伝統的な九谷焼の技法を継承し、古久谷の青を現代に甦らせようと努める紺谷家に生まれた主人公彩子は、自分の腕を試そうと父に内緒で知事賞に応募して第一席に入賞する。 しかしその選考委員は父から波紋された東山教授だった。 父に背いて東山教授の弟子になった彩子だったが、そのへんから物語としての面白みを出すためだろう、その教授と愛し合うようになっていく。
タイトルの紺青という色もさることながら、物語の中にいろいろな色がでてくる。彩子が着る着物など ぜひ実物を見たいと思う。 そういう意味でも2時間ドラマなどにぴったりなのではないかと思った。
そして最期は東山教授の家で長くお手伝いをしていた きよ に東山は殺されてしまう。 きよ は本当に東山を愛していたから、立場はお手伝いさんでも自分の気持の中では妻だったのだろう。 だから東山がいくらホステスなどと関係しても許せたけれど、彩子という仕事の面でも自分が太刀打ちできない女性を東山が本気になったことが許せなかったのだろう。 東山を殺害したあと、自分も丁寧に化粧して後を追うのだから。
私なども芸術には無縁の無粋な人間だから きよ の気持が一番良く分かるのだけれど。
息子が海に還る朝
初めは,息子を大病で亡くした家族の悲しみの物語かと思いきや,非現実的なストーリーが展開していた。
聞いたこともない水棲人というか 水には馴染むけれど普通の暮らしがしんどいという男の子の物語だった。 結局 弘海という名の男の子は中学校入学という年齢で そういう子供たちを研究するというカリフォルニアの海洋研究所に家族から旅立っていった。
ささやかな始まり。それが、時間がたつにつれどんどん大きくなっていく。もっと一緒にいるはずだった家族。 別れは思ったよりも早くやってきた。愛する者が離れていく悲しみは、経験した者にしか分からないだろう。 だが、子供たちはいつかは親元から飛び立っていくものなのだ。寂しくても悲しくても、笑顔で送り出したい。 どんなに離れていても、家族の絆は決して切れることはないのだから。
2010年11月08日(月) |
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還暦や 誰も祝わず我が不徳
寂しさは鉛色だと思う日々
疎まれる親となりたし寂しさよ
2010年11月05日(金) |
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去年のきょうは何してたかなぁ その前は・・ この八年 毎年同じことを思っている・・
きょうは私にとって 自分の誕生日よりも 結婚記念日よりも大切な日・・
でも いくらあれこれ思っても一方通行で 何も見えてこないから 余計に不安で淋しくて 心の中で欠けたピースを見つけられない
ねぇ どうしたらいい?
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