今日も雨降りで涼しい。 ずっと暑い日が続いていたので、しばらくの間こんな涼しい 雨の日が続いてくれると嬉しい。
雨の日は、ジリジリ暑い日と景色が違う。 ボクの庭の草も木も雨に濡れてなかなか趣のある姿をしてい るのである。
写真はボクの庭のナンテンの花である。 ナンテンというのは赤い実がなるステキな木である。
ナンテンは花を咲かせたとたんに雨降り続きでちょっぴりか わいそうだが、雨に濡れたナンテンの花もステキである。 ボクはオリコウでフウリュウな犬だから、雨の日のナンテン の良さもわかってしまうのである。
今日は久しぶりに雨降りで涼しい。 「濡れて参ろう」のキリサメなので、雨の中での散歩も とても気持ちよかった。
写真の花はトウバナという花である。 塔のように花が咲くからそういう名前なのだそうである。
塔というのは「高くそびえ立つ細長い建物」のことらしい が、ボクの住んでいるあたりにそんな高い建物はないので どんなものかはわからない。
ボクがアリンコだったらこの花を見て「高い塔に花が咲い た」と思うのかもしれない。 雨の日にトウバナの塔を見上げるのは気持ちがいいだろう と思う。
写真の草はシソという草である。 食べられる植物の中でもかなり有名なものだとアキコが言って いた。
アキコから好きなシソの料理の名前をたくさん教えてもらった が、たくさんありすぎて覚えきれなかった。 アキコの好きな食べ物を覚えていたらきりがないのだ。
このシソは、ボクの庭にも散歩道にもところ構わずどんどん生 えてくる。写真のシソはまだまだ小さいが、これがどんどん大 きくなるのである。
シソは濃い紫色をしていてきれいだが、見た目だけでなく香り も独特なのだ。 アキコは散歩の途中でシソをちぎって匂いを嗅ぎながら散歩す ることがある。 ボクもシソの香りはとても好きだ。 ボクもシソを使った料理をおかずにゴハンを食べてみたいもの である。
今ボクの庭や散歩道にたくさん咲いているのは、なんと言っても 写真の花である。 これはアジサイという花である。
漢字だと「紫陽花」と書くのだそうだ。 ステキな名前である。
この花は、生えているところの土の性質によって違う色の花が咲 くのだそうだ。 土が酸性だと青色、アルカリ性だと紅色、そして土に窒素が少な いと紅色が藤色に、カリが少ないと紅色が強くなって、カリが多 いと青色が強くなるのだそうである。
ボクには何のことやらさっぱりわからないが、土の成分がわかっ てしまうなんて、アジサイは化学博士のような植物である。
ここのところ、ボクの庭にも散歩道にも極小サイズのカエルが たくさんいる。 春先に田んぼの中にふわふわ揺れていたカエルの卵がおたまじ ゃくしになり、それがカエルに成長したらしいのだ。
ボクが散歩に行って田んぼの縁を走ると1歩ごとに10匹のカ エルが田んぼにパチャンと飛び込む音がして、田んぼの水面が ゆらゆらと揺れる。 カエルたちはボクにつかまらないように、すぐに田んぼの中に 逃げるのだが、ときどき逃げそこなってボクにつかまるカエル もいる。
ボクは散歩で小さなカエルたちと追いかけっこをするのが大好 きである。 ボクはここのところ、追いかけても追いかけてもたくさん出て くるカエルと遊びながら散歩を楽しんでいるのである。
今日、アキコは近くにある地元の物産館へ「アワチドリ展」を 見に行って来たそうである。
「アワチドリ」というのは写真の花で、少し前まではこの辺り にたくさん生えていた野草なのだそうである。 この辺りは「安房(あわ)地方」と呼ばれているそうで、この 安房地方にしかないチドリ草だからアワチドリというそうだ。
残念ながら、今は野生のアワチドリはほとんど見ることができ ないのだそうだ。
ボクも「アワチドリ」を見たかったのだが、ボクは鉢で栽培さ れた草よりも野に咲く草の方が好きであるから、写真だけで我 慢することにする。 もしかしたら何かの間違いでボクの散歩道にアワチドリが生え てこないものだろうか。
写真の花はジャノメソウという草の花である。 ボクの庭にたくさん咲いているかわいい花だ。
ジャノメというのは昔の傘のことだそうだ。 ジャノメ傘を開いた時のような形をしているから、そんな名前が ついているのだろうということである。
前にも書いたことがあるが、ボクは傘が大嫌いである。 傘を開くときに「ボン!」という大きい音がするからなのである。 でも、ジャノメ傘はそんな音を立てずに上品に開くのだそうだ。 そう言えばジャノメソウも「ボン!」と突然に開いたりしない。
ボクは傘は大嫌いだが、ジャノメは好きかもしれない。 アキコも雨の日にジャノメ傘をさしてくれればいいのにな。
ボクの庭に今一番勢力を伸ばしているのは写真の花である。 これはドクダミという有名な草である。
この草はいろんな病気に効いてしまうすごい薬草らしいのだが、 これを踏んづけてしまうとものすごい臭いがするので、ボクは 少し苦手である。
さすがのアキコも、ドクダミを採って鶏に与えたりはしないよ うである。鶏は平気で食べるらしいが、これを採ったアキコの 手が怖ろしい臭いになってしまうのである。
でも、ドクダミの花はとてもステキな花である。 オリコウなボクはドクダミは遠くから眺めることにしている。
今日は雨降りである。 今朝はかなり強い雨が降ったが、昼頃から少し空が明るくなって きたので、ボスと一緒に散歩に行って来た。
ボクは雨の日の散歩も好きである。 雨の日はあちこちに水たまりができて、ボクが歩くたびにパシャ パシャと気持ちのいい音がする。
水たまりを歩くと足が濡れるのだが、そんなことを気にするのは 男らしくないので、気にしない。
水たまりを歩いた足で、ボクがワフーンと立ち上がると、ボスも アキコも服に足跡を付けられるのを嫌がって「やめろやめろ」と 逃げるのも面白いのである。
ボスの家の納屋には今、子猫が住んでいる。 ボクの庭をウロウロしていた野良猫「パンダムスメ」が子猫を 産んだのである。 この子猫たちをアキコは「ねこまるたち」と呼んでいる。
納屋には昔ボクが使っていた毛布が置いてあって、ねこまるた ちはこの毛布の上でいつも仲良く昼寝をしている。
1匹は母親の「パンダムスメ」にそっくりなパンダ柄。 もう1匹は昔アキコが可愛がっていた野良猫の「コバヤシ」に そっくりなのだそうである。
でも、アキコはねこまるたちにエサを与えていないらしいので ボクは安心している。 ねこまるたちがビスケットをもらって「ねこまる日記」を書く ことはなさそうである。
(「パンダムスメ」は2月18日の日記に写真が載っているのである。)
久しぶりの日記である。 久しぶりなので、書くことがたくさんあるのだが、ここはやはり ボクの庭に咲いている花の話をしようと思う。
ボクの庭や散歩道に今咲いているのは写真の花である。 ホタルブクロという花だそうだ。 卵のような形で、フリルがついていて、とても愛らしい花である。
ボクは散歩に行くと必ずこの花の中を覗いて見る。 中にホタルが隠れているような気がするからだ。 でも、今のところ花の中にホタルがいたことはない。
ボクが山に住んでいた頃は、夜になると小さいホタルがよく飛んで いたのだが、ボクの庭では見かけたことがない。 そろそろ山ではホタルが飛んでいる頃だ。 今夜あたり、アキコとホタルを探しに山に行ってみよう。
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