2023年08月27日(日) |
母という呪縛 娘という牢獄 / 齊藤 彩 |
「医学部9浪」の娘はなぜ母を刺殺したのか−。司法記者出身のライターが、獄中の娘と交わした膨大な量の往復書簡をもとにつづる、「学歴信仰」に囚われた人たち、そしてすべての母と娘に贈るノンフィクション。
母に抗いながらも 歳月を重ねて殺すしかなかった娘のあかり。 ほんとうに何とかならなかったのだろうか。 殺された母の学歴志向もある意味 哀れ。
雑記 タイトルから勝手に 娘ゆえに親の介護から逃れられない娘の物語だと思ってた 全然 違ったけれどそんな物語も誰かに書いてもらいたい。
2023年08月22日(火) |
シェア / 真梨 幸子 |
不動産屋の口車に乗せられ、大規模なリフォームを施しシェアハウスを始めたアラフォー女性の視点から物語が始まる。 キラキラネーム、YouTuber、コロナ禍、持続化給付金を含め社会のいろんな問題をてんこ盛りに詰め込んだ内容で、胎児のミイラは見つかるわ、シェアハウスにいた人が死んでいくわで分らんようになってしまった。 そして人が集まるとコミュニティーが出来て支配者が生まれる。人は簡単に騙されるし、何かを崇拝するし、ミステリーなのか。
2023年08月17日(木) |
死に方がわからない / 門賀 美央子 |
あっさり死にたいと言いつつ、体調が悪くなれば病院に行くし、急病であれば救急車を呼んでしまうかもしれない。そこで治療を受けた結果、死ねなくなったらどうすればいいのか。 そもそも、うまく死んでいくのに適切な医療の「使い方」とはどんなだろう? うまく死ぬとはつまり、苦痛はできる限り少なく、人の世話になる期間も最小限に抑えることなのだが、ここまで見てきたように下手に救命されたらどちらも叶わなくなるかもしれない。 かといって病院に行かなければ死に時に死ねるかもしれないが、ものすごい苦痛を伴うことになるかもしれない。それはそれで嫌だ。むしろ、死そのものより、死に至る苦痛のほうがよっぽど怖い。 どうすればいいのだろう?
本文167ページ
私は著者より約20歳も上だから本当に真剣に考えて準備しないといけない。
延命治療お断りで リビングウィルは書いてある。 墓も準備してある。 今なら 死後にかかる費用くらいはある。 死ぬのは怖くないが、死に至る過程は怖い。 あっさり死なせてくれる医師を捜しておく必要はあると思う。
愚痴です
主人の初盆 きょう16日は月命日でもある。
息子のお嫁さんのお母さんが亡くなられたとき(15年前)、四十九日・初盆・一周忌とお供え物を送った。 だから 主人の初盆くらいは何かお供え物が送られてくると思ってた。 きょうに至るもなしのつぶて。
お墓参りするというときには お花代もお嫁さんにもたせたこともある。
お正月の年賀状は向こうのお父さんの名前で来るけれど、筆跡はお嫁さん。 それはかまわない。 だから 初盆もお嫁さんがお父さんの名前で手配したらいいんよ。
まぁ、お嫁さんにしたら想定外のことなんかなぁ。 気がつかないんだろうな。
何というか、私が息子可愛さでしたことだから 見返りを求めたらあかんと、自分に言いきかせてるけど。。。
2023年08月13日(日) |
おおあんごう / 加賀 翔 |
タイトルである「おおあんごう」とは、岡山弁で「大ばかもの」という意味の方言
岡山の田舎の小さな町。細いゴリラのような父に振り回され、繊細な心を削られて生きるぼくだが、凛とした母、ふんわりしたおばあちゃん、に救われる。
電車が入ってきてドアが開く。父は降りてくる人たちを待たずに乗ろうとして人とぶつかりそうになり、 「邪魔じゃあほうが」 と無理やり押しのけて乗り込んだ。もう父の近くにいるのが嫌だった。
お笑いコンビ・かが屋の加賀翔の初めての小説というが、そのコンビのことは知らなかった。 でも読みやすいし、少年だった ”ぼく”が 純朴でよかった。
2023年08月09日(水) |
泣きながら呼んだ人 / 加藤 元 |
わかり合えないまま母に先立たれたハルカ、 母の住んでいたマンションのかたづけをしていて、母の存在に気付く
仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘、 夫の哲郎は義母の干渉がうとましかった
小さな頃からすべての基準が母親にあった千晶、 祖母の存在がありがたかった
女としての母を受け入れられない芙由子、 弟は獣医になったので 実家の歯科医院を継いだ
4人の女性を主人公に、母と娘をテーマにした家族小説。
結婚して子どもを産めば母になるが、娘だと時として同性ゆえの葛藤がある。 私も母との関係に苦しみ、娘との関係にもしんどい思いをしてる。
2023年08月04日(金) |
70歳からのボケない生き方 / 櫻井 秀勲 |
自分も家族も幸せになる51の習慣
31歳で女性週刊誌「女性自身」の編集長に抜擢され、毎週100万部発行の人気週刊誌に育て上げた。
本著を執筆されたのは90歳、いまは92歳になられるのか。
第1章 朝は気分よく!
第2章 しっかり食べる!
第3章 からだを動かす!
第4章 若い人と話す!
第5章 睡眠のリズムを崩さない!
第6章 病院と上手につき合う!
第7章 「100歳まで元気」を誓う!
子どもの頃の好奇心を思い出そう
お名前は 「ひでのり」とお読みする。
2023年08月01日(火) |
朱色の化身 / 塩田 武士 |
ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。 一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。
序章の湯の街炎上を読んで 物語の展開を期待したが、関係者の取材と称した進行は登場人物が多すぎたように思う。
子どもの頃の悲惨な体験は消えない記憶となって その後の人生の
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