少し前のことだ。ある女性からサイトに設置している掲示板を閉鎖しようか悩んでいるという話を聞いた。 ……と、ここまで書いて思い出した。たったいま「サイトに掲示板を置いたことがない」と書いたけれど、そういえば一度だけあった。
先日新聞で、作家の黒井千次さんの「禁煙難民」と題されたエッセイを読んだ。 「この機会に禁煙に挑戦してみたら?ほら、成功率九十パーセントっていう禁煙本が評判になってるやん」
二十二日付けの読売新聞に、「解雇は仕方ない 親としての問題」というタイトルの投書が載っていた。 東武鉄道野田線の南桜井駅で、普通電車の運転室に30代の運転士の長男(3つ)が入り込み、次の川間駅まで運行を続けたことが10日、分かった。同社は「重大な服務規定違反」として、運転士を懲戒解雇する方針。 * * * * * しかしやはり私は、JR福知山線の脱線事故を経験し、電車で死ぬこともあるのだと知ってもなお、多くの人がいま自分が手にしている安全には“余裕がある”と思っている現実に驚かずにいられない。 懲戒解雇が妥当であるか、厳しすぎるか。私にはそんなことはわからない。
旅行代理店に勤める友人が「社長賞」をもらったという。 ちゃんとしていないふぐなら、一度食べたことがある。 * * * * * のぞみに乗って出かけた下関で、私はふぐを数切れしか食べなかった。
日記で「私事で恐縮であるが……」と前置きしたら、笑われるだろうか。 * * * * * 日記をはじめた当初から、エクセルで作った表にテキストごとの細かいデータを残している。
月曜の朝、夫を送り出してリビングに戻ると、テーブルの上の一冊の文庫本が目に留まった。読み終えて、夫が出張カバンの中から出して置いていったのだろう。 人はつい、自分が育った家庭がスタンダードであると錯覚してしまう。会社の休みが土日でないとか、平日は子どもの寝顔しか見たことがないというお父さんが世の中には少なくないことを私が知ったのは、それほど昔のことではない。 * * * * * 家族を思いながら、遠くで孤軍奮闘するお父さんたちを本の中に見て、思い出したことがある。
時代は変わっても、仕事は違っても、「弁当のフタもとらねえでメシ喰ってる」ことを妻や子どもには知らせていない男性はきっとたくさんいるのだろう。仕事の愚痴を一切言わない私の夫もそのひとりかもしれない。 「立山は気温七度、山は雪が積もってるよ。雪を見たらおでんが食べたくなりました」
昼食を済ませ会社に戻ると、休憩室は案の定、紀宮さまの話題で持ちきりだった。 純白のドレス姿の紀宮さまを見て私が思ったのは、「よく相手を見つけられたなあ」ということだった。 * * * * * 「この人はきっと本当にいい人なんだろうなあ……」
聞けば、「本は文庫化されてから買う」という人は意外と多い。 ほかの作家のエッセイであれば古い話、新しい話を前後して読んでも支障はないのであるが、うさぎさんの場合は少々事情が違う。恐竜の生きた時代が三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分けられるように、うさぎさんの人生にも「紀」があるからだ。
書店で立ち読みをした『週刊新潮』の中に、「講演会」について書いた渡辺淳一さんのエッセイがあった。 作家の講演を聴くのが好きだ。そうたくさん経験があるわけではないが、実感しているのは「ものを知っている人、いろいろな経験をしてきた人の話は面白い」ということだ。 * * * * * 内館牧子さんの講演会が月末にあると聞いて大喜びした。文庫になったエッセイはすべて読んでいる。脚本家としての活動以外にも女性初の横綱審議委員を務めたり、現在は「横綱神学」で修士号を取得するため東北大学の大学院で勉強したりしている人だ。面白い話を聞かせてくれるに違いない。
「私、ぜったい結婚する……!」 * * * * * 先週の後半、私は夫、夫の同僚夫婦の四人で上海蟹を食べに香港に行っていた。 夫にレディーファースト的な扱いをしてもらえる女性がうらやましいわ、という話ではない。
※ 前編はこちら。 ……しかしながら。
友人が勤める会社で、最近ちょっとした騒動があったらしい。 しかしながら、今年の四月に個人情報保護法が全面施行されて以降、新聞ではそれによる弊害についての記事や「行き過ぎなのではないか」という内容の投書をよく目にする。
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