++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2010年04月13日(火) *カゼノツヨイヒ

今日は晴れているけど風が強くて。
ベランダに出て洗濯物を干していたら
ハンカチを飛ばしそうになって焦った。



明日は病院でいつもの検査。
数値が気になる。
悪くなってなければいいんだけど。


精神状態も体調も
どこまでを良いといって
どこから良くないといっていいのかがわからない。

この程度なら苦しいとかキツイとか
言っちゃいけないんじゃないだろうかって気持ちが
常にあって。

以前、血糖値が上がって緊急入院した時も
定期検査に行って異常に高くなってた血糖値に
いつ倒れてもおかしくない状態なのに
きつくはないですかと主治医から驚かれてしまった。

きつくないというわけではない。
倦怠感とかが日常的にあるからむしろ厄介なんだろうと思う。


身体を壊す前から、精神的なしんどさやストレスというものは
常にあって。

元々 わたしは精神的に受けるダメージに敏感で傷つきやすい。
そういうといかにもデリケートな様だが、なんのことはない
ただ、小心者で脆弱だというだけ。

それならそうで自分の弱さ加減をストレートに出せればいいのだけど
それが上手くできなくて我慢してしまう。
境界線がわからないのだ。
どこからなら感情をあらわにしていいのかがわからなくて
結局、きっかけを失い、澱は奥底に溜まり続ける。


反対に身体の痛みや苦しさにはめっぽう弱いのだけど
例えば、倦怠感みたいな曖昧なキツさになると
このくらいでキツイって言っちゃいけないんじゃないかとか
やっぱり変な精神力と自己暗示が働いてしまう。


全ての気持ちをそのままストレートに出すことが
良いばかりとは思わないけど
それでもこの世の中を生き抜いていこうとするなら
ある程度の自己主張としたたかさ、
自分の芯を守りつつ、他人と関わりを持てるスキルは
必要なのではないかと思う。

わたしにはどうもその匙加減がよくわからない。


世の中の人を見ていると、みんな少なくともあっぷあっぷしながらでも
それがちゃんとできているような気がする。
そんなことはない、それぞれに内面に抱えるものはあるのだと
いわれそうだし、その通りなのだろうけど。

なら みんなこの景色を見ているのだろうか。

このチグハグさと違和感を感じているのだろうか。

これ とどうやって向き合いやり過ごしているのだろうか。

わからない。わからない。わたしにはどうしたらいいのか わからない。


自分の行き先が 見えない。



夕方 洗濯物を取り込んでいたら また 
ハンカチを風にさらわれそうになった。

いっそ 飛んでしまえば と思っても

無意識にわたしの手はハンカチを掴み

いつものようにハンカチは畳まれて

箪笥にしまわれる。



わたし自身のように。


                            ゆうなぎ



2010年04月12日(月) *アメ ツヅキ

このところ雨の日が続き、湿度が高いせいか ジメジメして蒸し暑い。

そんな中、今日はクリニックへ
帰ってきたらグッタリして布団に倒れこんでしまった。

三人の息子達はそれぞれに新学期を迎えて、
どうか、彼らの日々に良い風が吹きますように と祈る。

体調が良いかな?と思える日は
気持ちも上向きになれる気がするけど
こんな風にしんどくなると とたんに不安の虫が顔を出す。

とにかく今日はだるくてきつい。
これって血糖値が上がってたり、肝機能障害起こしてたりの
症状にもあるし、欝が酷い時の症状とも重なる。
相互作用ということもあるだろうし・・・

とりあえず、明後日総合病院でいつもの定期検査。
その次の日は歯医者さん。

少しこのジメジメ天気がすっきりするといいのだけど。


気力が続かない。

いろいろなこと あまり考えすぎないようにしなきゃ。


静かな海の底を漂うような気持ちで。
心を ほどいて。


                         ゆうなぎ



2010年04月10日(土) *さくらいろ

今年もまた あの夢のように綺麗な桜を見ることができた。
優しい穏やかなひと時。

いつまで・・・と考えると
誰もがいつか必ず迎えねばならない 
その日 を思い、胸がつぶれそうになるから

今はただ 
あの桜色の煙るような景色を
繰り返し 繰り返し。

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合わなかった薬を一つ断薬できたお陰で
一時期の酷い倦怠感はだいぶ良くなったのだけど
情けないくらいに虚弱になってしまった我が身は
少し無理をしただけでグッタリする始末。

暫く、
何もかもが怖くて不安で、何もかもに怯えて
気がつけば思いに沈み、涙ぐむような日々が続いていて
わたしはどうなってしまうのかと
そればかり考えていたのだけど

最近、少し正体不明の恐怖から目を背けていられるように
なってきた気がする。

ただ薬を飲み忘れようものなら
不安感の足音が近づいてくるのがわかって
自分がやっぱり薬の力を借りて
精神を保っているのだな・・・と
改めて薬の効き目を実感する。複雑な心境。

それでもいい。
騙し騙しでも細く長くやっていければ。
最低限のモノだけでも抱えていられるなら。


まだ見届けなければならないことがあるんだ。

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一週間もたないだろうといわれた伯母は
ほとんど眠りの世界の住人になりつつも
生きることを続けてくれている。

願わくば どうか どうか 
その見る夢がせめて最期まで楽しいものでありますように と
見舞いに行くたびに痩せていく手を ただ握る。

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来年も あの桜色が見たい。

絶対 と 祈るように 想う。


                      ゆうなぎ


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