読書記録

2002年01月14日(月) 不幸になりたがる人たち   春日 武彦

内容
虎に喰われたかったのに熊に喰われて昇天してしまった主婦、葬式代がないからとアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、電動式自動遥拝器を作ってただひたすら「供養」する男などなど―世の中にはときどき、不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たちがいる。しかし彼らは、この過酷な人生を生きてゆくために、奇妙なロジックを考えだし、不幸を先取りしなければ生きてゆけなくなった人たちなのだ。あなたの隣の困った人たち、それはもしかしたら私たち自身の姿なのかもしれない…。

目次
第1章 理解しかねる隣人たち(不自然な人たち ああ、そうですか 大晦日の電車 ほか)
第2章 奇妙な発想・奇矯な振る舞い(幸運の法則 運勢曲線 不幸の先取りについて ほか)
第3章 悲惨の悦楽・不幸の安らぎ(熊に喰われる 虎と熊 二十六時間の誘拐 ほか)
第4章 グロテスクな人びと(変人たち 狂気予備軍 供養する男 ほか)


正に十人十色、百人百色だ。
宝くじが当たっているのに 、自分の運をこんなことで使ってしまうわけにはいかない・・と換金に行かない人がいる、信じられない!!


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