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コミュニケーション。
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2017年02月14日(火)




今赤子と寝る部屋は、明かりを消すと真っ暗になる。
世話をするのには少し不便だが、
眠るのには私の好みだ。


真っ暗ななか、赤子を抱いたまま、
布団に横たわる。
そのまま腕枕で眠るのが、いちばん時間の稼げる方法だ。

赤子と密着して、息づかいをひたすら聴く。
体温を感じる。
至福としか言い様のない時間だと思った。
例え次に目が覚めたとき、感覚がないほど腕が痺れていても。


2017年02月07日(火)





赤子は生後25日を迎えた。
今日は布団には寝ない日と決めているようで、延々と抱っこさせられている。



前回の日記のあと、夜には何もなかったが、
朝から軽い生理痛のような痛みがあった。
ちょうど健診の日だったので、これは始まったに違いない、
タイミングよいと思ってドヤ顔で行ったら、
「始まってはいるけどまだまだ。週末かな」と言われてしまい、
ではこれが噂の前駆陣痛とやらか、と落胆して帰宅した。
週末まで続くのか、これは辛い……と。


が、昼過ぎから痛みが本格的になり、
これはやはりキテるのでは、と思ったが、健診で言われた一言を気にしてしまい、
結局5分置きになってから病院に行って、助産師さんから軽く怒られた。
16時半に着いて、あまりに展開が早いので助産師さんをバタバタ慌てさせながら、
17時55分に次女が生まれた。


その日の手帳には、「誕生!おめでとう!」と書いてある。
既に他人事だ。



確かにいちばん最初のきっかけは私たち夫婦であろうが、
その後は勝手に大きくなり、勝手に生まれてくる日を決め、
私は展開をひたすら受け入れるしかないのである。
出産のとき特にそう思ったが、そもそも妊娠期間からして、
私は強いて言えば食事するくらいで、彼女の指や内蔵を作ってはいない。
私は彼女が生まれる手助けをしただけなのだ、そしてこれからもそうなのだ、
と強く思ったことだった。
今のところ、何の異常もなさそうで、安心している。



可愛いフィーバーになるかと思ったがそうでもなく、
産後鬱は自覚したが世話したくないということはなく、
可愛がりながら抱き、世話は淡々とやり、
時には泣かせながら家事をしている。
昔はやたらと睡眠時間にこだわっていて、
妊娠がわかったときも「やっと一晩寝られるようになったのに」と考えるほどだったのが、
意外とすっと起きられる自分にはびっくりした。
ある意味年齢なのかもしれない。


子どもたちはとても赤子を可愛がってくれる。
上の娘はまだ不安定なようで、不機嫌もわがままも満載だが、
妹には向かわずたくさん可愛がってくれるので、(内心は違うかもしれないが)
私たちもその気持ちに応えるつもりでいる。



昔は大きくなってからのことがわからないから、
子どもたちはずっと小さい気がしていて、大変な日々が続くのだと思っていた。
けれど完全に間違っていて、大きくなってからのほうの日々が長いのだから、
この赤子時代は本当に今だけなのだとしみじみと感じている。
感情のない顔も、表情も、
夜中起こされるのも、首が座っていないのも、全て今だけで、
しかも数ヶ月単位の短い期間のことだから、
忘れてしまうのも仕方ない、と思えて、
上2人の赤子時代を忘れてしまっている自分を、少し許せる気がした。




雪絵 |MAILHOMEBLOG

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