ひまわりさん観察日記
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2005年01月31日(月) |
傑作集/其の一(一ノ割教室) |
工作、絵、油絵、共に仕上げのおけいこ。
今日は、2週、3週にかけて描いてきた絵が、続々仕上がりました。なので、いつもに増して傑作ぞろい!一枚に絞れなかったので、中でも時間をかけて仕上げた選り優りの作品4点を、一挙公開いたします。
まずはゆうなちゃん(小3)の作品『動物が一匹だけ住む島』。あとりえにある『動物図鑑』から角の大きな獣の写真を選んで写生したものから、イメージをふくらませて描いていった作品です。『一匹だけ』ですが、実は左上の獣の下に、ちいちゃな赤ちゃんの獣がいるのが、わかりますか?そんな優しさが、ゆうなちゃんらしい絵になりました。中央に描かれた木とそっくりのものを、『あかずきんの森』で紙粘土で作ったことがあり、その細かい葉っぱの表現が印象的です。
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みなちゃん(小2)の作品『マット運動で前まわりをするところ』。後ろ向きの表現、両脇に跳び箱が並んでいる様子、マットを色鉛筆で根気よく塗ったところ、床と幕を絵の具で塗ったところ。全てが魅力的です。みなちゃんは床の絵の具塗におけいこ一日分をたっぷり費やしました。 |
せいたくん(小4)の油絵『イルカのショー』。冬休みに鴨川シーワールドで見たのだそうです。私もシーワールドにはせいたくんくらいの頃と高校生の時に、行ったことがあります。はじめて行った時、シャチのショーに感激して、絵を描いた記憶があります。高校3年の夏休みに行った美術予備校のスケッチ旅行で再度訪れたのですが、その時「大人でもこんなに楽しめるところだったんだー!」という感動をしたことをよく憶えています。今思えば、17歳は充分子どもですが(笑)。
とにかく、最近は昆虫、ちょっと前までは船の絵しか描いていないせいたくんが、久しぶりに迷うこと無く気持ちよく描いた油絵なのです。水しぶきの表現に力を注ぎました。
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最後はけいじくん(小4)の油絵『初日の出』。実際けいじくんは初日の出を他の場所で拝んだそうで、富士山はテレビで見た、とのこと。この清々しい真っ青な富士山は、あとりえの後輩たちが真似して描いてみたくなるほど、魅力的で迫力満点なのです。光を表現することにこだわりをもって、描いていたのが印象的です。
私もいつか、富士山登頂して、日の出を拝んでみたくなりました。 |
2005年01月30日(日) |
ふたりはなかよし(庄和教室) |
貼り絵は今日でおしまい。お家からシールを持ってきて貼って絵作りも、今日で最後ということにする。後半は、気分を変えて、『センセイを写生』することに。普段パタ−ン化した女の子の絵を描くひまわりさんたちも、私の目や、眉や、鼻や、口や髪形をよおーく観察して描けました。
さえちゃんの描いた『センセイ』。顔はほんものよりかわいらしくなりましたが、髪形はセンセイそっくりに描けました。鼻を描いたところも、さえちゃんにとっては大きな進歩です。
先週、さえちゃん(年長)がゴミ箱に捨ててしまった絵を(1/23 の日記を参照)さえちゃんに見せました。「はねつきの絵、上手に描けていたのにゴミ箱に入っていたから、助けておいたよ。ここに羽子板を持っているゆいちゃんを描いたら、さえちゃんとふたりで羽根つきしているみたいだよね」。
するとすぐに反応したのは、さえちゃんの隣でお絵描きしていたゆいちゃん(年長)。「あっ、その絵、パソコンでみたよー!」と、まるで自分のことのように嬉しそうに言う。
さえちゃんとゆいちゃんは大のなかよし。あとりえだけでなく、保育園でもいつでも一緒だとか。センセイに絵を褒められたことよりも、大好きなゆいちゃんが喜んでいることが嬉しかったのでしょう、ゆいちゃんの一言の意味を知ってか知らずか、シャイなさえちゃんはうつむいてにっこりしていました。
ゆいちゃんの描いた『センセイのかお』。「ぜったいからだはかかないからねっ!」と、私のどんなに巧みな誘導にも動じず、顔のみを描いてくれました。顔のかたちは「ながほそいまる」(本人談)、目は何度も描き直し、耳は「こっち(向かって左)はかみのけ(おだんごのまとめ髪)があるからこっち(向かって右)だけね」(本人談)、口は「(歯が見えているから)わらっているところ」(本人談)と、ひとつひとつ確認するようにじっくり描いてくれました。鼻は、描いた後、手で隠していましたが、「上手〜!そっくり〜〜!」と、みんなも誉めてくれました。
そんなふたりが、はじめて人物をよく見てそっくりに描くおけいこに挑戦してくれました。今度は逆に、さえちゃんがゆいちゃんにパワーをあげます。「センセイを描いて」とお願いすると、ゆいちゃんは「ええ〜、むずかしいよお」と遠慮気味なのに対し、さえちゃんは迷うこと無く積極的に描き始めました。そんなさえちゃんに引っ張られるように、ゆいちゃんも私を描いてくれたのでした。
姉妹以上にひかれ合うふたり。小学校は別々になっちゃうけれど、いつまでも素敵ななかよしコンビでいてね。
2005年01月28日(金) |
記憶の刷り込み(一ノ割教室) |
工作も一段落し、みな思い思いに絵を描く。「なにをかこう〜?」というひまわりさんには、体育の授業の絵を勧める。縄跳びとか、ハンドベースボールとか。
「体育の授業よりも、郷土資料館に行ったことを描く」という、かほちゃん(小3)の絵。最後に自ら書き入れたお習字のような黒文字が、ピリリと効いています。
あとりえには『鉛筆削り機』が、ない。カッターナイフで削っている。
私がカッターで削っていると、それに興味を持つひまわりさんもいる。「なんでえんぴつけずり(機)でけずらないの?そのほうが楽だよ」「せんせい、持ってないの?」「買えないの?」なんて心配する子も(笑)。
そんな時、私はこんな説明をする。 「カッターで削ると、(芯の)先を尖らせたり太くしたり、長く削ったり、好きなように削れるから、絵を描くには便利だから。それに、慣れれば簡単なんだよ」
そして私が削るのをじいーっと見つめたりしているが、時々自分で「やってみたい」という子もいる。そういうひまわりさん(小学生以上)には、積極的に伝授することにしている。
今日、はじめは頼まれて私が削っていたら、絵に飽きだしたしょうちゃん(小2)は「ぼくもやりたい」と言い出した。
しょうちゃんはカッタ−ナイフ自体が初心者なので、まずは「(刃の)光って色が違うところが切れるところ。だから手も切れるよ。(反対の)ここは切れないところ」という説明からする。削る色鉛筆とカッタナイフの持ち方、カッターの動かし方など、手取り足取り。すぐに出来るようになる。
まあくん(小4)も食い付いてきた。意外にも鉛筆削りは経験なし。でも、カッターは日頃から使い慣れているので、飲み込みが早い。
みほちゃん(小3)は「前に教わった」というので黙って見ていたら、刃の切れる方に左手の親指を当てようとしたので、慌ててストップをかける。もう一度解説する。
3人ともなかなか上手。あとりえの鉛筆という鉛筆を削りまくる。ちょっぴりいびつな削り跡の鉛筆が、どんどん出来上がる。
真剣に削っている3人に聞いてもらおうと、私は前述の『なぜ削り機ではなく、カッターで削るといいか』を話す。ところが3人は真剣さのあまり、私の声は全く耳に入っていないようで、私が話している途中で、しょうちゃんが突然違う話題をまあくんと話したりしている。ううう、聞いてないな。
説明半ばで私は挫折感を味わうが、そこでふと気付く。そう、この3人がたとえ聞いていなくとも、すぐ隣で黙々と絵を描いているまりちゃん(小6)みくちゃん(小4)かほちゃん(小3)の耳には入っているかもしれない。折角話しているのに途中で止めることもなかろう。最後まで説明をする。
子供達って、私の言ったなんでもない言葉や単語を、心に留めていたり知識として記憶させていたりすることがあって、後になってびっくりさせられることがある。「聞いて無いから言わない」とか「こんなことは難しいから言う必要は無い」などという大人的判断は無用、むしろしてはいけないのだ。そしてもちろん無責任な会話も禁物だ。わからないことは調べる、「わからない」とはっきり言う、大人として大事なことだ。
2005年01月26日(水) |
占い(おひさまあとりえ) |
右がきんちゃん(小3)、左が弟のかんちゃん(小1)の自画像。なが〜い和紙に、筆、葦ペン、わりばしペンを使って、自画像巻絵合作を制作中。 いつもは一刻も早く帰って公園で遊びたいきんちゃん。今日はお父さんとたっぷりおけいこしてくることを約束してきたらしく、絵の調子も絶好調で、なんと2時間半も絵を描き続け、ヘトヘトになって帰ってゆきました。自画像も、鏡で自分の顔を観察してから描いたのは、きんちゃんただひとりでした。
れいこちゃん(年中)が、クレパスで『学校の絵』を描いている。お姉さんが通う、幼稚園に隣接した小学校だ。
いくつもドアやら窓やらが並んでいる。その内の2つを指して、「せんせい、どっちがいい?」
「う〜んとね、こっち!」と片方を指し示す。
「こっちね?こっちは〜〜〜、あしたはあたりです!」。なにが出てくるのかと思ったら、明日の占いでした!
「やったー!大当たりだねーー!」と喜んでみせると、「おおあたりじゃありません、ただのあたりです。」と釘をさすれいこちゃん。「あ、そうか、ただのあたりね。」
「じゃ、あしたのつぎはーー」と、もう一方のドアを開けるフリをして、ドラム・ロールが鳴り響いているような間を持たせて・・「おおあたりですー!」「やったー!大当たりだあ〜〜!!」
大喜びしていると、れいこちゃんは急に真剣な顔になって、語り出す。
「あしたは、のんびりできます。きょうのよるは、たくさんねむれます. よかったですね」
と神妙にいう。私も真面目になって「ああ、すごくうれしいです」と礼をいう。
・・・このなんの脈絡も根拠もないへんてこりんな占いごっこ。 『おおあたり』はともかく、明日は久しぶりの休日。このごろ少し疲れ気味だし、ほんとにのんびりできるといいなあ、たくさんねむれるといいなあ、大真面目に「当たってくれ!」と願ってやみません。神様仏様れいこ様!宜しくお願い致します!!
2005年01月25日(火) |
おしゃべり権争奪戦(呑竜教室) |
この教室には、「今日、なにするの〜」と、自分のやりたい描きたいことが自分で見つけられない子が、不思議とひとりもいない。今日も、各々描くことを考えてきて、どんどん描いてゆく。すごいなあ。 ここでも、体育の絵を流行らせる。
みんな熱心に手を動かしながら、でもたのしいおしゃべりも絶えまない和やかなおけいこ。そんな何気ないおしゃべりの中にも、性格というか、人間関係が浮き彫りになっている・・・・かも?
さとちゃん(小4)の絵。これは卓球。今はドッヂボールの油絵に挑戦中。詳細は1月18日の日記を見よ!
みんなでなにかひとつの話題について、おしゃべりをしている。みんなが好き勝手にいろいろと意見を言う中で、最年少のゆかりちゃん(小1)がようやく『おしゃべり権』を握ると、私だけで無くほかの上級生もだまって聞き入る。
ゆかりちゃんはおっとりとした小柄でかわいい女の子。上級生(といっても大半はひとつ違いの2年生だけれども)は男の子も女の子も、ゆかりちゃんを時には対等に、時には妹のように、接してくれている。 『おしゃべり権』をやっと握ったゆかりちゃんの話し方は、他のみんなよりもちょっぴりたどたどしくのんびりだけれども、だれも邪魔せず、聞いてくれるのが嬉しい。
もう終わったかな・・というころを見計らって(あくまでも私の分析であるが・・)同じ話題でまだ発言できていないさとちゃん(小4)が話し出す・・・と、おっとっと、ゆかりちゃん、まだしゃべり終えていなかった。でもさとちゃんはあとりえ最年長と(いう自覚からなのかはわからないけれども・・私の分析上)して、一番年下の子のおしゃべり権をむやみに奪ったりはしない。ま、いいや、また後で、という視線を私にむけて、口を閉じる。
もういいだろう、こんどこそ!・・・と思って、始めの一言を言いかけるけれども、やっぱり今度もゆかりちゃんは譲らない。さとちゃん、笑顔で再び口を閉じる。
そろそろいいかげん、しゃべらせてねっ!・・てな思いで語気を強めて話し出すが、今度は別の下級生に『おしゃべり権』をやすやすと横取りされてしまう。さとちゃん、とうとう失笑気味に「なかなかしゃべれないよお〜〜」と小声で漏らす。
さあ、いよいよ私の番ね。いくわよおお〜〜〜!と私に目で合図して、大きな声でしゃべり出す・・・と、誰かの声と、またまた重なってしまう。でもその声も、同時に止まる・・・ゆうたくん(小2)だ。
さとちゃん「いいよ、先に。」 ゆうたくん「いえいえ、どうぞ」 さとちゃん「いいから、いいから、どうぞおさきに」 ゆうたくん「いいですから、どうぞどうぞ」 さとちゃん「でも、ちょっと長くなるよ」 ゆうたくん「いいんですって、こっちはたいした話じゃないっスから」
・・・というわけで、ようやく『おしゃべり権』を獲得した、さとちゃん。 私は、この状況のあまりの面白さに、この時、何の話題について話をしていたのか、まったく憶えていない(というか、ほとんど頭に入っていなかった!)のだが、特にゆうたくんが『譲り合い』をしている時、妙に大人っぽい口調で遠慮しているのが可笑しくて、「もしかして、さとちゃんがなかなか話し出せないのを見抜いて、最後はわざと声を合わせたのか〜〜おいおい!?」と疑って止まないのでありました・・・。
2005年01月24日(月) |
やきもち(一ノ割教室) |
先週に引き続き、動くおもちゃ工作、折り紙、油絵。学校の体育の絵を流行らせようと思い、勧めると二人が描きはじめた。
さやかちゃん(年長)とゆまちゃん(年中)は、最近仲良しになって、今日も意気投合、ひと通りおしゃべりして遊んだ後、お互いをよく見て描きあっている。
さやかちゃんが描いた『ゆまちゃん』。その後、ゆまちゃんだけでなくセンセイのことも、穴のあく程よーく見て描いてくれました。・・・そのかわり、モデルが動くと厳しく「うごかないで!」と言われます。
幼稚園生がこんなにしっかりした横顔を描くのは、なかなか出来ないことだろう。髪の毛の様子や、目の書き方や、口、耳まで。鼻こそペタンコだけれども(モデルちゃんは鼻筋がスッと通っています!)、ネックレスやお洋服も、この描写力はすばらしい!
・・・そう思って、そのようにみんなの前でこの絵を誉めてみせる。もちろん、さやかちゃんの気持ちを盛り上げるために。「・・・横顔を描くのって、難しいのに、すごいねえ〜〜」
すると、横から透かさずえみりちゃん(小1)が口をはさむ。「えっ、かんたんだよ」。
私は一瞬、絶句し、「そりゃあね、えみりちゃんは小学生だし、あとりえの先輩だから、簡単かもね」。
ゆまちゃんが描いた『さやかちゃん』。髪形、お洋服の柄、そっくりに描けています。
その後、大好きな絵の具で、絵筆を器用に使って美しく色分けをして『アリエル』を描いたゆまちゃん。
あまりにも一生懸命、集中して描いていたので、そのことを誉めたたえようという意味と、絵の具を使うことを億劫がる小学生に向かって「絵の具だけで上手に描いたねえ〜、絵の具だけで描くのって、難しいのによくがんばったね〜」。
すると、横から透かさずゆうなちゃん(小3)が口をはさむ。「え〜、かんたんだよ」。
私は再び絶句。「そりゃ〜〜ねえ。ゆうなちゃんは大先輩なんだし、油絵でも慣れているからね。かんたんだよね」
おまけに、隣で仲良くしていたさやかちゃんまで、ゆまちゃんのアリエルを見て「ええ〜っ!このくちのところは、ちょっとおかしいんじゃない〜?おててもおおきすぎるしー!」
・・・私もとうとう絶句を超えて、思わず笑いが込み上げてしまい、「あのね、自分よりも年下の子が一生懸命描いたんだから、みんなで認めてあげようね。」
みんな、神妙な面持ちで聞いてくれました。
が、その後、反省したのは、この私。 えみりちゃんもゆうなちゃんもさやかちゃんも、別に年下の相手をけなしたり、自分と比べて本気で対抗したり、そういうつもりじゃなかったのでは?
つまり、やきもち。 「ちっちゃい子ばっかり誉めないで、私はもっとすごいんだから!」という自己主張。
一日一回以上、ひとりひとりのその日の(絵などの)いいところを、必ず見つけて誉めている。でも、誉めたりなかったかな?
誉めて誉めて、褒めちぎる。「お世辞を言っている」と思われないためにも、ちゃんとどこがどういいのかも、説明しているつもり。でもまだ足りなかったとは!絶句!!
みんな、やる気充分な証拠、・・・ですよね。
2005年01月23日(日) |
女の子、強し!(庄和教室) |
先週に引き続き、はり絵の材料を用意。はり絵をしたり、絵の具を塗ったり、油絵をしたり、こまごま描いたり。
さえちゃん(年長)の絵。はねつきをして遊びます。いろいろな絵に挑戦中のさえちゃん、この絵はいつのまにか小さく折り畳んでゴミ箱に(本人の手によって)捨てられていたので、救出しておきました。来週さえちゃんとこの絵を見ながらおはなししたいです。
部屋には、ゆかちゃん(小4)ユカちゃん(小4)けんしろうくん(小5)と私の4人だけ。日曜日のおけいこの11時過ぎのあとりえは、下級生たちはすでに帰り、後半の上級生タイムはお休みする子も多く、ゆったりのんびり。私もここぞとばかりに、3人とおしゃべりをしながら、あとりえが始まって以来一度も掃除をしたことのない、油絵に使う筆洗油の入った容器の底にたまっているドロドロの絵の具かすを取り除く作業にとりかかっていた。
のどかなひとときだった空気が一変、それは突然起こった! 作業中、勢いあまり、あやまって指先を切ってしまったのだ!!・・・・私が。
一瞬、ギョッとしたけれど、指をカッターなどで切るのは毎度のこと。絆創膏、消毒液、滅菌ガーゼなど応急手当に必要なものは携帯しているので、まあまあ、焦らず騒がず・・・心配してくれる3人に「大丈夫、大丈夫」と平気な顔で言ってみせた。
ところがドッコイ、思ったよりも血が出てくる出てくる、とまらない。こりゃ、いままでと様子が違うぞ、と思う。カッターのように鋭利なもので切ったのではないので、傷口が思ったより広いのだ。こりゃいかん!
かばんの中から『応急手当セット』をさがしていると、「どうするの?どうするの」と女の子ふたりが寄ってくる。こういうことに興味を持つのは大抵女の子だし、役に立ってくれるのも女の子だ。
右手にいるゆかちゃんに「これ、一枚出してくれる?」とポケットティッシュを渡す。「せんせっ!血が!血が!」とか言いながら、ティッシュを出してくれる。 左手にいるユカちゃんには「これ、剥いてちょうだい」と、絆創膏を一枚手渡す。「センセイ、何型?」などと言いながら、剥いてくれる。
お手伝いしてくれて助かったものの、本当はこんな流血騒ぎに巻き込みたく無い。でも、ふたりは自ら、興味津々で寄ってきたのだ。「見なくていいよ、あっちいってて」と言っても、「見たい見たい」とかいって。
そのくせ、「ああ、なんか血が流れるの見てたら、頭がクラクラしてきちゃった」なんて、ちょっと楽しそうに言うふたり。
だから私も自分の予想外の流血にビビリながらも、「でもね、血はすぐに止めないで、すこし出した方がいいんだよ、ばい菌も一緒に出てくれるからね。そのかわり、心臓より高くしてね。」なんて自己流の応急処置を冷静を装って解説してみせる。
「はい、せんせ。もう一枚。」とティッシュを差し出すゆかちゃん。 「消毒はいいの?」とポ−チの中の消毒液を取り出すユカちゃん。 絵に向かいながらも金縛りに合ったようにこちらを遠くから見つめるけんしろうくん。
その後、3人に気付かれないようにもう一度血の滲んだ絆創膏を新しく替え、落ち着こうと思い黙って部屋を出て給湯室に行って水を一口飲み、戻る途中クラッとして廊下でしゃがみ込み、何事も無かったように笑顔で部屋に戻り、また血が滲んだ絆創膏をこんどはガ−ゼに変えて当て、全身冷や汗が湧き出てきたのでタオルで顔を拭き、もと居た椅子に座り、落ち着いてきたので掃除していた油の容器を片付ける。
その間中、おしゃべり上手なゆかちゃんは『爪の下あたりを深く切ったのでその後爪が割れて生えてきた』というその時あまり聞きたく無い知り合いの話を事細かに説明してくれたり、「せんせいが血を流しているところを絵に描こう」なんて嬉しそうに言ったり。私が給湯室から人知れず戻ると「どこ行ってたの?水?お湯湧かすところ?」とバレバレだったり、隠れて冷や汗を拭っていると「せんせ、なにしてるの?大丈夫?」と心配してくれたり。・・・とにかく、始終しゃべり続けることで彼女なりに私を励ましてくれているのがよくわかった。
一方普段はクールででもちょっぴり甘えんぼなユカちゃんはこんな時には寡黙になり、なにも頼まないのに、その後の後片付けもお迎えがくるまでせっせと手伝ってくれた。
ああ、おふたりさん。いやな場面を間近で見せてしまって、ごめんなさい。 でもでもとっても助かりました。 女の子はこうやって、将来、強き母になるための要素を備えてゆくのだろうか・・・としみじみ思った日曜日の昼下がりでした。
2005年01月21日(金) |
動くおもちゃ工作の紹介パート3(一ノ割教室) |
うごくおもちゃ工作、その他紙工作で駅を作ったり、おもちつき(臼と杵とおもち)を作ったり、ロボットやきょうりゅうを作ったり。 りょうすけくん(小1)は今日も『だるまちゃんとかみなりちゃん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『いたずらこねこ』に『だるまちゃんとうさぎちゃん』も加えて、読んだり描いたりしていました。
昨年末から引き続き動くおもちゃ工作に取り組んでいますが、またまた傑作が生まれていますので、ここで一部を紹介。
1.みほちゃん(小3)作『せいぞんきょうそう』。ペットボトル上方に2つの螺旋状針金を通して、片方にはおおかみを、もう片方にはにわとりをぶら下げてある。中央下にはたまごから孵ったばかりのひよこが・・。おおかみと親鳥、どちらが先にひよこにたどりつけるか!というゲ−ム感覚のストーリーのある、ユニークで奥深い作品。
2.ちいちゃん(中2)作『十二支誕生物語』と題した作品。うさぎ、馬、にわとりがぶら下がっています。随分前におはなし絵のおけいこで同タイトルの絵本を元に絵作りしたこと、ちいちゃん憶えていたのかな?ティッシュ箱の取り出し口を背景側に利用した点や、箱の底・前面への装飾がとても美しいですね。
3.まりちゃん(小6)作。 4.みくちゃん(小4)作。 ふたりはなかよし姉妹。描く絵や作るものも、その仲の良さを象徴するように似ていることが多い。・・と言えばきれいごとかもしれないけれど、現状は想像力豊かで積極的に絵に取り組むまりちゃんを、年齢差にもめげすみくちゃんがその粘り強さで追いかけてゆく、といった感じ。似ているけれどもそれぞれの特徴が垣間見れる、ていねいな作品になりました。
2005年01月19日(水) |
ラブラブ・かップル(おひさまあとりえ) |
あやとくん(小1)が、なにやらニコニコとうれしそうに、観覧車の絵を描いている。星の輝く、ロマンチックな夜の観覧車、なわけで・・・・
「だから、ここのふたつくっついているのが、『ラブラブ・かップル』専用なの」。
カップルの『カ』を、声が裏返りそうな程アクセントを強めて「ラブラブ・かップル』と発音する。観覧車左下の、ピンクと赤で塗られた『ふたつくっついたハ−ト型のシート』が、『ラブラブ・かップル専用シート』だそうだ。
「これにのりたかったらねー、かんたんだよ、かップルでくればいいんだよ」そしてこの後、あやとくんの女性遍歴の話へと繋がってゆく。
「ぼくねー、ようちえんのとき、8人のおんなの子からコクハクされたんだよ、いっぺんに。」へえ〜、すごいモテモテなんだねえ。「みーんな、おしがつよくて、けっこうしつこいんだよねえ」
「じゃあ、そこからひとりに絞るのは、たいへんだったでしょう?」 「うん、でもなんとかね、しぼりにしぼったよ」と、まるで雑巾を絞るかのようなゼスチャーをしてみせるあやとくん。
「で、どの子に絞ったの?やっぱり、一番押しの強かった子?」 「ううん、いちばんひかえめな子。そしていちばんかわいい子。○○ちゃん、っていうんだけどね」 「へえ〜、りこちゃんよりもかわいいの?」
りこちゃん(小1)とは、あとりえに通うあやとくんのおさな馴染み。あやとくんはチャーミングでしっかり者のりこちゃんにメロメロなのだ。
「うん、りこちゃんよりも、ず〜〜っとかわいいんだよ。」
今日、りこちゃんはあとりえに来ていないものだから、あやとくん、大胆な問題発言だ。
でも、そう言った後、あやとくんの表情が、ちょっと冴えない。 「だってさ、りこちゃん、このごろつめたいんだもん・・」
大好きな女の子りこちゃんに、最近ちょっと冷たく『距離を置かれて』しまっている男、あやとくん。少年よ、大志を抱け!ラブラブ・かップルになれる日を目指して!!
2005年01月18日(火) |
青春時代(呑竜教室) |
久しぶりに絵の具を気持ちよく塗るひまわりさんたち。他にもミニ絵本を友達のために作ったり油絵をはじめたり。
ゆきなちゃん(小2)の『マットうんどう』。体育の時間に、まえまわり、うしろまわり、側転をしているところ。
さとちゃん(小4)が油絵をはじめる。本日はその下描き。 最近さとちゃんが凝っている絵は、コマ送りのような描きかただ。以前、おばあちゃん手作りのお手玉を持ってきて、お手玉遊びしている絵を描いた。両手の上で、お手玉が弧を描く様子を、ひとつは模様までくっきりと濃いめに描き、あとは薄めにいくつも同じお手玉を描いて表現した。
先週は冬休みに温泉で卓球をしたことを絵に描いたのだが、その時にはピンポン玉の動きをコマ送りで描くだけでなく、玉を追いかける人物の動きも同じように表現してみせた。
そしていよいよ、久しぶりの油絵で、挑戦。今回は最近学校で流行っているという『ドッヂボール』だ。
いろいろなポーズを自分でとってみたり、私が見せてみたりしながら、人物を描いてゆく。ひとりにつき2つの動きを描くから、なかなかたいへんだ。でも「(ポーズを)自分でやってみると、けっこうわかるね」なんて高度なことを言っている。すごい気付きだ。
絵を描きながら、ルールを細かく解説してくれる。もちろん私にも基本的なルールはわかっているが、話を聞いて絵と照らし合わせてみると、「ああ、そうかそうか。だからそういう絵になるのね」ということが多い。
感心していると、さとちゃんが一言「思い出してきた?青春時代のこと」。
・・・う〜ん、ドッヂボールをしたのは青春よりも以前のことだったかもしれないけれど、「うん、若かりし頃をね」。
ほんのり甘酸っぱい匂いの漂う絵になる?かも?しれないことを、期待しています・・・・
2005年01月17日(月) |
富士山(一ノ割教室) |
4年生の男の子ふたりが勇ましく油絵を描きはじめて、新年おけいこ始めにふさわしくあとりえ全体の雰囲気が活気づく。下級生も折り紙で絵作りしたり、冬休みのことを絵にしたり、昨年末の動くおもちゃ工作をしたり。
たけしくん(小1)が、富士山の絵を描いた。頂上には家族の絵もちっちゃく描かれている。迷わず青い色鉛筆でごしごしごしと塗っては「けずって〜!」と私に渡す。あまりに何度も言うものだから、「他の青い色鉛筆も使ったら?」と言うと、「いいことかんがえた〜〜!!」と言って他の青に近い色鉛筆をごっそりと持って行き、両手で塗りはじめた。
「ほお〜〜!いいえだねえ〜」なんて、自分で言っている(笑)。
お母さんがお迎えにくると、たけしくんは必ず今日描いた絵を見せて報告する。「ほらあ〜、ふじさんだよ。こっちにはふつうのお山もかいたよ。すごいでしょ〜」富士山の裏には、何種類かの緑色の『ふつうのお山』も描いたのだ。
富士山の絵を見て、お母さんは「ええっ!すご〜い、1年以上前にバスで五合目まで行ったこと、記憶にのこってたんだ〜」と感激されている。
・・・・いえ、違うんです。 実はなぜたけしくんが突然富士山を描いたかというと、今日一足先に描き終えて部屋に飾ってあったけいじくん(小4)の油絵、それが真っ青で大きな『富士山』で、あとりえに来るなりその絵がたけしくんの目に入り、「ぼくもかく〜」と、何の迷いも無く『青い富士山』を描いたのでした。
けいじくんは「年の始めらしく、富士山を描く」(本人談)にあたり、「上の方は、雪が積もっているから白いんだよね、他の部分(の色)は?」と本人なりに考えて『青』に決めていましたが。
そのことをたけしくんのお母さんに報告すると、「小さな子がバスで富士山五合目までつれていかれて、これが富士山、なんて認識できませんよねえ。」と苦笑されていました。
いえいえ、将来たけしくんが自分の力で富士山と再会したときに、『バス』と『青い絵』の2つの記憶が一致することがあるかもしれませんよね。
2005年01月16日(日) |
あめの日(庄和教室) |
ひと月ぶりの久々おけいこ。お休みのひまわりさんも多く、ちょっぴり寂しい。貼り絵などもしながら、冬休みのことなども絵に描く。
ゆきこちゃん(小5)。前日から、予報されていた雪に変わって雨が降っていたので・・・?
あれだけ前々日までの天気予報で『雪が降る』と言っていたけれど、結局は 土、日曜日と雨降り。「雪が積もったら車が走れないから、ここ(正風館)まで来れなくて困っちゃうんだけどね」と言ったら、さやのちゃん(小3)が「うちは近いから、歩いてすぐこれるけどなあ〜」と、いかにも雪が降らなかったことを残念がっている感じ。昨年末の大雪でも、雪うさぎをつくったりして堪能した記憶も新しいらしく、「こんどは雪だるまをつくりたいな〜」と今度降る雪に希望も膨らんでいるようだ。
私も車が・・とか雪かき・・とか、大人として億劫な面は多々あるが、今度たっぷりと雪が降ったら、是非やりたいことがひとつある。もし実現したら、HP内で公開したいと、希望が膨らむ。
2005年01月14日(金) |
だるまちゃんとこねことかめ(一ノ割教室) |
昨年に引き続き、空き箱を用いた追いかけっこおもちゃの工作。他には紙工作(家作り)・水彩画・鉛筆画などなど。
えりかちゃん(小3)の『花にかこまれたこども』という絵。鉛筆で簡単に下描きをして、あとは油絵のように水彩絵の具で塗かさせていった。手には摘んだばかりの花束と、向こうには花をスケッチしている女の子がいる。
おけいこの合間に、ひまわりさんはよく本を読む。というのも、我がアトリエには私の趣味で集めている絵本が(数えたことはないが、少なくとも)100冊以上絵本棚に並べてあったり、別の本棚には私や妹が小学生の頃読んだ児童書や『マンガで読むいい話』の本やクイズの本などが並んでいたり、一秒書房の豆絵本がいつでも手にとれる場所にあったり、するのだ。絵を描くことに疲れたり、絵の具を乾かしていたり、片付けてお迎えを待っていたりする時に、気に入った本を読んで過ごすひまわりさんが多い。
りょうすけくん(小1)は、昨年末にも挑戦した空き箱おもちゃ工作の2コ目に突入。前回よりも大きな箱で作っている。箱の外側に赤いビニールテープを隙間なく張り巡らしていたところ、隣に座って空き箱で別のオリジナル工作をしているまあくん(小4)に赤ビニールテープを横取りされ、手持ち無沙汰になってしまった。「じゃあ、まあくんがおわるまで、本をみてる」といって、隣の部屋の本棚からいつもの絵本を3冊持ってきて、ストーブの前に座り込む。
りょうすけくんのおきにいり絵本3冊とは、『だるまちゃんとかみなりちゃん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『いたずらこねこ』である。
いつも、この3冊。以前には『だるまちゃんとてんぐちゃん』の絵を模写するほど気に入っているようだ。この『だるまちゃん』シリ−ズは、おはなしもほのぼの楽しく、登場する人物(?)やアイテムがとてもユニークで、絵を眺めているだけでも楽しめる。 『いたずらこねこ』はモノクロのシンプルな絵であるが、猫と亀の描写が繊細で、ストーリーも小動物の視線に立った何気ないものだ。
飽きること無く、ほとんど毎週これらの絵本のページをめくるりょうすけくん。これらの絵本から、彼は何を感じているのだろう。いつか、何気なく聞いてみたいと思う。
2005年01月12日(水) |
魅惑の言葉(おひさまあとりえ) |
おひさまあとりえお教室始めは、書き初めならぬ『描き初め』でスタート。筆、葦ペン、割り箸ペンなどで、和紙に墨でお絵描き。芋版で落款作りも。
私は小さな子どもが間違って憶えた言葉が、好きである。代表的な言葉は『とうもころし(とうもろこし)』。最近、CMで柴○コ○が『やらわかい(やわらかい)』とか言っているが、小さな子がいうと数倍可愛い。会話の中でそのような言葉が出てきても、つい直してあげずに繰り返し聞きたくなってしまう。
れいちゃん(年中)が、おえかきをしながら冬休みのことをおはなししてくれた。ディスニーシーとディズニーランドにお泊まりして行ったのだそうだ。「いろんな乗り物に乗ったの?」「うん、のったよー」「何に乗ったの?」「あのねー、ゲットコンスターとか」
きたきた。
「ええっ!れいちゃん、ジェットコースターに乗れちゃうの?泣いちゃったでしょー?」「なかないよ〜!でもね、おとーさんはゲットコンスターきらいなんだよ」
ふふふ?
「おいしいものも食べたりしたんでしょー?」「うん、あのね、こっぷこーんとかね。」
おおおっ!
「いいにおいだもんね、ポップコーンって!」「うん、おいしいよね、こっぷこーんって・・・」
すすすばらしい!新しい言葉を2つも聞くことが出来ました。
これはメモッとかなくちゃ、と思い、れいちゃんが描いている墨絵の下敷きにしていた新聞紙のすみっこを小さくちぎって、『ゲットコンスター』『 こっぷこーん』と書いてポケットにしまうと、「なにかいたのよー」とつっこまれてしまった。わざと「えー、ないしょ」というと、「もうーっ!なによお〜」と、ちょっぴりおしゃまなれいちゃんです。
ゆかちゃんの『でぃずにーしー』の絵
その隣で、やはり冬休みにディスニーシーに行ったというゆかちゃん(年中)は、その時のことを絵に描いていました。 最後に「さとうせんせい、『ディ』ってどうかくの?」というので、紙には書かず、「『テ』を書いて、てんてんかいて、ちっちゃい『イ』を書くの」と口で説明したところ、「わかった」といって、その絵の中に『でぃずにーしー』とひらがなで書きました。
ほー!ひらがなで来たね(そりゃそうだ)!これまた新鮮な響き!!
でも『でずにー』ではなくちゃんと『でぃずにー』と書きたかったあたりは、大人の雰囲気ですね〜
2005年01月11日(火) |
息のあった7人のひまわりさん(呑竜教室) |
昨年末最後のおけいこで、渡したおたより帳に日程等の連絡のプリントが挟まれていなかったことが、Sさん・Iさんからの電話問い合わせにより、発覚!しまった!つまり本日のおけいこがあるのか無いのか、連絡が行き届いていないというわけだ。慌てて他の皆さんにも電話で連絡。・・・新年早々、やってしまいました。御迷惑をおかけ致しました。
とにかく無事、ひまわりさん全員と今年初顔合わせ。 誰からともなく、7人みんなが冬休みの出来事を絵にする。
ほぼ一ヶ月ぶりのおけいこです。みんな幼稚園時代は毎日顔を合わせていた仲良しさんでしたが、学校は見事にバラバラ。週一回あとりえで顔を合わせておしゃべりしたり帰り際に園庭で遊ぶことが楽しみのひとつでもあるのでしょう。今日は久しぶりに会うので、おしゃべりも、もちろん絵を描く手も、止まるところを知りません。
ゆかりちゃん(小1)の作品。冬休み、じじとばばのお家に行って、こたつの上で焼肉を食べたことを、それぞれのセリフ付きで描いています。
ところで先月最後のおけいこで、あとりえからのクリスマスプレゼントとして心ばかりのちょっとしたお菓子の詰め合わせを持って帰ってもらったのだけれど、最後に1袋、残ってしまっていた。
念のために1袋余分に用意したのか、誰かひとりだけ渡し忘れたのか、全く記憶に無い私。腐るものでもないので、今日までとっておいたのです。
時間通りにやって来たのんちゃん(小2)とゆうたくん(小2)とゆかりちゃん(小1)に聞いてみると「もらったよ」「たべたよ」とのこと。「せんせい、多めにもってきてたんじゃない?」なんて言っている。「じゃあ、全員もらっていたら、みんなで山分けしよう」ということに。3人とも、ちょっとワクワクしてきた様子。
そこへもえりちゃん(小2)がやってくると、3人が私の顔を見て「ほら、あのこと、あのこと」と無言で訴えかける。「もえりちゃん、コレもらった?」「もらったよ」。よしよし、とにこにこ顔で頷く3人。
ゆきなちゃん(小2)が「もらったよ」と言うと、嬉しそうに4人が頷く。
結局、お菓子は全員持って帰っていた。余分に用意したお菓子であったことが判明。「じゃあ、後で食べようね」
といっても、中味はチョコレート2つ、バターパイ1包、おせんべ2つ、小枝(チョコ菓子)1包、クッキー1枚、という、数こそピッタリだけれど、それぞれの量的にも内容から言っても、公平に分けるのは難しい。
まあ、子供達に任せようと思い、「好きなの取って」と言うと、まず、年長者のさとちゃん(小4)とりきとくん(小4)が「なんでもいい」「いらない」と遠慮する。残りの5人がすきなのをパパパーッと取ってゆく。どうやら好みがダブってしまうこともなく、おのおのが好きなものを手にしたようだ。残ったお菓子を、4年生のふたりに渡す。
ほんのちょっぴりのお菓子に「やったー」と喜んでくれるひまわりさんたち。息のあった、仲のいいひまわりさんたち。今年もどうぞ、よろしくね。
2005年01月01日(土) |
あけましておめでとうございます |
まりちゃん(小6)の『雪の降るお正月』。クレパス画。
今年もがんばって観察日記を日々更新してゆこうと思います。 どうぞお楽しみに!
新学期は1月11日よりスタートします。
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