ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2008年07月05日(土)  ©  エピソード #4 油断してはいけません。


翌日、目を覚まして
まだ怒ってるんだろうなぁ、今日は連絡無いだろうなぁ、と思いつつテレビを見てた、ワタシ。

ガチャガチャ
本人、登場・・・ビックリした。

リビングにやって来て、ソファーに座ってるワタシの前に立ち
『俺の言いたい事、解るか?』
と、言った。

『連絡しなくてすいませんでした。』と言うワタシに
『お前、ホントに解ってんのか?』と、再度言う。

晃 『はい、解ってます。』
泰 『ホントだな?』
晃 『はい、すいません。』
泰 『お前、俺が夜勤って知ってたよな?』
晃 『はい・・・怒ってたし連絡しろって言わなかったから・・・。』
泰 『今度からは絶対にしろよ。』
晃 『はい。』
泰 『絶対、だぞ。

俺様は、子供なのか?
何とかお説教も終わったので、其のお店であった事を話した。

晃 『あのね、圭ちゃんの従姉妹に似た人が居たよ。
   自信無かったから話掛けなかったけど。』
泰 『あぁ、あってるよ。あいつ居たよ。』

・・・・・何で知ってんの?



まぁ、此の日だけだと思うけど。汗。



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2008年07月04日(金)  ©  エピソード #3  リベンジ?


仕事上アフターと言うモノがあって
店が終わった後に、お客さんと飲みに行ったりするのだけれど
泰史も嫌がるし、ワタシも嫌なので、あまり出向く事は少なかった。

出る時も、なるべく彼には言わない様にしていたし
言わなくちゃいけない時も、”お客さんと2人”とは言った事は無かった。

そんな中、此の日はワタシも彼も知っている人のお店で働いてた子が
新しくお店をオープンすることになってたので
お祝いの挨拶に、其処へお客さんに連れて行って貰う事になった。

お店に着いて暫くすると、彼から電話があった。
あぁあぁあ、掛かって来ちゃったなぁ・・・
此のお客さんと出る日は、決まって電話が鳴る。男の勘、なのか?

泰 『もしもし?もう終わったのか?』
晃 『うん、もう終わるけど、●●君〔共通の知り合い〕のお店にお祝いに行かなくちゃいけないんだ。』
泰 『客と行くのか?』
晃 『うん。』
泰 『客と2人でか?』

いつもなら、お店のみんなで行くとか言ってごまかしていたのだけれど
先日の一件もあるので、本当の事を言った。

晃 『そうだよ。□□〔●●君が働いてた店〕にも寄ろうと思うけど、なるべく早く帰るね。』
泰 『あっそう。』プチっ。

まぁ、よくある事だ
気に入らないと、彼は電話を途中で切る。

気にせず1軒目を15分程で出て
2軒目に入った処で、メールが届いた。

”俺も人の事言えないけど
 やっぱり2人は何か腹立ってきた
 仕事終わったら〔晃邸に〕帰るって言おうと思って
 電話したけどやっぱりやめる
 イライラしてるし。”

そっかぁ、と言うかやっぱり不機嫌なんだなぁと思いつつ、返信する事もしなかった。
そして3軒目に、共通の知り合いのマスターのお店に行った。
彼も時々行く其のパブ
彼の可愛がってる男の子も居る。

普通に飲んで、話して、ワタシにしては遅い午前4時
そろそろ帰ろうと思った時に、電話が鳴った。

出なかったけどっ。

そしてお客さんと別れ、帰宅したのが、午前4時半過ぎ。
またしても電話が鳴る。

今度は恐くて出られなかった。あは。

絶対に何時に帰ったか聞かれるだろう
でも4時過ぎなんて言った日には、”お前、早く帰るって言ってたじゃねぇのか。”
とか、何とか言われて、喧嘩勃発に違いない
まぁ今時点で怒らせて仕舞ってる事は置いておいて、だ。

結構前から帰ってる振りをして、帰宅時間は曖昧にしよう!と、思ったワタシ。



電話を切られたから掛け直す、とか滅多にしないワタシ
其処がワタシに対して、彼がイライラする処でもあるのかもしれ、ない

けど
怒ってる時に掛け直してもロクな事になんないよ、きっと。
と、勝手に思うワタシ。

ワタシがプチっと切った方なら、掛け直して欲しいと思うんだけど
だからこそ、敢えてしません。

此れは、彼と関わりあい始めた当初からワタシが徹底している処、でも、ある。



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2008年07月03日(木)  ©  エピソード #2  言い訳大王到来。


まぁ、そんな事がありました。えぇ。
そして、其の後の電話の開口1番は『純、何て言ってた?』の、彼。

えっと
えっと、です、ね。

純よりも俺を気にしろよ。

彼の中では、ワタシは理解してくれていると言う認識なんでしょうね
まぁ、いいけどさ。

で、純から聞いた話を彼にしたら
『でも俺、あいつ〔ミオちゃん〕に、今〔ワタシが〕居るから今度お前にも紹介するって言っておいたから。』
ですって。

へぇー・・・で?

潔白、なんだ、と
俺は何も疚しい事はしていないんだ、と
まぁ、そう言う事が言いたいらしい。

もう如何でもいいわ
実際、ワタシは大して気にしていない訳だし。
面白くは無いけどなっ。



ただ、言い訳大王になるくらいなら
動揺しまくって電話掛けて来るくらいなら
目撃されて焦る事はしない方がいいんじゃないかなぁ。

まぁ、面倒なので何も言いません
貴方がワタシを好きなら其れでいいです。えぇ。
黙って貴方に付いて行きますよ、ワタシ。



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2008年07月02日(水)  ©  エピソード #1  其れは妹の発言、なのか?


此の日、いつもの様に彼から連絡が入った。
日勤なのでバタバタしていたの、だろう、仕事が終わったら寝ると言って、居た。

彼曰く
『帰るって言って帰らなかったらいけないから、寝るって言っておく。』
だ、そうだ。

そして、少し早めに出勤するワタシに、如何して今日は早いんだ?と聞いたので
『〔友人であり、店のママの〕純が同伴だから。』と答えた。

そして午後7時開店、色々する事があって開店前からバタバタして居た処に、店の電話がなった。

こんな早くから面倒くせぇなぁ・・・。

そう思いながら、電話を取った。
『お電話有難う御座います、スナック●●です。』
此方の声の調子を伺う感じで、相手が聞いた。
『晃・・・ちゃん・・・?』
『そうですけど?』
『あぁああ、晃?』

・・・・あんたかいっ!
電話の相手は泰史、だった。

『如何したの?』
ワタシの勤めるお店は携帯禁止だけれど、通常の用件はメールで済む
だから、店に電話を掛けて来る、と言う事は、急ぎの用件か如何しても伝えたい事がある時のみ。

泰 『いや、知り合いが飯食わせてくれるって言うから出掛けたんだけど・・・』
晃 『うん、行けばいいやん。』

何だか動揺して経緯を話し出す彼。

泰 『いやさ、妹みたいな奴が居てさ、そいつがパチンコで勝ってて仕事の時間に間に合わないから
   飯おごるから、同伴って言う事で、店に付き合ってくれって事になってて・・・』

相手、女かよ。

晃 『あ、そう。〔彼の友人圭ちゃんの従姉妹で彼も妹みたいに可愛がってる子〕●●ちゃんって子?』
泰 『いや、違う。ミオって言うんだけど、まぁ今度会わせるけど。』

誰だよ、そいつ。汗。別に会わせてくれなくていいよ。

晃 『ふぅん、で?』
泰 『そんで、飯食いに来たんだけど、純が居てさ。』

あら、何て偶然!
御飯屋さんで、同伴中の純と出くわしたらしい。

泰 『あいつに、お前何してんだ?って言ったら、其の侭そっくり返すわって言われて。』

そりゃそうだ
純もビックリした事だろう。

晃 『何してるって、純は同伴だって言ったでしょ。』
泰 『そうなんだけど、事情を説明しようとしたら、みなまで言わなくていいって言われてさ。』

そりゃそうだろう、純は、お客さんと一緒なのだ
てゆうか、純に事情を説明する必要は無いと思うんだけど・・・?

お前、どんだけテンパってんだよ!

晃 『其れで?』
泰 『いや、純が誤解してると思って。』
晃 『貴方、今、その子と2人なんだよね?』
泰 『うん、けど親父が後で店に来て合流するから。』
晃 『ふぅん、でも普通誤解するだろ、貴方自分を誰だと思ってんの?てゆうか、ワタシも誤解するわ。』

まぁ、其の後も少しやり取りをして電話を切ったワタシ達。
てゆうか、此の人、何やってんだろ。てゆうか、動揺し過ぎだろ。

そして、暫くして純から電話があった。

純 『晃?泰ちゃんが居るんだけど?』
晃 『うん、遭遇したらしいね、店に電話があったよ。』
純 『やっぱり?俺に気付いてすっごい動揺してさ、説明し始めるから、みなまで言うなって言った。笑。』
晃 『うん、聞いた。笑。』
純 『お前何してんの?って見りゃ解るだろ、同伴だっつーの。』
晃 『あははっ。』
純 『ビール2つ言うた後、外に出て行ったから、あんたに電話してるんだなっと思って面白かったわ。』
晃 『何か、色々説明されたわ。純が誤解してるかもしれないからって。』
純 『どんだけ動揺してんだ。笑。』

暫く話して電話を切った。
お店の閉店後、純から夕方あった事を聞いた。

其の子はきっと、動揺して純に説明をしている泰史を見て
純を泰史の彼女だと思ってるっぽい事。

そして、純を泰史の彼女だと勘違いしてるっぽい其の子は、純に挑戦的だった、事。



・・・・・・
妹にしちゃおかしくないか?

100歩譲って、泰史が妹みたいだと思って居ても
相手の子は、そうは思って居ないと思いますが?



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