うららか雑記帳
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*って、おっさんか私は?
へろへろです。 毎日まいにち15時間労働はけっこう身体に堪えます。しかも3週間完全にお休みなしです。いや下手すると5週間か。 朝7時半出勤、午後10時半終業という生活が続いてましてね〜。式典準備と通常業務と研修の掛け持ち。帰宅すると午後11時です。あと数時間で朝刊が届くかと思うと遠い目をしたくなりますヨ(笑) ほんとにねー、ごはん抜きで入浴して、寝る支度をしただけで日付が変わる、という生活が連日なのはちょっぴり悲しいものが……。 でも26日の公式行事が終われば多少は一息つけるので、それまで闇雲に頑張ります。公僕の人件費削減が声高に叫ばれる今のご時世、基本的に地方公務員は馬車馬のようなものですし。夜中1時過ぎまで仕事してる課だってザラ。働いてなんぼ。 私は私のすべきことをきっちりこなす。ただそれだけ。 唯一の気がかりは小説のこと。めいっぱい仕事に打ち込んで、ボロ布のようになって帰宅するものですから、ベッドに入るともちろんオヤスミ3秒。執筆時間が取れないー(泣) 一応、週刊を目標に頑張ります。
あ、サイト3周年記念のアンケート、よろしくお願いしますね〜♪ 票が入らないと一人で好き勝手に書いちゃいますよ?(それはそれで良さげ)
いつの間にか梢の蕾は綻び始め、気紛れな突風に煽られては可憐な裾を翻す。 鶯は高らかにさえずり、その鳴き声がどこまでも染みこんでいくような透明な空気が肌に快い。 本当に去ってしまったのだと確信せずにはいられなかった。
*不覚にも
職場で泣いてしまいました。 「言いがかりに近い苦情をふっかけてくるので要注意」と評判のとある市民の人から、権高に言い募られて。 ことの発端はFAX。出勤したら1枚ぺらりと届いているのを発見して、内容を見たら他課の管轄内容だったので担当課にそれを渡したのですが、どうも送り主は、うちの上司に読んでもらいたかったようで……。 所属長宛てに送られてきたものを、一職員が独断でよそへ回すなんておかしい、そんな職員を使っているなんてどうかしている、詫び文を書け、始末書を書いてみせろ、それから市長と話をさせろ──というのが先方の主張。 お詫びしても駄目、反省点を述べても駄目、今後の対策を伝えても駄目、上司が取りなそうとしても駄目。お互い日本語を喋っているのに話が全く通じない。そして苦情の論点は徐々にずれていく。明らかに当初と違うことで腹を立てているのです。しまいには返答に困って私が言葉を詰まらせると、一方的に電話を切ってしまいました。 私の対応がそれほどまでに悪かったのでしょうか。その後その人は「●●室の浜月ってのを出せ!」といつものとおり横柄な態度で現れました。 だって宛名はうちの所属長と担当課の所属長になっていた、だから内容を見て担当課へと持っていっただけなのに。担当課でも何事もなく「あ、どうもありがとう」って受け取ったのに。うちの所属長から電話したら「いま手が離せない」とか言って対話を拒否したくせに。なのに。なのに。 ……そんな気持ちがぐるぐる渦巻いて、自己嫌悪、反省、憤り、やるせなさ、嫌悪感、脱力感、いろんなものがぐちゃぐちゃで……。 その相手に謝り、職場のみんなに頭を下げ、最終的に電話でとりなしてくれた市長さんにも申し訳ありませんでしたとお詫びしてきました。 私があれほど誠心誠意謝り続けても納得しやしなかったのに、市長さんがちょっと一言電話に出てくれればあっさり矛を収めるなんて、どうしても納得いかない。要するに彼は、私みたいな下っ端が対応したこと自体が不服なんだろう。FAXのことだって、余白に用件を殴り書きしたようなものをいきなり1枚送りつけられたって話が見えないのに……どうしてこんなことをするんだろうか。すごく陰険。意地の悪い強烈な言葉を浴びせられて、理性的な返答よりも涙の方が多く出てきてしまった。 でもさ、言わせてもらえば、「担当課の文書の出し方が悪い。市長から詫びの電話をよこせ」なんて、どうかしてるよ本当。どうしてあの人はいつもあんなに怒ってばっかりなんだろう。そりゃ今回は私にも悪かった部分があるんだろうけど……市長さんを引っ張り出さなきゃならないほどの粗相をしでかしたとは、どうしても思えない。 相手が悪かった、気にすることないよ、あんなのいちいち気にしてたら身が保たないよ、あの人いつもちょっとおかしいことばっかり言ってくるからね……って上司の皆さんは言ってくれたにしろ、やりきれない思いが強く残ります。 ああ……ひたすらに疲れました。朝から定時過ぎまでこの人に振り回され、ろくに仕事が進まなかった1日でした。 しかしまあ、最近凡ミスが多いから気を付けようと気合いを入れ直した矢先、このザマですよ。式典直前でクソ忙しいとはいえ、やっぱり明日からもっと気をつけなくてはいけないな。 はぁ……またひとつ学びましたね。何事も経験、経験(自己暗示)
「……行ってしまったのね」 まばゆいものを見る眼差しで、娘は空を見上げた。 抜けるような蒼がどこまでも広がっている。
*今日は
地元の市議会の元議員さんが、旭日小綬章とやらを受章されたので、本日はその祝賀会にスタッフとして参加してきました。 きちんとした黒の服(喪服にあらず)を来て、お化粧して、髪まとめて。こういう晴れの場に慣れていないものだから、服装ひとつでおたおたしちゃいますホント。昨年暮れ頃に買った服を着ていったのですが、当時はサイズがちょうどよかったのにいつの間にかブカブカになってしまっているのを目の当たりにして、ありゃ思ったより痩せたのねぇと感慨にふける私(笑) 昨年秋から5kgは確実に落ちましたからね。人生で一番丸々していた頃と較べれば10kg近く軽いです、今。そりゃ服のサイズも変わるわけだわ。そのせいで、黒の正装姿がまるでレンタル衣装を借りてきたかのように見えるよというツッコミは厳禁です。服の生地が余る余る。かっこわるいー(笑) それはさておき、地元の有名ホテルで行われた祝賀会は、国会議員の先生方や県議さんなんかもいらっしゃって、華やかにつつがなく執り行われました。私が任されたのは、受付から控え室までの来賓方の案内、湯茶の接待、エレベーターの介添え等。名誉市民(元市長)や各種団体長さんがいらっしゃるとはいえ、いつもの仕事と大して変わらないのでけっこうリラックスモードでしたし(笑) 主賓の受章者ご夫妻は終始感じよく、仲睦まじく振る舞っておられ、スピーチの時など直接的な関わり皆無の私ですら思わず涙ぐんでしまうような素晴らしいご挨拶をなさって……うん、素敵な祝賀会だったと思います。 帰りには珈琲をごちそうになり、会場を彩ったお花と紅白まんじゅうをいただいて現地解散。なかなか経験値が上がったような気がするお仕事でした。 こういうふうに色んなコトを直接見て聞いて経験して、それを自分なりのかたちで小説に活かしていけたらいいなぁ。
時は来た。 柔らかな頬にそっと触れると、君は眩しそうに目を細める。 ……意識が拡散してしまう一瞬前、その表情を確認できたのが何よりも嬉しかった。
*断水
夜、お風呂に入っていたら、なにやら広報用のスピーカーから放送が流れてきました。
「水道管破裂による修復工事のため、只今から断水となります」
なんですとー!?
慌てて入浴を済ませたので、途中でシャワーがとまって大弱り、なんてことにはなりませんでしたが……いやはや焦った。こちらでは断水なんて滅多にないものだから、まるっきり油断してましたヨ。 しかし改めて思いました。電気、水、ガス、どれもスイッチひとつで簡単に使えるのが現代日本の常識だけど、これって実はものすごいことなんだよなぁ、と。 少なくとも私は、電気が通わない、水道から水が出ない、ガスコンロなしの生活は続けられそうにありません。 当たり前みたいに存在しているものでも、こうして時々そのありがたみを確認しなくちゃね。なーんて思いました。
だから笑って言おう。 「じゃあ……また、ね」 風が舞った。
*巫女と鬼神
タイトルがそのまんま、というツッコミは禁止です(笑) といっても、これはまだ100のお題でちらりと書いただけなので、「一体どんなお話?」と疑問に感じる方も多いと思います。ざっとストーリーを解説すると……
――舞台は現代。日本は世界中を巡る霊的な流れ(竜脈)の楔にあたる特殊な土地なので、人が死した後に魔物と化す場合が多い。ゆえに日本では太古から霊術が発達し、瑠神家に代表される霊術のエキスパート(霊術士)が生まれた。彼らは魔物と化した魂を鎮め(御魂送り)、あるいは強制昇天させて、迷える死者に安息への導歌を紡ぐ。 主人公は、それらを生業とする瑠神一門の次期宗主・瑠神悠風(るがみ・はるか)という少女。同居人である五島晶(ごとう・あきら)や実妹である悠希(はるき)と共に、霊術士養成の最高峰・御影学園に通う傍ら、見習い霊術士として経験を積む毎日。 神獣に次いで神格の高い“精霊”を使役する稀有な能力を備えた悠風は、一人前の霊術士となるべく、そして霊術士の総元締めたる一族の筆頭に立つ日のために、日々己を磨き続けるのだった――
とまあ、こんな感じですかね。 聖獣や式神、人狼に妖狐、霊符と冥刀……神道・密教・キリスト教・仏教等、オカルティックな要素をあれこれごった煮して作ったような世界観です。足掛け10年、懐で温めてきたお話。ぬくぬくですよもう(笑) 思い入れは相当あります。なんといっても、小説としてひとつの物語にまとめようと思い立った、初めての作品ですから。自分のためだけに生まれた最初の物語。少々格好つけて言うと、小説書きとしての原点、ってところかな。 つーかアレだ。こうして見ると、主人公が女の子ばっかりですねホント。 キャラたちを、独立した尊重すべき人格を有する“子ども”としてではなく、自分の思いを色濃く反映する“分身”として生み出していたことが関係しているのかも。 ちなみに当時の第一稿は悠風の一人称形式で書いてました。わりとノリが軽くて、読み返してみると「いいのかオマエそんなんで!?」と突っ込みたくなります(笑)
僕は一定期間を超えては留まらない。 でも再び巡って訪れる。 こうして今年もやって来たように。
*凹み
最近、仕事で些細なミスをしてしまうことが多いのです。 頑張らなくちゃ。気が緩んでいるのかもしれない。 言われても仕方ないね。次からはよく気をつけよう……。
*明星
もとは9年ほど前に書いた作品です。今の私なら決してありえないキャラの名前に時の流れを感じますね(笑) かなりの長編でして、当時の第一稿は主人公ルシファーの子どもが登場するあたりまで構想ができていました……が、張った伏線を活かせなかったり、「ただその場にいるだけ」という遊んでいるキャラが出てきちゃったりと、色々と未熟な点が目立つ小説でもありました。 5つの異なる種族がある中で、天人を主人公に据えた理由は、翼あるものに対する憧れだと思います。文字どおり、自分の翼で空を飛べるのはどんな感じなんだろう? 重力という力に縛られて大地に生きる私たちには、永遠の謎ですよね。浜月の空への憧れと飛翔への渇望を体現しているのがルシファーたち天人なのです。 で、天人の名前は天使の階級名なんかが元ネタになってます。うちに『天使の辞典』なるものがありまして、そこから拝借しました。かなりメジャーな名前しか使ってないですけど。ルシファー、ルシフェルなんか解説の必要ありませんよね(笑) 異なる種族、異なる慣習、異なる能力、異なる考え方……それらの摩擦と融和によって何が壊れ、何が生まれ、何が育まれるのか。 そんなテーマを思い浮かべて執筆していました。最初は。 や、だんだんキャラたちに鼻面を引っ張りまわされて、テーマがどうこうなんてあんまり気にならなくなってしまったんですよ〜。際限なくキャラ数を増やすのは困りもの、と気付かされた作品でもあります。 場面ごとに短編にしてもいけそうな感じなので、連作短編として少しずつ更新していきたいな。
出逢いと別れ。 そして再び巡る出逢い。 来年君のもとを訪れる僕は、もしかしたらこの僕とは違っているかもしれないけど、それでも必ずまた君に逢いにくるから。
*“月影・庭園にて”
短編小説の収納場所を整頓してみました。 キリ番特典として限定公開していた小説2つを、連作短編としてコンテンツ内に独立させたのです。この方がすっきりしてるし、お初の人にも読みやすいんじゃないかと思いまして。『抹消屋・リオ』『明星』そして100のお題で使った『巫女と鬼神』については、本格的な長編執筆は無理としても、短編を幾つか書こうという腹積もりなんですよ〜。 今日からこの3つの作品について少し語っちゃいます。
*抹消屋・リオ
4、5年前に構想を練り、序盤のシーンだけ執筆したあと放り出してあった作品。 主な登場人物のプロフィールや世界観を作ったまではよかったのですが、あっさりと書く意欲が失せてしまったんですよね。似たような語り口、似たような世界観、似たようなキャラ設定が巷に溢れていることに気づいて、それらに負けない独自の小説を描き切れる自信がなかったからでしょう。 設定や世界観はわりと気に入っています。 里緒は銀髪に紅眼、色白長身のアルビノ娘。無口で無愛想、たまに喋っても出てくるのは素っ気ない男言葉ばかり。職業は“消し”を専門とするGS級厄介事引受業者。その肩にはひときわ神秘的な鷹がとまり、守護神のごとく悠然とかまえて常に里緒と共に在る。《迷鬼》という人類の天敵が跋扈する島国で、2人は何を求めてさすらうのか―― 戦闘シーンが豊富です。キーワードは“京”“聖霊”“鬼子”、かな?
返事はしない。 ひっそりと微笑むことで充分に伝わると、僕らは互いに知っている。 答えはすでに約束されているのだから。
2005年06月10日(金) |
浜月の1日を追うとこんな感じ |
*朝
出がけに来客用の珈琲用ミルクが少なくなっていたことを思い出し、慌ててコンビニへ駈け込む。時間を気にしつつレジを済ませたら「ありがとうございました、いってらっしゃいませ」と店員さんに言われて、ああ私もきちんとした社会人に見えるんだなぁとしみじみ考える。 出勤途中、職場へと向かう交差点で右折しようとしたところ、横断歩道を直進する自転車の中学生と接触事故未遂。雨降りのせいか、自転車など全く視界に入ってこなかった。危ういところだった。朝っぱらから肝が冷える。
*昼
私は組織のトップの秘書であるわけだが、そのトップは物事を順序立てて喋ってくれるタイプではない。主語がなかったり、述語がなかったりするのが当たり前。彼がなにを命じているのか汲み取り、即座に対応しなければならない。しかし私はどうにも察しが悪く、「アレあるか?」と言われても、何をご所望なのか見当をつけることが未だできずにいる。そんなわけで、今日もやってしまった。指示内容を勘違いして受け取ってしまったのだ。封筒を渡しながら「机の上に置いといて」と言うのでてっきり執務室の机だとばかり思ったら、議場の机のことだとは……。もっと落ち着いて状況から判断しなくては。
*夜
1日の執務を終えたトップは上機嫌だった。夕方からの懇親会なども珍しく入っていない。そこでいきなり「焼き鳥食いに行くぞ」と言い出したものだから吃驚仰天。古くからこの部署にいる人たちはそうでもないようだが、新しく来た私などは露骨に驚いた顔をしてしまった。だって今夜は異動前の課の集まりがあって、そちらに顔を出したあとは車で2時間ほどかかる地域に住んでいる友人宅に泊まりに行き、翌日は新宿で別の友人と合流し、買い物をすることになっていたのだ。しかし、もちろんトップの誘いを断るわけにはいかず、じゃんじゃん鳴りまくる携帯を横目に焼き鳥を食べるはめに……。予定が全てパアだ。はっきり言っていきなりこういうのは迷惑。急な用事というのは私が嫌っている物事のひとつだし、まして先約があったのに。友人との約束はともかく、職場の先輩たちにはどう詫びたらいいのだろう。異動した私をせっかく誘ってくれたのに。そして焼き鳥だけでお偉方は帰ったが、その後スナックのような場所でカラオケ、締めのラーメンと、夜半近くまで解放してもらなかった。 その後、他の人は別口のグループと合流したり奥さんに迎えにきてもらったり徒歩で帰れたりするから良いが、私は最終的に夜道に一人残されて、一日の疲れをどっと感じてしまった……。お酒を飲まずには済ませてもらえなかったので、結局、すでに就寝していた親をたたき起こして迎えにきてもらったしまった(タクシーがつかまらず、代行もTEL番号が分からなかったので) トドメのように上司には「こういうこともある、私用のことは忘れろ」と言われて、心底うんざりしてしまった。 まあ、普段はまずお目にかかれない特別職のくつろいだ表情を見れたし、気遣いはありがたかったので、社会人なら付き合いも仕事のうちと割り切って楽しむことにしよう。
憂いを帯びた沈黙が、不意に優しいものへと色を変えた。 「また……逢えるよね」 呟く君の声も、限りなく澄んで穏やかだった。
*3周年を控えて
8月1日に当サイトは3周年を迎えます。 丸3年。早いなあ。開設当初とはコンテンツ名やレイアウトが違ってきているけど、根幹の部分はこれっぽっちも変わっていません。小説を読んでもらいたい、創作小説の好きな方たちと交流したいという気持ちが私の中にある限り、このサイトは続いていくことでしょう。 ちょっとした空き時間に、あるいは寝る前の一時とかに、習慣のように覗いてもらえるサイトになれたらいいな。 私の執筆歴は10年近くになりますが、ずっと一人きりで書きたいように書き散らすだけだったので、“自分以外の人=不特定多数の人に読んでもらう”ということを意識するようになったのは、メルマガで小説を配信し始めてからでした。つまりマガ小説のBN置き場として誕生したこのサイトは、私という書き手が“読み手”の存在を念頭に置くようになったことの顕れでもあるわけです。 だから私にとってこのサイトはとても大切。ひとつずつ自分で作り上げたからというのを抜きにしても、書き手はいつだって“読み手を意識する”ということを欠かしてはならないのだと、再確認できるから。 そんなわけで、このサイトは私の宝物なのです。
記念小説に誰のお話を書くかが決まったら、さっそく執筆に取りかかりたいと思います。あとできれば8月1日に間に合うように、『WILL』と『夜想曲』のキャラ紹介欄のイラストを描き下ろして。やっぱりカラーの方が見栄えがいいのかしら? ああ、わくわくするー!
ゆっくり振り返れば案の定、君の寂しげな表情が胸に痛い。 その痛みすら愛しく思えるなんて、きっと僕は途方もない幸せ者。 こんなにも、君へと連なるひとつひとつが全て愛おしい。
*久しぶりの少女漫画
買ってきました。 未だに読み続けてる漫画は少ないのですが、お気に入りシリーズのうち2作品の新刊が発売されていると知って、いそいそと本屋さんに行ってきたのです。 ひとつは『破天荒遊戯』7巻。 こちらの田舎の本屋さんでは平積みしてない率が高い作品です。面白いのにー。主人公ラゼルちゃんのバリエーション豊富な(っていうか毎回異なる)ファッションが見所のひとつ。あとバロックヒート作の歌詞とか、くまバッグとか、細かいトコまで美味しい要素がぎっしりです。うまうまです。 女の子は可愛いし、男性キャラは格好良いし、伏線の散りばめ方・繋がりの持たせ方が秀逸なんですよね。ギャグ加減よし、先行きの不透明度よし! あと凄いなぁと感嘆しているのが、キャラ数が増えていく一方なのにも関わらず、それぞれ意志や役割をちゃんと持っていて、キャラたちがきっちり機能しているところ。骨太です。見習おう。 もうひとつの漫画は『遥かなる時空の中で』10巻。 ゲームからハマったのですけど、今やすっかり漫画のファンに。主人公あかねが可愛くてもう! あかねよりも八葉側の視点から読んでます(笑) ご存じでない方のために簡単にあらすじを説明しますと…… ある日、あかねは同級生の天真(てんま)・後輩の詩紋(しもん)と共に異世界へ呼ばれ込んでしまう。“京”と呼ばれるその世界では、金髪碧眼の鬼一族が怨霊を用いて害をなし、人間と対立していた。あかねは京の危機を救う“龍神の神子”となり、神子を守る八葉(はちよう)と力を合わせ、異形の力を振るう鬼一族と対峙する── ……こんな感じかな? ゲーム版では、お話の進め方によって八葉との友情度や愛情度が上がったり下がったりして、一定の条件を満たすと恋愛イベントが起きたりしてですね、そりゃもう恥ずかしい台詞を聞くことができるわけですよ。一時期かなりやりこみまして、スチルを9割方揃えましたね。何度徹夜したことか。ああ思い出す、夜明けのアパートに響く男前ボイスの激甘台詞。どいつもこいつも糖度の高さといったら半端じゃなく、砂吐きそうしたよホントに。でもその甘ったるさが癖になるらしい(笑) そんなゲームが漫画化と聞いて、ちょっと心配に思ったのが、「あかねは八葉全員と良い雰囲気になるのか?」という点。一人のプレイヤーがお気に入りキャラだけに愛を注いで楽しむ分には問題ありませんが、漫画ではそうはいかないでしょうから、必然的に全員とのラブムードを盛り込むんじゃないかと。 案の定、あかねちゃんモテモテです。八葉どころかアクラムにまで……。でも露骨じゃないから全く気になりません。一安心。次第にあかねに惹かれていく男性陣を微笑ましく見守ってます(笑) それぞれ見せ場が用意されてるので、いつ贔屓にしてる頼久さんにスポットライトが当たるのかとわくわく。漫画家さんも頼久お気に入りみたいだし、楽しみです♪ 私の中で漫画版において急激に好感度が上がったのは、出家した心優しい親王・永泉(えいせん)。あまりにも後ろ向き発言が多くてゲームではあんまり好きじゃなかったんですけど、漫画版の彼はとても可愛くて、一生懸命で好ましいです。花背景がよく似合うし! この花背景の多さ、さすがは少女漫画だなって感じね。紙面が華麗です。血飛沫だらけの格闘漫画もいいけど、たまにはこういうのも読みたくなるってなもんですよ。男性にもお勧めです(勧めるなよ)
抗うのは無益なこと。 滞った流れからは悲話しか生まれない。 だから……もう行くよ。
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