++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年12月31日(土) 2005年12月31日(土)二度ともう来ない日の終わりに。

さっき午前0時を過ぎたから
これが今年に書く最後の日記になる。

何だか不思議な気がしてる。

今年が今日で終わって明日はもう 
新しい年の始まりという”特別な日”になる。
そんな当たり前だったはずの盛り上がっていくような空気に
取り残されて戸惑うようになってしまったジブンがいる。

今年と来年の境界線は子供の頃 もっとキラキラしてて
それを飛び越えることは何だか誇らしいような身の引き締まるような
そんなワクワクしたホントに”特別なこと”だった。

それを思い出すと何だかベソかきそうになるんだ。
馬鹿みたいに脆くなる。
張りつめていっぱいいっぱいに武装して
なのにそのどこかの隙間からジブンでもどうにもならないような
弱気の虫が入り込んできて。


 期待しないこと。
 失くしても仕方ないと思うこと。
 それがアタリマエだと思うこと。
 気がついたなら追いかけずに黙って見送ること。


そんな後ろ向きだからダメなんだ なんて言わないで。
この鎧がなきゃ多分 立っていることすら 
もう ままならない。

この鎧をつけているから戦場で闘えてる。
ジブンをかろうじてこの鎧の中に押し込んで
ジュモンみたいに言い聞かせて 形を保って。
わたしが崩壊していかないように。

それでも隙間から零れていく サラサラと砂のように
そうして入ってくる 心細さと不安と恐れと
得体の知れないような この・・・。



出会いと
別れと
喜びと
悲しみと

整理し切れてない
まだ
ちゃんと
なのに
終わろうとしている
手からすり抜けていくみたいに。



それぞれの1年が
それぞれに

色々なことがありました。
いいえ
色々なことはまだずっと続いていて


せめて その後姿 背中にでもいい

伝えられたなら って思います。
届きますように って願います。

不器用ゴジラのわたしは 祈ります。


ありがとう

どうか元気で



2005年12月31日(土)二度ともう来ないこの日の終わりに。


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                               ゆうなぎ                                   



2005年12月30日(金) オシマイのしっぽの先っぽを揺ら揺らと歩く。

掃除は遅々として進んでない。
今日は実はまだ29日の夕方だ。

子供らは全員で一泊で実家へ行った。
とりあえず わたしは一人でちょこちょこと片づけらしきものを
やろうと思いながら中断してはこうして結局PCの前にいたりしてる。

明日には子供らも帰ってきて仏壇の掃除とかする。させる。
それだけは・・って思いながらジブンはこの始末。

一日一日と今年が終わっていくことが妙に心細い。



「物事は考えようで過ぎたことにこだわり続けずに
努力して前向きに考えることが大事なんだ」と
ある人に したり顔で言われて 
そうですね と答えながらアタシ吐き気を必死で堪えてた。

どうしてそんなに何もかもわかったような顔で
そうして自信満々に言い切れるんだろう。


確かにそりゃ正しいよ。
まったくもって反論のしようが無いほどその通り。

でも それは所詮 勝者の論理じゃない?
ホントに痛みを知ってたらそんなこと言えるはずないのに
そんな人に限っていかに苦労したか大変だったか
そうしてそれでも自分がどんなに前向きに頑張ってるかってのを 
ご丁寧に語りたがる。

それができるアンタはそれでいいんだと思う。
それができりゃいいさ。
それができりゃどんなにか楽さ。

だからわかったから頼むから黙っててくれ。
否定はしない。 だって多分正しいと思うから。
そうあることが出来ればどんなにいいかと何度も思ったから。


それでも 
それでも

刻まれた傷 刻んだ傷の深さ
置いていけない。捨てられない。


弱虫へタレは承知で
でもそれだけをイイワケにしたいわけじゃなくて

ただ
そんなニンゲンの
口から零れ落ちてしまった呟きを
そんなふうにわかったような顔で切り捨てるのだけは

止めてくれないか。


口に出せないまま胸の奥から込み上げてくる苦いモノを
呑み込んで頭下げて愛想笑いしたジブンが
許せなくなるほど嫌いだ と 思っ た。


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日付が変わった。

昼過ぎには子供らも帰ってくる予定だ。
それまでにできることをなるべくしてなきゃならない。
年越しは自宅でするが正月明けには実家に帰省する予定。
正月 実家から出かけることは無いと思う。
実家で色々手伝ったり 子供らには少し可哀相かとも思うけど
それはそれで ささやかながら ゆったりとした団欒だ。

だから年越しソバは作るけど御節料理は作らない。
(栗きんとんとかぐらい作って持って行こうかと思うけど
それすら今年は心許ない始末)
年賀状もすっぱり出さなくなったし
アノヒトが逝ってから かなりのモノを切り捨てた。

もう たくさんだと思ったんだ。
いろんなシガラミ全て全て
切り捨てて惜しいものなんか 無かった。


それでもどうしても切り捨てられない絡みついているものはあるわけで。
それをヤリキレナイとも思うのだけれどもそれは結局仕方なくて。
それはそれでやっぱり抱えていくしかないんだろう と。


”哀しいのはオマエだけじゃない”
そうだ。哀しいのはアタシだけじゃなくて
傷なら痛みならそこら中にツラクなるほどに
転がっている。

わかってるさ。

わかってても 

ねぇ

痛みってのは一つ一つが違ってて
でも外からじゃわからない。

ねぇ

自分の痛み 撫でてやれるのは
ジブンだけなのかもしれないねぇ・・

だってそのくらい自分に許してやらなきゃ
壊れちまうじゃないか。



ヒトってさ

確かにそんなにヨワクもないかわりに
そんなにツヨイモノでもないから。


オシマイのしっぽのその先っぽを揺ら揺らと歩いているようだ。

今夜も
また

とても
とても

寒い。


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                               ゆうなぎ



2005年12月29日(木) 空へ

笑って話した。
笑って話せてる。

大切だと思うひとたちはちゃんといて
わたしは普通に冗談とか言ったりしてるし
ちゃんとそれなりにヘタレなりに
なんとかかんとかでも 息を して 
生きる を してると思うんだ。

だのに年の暮れが近づいてくると
ふっとものすごく不安になってしまうんだよ。
日頃は考えないようにしてる意識しないようにしてる
そんな
考え出すと一歩も進めなくなるようなそんなことの色々。

ジブンの立ち位置の足場の頼りなさ。
足元見てちゃ渡れない細い細い綱の上。
気づかないふりしてること。

まだダイジョウブ

まだ

いつまで もつんだろうか。


怖くて震えてるなんていっても
何が変わるわけでもない。
怖くてもジブンを励まして何とか震えを止まらない震えを抑えて。




手を伸ばしてみる
空へ

届かないことは
知ってる。
叶わないことも

そんなこと とうに。


それでも
こんな頼りない気持ちの時には

空へ
空へ
手を伸ばしてみるんだ


空へ
空へ
空へ
手を伸ばしてみたくなるんだ



届かないのに


届かなくても。




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                               ゆうなぎ



2005年12月28日(水) 1年の端っこで想う。

この年末の時間の過ぎ方の速さは半端じゃないとか 
思う。

っていうかこれほどまでに大掃除しなかった年末ってあっただろうか。
いやマジで。
洗濯とかもやってるけど追いつかない追いつかないし追いつこうとしてない。
だからある程度すると今日はこの辺で・・・とかジブンに言い訳したりしてる
ヘタレな自分がいる。洗濯の大山は小山になったくらいだ。凹む。

掃除はさすがに見ない振りせずに一応”いつもより丁寧に”掃除機かけた。
これって多分当たり前にするべきことだよな・・とか思いつつ。

毎年押し入れの整理とかして捨て切れなかったものとかゴミ袋(大)に
根性出して詰めてたけど(わたしは基本的に捨てるのが苦手なニンゲンで
いつか使うかもって思って溜め込むタイプなのでこれやらないと収集がつかなくなる)
それも今現在まだやってない。

さすがに仏壇の掃除は子供達と一緒に。これだけは毎年決めてる。
日頃 ほったらかしの罪滅ぼし?
好きだった酒と特別にタバコも供えるから勘弁。
こっちはその分苦労してるんだからね とか
ブツブツとイイワケしつつ。
(あ ちなみにわたしはタバコ吸えない。吸ったことも無い。多分体質的に
受け付けない。気分悪くなる。でもおかまいなしにアノヒト吸ってたけどね
とか 今更文句言ってもしょうがないけどさ)
決行日?は30日にしよう。うん。
(すぐしないんかい!このバチアタリ!って突っ込みは
この際無しってことで)

治まったと思ってた咳が思いのほかシブトイ。
まったく嫌になる。ゲホゲホするたびアバラが痛い。うう。


そういえば銀行にもいっとかなきゃ。
きちんと記帳して引き落とし金額の再確認を。

引き落としもしっかりチェックしてなきゃいつか二重引き落としが
あったからそういうのには神経質になった。
1円でも1円が足りなきゃ買いたいものも買えない。
そういうもんだ。シビアな現実。


ねぇ


感傷とか焦りとか不安とかそういうの全部おかいまいなしに
あと数日で1年が終わる。

ただ365日が終わったってだけなのに366日目は1日目になって
新しい年として始まる。
日付変更線 跨ごしただけで まっさらなキモチになれていた
あのコドモだった無邪気な自分が懐かしくてセツナイ。


どんどん
1年の終わりと始まりが
特別な日 で 無くなっていく
通り過ぎていく日 へと変わっていく


時はいつも待ってはくれなくて
わたしは追いかけるのに必死になるばかりで。



ねぇ


いつか わたしたちは立ち止まれるんだろうか。
駆け抜けて往くしかできないこの闘いの日々の中で。

その時 懐かしいモノとして手に残るのは いったい何なんだろうね。
そうして目を瞑る時になら もう一度 
あの頃の まっさらで無邪気だったジブンに戻れるのかな。
そんな ちっぽけな 感傷。 





あのね

笑ってもいいよ。


欲しがられたかったんだ。
わたし ずっと欲しがられたかったんだ。

どんなものと引き換えにしても
どんな犠牲を払っても
どんなムチャをしても
ただひたすらに

がっしりと掴まえられて
欲しいと想われたかったんだ。 


って

なぁ 



そんなふうに


おもう
思う

想う。



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                               ゆうなぎ



2005年12月27日(火) 冬の草

一日一日と今年が終わっていってて
何だか特に今年はここまできてもなおエンジンがかからない。

スイッチがオフのままで例年送ってきたWebのクリスマスカードも
送りそびれたままで同じくwebの年賀状も出さないと思う。
(リアル クリスマスカードも年賀状も アノヒトが亡くなった年から
全部止めた。いただけば返すけどそれすら出来ない時もあり・・)

Kへのメールや電話も激減。
申し訳ないな〜と思うけど風邪のせいもあるからか
ノリの悪い自分がいる。ゴメン。
それでもKの手は離せないし離して欲しくないって思う身勝手。
だってこの手を離したら掴むところが無くなっちゃう。
リアルで残ってる現実感を感じる掴まり処。
失くして現実に留まっていられるか 自信 ない。

Kはリアルであってリアルでないひと。
添った道を歩いていても同じ道じゃないし
それは今までも今からも変わらない。

っていうか同じ道を誰かと歩くには
わたしの歩くこの道はデコボコすぎるし狭すぎる。
道の拡張工事するには歳をとりすぎたし疲れすぎた。

だから

たまに休んでその時添った道にいるそのひとと手を繋いで
ひなたぼっこ一緒にできれば それで いい。



ねぇ

どんな冬の厳しさの中でも
晴れた日はあるんだねぇ
どんな冬の厳しさの中でも
生きるものたちはいるんだねぇ



「冬の草」

名前はちゃんとあるのに
きっと 知っている人は 
ほとんどいないんだろうね

わたしも 知らないの
きみの名前

だけど 踏まれても
雨を受けて また
ピンと力強く起きあがる

凍える風の中でも
激しい雨に打たれても
何度 踏みつけられても

きみは 起きあがる
上へ上へと伸びていこうとする

この冬の寒ささえ
きみを俯かせない

そんなきみに
少し 見とれたよ
わたし

きみの名前を知るために
今日は帰ったら
植物図鑑 開こうか


きみの名前

教えて下さい







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わたし そんな草に なりたいと 思った。



                               ゆうなぎ



2005年12月26日(月) I want to tell it to you.

いろいろな”好き”と”大切”を両手一杯に抱えて わたしは生きてる。

どれが欠けても嫌で
どれを失くすのも耐えられなくて
どれかを落っことしそうになっては怯えて

欲張って ぱにくって 怖がって
必死になってかき集めて。

そのくせ どっかでポカっと抜けてるんだ。
だから不器用ゴジラ。

大切なものに細心の注意をもってそぅっと触れたつもりで
気づかず握り潰してたり
ゴメンナサイと慌てて振り返って頭下げた拍子に
しっぽであたり一面なぎ倒してたり

そうして それに気がついて愕然とするんだ。
ああ・・またやっちゃった って。



いろいろな”好き”と”大切”を両手一杯に抱えて わたしは生きてる。

順番なんてつけられなくて
あっちもこっちも必要で
それぞれの場所がちゃんとあって

だから 一番は?って聞かれると
途方にくれるんだ。

いつか それでも少しずつ零れ落ちていくんだろう。
そのくらいは不器用ゴジラでも知ってる。

でもだからこそたぶん抱え込んでいたいんだ。
たとえこの身に余るほどのものでも
捨てていかなきゃ飛べないなら ずっと飛べなくてもいい。
元々 だってゴジラは飛べないはずじゃん(飛べたっけ?)

回り道ばかりで歳を重ねてきて
取り柄は唯一 シブトサ です なんてなんか・・ねぇ。



”ずっと” なんてものが無いのは知ってる。
イイコトもワルイコトもタノシイコトもカナシイコトも
シアワセもフシアワセも全部 時の流れの中にいつかは消えていく。

それわかってても わたし その世界が崩壊していっても
最中 足掻くと思う。足掻きたいと思う。

独りよがりでも身勝手でも 所詮ちっぽけな感傷といわれても
とてつもない大きなもの相手に
それでも 消え去る瞬間まで せめて叫びつづけていたいんだ。




理由なんて要らない。




好きなものは好きで
それだけでいいじゃないかって
そんなふうにやっと ね
照れずに思えるようになったんだ。


いっぱい
好きなもの、好きなひとたち。

いつかこの掌から零れ落ちていくものだとしても

わたしは叫び続けるよ世界が崩壊していっても

大好きだ って

きっと
ずっと。









いろいろな”好き”と”大切”を両手一杯に抱えて わたしたちは生きてる。



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                               ゆうなぎ



2005年12月24日(土) なりそこないサンタとXmasイブ

どうも咳が止まらないし
右脇腹が痛むし
でも 鼻の方はだいぶ治まってきた気がするし。
風邪薬真面目に飲んでるし。

ただ 抗鬱、安定、風邪、下剤と全部の薬を
飲むのって結構メンドクサイ。
それにかなりダルク眠くなります。

睡眠かなりグチャグチャ。とんでもない時間にストンと
意識が落ちてそのままネムリヒメ(ネムリオバサン?)のように昏々と。
それも寝てる時 かなりうなされてネゴト言ってるみたい。
(子供曰く)

で 突拍子もない時間に起きて仕事(モドキ)してる と。
これじゃ身体に良いワケないよね。
なかなか治りきれないのも当然か。

冬休みに入ったから緊張感が切れて。

でも ストレスもかなり溜まってる。
ドカ食い過食も酷くなってる。
胃が悲鳴あげるほどだもんなぁ。フォアグラだよジブン。
鏡見たくね〜(泣)殴りかかりたくなるもん。ジブンに。

気がつけばクリスマスイブじゃん。

一応 今夜は枕元に例の靴下お菓子の一つも。
本格的プレゼントリクエストも金額制限つきで(セコイ)
受け付けてるので。
サンタさんにも予算があるんだよ(とは言わないけどね^^;)

ニュースで見るイルミネーションとかクリスマスソング。
街ゆく仲睦まじいカップルとか
羨ましく羨ましく羨ましくなんて あるぞ〜チクショー!

ゴホゴホサンタは家で昨日やっとツリー出しましたよ。
暗くしてチカチカさせると おお!!キレイじゃん!

「ウチにツリーとかあったんだねぇ〜」って
末っ子よ、きみねぇ・・お母ちゃん 去年はもっと早くに出してたよ〜
忘れてるわけね・・とほほ。


クリスマスツリーはアノヒトが逝った年の暮れに
かなり頑張って買った。

やっぱりツリーは飾ってやりたかったから。
それまで数年 ツリーどころじゃなかったりしてたし。
クリスマスツリーのチカチカするのって
なんかシアワセのあったかさの象徴みたいな気がして。
そりゃそれが全てじゃないし ツリーが無くてもそれはそれでいいんだけど

ただ

なんか 飾りたかったんだな。ツリー。
失くしたものの代わりにだったのかもしれない。
自己満足のためだったのかもしれないけど。
それでもね。


あのね

したいのにできてないことや書きたいのに書けてない手紙や
大切ないろんなことを
遅れても少しずつでも何とかしていけたら って
そう思うんだ。

だけど ごめん。もしかしてできなかったら ゴメン。
でももしもできなくてもキモチあるんだ。
勝手を承知でいえば ソレデモソコニイテホシイ

それでも去っていかれたら 
それはそれで 当然で仕方の無いことなんだって思う。

昔・・・昔・・・
そういう理由で去っていった親友だったヒトの後姿
今も思い出すと胸は 深く疼く けれど。


とりあえず

Mary Xmas!





こんな なりそこないサンタのわたしでも
何か あったかいモノ が誰かに贈れたらいいな って
そう 
想う願う祈る 

そんな クリスマスイブ
一日のはじまり。

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                               ゆうなぎ



2005年12月22日(木) それでも仄かに暖かく

** キミへ そうして あなたへ **





  『それでも仄かに暖かく』

雨が降っても傘は失くした
嵐の夜には孤独に俯く
いつしか吹雪に変わった空を
佇み見上げて途方にくれる
震える我が身を腕で抱く


北の空から
東の空から
西の空から
南の空へ

元気でいて と便りが届く

それは 仄かに暖かく
わたしにそっと寄り添って
わたしの心に静かに灯る


うまくいかないことなら沢山
投げ出したくなることなら山盛り

失くした涙の代わりの仮面
固まり貼り付き とれなくなった
信じて刻んだ笑顔の仮面
固まり貼り付き とれなくなった


それでも仄かに暖かく
北の空から
東の空から
西の空から
南の空へ

凍えてないか と便りが届く

それは 仄かに暖かく
わたしに静かに微笑んで
わたしの頭を優しく撫でる


うまくいかないことなら沢山
投げ出したくなることなら山盛り

それでも 仄かに暖かい
手紙の束を胸に抱えて
ひとつひとつに込められた
ヤサシいココロを抱きしめて


わたしは 今日も 生きてます。


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                               ゆうなぎ



2005年12月21日(水) 水の冷たさ 年の暮れ

12月なんだなぁと今更ながらに。
1年が終わろうとしているんだなぁと今更ながらに。



辛いことも苦しいことも楽しいことも嬉しいことさえも
刻まれる、残る、度合いは別としても 全ては平等に過ぎ去っていき
思い出という名のモノになる。

鮮明な思い出、ぼやけたような思い出。
忘れてしまいたい思い出、忘れたくない思い出。

時間はある意味 公平で容赦がない。



忘れたいことと覚えておきたいことが
複雑に絡み合っているから始末におえない。
でもそれで形作られているのが今のわたしだ。

沢山のモノを抱えて背負って何処から何処までがジブンなのか
いつかわからなくなってしまって。

優しさと諦めは何処かで繋がっている?
マガイモノの優しさしか持てないわたしは
そんなことをふと考える。


泣くコトと引き換えるように笑っているジブンの歪みから
目を背ける。
ジブンを抱いてやれるのは 
結局 自分だけだから。

気づいてもどうにもならないものなら
気づかないふりをして笑っていたいんだ せめて。




また整理をして
またゴミ袋に思い出と一緒に詰め込む。
毎年の作業。
あれから いくつか冬を越したけれど
また 今年も終わりそうにないし
多分 ずっと終わることは無い。




みんな凍えながら
それぞれの消せない影と向き合う。




今年はまた一段と寒さが堪える

そんな
年の暮れ。


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                               ゆうなぎ



2005年12月20日(火) 代価。

相変らず歯車はギシギシと軋みながらしか回らないけれど。


週明け一番で早速に今度は末っ子のグズリ。
また胃が痛くなる。
結局 何とか治めて学校まで連れて行って
帰ってきたときは元気一杯だったのでホッとはしたけど。

子供達のことについてはとても複雑。
言葉で簡単に説明できるものじゃない。
ただ 言える事は その子その子の側に立てば
一見ワガママや何で?って思うことでも本人達なりの
すごく大きな理由があるんだなということ。

思えば 自分だって子供の頃はそうだった。
大人から見れば理解できないようなコダワリとか意地とか
いっぱい抱えて苛立ったり意固地になったりしてた。

わたしの場合はあんまりそれを外に(親にでも)出す方じゃなかったけど
ウチの子供らの場合は またそれに父親の死やそれに関わる諸々の
複雑に絡まるものがあるから。
これでわたしに対してまでモドカシイような気持ちを
ぶつけられなくなったらそれは辛すぎると思う。
だからこの場合 ぶつける場所としてのわたしは必要なんだ。

と 頭と理性では 一応 理解。

ただ 3対1なんでそれがこっちからするとシンドクもなるし
切なくもある。
お母ちゃんも一人の人間なわけで。
それも自慢にもならないが賢母とは程遠く
オチコボレラインならトウの昔に越えてるから。

正直 かなりキツイんですわ。イライラもする。なんで?って思う。
風邪で体調悪いのに・・とかこっちは鬱で薬飲みながらなんだよ!とか
そりゃもう 頭の中じゃ完全にグレてますからオカアチャン。


とりあえずそれでも何とか学校に送り出せて
その間に銀行に行って例の定期の解約手続き。
支払い用口座に入れて(隔離して)ホッとする。

頭の中で計算。
動くお金の段取り(って大げさに言うほどの額じゃないんですけどね)
買い物依存については ほとんど治まってきた(と思う)
要するにメルマガとかの類を見なきゃいいんで。

気が済んだのもあるかもしれない。
そりゃそうだ。これだけ買えばね(苦笑)

定期一つ崩しちゃったけど強引にでも良しとしよう。
少なくともほとんど残るものばかりに使ってるから
自己満足でも好きなモノみてると嬉しいし。


”何かを手に入れようと思ったら
     それなりの代価を支払わなくてはならない”

ってこれ 「鋼の錬金術師」で同じような意味の台詞があったよね。


でもそうなんだ。
代価無しで何かを手に入れることはできない。
だからこそ その代価として支払われるものの重さと意味を
きちんとわたしたちは
把握して実感するべきじゃないか・・って思う。

差し出す代価のそれが お金とかにしても、自分のプライドや
いろいろな精神的なもの肉体的ものにしても。
本人がそれで納得して選んだのなら他人にはそれを責める権利は
ないと思うんだ。

ただ

納得して差し出した代価なら泣き言いって愚痴ろうとも
そこでおしまい。自分から手放して差し出したものなんだから。
悔やんでも それにイイワケはして欲しくない、するべきではない と。
これはあくまでもわたしの思いだけれども。

だから 覚悟だけは必要。
代価を差し出すには。
それは忘れちゃいけないって思う。思ってる。

そんなことを ふっと ね。


今日も寒くなりそうだ。
風邪はそれでもだいぶいいけど薬のせいで頭はぼーっとしてるし
一度眠気がさしてくると引き込まれるように意識が途絶えるのが
困りモノ(苦笑)

睡眠薬 まだなんとかお陰でオマモリ代わりで済んでる。
とりあえずこの咳を何とかしたいな。


とり散らかったジブンをかき集めて片付けていかなきゃ。
少しずつでも


何とかして。

   

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                               ゆうなぎ



2005年12月19日(月) あなたが思うよりずっと

敢えて此処に書くことを ごめんと。
これを読んで心配するひとたちや傷つけるひとたちに ごめんと。
わかっていながらそれでも書くことに ごめんと。

許されずとも。


親友から電話で 彼女は色々心配してくれて。
鬱で病院にかかっているカミングアウトはしているし
今までのわたしの出来事をみてきてもくれている。

外に出て働くということについて。
カウンセリングを受けてみたらどうなのかということについて。
子供たちのことも含めてとても心配してくれて
親身に話してくれた。

ただ すごく申し訳ないと思いながら話せば話すほど
自分自身の状況や気持ちを説明しようとすればしただけ
わたしの中ではどういえば良いのかわからないような
違和感と疲労と苛立ちが湧き上がってきてしまって。
それを隠して合わせて話しているジブンってものに嫌悪感で
いっぱいになった。

ごめんね・・・。
「私には気を遣わずに話せたりしてるよね?」って言ってくれた問いに
嘘つくことになってしまったけど 貴女にさえもわたしは
ほんとは かなり気を遣ってる。
これは 実の両親やKにすら もうそうなの。

Kがもう少しわたしの精神的支えになってくれればいいのにと思うよ・・
とも言ってくれたけど
でも 無理なの。もうそれも諦めてる。

それはKでなくとも誰かに精神的に支えてもらうということが
わたしには できない。それで楽になれない。

身も蓋もない言い方をしてしまえば
所詮 現実を実際に生きるのはわたしで。
共に同じ空間を生きて実感してくれるのでない限り
わたしの精神的な支えとは成り得ないし。
そんなことができる人がいるとは思えない以上
それは虚しいだけの気休めでしかない。

ただ気休めでも一時の麻薬的なものでも
それで確かにわたしが生かされているのも事実。
それは必要。それがあるから まだしがみついてもヘタレても
生きてる。だから 感謝してる。ホントだよ。
すごく傲慢な言い方をしてるね・・わたし・・。ごめん。

でも そこまで なんだ。

カウンセリングについて拒否してることを話すと
カウンセラーは自分が話すのではなくて
黙って相手に話させるんだよ・・話を聞いてくれるんだよって
教えてくれたけど 
それを聞いてもなお わたしの救いには ならないと思う。
何故なら 話して聞いてもらって少しでも気が軽くなった・・っていう
段階じゃもう無いから。

赤の他人に話す、説明する行為は既に
負担と疲労とストレス以外のなにものでもない。
勿論 それでも説明しておきたい、話しておきたいと思う人達に
話すことはしたいと わたしは思うわけだし、
そういう人達に出会うことは あるけれども。

Kですらそこまでのその場所に、カウンセラーという赤の他人、
職業的プロであろうと立ち入られたり開いて見せるということは
わたしを追い詰めても救いにはならない。

わたしが もしもカウンセリングを受けたとしたら
多分 カウンセリングのセンセイの望むような反応を
ちゃんとすると思う。それができる自信はある。
相手の望むワタシというものの仮面を被るのは得意だ。
長年培ってきたこの仮面は伊達じゃない。
そうして またストレスの元をこっそりと一つ増やすだろう。

両親や親友達、Kにですら 多分わたしは全部のジブンを
見せてはいない。まぁ これは誰でもきっとそうだろうけど。
100の自分を見せれるヒトの方が稀有なのだろうけれど。
それでも その見せない部分、高くそびえた透明の城壁は
貴女が思うよりもずっと堅固なものなんだ。

ごめんね・・・

多分 わたしは貴女があなたがキミが考える以上に もう壊れている。
修復不可能なくらいに。

返事はちゃんとすると思う。
穏やかに陽気に笑いもするし 程ほどに打ち明けることまでは
親友達やKには かろうじてまだ できると思うし 思いたい。
でも そういう自分の人間らしさを死守するのが 
今のわたしができる精一杯。

不甲斐ないと思う。
本当に申し訳ないと思う。
応えることができたら どんなにいいだろうと思う。
望まれる反応 望まれる形に対して
それをできたらいいのにって心底思う。

いや 何度も言うけどできないわけじゃないと思うんだ。
今までがそうだったから。望まれる形でいること。
敏感に反応する小動物のように まるで反射神経のように
染み付き刻まれて繰り返されてきたもの。 
既にほとんど機械的とも言える無意識にやっていること。

でもその範囲は狭まり それだけでなく今までできていたことすら
精神がついていかなくなってきている。

全てはイイワケに成り得る。

それでも

出来ないんじゃなくてそれは甘えてしないってことでしょうとか
もっと 前向きに頑張らなきゃ子供達のこともあるんだからとか
(こんなことは親友達やKは言いはしないが)
至極もっともな親切心と心配すら多分 今のわたしを追い詰める。

ごめんね。ごめんなさい。許してください。
こんなわたしを。



心配をかけまいと 改めて思った。
それがお互いの為に一番いい。
見せてしまったこの溜息の欠片
ヤサシいからこそ
親身であればなおのこと
何とか・・・と考えさせてしまう。

それに対してちゃんと応えられないわたしであるなら
真のわたしを見せるべきではない。

大切だと思うなら尚更に。




貴女が
あなたが
キミが
きみが
君が
思うよりもずっと

わたしは

壊れている
歪んでいる
疲れて いる。


もう 限界 なんだ


・・・・・・・・ごめん ね・・・。


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                               ゆうなぎ




2005年12月18日(日) 泣きたいあたしと泣けないアタシ。

正直言って今 かなり 泣きたい気分。

とはいっても涙が出るとかそういうのじゃなくて
なんか 上手く歯車が回らない時の 
わかっててやってしまう時の
(それも最後の最後はちゃんと一応逃げ道は
考えてる小心へタレとして)
ジブンに”バッカジャナイノ アンタ!”って突っ込み
思い切り入れたいような。

買い物依存。ちょっと此処でも書いて白状したけど。
実はあれからも密かにチビチビと続いてた。
一つ一つの金額は大きくなくてもまとまれば大きくなるってヤツ。

あ それでもどうなんだろう わたしは短期決戦型?なので
ある程度 ジブンで気が済めば(現実を見て)治まるのが救いか。

結論から言えば月曜日 コツコツ自分名義で貯めてた定期の
一部を崩します。

誰に言われるまでもなく大馬鹿でございます。
っていうか このお金もしもの時のだったのに
子供三人も抱えた母親が今からお金かかるっていうのに
裕福でもなく仕事も安定してなく
そんな暮らしの中で何やってんだ!と。
誰にも言えないね。確実に呆れられるだろうし責められるだろうし。

でもね ある意味 実は確信犯でもあった。
(こんなこというと 余計に呆れられるだろうけど)

買い物って形で出たのはこれが初めてだけど
時々 わたしの何かが プチンって切れる時がある。
それは頭に壁打ちつけみたいな自傷(っていうのかな〜これでも)的な
ものであったり(無表情でひたすらゴンゴンするときと
スゴイ形相で叫びながらする時がある)
超無気力だったりするわけだけど。

極端。

抑えてるときの自制心と爆発した時の暴走力は
自分でも呆れるというか呆れるの通り越して苦笑もの。

だってそれでもまだ 
叫ぶ時は声が隣近所に聞こえない様にって気にするし
今回の買い物だって借金だのサラ金だのから借りてまでとか
今すぐ困る生活費とかじゃなくて
頭の隅にあの定期崩そう・・・とか
情けなくも逃げ道確保を計算してるわけだから。

潔くねぇ〜まったくどこまでも気が小さいよ。このヘタレは。
で 落ち込む。 そりゃそうだ。お金は使えば減るんだもの。
イジイジするくらいなら そんな依存するな!ってんだよね。

請求見て ああ ここまでだな とか思ってる自分が嫌いだ。
月曜日、定期崩しに行く。
だいたい払いものはすぐにしたい方だし借金だけはそれで苦労も
させられてるから絶対にしない。

一応この定期で補填だ。

要するに自分でしでかしたことは自分で負わなきゃってこと。
当たり前っていえば当たり前のこと。

それでまた自分に出来る方法でひたすらに働く と。
本業の営業にも力入れて地ならししておいて。
副業の小さな仕事、PC前作業時間 また増えるな・・。

泣けるもんなら泣きたいし
誰かの陰にかばってもらったり頼ったりしたい。
後始末も任せたい。ごめ〜ん お願い できないよぉ〜って。
これマジで正直な気持ち。
羨ましいもん。 そうやってできる人達のこと。

甘えてるとか言われてもいいから そうしたいできるなら
そうできたらいいのにって思うよ。ごめん。でも ホントに。
基本的ヘタレだし 楽な道の方が好きです。できることならば。


ただ 現実ってヤツは皮肉だ。
ごめ〜ん お願い できないよぉ〜って言われる方しか
知らないもんね。で どうしよう どうしたらいい どうにかって
しゃかりきになって。無い脳ミソ総動員で何とか解決したら
また 次の山だ。アノ瞬間ってさ・・・なんか 泣くっていうよりも
笑えるのね。
なんてまぁ絶妙なタイミングで次をやってくれるんだろうってねぇ・・。
虚ろに笑えてきちゃうもん。

だから 今はまだいいのかもしれない。
自分でしたこと。イイワケ承知で言えば 頭ぶつける代わりに
買い物した。何かに依存しなきゃ壊れそうで欲しいものいっぱい買った。

物は残るからまだいいじゃん。アンタ 今までろくに自分のもの買ったこと
無かったんだからいいじゃん ってこれはモノスゴク都合のいい甘ったれの
自分へのイイワケだけれども。

始末はちゃんと自分でつけるんだからさ。
その分 労力とか使って睡眠とか削って。
それで かなり泣きたくなってるあたしだけども
でも 今 とにかく生きるのにそうするしか自分を保てなかったんだよ。
このヘタレは。だから ユルシテオクレ。


いつの間にか 泣きたくなっても
泣く前に どうしたらいいか 何とかなるかを
考えるのが

癖になっている。
染み付いている。


泣きたいあたしを泣けないアタシが叱り付ける。

これが現実ってもんだ。


ずっとこれできたし
ずっとこれで往くんだろう

生(い)って見せますとも ええ!
カワイゲノナイオンナ 上等!


何処かで倒れて逝ったら
キミよ あなたよ どうか

その 道の途中に転がった骨を
バカヤローって言って
思いっきり蹴飛ばしてやっておくれ。



ねぇ
その時

空が晴れていたらいいな。



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                               ゆうなぎ



2005年12月17日(土) また来る春に逢えるまで

寒い と思ったら 小雪 みぞれ


空気が乾燥しているから余計に
風邪っぴきの喉に堪える。
咳すると 背中と肋骨あたりに かなりな痛み。

止まらないクシャミと鼻水。発音 だじづでど
咳しすぎで骨折れちゃったりすることもあるらしいから
気をつけなきゃなぁって思うけど 
そう思うそばから咳き込みの衝動。ううう・・・ゴホゴホ。

個人懇談 結局ハシゴしてとりあえず一仕事終えた気にはなる。
現実はまだまだこれからが大変だけど とにかく一つでも。
今。現在。とりあえず。



そういえばツリーも今年はまだ出してない。
少しずつ掃除とイラナイモノのゴミ捨てしながら
短い間だけどやっぱり ツリーは飾ろうねぇ・・

何となく幸せと温もりの象徴みたいだから
セツナイの半分をチカチカ電飾で隠そう。

もう12月も半ば過ぎ。
こうやって1年という年月。過ぎてしまえば駆け足と思えるけれど。

アノヒトがいなくなってああ・・もう そんなになるんだねぇと
ふっと実感する。
ポッカリと開いた風穴から吹く北風。



時がクスリになると誰かがそう言って。
わたしは素直に「そうだね」と答えたけど
どれだけ時が過ぎても消えない刻まれたモノは確かにある。

ヒトのココロは複雑。迷路のように。
それでも その想いの真っ直ぐで在り得るヒトにはきっと
時間はクスリになるだろう。
それでいいんだと思う。それくらいの救いがないとやりきれない。
少しでも荷を背負うヒトは少ない方がいい。



シアワセを祈れるようになったのは諦めたからかもしれない。
全てを で なくとも ジブンには絶対に手に入らないモノが
ある ということ。

それでもどんな時でも哀しいだけじゃない。
ニンゲンは良く出来てる。
凍えるような寒さの中で食べる1杯の素うどんの温かさみたいに
見つけられるものはあると まだ信じていたいんだ 多分。


年内には風邪治したい。
ん・・・・・でも なかなかに難しい・・かも(ちょっと弱気)



過ぎていく時に抗う術はないけど
また来る春に逢えるなら
それを信じて わたしはわたしを生きよう。


繋いだ手は時に凍えて冷たいけれど
それなら その時は 暖めあおう。
それは仄かな温もりにしかなり得ないかもしれないけど
それでせめて 今日を生き延びれないか?


また来る春に逢えるなら

また来る春に逢えるまで。


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                               ゆうなぎ




2005年12月16日(金) どうしてあなたはそんなに手を振るのだろう

少しだけ

触れるのにはまだ辛いことを。
でも懐かしく
やっぱり愛しかったあの 日々のことを。

少しだけ
少しだけ

此処に。

 


漫才の相方みたいなヒトだった。
苦労させられたけど心底憎みきれない弟みたいなヒトだった。

アタシの歌う声が好きだと言っていた。
アタシが美味しそうに食べるのを見るのが好きだと言っていた。

喧嘩して都合悪くなるとすぐ不貞寝した。
その癖 朝になると ごめんね と言って
しょぼくれた犬みたいな目をするから
アタシはいつも苦笑しながら 許すしか出来ないんだった。

幼馴染で。
長い付き合いで。

気の小さな人で。
自分のことでいっぱいいっぱいになると他が見えなくなって。
でも他人にそういう所 見せるの苦手な不器用な人だったから
きっとアタシに甘えてぶつけるしかなかったんだろうと改めて思う。


歳をとって醜くなって生きるのは嫌だとか昔 言っていて
その言葉通りに まだ40の声も聞かないうちに逝きやがった。

口ばかりで約束なんて守ったことなかった癖に
そういうことだけ実行にうつして どうするんやねん! って
突っ込み入れようにも もう相手が位牌じゃ仕方ない。


一緒に昔 デートした故郷の街は もうすっかり変わってしまって。
新しいものばかりだけど車で往きすぎれば思い出の名残が
あちこちから顔をみせてアタシをあの頃に連れていく。


思い出の中のアノヒトは少し猫背気味で
くわえ煙草してポケットに手を突っ込んでいる。



歌えなくなった歌
聴けなくなった曲



それでもぼそぼそと歌うへたっぴぃの歌は
耳に残っていて同じ歌を街で聴くたびに重なる。



ヤサシそうなヒトだね と遺影を見た他人はそういう。
そうだね。ヤサシイヒトだったよ と アタシは答える。

ヤサシイヒトだったと思う。ヤサシすぎて結局 
自分を壊してしまった。
アタシを壊してしまった。
そうして いつものごとく結局その場から逃げ出した。
きっと いつかムコウで会ったら
いつものごとく ごめん ってしょぼくれた犬みたいな目して
アタシは 仕方ないねぇ・・って苦笑しそうな気がする。


甘ったれのバカヤロウは最期まで甘ったれたまんまで
負けないくらいにヘタレなアタシに色々背負わせて遺していきやがったから。


仕方ないねぇ が口癖になったアタシは今日も仕方ないねぇと生きる。
仕方ないものは仕方ないから時々 星になったアノヒトに向かって
文句タレながらヘタレ満載で生きてる。

こうなりゃ徹底的にボロカスになろうとも の勢い(無いけど)で
ブザマな生き様を生き抜いてやろうと思ってる。



うう なんか もっとウツクシイ思い出を書きたかったのに
文句ばかりになっちゃってるし。

でも ま これも らしいかもしれない。

懐かしいヤサシい思い出はやっぱり
この胸の底に沈めて そぅっと眠らせていればいい。
アノヒトとアタシだけがわかっていれば いい。

結局 そういうことだって 思う思ってる。
そうでしょ?ねぇ・・。


仏壇の埃はらってそろそろ大掃除の準備 しなきゃ ね。
好きだった酒とタバコも特別サービスに供えてやるからさ。


もう少し
待ってなよ。

簡単には往ってやりゃしないよ。
見届けることも
やらなきゃなんないことも
まだ 山積みだからね。




一日がまた始まるよ。

今日もアタシ 生きてる。


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                               ゆうなぎ



2005年12月15日(木) こけつまろびつ。春までなんぼ

風邪は相変らずで。

食事と最低限の(靴下の数が全員にギリギリいきわたる位の)
洗濯して大きなゴミ拾うくらいの家事ともいえない家事のみ
後は薬飲んで倒れてる。ソファーベットの有難さ。

ダルくて風呂入らないの3日目更新 
って公表するようなことじゃないが。

こうなると時間の感覚が完全におかしくなってくる。
なんていうか夢と現実(起きてる時の境目)がぼやけて
一応 起きてる時に動いてるのにそれを覚えてない。
無意識にしてる感じ?変なキモチワルイ感覚。

しかし明日は個人懇談会で
今年は行かずにすませたかったけど
諸々そうもいかないので とりあえず
朝イチで風呂に入って(シャワーで済ませたいけどそれしたら
確実に風邪悪化する)髪洗って身支度整えて出陣予定。

多分 大きなマスクに毛糸帽子 着膨れコート で
懇談会 ハシゴいたします。ゲホゲホ


外に出たくねぇーーーーーーーーーー
ましてや人には会いたくねぇーーーーーーーー

でも当たり前だけど そんな駄々こねて通る歳でも立場でも無く。
駄々こねれる性格も元々してないから尚更行くしかねぇ。

グレ気味(頭の中で)


年末近づいてるのに家は片付くどころか薄汚れていく一方で
でも毎年これでもゴミ袋にかなりイラナイモノを捨ててきた。

モノ捨てるの苦手なわたしにしたらかなり思い切って
捨てて捨てて捨てて これでもか ってくらいに。




アノヒトのもので遺しているのも洋服関係だけに限れば
たった一枚。
ブルーチェックの夏の半袖シャツ。
確か誕生日祝いに贈ったんだ。
今 たとう紙に包んでわたしのタンスの奥にしまってある。
オモイデノカタミ。


一緒に暮らした年月に着ていたわたしの服もアノヒトの服も
全部 捨てた。
全部ゴミ袋にぎゅうぎゅうに詰め込んで。
よっこらよっこらってゴミ捨て場にこの手で持っていった。

迷わなかったモノがなかったわけじゃないけど
でも 充分だと思ったから。

形見は
あの幸せだった頃に選んで贈った一枚だけでいい。

そう 思ったから。




元々冬は好きな季節で今も嫌いじゃないけど
ただ今はフラッシュバックが酷くなるので
辛い季節になってしまった。


そんなこと言っても日々は流れ往く。
追いつかず こけつまろびつ
ひたすらに ただ 生きる。


   春までなんぼ


「春までなんぼ」by 中島みゆき


私のことを嫌いな人が
私を好きなふりしてだます
わかっていても信じてしまう
1パーセント信じてしまう
面白ければ 愛しなさいね
束の間限り 愛しなさいね
それでも私 信じてしまう
残り99の疑い 殺す
春までなんぼ 春までなんぼ
私の身体であとまだいくつ
春までなんぼ

いらない鳥を逃がしてあげた
逃がしてすぐに 野良猫喰べた
自由のうたが親切顔で
そういうふうに誰かを喰べる
春までなんぼ春までなんぼ
私の身体であとまだいくつ
春までなんぼ

まじめにやってりゃ いつかは芽が出る?
諦めなければ 必ず芽がでる?
私の夢は大きくはない
春来い早く 生きてるうちに
春までなんぼ 春までなんぼ
私の身体であとまだいくつ
春までなんぼ



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  春マデナンボ   
                               ゆうなぎ

 



2005年12月14日(水) カゼヲヒキマシタ。

あいかわらずの冷え込み。

どうもこうも風邪ひいたみたいで
今回のメインは咳。
元々 風邪ひくと鼻にくる方
今回も鼻にもきてるけど まだ今はこっちは抑え目

とにかく咳をするたびに頭に響いて痛む。
喉に熱がこもってイヤな感じのズキズキ。

今日は診察日だったので
大きなマスクしてニット帽深く被って。
着るだけ着こんで出かけた。
かなり すごいカッコ(苦笑)
これでゴホゴホいってるんだから明らかに風邪ですって風情。

先生といつもの会話。
要するに良くも悪くも変わりアリマセン。
いつもの薬をプリーズ。

で 今回は
いつもの薬にプラス風邪薬もお願いした。
プラス 今まで欲しいって言わなかった眠剤もお願いした。
ごくごく弱いヤツ。

正直眠れないわけじゃない。
つうか布団に入れないだけでPCの前で居眠りしてる毎日だし。

ただ なんていうか
眠りたいと思う時に眠れる薬 っていう
オマモリが欲しかったのかもしれない。


北風の中を買い物済ませて帰る。
夕食は餃子にした。
その後 薬飲んで(眠剤以外。これはとっておきだ)
子供らにちょっと頼むって言って布団に倒れこんだ。

で 目が覚めた さっき。

まさに惨状。
子供らとりあえず布団に潜り込んでた。
でもそこら中 本やら散らばってるし電気付けっぱなしだし
もちろん流しは こんもりと山作ってるし。

それにまた 風呂 入りそびれたよ。
完全に二日に一度下手すりゃ三日に一度コース驀進中。


明日 来客有。
といっても体調悪いのを伝えてるので
長くはかからないと思うけど。

明後日 個人懇談 やっぱり行くことになった。
先生より電話あって時間と日にち合わせるので少しでもとのことで。
行かないわけにはいかないよね。ふー

気が重い。
この時点でもう果てしなく気が重いわたしは
やっぱりダメダメの母以外何者でもないなと思う。


ただ なんていうか すごい身勝手言えば
今 触って欲しくないのね。
そっち方向から触って欲しくないの。

むしろ逆方向では撫でられたかったりするんだけどね。
繋いだ手握り締めてるし。

この辺 複雑で言葉に出来ない。
触って欲しいけど 離して欲しいし。
こっち見てって思うけど そっと見ない振りしてて欲しいし。

じゃあ どうして欲しいんだ?ってね。ごもっとも。



きっぱり 分かれてる。
表面は平らで一応繕われているけど


片方では疲れて拒否反応が出てて
片方ではサミシくて俯いて袖をぎゅっと掴んでる。

でも近づいてくるのは拒否反応の方で
それが優しげな顔をしてるからわたしは振り切れず
曖昧にとりあえず反射的に笑う。笑わなきゃ悪いって思う。
安心してもらう為に大丈夫を演じる。
もうこれは既に染み付いた無意識の習性。

反対にサミシくて掴んだ袖は 強く握り締めすぎて
相手の腕まで痛くしてしまいそうで
そう思うと滑稽なほどに今度は怖くなる。怯える。
その癖 それを悟られるのが嫌だから 掴んでいた袖を離して
震える腕を指先を背中に隠す。 


きっぱり心の中では分かれてるけど
表面に出てくるのはミックスされた曖昧なヘタレぶり。


結構 かなり キツイ。
いろんな感情がごちゃ混ぜで体調も精神状態も現在あんまりかなり
宜しくない。


けど 結局 それで? なんだよね。
だからってどうこうなるわけもない。

とりあえず明日 明後日とやり過ごすしかない。
なってなかろうが最低だろうがだらしなかろうが
とにかく 日々を 息を するしかない。


立つのはこの足。
掴むのはこの手。

これがシビアな現実。

どんだけ矛盾抱えてようがヘナチョコで逃げ腰だろうが
結局 その剣と盾でもって進むしかない。

わたしにはそれしか無いのだから。


ゴホンゴホン 咳。うう・・・響く頭痛。

寝ろってばって?
うん。でもこんな時に限って眠れないでやんの。

眠剤使うにゃ時間遅すぎて多分 朝起きれなくなるから止めとく。


どんどん言えなくなってるなぁ。
親には元々選んで心配させることは言わないできたけど
Kにも
親友にも
電話でも明るく冗談など取り混ぜて 相手を気遣う余裕とか
無いくせに見せて。
大バカヤロウだと思うけど そんな大切な人々に対してすら
大丈夫 が口癖になりつつある。



カゼヲヒキマシタ。

今までも自力で治してきたので
今度も大丈夫だと思いますが

ちょっとばかり弱っていて
頭と心が とっ散らかっているので

ご容赦ください。

ごめん。


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無条件でただもう甘やかしてヨシヨシして抱いてくれる腕が今すぐ欲しい なんていうムチャ言ってみたくなる。
デキナイことのナイモノネダリ
 
                                                   

                               ゆうなぎ



2005年12月13日(火) 寒い日

今日は朝から冷え込みがキツクて。

一番上の子は鼻と咳。でも登校。
真ん中 ダウン。頭痛。お休み。
末っ子は比較的元気。無事登校。

わたしも寒さに虚ろ。
真ん中の子 寝かした後 少し家事やPCの前に向かうけど
寒くてかなわない。

寒いのはそんなにキライじゃなかった方だし
寒さには強かったつもりなのに
妙に身体に心に堪える。

明日は診察予約日だっていうのに
大丈夫かな なんか 行く為の気力が出てこない。


もっと不器用なりに頑丈だったはずで
少なくとも シブトサには自信があったはずなのに
これくらいの寒さで気が弱ってる。

無性に心細い。


繋いだ手を握り締めすぎて
抱きしめた腕に力が入りすぎて
大切なものを壊してしまいそうで

それがとても震えるほど
怖い。


北風が啼いている。


どうしようもないことばかりなのに
思い出したように心が凍えている。
まるで忘れていた寒さに気づいてしまったように。


北風が啼いている


しっかりと手を離さないで と
胸の中で縋るように呟く言葉

重くなることが怖くて
壊してしまうことに怯えて
失くすことに耐えられなくて



口にできずにいる。



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                               ゆうなぎ



2005年12月12日(月) 手を繋いで

昨日は久しぶりに布団で眠った。

朝から 子供達が出かけてる間に風呂に入って髪洗って洗顔して
化粧水と乳液パタパタ。
洗濯物の残り洗濯機に放り込んで。
とりあえず月曜日に子供らに持って行かせる為の諸々干して乾かして
仕分けして用意してなんとかセーフ。

掃除はサボった。
目に見える大きいゴミだけ拾う。
あとは見えないことにする。 するったら する。

その辺で子供ら帰ってきて
ちょっとばかり うん 小一時間ほどだけ寝るね って言って
夕方起こしてねって頼んで。
布団の感触 なんか懐かしいねぇ。



多分 薬飲んで寝たのがマズカッタ。
見事に眠り込んでいたらしく。
「お母さん!」って声にハッとして起きたら
なんとPM7時とかまわってるし(大汗)

あわわわわ
ご・ご飯・夕ご飯作らなきゃって飛び起きたら

子供らから一言。
「大丈夫だよ〜みんなで作ったから。お母さんのも残してあるよ〜」

スパゲッティミートソース 
一皿ちゃんとラップかけてあった。

その上 お米までしかけてあって。

みんなで分担してやったんだよ〜って
今日はあれから喧嘩してないよ〜って


なんか
なんか

もう
なんか

うん。
うん。
うん。

ありがとね。


一通りお米とぎとか簡単な料理なら手伝いさせてきたし
今まで見てやりながらならさせてもきたけど。
火とか怖いからね。勝手にはダメだよ!って言ってたし。
でも 今回は多分わたしが居たから(眠ってたけど)
どうも疲れてるお母ちゃんをそのまま寝かせてやろうってことに
なったらしい。

火の怖さ、勝手にはやっぱりまだ怖いから っていうのは
改めて言うことにして

でも今回は
子供らの気持ちが

嬉しくて嬉しくて嬉しくて。

ちゃっかりお小遣いヨロシク!とか言うあたりは
現代っ子ではあるけども。

冷えたミートスパゲッティは麺がのびてて
それをレンジでチンしたら ちょっと うどん風で(笑)
でも 多分 今まで食べたどんなスパゲッティよりも
美味しかった。なんか マジで。

美味しい?って顔覗き込むようにして聞く末っ子に
うんうん!すっごーーーく美味しい〜! って答えたら
そりゃもう とろけそうな顔でニカッと笑った。

真ん中がお米しかけたのは自分だよ!って胸を張る。

一番上の子は総監督?すました顔。


まったく・・あんた達ときたら・・
きっとこれだからお母ちゃんは愚痴ってヘタリながらも
何とか此処にシブトク踏ん張ってるんだろうなぁ・・・。

それからスパゲッティ食べ終えて 早めに子供らに挟まれて寝た。
PC立ち上げるとまた色々しなきゃって焦るからメールチェックもせずに。
真ん中と末っ子の間にサンドイッチ(笑)
上の子はまだ本読んでたので 早めに寝なさいよ〜 って声かけて。


そうして月曜日の朝。
そーっと布団抜け出して寝相の悪い子供らに布団かけなおして
PC立ち上げてこの日記書いてる。

もう朝準備の時間だから行かなきゃ だけど

月曜日からの1週間 また胃のキリキリする日々だろうけど。
でも思わぬご褒美をもらえるようなこんな日もあるから。



積み重ねて
日々を
見えない次の1ページをめくりながら

わたしたちは生きている。

きっとだから

わたしたちは生きていける。







手を

繋いで。



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                               ゆうなぎ   



2005年12月11日(日) 吐く息も白く

布団で眠れなくなって何日経つかなぁ。
なんだか全ての記憶が曖昧。記憶力ほとんど無いに等しい。
まったくなってない。
どうにも抜け出せない。

抜け出せなくてジリジリと焦る自分と
抜け出すことを本能的に怖がっている自分の
整理のつかない感情、矛盾ばかり。苦い引きつった笑い。

とにかく だらしなくなってる。
身の回りのことを整えるのが億劫でならない。
今日も風呂に入らなかった。
元々毎日風呂には入るタイプ。髪を洗わないと気持ちが悪くなるんだ。
1日が限界で髪が痒くなるし。クタクタで身体はろくに洗わなくても
髪だけは洗ってたし洗顔も歯磨きも同じ。
それが今は2日に一度耐えかねてやっと。
洗顔と歯磨きだけはかろうじて形ばかり。でもそれがやっと。

リセットボタンを押す。そうして少しだけリセットする。
けど続かない。どうしたんだ と自問自答しても
黙って俯く自分がいるだけ。

個人懇談会のお知らせ貰ってきたけど欠席にした。
こんなことも今までなかった。どんな時でも 子供の行事や
参観日や懇談会だけには なんとか出てきてたから。

でも今回はほんとにダメだった。
拒否反応とかそんな強い感情すらなくて
ただ もう 疲れた とそれだけで。

実家の両親にもKにも大丈夫だよと言ってる。
親友たちからの電話にも笑って冗談言ってる。
だって この状態を言ってどうになるわけでもないから。
うまく説明もできない。 というか説明するのも もうだるい。
どうしようもないことで心配かけるのも 忍びない。

そうしながら極端な過食をしてる。
朝 昼 ほとんど食べずに夜のドカ食い。
胃が痛めつけられてるのが自分でわかる(苦笑)
フォアグラ状態。
そして下剤をとにかく飲む。これでも前は市販の下剤だったから
病院からの下剤に変わっただけ身体にはマシ とか自分にイイワケ。

醜くなっていく自分を恐れているのに
それに向かって突っ走るみたいな。

胃が思い出したようにシクシクと痛む。

無意識の自己破壊行動なのかな・・とかぼんやり思う。
痛いのも苦しいのも臆病者の大ヘタレなんで怖いから
こんな形で逃げることしかしきれないんだろう。


ごめん。


何も考えたくないのかもしれない。
何も思い出したくないのかもしれない。
過去のことも現在のことも未来のことも
ぼんやりと霞ませて。

そんなわけにはいかないのは百も承知で。




自分の埋められない孤独に
気がつくのが怖いんだ。気がつきたくない。
真正面からそれを見てしまったら
多分 もう本当に立ち上がれなくなるから。


胃がキリキリとまた痛む。


向いてないのになぁと思う。
わたしみたいな ヘタレの根性無しに
どうしてカミサマは こんな道を歩かせるんだろう。


泣けなくなったわたしに
縋って泣ける胸は もう ない。

それを誰よりも欲しがっていた甘ったれの寂しがりだったのに
其処に今あるのは静かな諦めだけだ。
ぼんやりとPCの前 ディスプレイの明かりを見つめてる。


それでもまた今日が始まるから
とりあえず 痛む胃を押さえながら 

息 を しよう。




 「吐く息も白く」


言葉は何故か上滑り
いや 想いすら上滑り

ポッカリと何かが
抜け落ちてしまったように

胸の中が寒い
木枯らしばかり吹く

凍えるのは内側からか

口を開けば
もう


吐く息も白く・・・・・




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                               ゆうなぎ



2005年12月10日(土) ひとり

また布団で寝れなかった。
PCの前で居眠りしたまま いつの間にか夜が明けてた。

これが仕事をガシガシやってる時の徹夜ならまだいい。
でも仕事は閑散期で副業の方をポツポツとやったり
メールチェックを(これが一日チェックしないと
かなり膨大な数(多くは迷惑メール)がくる)したり
要するに中途半端なダラダラとした状態。
これは良くない傾向。
何故ならこれってまた布団で眠りたくない病に
なってるってことだから。

いや 正確には眠りたくないってわけじゃない。
布団に入ってゆっくり眠りたいとか思うけど
何故か焦っていてそれができない。どういえばいいんだろうか
変な具合に拒否反応がかかってる。

寝ると何もできない→少しでも何かしなきゃ(布団に寝たらダメだ)
→でもキツイ→いつの間にか居眠り→朝

悪循環。。。

仕事が閑散期でも閑散期なりにやっておくべきことはある。
いうなれば営業のようなことや次へ続ける為の地ならし。
それが次の仕事へと繋がるしフリーでやってる自分には必要なこと。
だのに それが遅々として進んでない。

それと これは別の ある挑戦。
ずっと暖めていて期限は迫っている。
これももう着手していかないと間に合わなくなる。
だのにこれも一日伸ばしになっている。

どうにも疲労が深くてやる気力が萎えている。
この日記をこうして書くこと それでかろうじて
まだ頭の働きを保てている気がする。

エンジンが なかなかかからない。
ただ 多分 エンジンがかかると今度は多分 違った意味で
眠らなくなると思う。
それこそ一旦 没頭しだすとエンジンが焼き切れるまで
止まらなくなるから。 まったく超極端。
バランスがあまりにも悪い。

自覚はあるのに頭の命令を心が聞かない。
身体に伝わらない。


とにかく
歪んだこの輪から抜け出さないと何も始まらない。
何とかできるのは自分だけ。

足掻いてもがいて何とかするしかない。


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                               ゆうなぎ



2005年12月09日(金) 夜間低空飛行

銀行・郵便局 支払い 用事 行って来た。
風呂に入って髪洗って 着替えて。

とにかく生活費おろして確保。


相変らずは 相変らずだ。

簡単にリセットは出来るはずも無く
とりあえず最低限のリセットをするけど追いつかないのが現状。

考えれば 見れば
今のわたしは全てに対してきっと暗闇に揺れる木の影にでも
怯えるようなものだから。

考えすぎ歪んで見てしまいそうになり
それで不安と怯えを増長させる悪循環。
これがいい状態でないことは 自分でもわかる。
動けば動くほど自分の混乱を増して
大切な人達に心配かけたり気を遣わせたり
傷つけたりを気づかずにしてしまうかもしれない。
無意識の鈍感さ その凶器 それが一番性質が悪いし怖い。
それをしてしまわないと言い切れるほどわたしはわたしに自信がない。


考えすぎると迷路に入っていく。
自分で作り出す迷路から自分が抜け出せ無くなる。

そうしてわたしという存在は重く歪んだものになってしまう。


自分を信じることが苦手なわたしだ。
だから きっとひとに怯える。
失くしたくなくて抱きしめすぎて大切なものを壊してしまう。
力の入れ加減がわからない。




「アイノカケラ」

こんなにわたしは臆病になってしまったの
失いたくないものを手に入れてしまったから

無くしたくなくて抱きしめている
切ないくらい強い力で
息が詰まってしまうほどに

切ないくらいに強い力で
張り裂けてしまうのに

臆病になりすぎて

だから

無くすのが怖くて

哀しいくらいに強い力で
抱きしめている
あなたを

砕け散ってしまうのに

あなたが

砕け散ってしまうのに




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                               ゆうなぎ



2005年12月08日(木) リセットボタン

普通楽しかった後とかは 
よーし!これで元気一杯がんばるぞ〜!とか
明るくなるべきなんだろうと。

なるべき ってのもおかしいと思うけど
でも ご褒美の後でやっぱり代価は必要だし
休んだらその分 働かなきゃいけないよね?

きっと多分 そう だよ ね。

なのに完全にダメダメ。
なんか今アタシは最低だ。

PCの前に居ても肝心の作業は進みゃしない。
ちょっとしてもボーっと横道に逸れたあげくに
居眠りしてイヤナユメでうなされてジブンのウワゴトで起きるのを
繰り返してる。
頭 ボンヤリ。お風呂も二日に一度になってる。
それすらよっこらしょって感じで億劫。

子供らに対しても全然できてない。
うまく・・・回らない。

今日も末っ子が宿題やる気になってたのに
ちょっと待ってねって言って
それからが長くて 気がつけば風呂にも入らないまま
着替えもせずに末っ子は布団にもぐりこんでた。

昨日も寂しいから一緒じゃないと寝れないって起きて来て
さすがに不憫でごめんねって思って
一緒布団に入ったらぎゅうううって抱きついてきて
足絡めて離さない様にって抱きついたままでスウスウ安心したみたいに。

真ん中の子だっておんなじ。
学校イキタクナイ病が出るのは寂しいからだ。

上の子だって大事な時期なのに・・・。

お風呂にゆっくりと入ったり子供らそれぞれと話したり甘えさせてやったり
そういうこと したいのに なんだかちゃんとできてない。
仕事も焦るばかりで ろくな形にならない。
家の中もだらしなくなってるのがわかる。
それは イコール アタシがダメダメになってるからに他ならない。

リセットボタン押さなきゃって
焦るのに
やらなきゃって思うこと
やりたいこと。
沢山あるのに配線の切れたような頭が動かない。
ゴムが伸びるだけ伸びてしまってとうとう伸縮ができなくなったみたいに。

おい!オマエの限界値は此処なのか?って
頭の中 遠くで声がする。

本当はこのまま沈んでしまいたい。
澱んだ澱の中で丸くなって漂っていたい。
気持ちのいい爽やかさとは程遠くても
この纏わりつく澱は妙に仄暖かくて とても魅力的だ。
このまま ドアを閉めて澱に包まれたまま眠りにつきたい。
そんな仄昏い誘惑。


何 甘ちゃんなこと言ってるんだ と
これも頭の反対側で声がする。



キレイゴトで飾ればイイワケはいくらでもできる。
でも結局アタシは何かのせいにして逃げてるだけ。

そんなことも わかってるわかってるワカッテル。



それでももうどうでもいい と
それでもとことん疲れたんだ と

なんとでも言ってくれよ と
そんな投げやりな呟きを


それでもそれでもそれでも


シブトイねぇ・・アンタ。
アタシの弱弱しいくせにシブトイ声が
配線の狂った頭からそれでも小さくはっきりと聴こえる。

まだ諦めんな って。

ダメダメの日々
子供達ごめんね。
ほんとうにこんなお母ちゃんでごめん。

ちょっとリセットまでにはそれでも多分時間がかかる。
お母ちゃんはやっぱりどう足掻いても不器用で
だから 簡単なことでも 回り道しないとなかなかできなかったりする。

でも諦めないから。

諦めないから。

手始めに今日まず5時には朝風呂に入って。
片付けしながら朝食準備しながらゆっくりと子供ら起こして
それから学校に行けるように。
洗濯かけた後で
絶対に郵便局と銀行に出かける。払いモノや生活費出して
買い物してそうして 子供らの好物を作ろう。

仕事も今 出来ることをする。焦って空回りしないように。
週末までには少しでも
せめてできる所まででもリセット。


やらなきゃ 変わらない 進まない。
0と1では違うって信じよう。
ダメなヤツでもダメはダメなりに。

シブトイのが取り柄。

ジュモンのように
唱えて唱えて

0を1にしよう。
足掻いてももがいても

アキラメルナ タノム アタシ。


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                               ゆうなぎ



2005年12月07日(水) アサイ眠リ ウワゴト イヤナユメ

いつのまにか またPCの前で作業しながら うたた寝していたらしい。

叫びのような自分のウワゴトでハッと目が覚めて
PC切らなきゃって思いながらまた
鈍い眠りの沼の中にそのまま引きずりこまれて
そんな 繰り返しの

イヤな 夢を 見た。
ざらっとした見えない触手で精神の傷を撫で上げられるような 
アノ 夢。

苛立って怒って叫んで 叫んで 叫んで
哀しくて
でもどうしようもなくもどかしいほどに伝わらない事を知らされる
徹底的なゼツボウ感を繰り返しまた思い知らされる
アサイ眠リの中。

何度目かの後でやっと眠リの触手を振り切る。
残るのは
アノ 感触。
神経を擦りあげられたあとのような
イヤな。
ヤリキレナイ  
カナシ・イ



休めた分 崖っぷちから此処までまた戻してもらった分
だったらじゃあはい もう大丈夫でしょ 前向きに明るく って
なれたらいいのにね。

崖っぷちからかろうじて戻ってきても
またそこは戦場にすぎなくて。
そんな当たり前のこと。

進むのはまたやっぱり崖っぷちに向かってで
次に引き戻してもらえるかは わかるはずもない。
それも当たり前のこと。



戻ってすぐは倍返しにシンドイ。
まるで陽だまりで休ませてやった分だ ってみたいに
配線の混乱は増してわたしはショートする。
バチバチバチ火花で目が回る


言葉にするのは簡単。
頑張るって。
でも現実を
胃の痛みを堪えながら
1分1秒を生きることの纏わりつくこの重さ
息のできないような胸苦しさ
は。


投げ出しはしない。
せめてそれだけは

まったくなってないダメなヘタレたジブンが
しがみつく様に繰り返すそんな甘ったれたネゴト。



何と闘っているのか
本当はもう
わからなくなってる。

生きることを自分に課す。
今はそれだけで精一杯だ。

息を しろ。






 「守らない約束」

いつかいつか

絶対来ない明日に

いつかいつか
ふたり 手を取って

いつかいつか
おひさまのない国に行こう

名前も歳も場所も時間も
全部全部走る車の窓から捨てて

いつかいつか
朝の来ない明日に

いつかいつか
お互いの瞳だけ見つめて

いつかいつか
わたしを連れて逃げて


守らない約束
守ってはいけない約束
守られることのない約束



永遠に来ない朝の中を

ふたりを乗せた車が走り続ける

ずっとずっとずっとずっと




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                               ゆうなぎ




2005年12月06日(火) 雪の記憶

今日も朝から冷え込んで
いつの間にか すっかり冬らしくなってる。

雨と思っていたらみぞれ?
寒いはずだ。

銀行に行かなきゃ 生活費出してこなきゃって思うけど
それすら億劫になってしまっている。
昨日は子供が学校イキタクナイ病で休んで行けなくて
今日はいよいよ 行かなきゃいけなかったんだけれども
虚脱感というか気力が皆無で。

風呂に入るのも服を着替えるのもダルくて。
さすがに歯は気持ち悪くて磨くけど
顔洗うのも水でプルプルでおしまい。

それすら家にいると もういいか・・とかいう気になって。
化粧水と乳液だけはちゃんとしてたのに
ここにきて記録途絶える。

食事もすごく極端。
とにかく子供に食べさせて飢え死にだけは免れるように。
思い切りあり合わせメニュー。
量だけは多いけど うどん、ラーメン、ソバなどなど麺類とか。
ありったけの手抜き。
ビタミンCは親友が送ってくれた柿を食べて摂取。

呆けてる。

休みを貰って元気を貰って
それでこの有様か?って ごもっとも。

けどあったかな場所から吹きさらしに出たなら身体が慣れるまで
結構ツライもんあるでしょ。それとおんなじ 
って
まごうことなきヘタレのイイワケ。


頭の配線コード混線中。


休んだ分のツケを払うので必死。
いつもの生活に戻っていくまで。


それでも逢いにいきたい。
少なくともボンヤリ立っていた崖っぷちから
引き戻してくれた。
また ふらふら崖っぷちに近寄って行くにしても
そこまでの猶予で何かができる。

繰り返す学習能力の無さ。
消えないココロの奥の寂しさと孤独感。

それでも逢いにいきたい。
逢いにいける限り。
それが いつまででも。




Snowy recollections 




沢山の想いと思い出が交錯する。
とりとめがなく
不意に溢れ出す。

雪の記憶。





明日はどうしても出かけなきゃいけない。


もう師走。今年もまた終わり往く。


とにかく今日を生きること。
とにかく今を生きること。

明日は今日になってから考えよう。

記憶の重さに押しつぶされないように。
零れ落ちていく記憶に絶望してしまわない為に。


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                               ゆうなぎ



2005年12月05日(月) 今年初めての雪の日

なんていうか とにかく
 
ただいま。

無事に 逢えたよ。

Kの体調は危なっかしくてわたしの体調も危なっかしかったんだけど
Kの顔見たらわたしの体調不良はとたんに吹き飛んだ。

わたしはとにかく相手の体調とかが不安定なのを目の前に見ると
ワタシガシッカリシナケレバ ってスイッチが自動的に入る方。
お陰で しゃきーん!!っとなった。
こんな時に入るスイッチは苦痛じゃないのが不思議。
染み付いた というか 元々保護本能が強いんだと思う。
必要とされるのは好きだ。

逢えばいつもの二人。 矛盾してるようだけど
スイッチは入ってるんだけど緊張感とか不安感は 無い。
見事に消える。ジブンの手足のカラダの感覚が戻ってきた感じ。
離人感というか離魂感が消えて違和感が無くなって
気がつくと 笑ってる。

とにかく無理なく行こうよ・・と。
まず喫茶で一休み。




二人ともめったにホットは飲まない。
アイス系。
一息 ついてそれから 歩き出すコースはおんなじ。
けど街はいつのまにか そうだよ もうクリスマスしてる。
じんわりと ああ 今年ももう終わるんだねぇ・・って。

でも今年最後に無事にこうやってまた逢えて良かった。
イジワルだったカミサマ だけど ゲンキンなもので
逢えたから 感謝! 
顔見れたからちゃんとこうして存在確かめられたから。
カミサマ 勝手なヤツめ!って苦笑いしてる?

でもいいの。何回でもアリガトウっていうもん。
単純 で いいの。

本屋さん 雑貨屋さん ウインドショッピング 冷やかして歩いて
Kの調子も大丈夫みたいで安心する。

元気でいてくれなきゃね!って
他の年下の親友達にも言ってる。
こういうのは年功序列が絶対だよ〜!って冗談めかして
かなりでも 本気。

もう 見送るのは嫌なんだ って
ちっちゃな声でポツリとつい口に出て。

雑踏で聴こえてないと思ったのに
「大丈夫」って
頭 ポンってして答えてくれたから

えへへ って笑って
ちょっとベソかきそうになった。

本日 二度目の休憩はアイスティにホットドック。




こういうのが好き。
こういう時間がとても好きだ。

ただいま って思う。
また還ってこれた ってこの空間に。
この時間に。







時間が過ぎていくのは飛ぶようだけど。
それに帰りがけにちょっとKに疲れが出たみたいで
いつもならホームの見送りはKが絶対にしてくれるけど
今回はわたしが新幹線1本遅らせて押し切って見送った。
心配だったから。

幸い 新幹線に乗り込む頃には調子も戻ってきて
結果的には体調大崩れすることなく本当に良かった。

泣かなくなったわたしはちゃんと笑顔で見送る。

泣けなくなったけど でも まだ 笑える。
こうして笑えるのはKの前でだけだ。

今年最後無事に逢えて楽しかった。

 「ありがとう。またね!」





ああ・・やっぱり見送られるよりも
見送る方が 辛いよ

走り去っていく新幹線思わず 二歩三歩 追いかけそうになりながら。




帰り道
急に冷え込んだような空気の冷たさ

気がつけば今年最初の雪が舞ってた。



ただいま


小さな灯火を抱いて
また此処に帰ってきたよ。

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私信(沢山の伝えたいこと)

またメールさせてください。待っててくれたら嬉しい。

暖かな場所から帰ってきたばかりで少しばかりまだ冷え込みに
身体慣らすまで時間がかかりそうなので。




今年初めての雪。




寒さはこれから。


                             ゆうなぎ

  



2005年12月04日(日) まる虫

今の日付はまだ12月3日(土)AM3:19

そう土曜日になった。
Kの出した結論と体調は
「大丈夫だから予定通りに」だった。
安心 したよ。うん。嬉しかった。
でも まだ ココロの奥の一点が沈んだままなのも確か。

とても怖いんだ。
1秒後1分後 またひっくり返らないって誰にもわからないこと。
それは当たり前のことだし そんなことにまで怯えていたら
キリがないことぐらいは頭に残る微かな理性の欠片でわかっているつもり。

それなのに神経が 軋んでいて。
何もかもに自信がなくなる。怖くなる。
もしかして気づかないうちに
何か傷つけたりしていなかっただろうかわたしは。

こんなので ごめんね って以前友達に言ったら
それくらいで嫌になるならとっくの昔にどっかに行ってて
今此処にいやしないよ って優しい声で。
ごめんね。ああ・・・ごめんね・・・。

あなたという人を信じられないわけじゃないの。
わたしはわたしというニンゲンのすることに自信がもてないんだ。

例えば わたしの気づかずにしてしまった何かで
誰か大切なひとを誤解させたり傷つけたりして
それで そのひとが何も言わずに去っていったら。
その 恐怖感。

わたしは わたしのすることに自信がもてない。
気づかずあなたを傷つけていたら と思うと
いてもたってもいられなくなる。


これがいい状態でないことは自覚してる。
今のわたしは木の影を見て怯える小さなコドモと何ら変わりが無い。
神経過敏なニンゲンのこういう怯えほど重く感じるものはないってことも
わかっているのに ぐるぐる袋小路に入る。
怖くて全てが怖くて。
何もかもが怖くて。
触れたもの全てを自分が壊してしまいそうで
怖くて
そんなふうに考える自分に愛想つかされそうで
怖くて。

まる虫みたいに軽く触られただけなのに丸まってしまう。
全然意味のないことかもしれないのに 深読みしたり
その方が よほど うざったいでしょう?という
ココロノ声に納得しながら
でも もしも傷つけていて気がつかない方の無神経さを
自分がしているのだとしたらと考えていたたまれなくなる。

まったくどうしようもない矛盾ばかりで。
愚かを通り越して滑稽ですらあるジブン。

怖れたくなんか無いのに信じて笑っていたいのに。
なんで眠れないんだろう。どうして手の震えが止まらないんだろう。



わたしは

どうすればいいんだろう。



なんでこんなに頼りないんだろうこの精神は。
なんでなんでなんで
いやまだダメだ 壊れるな。



もうすぐ4時になる。
このまま少しでも仕事して眠らずに朝一番の始発で出かけます。
子供達を預けたらいつもの街です。

Kの顔を見れば その時にやっと安心できるんだと
そう 思う。


ごめんね。
それでもやっぱり これが わたしで。
情けないほどに脆くジブンを零れ落としてしまっては
みっともなくも這い蹲って泣きべそかきながらかき集めて
焦って怯えるんです。

滑稽な一人芝居ばかり繰り返しながら性懲りもなく生きています。

失望されるのは仕方ないことなのに傷つけているのは自分の方なのに
それに傷ついてしまうのはわたしの傲慢じゃないかって。




まる虫みたいに丸まって。

途方にくれるわたしです。



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                               ゆうなぎ



2005年12月03日(土) Kへの手紙(多分出すことのない)

ごめん。
もう本当に壊れてしまうかもしれない。

K あなたにもわたしが此処まで追い詰められた精神状態にあること
わかって貰えないんだってことを 目の前に突きつけられた気がした。

仕方がない 仕方がないことだよね。
ある意味 体調の不安があれば
迷いも当然。慎重なあなたのことだもの それは尚更だろう。
逢いたくないわけじゃないんだよって 自分だって逢いたいんだよって
あなたはそう言ったよね。
その言葉は真実(ほんとう)だと思う。それはちゃんとわかるよ。

数時間あまりの新幹線。
それはやっぱりかなりな負担だし不安の素だとも思う。

でも わたしなら わたしならそれでも迷わないだろう。
だって ねぇ 
このところの精神の限界値やそれに伴う身体の不調。
知ってた?フラフラクラクラするのも立ちくらみも
わたしもずっとしてたってこと。
言わなかったもんね。話さなかったもんね。
わかるはず ないよね。
仕方がない シカタガナイ

いつもの所じゃなくても
わたしがあなたの所まで行ったって
それでも わたしは良かったの。
どんなにきつくてもシンドくなっても
あなたの顔を見て安心できれば 少し休ませて貰えれば。
その為になら。

昼まで様子を見るから待っててって電話であなたは言ったよね。
今からそれまでのその数時間すら 今のわたしには神経を削り取られて
いくように辛いんだよ。

ごめん。
体調のことは人それぞれ。

不安の感じ方も違って当然。
100のうち10でも不安要素があればあなたは迷う人。
100のうちの10でもわたしは行きたいと思う人間。
わたしの身体は精神的な影響でものすごく左右されるから。
反対に言えば わたしにとっては精神の方が重要。
どちらがいいとか悪いじゃなくてただそれだけの違い。

「もう今回は止めましょうか」とわたしは疲れた声であなたに言った。
そういいながら でも それを否定してくれる言葉を待っていたの。

あなたの答えは「もう少し 昼まで待って。また連絡するから」だった。


今朝 心配して入れたメールの返信であなたは「大丈夫みたいだよ」って
言っていたよね。そのメール読んで わたしは すごくホッとしたんだよ。

「どうして直前になってこんなことになるのかな・・・」って
それをわたしに言って わたしは なんて答えればいいの?

止めましょうか じゃなくて 今回は止めましょうって
わたしから強く言って欲しかった?

でも言えなかった まだ それでも諦めきれないわたしが此処にいる。


子供達は当然 亡夫もそうだったし みんな ねぇ・・K・・あなたさえも
わたしに求め続ける。
わたしは求められ続けて応えようと必死になる。

望まれるものを 
みんなが望むものを
望む形のわたしでいなけりゃイケナイ。


こういう時に 普通の人はどうするんだろう。
仕方ないものねって優しく言って納得して気持ちを切り替えるのかな。
それとも そんなこと納得できないよ そのくらいで って
怒って駄々こねて気持ちぶつけるのかな。

どちらもわたしにはできない。

わたしは宙ぶらりんのまま 言葉を呑みこむ。
呑みこんだ言葉が胸に澱のように溜まって苦しい。


そんなに沢山は望んでなんかいないんだ。
ほんの少しでいい。ただ そのほんの少しすら 奪われたら
わたしは

能面みたいな顔して今 PCのキーを打ってる。
正午まであと30分。
Kはどんな結論をだすんだろうか。


仕方ない しかたない シカタナイ
繰り返し繰り返しずっとずっとずっと。

諦めて諦めてひとつ また ひとつ諦めて絶望して

それでも何処かでまだ 諦めきれない未練がましさ。


初めから何もなかったと思えばいい。
そうすれば耐えられる はず だ。まだ。
期待しなければいい。
期待するから 余計辛くなる。

頭を空っぽにして 何も考えないですむように。
薬を飲もう 薬を。


これでも逢えることになったらやっぱりそれは嬉しい。
本当に逢って顔を見るまでは安心できないまでも。
でも多分 これでひとつまた 何かがココロから落っこちた。

Kには言わない。言えない。

逢えば笑ってきっといつも通りのわたしだよ。


ただ一歩気づかれないように退いただけ。

ただ 
それだけ。



わたしの声は誰にも届かない。

どうしてここはこんなに暗くて寒いんだろうって
ぼんやりと考える。



生きることに疲れて
でも しがみついている。

それだけは
それだけは

かみ締めるように自分に言い聞かせている


ただ精一杯 言い聞かせて いる


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                               ゆうなぎ     
 



2005年12月02日(金) わたしの敵は わたしです。

忘れたかったし思い出すのが耐え難くて
フラッシュバックする度に吐き気に襲われた。
とても怖れていたし臆病になっていたし 今もそうだ。
疲れていたし疲れている。ヘタレの小心者は現在進行形。

いっそ迷い無く自分だけが正義だと思えたらもっと楽なのにと 思う。

でも やっぱり
立場が変われば全く正反対の物語が其処にはあるのだろう ということ。
真実は一つでない ということ。

それを知る自分がいるから わたしはずっと宙ぶらりんなのかもしれない。

真実は一つでなくても”わたしの真実”は確かに此処にあるのだから
それに自信を持てばいいのに。
だってむしろ こんな宙ぶらりんのわかったような感情の方が
偽善じゃないか。

納得していないのに。
どうしてイイコでいようとするんだ?


初めにこの日記を書き始めた時 
わたしは意識して色んなことを曖昧に書いた。
それは 不用意な露出がネットという何処で誰に見られているか
わからない世界の中でどれだけ恐ろしいかということを
長年この世界を漂いながら見てきて知っていたせいもある。

わたしだけなら良いけれど子供達のことがあるから。
何よりも”アチラ側の人達”にもしも知られたら というのを
怖れていた。いや 怖れるというよりも 何だろうか。
一連の出来事で疲れきり もう沢山だと思ったからだろう。
せっかく切った縁に何かの拍子で絡みつかれるのは 
もう耐えがたかったから。

それでも こうして少しずつやっぱり書いている。
隠す所は隠し(特に子供のこと)8の真実と2の虚実を取り混ぜて。

それはどうしてだろうか?
多分 嫌だったんだ。
隠すことが多ければどうしてもキレイゴトばかりになる。
そんなものは書きたくなかったんだ。

”アチラ側”の人がもし日記を書いたとしたら きっとわたしは
冷血漢の酷いニンゲンだと書かれるだろう。
そこには迷いすらないだろうし 声高に”アチラ側の人達”は叫ぶだろう。
”アチラ側の人達”のそういう自信を わたしは過去に嫌というほど
見てきた。ある意味 その逞しさともいえるだろうモノ。

被害妄想みたいだな(苦笑)こんなふうに文字にしてしまうと。

でも それを知っているから(敢えてそう言い切る)
わたしはフェアでいきたいと思った。
フェアで なんてこの場合 適切な表現ではないけれど

わたしは わたしの真実は真実として でも
わたしの迷いや醜さや卑怯さや臆病さや
そういうモノも書きたいと書いておきたいと そう思ったんだ。

だから途中からはかなり色々書いてる。
もしもわたしを知る人が読めばわかるだろうかわからないだろうか?
気がかりは子供達の事だけで
わたし自身は もう 本当は怖れるものはないのかもしれない。
これ以上失くすものなど無いから。


いやそれでも この身体は震える。
怯える怖いと啼く。
オマエは本当に闘えるのかと自問自答を繰りかえす。
そこがヘタレのヘタレたる所以。


わたしは本当はいつも怖い。
怯えて震えて泣き出しそうなココロをずっと抱え続けたままだ。

それでもそんなヘタレの癖に
まるで何かにケンカでも売るように
大きな何かにアリンコのようなちっぽけさで
それでも挑みかかるように 
生きて。


馬鹿なヤツだと思う。
怯えるなら挑まなければいいのに
震えてるじゃないか 臆病者。

でも
でも
ココロの底のどこからか
それじゃ嫌だと声がするから。

啼きながらむしゃぶりつく
振り落とされてはまた凝りもせず。



何と闘っているんだろう わたしは。




”私の敵は 私です” 「ファイト!」中島みゆき より   





日記の顔写真を何度も修正した。
わかるのは怖くて
でも 挑みたくて闘わないといけない気がして。
小心者へタレの笑っちゃうような愚かしい理由と矛盾で
あの写真をあそこに置きました。



啼きながら

でも って
でも それでも って。


震える身体抱きしめるのはいつも自分で。


でも

でも って。

でも
でも
それでも って。





あんなふうな目をしています。
あんなふうな目をしたニンゲンです。


わたしは わたしで
わたしでしか いられなくて。




 わたしの敵は わたし です。


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AM1:26

「だいぶ良いみたいだから大丈夫だよ」って
0:00前にメールを貰って少し安心してPC前で作業していたら
今 携帯にメール。寝てたらまた症状がでたらしい。
一気に・・気持ちがまた沈む。
「無理しないで」って返信打ち込みながら
手が震えだしてる自分がいる。

嵐の海に浮かぶ木の葉のように浮いては沈み沈んではまた浮かび上がる。
大丈夫だって思った次にまた落とされる。
神経が軋む。震えだした身体を自分の震えてる腕で抱きしめる。
しっかりしろ と たったこんなことで と。

でもこういうのが今のわたしには一番堪える。
どっちつかず。

怖いって口に出したらそこから溢れ出してしまうから
此処に来て 文字を綴る。

タスケテ オネガイ タスケテ

悲鳴は漏れずにココロの闇へと吸い込まれる。


                               ゆうなぎ



2005年12月01日(木) 前略 この細い綱の上から

最近また 寝れなくなった。
いや 正確には眠ってはいる。付けっぱなしのPCの前で。

真ん中の子がまた不安定だから 学校イキタクナイ病 抱えたまま。
だから尚更 朝が大事。
でも一度薬飲んで布団に入ると朝起きれなくなるんだ。わたし。
だからPCの前。はっきり言って途中からは仕事にならない。
その上 仕事って言っても今はちょっと谷間状態で副業仕事を
チマチマしてるだけだから余計に意識はぼんやりする。

でもこれなら朝ウトウトしつつも早い時間からスタンバイできる。
テンションあげて子供を何とか起こして朝食なにかしらでも
食べさせて。みんなを送り出すと心底ホッとする。

それでもやらないと困る家事はあるわけだけれども。

先日 実家に行った時に母から目の下のクマを指摘されて。
ちゃんと布団で寝なきゃダメだよって。
心配かけてしまった。

でも 今はとにかく子供が再度リズムに乗るまででも。
そうして今週末 Kと逢って。そこでゆっくりとするからそれまで何とか。




ここまで書いていたら携帯が鳴って Kから。

体調がまたちょっと良くないらしい。
眩暈と立ちくらみ 以前もこれのちょっと重い症状が出て
かなり長引いてわたしはすごく心配した。

週末逢えるかどうか。
80%は大丈夫と思うけど ってKは言うけど
でも 微妙になった と わたしは受け止めてる。
元々Kは慎重派だし。
今から 病院に行くからって言ってた。
病院終わったらまた電話をくれるって。

80%は微妙。
特にわたしの性格と今の段階ではかなりの打撃。
今週末まで何とか・・って思ってた。
それに縋るみたいにしてた。
けど それがわかんなくなった。
大丈夫かもしれないけど少なくともギリギリまで
ひっくり返らないとは言えない不安定な緊張状態。


それでも電話でKと話すわたしは落ち着いた声。
「とにかくとりあえず病院へいってからね」だの
「無理はしなくていいからKちゃんのいいようにしてね」だの
優等生的物分りのいい言葉をスラスラと話してる。

自分の言葉が自分でないみたいに。
遠くで聞こえてる。

モウ ゲンカイナンダヨ って
アエナクナルノハ イヤダ ムリシテデモ キテ って
本当は言いたいんだけど(それがどんな酷いことでも)
言わない 言えないな 絶対に。


カミサマ またですか?
まだ ですか?
まだ 足りませんか?


ぼんやりとぼんやりと
ただ ココロが沈んでいくのがわかる。

仕方ないシカタナイじゃないか。

もしダメになっても これで二度と逢えないわけじゃない (はず)

いや まだ ダメだって決まったわけでもない。
わかってるわかってるわかってる


それでも軋むココロ。
崩壊しそうになる精神。


子供の病気とかあって
ああ・・また やっぱりきたかって思って
でも やっと越えたと思って

やっと休憩所見えてきて

だのにまた
立ちふさがるモノ


力無い乾いた笑い。
あはははははははははは

まだ足りないの?
まだ 全力疾走足りないってか?


一気に過食した。
苦しいほど詰め込んでも
不安が消えない。

過食の後 下剤多めに。 安定剤と抗鬱剤&総合感冒薬流し込んで。

揺れるなココロ 静まれ不安。

太っていくジブンは大キライ。
歩けば息切れするのに 妙に頭がフラフラして身体が頼りない。
最低。



前略 この細い綱の上から。


カミサマ
わたしは いつまで渡り続けられるでしょうか?

いいえ 
渡りますが この綱渡り、渡り終えるまでせめてそれなら
身体とココロ もたせてください。

・・・お願いです。






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                               ゆうなぎ


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