読書記録

2005年04月29日(金) しない女  私たちがセックスしない理由   亀山 早苗

内容
雑誌やテレビに取り上げられるのは、「不特定多数の異性といとも簡単に寝てしまう女性たち」ばかりで、「しない」女たちの声は聞こえてこない。彼女たちの葛藤や迷いもまた、現代の女性たちの大きな流れのはずなのに―。「しない女」たちのセックスや恋愛への思い、迷いに迫る衝撃のリアルレポート。

目次
序章 女をめぐるセックスの「今」(女たちのセックスのリアル
「する人」と「しない人」の二極分化 ほか)
第1章 おとな処女の焦燥感(男への嫌悪感からする気がなくなって
恋愛圏外な女たち―愛しているのは「自分」と「仕事」 ほか)
第2章 セックスが「いい」と思えない(初体験の苦すぎる思い出
もともとそれほど好きじゃない ほか)
第3章 しない夫婦の現実(子どもを産んでから「しない」六年間
夫の浮気から拒絶するようになって ほか)
第4章 遅れた初体験のあとに(「はずみ」がついた女たち
夫以外の男を知って ほか)





夫婦にとってのセックスは、行為そのものや快楽の深さが問題なのではない。気持ちが同調しているかどうかの試金石として重要なのだろう。愛情の確認というときれいすぎる言い方だが、日常生活を一緒にやっていけるかどうかを確認する行為とは言えるはずだ。



私がこの本を図書館で手にして読んだということは、私の気持ちの中でセックスに対するこだわりがあるのだろうと、思う
おいしいものを食べたり、好きな音楽を聴いたり、おもしろい本をよんで読後感に酔いしれたり、温泉でまったりしてとか、人生に楽しみはたくさんある。本文にもあったがしないのならしないでいいのだ。いま巷ではセックスが氾濫している感があるけれど、でもこのような本が出るということはセックスレスの人も多いのだろう・・。夫婦の数だけセックスの形があるのだろう。それでいいのだ・・と思う。



2005年04月16日(土) 介護入門           モブ・ノリオ

 介護入門
《誠意ある介護の妨げとなる肉親には、如何なる厚意も期待するべからず。仮にそのような肉親が自ら名乗り出て介護に当たる場合は、赤の他人による杜撰さを想定し、予め警戒の目を光らせよ。続柄意識だけが義務感となって彼等を緩慢に動かすに過ぎない。被介護者とともに生き、ともに死ぬ覚悟なき義務感など、被介護者を必ずや不快にさせると思え。責任感は気高く、義務感は卑しい。彼等の汗を目にした時に限り、警戒を緩めるべし。

派遣介護士の質は、人間の質である。その質を見極め、我慢がならぬ時には、強く出てまともな人材を要求すべし。低劣な介護士は、介護の助けになるどころか、さらなる厄介の種で自宅介護者を苦しめる。・・・中略・・・介護士への妥協はつきものだが、飛び切り優秀な介護士も存在する・・・》



少々 キツイことを書くが、男の孫に下の世話をしてもらって「あ〜ぁ、仕方がない・・」とあきらめられるだろうか?
私ならノーだ!!
純粋に祖母への愛で自宅介護を選んだとしても、祖母の側から見ればそれが重荷に感じることもあるのでは・・と私は思う。
介護を受ける祖母にとっては実娘で筆者からみたら叔母である人が「人間もこないなったら終わりやなあ、私やったら死んだほうがましやわ」と言う。
言い方や態度にそれこそ筆者の言う人間の質が見え隠れすることは事実だ。一度も襁褓を変えたことがないと叔母を責めるけれど何とかにも三分の理がある、という言葉があるように私には叔母なりのてらいがあるのだろうと思う。でも20代の男の甥がオムツを変えていたら「おばちゃんがするわ」と言うのが当たり前の話ではあるけれども。
その叔母は祖母が情けないとさめざめ泣くのを、自分だけが被介護者のほんとうの悲しみを知ったように得意げに言うことにも筆者は怒る。

でも 近い将来、被介護者になる確率の高い私としてみれば、ぱっと散りたい。やはり「人間もこないなったらオシマイなのだ。」



2005年04月11日(月) 俳人山頭火の生涯      大山 澄太


 「私はまた旅に出た。しょせん乞食坊主以外の何物でもない私だった。愚かな旅人として一生涯流転せずにはいられない私であった。浮草のように、あの岸からこの岸へ、みじめな、やすらかさを享楽している私を、あわれみ、かつよろこぶ。
水は流れる。雲は動いて止まない。風が吹けば木の葉が散る。魚ゆいて魚の如く、鳥とんで鳥に似たり。それでは二本の足よ、歩けるだけ歩け、行けるところまで行け。」


歩かない日はさみしい
飲まない日はさみしい
作らない日はさみしい
ひとりいることは、さみしいけれど、ひとり歩き、ひとりで飲み、ひとりで作っていると、さみしくない


明日は明日の風が吹こう
今日は今日の風に任せる
好日、好事だった
ありがたし、ありがたし


あとになりさきになりおへんろさんのたれかれ




私は何ゆえに山頭火にあこがれるのか・・
妻子を捨て 酒に溺れて 托鉢行脚の旅の僧にどんな魅力があるのか・・



2005年04月02日(土) クレーム対応にもっと自信がつく本    石川 かおる

実例から学べるトレーニングブック

内容
クレーム対応講座の人気講師である著者が、研修講座・公開講座の現場で得た経験をもとに、対応の極意をわかりやすく伝授。

目次
第1章 クレーム対応の"いま"を知ろう
第2章 お客様のクレーム心理を理解しよう
第3章 対応者として必要なスキルを確認しよう
第4章 自信をつけるための対応テクニックを身につけよう
第5章 ワンランク上の実戦的クレーム対応術
第6章 ケーススタディドリルで学ぶ



作者はクレームこそ 真の顧客獲得のチャンスだという

スーパーの店員である私にとって お客様ほど怖いものはない
いつでもお客様の目があるのだと意識はするが、持続性がない。ふっとした隙に言葉使いや態度を指摘されることがある。もちろんこちらが悪いときもあるがお客様の完全な誤解のときもある。商品に対するクレームのときは我々パートでは解決しないことが多い。そんな時正直言って上司の腰は重い。大げさだが毎日が本番の芝居のようだ。
私自身も客になるスーパーゆえに 怖くてならない
正直なところ クレームをうまく対応したところで何がある
淡々と日々の業務をこなすのみの毎日・・


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