伝えたいこと 伝えきれないこと 伝わらないこと
コボレオチテ ユク
伝えたかったこと 伝えきれないかもしれないこと 伝わりそこなったこと
ドンドン ウシナッテ シマウ
伝えられないこと 伝えきれなかったこと
それでも
伝わったと 信じたいことが ある
アナタノコトガ トテモ タイセツダト イウコト
尽くしきれないコトバでも。
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ゆうなぎ
わたしには
何もできないけれど
空を見ながら 思い出しては
元気で と
願う人がいる
どうか幸せに と
祈る人が いる
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ゆうなぎ
書きたいこと、残しておきたいことはあるけど ずっと動作として起こす気力が無かった。
今もそうだけど一人の人間としての間口を 最小限にしてかろうじて息をしている感じ。
数少ないがかけがえのない友人達との交流も疎遠になり不義理をしている。 子供たちの学校関係も同じ。 どうしても・・の時は気力を振り絞って出掛けるし その時それなりに対応はできるがそれも次の丸一日は 起き上がれなくなり寝込んでしまう有様。 自分の両親とさえ、電話で一言話すのも苦痛な時がある。
ニンゲンに対する条件反射にも近い恐怖感と疲労感。
原因となった人たちはいたにせよ、それ以上に 支え助けてくれた人たちの存在も確かなのに 本当に申し訳ないことだと自分の不甲斐なさが情けなくなる。
それでもどうしても心も身体も思うように動いてくれない。
なんとか・・なんとか・・と自分なりに踏ん張ってきていたのが どこかで何かが切れてしまったように 力がどうにも入らない。 叱咤激励する自分の声に もう嫌だ と座り込む自分を 引っ張りあげれない。
耳鳴りが する。
本当に申し訳ないことだと思うが 今はそれでも このわたし を受け入れてやり過ごすしかない。
こんなわたしに愛想を尽かす人がいても それはそれで 受け入れるしかないのだと思っている。 ごめんなさい とただ詫びるしかできない。
それでもいつになるかわからなくても待っていると いってくれる人がいるなら それで充分有難いことで。
とても失礼な言い方になるし、誤解されそうで怖いし でも それを恐れずに言えば 今のわたしがかろうじて大丈夫なのは 恋人 と 息子達(というか長男) だけといってもいい。
この辺もうまく言葉にできないのがもどかしいのだけど 怖くない 大丈夫だよ という感情。 この状態の自分でも受け入れてもらえるという安心感か。
これはわたしの側の感情で勝手に間口を狭めているだけで だから 矛盾しているようだけれども その他に大切だと思う人たちがいないというのではないのだ。
どうして自分がこんなに疲労して怯えているのかわからない。 ただただ きつくて 息が苦しくて。
どんどん削ぎ落とされていっているような気がする。 かろうじて残っている執着のようなものが恋人と息子達なのかもしれない。
だから怖いのだ。残されたものに 残されたものをこれ以上 こぼしてしまわないようにと 我が手が握り締めるのが。
依存というのがどこからどこまでをいうのかわからないけれど この依存度が高くなって、最後の最後に残ったものすら この手で壊してしまうのではないかと それが。
ささやかなる内職はリピーターさんによって支えられ いつ途絶えるかはわからないが かろうじて それでも わたしにできる最後のお金を稼ぐ手段。 人様からみれば仕事ともいえない たったそのくらいのこと かもしれないが それでもこれがあって良かったと思う。
子供たちは成長していく。 反対に両親も自分も確実に老いてゆく。
色々なことを考えれば考えるほどに まるで目に見えぬ錘で地面に囚われたように 動けなくなってしまうから
今は ただ ひたすらに 生き延びる為だけに
息を、吸って、吐いて、 酸素 を。
いろいろなものを指の隙間からこぼしながらでも どんな未来(あした)でも
明日を見る為に
呼吸 を。
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ゆうなぎ
間口を最小限にして生きている。
それでも息が苦しくなって 酸素不足のサカナのように水面で口をパクパクさせている。
どうしてわたしはいつになっても上手く泳げないのだろう。
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ゆうなぎ
覚書
※テキストに書いていた日記を此処に転記して残す。 かけがえのない想い出と女としてのわたしを この場所にも刻んでおきたくて。 それと共にわたしという人間を母としてと同時に 一人の人格として理解し、支え、 今回も背中を押してくれた長男に心からの感謝を。 ・・・ありがとう。
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彼と無事に逢えた。 二泊三日のノンビリデート。
朝早くの新幹線に乗り、彼の街へと向かう。 携帯メールと電話でお互いに連絡をしつつ・・・
到着して着いたよ〜とメールすると 折り返し電話があって 既に着いて改札口に待ってるとのこと。
人ごみを泳ぐようにして改札に向かうと笑顔の彼がいた。
まずは喫茶店で一息。 この喫茶店もすっかりお馴染みになった場所。
あの一通のメールでの出会いからもう10年にもなろうとしている。 一度くらい行ってみたいと思っていた彼の街が こんなに懐かしく身近なものになるなんて・・・不思議。
彼がわたしの方に来てくれて逢うのも好きだけど こうして彼の街でデートするのは特に楽しい。
学生時代によく行った喫茶店とか本屋さんとかを 教えて貰ったりするのも嬉しいこと。
クリスマスソングの流れる街を彼といつものように手を繋ぎ歩く。
若いオンナノコでもないのに・・・と イジワルな自分のココロノコエが囁いて エスカレーターの人ごみに紛れて わたしはそっと手を離してしまう。
その手を彼の手が優しくつかまえる。 ぎゅっと握ってにっこり笑う。
なんでもないことだけど嬉しい。
沢山、美味しいものを食べて 沢山、綺麗なものを見ていつもにも増して楽しかった。
特に心に残ったのは2日目の水族館と クリスマスのイルミネーションの幻想的な美しさ。
それから彼からのお土産プレゼント。 わたしの好きなものばかり、ツボを押さえててさすが。
いつもそうだけど今回も細やかなわたしへの心遣いに感謝。 ああ・・・大切にしてもらってるなぁってしみじみと感じた。
遠距離で離れて暮らすことは寂しいし切ない。 友人としてから始まったこの関係は 恋人となり同時に長い年月、色々なこともあった。 でもそれを一緒に乗り越えてきた。だからきっと今がある。
彼のわたしを見る愛しさに溢れた目が好き。 髪を撫で、頬を撫でてくれる手も好き。
今年最後のデートは夢のように終わった。
帰りの駅のホームで泣きそうになってしまったわたしの手に くちづけをしながら彼が次のデートの日にちを言って 「いいね?」と微笑んだ。
こうして年月を重ねてもこんなにイトオシイと思える恋をしている わたしたちはきっと とても幸せなのだ と思う。
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