読書記録

2018年01月29日(月) 台所のラジオ/吉田 篤弘


 20ページの短編が12。

私は編み物が好きだけれど少し前、ツイッターで
「あなたは編み物しながら何かしてますか?」というつぶやきがあった。
私は何もしないで少し編んでは休み、少し編んでは細切れの家事をし、なのだが音楽やラジオを聴きながら編んでいるというのがあった。

そもそも ラジオってどれくらいの人が聴いているのだろう、そしてそのラジオは何処に置いているのだろう。


この本では全部が台所でラジオを聴いていて、1行で終わる物語もあれば女性アナウンサーの静かな語り口で物語が進行していくというのもあった。

読みやすい物語ばかりだが、懐かしいほのぼのとしたものもあれば、ちょっとファンタジーな物語も。
そして タイトルに台所の、となっているから食べ物も物語の中心になってる。
豪華な食べ物は登場しない、でもみんなほのぼのとしていて
「あ〜ぁ 美味しかった」 という読後感。












2018年01月16日(火) N女の研究/中村 安希


 N女とは
「NPOなどの非営利センターから営利の社会的企業までを含めたソーシャルセクターで働く女性を総称してそう呼んでいるそうだ。

み〜んな、大企業に就職できる高い学歴や高い職歴、事業の企画運営ノウハウ等をもちながら、あえてソーシャルセクターを就職先に選ぶ女性たちに興味をもった著書が、N女たちに取材をしてまとめたもの。

〇やりがいのある仕事と半分の給料
(新しいNPOのかたちとN女のキャリア)

〇正論で人は動かない
(N女の奮闘とキャリア戦略)

〇居場所をつくり社会の隙間を埋めていく
(N女的な発想から生まれるコミュニティ)

〇女の人生は変化していくもの
(N女のライフイベントと柔軟な働き方)

どのN女もみんな素晴らしいけれど、私の予想に反して貧困家庭や虐待されて大人になった人はいなかった。
それぞれに大人になってみんないわゆる有名大学や大企業に就職しても、自分の居場所を見つけられなかったり、社会の矛盾を感じて行動に移していける女性たち。
毎日を流されるように生きてきて、日々老いを実感するようになった身には、ただただ尊敬あるのみ。

でもNPOとかITとかくらいはわかるけれど、英語の略とかカタカナにはめっぽう弱いので、やっぱり私なんぞとは違う世界の話だ。

だけど 今の働きたいけれど社会に出ていけない若者を支援して、納税者を増やそうなんていう取り組みには頭が下がる。
やっぱりスゴイわ!












2018年01月05日(金) 老いと収納/群 ようこ


 やっと捨てた
 こんなふうに暮らしたい
 衣類
 肌着
 靴、バッグ
 キッチン
 化粧品、美容
 着物関係
 本 
 掃除関係
 家具


著者の住んでいるマンションの大規模修繕工事で必要に迫られて、かねてより気になっていたお片付け=捨てる という物語。

私もまだゆるりとでも身体が動く間に不用品を何とかしたいと思っているので、参考になるかもと思って読んだ。
著者の家財道具というかおうちにある物を買ったときと、捨てるにあたっての
思いが丁寧に書いてあるが、正直 私の参考になるようなことは何もなかった。

著者は確か・・・編み物がお上手だったはず・・・毛糸への思い入れなど期待していたのだが。。。





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