読書記録

2015年04月22日(水) 百年佳約     村田喜代子



伊万里焼の祖とも言われる陶工たちは慶長の役により秀吉に連行されてきた朝鮮の人々だった。
九州の皿山に窯をひらいて半世紀、
龍窯の母・百婆は死んで神となり、山上の墓から一族を見守るという物語。
肥前皿山に渡来した朝鮮人は同胞の仲間内の婚姻を繰り返していたが百婆の死後、その息子である十蔵は渡来人同士で結婚を繰り返す渡来人社会の行く末を案じ、わが子等の結婚相手を日本人に求めようとする。
そのことが渡来人と日本人社会の間に様々な波紋が広がり、それぞれの風俗と結婚観の違いが浮き彫りにされて、とても面白く読み応えがあった。

私は韓ドラ大好きなのでペーパー版のような感じで読んだが本当に面白かった。
できたらドラマにしてほしいと切に願う。


忘れないように ↓ 主な登場人物

百婆(朴貞玉)〜 龍窯開祖・十兵衛の妻
辛島十蔵(張正浩)〜 百婆と十兵衛の長男
コシオ 〜 十蔵の嫁
兵太 〜 十蔵とコシオの長男
小吉 〜 十蔵とコシオの次男
フク 〜 十蔵とコシオの娘
カチ 〜 百婆と十兵衛の次男の娘









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