「戻り道」
戻るつもりなく 過ぎたはずの時間
戻りたいとは 思わないつもりで ずっと
何になるわけでもない 戻って何を求める?
今を生きるということ 逃げるのではなく
わかっているのに まるで遙か手から離れた風船を追うように 戻れれば少し変われるような気がして
見ないようにしていた 戻り道 あるはずもない 戻り道
それでも こんな夜には
細く暗闇の中に 見える幻の
あれは
戻り道
決して行くことのできぬ
*
「衝動」
壊れてしまいたい衝動 壊されてしまいたい衝動 凶暴なほどに
泣きたいほどに
*
「欠片(かけら)」
胸に刺さって抜けない欠片 いっそ押し込んで息を止めてしまえば 楽になれるだろうか
*
「鍵」
二度と開けられない鍵を 捨てられずに 幸せの形見のように持っている
*
「まぼろしの花」
虫は虫 花にはなれず
虫に生きられるのは 虫の命
虫の心に花の夢 消えずとも 虫は虫 花にはなれず
それでも夢見る虫
年老いて虫 虫として生きられず ましてや花になれるはずもなく
今 息絶えようとする 花を夢見た虫
それを愚かだと 人は言えども
虫は虫 最期まで虫
けれどその心に 咲いた花は 誰も散らせず
たとえ幻でも
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ゆうなぎ
カリカリ梅が好きだ。
そう あの梅干(勿論 種あり)のかためのヤツが袋に入ってるの。 もともとすっぱいものや果物が好きで 小さい頃の武勇伝に両手で梅干鷲づかみにしたまま 口いっぱいにもごもごさせてケロリとしてたとか。
オトナになったらさすがにそこまでやらないけど あ でも関係ないけど 昔の夢だったでっかい顔くらいある(その頃にはそう見えた) エビセンベイを一人で一枚食べるっていうのとか スルメを一袋食べるっていうのは両方既にやってみたりした。
エビセンベイは昔より小さく感じたけど それは多分わたしが大きくなったせいだろう。 両方ともチャレンジしたけど途中で胸焼けしてきて挫折。
そんなもんだよね。 きっと。
それでも両方ともやっぱり大好き。
カリカリ梅でも種を噛んでて歯の詰め物とれちゃったりとか 色々してるけど やっぱり懲りずに 好き。
結局 好きなものってそんな簡単にはキライになれないって そういうハナシ。 好きなものはやっぱり好きなんだって。
わたしはよほどのことが無い限りめったに外に出ない。 仕事関係とか子供の学校関係とか どうしても外せない時以外は自宅にいて自宅で仕事してる。 外への怖さは人に対する怖さに繋がっているのかもしれない。 今じゃ近くのスーパーに行くのすら緊張するから できるだけイキタクナイ。
多分 近くであればあるほど自分を知ってる人と会う確立が 高ければ高いほど嫌なんだと思う。
だからむしろ遠くの方が平気。 人ごみは苦手だけど 自分を知らない土地で人に紛れて歩くのは嫌いじゃない。 トウメイニンゲンみたいで呼吸がラク。
今 住んでいるところで 別に表立って誰かとトラブルがあるわけじゃない。 とにかくそっと静かに暮らしていければいいっていうのが 唯一望みだから笑顔で挨拶、人当たりも柔らかくがモットー。
そうすることでリアル人との関わりを最小限にしたいから。 ヒトハコワイ。表でなくて裏が怖い。 リアルな逃げ場の無い場所では尚更。
時々 外に出る時に 携帯カメラで花や風景を撮ったりする。 小さなフレームに切り取られたものたちから わたしは季節の移りかわりを知る。
先の見えない道を歩きながら
ひと時 いつかの春を夢見る。
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ゆうなぎ
長い一日だった。
朝 一本電話をして その後 滑り込みの時間で出勤仕事に出かけた。
出勤したけど 結局というか またもや というか 予定の貰うはずの資料のことは忘れられていて クライアントさんにも連絡してなかったようで。
じゃあ 今日こんなに無理して出勤することなかったんじゃん って言葉は呑みこんだ。そんなこという気力なんてなかったので 仮面の笑顔で押し通した。 具合があまり良くないもので・・と言ったら あっけないほどに作成していったものをPCに落としただけで 帰宅して良くなった。
帰り道 いいように足元見られて使われてるのかなって 考えたりしたけど それでも いいやと思った。 期待しなければいいだけだ。こんなもんだと思えばいいだけだ。 それでも関係を悪くしたくないのは わたしなりに 今 自分ができる収入の手段を一つでも持っていたいという 打算があるからだ。
それから 家に戻って 電話を2件ほど受けて 改めて 出かけたりして 2つの出来事を処理した。 2つともものすごくストレスがかかることで なんとかでも 全て終わった時には夜の8時を過ぎていたが とにかく身体の芯から疲れ果てていた。
鉛のような身体と 半分鈍磨した精神がそれでも重く鈍く痛んでいた。
気が付けば丸2日ほど何も食べてなかった。 昨夜も水で薬を(これは飲まないと酷い目にあうのは身に沁みてる。 わたしは苦しいのや痛いのは苦手だから)飲んだだけで 今日は少しでも何か食べなきゃな・・と思って 柑橘系のジュースを飲んだ。 それから飲み忘れないうちに薬も飲んだ。
少しずつでも食べれるようにしておかないといけない。 そうなると今度は過食に走るという極端なことになるのが わたしの悪い癖だけど。
トモダチと話した。
一緒にとにかくできるだけみっともなく生きることに しがみついてやろうよって 話した。 自分に言い聞かせるように話した。
世の中には綺麗に(どういうのが綺麗と考えるのかの 基準はそれぞれだろうけど)潔く生きるべきだと 考えるヒトもいる。 それはそれでそのヒトの生き方考え方なので それをどうこういう権利なんてわたしなんかには無い。
ただ わたしは地べた這いつくばっても弱音と愚痴と みっもないものを それも公然と吐き散らす度胸も無いので 此処で長々と書きながら それでも潔くなんか 散ってやるもんか と思ってる。
そんな威張って声を大にして言うようなことじゃないけど 滑稽な自己満足だろうけれど。
背負うもの抱えるものは誰もひとつひとつ違っていて だから そのニンゲンにしかその本当の辛さなんてわかりはしない。
壊れてしまいたいとジブンを壊してしまいたいと 疲れたと逃げ出したいと口にするときは それほどに追い詰められているということで。
そんな時に変な正当論みたいなものを解った様な顔をして 聞かされても余計に腹立たしく苛立つだけだ。
わたしが社長に今日の自分のことについて言わなかったのは それが嫌だったから。今 あれを聞いたら多分 神経が完全に壊れると思ったから。
わたしが死ねない理由はウツクシイものなんかじゃない。 怖いのと痛いのと苦しいのが嫌な臆病者だからと 自分が大切だと思ってるひとたち 特にまだわたしを必要としている 子供達のことがあるから。きわめて利己主義な理由。
わたしには生と死の間を彷徨い 迷う人達に対して 何かをいう資格なんてない。 だって わたしもまた その場所を彷徨いながら しがみついて自分に自己催眠かけながら 此処にいるだけのニンゲンだから。同じだから。
ただ それでもトモダチに いえる言葉があるとしたら 良かったら最期まで一緒にしがみついて足掻いてみませんか と。
人の死にゆく姿を間近に見つめながら その命が消えていくのを看取ったものの実感として その 後始末、諸々の手続き。 1年以上かかって やっと書類関係のものは 終わるんです。いや 状況によってはそれ以上かかる。 でも逃げられない。どんな状態にあっても それをやっていくしかない。他にそれをやる人間はいないんだから。
命の重み って一言で言ってしまえないほどの 沢山の付属物がそこにはある。
キレイゴトだけじゃない キビシイものがある。
わたしはそれを見せられた。 だから尚更に思うのかもしれない。 ウツクシい生き様とか潔い死なんてものに対して 正反対に生きてやる と思うのかもしれない。
ギリシャ神話のプロメテウスみたいに 生きながらハラワタ喰われ続けても。 プロメテウスは立派に耐えたかもしれないけど わたしは醜くみっともなく叫び続けてやる。 でもそれでも い き て や る ん だ。
明日 劇的な変化があるとは思わない。 救いのカミサマもオウジサマも来やしないことだって知ってる。
だけど ほんの少しでも 何かが変わらないとは 誰にも言えないだろう?
だから 許されるなら 生きて それを見届けてやるんだ。 見れなかった 見やがらずに逝きやがった アノヒトの分まで。
やっと 長い一日が終わった。
気が張りすぎていると眠れなくなるのはいつものことだが それでもやっと少し張り詰めていたものが 解けてきたらしい。
少し横になろうと思う。
できれば泥のようにただ 眠りたい。
-------------------------------------------------------- ゆうなぎ
・・・キツイな。
そんなの今に始まったことじゃないけど。
今日は大きなマイナスの塊が2つ。 キツイことには大抵のことには慣れてるつもりだ。 だけど 慣れていても痛みや苦しみを感じないわけじゃない。
この状態で明日は出勤仕事。 それ自体も かなりの苦痛とストレスで 仮面がうまく被れるか・・ いつもより精神力を絞り上げるようにしないと思ってた。
その上に この大きなマイナスの塊が2つきた。 本当なら仕事を休みたい。 でも クライアントさんが来られて資料を貰うことも しないといけないのでそういうわけにもいかない。
いろいろなことは もうとうに わたしという器を 大きく溢れ出してこぼれ落ちていて それは 抑えつけても手の間から噴き出てくるし 拾い集めても後から後からこぼれ落ちる。
喰いしばり過ぎた奥歯はガタガタになってる。 取れた詰め物の穴はぽっかりと開いたままで。
弱虫だし小心者だし逃げれるものからは 逃げ出したいと思う卑怯さや利己主義だって 人一倍持ってる。その程度のニンゲンがわたしだ。
ウンメイとかカミサマとかそういうものの フコウヘイをうらみもなげきもした。 なんで わたしだけがこんな目にとも 何度だっておもった。
この瞬間だってやっぱりそうおもってる。
泣けるなら 泣いていいなら 泣いて泣いて泣いて 布団に潜り込んで全部から逃げ出して そのまま自分の中の二度と開かない扉を閉じてしまいたい。
でも それしちゃ やっぱりダメなんだ。 それだけは どうしたって しちゃいけない。
ヘタレの弱虫でも 無力な癖に の バカな強がりでもなんでも
全身全霊の力 振り絞って 逃げ出したい放り出したいこの足を地面に釘で打ちつけてでも 踏みとどまらないといけない時は ある。
正直 自分が何処まで持つか 情けないけど自信がない。 怖いんだよ。笑ってしまうくらいに身体の震えは止まらない。
助けは ない。
仕方ない。 これもいつものこと。
こうして此処に書くことで自分のちっぽけな勇気を その度に必死でかき集めている。
腹に力込めろ。 目を見開いて顔を上げろ。
闘えるはずだ。 大切なものたちの為なら 理屈や理由なんて上手くいえなくても。
闘ってみせる。 いくらだって強がってやる。 ガタガタ震える手足だって鎧で隠して。
明日は
長い一日になりそうだ。
負けてたまるか
まけてたまるか
わたしは怯えや弱気という自分の中の敵と まず 闘おう。
まけるな
まけるな
負けるな。
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ゆうなぎ
長男とケンカした。
原因はささいなことだったけど 今の自分の状態が悪すぎた。 普通なら聞き流すことができたはずなのに 彼が何気なく放ったその言葉が 弱っていたわたしの精神には酷く堪えた。
相手はいくら大きくなったといっても やっぱり子供で。 大人だって難しいのに だからわたしの病気のことやそれによる状態を 解ってくれという方が無理な話で。
そんなこと頭では承知してるのに 心がいうことを聞かなかった。
その前に社長から電話があって それもわたしの気持ちを重くさせるのに 拍車をかけていて。
心配したトモダチが電話やメールをくれて それでだいぶ持ち直してきていた矢先だった。
ミスチルの「しるし」と「くるみ」を エンドレスでかけて 仕事部屋の片づけをしながら 堰が切れたように ただただ 泣いた。 いったん溢れ出すとそれは止まらなくて
大きなゴミ袋にいろんなものを捨てながら ぐしゃぐしゃの顔をして泣いた。
整理していくと昔のアノヒトの写真やら 書いた覚え書きのメモやらが出てきて それを見たらまた涙が後から後からボタボタと落ちて 写真の中のアノヒトに向かって バカヤロウ と呟きながら また泣いた。
途中で 次男や三男が心配そうにやってきた。 いつもなら無理にでも笑ってやれるのに それすら できなかった。 制御不能になったわたしは ごめんね というしかなくて。
お兄ちゃんも受験がやっと終わったばかりだし お母さんも頑張って疲れが溜まってるんだよ。 わかってるから 元気出して 僕らみんなついてるから。 だから 泣かないで笑って。 笑ってるといいことがくるって何かに書いてあったよ。
次男がそういってわたしの手を握った。 三男が心配そうにぎゅうと寄り添った。
それでも涙は流れ続けた。
ごめんね。 大丈夫だから。 そういってやっと少し笑ってみせると 安心したように 無理しないでね と言った。
大丈夫だからってもう一度答えて だからちょっとだけ一人にしてね って言うと そっとドアを閉めていった。
その後で 長男がきた。
彼はケンカには何も触れずにただ この本読み終わったからここに置いておくね。 面白かったから読んでみて。
とだけ言ってドアを閉めた。
彼なりの心配の形なんだろうなって思った。 いくら大きくなったとは言ってもまだ子供と大人の間。 デリケートな時期なのはわかっているのに。
受け止めてやるどころか ほんの一言に反応してしまった 自分が情けなくやるせなかった。
薬が効かなくなってきてるのかもしれない。 感情が覆われた膜を破ってジワジワと溢れ出してきている。 今はまだ外に向けて出さずに済んでいるけど 今度から下請け仕事の出勤が余計に苦しくなるかもしれない。 それでも何とかするしかないなら 薬を増やすしかないのかもしれない。 心を覆う膜をもっと厚くする為に。 感情をもっと押し込めれるように。
精神力で薬の足りない分 やってきたけど もう無理なのかもしれない。 そう思う弱気な自分がいる。 無理なのかもしれないけど。
薬を増やして少し気持ち的にゆっくりと出来れば 違うのかもしれない。 でも今のわたしにはそんな余裕は無い。
どう考えても仕事を増やす必要は出てきても 減らすことなんてできない。
どうしようもない。 仕方がない。 他にいないんだ。 わたしがやらなきゃ。どんなに厳しくてもそれが現実。
もうすぐ夜が明ける。 ゴミ袋は大きなのが2つになった。
引越しの時に随分と捨ててきたのに まだこんなに残っていたんだなって。
今日は美容院と病院と銀行に行ってこようと思う。 美容院は説明会や入学式があるから。
今のわたしはボサボサの根元白髪で酷い有様。 髪を切って白髪を染めて貰ったら 少しは気持ちもしゃっきりするだろう。
病院へは朝になったら電話を入れて 飛び込みになるから薬だけとりあえず貰ってこようと 思ってる。
銀行も忘れないように授業料の引き落とし手続きを。 とにかくこれだけなんとかなんとか。
大丈夫だ。 随分 落ち着いた。
心は虚ろでも涙は止まった。
そうだ。泣いてどうなる。
今までだっていくら泣いても 泣きながらでも自分でやっていくしかなかったし そうしてきた。
今更 何を泣く。 今更 何に期待する。
わたしのやることはひとつ。 剣と盾を手に闘い続けるだけだ。
泣いたって楽にはならない。 だから もう一度 心の栓を固く閉めよう。
もうすぐ夜が明ける。 闘いの日々が また始まる。
そういうことだ。
それだけの ことだ。
心の声は誰が聞くこともない それもいい その方がいい 「しるし」Mr.Children
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ゆうなぎ
リアルであたしを知っている人たちから よく言われる言葉 「しっかり頑張らなきゃね」
子供達にはアナタしかいないんだから だから頑張りなさいと。
頑張らなきゃどうしようもないのは 誰に言われなくてもわかってる。 現実その通りなんだから。
社長からももっと上を目指しなさいと。 頑張ればできる力があるんだから 病気は気の持ちようだし考え方だと。
親からも頑張って早く病気を治すようにと言われる。
頑張れ頑張れ頑張れと追いかけてくる声
あたし そんなに頑張ってないのかな。 頑張りが足りてるとは思わないけど どこまで頑張ったら 追われるようなこの声から 解放されるんだろう。
頑張りが足りないから気力が足りないから 気の持ちようが良くないから 病気になったし病気が治らないのかな。
背中から首にかけてが重く痛い。 両肩はガチガチで上に上がらない。
個人の仕事はもう一息。クライアントさんからの返事待ち。 これでOKが出ればお金が入ってくる。 下請けの方の仕事も現時点で出来る限り仕上げた。 後は 社長とクライアントさんからの資料を貰わないことには 進められない。 お金は・・・いつ貰えるのかわからない。 いただけるのは間違いないけど ちょっと特殊なので。
心療内科にいかないといよいよ薬が心もとない。 歯医者も詰め物はとれたままだけど 今は余裕が無い。
子供の高校の説明会や制服取りに行ったり 銀行へ書類を出して引き落としの手続き。 忘れたら一大事の予定が詰まってて 忘れないように書き込んだカレンダーを 一日に何度も確認しないと不安だ。
美容院にも行っておきたいし だから その時に病院へも行って薬だけでも 貰ってこないと・・と思ってる。 銀行の用事もその時に。
一度出たらできるだけの用事を片付けておかないと 後からなんて考えてたら身体が動かなくなる。
PCの調子は相変わらず不安定で。
身体よりも心の方が今は弱っている。
疲れました と少しでも洩らせば 善意の叱咤激励の声が聞こえてくるから 喉まで出かかったそれを呑みこむ。
しん と凍える心。 少しでも立ち止まれば失望される。 いや親からみた あたしは もう既に期待に応えられなかった子供。 歳をとれば取っただけそれは 親にとって深い傷になってしまった。 だから 諦めたんだろう あたしのことを。 仕方がない。無理もない。 親だって人間なんだから。 それでも 寂しさは消えない。
しがらみにがんじがらめで それでもこの場所で生きていくしかない あたしだけど だから知らない街に行くのは好きだ。
誰も知らない人に混じって知らない街をただぼんやりと 歩いている時に あたしはやっとただのあたしに戻って大きく息を吸い込む。
とおくへいきたい。
ぼんやりとただ空を 雲の流れを追いながら いつのまにか 目を瞑って ほっこりした陽だまりに包まれて 丸くなって眠りたい。
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ゆうなぎ
桜は咲かなかった。
発表を見に行って帰ってきた長男から ダメだった旨の報告を受けた。
変な言い方になるかもしれないけど 確かに残念だったけど 不思議とすんなり そっか と思った。
長男の顔もスッキリしていて 「ごめん。苦労かけることになるけど僕もアルバイトとか 頑張るから!」って言った。
ショックが無かったわけじゃないけど そして何よりの難関 お金について やりくりは今まで以上にキビシクなるという 頭の痛い問題はあるんだけども
それでも この選択で良かったと思えた。
確実性を狙ってそちらでもし合格しても なら本来 受けたかった方でも もしかしたらと 変な未練も起きただろう。
歳をとればいやでも安全牌だけを選ばざるを得ないことも多くなる。 若い今だから出来るチャレンジができたことはプラスになっても マイナスには決してならないと思う。
彼は中学生活を充実して悔いなく過ごせた。 受験という初めての挑戦でも彼なりに精一杯頑張った。
その姿を知っているからこそ 今回 これで道が定まったのだな・・という スッキリしたものの方が大きかった。
それに今回行くことになった学校は金銭的な問題さえ除けば むしろ 彼の目指す所への足がかりとしては 最善の道であるとすらいえる環境にある。
今日早速に午後からの手続きに行って来たんだけれど 環境面での充実に改めて安心した。
心配してくれていたトモダチに報告。 残念ながら・・・サクラ咲かず と。
さすがは我が親友達。わかってくれてる。 みんな さらりと それでいて大切な言葉を沢山。
”大事なのはどこで学ぶかよりも何を学ぶか ”だと思うから と メールをくれたトモダチの思いはわたしのそれと重なる。
”一日暮らし”という信州に住むお坊さんの言葉を お兄ちゃんへ・・と贈ってくれたトモダチ。
その中の一節 「一大事と申すは今日ただ今の心なり」
深くしみじみと胸にしみこんだ。
勝手に引用させて貰ってごめんね。 でも この他にも心配して支えてくれるひとたちが いてくれる幸せを改めて感じて嬉しかった。
たとえ遠く離れていても こういう風に 見守り心を繋げてくれているトモダチがいてくれる限り ひとりぼっち なんて言ったらバチがあたっちゃうよね。
ありがとう。しみじみと本当に何度でもありがとう。
さて そうは言っても学費諸々問題は奨学金貸していただけても キビシイんだけど・・とやっぱり此処に戻るが。
一つ一つを一日一日を 大切に積み重ねながら精一杯 生きることができるように。
時には(かなり いつも?)ヘタレつつ 時には ドンキホーテのように突進して 水車にぶつかってひっくり返りつつ そんなキレイになんて生きてきたわけじゃない。 これからだって そうだろう。
でもその時々で必死だった。
無様でもいい。みっともなくてもいい。 それを晒しながら でも 生きる を許される限り。
春の花は桜ばかりじゃない。
今日 学校の入学手続きに向かう途中の道で こぶしの白い花が咲いているのを見つけた。 青空に映えた白いその花は美しくて わたしは立ち止まって暫く見惚れていた。
すみれ たんぽぽ れんげそう・・・
いろいろな花、名も知らぬ小さな花も それぞれにその想いを懸命に咲かせながら
今日という日を 生きている。
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ゆうなぎ
相変わらずジェットコースターの後ろにしがみついているような日々で。
今日 PCがまた不安定症状を起こして 血の気が引きそうになる。 祈るような気持ちでの数度目でやっと起動成功。
とりあえずホッとしたが気が気じゃない。 本体に手を置いて すがるような気持ちでお願いと。 わたしの同志。シンドいね・・無理させてごめんね。 でもどうか一緒に。どうか力を貸して。
落ち着いたら一度 メンテナンスや仕事環境を もっと整えなくちゃいけない。 わかっているけどそれが目の前のことに必死で 後回しになってる。
自分の身体のことも そう。 無茶の利かない年齢になってるんだから 無理はしかたなくても無茶をしすぎないようにしないと。 結局 大切なひとたちに心配をかけることになってしまう。 わかっているのに。反省。
守りたいもの大切なひとたちの側に・・と思うのなら 今 倒れるようなことがあっちゃいけない。 まだ やり残したこともやるべきこともある。
明日は長男の受験の合否発表の日。 親としてこの日を迎えるのは初めてで 自分の時以上に落ち着かない。
どちらの結果にしても それはそれで その開けた道をどうこの後進んでいくかこそが大切だと これは一貫して彼にも言い続けてきたわたしの信念ではあるけど
それでもやっぱり一生懸命やってきた彼に 桜の花が咲いてくれればいいと思う。願う。
落ち着かないまま 夜は更けていく。
地球の上で今も沢山の 命が 想いが 一つ一つ、同じものの無いそれぞれを抱きしめて 其処にいるんだな なんて ふと そんなことを考えたりする。
明日 天気になあれ。
願いながら祈りながら
わたしはわたしの闘いを続けよう。
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ゆうなぎ
頭がボンヤリとしてる。 ともすればふっと意識が途切れそうになる誘惑を 何とか持ち堪える。
と思ってたらほんの一瞬 意識が無くなったつもりが 30分とか経ってる。うう。
とにかく余裕が無い。 3件請けている仕事のうち1件は個人のクライアントさんで これは やっと完成!と思っていたら最終確認段階で 追加の依頼をいただいた。有り難いけど こちらの1件が今日中に仕上がったら 下請けの同時進行してる2件(こちらの〆切りは週明けの出勤日)の 続きを・・・と心積もりをしていただけにずれ込んだのは 正直シンドイ。
それでも個人クライアントさんの方の追加分はとりあえず 終わらせて後はお客さんからの追加資料待ち。
やっかいなのは下請けの方でこちらも8割方進めているけど とにかく残りの部分が大変で溜息。
PCはわたしの胸中を察するかのごとく頑張ってくれているが 何とかなるのか?いや何とかするけど っていうか するしかないわけだし。
とにかく眠りたい。 でも一旦横になると起き上がるのが余計にきつくなるから 今は 無理でもとにかくやれる時に限界までやるしかない。
心療内科へもいかないと薬に余裕がなくなってきてる。 薬 無くなる前にいかなきゃと思ってはいるんだけど。 あの薬の切れた時の副作用はキツい。あれは耐え難い。 薬だけでもとにかく・・・
詰め物の取れた奥歯はまだ痛んでいないので こちらはついつい後回しになる。 早く行った方がいいのはわかってるんだけど。
一つずつ一つずつ片付けていくしかない。 仕事も病院も家のことも。 自分に言い聞かせるけど 元々苦手な言葉が根性だから 頭 掻き毟りたくなる。
止まりかけの思考回路を何とか覚醒させるも ネジやらバネやらかなりの数 落っことしてるみたいで がたぴし ぷしゅーとか煙もくもく。おーい!
とりあえず今日のところはこれで限界。 データ保存してから 少しでも・・ふ・・フトンに・・・
どうもいかんです。
頭のボンヤリがとれない。 倦怠感で重力が倍増したみたいな感じ。
頭を少しでもはっきりさせたくて日記を書いたのに いつにも増してヘタレ日記になってる模様。
だいたいUPする前は何度か必ず読み返すのに それしたら書いた全部消したくなりそうなので 今日はこのままで。
いいんだ。 この日記は 全部は無理にしても できるだけ その時の状態のままを記していきたいって 思って始めたものだもの。
あ ごめん。これ 明らかにイイワケ。
吼えてもいいっすか?
うぉおおおおおおおお ってでも 喉に絡まって 出たのは何とも情けない呟きみたいなボソボソ声
どこまでもカッコわりー
ダメだわ。とにかく でーたほぞん それから ねる。 とりあえず からだをのばしたい
めざましでおきれるかな。
まずいな。
こどもら がっこうなのにな。
あさごはん ぱん おいとこ。すまん。ごめん。ゆるしてくれ。
かーちゃん ねます。
ゆうなぎ
2007年03月18日(日) |
考えたこと。思ったこと。書き残しておきたかったこと。 |
昨日は結局 徹夜明けのまま子供と街へ。
正直 仕事の期限も迫ってて PCの不安定さ(今の所は大丈夫なんだけど)も 気になるから尚更焦るんだけど。
それでも楽しみにしてる顔見れば約束だもんね と思う。 いつものコース歩きながら時々意識が遠くなりかかる アブナイアブナイ。
とりあえず 一通り廻って子供達も満足の笑顔。 そうなんだよなぁ この笑顔が見たいが為。
しかし帰り着いた時にはグッタリだった。 ほんとはそのまま布団に倒れこみたかったんだけど 此処でそれしたら 当分ダメだな・・と思ったから 敢えてPC立ち上げて仕事続行。 居眠りしつつもかなり進められた。 まだ 残ってるけど とにかくひとまずさすがに限界。
少し布団で寝ようと思う。 首から肩、背中がガチガチ。 うう・・・当たり前だけど モウワカクナイモンネ
少し落ち着いたら歯医者にも基礎検診にもいかなきゃ。
そういえば すごく気になる記事をネットニュースで偶然見た。 従軍慰安婦問題について。
この問題について書かれた日記、発言、本、新聞記事などいろいろな 立場から書かれているものを読んでみて 一番 怖いなと感じたのは 普通の年配のご婦人などが
「従軍慰安婦は公娼制度による正当なもので強制連行したのではないし お金を出して貧しい親から娘を買ったのだから問題になることでは ないじゃないか」
と堂々と憤ってらっしゃるのを読んだ時だ。
非国民だとか愛国心だとかいう言葉が普通に出てきているのにも 正直違和感を覚えたが (自分の国に誇りを持って愛することは必要だと思うが 少なくともそれに固執するあまり 偏った本なり情報だけに 影響されてしまうことはとても危険な気がする) 何よりもショックだったのはお金を出して貧しい親から娘を買うという 行為に対する認識。
この方には子供さんはいないのだろうかと思った。 いや 子供がいるなしではないだろう。 兄弟姉妹でも大切な友達でもいい。 自分だったらと考えてもいい。
お金を出して人間まるごとを買い取るという行為に 違和感はないのだろうか。お金を出したのだからそれでいいのか。 人間は物じゃない。
右とか左とかそういう問題じゃなくて どんな問題でもそうだと思うけれども 物事には色々な側面があるとわたしは考えてる。
一方的に責められる必要もないだろうが 日本という国だけが罪を犯さなかったわけではない。 実際に人権と誇りを踏みにじられた人を目の前にして 「でもお金を払ったのだから文句をいう筋合いじゃないでしょう」と その人達は平然と言えるんだろうか。
それが愛国心で国の誇りを守ることなら わたしはまっぴらごめんだ。
別に何処かの国の援護をしようというつもりもない。
ただ戦争というものはたとえどんな大義名分があっても 美化されるべきではないと思う。 国を守る為に死んでいった人たちというが それはそういう教育、洗脳を受けたからで 彼ら彼女らが本当に守りたかったのは家族であり恋人であり友人だったと わたしには思えてならない。自分だったらそうだと思うから。
何故 形にばかりこだわるのだろう。 どの国も日本も例外ではなく。
何故 みんなが全て同じ考えに統一されるのが望ましいと思うんだろう。 それから外れた人間は非国民?
見当はずれの話かもしれないが もう昔 子供が小さかった頃 大きな病気をして 入院したことがあった。 病院の先生が子供の状態を見られてその入院は決まった。
でも子供の場合は24時間親の付き添いが必要だ。 これは他の子供達を抱える母親で父親の協力が望めない時には かなりの負担になる。入院が長引けば尚更。
そんな時に当時の義母だった人は ある一冊の医学書を読んで わたしにこう言い放った。 「そんなに大変なら退院させたら? この本にもこの病気は自宅療養も可能だと書いてある。 このお医者さんは権威のある人だから間違いない」 子供の状態を実際に診てくれたお医者さんが 入院が必要だと判断したのに ソノヒトはもう昔に書かれた一冊の本の文章の方を信じた。 確かにそんな例もあるんだろう。 でも何冊もの色々な偏りの無い本ではなくてたった一冊の本のみの 情報で何をしてくれるわけでもないのにそう言った ソノヒトの神経をわたしは疑った。
有り難いことに経過は順調で思ったよりも早く子供は 退院できた。
わたしにとってこの昔の出来事は苦い思い出だが 思い出したのは今回の事と何処となく重なったから。
いつも思っていることがある。 正しいことって一つしかないのかな。 後は全部マチガイになるのかな。
確かにみんながテンでバラバラの方向ばかり向いてるばかりでは 国というモノが成り立たないということはあるだろうけど。
でも真実や正義なんて人の数だけある。 100%の正しさが無い代わりに 100%の間違いだってない。 見る方向が変われば ま反対にすらなり得る。 信念を持つことと盲信することは違うと思う。
それぞれをお互いに認め合うことが出来たらいいのに。
絶対なんて無い。 迷いながら疑問符を持ちながら生きることこそ 今 大切なことのように思えてならない。
*
※言葉足りずの上にこの問題についての勉強不足もあるから 語る資格はないかもしれないけれど 少なくとも 根本的な自分の中の伝えたい部分だけは どうしても書き残しておきたいと思ったので 此処に。
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ゆうなぎ
ジブンの輪郭を保つことのムズカシさを。
変なところで気配に敏感だというのも シンドイなぁとか。
気にしすぎだってよく言われるけど 例えば 電話の声のニュアンスとか流れてる空気とかで 感じてしまうソレはまんざら勘違いとも考えすぎとも いえないところがあって。
その場は 一応 否定されても 後になって やっぱりそれがそうだったって わかったときのショックっていうか落ち込みっていうか それはなんとも やっぱり ってダメージ倍増。
サビシガリで臆病なので 雨に打たれて毛が濡れて一回り小さくなって 俯いた子犬みたいな気分になる。 もちろん そんな可愛らしいものではないんだけど 気持ち的に。くぅーん と泣きたいような。
頭 撫でて欲しい。 もう髪クシャクシャになるくらい ガシガシ撫でてほしい。景色が廻って見えるくらいに。 ただ それが言えないのは撫でてくれるその手が 疲れてしまうのが怖いから。 失くすのが怖いから。 ごめんね。
あるがままのあたしでもほんとにいいんでしょうか。 それでもほんとにほんとに側にいてくれる・・よね? とても弱気の でも しつこい問いが頭ぐるぐるエンドレスで。
聞きたいけど聞けない。聞きたくない。聞くの怖い。 一度聞いたら二度聞きたくなるし二度聞いても三度目が欲しくなるし あたしの貪欲さはきっとキリが無いから。
キラワレタクナイ。
仕事、巻き状態に入ってます。 一度 またPCくんの不安定さが出てパニクりましたが 今のところ 調子戻ったようなので できるだけ今のうちに・・とか。 そういいつつ こうして日記カタカタ。
明日は子供達と街行き予定。 ラーメン 食べてきます。いつものヤツです。
丸くなって程よくこなれた柔らかな懐かしい感触の ポケットの中で眠りたいです。
思い出した時でいいから時々 頭撫でてもらいたい。 そしたらそこに存在するジブンを少しは信じられる気がするんです。
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ゆうなぎ
月日の流れに改めて気がつく そんな一日。
今日 長男は中学校を卒業した。 彼にとっては先生にも友達にも恵まれた3年間だったと思う。 彼の個性を先生も友達も認めていてくれたこと。 理解者がいてくれたことは何ものにも代え難い財産だろう。 受験の結果はまだ出ていないけどそんなことは些細な事に過ぎない気がする。 彼が中学生活を悔いなく充実して過ごせたこと。 それが わたしには何よりも嬉しい。 良かったね と言ってやりたい。
卒業式を終えた長男の顔は輝いていた。 その手には卒業証書と共に先生や友人達と作った記念の品と 違う高校へ進むことが決まっている 友達からの一通の手紙が大切に握られていた。 「オマエと友達になれたことすごく嬉しかったよ」
彼の宝物がまた一つ増えた。
仏壇の前に座り 久々に線香を立て 卒業証書を広げて空のアノヒトに見せた。 「守っていてくれてありがとう。無事に卒業したよ」と お礼と報告をした。 仏壇埃だらけだし、なかなか線香あげることもしてないけど 今はカンベン。とイイワケもついでにしといた。
アノヒトが逝った後も時間は流れ続けて あの時にはまだまだ小さかった長男は 今ではわたしの背をとうに追い越した。
街の風景も変わった。無かったものができて 有ったものが消えていった。
わたしはあの頃には考えられなかった仕事をしていて。 病んでしまった精神と二人三脚しながら ヘタレと弱音を吐きまくり、もう今度こそダメだと言いながらも ゴキ並の生命力を結局は発揮して今日も生きている。
土曜日は長男のお疲れ様会を兼ねて子供らと街へ行く。 といってもとりたて特別なことをするわけでもないんだけど。
そうそう わたしから2つほど長男にプレゼントをした。 一つは時計。ちょっと変わってて文字盤に数字が無くて針だけ。 真ん中に小さな飛行機の絵がかいてあるシンプルなもの。 もう一つは彼の趣味関係のTシャツ。 どちらもわたしが買えるくらいだからそんなに高いものじゃない。 二つ合わせて5000円にならないくらい。
ウチの家訓は 1円を笑うものは1円に泣く で 3000円越す買い物するとなんか やったったで〜!!と 奇妙な高揚感がするくらいなのでかなり頑張ったと思う。
でも大切なひとに選んだものを贈って喜んで貰えるのは 何ものにも代え難い喜び。
借金して無理して自分にとって身分不相応な贈り物をしても 相手の負担になるだけだろうと思うけど 安くなってて面白いものやお得品をネットで見つけるのには ちょっと自信があるんだ。えっへん!
3日間ほど布団で寝てなかったから さすがに限界で風呂に入ってちょっと横になるつもりが 気が付けば夜中になってた。
まだ仕事の続きはあるし期限は迫ってるから さて 今からまた再度 仕事再開になる。
夕食前にたまたま ミスチルの「しるし」のプロモを観てて 気が付くと 頬に冷たいものが流れてて
ああ・・なんか 久しぶりに わたしは涙の感触を思い出してた。
そういえば やっぱりミスチルの「くるみ」のプロモを 数年前のあの頃に観て プロモの中のおじさんのようにぐちゃぐちゃの顔をして 泣いたんだった。
”ねぇ くるみ この街の景色は君の目にどう映るの? 今の僕はどう見えるの?” 「くるみ」Mr.Childrenより
月日の流れに改めて気がついて ふと空を見上げた そんな一日。
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ゆうなぎ
結局 それぞれの見ている先がズレているんだからしょうがないということだろう。 それもこちらはそれがわかっていて向こうはそれに気づいていない。
ズレに対する認識を説明しようとするけど こういう時に自分に迷いの無いヒトは訴えに耳を貸してくれない。
人間も人生も考え方もパターン、生き方も千差万別だってことが 思考回路の中に無いから 反対に言えばだから相手からすればじれったいようだ。
「何でそんな初めから諦めたようなことをいうの? そんな後ろ向きじゃダメ! やってみることがレベルアップにもつながるんだから・・」
とか 熱く言われても
いや諦めてるとかじゃないし頑張るのを放棄してるわけでもないし ただ 仕事というものは一旦引き受けたら関わる人達に対しての 責任が生じるから。 だからこそ 自分にその責任が負えるかどうか。 やります。頑張りますというのは簡単。 でも結果 途中で投げ出さざるを得なくなってしまえば ただの無謀な無責任人間になる。
今のわたしは全てにいっぱいいっぱい。 今日だって時間のこと、最初聞いてた約束時間遥かにオーバー。 でも仕事である以上 お客さんがいる前でキツそうな顔を するべきではないと思っているから あくまで明るくニコヤカな仕事用仮面二号自動装着。
そして結局 そう結局
ギリギリの材料と期限を与えられた街の定食屋は また新たなるフランス料理を作るように言われて 今夜もカタカタとPCの前。
押し切られてしまうわたしにも責任があることは自覚してる。 ただ しがらみやそれにまつわる人間関係の拗れには もう本当に疲れてしまってて。 理屈も何も無くひたすらコトを起こしたくない。 自分が抑えればいいならその方がまだいい という そういう意味では大変見事な逃げ腰、へっぴり腰、ヘタレ満開。
それでもこんなグチグチヘタレ日記読んでメールや電話くれる トモダチという 存在。
わたしの文字にするこの トモダチ はわたしにとって とても大切な心の鍵を開けた相手にしか使えない言葉。
どんなに落ちてもわたしがこうしていられるのは トモダチのおかげ。
なんのかんのと言ってもこうして今日をやり過ごせたよ。
考えれば鬱々となることも多いけど でも この空が繋がっている限り
わたしはそれがどんなにちっちゃなものでも
希望をこの胸に灯し続けることができる気がする。
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ゆうなぎ
胃がキリキリと痛い。
お陰でこのところは慌しかったり忙しいながらも 落ち着いてきていた。 新たな嬉しい出会いもあり、 また トモダチとの心の触れあいは わたしの精神状態がふらつきそうになるとそれを支えてくれて。
それがたった1本の仕事の電話でペシャンコになってしまった。
なんとあっけない情けないとジブンを叱ってみても 虚無感と疲労感と刺さった棘は簡単には抜けてくれない。
多分 普通の人からすれば棘ともいえない棘で 強くハッキリと主張するか、反対に あしらって適当に流すか それで済んでしまう程度のことなんだろうな とか思う。
でも どちらもできないわたしは出勤のことを考えると 胸に鉛を呑んだように息が苦しくて。
主張してもわからないだろうし。
というか何度説明しただろう。 少しでもわかって貰おうと説明資料まで徹夜で作ったけど それに目を通すのを めんどくさがられては どうしようもない。 わからないから無理難題を言えるし それをそのままこちらに伝えて平気なんだろう。
何度説明しても 根本的な所がお客さんだけでなく 雇い主も そういうのはわからない で済ませてしまっているから 何故そうなのかなんてわからなくて当然。
言ってみれば 街の手作り定食屋にフルコースのフランス料理を 所望するみたいなもの。 手作り定食屋だって来てくれるお客さんに 美味しいものを食べて貰いたいから心を込めて丁寧に作る。 その為の工夫や努力もする。
目指す方向や客層が違う。 接待ならフルコースのフランス料理専門店を初めから選べばいいだろう。 材料費はそんなに出せないけどフルコースを作ってくれと言われて それでもこれも経験だと無理を聞いて精一杯にその中で作ってみれば 所詮 定食屋か・・と言われる。 あなたには力があるんだから努力してフランス料理が作れるように なって欲しいと言われても それってなんか違ってないですか。
それもこれはどの料理人が作ってもこういう手間はかかるものなんです と説明しても そんなこといわれても料理のことは全然わからないからと 不満顔で通されてしまう。
これじゃウンザリもする。 お腹が空いて料理が食べたい時に ただ口だけ開けて料理を口に入れてもらった挙句 どうしてフランス料理じゃないの?って 出来る限りの力でフランス料理作った定食屋に言ってるようなもの。 定食屋にだって定食屋の誇りだってプライドだってある。
フランス料理が食べたい人はフランス料理屋でそれ相応のものを 払って注文すればいい。 定食屋は街のみんなが気軽に手頃な値段で美味しいと思ってくれるものを 作る為に日々限られた材料費で工夫する。 フランス仕込みのレシピは持ってない代わりに 自分の舌と足で調べた角の丸くなった分厚いノートを持ってる。
食べたいと思うなら自分で箸なりフォークとナイフなりを 手に取ることくらいは必要なんじゃないか?
自分のことなのにまるで他人事で それなのに自分の舌でなく通りがかりのヒトの会話の切れっ端だけ聞いて それで味もろくに確かめずに見当違いの文句を言う。
こういう考え方にウンザリするんだ。 胃がキリキリと痛むんだ。
できることなら御代は結構ですから 他のお店に行かれて 同じ注文をなさってみたらいかがですか?と言いたい。 そうすりゃ 少しはわかるだろうに。いや それでもわかんないか。
仕事を注文する側、請ける側。 どちらも仕事に対する自覚を持たなきゃいいものは出来ないって わたしは思ってる。 未熟でも未熟なりにだからその時の自分の全てを出し切りたいと 仕事してきたし それだけは胸張って言える。
だからこそ悔しい。 何もわからないのにわからないことに甘んじて見当違いな 不満を並べられることがわたしをやりきれなくさせてわたしの力を奪う。
それを言ってしまうとまたゴチャゴチャして余計胃が痛くなりそうだと そんな理由で言いたいことを呑みこんでしまうところが わたしのヘタレなところだな と 力無くニガワライ。
多分 わたしは怒ってるんだと思う。 っていうか 何処からだったら怒っていいんだろうか?
怒るというのは未熟者の傲慢でも それでも本当は言うべき自分の主張はもっとハッキリと言った方が いいんだろうな。
でも言っても通じない相手にそれを根気強く言うくらいなら 不愉快な思いを自動装着仮面で隠して事なきを得ている方がいい。
せいぜいが ただ働きに近いくらいなら 勉強と思えばいいし。 身体と精神の疲労ならまだマシ。これくらいしか資本がないんだから かえってそれがいいのかもしれない。 お金の損は困るけれども。
すっかり後ろ向きイジイジ日記。 いつのまにかもう4時近い。
とにかく今日をやり過ごそう。
心配かけてしまうだろうトモダチに ゴメン。
大丈夫じゃないけど(と 甘えていってしまおう)
とりあえず往くよ。
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ゆうなぎ
2007年03月13日(火) |
zennya (タクサンノオモイノカケラヲ) |
沢山の言葉に助けられて生きてきた。
逢えなくても文字だけでも声だけでも それはわたしにとって癒しであり救いでもあったから。
だから 言の葉には力があると わたしは信じている。
けど わたしは知ってもいる。 言葉の限界を。
言葉にできない、伝えきれない想いがある。
側にいて触れることができれば それだけで伝えられること。 そうでないと難しい形にできないことは 確かにあって。
何も言わなくていい。側にいて貰えたらって そう思ったこと何度もあった。
同じように 言葉にならないけど何もできないけど 大切なひとのその側にいることができたらって思ったことも 何度も。
くっついて温もりを感じて伝えて。 それは千の言葉よりも時として力を持つから。
それができない距離がもどかしくて切なくて。
祈ることしか願うことしかできない。 その現実はわたしを打ちのめしもするけれど。
でもだからって祈ることも願うことも止めたくない。
わたしは無力なニンゲンです。 でも無力なりに足掻いてみたい。
最後の最後まで風車に突っ込むドンキホーテでいたい。
潔さなんてまっぴらごめんだってみっともなさ全開で しがみつきたい。
嬉しいこともセツナイことも不安も希望も いろんなことがあった一日でした。
実は今 どうもちょっと頭ズキズキ状態なんですが どうにも眠れそうに無いので頭痛薬飲んで 今夜はもう少し起きて進められるだけ 仕事進めておこうと思ってます。 明日、長男の受験日なんです。
何もできなくてもどんなにちっぽけで無力でも しんどくて逃げ出したくて 実際 立ち向かうなんて そんなヒーローみたいなことできなくても 卑怯でもどうしようもなく絶望してもぐちゃぐちゃでも 最後の最後まで。
ニンゲンなんてもの そんなカッコよくもキレイなだけでも ない。 そりゃそんな風に生きられるヒトも中にはいるだろうけど。 正論と理性と信念の旗を誇らしげに掲げたヒトは 少なくともわたしの心には響かない。 自分に一片の迷いも無いヒトって苦手だ。
ねぇ
時に逆走、迷走しつつ でも 往きませんか?一緒に。
めいっぱいぐちゃぐちゃ曝け出しながら 突っ走り で 挙句に転んでケガしたりしながら もうダメだとか疲れたとか限界とかいいながら 未練がましくもしがみつきまくってるヤツがここに図太く生きてます。
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ゆうなぎ
2007年03月12日(月) |
だから それでも わたしたちは。 |
だから それでも わたしたちは。
胸を張れる生き方なんてしてこれなかったから 振り向いても後ろを直視できずに視線は地面へ落ちる。
逃げることも傷つけることも踏みにじることもしてきた。 逃げ出す理由で武装して 傷つけられたことをイイワケに。
自動装着仮面は自己防護の為で それも 結局はジブンを追い詰めていくだけだった。
大きなヒトの輪があるとすれば そこにどうしても入れないのがわたしだった。 仮面は被れてもそれはずっと持続できるものじゃない。
不器用の不器用たる所以は もとからなのか 生きていく中で作られていったものか 結局 仮面を被らないと作り笑いは できないってことだろうなって。
作り笑いでもそれがほんとの笑顔に変わることだってあるだろうに その前の段階でわたしの足はすくんでしまって。
ただ 此処まで歩いてきて思うんだ。
今だから 此処まできたから思うのかもしれない。
いろんな生き方。 いろんな考え方。 いろんな人生。
ヘタレ人生でもそれはそれでわたしの人生。 良い悪いとか幸せ不幸せの白黒で色分けできるもんじゃない。
いろんなものが交じり合ってて 今だから見えるようになったもの。見えないもの。
選択肢は無限大。 今までもそうで きっと今からもそう。
希望も絶望も 喜びも悲しみも
カミサマだってきっと全部見えていないんじゃないかな。 だってこんなに沢山のイキモノたちがいるんだもの。
それぞれが たったひとつだけ。 たったひとつだけの それは そのひとだけのもの。
だから それでも わたしたちは。
生きているんだって思うんです。
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ゆうなぎ
あれからPCは頑張ってくれてる。 起動も普通どおりに出来てる。
そうは言っても不安材料抱えたままなのに変わりは無いけど。
それでもPCなりに今 ダウンしちゃマズイとか 思ってくれてるような気がする。
植物や動物ならともかく命の無いものにそんなこと・・って 笑われるかもしれないけど でもあたしはやっぱり声をかけずにはいられない。
今 あたしの部屋にあるものはどれもあたしにとって 大切なものや好きなものばかり。
前の家を引っ越す時にあたしは沢山のものを捨ててきた。 捨てきれないものもあったけど大きなゴミ袋に何袋も 捨てて此処に引っ越してきた。
夫の遺したものもいい想い出のもの数点以外には 全部サヨナラをしてゴミ袋に入れた。 それで充分だと思ったから。 捨てることが下手で抱えこんでばかりのあたしが あれだけの物を思い切って処分したのは きっとあれが最初で最後だろう。
だからこそ 今度の自分の小さな仕事部屋には 自分の好きなものだけを置きたいし集めたいと思った。 元々 細かいものが好きだから 他人(ひと)から見ればなんてことない 子供のオモチャみたいなものかもしれないけど あたしにはみんな大切なものばかり。
PCに「シンドイだろうけど一緒に頑張ってね。力を貸してね」 とか声かけたり ヌイグルミや食玩とか 飾ってるトモダチから貰った絵とかに声かけてるあたしの姿は 見られてないからいいようなものの若い女の子じゃあるまいし 冷静に傍で見てたら かなり不気味なものに違いないだろうけど。
でも 例えば一日家を留守にするときは 一通りのわが部屋の住人達に「頼むね。(この家を)守っててね」 って触れながら挨拶する。
なんでなんだろうな って思う。 別に霊感ありますとか特別なものを信じてるとか (あたしはキッパリ無神論者なので) そんなの皆無なんだけど。
それでもそういうことと関係ないところで 何も想いを持たないモノは無いように感じて。
そんな密かなキモチ。ただの感傷に過ぎないのかもしれないけど。 しれなくても。
あたしは元々 人に混じることが苦手というか 表面上は取繕えてもそういうグループの中に溶け込むことに すごく抵抗というか違和感があって。 例えば みんなが一丸となってとかいうのに どうしても同調ができない。 それ自体にどうこうというよりも 一丸となる=正しい、美徳 みたいな考えに 対する拒否反応といった方がいいのかもしれない。
力を合わせて頑張ることが悪いと思っているわけでも 個人主義が良いと言っているわけでもない。
ただ たった一つの正解以外は認めずに弾いてしまうことへの 違和感を消し去ることがどうしても出来ないだけ。 変なところで頑固。
あたしが本当の意味でトモダチと呼んで それに応えてくれるひとの数は決して多いとは言えないけど それでも この屈折率が高く不器用でヘタレなニンゲンには もったいないひとたちばかりだ。
トモダチのメールや電話の言葉であたしは何度 救われただろう。
浮き沈みの激しい不安定な精神、臆病でヘタレなところ。 ジブンというモノと歩いてきた人生とまともに向き合うことだって ガタガタといつも震えながら逃げ腰満点で生きてるのが現状。
ジブンがいかにダメダメかってことは自分が一番良くわかってる。
だから当然のごとく 今まで友達といってくれていた数多くの人が あたしという人間に失望して離れていった。 無理もないと思う。
浮き沈みの極端な激しさは時としてあたしから繋ぐ手の力を奪う。 連絡が疎遠になったこととそれを放置していたこと、 その甘えを指摘されて もう友達とは思えないと言われたこともあった。
あたしにはただ今までのお礼を言うことと謝ることしか できなくて。
そんなあたしだった。
今でも こんなあたしでしかなくて。
こんなあたしでいいなんて思ってるわけじゃないんだけど どうにも疲れてしまって・・って ごめん やっぱりまたイイワケ。
それでもいいんだよ って言葉を聞いた時の嬉しさ。 そっと伸ばされた手が頭を髪をくしゃくしゃって撫でてくれたみたいで なんか ジブンという存在をやっと許して貰えた気がした。
ガチガチになってた肩の力をトモダチの言葉が少し抜いてくれた。
今もあたしはあたしで 習性ってモノは悲しいかな簡単には変わるわけも無く。 相変わらずに曲がりくねった迷い道を迷走真っ只中。
大丈夫。それでもいいんだよ といってくれるひとがいるから
今日をまた生きることができた。
明日にはまた鬱の波に呑まれて海底深く沈んでしまうかもしれないけど
持ち堪えられる。まだ多分 きっと。
究極のエゴイストだからキミにあなたにいて欲しい。 重荷にだけはなりたくないと思うし その時は ちゃんと退くつもりだけど
不器用ゴジラは力加減が下手だから気が付かずに 握った手を痛くさせてしまうかもしれない。 そうしてしまいそうですごく怖いけど でも キミやあなただからこそ それを怖れずに ちゃんと向き合いたい。
それでもいいんだよと言ってくれたひとだから。 大好きだから大切だから
だから。
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ゆうなぎ
2007年03月09日(金) |
希望という名の仄かな明かりを |
PCの調子がどうにも不安定で気が気じゃない。
本当なら検査&修理に早めに出した方がいいんだろうけど 今そうしてしまうと仕事に支障が出る。 それは困る。
もう一台 昔のPCがあるがこれはこれでハード取替え信号が出てる。 起動できて何とかでも使えるかどうかも怪しい。
どっちにしても今はこのPCにもう少し頑張ってもらうしかない。
昨日また起動時に問題発生。いよいよかと蒼くなったけど 何とか通常起動に成功。 冷や汗拭いつつ、PCに オネガイ・・と祈る想い。
こうなったら調子のいい時に仕事を進められるだけ進めておかなきゃと 用事が済む度にPC前に戻り、仕事にひたすら集中。 バックアップ小まめにとりつつ今日に至る。
さすがに人間(こちら)の方が今度は限界だけど あと一息 進めておきたい。PCと二人三脚。
どっちもガタがきてるし無理もしてるけど仕方ない。 同志よ!!と話しかけつつ、片隅でもしも のことも考えながら。 嗚呼!でも頭ぐるんぐるんでショートして煙が出てる。
そんな調子でも打てる手だけは打っておかないととか ネジの緩んだ頭でも考えたりするんだ。 だって放り出せないやらなきゃ誰もやってくれない。
長男とのケンカの方はいつの間にか自然に元通りに。 でも 一応 わたしから「ごめんね」を改めて言った。 これは親子としてよりも ニンゲンとニンゲンとして。 あの場面 わたしはお母さんじゃなかった。 ただの苛立って疲れたニンゲンで八つ当たりだった。 だから それを謝りたかった。
長男はわたしの言葉を聞いた後で もう一度 「僕もお母さんの気持ちや疲れがわかってたのに・・・ごめん」 って言った。
目が穏やかになってた。
心なしか優しい気遣いなんぞをみせてくれたりして。
元々 長男とわたしは趣味も嗜好も似てる。 趣味友としての相性はいいので会話も弾む。
似たもの同士だからこそ ぶつかると拗れるのかもしれない。 歯車が噛みあっているときには一晩中でも話が尽きないくらいだから。
また映画に行きたいねとか あの本が あの歌の歌詞がどうとか こうとか・・・
受験が無事終われば その結果がどうであれ お祝いをしてやりたいと思ってる。
結果はこの一時の結果でしかない。 彼は彼なりに頑張ったと思うし だから その進路の行く先がどちらになったにせよ 一つの分岐点でしかないし どちらが良いのかってことも 無いような気がする。
忘れないで欲しい。
其処にあるのはそれぞれに延びている2本の道だというだけで。 それぞれの道の可能性はこれから自分で作っていくものだということを。
だからこそ 祝ってやりたい。 受験という経験を乗り越えたことと これからの新しく踏み出す1歩にエールを贈りたいと思う。
日々いろんなことがあって どん底まで落ちたと思っていても まだ底の底があったりして。
疲れて落ち込んで絶望して それでもパンドラの箱の隅っこに残っていた ちいさなちいさな希望という名の仄かな明かりを頼りに。
最期の瞬間まで 飛べると信じながら目を閉じたい。
それが わたしの 願い です。
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ゆうなぎ
朝 身体中がギシギシいってて 腕から首から頭にかけて重力倍増。
ダメだ。仕事休もうって思ったけど その電話するのもキツイとかそういうヘタレた理由で ボサボサ頭に歯だけ磨いて顔もろくに洗わずに出勤。
着いて下請け仕事分を渡したらすぐ帰らせて貰おうと 思っていたんだけど そんな時に限って忙しいようで。
そうなると調子悪いとか言い出せなくなるのがわたし。 それにそんな状況になるといつも以上に自動装着仮面は びっちりと装着する。 人格変換したみたいに見事なる仕事人間ぶり。 ターボ全開。我ながら惚れ惚れ?するくらいだから 他人様が見れば絶好調に見えるのも当然だろう。
これで仮面が取れた時に反動の倍返しで ぐったりぶっ倒れないならいうこと無いのにね。
無意識に実力以上の無理をしてしまって 結局 それでまたジブンで自分の首絞めてる。あほうです。
落ちてぶっ倒れたところ 見せるの嫌っていうか苦手っていうか ナンなんだろうね。だってそんなの見たくないだろうと思うし うざったいと思われたくないとか いろいろ考えだしてしまって それにキツイことを説明するのが もうキツくなって それなら黙ってた方がかえってラクとか なんかもうぐちゃぐちゃに思考迷路。
最近PCの調子が不安定で気が気じゃない。 ハードには弱いんです。 ソフトに強いってわけじゃないし 必要なモノをその度に必死で拾い集めてきた独学のカナシサ。 知識の偏り、穴ぼこだらけ。
少なくとも今 このPCを修理に出したりすることになったら お手上げ。泣きが入る。 バックアップは常に取ってるけどそれでも作業できなくなったら 困る。仕事全部止まってしまう。
PCに祈るように話しかける。ドウカ オネガイ ガンバッテ。 今 倒れちゃダメ アナタもわたしも。
歯医者にもいかなきゃ。 舌先で触ると奥歯の詰め物が取れたところに穴がポッコリ。 早く行ったほうがいいのはわかってるけど 明日は一日寝たきりになりそう。 今週中に行きたいけど。行けるか自信ない。
美容院にも行きたい。髪ボサボサのバサバサ。 髪と爪がキモチ悪くなるのが一番耐え難い。
爪は伸びるといつも短く切って爪伸ばすオシャレとは無縁。 これは自分でできるけど 髪は美容院に行って切って貰わなきゃならない。 髪を切って貰うのは植木の剪定に似てるかも。 サッパリするし髪も元気になる気がする。 問題はお金がかかることと美容院に行き着くまで。 外に出るのが怖い。美容院はもう10年来の所なんで行けれさえすれば 大丈夫なんだけど。
今も 風呂に入りたいけど もう限界みたい。
髪や身体のキモチ悪さよりもダルさが先にたってる。
布団がオイデオイデしてる。
バックアップ取る作業したら仕事の続きはまた明日にしよう。
とにかく今日は終わった。
ごった煮のグツグツ火も消して 煮込むのはまた明日にする。
踏ん張って グツグツいろんなもの煮込んで 中身 魔女のスープみたいになっても
うん。
いこう。 グラグラ重い頭抱えて 歩く 走る
生きる。
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ゆうなぎ
2007年03月05日(月) |
ワタシハ貝ニナリタイ |
日曜日の夜
長男と大ゲンカした。
奥歯の治療してた銀の詰め物が取れた。
最低。
大ゲンカのきっかけはつまらないことだった。 ほんとにどっちが子供かわからないようなことでわたしは。
イライラしていたすごく攻撃的になってた。 抑えようとしても抑えられないものが わたしの口から溢れ出た。 NGワード満載。傷つけてしまうことがわかっていて それでも止められなかった。
元々親としてはダメダメだと自覚してたけど こんな風な言い方したことだけは無かったのに。
むしろ 長男の方が冷静だった。 でもその冷静さが余計にわたしのイライラに火をつけた なんて ダメを通り越して本当に最低。
奥歯の詰め物が取れたのはきっとバチが当たったんだ。。
暫くしてギクシャクしながらも一応仲直りした。 酷いことを言ってごめんね というと 僕も 悪かった ごめん と彼は言った。
でもぶつけた言葉がそれで消えるわけじゃない。
ごめん・・・本当にごめんね・・。 お母さんはいったいどうなってしまってるんだろう・・ よりによって一番大切なこの時期に。
今日は朝 子供達出してから ほとんど寝逃げに近い状態で 家事らしい家事もしなかった。 ただひたすら布団に入り丸まってウツラウツラしてた。
部屋の隅に溜まってるホコリも 山積みの洗濯物も 流しの汚れた食器も 見ない振りした。
何やってるんだろうな。わたし。
明日は出勤日。 仕事もう少し進めておかなきゃ。
トモダチとメールや電話で話して 少し気持ちが落ち着いた。 何とか明日仕事に行けますように。
何もしたくない。
眠りたくてしかたない。 眠るわけにはいかないのに。
もしも叶うなら
深い深い静かな蒼い海の底で 貝になりたい。
硬い殻の天蓋のベットで柔らかな毛布に包まって 何も考えずに夢も見ずに
ただ眠り続けたい。
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ゆうなぎ
土曜日は一日 仕事と離れて過ごした。
とは言っても自宅にいる限り PC立ち上げて メールチェックしたりはするけど。
携帯に社長からの着信が鳴ってドキっとしたけど取らなかった。 2度3度と鳴るようなら どうしても の用事なんだろう と 考えるようにジブンに言い聞かせた。
出勤日に聞かれたら 「ごめんなさい。着信音消してて気が付かなかったみたいです」って 言おうとか小心者は思ってる。
今回はわたしの体調もあんまり良くなかったので お出かけは止めて家でゆっくりコースにした。
長男は今が正念場なのでひたすらこもって頑張っているが 下の二人と彼らの好きなビデオ観たりゲームしてみたり お風呂も一緒、とにかく両膝にそれぞれが乗ってきたり 抱っこぎゅううはいつもだけど これでもかってくらいの 甘えん坊ぶり。
挟まれてサンドイッチの具みたいになって 布団に入ったら数秒で聞こえてくる寝息。 両横から石鹸の匂いがしてて 両手の腕枕の重みが妙に心地よくて 寝顔見ながら いつの間にか眠ってた。
日曜日の朝 さすがに今日は仕事進めておかないとキツクなる。 週明けの出勤日に持っていかないといけないし。
最近 いろんなこと考えたりする。 とりとめも無くココロはいろんなことに飛んで広がっていく・・。
トモダチの想いで 「言葉をかけたいけど相手の事を傷つけることを 知らずにしてしまいそうで怖い」 っていうのに気持ちがすごく重なった。
そうなんだ。大切なひとだからこそ傷つけるようなことを したくなくて言葉に詰まるときがある。 そんなつもりはなくても相手にとっては傷つく言葉しか 言えないような気がして。
ジブンが不安定な時は特にそう。考えすぎて迷路に入って どうしていいかわからなくなる。
そっと触らないと不器用なこの手では繊細な心を壊してしまいそうで だってすごく大切なんだもの。失くすことに耐えられないんだもの。
でも 手を伸ばすから・・もしも知らずに傷つけてしまった時は どうかそう言ってね。お願い・・。 それで絆を紡いでいけたら・・いけたら・・。
*
ふっとおもったこと。ちょっと書きのこしておきたいこと。 あたし 命が尽きたらね アノヒトの処へいってそうして今度こそずっと一緒にいてあげようと思う。 その頃には子供達もそれぞれ一人立ちしてるだろうからあたしの役目も終わっているだろう。 アノヒト寂しがり屋で あたしをとにかく自分ひとりだけのものにしたかったんだろうなって。 子供達にも取られたくなかったんだろうなって。 なんかね・・そんなふうに。 だから 子供が駄々こねるみたいに 困らせた気がする。 こっち見てよって。自分だけみててよ って。 こんなことKには言えないし言うつもりもない。 以前にふとした時に洩らしてしまって傷つけてしまったし。 でもKは同じ道を共に歩いていける人じゃなくて隣り合った道を 一緒に歩いてくれているだけだから。 Kは意識してないだろうけど Kもまた子供達と同じで わたしがいなくてもいつか大丈夫になるだろう。 結局 死んでしまったアノヒトだけがあたしを誰よりも欲しがって いたような気がする。 問題は今でもそしてあたしが逝くその時までアノヒトの想いがそのままなのか どうかってことだけど。 まぁ「今まで苦労かけた分 元気になったら楽させるから」とか 言ってたくらいだから(約束は果たされなかったけど)その言葉を 当てにしとこう。
*
日々 生きる。
許される限り生きる。 ぐちゃぐちゃで混乱しつつ混沌としつつも。
まだ生きたいって思うのは この足の下にこの足で踏み荒らしながらきたモノがあるのを 知っているからだ。
知ってるから怖いけどだから生きる。
生きて そんなキミにあなたに逢いたいって思うんです。
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ゆうなぎ
2007年03月02日(金) |
良く見えるメガネなんて欲しくない |
仕事に行ってきた。
玄関ドアを開ければ やっぱり仮面はちゃんと自動装着された。 一度 自動装着されると仕事という現場にいる限り 仮面はとてもしっかりと張り付いていて それはまるで もう一人別の自分が話して笑って動いているようで この場合 これは喜ぶべきなんだろうな と 自分のことのはずなのに どこか遠い感覚で そんなことを考えていたわたし。
この日はクライアントさんに作っていった書類を見せつつ説明。
どんな仕事でもそうだろうけれども その分野の初心者で白紙の状態の人に わかるように納得させながら こちらの仕事に 必要な情報をまとめて提供して貰うように、 なおかつ 相手の方に信頼感を与えつつ話を進めていくことは かなりの労力を必要とする。
けど仮面装着時のわたしを傍から見るとそれがとても上手なように 他人には感じられるらしい。
社長の印象もそうだったようで 前より調子が良くなっているみたいだねと言われたし だからこそ 今は きついかもしれないけど 敢えて 頑張って欲しい そうでないともったいないと。
それはとても有り難い言葉だと思う。 病気のことを承知で雇ってくれているだけでも 社長は善意の人だと思うし 実際、良くして貰っていると感謝もしている。
ただ
微妙な でも 重要なところで わたしと社長の視点は ずれている。
社長は仮面装着時のわたしが本来のわたしだと思っている。 わたしにとって仮面装着時のジブンは確かに自分の一部では あるけれどもやっぱり無理をした姿なんだ。
ちょっと今まで走りすぎたから・・・と言っても それは大なり小なりみんな同じだから・・と言われる。
思うようにならない心と身体に 一番焦りと苦しさを覚えているのは自分自身。
自分から殻を破らないと・・とも言われたけど そうだけど そうなんだろうけど
今のわたしはものすごく疲れていて。 それは 多分 社長が考えている疲れの比ではないくらいに。
そしてもう一つ 何かにつけて言われる 「頼れる人がいないから・・・」 休みの過ごし方にしても 何も趣味らしいことがないように 思われているようだけど
これを聞くと何とも複雑な気持ちになる。 ズレてる。明らかに。
わたしを形作っている肝心の部分が違って認識されてる。 多分 これが一番イタイし 申し訳ないけどストレスの基になってる。
かといってそこは数少ないトモダチにしか 見せたくも知らせたくもないし 立ち入って欲しくない部分。 だから その部分に関してはそっとしておいて欲しいんだけれども。
そこが仕事と混ざり合う。 そこでわたしを(無意識なことはわかるんだけど) コントロールしようとされてる。勿論 全て善意と好意によって。
善意と好意の上にあるだけに わたしは 曖昧な笑みを浮かべるしかなくなる。 結果 やんわりと切り出した否定形は 「大丈夫。もっと自信をもって。」の一言で封じられてしまう。
長男に少しこの件で話したら こんな風に言った。
「例えば 目のいい人が 目が悪い人を見て 良く見えるようにメガネをかけなさいって言うのと似てるね。 同じメガネでも それぞれの人で必要なもの、かけたいものは 違うんだけど 目がいい人には それがわからない。 だから 善意でひたすら 良く見えるメガネを差し出して それをかけなさいって言う。それが一番良く見えるんだからって。 良く見えることを必ずしも相手が望んでなくて 目に優しい程度のものや 場合によってはメガネをかけることが 苦痛やストレスになる場合もあるってことがわからないんだろうね」
長男がわたしの心情を言い当てていたのには正直驚いた。 鋭いなぁって。なんか感慨深いものがあった。
結局 来週の出勤日までにまた仕事を抱え込んだ。 わたしの性格上 やっぱり無理してもやるだろうなって思う。
病気のことも心身の状態や感情のことも 結局はなるようにしかならないのかもしれない。 投げやり というのとはちょっと違って なんていうか 今 感覚が遠いんだ。
これがいいのか悪いのかはわからないけど。
ただ 考えたりはする。
解放されて 心から安心して 休みたいな って。
だってずっとこの年月本当に全力疾走しながら 剣と盾を身から離さずに闘い続けてきたんだもの。 少なくとも わたしの認識では。
だから疲れてるの。 すごく疲れてる。
そう思うことは 許されないことなのかな?
休みたいと思うことは。
良く見えるメガネなんて欲しくない。
3/2 AM11:30頃
PC立ち上げて仕事してたら実家から電話。 話の中で母から 「早く病気が治るように頑張らないと」と言われる。 自分たちももう歳だし今のままでは先行きが心配だと。 数日前に母から父のベルトが傷んで・・ という話を聞いていたのでネット通販で 安くても少しでもいいものをと注文したばかりだった。 でも結局そんなことくらいが今のわたしの精一杯。 年老いた両親に一人娘が心労をかけていること 申し訳ないと常々思っていただけに 母の言葉はものすごく重く堪えた。
どう頑張ればこの精神の病は治るんだろうか。 頑張り方が足りないから治らないんだろうか。
わたしはどうすればいいんだろう。
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ゆうなぎ
睡眠は相変わらずおかしくなったまま。 昼夜逆転とはまた違ってて。 半覚醒とその間の記憶欠如が混じってるから 余計複雑。
こんなに弱気に心細くなったのも それを自らが認めてしまっているのも 今までに無かった。
あたしという人間はヘタレで弱虫の癖に 変な精神力(というんだろうか)があったから。 それがいいのか悪いのかは別として 内側がグチャグチャでも外側の殻が頑丈で それを隠すことができてた。
なのにここにきて それが崩壊しはじめた。 何とか・・と焦れば焦るほど情けないほどに 心は恐怖でパニックを起こした。
精神だけでなくてそれが身体的な症状として出てきた時 とうとうここまでダメになったのか と愕然とした。
甘えるということが昔から下手で。 どの程度 例えば甘えていいのかとか 何処までなら重荷にならずに済むのかとか 普通に人がわかってることが どうしたらいいのかわからなくて。
何でだろうって何度も思った。 普通の人がちゃんと持ってるものなのに あたしには欠けてる部分。 欠けてるのはわかってるけど埋める手段が どうしても見つからなくて。
そんな時 こんなあたしでも いいんだよ って言ってくれるひとたちと出会って あたしは どんなにか救われた。
そうなんだ あたしは いつも怖かったから。 何度でも繰り返し繰り返し確認しないと落ち着かなくて。
でも いいんだよ って言ってくれたんだ。 大丈夫だから って。いなくなったりしないから って。
なのに あたしは やっぱりすぐに確認したくなって 大丈夫だよね?って。何処にもいかないよね? って。
同じ言葉ばかり繰り返してるあたしは すごく重いだろうと思うのに
でも それでもいいって言ってくれた。
遠い地にいても心配してくれて届くメールを読みながら ひとりじゃない ってそう改めて思った。 そう思えたことが嬉しかった。
ありがとう を何回繰り返しても伝えきれない気持ち。
夜明けはまだ遠いけれど。
太陽の光の下にいただけではきっとこの月明かりの温もりには 気づくことができなかっただろう。
太陽の下だけを歩く人生もまた一つの幸せな道かもしれないけれど あたしは 月の 仄かだけど優しい明かりが好きだ。
それを感じられるひとたちがとても愛しい。
ありがとう。
この世界に居てくれて 本当に 本当に
ありがとう。
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ゆうなぎ
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