コミュニケーション。
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断じて、欲求不満ではない。 そう思う。
愛されてないと思うわけではない。 不幸だと感じるわけでもない。 私は、住むところにも食べるものにも困っていないし、 可愛い息子がいるし、 多分、浮気もされていない。
これでセックスレスを悩むのは、贅沢だ。 私の理性がそう言うので、 私の心が寂しがっている…そんな感じ。
自分の理性に従っているほうが楽なのだと今気がついた。 心に従うのは、言葉より難しい。私には。
息子を愛してくれないよりかは何十倍もマシだと思う。 それは心から思うから、少しだけ楽になる。
じゃぁ何を求めているかは、わからない。 24にもなってこうでは恥ずかしい、と思い、 悩んでみている。
抱かれるのも、撫でられるのも、 想像でなら拒否出来るのに。 現実には自分からキスしてしまう。 その後の展開はないから、更に寂しくなるだけなのに。
…と思い、今日は逃げるように布団に潜った。 仕事の目処がつかないから、気分も向かないだろうし、 私の被害妄想や思い込みもあるのだ…と思うことにした。
でもやはり、習慣のキスがないのは寂しかったし、 求めてばかりだと思われるのも嫌だったので、 私は十分幸せを感じていると伝えに行った。
そうしたら、夫は、 アダルトサイトを物色していた。 私に驚いて、何で来るんだよと恥ずかしそうに笑っていた。
ごめんね、私は気にしないけど恥ずかしかったよね、 と私も笑い、言いたいことを言って、戻った。
男の人の感覚が違うのは知っている。 夫のそれだって、今に始まったことではない。 わかっている…理性は。 だから、笑えた。謝れた。 いつか昔、寺島に笑えたように。
どうして言えないんだろう? どうして言えなかったんだろう? 私は傷ついたと。 理性ではわかっていたのよ? あなたは私をキープしていただけで、 本命はユミちゃんだって、 あなたに言われなくたってわかっていた。 誰よりも私が。
でもそれは傷ついたわって、一言。 言えていたら、私は変われていたかもしれない。
夫に言えたら、変われるだろうか。 例え冗談混じりでも。 傷ついたから、当分触らないでねと、たった、一言。 アダルトサイトに傷ついたんじゃない。 何も言ってくれないことが寂しい。 私の笑顔を信じて、フォローしないことが。
だからやっぱり、欲求不満ではない。
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