++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年05月31日(火) 静かな夜に

なんだか 今 沢山の想いが溢れていて。
色々なひとたちのことを考えていて。

だのに もどかしいくらいに いや 何だろう
言葉にしてしまったら それは陳腐なモノになってしまいそうだ。
それでも この 
そっと抱きしめたいような たまらなくセツナク愛おしいようなキモチ。
うまく 言えない。言えないけど言いたい。


ニンゲンが苦手だ。
ニンゲンが愛しい。

どちらも本当。


元々わたしは小動物みたいなヤツで。
臆病者だけど好奇心が強く 熱中するけど飽きっぽい部分がある。
生き方自体 綺麗とはお世辞にも言えないみっともなさだし
ズルしたいとも思うし いじましいほど まったく潔くない。
そのうえ頑固でいったん決めたら不必要にもバカ正直に突っ走る。

自分でも驚くほど醒めてる目でいろんなことを見てて
それなりの笑顔は絶やさなくても多分垣根は高いから
みんな窓の外から笑って挨拶を返していくけど
それだけで終わる。というか そこでわたし自身が大抵終わらせる。

書いてて ちょっと凹んだ。なんかヤナ奴じゃんね。
そう ニンゲンが苦手なんだ。正直メンドクサイ。疲れる。
一人でもそんなに苦にならない。つうか群れるの苦手。

笑顔の衣まとわせた「アルプスの少女ハイジ」のおじいさん
みたいなタイプ←大変わかりにくいヒネタ例えスンマセン。


でも
ハイジのおじいさんがココロの中にすごく深い屈折した愛情
抱えてて隠しながら捨て切れなかったように
わたしのココロにもなんか笑ってしまうほど不器用な熱いモノが
ある。

たまらなく 愛おしい と思うひとたちがいる。
性別・年齢とか そういうの関係なくて
魂が似通ったひと。同じ旋律を奏でてるひと。
(いや これはあくまで わたしが感じるものなので
お相手の方々 クレームの方はご容赦を・・コッソリ ネガウ)

現実も知るようになって 逢えるひともいる。
まだ逢えないでいるけど いつか逢いたいねって言ってるひともいる。
そうして
文字だけの言葉だけの世界で それでも 深い部分で繋がってる と
そう思えるひとたちがいる。
逢うことは多分ないんだろうけれど それでも 許される限り
其処に此処にいたいと思えるひとがいる。


ニンゲンは苦手だ。

でも

ニンゲンがこんなに愛しい。


矛盾しているけど でも どちらも 本当のこと。

できることなんて限られていて
なにかできるなんて思うことすら傲慢でしかないかもしれなくても
それでもそれでも 此処にいるよ!!!と叫んで
アナタを抱きしめたくなる。

こんなガタピシ言ってる半分壊れかけたわたしでも
もしも 少しでも必要としてもらえたら スゴク嬉しい。
マジで舞い上がるほど嬉しい。

なんて単純なって笑われてもいい。

抱えることが確かに辛いことはあるけど
そうだよ だって わたしそんなに聖人君子なんかじゃないもん。
イライラすることだってある。腹だって立てたりする。
でも それでも お人好しめ!!!って自分に悪態ついても
それでも 抱えたいって思ってしまうし離したくないんだよ手を。

ああ・・うまく言えない。

まったく妙に高揚してる このココロときたら。




深呼吸。すーはーすーはー



通じると嬉しい。
ただもう理屈ぬきで ものすごく嬉しい。
返してもらえたことにアリガトウって思う。

単純だけど 
単純でも いい。

単純で  いい。


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転院先病院への予約電話 今日やっと入れました。
明日 さっそく受診日 紹介状持って行ってきます。
明後日は 美容院に行って少し さっぱりしてくる。

そうして週末はKと逢う予定。

この1秒1分1時間 そうして 1日。
生きているから 少なくとも此処に居て
こうして言葉を打ち込むことができてる。

息ができるってことだけでも凄いことなんだよね。
少なくとも今 時間が動いてると言うことが
凄いことなんだよね。

大げさじゃなく。そう思う。それを知るものの一人だ。

沢山の人生がある。沢山の痛みや傷や幸せや喜びが
今 この時にもあって。

みんなが幸せで笑っていれれば一番それがいいことだけど
そんなことを叶える力がジブンにあるはずもなく。

でもだからこそ わたしはエゴでも何でも
せめて好きなひとたちが少しでも笑えるように
がむしゃらに祈る。祈り続ける。
力も何も無いけど それでも そうせずにはいられないんだ。


だって 好きだから。

アナタが。





静かな夜に想う。

好きなひとたちのことを想う。



想う。



2005年05月30日(月) 暑い一日

今日は子供の運動会があって。
実はかなり調子悪かったんだけど それでも
やっぱり運動会楽しみにしてる顔見てたら
何とかって思って。
頑張って行って来た。

またこんな時に限って よく晴れてて暑い。
そういえば昔 子供の頃も運動会って嫌いだったんだ。
暑いしキツイし すぐ喉渇くし 埃がスゴイし それに 虫(泣)
アリンコに毛虫やら・・・ううう・・・

それでも お弁当持って敷物持って日焼け止めに
深く被った帽子プラス日傘は必需品。
何しろ 元々焼けると真っ赤になってしまう方だし
何しろ オバちゃんの肌にはこの陽射しはマジ辛すぎ。

場所取りの気力はないので隅っこに。
許せ 子供。 
でも出場競技の時は ちゃんとわかる所まで移動して
見てるよ〜!!と手を振ってアピール!
弾けんばかりの笑顔に やっぱ 来て良かった〜って思う。
単純な親馬鹿 お母ちゃんであります。

お弁当は良く食べた。
かけっこでは一等になって得意げにピースなんかしてて
よそ見してゴールした後 つんのめって転けそうになったりして。

運動場の砂嵐はすごくて 多分絶対確実に みんな埃まみれで
その上 敷物の上を大きな黒アリが這ってるのを見つけて
思わず飛びのいたよ。わたし。

運動会は苦手で 今でも好きじゃない。
だけど それでもやっぱりこの日は特別な日。

帰って速攻で有無を言わさず 子供と一緒に着ていたの
全部脱いでシャワー直行しました。
ええ これだけは譲れませんとも!!!

暑い一日が終わって
子供はぐっすりと早々夢の国。

ボロボロに疲れて眠たいはずのお母ちゃんは
何故か寝そびれて目が冴えてネットふらふらしてる。

昨日の日記読み返したりして
なんか自分の拗ねたアマエタぶりにニガワライ。

ねぇ でも許してよアタシ。
たまにはいいじゃん。
たまにじゃない って?
それでも いいじゃん。ここだけじゃん。
って誰に言い訳してるんだ?一人突っ込みの真夜中。

落ち込んでどうにも止まない土砂降りみたいな日がある代わりに
どんなに小さくても笑える日もある。
どれだけ認めたくないっていうくらい ちっぽけな喜びでも
やっぱり それは あるって思うんだ。

傷の種類なんて比べられるものじゃないことは充分承知で
それでも アタシだってこんなにこんなに痛いのよぉ〜!!!って
何処かで衝動的に叫びたくなるときがある。
それでどうだっていうんじゃなくて 
どうして欲しいっていうんじゃなくて
多分 甘えたいんだと思う。ジブンに。だからこっそり文字を書く。
言葉にする。ワタシを知らないひとばかりの雑踏のようなこの場所で。


昨日 日記書いた後 衝動的にネットの親友にメールしてた。
少し 話せる? って。
わたしには めったにないこと。

日記読んでもらって そうして電話でいろんな話して。
彼女 うんうん って聞いてくれて。
なんか 久しぶりに人にこんなふうに話したな・・って思った。

ごめんね って言ったら 
謝らなくていいの!って言ってくれた。
わたしが聞きたいって思うから聞いてるんだよって。
なんか すごくすごく救われた気がした。

傷はそれぞれ違ってひとつとして同じモノは無い。 
それを時に そっと撫でたり 撫でられたり。

癒すことはできなくても癒されなくても
ああ・・本当に それだけでも。


暑い一日が終わって
そろそろさすがに少し眠たくなってきた。


明日はどんな一日なのか
わからないけど それでも そうね 空はいつも其処にある。

そうでしょ?


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『街の灯り』

とても 静かな夜
窓から外をみれば

街の灯り
まるで散らばる宝石のように

その一つ一つの
灯火の下に生きる人を想うよ

それぞれに泣き笑い
どれとして 同じもののない
そんな物語が今夜も刻まれる
その灯りの下で

私も ここで生きているよ
あなたも そこで生きているのね

とても静かな夜

その灯火が少しずつ
消えていくのを 今夜は見ていたい

街が眠りにつくのを見ながら
逢いたくても逢えない人に
オヤスミを言おう

静かな静かな夜


今夜は 一晩中 灯りを灯すよ



                               ゆうなぎ



2005年05月29日(日) なんでもない話。

前に
心療内科の主治医から
「あなたは 心の復元力が強い人だから」と言われた。

今日 
病気のことを知っている友達に
今わたしが飲んでる薬の量を聞かれて話したら
「じゃあ まだ**さんは(鬱が)軽い方なんだと
思うよ」と言われて それを思い出した。

ぼんやりと ああ・・みんなからわたしは
そういうふうに見えてるんだなぁ と
そう 思った。

どちらも元気づけようとして言ってくれた言葉だ。
アリガトウゴザイマス。

はい。



復元力なんて ほんとうはありゃしない。
薬の数や量が増えないのは 病院で申告しないからだけだ。
本当の現状を話すと薬増やされてしまうのが嫌だから。

それじゃ困るんだ。薬の助けは最小限にしたい。
子供のこともある、他の色々なこともある。
難しい所だろうけれど 肝心な時にだるくて動けないっていうわけには
いかない。薬が増えればどうしても副反応も増えたりする。
今でも大きなストレスを薬の力で何とかこなした後は
後の丸一日ろくに動けないほどだるくなる。
これ以上それが酷くなっちゃ困るんだ。

それにその前に わたしは人の前に出ると自動的に
元気に振舞えるように条件反射ができあがってる。
それは極端に言えば親友たちやKに対してすらそうだ。

特に今みたいに色々なことを抱えていればいるほど
そのことを説明したり気持ちを話したり口にする
そういう行為自体がもう きつくて苦しくてたまらなくて。
それくらいなら大丈夫ですって言う方が
冗談話にして呑み込んでる方が まだ楽。

話せばどうなるわけでもない。
話しても繰り返し自分の傷口を自覚するだけで
それに耐えられないから 話さない。話せない。

此処に書けないこともいっぱいある。
いっぱいのことがありすぎて途方にくれるけど
でも結局 自分で一つ一つ何とかしていかなきゃ
ならないことだから 絶望しそうになるキモチを押し込める。

だってそれが現実でそうしなきゃ生きていけなくて
でもどうしてもわたしは生きなきゃならないから。

子供が学校に行った後で
壁に自分でガンガンフラフラになるほど頭打ちつけながら
ぼろぼろ泣いてた。自分を壊したい衝動にもかられてた。
自殺を拒否しながら でも 眠りたくなかったり
異常な過食したり 尋常じゃない辛いものばかり食べたり

そんな生活してた。

そうしてずっときたけど さすがにもう 
何にも頼らないでは どうにもこうにも進めなくなって。
だから心療内科に精一杯勇気出して行って。
薬貰って それに頼ってる。それで動いてる。

だって一人分じゃないから。抱えるものあるから。
投げ出しちゃいけないから。投げ出したくないから。

それでも たぶん みんなが言うように
わたしはツヨイんだろう。
それくらいで 頑張れてる ん だから。
それくらいで。

そうだ。選んだことだ。
言わないことも。
見せないことも。
抱えていくことも。

だから やっぱり そうね わたしはツヨイ。
ダイジョウブ な人 なんだろう。


なんでもない 話。
それだけの 話。


うん。それだけの。





馬鹿だなぁ・・・啼くなよ・・。
ワタシノココロ。





2005年05月28日(土) すきなひと

うまく言えないんだけど
好きだなぁと思うひとに出会えるとすごく嬉しくなる。

なんていうのかな 波長の合うひと。
似たようなメロディを奏でてるひと。
(わたしの勝手な独りよがりかもしれないけど
その時は ごめん。見逃して)

それは不思議と性別とか年齢とか関係なく
言葉を通してココロを垣間見て そうして ああ・・って思う。

おんなじ星の住人(笑)


ネットには確かに怖さとかいったん牙を剥くと
容赦なく剥き出されてしまうような そんな惨さもあるけど
でも その反面 見えないから安心して開ける扉もある。
それがネットの優しさだって思う。

多分 街ですれ違ったって 絶対テレパスじゃない限り
ココロノナカ覗くなんてできない。
もしも 親しくなれても それでも外せない垣根があったりする。

わたし ネットの海で いろんなひとと出会った。
去っていったひともいつの間にか消えてしまったひともいるけれど
それはそれで仕方ないんだろうと思う。
それがネットの厳しさやセツナサでもある気がするから。

去っていくひとは黙って見送るしかない。
心の中で 祈る。 この先どうかシアワセに 
なんて なんか傲慢なようでおこがましいけど
でも そう・・祈らずにいられない。呟く。
哀しい顔みたくない。 やっぱり セツナイから。


ああ・・なんか うまくキモチが書けないな。



あのね・・ただ 言いたかっただけ 多分。

あなたが わたしことを もうイラナイっていうまで
わたしは此処にいるよ。

単純馬鹿だけど やっぱり信じ続けるし何かできたらって思ってしまうんだ。
ある意味 これは勝手な傲慢な想いかもしれないけれど。
許してもらえるならば。

そうしたいんだ。 わたしが。
そうしたいんだ。 わたしは。


約束 なんて簡単にするものじゃないよね。
100%の絶対なんてないから。
それでもね 絶対って 敢えて言いたいの。

馬鹿正直に例えば置いてきぼりくってもいい。

そうしたいんだ。わたし。


この架空の空間。言葉だけの世界でも
すきなひと は いる。

言葉だけだけど言葉ほど大切なものも無いような気がするんだよ。

わたしには何もできないかもしれないけど
でも此処にいる。 ずっといる。


身体だけは気をつけて。
無理しないで。


忘れないで。

んとね 強引でゴメン。
でも



約束。 




2005年05月27日(金) ひなた

  『ひなた』

新品のランドセルが
擦れたキズの勲章でいっぱいになって
いつのまにかママじゃなくて
お母さんと呼ばれてる

小さな日焼けした顔が
いっちょうまえに男の顔をして
お母さんを守れるように…なんていう

 
そういえば泣かなかったね お葬式の日も
ただ握りしめていた
痛いほどにきみはこの手を

 
一緒にラーメン屋さんをするんだって夢
いつまで覚えてくれてるだろう


プール遊びの後
はしゃぎ疲れて眠るきみ

頬にそっと頬寄せれば
ひなたの匂いがした



                               ゆうなぎ


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この所 ずっと疲れててどうにもならないくらいに疲れてて。
ああ・・・きっとこういう時にヒトは別の世界へと
飛びたくなるんだろうな・・って。
捨てたいんじゃなくて 休みたいとか楽になりたいって
もがく様なそんな気持ちで。

でもね。
今日 嬉しいこと あったんだ。

大切な大切な遠くに住む妹みたいな友達に送ったほんのちっちゃなものが
届いたって連絡あって。彼女がそれをとてもとても喜んでくれて。
わたしがそれに込めたキモチをちゃんとわかってくれて。

わたしたちはお互いにとてもよく似ていて。
それをお互いにすごくわかってて。
傷ついたブブンも傷つけたトコロもそれ故に臆病なのも
ニンゲンを信じることを とても怖がってる所も。

色々話しながら
ああ 嬉しいなってすごく素直に思った。
こんなふうにココロが通い合ってること。


それにね
心配事のひとつが 良い方向へといってくれたことも。
これも人と人との繋がりのこと。


不思議だね。
疲れきっててもう動けないって思ってて
昨日は今日こんなふうなことがあるなんて
思いもしなかった。

明日は
誰にもわからない。
突然の悲しみもある代わりに思いがけない希望の光も
見えたりする。

きっと だからね。

わたし 
どんなになってもこうやって歩くことを選んだんだと思う。

運命とか宿命とかそういうの確かにあるかもしれない。
でも それだけに踊らされたとは思いたくない。

確かに沢山の間違いや過ちもしたかもしれないけど
全部 やっぱり わたしが選んだことだから。

ちゃんとこの手で選んでいくことだけは止めたくない。
ぐちゃぐちゃで泣きべそと弱音でいっぱいでパニクって
最期はゴミ箱に頭突っ込んで意識遠のいていくのかもしれないけど。

わたしがわたしであることだけは最期まで放棄したくない。
意志 を手放したくない。


不思議だね。

ほんの他愛無いできごとかもしれない。
でも それが ココロに光を射しこむんだ。
こうして生きる力になるんだ。


アリガトウ。


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:夕暮れに・・:


遊び疲れて眠った横顔
埃を被った柔らかな髪に
泥のこびり付いた薄桃色の頬

ひなたの匂いが して

久しぶりに わたし 笑った。






2005年05月26日(木) 衝動

『衝動』

壊れてしまいたい衝動
壊されてしまいたい衝動
凶暴なほどに

泣きたいほどに

                                                                     
                               ゆうなぎ


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疲れているのはいつものことで。
身体の疲れ以上に蝕むのはココロの疲れ。

モドカシイくらいに うまくいかないことと
狂う歯車。油不足なのかギシギシと軋んで。



きっと あの窓から飛んだヒトも
休みたかったんだと思う。眠りたかったんだと思う。
ただ それだけだったんだと思う。
ただ 追い詰められて逃げ出したくて。
でも 逃げられる場所が 空しかない って
そう思ったんだと オモウンダ。



わたしも休みたいって思う。
安心して丸まって少しの間でいいから
しがらみという楔が外れる
そんな自由の夢をみて・・。
それでも 自由と同時に失くすものの大きさと
大切さを思うから 自由はひと時の夢だけにして
わたしは自分で選んで此処に立つ。

風は頬をひび割れさせる。
立ち続けた足には とうに感覚がない。
埃と泥と汗と昔流した涙の痕がすごい有様で。
時々痺れきった足はくず折れる。
這いずり回って人が寝静まった夜になると小さく遠吠えする。


空には憧れる。
時には飛べるような気さえする。
飛んで逃げ出したくなる。
飛んだら逃げ出せるような気もする。


けど 飛ばない。

わたしは地を這って生きるものだ。
それだけは 変えられない。
変えようが無い。

わたしは 飛ばない。
羽は遥か昔 毟り取って痕跡もない。

衝動がわたしを震わせる。
泣きたくなるけど
泣かない。

啼くのは此処でだけだ。


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口を開ける事 言葉を発すること。
それすら今はきつい。
説明するには簡単でなく理解を求めるには複雑すぎて。

誰にも言っていない。 Kにすら何も言っていない。
言えないのではなくて言う気力がない。

心配かけてごめん と思う。

でもこれはきっと理解を求めること自体Kには酷なことで。
そのどちらのせいでもなく埋まらない認識のズレを
今 わたしは みたくないと思うから。

だから曖昧な微笑で誤魔化す。
これはわたしの侵されたくない領域。
独りだと思い知りたくないから守る領域。

ごめんね。


それでも生きます。
どうしても生きます。
固執します。

笑うしかないんです。
有無を言わさず。
でも だからこそ 
自分で選んで 笑うんです。

本当の笑顔でなくても今は。
明日は わからないでしょう? 誰にも。

だから 泥だらけのカオで
ニマッ と。



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呟き:


今日も貴方を此処で見つけたから。
ああ・・って安心して
そうして 小さく伸びをする・・
ありがと。 その言葉で少し眠れそうだ。


また あした あえますように。

こどもみたいにオネガイをする。






2005年05月25日(水) 月ノアカリ

『月ノアカリ』

ずっと

ひとり佇んでいる
月ノアカリに照らされて

優しいものになんかなりたくない と
つぶやく

まだ 泣けない。



                                 ゆうなぎ

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いつからだろう 月が好きだ。雨の日もいい。

暖かいお日様の降り注ぐ今の季節 ベランダでボンヤリ洗濯物干したり
するのも結構好きだなぁって思うんだけど 基本的にアウトドア派では
ないので 家にいる方がいい。

子供連れだと雨の日や夜は色々大変なので困るけど
一人で歩くなら雨の日か月夜がいい。
何だか安心する。

おかしなもんだって思う。
気の小さなわたしが 子供の頃 
一番キライで苦手で怖かったのが
雨だったり夜道だったりしたのに。

今でも例えば 月を模ったアクセサリーだとか雑貨とか
そーいうのに惹かれて 実は密かに集めたりしてる(笑)
雨粒の形もいい。少しナミダの形にも見えて。


お日様は元気の素かも知れないけど
今のわたしにはヒカリが強すぎてちょっとツライ。

だから 
優しい霧雨や
柔らかな月の明かりが 好きだ。

優しい柔らかなものに憧れる。
そうなれたら・・と思う。

でも きっとまだ 当分なれない。
いや ナリタクナイ。
変なアマノジャク。

きっと認めたくない。
イロイロなコトを
まだ認めたくない。



いつか


ホントウに優しくなれたらいいなと思う。


泣いて
泣いて
泣いて

目が溶けてなくなるくらい
泣いて

すべてを 流し尽くした後で



柔らかく笑ってみたい。

素顔のままで。




2005年05月24日(火) 闘い疲れて日が暮れて

昨夜遅くに子供が吐いて
咳少し前からしてたから
結局 朝になって学校休ませて病院へ。

おかげで病気自体はそう心配いらないようで
薬貰って帰ってきたんだけど。
こういう時は子供も心細いからなかなかくっついて
離してくれない。キモチハワカル。ウン。

けど食べささなきゃいけないし
けどちゃんと薬飲ませなきゃ
洗濯物もたまるといけないし
食器洗いも同様。

今の時期は地域の自治会やらの新役員選出とかあって
その話し合いとか。
あと子供の運動会も近くて 今回役員になってるから
その話し合いとか。
連日そういうことでも神経すり減らして疲れてて。

苦手と言うよりも恐怖心あるから。
集まりとか話し合いとかそういうの。

でも出席して言っておかないといけないこととか
(要するに わたしはデキマセン ってことを)
これは死活問題で言わなきゃ大丈夫、できるでしょう?と
いうことになって後々倍返しで苦しむことになる。
だから 薬飲んで出かけて とにかく何度目だろう事情説明。
病気のこといわないまでも状況説明をやんわりと。

しかし哀しいかな条件反射の笑顔だったり元気さだったり。
これなら大丈夫なんじゃない?とかしっかりしてる、とか
下手すりゃ逃げ口上だと思われるだろう・・・
そりゃそう見えるよね・・・きっと。
それを思うとまた 家に帰って落ち込む。グッタリする。
鬱 鬱 鬱。。

明日の夜はまた委員会。
子供の調子も気になるけど出席しとかないとちょっと重要そうだから。

子供は甘えの裏返しで今日もぐずぐずとぐずって
理屈の通らないワガママ 聞く耳持たないヤツに言い聞かせながら
こっちが泣きたくなる。

誰かに頼りたいとか助けて貰いたいとか 正直思うけど
でも 実際はそういうのできない。苦手。
してもらうと返さなきゃならない っていうような意識が
妙に強くあって。
自分がする分には したいからするわけで だからそれでいいんだけど。




昔 全てをわかりあって親友だったリアル友達に
連絡をしばらくとらなかったことですごく責められたことがあった。
その時 わたしは あることで すごく苦しんで悩んでいて
人に・・それが親友にであっても打ち明けて相談するタイプでない
わたしには余裕がなくて・・気にはしていたけど 
たぶん甘えてたんだと思う。
連絡とらなくても彼女ならそんなわたしをわかってくれて
許してくれるんじゃないかって。

その時の自分はその前にその友達の為に自分なりに必死で
親身になってしたことがあったので余計にそんな思いがあったんだろう。
今考えれば そんなの関係ない。 ”わたしがそうしたかったから” 
わたしは関わったのだし だからって同じものを相手に求めて
叶わなくて拒絶されてもしかたないわけで。

結局 彼女から絶縁宣言を受けて それはやっぱりものすごく
ショックだった。
「もっとちゃんと連絡くれてたら 事情だって話してくれてたら
違ってたかもしれないけど 悪いけど もう理解できない」
それが最後の言葉。

わたしには「嫌な思いさせてごめんね」って謝ることしかできなかった。
「それでも今までありがとう」って言うしか言葉がなかった。

自分がするのは 自分がしたいからで そうせずにはいられないからで。
自分なら 連絡しばらくなくても大丈夫でも 例え理解できないことでも
拒絶はしない・・いやできないと思うだろうけど 
でも
相手がしてくれない 我慢できなかった 理解してくれなかったことで
相手を責めるのは やっぱりこちらの身勝手な言い分。

価値観の違いって言葉があるけど それはまさにそういうこと。



あの時・・・

それでも気持ちは そんな綺麗にカッコよくいかなくて 
正直やっぱりこんなにわたしはしたのに・・って
ウラミゴトっていうよりもすごい悲しみみたいなのはあったりして。
通じてなかったってことなのかな・・とか。
長い間 わかっていたと思っていたはずのものが足元から
崩れていったような気がして・・。
相手に言うはずもなかったし 筋違いだってことは重々承知で
わたしの甘ったれた部分が泣きべそをかいてた。




なんていうか・・そのことだけじゃなくて それからもいろんなことあって
いつの間にか わたし 人にどれだけ甘えてもいいのか どこまで甘えても
いいのか・・・わからなくなった。

誰のせいでとか そういうのじゃなくて 
これがわたしの欠けている部分なのかもしれない。
計算ができなくて失敗するのわかってるから。
その時 傷つけるのと同時に自分が傷つくのが 
トテモ トテモ コワイから。

だから助けを求めるのは苦手。
多分 次に求められてもちゃんと望まれるように充分に返せないから。

助けにならない助けかもしれないけど
助けたい人は助ける。全力で。微力でも。無理しても。
それは したいから。 だからそれでいいの。
でもそれはわたしのキモチ。


キツイ クルシイ シンドイ 
今日も愚痴一人でこぼして んで
条件反射で笑う。人あたりの良さは もう習性みたいなもの。


触るときはお願い 覚悟して触って。
じゃなければ お願い そっとしておいて
中途半端に仮面剥がそうとしないで。

失望されるのは やっぱり トテモ ツライ。 






そういいながら 多分 全てを許してくれるひとを
待ってる。待ち続けてる。

甘え。

うん。



絶対 来ないことは 知ってる。




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AM 5:34

夜が明ける。

また

嘘を つく
眠れてるフリ

本当は眠れてないことを
キミはシラナイ



でも それでいい。





2005年05月23日(月) ねんね毛布

子供の頃 どうしてもそれがないと眠れないものがあった。
ヨレヨレクタクタになった色褪せたタオルケット。
こっそり”ねんね毛布”って呼んでた。

わたしはそれを片手で触りながらその心地良い柔らかさに
安心したような気持ちになって寝るのが毎日の習慣だった。

このクタクタがいいのに 
時々アタリマエだけど母が洗濯して 
その時は なんだかよそよそしいような
サラッと感に変わってしまってて。
またしばらくの間 握り締めて触って触って元のあの感触を
取り戻すまで落ち着かなかったのを覚えてる。

わたしが随分大きくなるまでこのハズカシイ秘密の入眠儀式は続いていて。
それがなくても大丈夫になったのはいつからだったろう。

それでも似たような柔らかい手触りのタオルケットとかを見つけると
あの時の癖のままで無意識に触ってる自分がいたりして。
他人からもし見られたら さぞや不気味だろうなぁ 
タオルケットニギニギしながらウットリしてるオバサン。



ねんね毛布は安心の象徴。
ねんね毛布はもう無くなったけど
それでも ずっと 変わっていない。
求め続けてるのは
安心感。



オトナになるってことは
ある意味 とてもキビシイ ツライことだ。

その場所に残していかないといけないもの
自ら捨てていかないとならないもの
いろんなものを 手から零(こぼ)して
気づかないまま 手から零れて。

それでもみんなそうしながらオトナになる。
オトナという名前の殻を纏(まと)うことからだけは
誰も逃げられない。
其処からだけは やっぱり 逃げちゃいけない気がする。

オトナは汚い
オトナは卑怯だ
オトナは醜い
キレイゴトばかり何もわかってない。

そうかもしれないけど でも

オトナも傷を抱えて
オトナも苦しんで
オトナもそれと闘ってる
綺麗とはお世辞にも言えない生き様の中で。

わたしもそんなオトナの殻を被ったニンゲンのひとり。



告白。

実は未だに ねんね毛布 に似た感触のタオルケット見つけると
無意識に触る癖がある。
っていうか この間 子供のタオルケットがちょうどその状態に
なってるの見つけて ついつい居ない間に触りまくった。
情けない秘密。絶対秘密。



わたしはツヨクなった。これを強さと呼ぶなら
オトナになってとてもツヨクなった。
ツヨクならなくては守れなくて生きることができなかったから。

わたしはこれからもツヨイままだろう。
ずっと渇望してる安心感は望む形では手に入らない。
それでも生きることから逃げないことだけは誓おう。
えらく頼りない誓いだけど。
破りたくなるたびに 必死でしがみつこう。

ヒビワレタ脆いココロは扉をかけた奥の奥へ隠す。
時々そうっと取り出して見つめながらヒトリゴト言うのだけは
許してくれ。



また こっそり あの見つけた ねんね毛布 触ろう。


そして そ知らぬ顔して
わかったようなオトナの殻ズレちゃったのを被りなおす。




笑うなよ!



2005年05月22日(日) 言葉に代えて

  「一番星」

やっと帰り着いた
抱えた荷物の重さに息切れする
ぼんやり滲む街灯
あの角を曲がればもうすぐ

見上げる空 仄暗く
もう辿り着いたろうか その人は
遠い遠いその国 

黒い服は着ない
そう決めた これから生きるために
だから しるしはひとつ
胸の十字架だけ

背負っていくもの
抱えていくもの
でもちゃんと持って生きていきたい
幸せになるために

あの角を曲がる前に涙ひとつぶだけ

見つけた一番星
確かに今 光った

どうかそこで見ていて



                               ゆうなぎ



2005年05月21日(土) この場所。

本当はさっきUPした昨夜書いていてUPしないまま寝てしまってた
日記の続きに追記で書きかけてました。
でも 明日の日付で続けてのUPになってしまうけど
やっぱり改めて此処に書きたいと思います。

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薬 飲み忘れたまま お風呂にも入らずに子供とそのまま寝てしまってて。
案の定 早朝 起きた時 かなり酷い状態。
パニクって薬を急いで飲んで しばらくして やっと落ち着いて。


子供を送り出した後 ふらふら此処にきて・・・・
いつものように他の方々の日記読んで・・・。



此処ってさ・・・想いの吐き出し場所なんだと思う。

ただ 単に吐き出し場所ってことじゃなくて
何処かで誰かが ディスプレイの向こう側で
このキモチ読んでくれて ちっちゃく頷いてくれることも
あるかもしれない。
そんな ささやかな期待。 キボウのヒカリを秘めた。

アタリマエだけど此処に書けることなんて
みんな多分 真実(ほんとう)の苦しさの何分の一もない。
書かないんじゃなくて書けないこととか。

自分の存在が誰ともわからないはずのこの場所でも
やっぱり全部書けば知る人が読めばわかることもあるだろう。
そこからまた傷を引き裂かれない為に守りたいものを守るために
だからある意味 ここにあるのは敢えて虚実取り混ぜたもの。
これが全て では ない。

それでも ひとつだけ絶対の真実は書きびとの想い。
哀しみと叫びと痛みと。

日常で闘ってるからその場所で笑ってるから
此処で 此処だけで 泣いてる 啼いてる。

それをわかってとは言わないけれど
でも 許してほしいと そう 思う。

あなたの心の全てなんて ほんの小さく開いた窓の隙間から
覗き見ただけで わかるなんて言えるはずもない。
それと同じように此処にいるわたしもワタシの欠片に過ぎない。

だけど それでもどこかで小さくシンクロして
どこかで すれ違った時 お互い振り向いて小さく笑いあえて
そうして また それぞれに歩いていけたら
それはそれだけで 救い という名の希望になる そんな気がしています。


この場所は
そういう場所なんです。


きっと。



2005年05月20日(金) オートマティック

最近

疲れていたりキモチが沈んでいたりしていても
他人(ひと)に対すると自動的に出てくる笑顔。
愛想の良さ。
サービス精神?????
醒めているキモチに反比例して反動のように元気爆発。
むしろ突っ走って 色々こなして いつも以上に
自分そっくりの良くできたアンドロイドがオートマティック対応。

昔は少しは言えてた気がする。
愚痴めいたものとか弱音みたいなのとか
いっぱいに膨れ上がると こぼせてた。
噴出せてた。

なんか 今 それが全然できない。
自分のキモチを外に見せること自体が きつい。
いいんだよ と言われても
ココロの口が開かない。感情の声が出ない。
鎖が想いを縛って
諦め が 横たわってる。

真実(ほんとう)の自分は
鍵のかかった部屋の真ん中で丸まっている。
なんか疲れてて すごく。
鍵を開けて外へ出る気力が持てない。
力の入らない手足。

何ともいえない奇妙なキモチ。
ものすごく醒めた目をしたジブンが動いてる自分を遠くから見ている。

どこか歪んでて狂っていて だけど 誰も気づかない。
わたしも隠れているワタシを気づかれたくない。

それでいいはずなのに
これでいいはずなのに

とても奇妙なキモチ。

ねぇ

サミシイって言っちゃダメかな。



2005年05月19日(木) ある一日

こっちで世話を焼く 
叱って言い聞かせた後 抱きしめて受け止める 

あっちの話を聞き うんうんと頷き
同意して押し付けがましくない程度の提案してみたりする

そっちと向こうに気を配って遣って
ちゃんと望まれてるように感謝してお礼言う

それから いつも通りに 大丈夫って言って
そこでバカ言って笑う



可笑しくなるくらいに自然に動いてる。
最新式のアンドロイドみたいに。


ちゃんとマワッテルじゃない
って
カンシンしたように遠くでジブンが言ってる。



うん。
でも なんか疲れたな。 とても。
いや なにね・・ただ それだけのことで
なにも変わらないのだけど。


条件反射だからね。
ちゃんとできるんだよ。
みんなに一番望まれてる安心してもらえるやり方。


うん。

それだけのことさ

ここにこうしてずっと立って。



ああ けど なんか疲れたな。 とても。




ううん。

それだけの こと さ。



2005年05月18日(水) シロウサギ

触れるのは いつもそっと。
遠巻きにして確かめて確認してそうしてやっと指先を伸ばしてみる。

いいんだよ と笑顔を返されると有頂天になる。
気をつけてはいるけど ついつい 
嬉しすぎて力の入れ加減がわからなくなって
それにハッと気がついて 急に怖くなる。



気配には敏感。
小動物のように。

だから もしかして ってだけでも
慌てて跳び退く 後ずさる。

重かったろうか?
ホントウはメイワクだったんじゃないだろうか?

アア・・キットソウダ・・・



音はさせない。静かに遠ざかる。
こんなキモチを気づかれるのは嫌だ。
気づかせたくない。
静かにいつのまにかソノヒトの視界から消えている方がいい。
そう・・思う。

ホントウは・・・の先は聞きたくない。
ダイジョウブ もう 近づきませんから。
ゴメンナサイ そうココロで呟く。



こんな屈折したワタシといるのは 
きっと どんなにか疲れるだろう。
いつも怯えている小動物。
気配に敏感で そのくせ ついぽっかりとどこか抜けていて
頭撫でてもらって 笑いかけて貰うとつい気が緩む。

一人で考えて一人で迷路に入ってぐるぐる廻る。
ギクシャクと不器用に一人芝居。  



タスケテ と呼んでも誰もくるわけがない。
けど それは きっと で あっても
絶対 じゃないのに。

ジブンの作り出した影に怯えて
目と耳を塞いでるのはジブン自身。




それでも 傷つきすぎて全身赤剥けでイタイんだ。

おバカさん。。

イナバのシロウサギ。



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 :そしてヒトリゴトめいたモノ:


複雑な亡夫への気持ち。

あれだけ色々あったのに・・
と事情を知っている友人たちから言われることもある。

実際 もし何事もなく生きていたらやっぱり憎んでいたと思う。
それほどわたしのとってもう修復のできないことが沢山あったから。

それでも死というのは遺されたものに対しその命の重さを見せつける。

亡くなった人はその時から浄化されて
懐かしい切ない思い出だけに変わっていってしまう。
日常の中で遺して言った不器用で優しい言葉たちばかりが
不意に蘇ってわたしを立ち止まらせる。

けれど
それを救いだというには
残され刻まれたこの痛みの感覚は深すぎて。

受けた痛みの全てを忘れることはできない。
それでも
それでも
何処かでまだ愛していたということを否定することもまた
やっぱりできないのだということに気づく。

どちらも嘘でどちらも真実(ほんとう)
この曲がりくねった感情。矛盾するもの。

抉るような痛みと泣き出しそうな懐かしさと・・・


そして残酷な

行き先を永遠に失った想いを抱いて彷徨い続ける。




2005年05月17日(火) 失くした鍵

わたしにも
ココロを開いてココロの中を打ち明けられる
大切な人たち、守りたい愛しい人たちがいる。

そして そう思える存在があることは
やっぱり幸せなことだと思うんだ。

そう思いながら
それでも わたしにはどうしても消えない孤独感がある。



開いて見せているはずの扉の奥の奥に
鍵を失くしてしまった開かずの扉。

閉じ込められているのは ”信じるココロ”

信じては いる。大切な人たち愛しい人たち
心配しないで と そういって側に居てくれる人たち。
信じては いる。
信じたい。何処までも。

けど どれだけ繰り返し言葉を貰っても どこかで
覚悟してなきゃって思いが消えない。

もしも もしも 100%信じ切ってココロを預けて
安心して そうして その後で 去られてしまったら
コワイ コワイ コワイ
ワタシ カクジツニ コワレル。

だから ココロに予防線張る。
去られても失くしても それはシカタナイコトなんだ。
だから 信じすぎちゃイケナイ。求めすぎちゃイケナイ。
言い聞かせる何度も言い聞かせる。
愛し過ぎそうに想い過ぎそうになるココロを戒める。



震えてるトラウマと孤独を抱え込んだ小さなジブンが 
信じるココロと一緒に
開かずの扉の向こうに閉じ込められてる。

鍵は とうの昔に失くしてしまって
ワタシはわたしに閉じ込められたまま。

今日も
もう一枚の
誰にも見えない透明な仮面を被ったわたしが
見える仮面を外して
ほら ダイジョウブだよ って笑ってみせる。



開かずの扉の向こうで
微かな泣き声がするけど 

誰に聴こえるはずもない。




2005年05月16日(月) 欲しいもの

昨日は一日疲れたままで
そのくせベットで寝ないままだったから
今日は家事済ませた後 少し横になろう・・と・・
思ったけど そううまくいかなかった。

大切なネット友達からの相談事電話。
離れた場所にいるからできることは限られてはいるけど
それでも 放っておけなくてあちこちに色々と。
一日 それでヤキモキしたり気が気じゃなかったりしたけど
動いた甲斐あって何とか無事に。
本当に本当に良かったってホッとする。

大切なヒトの哀しい顔はみたくない。
ジブンのことさえ 持て余してるわたしが
そんなこと言ったってできることなんていくらもないけど。

ジブンが辛いんだ。見ていられなくて。
ココロの持って行き場がどうしていいかわからなくなる。
感情の流れが似ていると同調が強くなってしまうのかもしれない。

今回はそれでもほんのほんのちょっとだけでも動いたことが
プラスになってくれて良い結果を生んだけど いつもそうとは
限らない。

アタリマエだけど世の中は哀しいことに不条理に満ちているから。
でもだからこそ彼女に戻ってきた笑顔がすごく嬉しかった。


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ヒトを想う人ほど不器用。
想いすぎて相手の感情の裏側まで考えすぎて
考えすぎたことでボタンの掛け違いおこってしまって
ギクシャクしたりする。

どのくらい力を入れて抱きしめたらいいかわからなくて
緩すぎて腕の中からすり抜けていかれたり
強すぎて壊してしまったりする。

ヒトを想う人ほど途方にくれてしまう。
想いすぎてどうしたらいいかわからなくなる。
なんて皮肉なカナシイ現実。


不安感が強くなる。
ゆったりと構えて信じていることができなくなって
パニックになる。
怖くて怖くてマイナスの想像ばかりが頭の中で膨らんで。

不安でいてもたってもいられなくなる。
小さなコドモのような心もとなさ。
失うことへの耐えられない恐怖感。



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『欲しいもの』

怖くないよ と頭を撫でてくれる暖かな掌
キミの手で撫でられるのが好きだ

ぎゅぅううっと抱きしめられるのも好き
キミの鼓動が伝わってくると其処にいる自分を信じられる

欲しいものは
安心感
貪欲なほどの。

幻のような 絶対
ありえない 必ず

欲しいものは
安心感
貪欲なほどの

泣きたいほどの。
                                  


                             * ゆうなぎ *



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そして わたしは知っている。


一番欲しくて渇望して渇望して
でも
決してわたしの手に入らないもの が

安心感。



ねぇ
なんて笑ってしまうほどの皮肉

残酷な現実。




2005年05月15日(日) そんな休日。

休日 子供とバスに乗って街へ。

今日は(も?)子供の希望もあって本屋さん巡りといつものラーメン屋さん
→甘味所コース。
わたしの方も欲しい本があったので。

子供も本が好き。っていうか活字中毒に近く(苦笑)
うちでは 「本を読みなさい」 じゃなくて
「いいかげんで 本読むの止めなさい(怒)」
でも そういう母自身の手に本持ってちゃ
説得力ゼロだって。

まずはとにかく 古本屋さんへ。
今の古本屋さんって古本屋さんっていうよりも
リサイクルブックショップ?(勝手な造語。いいのかこれで(汗))
って感じでほとんど新品状態で安いから
ここをまず覗いてチェックするのが本好き貧乏人の習慣(笑)

さすがにどうしても新刊でそれもすぐ欲しいって思い入れの強い
本は普通の大きな本屋さんで購入するけど。
今回も まずはここの古本屋さんで親子して両手に重くなるほど
ほとんど買いだめ状態。
本切れるとダメだから←これはわたし(母)の方が。
その後で どうしても欲しかった新刊本となんとずーーーっと
見つけてて見つからなかった思い入れ本を偶然見つけて
迷いながらも購入。すかさずKに報告写メール。

多分 
うちのお金の出て行く先って食費と本代が主だと思う(ボソッ)

洋服や化粧品にお金かからない安上がりな女だしなぁ・・わたし。
二ヶ月に一度のKに逢う日くらいだもん。
それなりに気合入れるのって。

普通 子供と以外は遊びにでかけることとかもないし
っていうか 外より家の方が好きだし(対人恐怖気味だし)

子供と出かけるときには帽子深く被ってメガネかけて
すっぴん。Tシャツにジーンズとか。
あ 一応洗濯とかちゃんとして
それなりに人として見苦しくない程度には。

この年でそれでいいのかって思うけど(母親嘆いてるし) 
見て欲しいヒトに見てもらうときにだけ 
綺麗にしてたいからって変なコダワリがあるわけです。
(なんじゃそりゃ って突っ込み敢えて受けつつ)
あ 肌のきめ細かくて色は白いですよ(密かにアピール)
単にあんまり外 出ないからだってのが真相だけど。
っていうか わたしのそんなこと誰も気にしないよなぁ〜
(アタリマエだっつーの)

昼から出かけて疲れて夕方遅く帰宅。
夕食は何処か お店に入ろうか・・とか意気込んでたんだけど
やっぱり人怖い。 入れるお店はいつものラーメン屋さんと甘味所しか
なくてさすがに昼夜同じじゃね・・・と。
しかし 帰って夕食作る気力も残ってなく
コンビニでお弁当と飲み物買った情けない母を許してくれ>子供

帰り着いたら見事にグッタリ。
子供とコンビニ弁当食べつつコクリコクリと居眠り。
あ 薬・薬・・と慌てて忘れないように飲む。

それでも戦利品の本の山見つつ 一緒ににんまり。
なんか満足感と当分読める・・と安心感。


夜 ネット関係の親しい友達から電話入って
しんみり話したり馬鹿笑いしたり久しぶりの長電話。
みんないろんなもの抱えたり背負ったりして生きてる。
頑張らないことの難しさ。何かしてなきゃ何か。
止まったらダメになっちゃうような焦燥感。
休むことの恐怖。
そうして走り続けて 壊れる。

頑張らないことを頑張ろうねって
なんかこんがらがったような台詞に二人で笑いながら
またね って電話切った。


その後 PC立ち上げて 少しネット散歩・・してたはずが
PCの椅子にのけぞって爆睡。気がつけば朝。
首 痛い(ナサケナイ)

 
朝起きたらKから心配したメールが昨夜入ってた。
疲れて そのまま どこかで倒れてない?
ちゃんとベットで寝てるかな・・って。

図星(汗)

いつも心配かけてゴメン。






そんな休日。



2005年05月14日(土) 欠片(カケラ)

『記憶』

忘れてしまいたいのに
忘れられないことがある

覚えていたいのに
こぼれ落ちていく記憶がある




『鍵』

二度と開けられない鍵を
捨てられずに
幸せの形見のように持っている




『理由』

理由なんていらないのにね
理由がないと不安になってしまうんだ

何故 ただ そのままを 信じられないんだろう
いつから ただ そのままを 信じられなくなってしまったんだろう

形のないものを どうして形にしようとするのだろう
わたしは こんなふうに




『五月の雨』

薄いレースのカーテンのように
景色を覆って穏やかに降り続く

もどかしいような
人恋しさの中で

想い出に絡めとられて
静かに沈んでいく



                               ゆうなぎ 
---------------------------------------------------------



ツヨサの意味 を考えている。
ツヨイコト って何だろう。

見せないナミダ
取り繕うチカラ

ツヨク見えるニンゲン は いっぱいいる。


ガンバルコトは悪いことじゃない。
だけど 何処まで頑張ればいいのか
いつのまにか わからなくなって
ガマンしてガマンして壊れる。

壊れても見せないようにバラバラになった破片を隠して
また 頑張ろうと する。


あなたはツヨイヒトだ と言われるたびに
ココロの中で苦笑する。


こんな ツヨサ なんて 欲しくなかった。
これを ツヨサ と呼ぶなら
そうじゃないと生きていけなくなるから。

タスケテと声を嗄らして叫んでも暗闇に吸い込まれるだけ
それを身に沁みて知るから 傷だらけで蹲っても
またフラフラしながら立ち上がって戦場に赴く。

生きていく ということが 今 どうしても必要だから
ご大層な ツヨサ なんてものじゃなく
ガタピシと音を立てる破片を拾い集めて
こぼしながら繕っては また 生きる。


優しいカオをした人たちのコトバは
何もかもが的外れで滑稽なほど残酷。

薬の力でココロ麻痺させて
ずり落ちそうな笑顔の仮面で隠して

これができることを ツヨサ と 呼ぶのか?

腹の底から沸きあがってくる苛立ちを呑みこむ。



こんな ツヨサ なんて 欲しくなかった。



ごめん。

今日だけは やっぱり笑えそうにないや・・・。




2005年05月13日(金) それでも。

命の重み だとか
生きる意味 だとか

そういうキレイゴトだけで
どうにもならないモノが
沢山・・数え切れないほど沢山あることを
哀しいけれど 知っている。

知っていて それでも やっぱり
生きてくれ と祈る。



今日 飛び降りたその人の名前も顔も知らない。
だから 心の奥の苦しみと絶望の深さを
わかるなんていえる筈もない。

それでも 他人(ひと)の痛みというには近すぎる感情が
心を乱し続けている。
分岐点でほんの一歩ほどずれただけのような気がするから。
今 此処に居るのか 其処にいるのか の違いは。



キレイゴトの言葉が
苦しみ抜いている心に意味を成さないことくらい
わかっている。
それは身をもって わかっている。

それでも それでも



しがみついても髪振り乱しても
情けないみっともない姿晒そうとも

生きよう。

お願い。
お願いします。

生きてください。
どうか

どうか。

生きましょう。

わたしも生きるから なんて言葉が
力などいくらも持たないことは承知で。

それでも

何ものかへの意地でもいい。
強がりでも
限界への挑戦でもいい。

ただ 生きて
明日という日に存在するということを
ただ それだけが 何より苦しく難しくても。

それでも。

言葉は上滑りするばかりで
想いはもどかしいほど虚しく木魂(こだま)する。


それでも

それでも

それでも。



生きてくれ と泣くように祈る。

生きよう と自分に言い聞かせる。




2005年05月12日(木) 今日の出来事

通院日。

いつものように でもちょっと早めに病院に着いて。
いつものように名前を呼ばれて診察室に入って。
様子を聞かれて 最近のストレス状況とか今の精神的な状態とかを
答える。

ストレス状況は先生も言われていたけどどうしようもないもの。
環境を変えることは無理だから。

だけど 先生にも話したけど少なくとも感情の振り幅が極端じゃ
なくなった。これは今のわたしには良い事だと思うし これで
日常生活 保ててる。
以前は とにかく落ち込みの深さが凄かったし ギリギリの不安定さで
常に揺れていた。壊れる一歩手前のわたしを救ってくれているのは
安定剤であるし抗鬱剤だ。

わたしとしての わたしの感情 は薄い膜で包まれていて それが
わたしには哀しくもあるけど それでも今 生きていく為に
それは必要なことだと納得するしかない。

転院することになった。
今の先生も良く知ってらっしゃる今の病院のすぐ近くの
心療内科・精神科の専門クリニックへ。
紹介状を書いてくださったので 電話してそれを持って
行けばいいとのこと。

「転院しても提携病院であるし いつでも何かあればこちらに来られて
かまわないですからね。良い先生ですし安心されてください。」
との先生のお言葉。
こう言って貰えるのは有難い。

不安がないといえば嘘になるけれど(新しい場所へいくのは すごく
怖いし身体が震えてしまう。言葉に詰まる。)
でも 少し落ち着いたら まず勇気をだして予約電話をして
行ってみようと思う。

すぐは ダメだ。
動けない。

外出した後、気の張る他人と会った後、会合への出席、
来客・・・ストレスのかかる状況の
翌日は特にものすごく心身ともに辛い。

そんな時に限ってまた続けて色々あったりするから
(そういえば 明日も亡夫関係のお客様あり)
緊張感とストレスがなかなか解けずに
その後 数日 情けないが ほとんど最低限の家事以外は寝込むような
状態になってしまう。

とにかく 薬飲んで頑張る。
何とかする。ずれかかった仮面でも付ける。スマイル。

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それでも

人生って不思議なもので
やっぱり悪いことばかりじゃない。

どれだけ どん底にいたりしても

いや 何もかもが ほんとに真っ暗闇に見える時には
そんな言葉も 確かに虚しいんだけれど

それでも
それでも
ちょっとだけ ほんの一筋だけ
光が射した一瞬に小さな芽を出した
双葉を見つける時もあるし

暗闇の中で ほんとに偶然に でも
暖かい指先に触れることがあったりして

どんなにささやかなものでも幸福の種はあって。

それは暗闇にいなければ見逃すような仄かなヒカリだったりして。


笑顔の仮面 でも いつか それが本当のココロからの笑顔に
なることがあるかもしれない。

それが 明日 というものの可能性。
それだけは 誰にも絶対に 否定できないコト だ って。

だから さ

笑おう。
笑いたいじゃん。
笑ってたいじゃん ってね 

思うんだ。


      ***
 

うん。

そう。
信じる。

わたしも。



2005年05月11日(水) 空に残る月

 「空に残る月」

 そして 朝が来る
 宙ぶらりんのまま
 また今日が始まる

 寂しさとか切なさとか哀しみとか みんな
 ありきたりなものばかりね
 けど その ありきたりなもので
 人生の半分は できてる

 コーラの一気飲み
 炭酸にむせて
 一人で泣き笑いした
 白い冷蔵庫の前

 窓を開けて深呼吸する
 涼やかな風を胸に
 穏やかに絶望していく
 静かな静かな時間

 まだ笑える
 それでも きっと たぶん

 そっと 見上げれば
 明けはじめた蒼(あお)に

 薄く光っている

 空に残る月
 
               
                  
                                  ゆうなぎ


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今日は心療内科の診察日。

多分 次回から転院になるのでそのお話も
聞くことになると思う。

病院へ行くのはいつもやっぱりきつい。
でも 行かなきゃ進まないから。

いってきます。



2005年05月10日(火) アイ。

怖い。

失くすのが
知らされずに少しずつ遠ざかっていかれるのが
重いと感じられるのが
消えて行くのを見るのが



笑う。

望まれるポジション
傷つきたくないから優しさの仮面
期待に応える為に
失わない為に



大丈夫。

他に何が言える?
強がりでもヤケッパチでも
仕方ない それしかない 自己暗示
言い聞かせるコトバ 繰り返し



苛立ち。

自分に
世間 という名の顔のないヒトの群れに
現実に
この臆病な震える指先に



寂しさ。

消えない
無くならない
ぺたりと貼りついて
トテモ トテモ サムイ



隠蔽された願望。

貪欲に貪欲に
キリがなくなるほど
許されれば何処までも
欲しくなる 欲しがる


ゼリーみたいな
柔らかく固まったアイの海の中に
絡めとられて
丸くなって眠り続けたいと いう
見果てぬ ネガイ



※禁止事項(ジブンへ)

何処までも欲しくて堪らなくなるから
与えられても与えられても不安で信じられないから

モトメテハ イケマセン。






あからさまなウソツキ。

アイ ナンテ シンジナイ
アイ ナンテ モトメナイ
(ウソツキ ウソツキ ウソツキ)



絶望 と 希望 の ハザマで。




聞き分けのないココロ。

ホシイホシイホシイ
モット アイ ヲ クダサイ
アイ ヲ クダサイ

アイ ヲ・・




2005年05月09日(月) 水族館

GWは実家と自宅を行ったりきたり。
合間に 子供からのリクエストの水族館。

カゾクで最期に行ったのがこの水族館だった。
もう体調のかなり悪かったアノヒトは終始イライラしていたけれど。

それでも子供にはオトウサンと行った想い出の水族館だから。
無邪気な笑顔に応えて
薬の力借りてココロ塞いで足踏み出す。
ちょっとぎこちない笑顔だけどゴメン。 

さすがに人・人・人・・家族連れ・恋人同士・・
ちょっと薄暗い深海のような館内の水槽だけが明るくて
別世界。小さな海。

泳ぐ魚・・深海魚に熱帯魚に・・ちっちゃいのにおっきいの・・
色々 いろいろ イロイロ

手を繋いで あっちの水槽 こっちの水槽。
ガラスに顔くっつけて 歓声あげながら見てる顔が可愛い。

帰りがけに買ったキラキラしたイルカのキーホルダー
ずっと握り締めてる。
落としちゃうよ〜 って言っても「大丈夫だもん」って
聞かない。まったく頑固(笑)

わたしも ちょっと変わった栞をKへのお土産に。
今度 小包に入れて送ってあげよう。
携帯写メールで撮った熱帯魚の画像と一緒に
"今 子供と水族館。お土産買ったからね〜"って一言メールを。

Kからの「ありがと〜」と「疲れてるだろうから帰り気をつけてね」
の折り返しメールに また画像付一言メールの返信して。

自宅に帰りついた時には ほんとクタクタだったけど
少しでも楽しい想い出できたら良かったって思った。
無理した甲斐あった。


そうしてまたGW明けの学校。

楽しく過ごした反動が心配でたまらない母。
しんどくなく学校に行けたらいいね。

わたしの診察日も二日後。
お母さんも頑張るから・・さ。

ゆっくりゆっくり 水族館で見たお魚さんみたいに
真っ直ぐじゃなくてもいいから 泳いでいこうね。

一緒に。


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パクパクと必死で口開いて水面の酸素を吸ってる
弱った小さな孤独なサカナ。

海は広すぎて
サカナは小さすぎるから
息することだけで精一杯で

見えないけど
何も見えないけど

だけど
孤独なサカナは一匹だけじゃない

みんな
弱った孤独なサカナ


広い海でそれでも今日も泳ぐ

ちいさなちいさな サカナたち



2005年05月08日(日) 距離感


好きなヒトほど大切にしたいヒトとほど保つべき距離感がわからなくなる。

臆病な小動物みたい。
いいのかな?大丈夫なのかな?って何度も何度も確認して
それて近づいて頭撫でてもらったらもう嬉しくて。
無防備なほど晒して信じて。

それでも気配には敏感。
だって他の人が普通に知ってる適正な距離感のとりかたが
わたしにはわからないから。

つい もしかして知らずに境界線に踏み込んでしまうのが怖い。

いつもなら張り巡らした探知触手で少しでも触れたら
マッハのスピードで飛びのけるのに 信じて開いてしまうと
甘えがどこかで出て。つい心得るべき距離を忘れそうになる。

イツカ キミモ イナクナルノガ コワイ

甘え方が極端にヘタ。
ゴメンナサイとダイジョウブが口癖。

キミが好きです。アナタが好きです。
とてもとても。

だから。 言ってください。
境界線もしも越えていたら。

そしたら ちゃんとマッハのスピードで跳び下がります。
望む距離まで。そして望む形に。

だから どうか ダマッテキエタリシナイデ。


怖いんです貴方がいってしまうのが。




怖いんです。


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小瓶を拾ってくださったあなたへ

ありがとう。
こんな小さな小瓶 拾ってもらえるなんて思わなくて
でも ココロの何処かで
もしかして
もしかしたら
とか祈るように期待してるそんなジブンがいて。

だからなおさら
なおさら

嬉しかった。
声を聴かせてくれてありがとう。

嬉しかった。
本当に
本当に
嬉しかった。

ありがとうございました。

言葉にならないまま。
              ゆうなぎ




2005年05月07日(土) ちいさな小瓶

何だろう この 得体の知れないような 心細さ は。









どうしようもなく何も考えられずに
何も見えなくなって
指先をぴくりと動かすのも億劫になって
自分が空洞になったような
そんな。


泣かなくなった。
泣けなくなった。

薬のおかげ。
感謝してる。
感謝 するべき だよね。

不安定な時のわたしは苦しかったからもっともっと。
それじゃやってけないほど追い詰められてたから。

今は そう モヤがかかって
薄く少しずつ麻痺してる。
だから気持ちが落ちてもこのぐらいで済んでる。

だから 感謝。
たとえ 自分が遠く霞んでいっても。

立ってる。踏みとどまっていられる。この有難さ。







それでも時々声が聴きたくなって
ネットの海を彷徨う。


声を聴くのが怖くて
だから こうしてここにひっそりといるのに。


そのくせ 
時々 なんだか無性に
声が聴きたくなってね。


どんな声を?
わからない。

どうして声を?
わからない。

誰の声を?
わからない。


そんな無理。矛盾。

それなのにどうして


声を

声を

声を


求めるのはココロの奥の


声を

声を

声を


大海原に手紙入れた 
ちいさな小瓶を投げこむような。


書かれた文字は



アナタの

声を

声を

声を

聴かせてくれませんか?




拾ったひとが途方にくれるような
漠然とした

願い。







波に飲み込まれて
消えた

ちいさな小瓶 



ひとつ。







どうか

声を
どうか
 
わたしに。





2005年05月06日(金) 年月

若かった頃の自分が好きだと思うわけじゃない。
なんていうか滑稽なほどの自意識過剰とへんてこな意固地さと
それを包んで隠して(るつもりで)良い子の仮面。

いや 何 ありきたりの例えで笑っちゃうけど
単に煙草は体質が受け付けず 非行という名のつくものは
ただあまりの小心者でできず というだけで だから
自慢できるとはいえないイイコちゃんぶり。

その分 内側はひねてたり自分を持て余してたりしてた
ような気がするから一番 やっかいかも。

変な所で一本気で周りが見えなくなって突っ走って。
御伽噺(おとぎばなし)のハッピーエンドを信じてて。

優しさを装いながら傲慢で
正しさを盾にして残酷で でも それを迷いもなく信じていた。

あの頃。



もう とても若いとはいえない年になって
いろんな知りたくなかったことまで知って
可能性も進む道も 残されていないわけではないというキレイゴトを
確かに否定もしないかわりに苦笑いで呑みこむ。

若さという確かな可能性の光を羨んで
遠い目をしている自分に 
此処までもう来てしまった自分に
愕然と する。



それでも きっと 諦めないんだと思う。
どれだけ 諦めたと口にしても
諦め悪いのだけは死ぬまでなおりゃしない。

ああ 諦めてやるもんか って
こうなりゃ意地でも。

生きること。
もしも。
明日。



みっともなく足掻いてやるさ。

確かにできることなんて限られてて
今なんてそれでなくても残り少なくなった時間を
とてもじゃないけど有意義に過ごせてるわけじゃなくて

そりゃもう。



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実家にいる祖母はもうとても沢山生きていて
だから 今 どんどん子供に還ってる。

忘れたり困らせたり駄々こねたり
キレイゴトじゃない大変なことが
介護って名前のつくものには沢山あって。

それでも 例えば 手を握ってゆっくりと他愛無い話とか
してるとね。話しながらそうっとほっぺたに触れたりするとね。
すごく柔らかな顔して 嬉しそうに笑ってくれるんだよ。



父も母もわたしも みんな
時には困ったもんだよね・・って腹立てたりしながら
それでも いとおしくて。
その命が 存在が そこに居てくれることが
それだけで。

だから 一日でも一分でも一秒でも長く

側に
わたしたちの側に
いてくれることを
願ってる。


できの悪いまま大人になって年を重ねてしまった孫は

命 ってそういうものだって
シワシワのシミだらけのその手の温もりから
今も ずっと教えられている。



2005年05月05日(木) 風が吹いて

今の家は日当たりと風通しがいい。

初夏のこの時期のお天気のいい日に
ごろんと横になって目を閉じると

風が通り過ぎていって
遠くで鳥のさえずりのようなものが聴こえて
薄く目を開けると
小さな鉢植えのグリーンが揺れているのが見える。

笑われてしまうほど単純かもしれないけど
これも 確かな
ささやかな ささやかな しあわせ。




想い出していた。



昔の アノヒトと見た風景と頬に受けた風

子供の遊び疲れた寝顔のおでこにキスした時に感じた風

4月 Kの隣で笑っていた 木漏れ日のベンチを通り過ぎていった風 



風が吹いて

想い出して

小さく笑って
もう一度 目を閉じた。


風が吹いて

思い出して

小さく笑って
もう一度 目を閉じて







一粒だけ

ほんの一粒だけ






何故だろう






涙が
こぼれた。



2005年05月04日(水) 正義ノ イミ

その顔は歪んで醜かった。

投げ付けられた言葉以上に
そのエゴ丸だしの状況の醜さに耐えられず
そうして わたしは逃げた。
逃げて 憎み続けた。憎み続けて いる。 今も。
たぶん これからも ずっと。



忘れられず忘れようとも思わないから
時々 開かずの扉は不意に開き わたしは思い出して
また何度も何度も 吐く。

もう 空っぽになってもいいはずなのに
それでもそれは詰まってつかえている カタマリ。
無くなったはずのものが 後から後から吐きだされる。

そんな時のわたしの顔は多分やっぱり同じように
人を耐え難くするほど醜いだろう。

知りながら でも 憎む。 ずっと。



絶対の正義ってヤツを信じることができるなら
楽なような気がする。 実際 信じてた幼かったあの頃。
それは必ず自分の側にあると。
純粋という名の残酷さ。迷いの無さ。




憎悪している。憎悪し続けるだろう。
憎悪されていて。憎悪され続けられるだろう。

現実。

正義ハ ワレニアリ 哀しいほど滑稽で醜く。

それでもそう信じていないと
どうしても生きていけない時もあるんだ と いうこと。



ツヨクもヤサシクもありません。
わたしが持っているのは
削りながら取り繕う ツヨサ と 
粉々に壊したいほど脆い ヤサシサ ばかりで。


醜く傷つき傷つけ生きてる。
みんなどこかに傷抱えて隠して。
きっぱりふたつになんて分けられるはずない。

一点の染みひとつ無い白がないかわりに黒一色の世界もないことを。


それを
それだけは
知った。


沢山のものを引き替えにして。



2005年05月03日(火) 此処(ここ)から

はじめるのは
はじめられるのは
いつも
やっぱり
どんなことがあっても

此処から。
此処からだけ。

どれだけ泣き喚いても
パニックになっても
完全に粉々に壊れても壊されても


此処に立っていることを
認知することから。


怖くても
不安でも
恐れても
打ち勝てなくても
震えが止まらなくても

時に逃げ出しても
みっともなく這いずり回ろうと


棄てられないもの が
此処だ。


此処は

わたし自身
あなた自身

誰も自分自身を完全に棄て去ることはできない。
それがどれだけ酷(むご)いことでもそうなんだよ。


涙と鼻水で顔グシャグシャにして叫び続けた声はとうに枯れて
生きる意味だとか希望だとか そんなキレイゴトにイラついて
わかったような言葉を憎悪して 
そうして 絶望して。


でもだからそれでも


そんな現実でも棄てるな。
借りていた命を返す最期の瞬間まで諦めるな。

これはエゴで独善で押し付けで勝手な言い分。
それでも それでも 

ゆずれない願い。祈り。


わたし という名のアナタへ
ワタシ自身から

わたしへ。


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ツヨクなんかないよ。

わらってしまうほど
ナサケナイほど。


だから言い聞かせる。
誰でもないジブンに。








何度も。





2005年05月02日(月) 深層恐怖

昨夜 Kから
長時間の座り仕事で腰を痛めたみたいだという電話があり。
それ自体は確かに良くあることだけど かなり痛みが酷いようで。
湿布をしても痛みが取れないまま 朝を迎えたようなので
今日 救急病院で見てもらうことを勧めた。

ちょうど整形外科の先生がいてレントゲン撮っても異常なく
とりあえず痛み止めを貰って帰ってきたと昼過ぎに報告Tel。

夜になっても芯の痛みはまだあるようだけど薬のおかげか
だいぶ楽にはなったらしく 「早めに休んで様子をみてみるね」と
メールがあった。


わたしは昨夜からKから聞いた症状とそれが当てはまる可能性の
ある病気の検索をずっとしていた。
馬鹿みたいに何も手につかなくて
食欲も全く無くなって。
どうにも心配で堪らなくて。
ほんの少しの不安の芽でも摘み取って安心したくて。


他人から見れば多分心配性にもほどがある と思われるだろう。
けれど わたしには病気に対しては過敏なほどの怯えがある。

怯えというよりも恐怖心。
深層心理に刻み付けられた。

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アノヒトの時も始まりはほんの軽い小さなモノだった。
でも それが最期にはその命を喰い尽くした・・。


もう 嫌なんだ。耐えられないんだ。
命(ひと) を 失くすのは。
それを 見ることは。

アノヒトが逝くまでの時間をこの目でずっと見ていた。
目を閉じることも耳を塞ぐこともできず 
ずっと見ていた。
 
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怖いんだ。怖くて堪らないんだ。
遺されることには もう耐えられそうにない。


Kは笑って 大丈夫だよ っていう
心配しないでいいからね って


もちろん 大丈夫で
ほんとに心配性なわたしときたら
おかしいよね って自分にも言い聞かせる。



でも 身体の震えが止まらない。
怖くて怖くて怖くて
もしも 今度 この命(ひと)を失くしたら
わたしは発狂する。

耐えられ ない んだ もう
それだけは ほんとうに お願い どうか。

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何もできない。
何一つできない。

どんな時も
どんな運命にも

それでも
だから
祈る
願う

無力な無力な
この掌握り締めながら。

祈り続ける

お願い
お願いします
どうか
どうか

もう



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そうして



わたしは

最期まで
発狂しても
辛いと耐えられないと
醜く悪態をついても
その力さえ無くなって
ただの息をするモノになっても

自分から命を捨てることだけはしまい と
そう言い聞かせる。
根性も勇気もないから
何処まで貫けるかわからないけど
みっともなく足掻くだけ足掻いて終わるかもしれないけど

それでも

それは
もしかしたら

ちっぽけな臆病者の わたし の 

精一杯の密かな反逆の決意かもしれない。
掠れて声にならないけれど雄叫びかもしれない。


運命という名の神様への。





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:誰かへの報告みたいなもの:


「キノの旅」遅ればせながら 読んでます。
たまたまアニメの方から2話ほど偶然見たのが始まりだけど。

辛い話や考えさせられるような物語は 
この所 耐えられなくてずっと敬遠してきたのだけど
不思議と この物語は読みたい と思って
一気に今まで文庫で出ている全巻を買ってきてしまいました。

淡々とそこにありのままに差し出されているだけだから
わたしにも読むことができるんだと思う。

そこにあるのはそれぞれの時間と命と運命と
デフォルメされているようでいてとても
ある意味 ありふれている何処かで重なる物語。

そうしてキノは旅人。
それ以上でもそれ以下でもない。

ただ 抱えて背負いながら 旅を続けている。


勝手な解釈と思い込みかもしれませんが。
キノの旅に魂を寄り添わせてみたくなったのかもしれません。

そんなことを想いながら。



2005年05月01日(日) 形のないもの

時々 

どうしようもなく
途方にくれるほど
寂しくて堪らなく なってね。


どうしようもないこととか
自分の変えられない立ち位置ってのが あって
それは ほんと仕方ないこと でね。
  

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それでも

ひとつのものの中には
清濁が
裏表が
明暗が
喜びと哀しみが
決して一色(ひといろ)で無く あるってこと。



わかってるつもりなんだよ。
頭では ね。これでも。

形を求めても それじゃキリがないんだ。
掴んだと思っても
それはすぐに形を変えるから

変えるたびに また 見失って
掴んでた裾 放してしまって
迷子になったコドモのようなキモチになる。



形のないものを形のないものとして
ちゃんと知ること。



清 善 晴 だけでないこと。
濁 悪 雨 だけでもないこと。

全部が渾然一体となっていることを
認めて そうして 許して。
そうすれば きっと・・・。



ムズカシイ ね。


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信じるってことが とても怖くなってね。

指先を伸ばすことさえ なけなしの勇気で
それでやっと伸ばした指先が触れると 壊しそうでね。

だから 確認 だとか 約束 だとか
そういう蜃気楼のようなものが すぐ欲しくなるんだ。

ココロ も 想い も
全部 形のないもので
形にしようとするから 失くしてしまうんだと

知っているのに ね。

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時々 

どうしようもなく
途方にくれるほど
寂しくて堪らなく なって。


啼くんだ貪欲に

ココロが。

求めて 求めて ね。

馬鹿 だね。

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ありがとう。

今日も生きてます。
明日も生きたいです。
生かされている限り。

存在に感謝。
うん。

そう思う。それが見知らぬ誰かの希望に
なることだってあるって。



明日には 笑えるってことを
最期の瞬間まで信じられる人間になりたいって
切実に思ってる。

形のないものを そのまま 無心に信じて
そう ただ 一心に。結果なんてものをじゃなくて。

信じたいと思った。
信じられたらって 泣きたい様な切なさで

願った。


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