冤罪があることも事実。

息子は女性専用車両があるのなら、男性専用車両も作ってほしいと言ってた。














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fuu [MAIL]