ひまわりさん観察日記 DiaryINDEX|past|will
| ようやく桜もほころびはじめた春休みの3日間、東京浅草の隅田川沿いの会場にて、おひさまあとりえ児童画展は32回目を迎えました。 ←川沿いのなが〜〜いギャラリーです! |
2005年03月28日(月) | 歌って踊って(一ノ割教室) |
学校は春休みに突入しているので、みんなゆったりのんびり、元気モード!
たけしくん(小1)の絵。家族でドッヂボールをしてあそんだこと。
学童を終えて、遅くにあとりえにやってくるたけしくん(小1)に、まさみちゃん(年中)とりなちゃん(小5)があいさつのようにかける言葉は「たけしくん、カッパおどって〜!」である。
みんなのうただか、なにかのTV番組だったか、忘れてしまったが、数カ月前に一部で流行ったらしい「♪かっぱ なにさま かっぱさま♪」という歌を、歌いながら踊ったたけしくんを目撃したのは、その時私だけだった。
「おもしろい〜〜!」と絶賛すると、その場に居合わせたふたりも「みたいみたい!」と騒ぐ。でも当のたけしくんは、頭についてはなれないその歌にあわせて、てきとうに踊ってみただけらしく、その日は照れて踊ってくれなかったのが、翌週からはどんな風に踊ったのかもすっかり忘れてしまい、あのヘンテコなおどけた踊りは、二度と見れなくなってしまった。
それ以来、ふたりはたけしくんの顔を見る度に「おどってえ〜」と言うようになったのだ。
で、今日もいつものように(踊ってくれないことを分かりつつも)ふたりは踊りをおねだりする。
すると、たけしくん。今日はいつもよりも気前がいい。
突然歌いながら、腰をフリフリ!
そう、『マツケンサンバ』!!
これにはみんなも私も大喜び!
たけしくんの本日のおけいこは、ずーーっとマツケンサンバを口ずさみ、みんなが帰った後も時々腰を振ったりおきまりのポーズをとったりしながら、陽気にすごしたのでした。
月曜クラスもしばし春や済みになります。新学期、ピカピカの新学年ではりきっておけいこしましょう!
2005年03月27日(日) | 傑作集/其の4(庄和教室) |
今年度さいごのおけいこ。昨日から学校も春休みに突入とあって、お休みのひまわりさんも多かったのが残念。油絵の仕上げをしたり、春休みの宿題をしたり。
昨日保育園の卒園式だった、仲良しコンビゆいちゃんとさえちゃん(年長)は、先週ふたりで合作した『学校探検』の絵が楽しかったらしく、今日は卒園式の絵を合作。ホールに26人の卒園生が椅子に座っていて(今日は10人程描いた。4月に続きを描くのだそう。)、舞台では「ちょうちょう(町長)さんがしゃべってる」(さえちゃん談)ところを絵にした。
私としては、園長先生が「自分の着物に金のひかる紙を貼って作った」(しおりちゃん/小3 談)衣装を身にまとい、うしろには卒園生のおかあさんたちを従えて、『マツケンサンバ』を歌い踊ったところを絵にして欲しかったけど・・・・おつかれさまでした!
先週に引き続き、本日は上級生たちの傑作集です。
のっぺらぼうだったセンセイの絵、覚えているでしょうか?少し前になりますが、無事に完成いたしました! ゆかちゃん(小4)作の『あきれてる先生』というタイトル。これは、「先生が手にゆかの絵を持って、あまりのこまかさにあきれている」(ゆかちゃん談)というストーリーが込められています。絵としてもおもしろい構成ですね。 でも実は、ゆかちゃんの『こまかい絵が描きたい』衝動をどうしても押さえられず、ついついここにも描いてしまったので、どうしようかということで、あとからこじつけたストーリーだったのです!この細かい絵の中では、そのいきさつが解説されています。・・・ここまでくれば、もう脱帽!!文句なしですね。 ようやく目鼻口を描き切って完成させたその後には、まるで水を得た魚のように、またまた細かい描写でうめつくされる予定の『桜のお花見』の絵を描きはじめました。 |
けんしろうくん(小5)の『世界は今・・・』という作品。 鉛筆で街並みやドラゴン、宇宙の絵などを細やかに描画するのがお得意のけんしろうくん。下半分に大きく地球を描いたのを見て、地球だけ絵の具でバッチリ決めてみることを提案したところ、大きく頷いて塗ってくれた。けんしろうくんが色塗りに好んで使う色鉛筆やパステルよりも、絶対絵の具がいいなあと思ったので。予想通り、上の方の細かいビル群も、絵の具の地球に引き立たされて、タイトルのようなメッセージの込められたすてきな絵になりましたね。 先日仕上げた油絵をここに載せようと思っていたのですが、今日仕上げたこの絵の強さに惹かれて、予定変更。4月からまたいいスタートが切れそうな予感です。 |
最後はユカちゃん(小4)の油絵『季節の花』。 いつもはお気に入りのマンガやアニメの女の子キャラクターを色鉛筆を使ってきれいな色で描くのがお得意のユカちゃん。・・・うう〜ん、だめとは言わないけれど、あとりえとしてはそれだけではちと物足りない。 ひなまつりに合わせて、桃の花やガーベラなど春の花を花瓶に生けて、モチーフとして飾ったところ、その写生を油絵でやる、と久しぶりの油絵に意欲を燃やしてくれました。三週間に渡って完成させました。 ふうむ、こんな描写力をいつのまにか身につけていたのねえ。このタッチの生き生きとしたところ、あとりえの卒業生でもあるユカちゃんの三つ上のお兄さんゆずりだわねえ〜。お兄さんもセンスの良さと描写力のある絵を描いていたものね。 でも、根気の良さではすでにお兄さんを上回っているかな。今後も大いに期待しています! |
2005年03月25日(金) | 羽ばたけ!!(一ノ割教室) |
金曜日クラス、今年度最後のおけいこ。もう何ヶ月も前から「油絵!油絵!」と言っていたしょうちゃん(小2)が、油絵を始められる3年生になるのを目前にして、いよいよ許可される。黙々と油絵を描くお兄さんのまあくん(小4)の隣で、うきうきせかせか興奮気味に、一気に色塗りまで進めていました。
卒園・卒業シーズン。あとりえで唯一、先日小学校を卒業したまりちゃん(小6)は、ここ1ヶ月ほどは『卒業』とか『旅立ち』を意識した作品に力を注いでいる。
2005年03月23日(水) | おひさまあとりえ児童画展のお知らせ |
本日のおけいこはお休み。
今日は来週の展覧会の準備作業を行いました。
お手伝いにいらしてくださったゆかちゃん&おかあさん、悪天候&お忙しいところを、どうもありがとうございました!大助かりでした!!
・・・・というわけで、
第32回 おひさまあとりえ児童画展 を開催します。
2005年 3月30日(水)午後3時〜午後7時
31日(木)午前10時〜午後7時
4月1日(金)午前10時〜午後3時
東京メトロ銀座線浅草駅、都営浅草線浅草駅、東武線浅草駅下車
吾妻橋の傍の水上バス乗り場 近く
歴史あるお教室の、32回展です。
今年も5歳から12歳までの30人程のこどもたちの楽しい絵や工作がずらりと並びます。
隅田川沿いの半地下のほそなが〜いギャラリーの頭上では、もう桜が開花をしているでしょうか?そちらもたのしみです。
お花見がてら、みなさまお誘い合わせの上、お気軽に遊びにいらして下さい。春の陽気とこどもたちのパワ−溢れる作品から、元気がもらえる事、間違いなし!です。
2005年03月18日(金) | 無口な?ふたり(一ノ割教室) |
今日も賑やかなおけいこ。油絵を描いたり、鉛筆をカリカリと走らせたり、画用紙や割り箸を切り刻んでなにか作ったり・・・
賑やかすぎるくらいおしゃべりの絶えないおけいこの中、黙々と絵に集中しているふたりがいる・・・えりかちゃん(小3)とみくちゃん(小4)だ。
自分達からはもちろん、しゃべりかけても必要最小限にしか話さないので、なかなかこの日記に登場することもなかったかも・・・ということで、今日はこのふたりにスポットライトを当ててみよう。
えりかちゃんは同級生のひまわりさんも多く、とくに学校でも大の仲良しのゆりちゃん(小3)と一緒のおけいこ。なのになぜ?と思うかもしれないけれど、このふたりの関係、絶妙なバランスがとれているのだ。 社交的だけど控えめな心の持ち主ゆりちゃんと、寡黙だけれど強い意志を持ったえりかちゃん。 お友だちのはなしを耳に入れつつも、輪に入ることなく黙々と絵を描くえりかちゃんに、ゆりちゃんは時々(いや、しょっちゅう!)ちょっかいを出す。「よこちゃ〜〜ん!(えりかちゃんの呼び名)」と言って後ろから抱きついたり、黙っていたずらを仕掛けたり。 |
「ほらほら、あんまりえりかちゃんのお邪魔しないでよ〜!」と私も一応言うが、実はえりかちゃんはそれほど邪魔とも思っておらず、それをむしろ楽しんで受けとめいるということを、私もゆりちゃんも、知っている。「だってえ、よこちゃんだいすきなんだもーん!」とゆりちゃんは冗談っぽく無邪気に言う。 そんなゆりちゃんのお誘い(?)に惑わされる事もなく、えりかちゃんは黙々とマイペースで絵を描き続ける。 |
でも、この愛のあるちょっかいのおかげで、えりかちゃんはうるさいほど賑わっているあとりえの輪の中の外でも孤独を感じる事なく、安心して心置きなく絵に集中できているのだと私は思う。あとりえの一員として、その集中力が時には同級生たちに刺激を与え、『影の立役者』のようにあとりえの雰囲気を引き締めていてくれるのだと。 |
それにしても、特に今月のえりかちゃんのみなぎるパワーは著しく、なんと1ヶ月間に油絵3点を含めた力作を計7点も完成させた。どの作品も充実した密度があって、えりかちゃんらしいユニークさもあって、生き生きとした楽しい絵だ。これはあとりえ中を見渡しても、文句なくナンバー1のがんばり度だと思う。この集中力、本当に私も見習わなくてはならない、と思う。 |
ということで、そのうちの5点をずらっと一気に紹介しました。 今月のえりかちゃん、お家で買っている文鳥がどの絵にも登場しているのが、わかりますか? |
2005年03月16日(水) | 憧れ(おひさまあとりえ) |
今年度、そして展覧会前、最後のおけいこです。
かりんちゃん(小6)は来週卒業式を控えて、とても忙しい。でもそんな中、6年間一生懸命続けてきたあとりえの最後の展覧会にすてきな絵を出したい、という思いで、時間を縫ってあとりえにも頑張ってきてくれている・・・・重たい荷物を持って。
大きめのキャンバスに、大きく人物が描かれている。が、首から上はキャンバスからはみ出していて描かれていない。この際、頭はどっちてもいいのだ。(・・というのは後からつけた言いワケで、実はかりんちゃんも『人物画拒否症候群』のひとり。)大事なのは胸の位置で大切そうに手に持っている、クラリネット、なのだ。そのポーズはまるで、指揮者が『構え』のタクトを振り上げる直前の、ピーンと張りつめた緊張の一瞬、息を止める一瞬、のようにも見える。そんな絵だ。
かりんちゃんは区が主宰するジュニア・オーケストラ、略して『ジュニオケ』のメンバーでもある。高校生までが所属する、憧れだった『ジュニオケ』のオーディションで難関を乗り越え通過、クラリネット奏者のひとりとして見事夢がかなったのだという。だから、どんなに厳しい練習も、どんなハードスケジュールも、苦にならないようだ。たのしくて仕方がない。『ジュニオケ』の話をする時のかりんちゃんの目は輝いている。
・・・そんな『ジュニオケ』メンバーとしての自分を、『人物画拒否症候群』を押してでも、あとりえ最後の油絵で描いてみよう!というこの意気込みが、でも最後まであとりえの頼れるお姉さんとしてクールに振舞うかりんちゃんから、ちらほらと滲み出しているのだ!
油絵の道具の他に、モチーフとして、「命の次に大事」(本人談)にしているクラリネットが入ったケースを抱えてくる(けれど、中味を出して広げたのは、結局1〜2回だけ)。そしてこの日は、メンバーとしての誇りでもある制服も、わざわざ借りてきて持参した。色や胸のシンボルマークを絵の参考にするためだった(が、カッコイイ胸のシンボルマークは、クラリネットとそれを持つ手によって隠れてしまい、見えなかったのだけれど)。
重たい荷物も、威厳と誇りに満ちあふれているかりんちゃんには、ちっとも苦にならない。
時間はあまりゆっくり取れなかったけれど、なんとか展覧会までには完成できそうだ。
たったひとりの6年生。下級生に慕われた、心の大きなかりんちゃん。あんなにあまえんぼだったちびちゃんが、6年間でこんなに大きく優しいお姉さんに成長するのですねえ。
中学へ行っても、高校生になっても、憧れだった『ジュニオケ』で、今度は後輩たちの憧れの的となり、さらなる夢に向かって進んでいってくださいね。そして将来、同じゲイジュツ家として再会できることを、心待ちにしています。ガンバレ!
・・・おっと、わすれてた!
時々はまたすてきな絵も描いてくださいね。あとりえでの楽しい時間を思い出しながら・・・・
絵は後日掲載します。お楽しみに。
2005年03月15日(火) | 『つるつるかぼちゃ』途中経過報告(呑竜教室) |
今年度最後のおけいことなりました。おはなし絵と奮闘中のひまわりさん、4月も引き続きおはなし絵制作になります。
まだまだ続くおはなし絵『おじいさんのつるつるかぼちゃ』制作ですが、途中経過として8割がた描けている作品を一気に公開いたします。先週、先々週に掲載した作品も含めて、どんなお話なのか、想像してみてください!
はじまりはじまり〜〜 おじいさんが、かぼちゃのたねを蒔きました。かぼちゃはぐんぐん育って、つるつる〜〜ッとのびていきます。(さとちゃん作/小4) |
どんどんのびて、となりのおばあさんのいえまでのびます。おばあさんのかぼちゃ汁はとてもおいしいです。(ゆかりちゃん作/小1) |
病気のおとなりさんは、かぼちゃがゆをたいてたべると、元気が出て治ってしまいました。ふしぎなかぼちゃです。(りきとくん作/小4) |
こどもたちはかぼちゃでお面をつくりました。どこまでものびていくつるをおいかけます。(のんちゃん作/小2) |
サーカス団に出会いました。アシカがかぼちゃでボールあそびをします。(もえりちゃん作/小2) |
大きく大きく育ったかぼちゃで、おみこしを作って、お祭りです。( さとちゃん作/小4) |
2005年03月14日(月) | みんなの幼稚園(一ノ割教室) |
今日はホワイトデーなので、女の子たちはお返しをもらった話をしている。蚊屋の外の男の子たちと私はだまって聞いている。
今日もみんな仲が良く、合作なども楽しそうにしている。せいたくん(小4)とけいじくん(小4)コンビ、りなちゃん(小5)とまさみちゃん(年中)コンビ、そして・・・
さやかちゃん(年長)と「もうすぐ卒園だねえ〜」という話をしていて、じゃあ卒園記念に幼稚園の絵でも描いてみようか、ということになりました。。さやかちゃんもノリノリ! 四ツ切の画用紙に大きく小さく、園舎を描きはじめました。
窓をいっぱい描いて、、、あれ?もう描き終わっちゃった・・・
「これだけだと、幼稚園だかお家だか、学校にもみえるねえ」
なにか幼稚園らしいものを描き足してくれるかな・・・という期待は見事に裏切られる。
「じゃあ、かいておくね」と、さやかちゃんは読みやすい大きく上手な字で
『しらゆりようちえん』と書きました。・・・おぬし、やるなあ・・・・
「これじゃあちょっとさみしいねえ。幼稚園には、お友だちがいっぱいや、せんせいもいるから、描いてみようか!」こんどは具体的に提案。
「でも、もうかくとこないよ」・・確かに。
で、窓をカッターナイフで切って開き、裏から画用紙を貼って、中にお友だちやセンセイを描くことにしました。これにはさやかちゃんも興味津々!私がカッターで窓を開き、そこにさやかちゃんが画用紙を貼っていきます。
でもでも・・貼るのも一苦労。窓の中をきれいに塗ったら、もうそれだけでつかれてしまいました。
2005年03月13日(日) | 傑作集/其の3(庄和教室) |
今日はいつもにも増してみんなノリノリ傑作がたくさんうまれたので・・・・
・・・傑作集と行きましょう!本日は下級生による傑作集です。
まずは昨日ディズニーランドに行って、興奮冷めあらぬ状態のさやのちゃん(小3)の作品。
「ああ〜、あれもこれもかきたい!」と、『カントリーベアジャンボリー』と『プーさんのハニーハント』のふたつに絞ったさやちゃん。どちらかひとつには絞り切れず、結局1枚の画用紙に両方描きました。
『カントリー・・』の上からブランコに乗って降りてくる色っぽいくまさんや、壁かかっているしゃべりだすはく製など、良く描けていますね。
『プーさん・・』の黒線の蜂の絵は、最後に「そうだ、わすれてた・・」と言いながら描き足していました。
2005年03月11日(金) | A型気質(一ノ割教室) |
相変わらず「絵は描かない!工作!箱!」と言い続けるひまわりさんもいる中、絵に没頭しだす子も増えている。年度末なので、途中の絵も片付けたいところ。
工作熱も自然に冷めて、ようやく待望の油絵に着手したゆりちゃん(小3)が、途中の絵の背景を何色で塗るか、考えていたところ、「あっ、いいこと思いついちゃった!」と言って、こんなふうに塗りはじめた。
2005年03月09日(水) | 春の訪れに思う(おひさまあとりえ) |
展覧会目前!気合いを入れて、描いてます!(と思っているのは、センセイだけ?かも?)
2005年03月08日(火) | センセイ依存(呑竜教室) |
おはなし絵制作。『おじいさんのつるつるかぼちゃ』、順調につるつるとのびております!
もえりちゃん(小2)の作品。
おはなし絵制作に入ってから、こんなことをよく言われる。「せんせー、ここ何色?」
絵本を元にしているせいだろうか。絵本の絵を真似しなくていい、真似しちゃいけない、自分流に描くのがいい、とわかっている常連ひまわりさんでさえ、つい「ここは何色で塗るのー」と聞いてくる。ほとんど無意識に聞いてくるのだ。センセイならなんでも正しいことを答えてくれる、センセイ依存症。
で、私もついつい「そうねえ、水色なんかどう?」とかなんとか、答えてしまう。つい、無意識に。
・・・おいおい、そんなことくらい、自分で考えてよお〜〜!・・と、我に返る。
特に色に関しては、例えば『何色と何色をまぜると、何色になる』なんてのは、経験を積まないと覚えていかない。赤と白でピンク、赤と青で紫、くらいは覚えても、茶色と緑をまぜるとどんな色になるか、オレンジ色はどうやって作るか、と複雑になってくると、経験が物をいう。それには、実験実験!失敗は成功のもと!!
「自分の絵なんだから、自分で責任もって考えて決めて、絵本の絵よりもステキな絵にしちゃってよ。センセイが決めたら、センセイの絵になっちゃうよ。だいたいねえ、センセイみたいな大人のアイディアなんて、みんなより頭かたくて、ちっっともよくないんだからね〜」
それ以降、また無意識に聞いてくるひまわりさんに、私はうっかり親切しないように、「わかんなーい!」「自分で決めてー!」と答えていました。
2005年03月07日(月) | 季節外れのおいもほり(一ノ割教室) |
みんなが黙々と絵を描く中、ゆうなちゃん(小3)はあとりえに来るなり「今日は絵を描かないからね!」と持参した箱を取り出す。箱の中には、色とりどりの手作りのカード状のものがたくさん!
聞いてもはっきりは教えてくれないのだが、どうやら学校の生活科の授業で教えてもらったもので、一般的には手のひら大の木の板が紙テープで繋がった『パタパタ』といわれる昔のおもちゃを、厚紙で代用して作ったもの。
「宿題?」と聞いてもそういうわけではないらしく、「友達にあげるの」といいながら、ひたすらに作っていました。このおもちゃの仕組み、実はあとりえでも過去にやった工作『牛乳パックの変身おもちゃ』と似ていて、ゆうなちゃんが幼稚園生のときにやったこの工作を、夏休みの宿題に、ということで、2年程前おばあちゃまに作り方を伝授したことがあって、それ(に似た工作)をまたゆうなちゃんが熱心に作っているとは、なんだかおもしろいですね。
まゆかちゃん(小1)が、昨年10月に『おいもほり』の絵を描いた。
「学校でおいもほりしたの?」と聞くと、「ううん、幼稚園の時にやったの」という。・・・1年前のことか、まあいいか。いつもの『おはなとおんなのこ』の絵よりは・・・。
まゆかちゃんは、『おはなとおんなのこ』という定番の絵を描くことが多かった。よく、「なにを描いたらいいか、わかんない」「なんにも描くことがない」と、描きはじめるまでに時間がかかってしまう子がいる。そういう時は、「何を描くか」と考えるより「今日、学校で何したの?」とか、「友達とどういう遊びをした」とか、そういう日常の会話をするなかで、絵になりそうな出来事を一緒に探し出して、「じゃあ、それを描いてみれば?」というような導入が、有効的なことが多い。
が、何を描いたらいいか、特に描きたいこともないときに、なんとなく楽に描ける定番の絵を持っている子、これは、一見黙々と描いていて、センセイを煩わせることもなく、充実して過ごしているように見えるが、本来の意味で楽しめてないのではないか、と私は思う。ついつい手のかかる子にばかり気をとられて、そういう子の隠れたスランプを見落としがちだ。時々はだれでもあることであろうが、最近ずっと『おはなとおんなのこ』、時々うさぎさんが入る程度、なのが、まゆかちゃんなのだ。
そのまゆかちゃんが、突然1年前のおいもほりを絵にする、と言い出したのだ。これは大歓迎でしょう!
・・・でもこの絵、なぜか忘れてしまったが、途中になったまま年を越したのでした。
それを、今日、まゆかちゃんはまたまた突然、続きを描くと言い出した!
今年に入ってから、まゆかちゃんの絵は少しづつ変わってきている。
もういつもの『おはなとおんなのこ』を描くことは、グンと少なくなった。
お家から描きたいものを持ってきたり、誰と言うわけでも無い『おんなのこ』は、仲のいい『○○ちゃん』になって髪形や洋服を凝って描いたり、絵につけるおはなし(タイトル)も具体的になってきた。
そんなまゆかちゃんが、雪の舞う3月に、おいもほりの絵を完成させた。
おかあさんからのメッセージ。「待つことの大切さを知りました」。
私も、そのメッセージから、あらためてそう実感しました。
3月に採れたおいも、きっと甘くておいしいですね。
2005年03月06日(日) | たべたい!(庄和教室) |
久しぶりに全員集合し、活気づくおけいこ。年度末のせいか、ちょっとお疲れ気味のひまわりさんも、ちらほら。
しおりちゃん作『ハッピーバースデー、ふみひこ』。美味しそうですね〜〜!!
お父さんの名前入りチョコレートは、本当にペンチョコで名前を描くみたいに、絵の具のチューブで直接字を描いていました!
「あした、おとうさんの誕生日だから、ケーキを描くね!」と大はりきりのしおりちゃん(小3)。四ツ切画用紙いっぱいに、クリームみたいなトロンとした絵の具で描きました。
「ほんとの手作りケーキを焼いてあげたりするの?」と聞くと、「ううんっ!なんにもしないの」という。
自分の誕生日は祝ってもらうけれど、お父さんの誕生日には「な〜んにもしない」のだとか。ま、そういうお家って、多いのかもしれませんね。
「だから」とは言っていなかったけれど、手作りするかわりに、絵でお祝いしてあげよう、と娘心に思ったのでしょうか。泣けるっ!
「お父さん、甘いものすきじゃないから、私が食べたい感じのケーキにする」とか言いながら描いていたけれど・・・お父さんには内緒にしておきましょう。だって、おとうさんの名前入りのチョコレートも用意したんだし、ね。
2005年03月04日(金) | キツ〜い一撃(一ノ割教室) |
油絵や絵の具絵など、積極的に制作。の反面、ゆりちゃん(小3)とかほちゃん(小3)は相変わらず絵を描きたがらず、画用紙を切り刻んで紙工作など。自然のやる気を尊重します。
2005年03月02日(水) | こどもおとな(おひさまあとりえ) |
2ヶ月振りに本拠地のお寺に戻り、広々おけいこ。いよいよ今月末に迫った児童画展にむけて、こどもたちもセンセイたちも大忙しです!
2005年03月01日(火) | 憧れの油絵(呑竜教室) |
おはなし絵制作、2週目。みんなノリノリ、大きな画面に気持ちよく絵筆で描いていく。
今年の呑竜教室のおはなし絵は、四ツ切画用紙2枚分くらいのダンボール板に、ポスターカラーで描いている。まず、下地にそれぞれの場面からイメージする色を塗って、乾いたところにクレパスで描き、またポスターカラーで色を細かく入れてゆく、という基本手順。
下地のいろ塗りは、太い刷毛を使って。2色に塗り分けたり、グラデーションにしたり。
クレパスで絵を描く、というのが、以外と困難。『絵本』という『見本』が目の前にあるので、「間違えても消せない」という気持ちがどうしても働いてしまう。でも、例年通り、『絵本は真似しないで、自分風の絵を描く』ことと『間違えても、気にしない!』を、モットーに乗り切る。
そしていよいよ絵の具(ポスターカラー)で塗って、仕上げてゆく。いつもの水彩絵の具と違って、紙コップに使いたい色を入れて、たっぷりしたドロドロ絵の具を塗ってゆく。これが新鮮!私もしばし絵の具やさんと化して「次は黄色!」「白とオレンジを混ぜる!」とひまわりさんの注文を受けて、紙コップにつぎつぎ絵の具を入れてゆく。みんな熱中して塗っている。・・・・でもまだまだ、私の理想のボリュームには近づかない。もっともっと、大胆に描いて欲しい・・・
「塗っている感じが、油絵に似てるでしょ?」私は今日いるひまわりさんの中で唯一油絵経験者のさとちゃん(小4)に問いかける。この、ベトベトどろっとした絵の具の感触、ぐいぐい重ねて塗れる感覚。「うん、にてるかも!」さとちゃんは応える。
今日のひまわりさんは、さとちゃんのほかには2年生三人、1年生一人。特にもうすぐ3年生になって油絵を許される三人にとって、油絵は憧れの的。『油絵と似ている』と聞いて、それぞれの絵のえのぐのボリュームがどんどん増してゆく。筆さばきも生き生き大胆になってゆく。