過去ログ一覧前回次回


2008年04月03日(木) 近況報告

おひさしぶりです、小町です。
前回の日記を書いた時点では、二月から更新を再開するつもりだったのですが、その後不測の事態が起き、こんなに長くサイトを放置することになってしまいました。留守中にも様子を見に来てくれた方がいらしたら、申し訳ないです。
実はもうしばらくのあいだ書けそうにないのですが、「生きてますか〜?」というメールがちょくちょく届くので、今日は近況を少しだけ。


毎年お正月は実家に帰省するか旅行に行くかするのだけれど、今年は病院で松の内を過ごした。元旦の夜中に入院、三日に女の子を出産した。
母子手帳に記された分娩所要時間は六時間。……と言ったら、みな「初産なのに早っ!安産でよかったね〜」と口を揃える。しかし、もしあれが「つるん!すぽん!」であるとしたら、この世の弟、妹人口がこんなに多いはずがない、と思う。
たしかに初産の場合、平均十五、六時間かかると聞くから、スピード出産とは言えるかもしれない。しかし、そのスピードゆえに痛みは耐え難いものになった。
陣痛促進剤を使ったら、薬のせいかお産の進行が早く、赤ちゃんが急速に下りてきた。それに子宮口の開きが追いつかず、裂けてしまったのだ。会陰が裂けるという話はよくあるが、中(子宮口)が、なんていうのは聞いたことがない。
加えて、赤ちゃんに続いて自然に出てくるはずの胎盤も下りてこず、先生が手で引き剥がすというおまけつき。
身を引き千切られるような痛みだと感じたが、まさにその通りだったのだ。

そんな壮絶な痛みの末に産んだにもかかわらず、夜中にふと目を覚まし、隣で両手を広げて眠っている娘を見ると、いまだに「あれ?これは夢かな?」という気持ちになる。グーをした小さな手をそっと握ってみる。あたたかい。「あ、夢じゃないんだ」と思う。
彼女をおなかに入れていた二百八十日という期間は決して短くないはずだが、「実感」を育てるにはもう少し時間が必要だったみたいだ。


日記を休んでいるあいだにもうひとつ、大きな変化があった。
冒頭に書いた「不測の事態」であるが、それは自宅の引越し。この春の人事異動で夫が東京に転勤になった。
彼は地元に帰れると大喜びだが、生まれも育ちも関西の私は落ち込んだ。いつかこんな日が来るだろうとは思っていたけれど……。しかし、嫌だ嫌だと言ったところで引越しは今週末。
新居の下見に行ったとき、近所のスーパーで自治体指定のゴミ袋が売られているのを発見。うっそー、ゴミを捨てるのにお金がかかるの!?
「十枚入りで八百円……ってことは週に二回で百六十円!」
と仰天したが、こういうカルチャーショックを楽しみながら暮らしていけたらいいな、と思う。


以上、簡単に近況報告でした。
というわけで、私は元気にしています。生活が少し落ち着くまでもうしばらく日記はお休みしますが、再開したらまたよろしくね。