村上春樹さんが映画について書いたエッセイ(『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』所収「二本立ての映画っていいですよね」 新潮文庫)に後日付記がついていた。
※ 前編はこちら。 * * * * *
五十代のサラリーマンが「定年退職したら、女房とのんびり温泉でも行くか」なんて考えるのと同じに、私には日記をやめたあとの楽しみがある。 * * * * *
※ 前編はこちら。 「いったん選んだら、つべこべ文句を言うな」と言いたいのではない。
友人を待って喫茶店で本を読んでいたら、「むっちゃムカツクねん!」という声が耳に飛び込んできた。
※ 前編、中編からどうぞ。 このあと、私は数時間歩き回ってやっとこさペンションを探し当てる。とっぷりと日は暮れ、駐車場にマイ・レンタカーを見つけたときは疲労と安堵でその場にへなへなと座り込んでしまった。
※ 前編はこちら。 「私はペンションに帰りたい」 まず、最寄駅に目星をつけよう。
友人に台湾に行かないかと誘われた。 * * * * * マッターホルンの登山口となるツェルマットという村は環境保護のため、排気ガスを出すガソリン車の乗り入れが禁止されている。例によってレンタカーの旅だったので、私たちは途中で見つけたペンションに泊まることにし、そこの従業員に宿の車で村の手前まで送ってもらった。
友人のリクエストで出かけたしゃぶしゃぶの店で、「今度は小町ちゃんチですき焼きしようよ」と彼女が言った。 ところで、彼女は来週、A子さんという友人とその夫とで旅行に行くらしいのだが、少々驚いたのは三人が旅館でひとつの部屋に泊まると聞いたからだ。
A子から映画のお誘いの電話があったのは当日の朝。すでにチケットも買っているのに一緒に行く予定にしていた相手にドタキャンされてしまい、困っているのだという。 * * * * * 喫茶店で注文を終えるなり、A子が携帯を突き出した。B子から昨夜遅くに届いたメールだという。そこには「用事があったのを忘れていたので、明日は行けなくなりました」という電報並みに飾り気のない一文があった。 少し前までうつ病啓発活動のテレビCFを流していた製薬会社グラクソ・スミスクラインのサイトには、周囲の人に向けての「『今夜の夕食は何にする?』レベルの小さなことであっても、本人に考えや決断を求めることは避けてください」という注意書きがある。
この十年間で私が読んだ小説はたったの四冊。が、それと同じくらい親しむ機会がないのが「映画館で映画を見ること」である。 * * * * * 長いこと、コンビニのサンドイッチなんて食べられたものではない、と思っていた。 どうして私が突然映画を見に行くことになったか、本題はそこからなのだけれど、長くなったのでつづきは次回。
ドイツの土産を渡そうと友人に会ったら、彼女もお盆に旅行に行っていたという。 * * * * * さて、その旅館で驚いたというか残念なことがあった、と彼女。 もっとも、こう毅然としていられるのは旅行レベルの話だから、なのであるが。
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