今日のおたけび または つぶやき

2013年10月30日(水)  西門さんのプロポーズ



そりゃ無理というものですわ西門さん。


納豆沼から「妖怪」のようなめ以子ちゃんに助けてもらったお話を、

どこの誰がプロポーズと思ってくれますの。



「あなたと一緒ならどんな時でも大丈夫、笑っていられる。」



って解釈しろってトコからまず無理。

深読み大好きなわたくしですら、目の前でそんな話をされたら

「へいへい。妖怪で悪うござんした。お大事に」と、さっさと立ち去ると思いましてよ。



「あなたと一緒ならそんな納豆沼からも抜け出せる。」



夢ではそういうことになっていましたのね。だから?



「そんな納豆沼から助けてほしい→あなたも納豆沼に引きずり込むことになる

→つらい目にあわせるかも→それでもいいか? って聞いてるんです!」



最初からそこまできっちり話してくれなきゃ誰もわかりません。

いやー。大正ロマンに新手のプロポーズを見た。



いるよねー。こういう人。

典型的な理科系、あるいは頭の回転が速すぎる人。

自分の頭の中では論理的に先まで結論が出てるから、その冒頭を話しただけで

まわりの人も自分と同じように理解していると信じて疑わない人。

悪気はないのよね。だから、アホにもわかるように、とお願いすれば

そこは頭がいいから理路整然とわかるように説明してくれるわけだけど。



で、め以子の「それはわたしと一緒になりたいということですか?」に



「大好きなんです。・・・(けっこうな間)・・・あなたの食べてるとこ。

だからあなたを一生食べさせる権利を僕にください。」



もうね。この融通の利かなさこそが愛おしい。馬鹿正直とも言う。

「大好きなんです」だけでいいのに、「あなたの食べてる姿」が大好きだとわざわざ詳細を追加。

納豆を妖怪のように吸い込んでくれる姿も頼もしくて、高熱で苦しんでる中でも笑えちゃうのね。



だからずっとそんな姿を見て自分も笑っていたい。それが自分が生きていく原動力になるから。

だからずっと食べさせたい。

実に筋の通ったプロポーズだ。嘘っぽい美辞麗句よりずっとステキ。



その人のどこに魅力を感じるかなんて本当に千差万別で、古美門先生の「顔!脚!胸!」だって、

当人同士がそれで納得してればそれでいいわけで。



先週土曜日からの怒涛の展開、楽しいですー。

お見合い蹴って、振袖で川に落っこちてまでの、め以子一世一代のプロポーズあってこそ

ここに至ったわけですが、背中を押したのが納豆沼でのめ以子の夢って。



でもこれまでの生活の中で西門がめ以子に感じていたすべてが、象徴的に凝縮されている、

最高に説得力のある夢でした。この夢を作り出した西門さんの頭脳すごいわー。



川に落ちため以子を助けに、自分も川に飛び込んだ西門。

納豆沼に落ちた西門を助けに、自分も納豆沼に下りてきため以子(西門の脳内限定)。

お似合いです。






2013年10月28日(月)  11月1日までにケイゾク全話を



『劇場版SPEC 〜結(クローズ)〜 漸(ゼン)ノ篇』が公開になる11月1日までに、

『ケイゾク』全話を観ようと頑張っているのですが、かなり目がツラいことになってきました。




残すところあとは特別編と映画の2作。

だがしかし、この時期これが借りられずにツタヤにそのまま居てくれるとも思えない。

ま、公開に間に合わずともいつか必ず拝見いたしましょう。

特にケイゾクを知らなくても、SPECだけでも私は最高に楽しんでいたので、

なぜ急に「やはり見ておかねば」という気になったのか、自分でもよくわかりませぬ。

でも見てよかったー。すごく面白かった。




SPECの世界も広がりました。

ケイゾク(番組の時代としては1999年)の頃にはスペックホルダーらしき人間がすでに存在していて、

つまり人間対スペックホルダーの戦いが始まっていたこと。



その「スペックホルダーらしき人」の設定が絶妙。

マインドコントロールには長けているが普通の人間、と言えないこともないけれど、

明らかに異常で特殊な能力者と言えないこともない。

それがふつうの顔をしてこの社会に溶け込み、圧倒的優位さで犯罪を繰り返しているのは、

あっちにもこっちにも派手にわかりやすくスペックホルダーがいるSPECの時代よりも、

はるかに不気味で恐ろしい感じがしました。



で、ケイゾクとSPEC両方のフル出場なのが野々村係長。

あんな飄々とでっかい古ダヌキみたいなたたずまいなのに、

スペックホルダーとの戦いの始まりからほぼ最終局面までを見届ける、

一番の生き証人みたいな方なのですね。

瀬文と当麻の前に、真山(渡部篤郎)と柴田(中谷美紀)のことも面倒みてきたし。



この真山と柴田というお名前、SPECの感想を読むと、よく遭遇するお名前でした。

だけど特に知ろうとも思っていなかったのですが、もはや瀬文と当麻に勝るとも劣らぬ勢いで

大好きになりました!!(遅い!遅すぎる!!)



この期に及んでこんなに好きになってどーするよ? と自分でも思うのですが、

ほんとに柴田(というか中谷美紀)がステキすぎ! 真山(というか渡部篤郎)カッコよすぎ! 

このおふたりもドラマ史に残る最高の戦友コンビですね。



ケイゾクでは野々村係長の部下だった柴田が、SPECでは野々村係長よりずっと偉くなって

今でも警視庁で活躍中であるということが感じられる会話やシーンは、

ケイゾクからのファンにはたまらんでしょうね。



私も遅ればせながらそれがわかるようになったので、

先日の「零」のみならず、これまでのSPECシリーズを全部観返したら、これまで以上に楽しいに違いない。



というか、だからこそ、「零」の冒頭で「真山君は殉職だったそうだね」という野々村係長のひと言が、

あそこまでの衝撃としてネット上を駆け巡ったわけですね。



物語の中の人物って、そりゃもちろん架空の人なのだけど、その物語の中でしっかり生きてくれた以上、

それを観たり読んだりしていた人たちにとっては、厳然と実在するのよね。

不思議な感情だけど、そのおかげでどれだけ人生が豊かに楽しくなっていることか。




人の生き死にすら、きっぱりと断定できないのがケイゾクとSPECの世界。

「真山殉職」の言葉を額面通りに受け取るべきか否か、すでにマニアのみなさんの間では

いろいろな解釈が飛び交っているようで、そのあたりも大変興味深く楽しませていただいている、

ケイゾク初心者のわたくしです。






2013年10月24日(木)  SPEC零



満喫したわー、戸田ちゃん。というか当麻。



これまでのSPECを観てない方にはまったくちんぷんかんぷんという

完全にマニア向けなお話でしたが、わたしにはとても面白かったです。




今まで断片的にしか見せられてなかった過去シーンの数々が、

ストーリーとして過去から現在まですっきりとつながりました。

知られてなかったエピソード(ナンシーの話や、当麻が未詳で初めて扱った事件)とともに、

これまでのいい感じの復習になったし。




この「零」はだいぶ以前にコミックで読了済みではあるのですけどね。

コミックには瀬文のエピソードはほとんど出てこないけれど、

テレビでは生い立ちや後輩の志村との関係も紹介されたので、瀬文も見ることができたし。

しかし、組織内のいじめというのは精神的にしろ肉体的暴力にしろ、ほんと陰湿ですな。




あとは映画でセカイ(向井理)と潤(大島優子)がこの世界をどうしてくれちゃうのか。

このふたりはSPECホルダーなんて存在を超えた、かなり全知全能に近い存在っぽいですが、

なんかあのふたりの様子を見ると(まだちょっとしか出番はないけど)、全知全能って

ご本人たち自身もあまり面白そうじゃないというか、傍から見てもあまり魅力的じゃないというか。




生身の人間が魅力的すぎるのよねー。

ただのバカ正直まっすぐ人間、ただの武闘派、だからとにかくいつも満身創痍、の瀬文や、

あれだけの頭脳があれば絶対もっと楽にズルくも生きられるのに、SITの瀬文以上に

「命捨てます」の徹底した覚悟で戦い続ける当麻や、

頼りなさげなじーさんに見えてどこまでもふたりを見守りつづける野々村係長(待遇)が。




映画楽しみ♪

11月1日公開の理由がニノマエの名前(一十一)から来てるとは思わなかったわ。

マニアとしてはちょっと悔しい。




さ、大好評だった「リーガル・ハイ」第三話も見なくては。







2013年10月22日(火)  さあSPEC!



10月もあっという間に下旬です。

ということは11月がもうすぐ。

ということは11月1日公開の『劇場版SPEC 〜結(クローズ)〜 漸(ゼン)ノ篇/』がすぐそこ!



明日23日は、それに先駆けてテレビで『SPEC 零』がオンエア。

それに先駆けて朝から当麻と瀬文とニノマエがTBSをジャックなさいます。



たーのーしーみーーーーー!



もうね、ひとりでお祭り状態なワタクシです。

昨日の完成披露試写会にご縁はなかったけど、初日舞台挨拶にももっとご縁はないけど、

というか、公開初日にひとりしゅくしゅくと近所の映画館に観に行くだけだけど、

とにかく楽しみで楽しみで♪



10月30日に開催されるファンイベント「ガチ瀬文NIGHT─命捨てます─」にも、

そんなコスプレが似合うビジュアルだったら参加したかったくらいですから。

(ちなみに参加条件は男女問わず「ボウズ頭(カツラ可)、黒系のスーツ、白シャツに黒無地の

ネクタイ(角タイ)」であること。)


ボウズのヅラってどこで調達なさるの?

SPEC及び瀬文を愛してやまない皆さまのご健闘を願っております。



期待が大きすぎるだけに、映画を観たらきっと、ちょっと残念に思ってしまうかも、

という失礼きわまりない冷静さもあったりするのですが、それはそれ。

当麻と瀬文の行く末を、しっかり見届けさせてくださいませ。



明日の「零」は、当麻がまだ未詳に入る前のエピソードですよね。

戸田ちゃんは相変わらず最高にらぶりーに違いない。



そして同時刻に「リーガルハイ」の第三話もやるのだ。

これも最高に面白そうなのですが、明日のリアルタイム視聴はSPEC優先ということで! 

ごめんなさいまし!







2013年10月19日(土)  今期のドラマ



「リーガルハイ」「海の上の診療所」が大好き。初回からリピートしまくりです。

「クロコーチ」は妙にクセになる感じで、「独身貴族」も楽しい。

いやいやいやー、それはどうなんだー、と思いつつもきっと見続けるのが「安堂ロイド」。



「リーガルハイ」

2話目にして視聴率がだいぶ下がったとヤフトピにはありましたが、

「半沢直樹」と全く毛色の違う「法廷コメディ」だし、同等の視聴率なんてはなっから期待する方がどうかと。

古美門と黛のコンビネーションは相変わらず最高っす。



第二話の古美門VS鮎川(佐藤隆太)も、法廷バトル史に残る見事な闘いっぷりでした。

息遣いも荒いままの「もっとやろう」はドキっとするほどのセクシーさ。古美門なのに!

安藤貴和(小雪)には男としてあんなにバカにされている古美門なのに!

というか、この人が唯一セクシーでいられる場所が法廷なのでしょうけれど。



「海の上の診療所」

副駅長にずぶん先輩にミズタクの弟さん。

弟は「兄がお世話になりまして」なんて挨拶したんだろーか、と、余計なこと思ってみたり。

っつーか吉田くん、安藤ちゃんじゃなくてのりか姐さんを嫁にってどんだけ出世したのアナタ! 

と、もっと余計な感想を持たずにはいられませんでしたが、

1話を見終わってみればそんなことどーでもよくて、すごく面白かったです。

これまで武井咲ちゃんが演じてきた役の中で、一番好きかも。

エンディング曲終わってから戸田恵梨香ちゃん出てきてびっくりですよ。なんか得した気分。




「クロコーチ」

また剛力ちゃんですかー、と、見る前は思ってましたが、

長瀬くんのキャラが濃すぎて、剛力ちゃんにちょっと食傷気味になっていることなど

さっぱり忘れてしまいました。

意外な人物の本性が次々と明らかにされていく展開も凄くスリリング。




「独身貴族」

守の誠実な映画人っぷり、山手線の駅を延々唱えてる時のいいかげんさ、

部屋で自分の趣味に没頭しているときのマニアックさ、などなど、つよぽんが醸し出すキャラが

なんとも面白いです。北川景子ちゃんもいつもながら好印象。




「安堂ロイド」

どちらさまも同じように感じられたとは思いますが、

「ガリレオ」に始まり、「SPEC」を経由して、結局「ターミネーター」なわけですね、と。

格闘シーン(しかもわりと原始的な肉弾戦)にほとんど興味がないわたしには、ちょっと退屈です。

斬新な展開を期待!



これに「ごちそうさん」と「相棒12」が加わるから全部で7つもある。

おお、けっこういっぱいいっぱいですね。








2013年10月17日(木)  36年後を想像するオトコマエさん



現在44歳のましゃ。

45歳男性の平均余命は36年ほどらしい、という話題から始まった、

少年の心を持ち続ける中年の皆さんの雑談をお楽しみください。

(福山蒸溜所#80 たまラジサイドより)



福「短いじゃん。残りで計算されると、もうすぐじゃん、みたいな」

荘「折り返しどころか・・・でもその頃には絶対、我々は機械の身体を手に入れてますから」

福「ほんと? でもさ、顔はしわっしわなんでしょ?」

荘「顔はぱぁーんて引っ張って。ロボットの力で」

福「ちゃんとテラフォーマーズみたいに・・・俺ススメバチがいいんだけど! 

  ススメバチに改造してもらいたい!」

荘「もう完全に、いろいろなところがロボット化されてると思います」

福「ほんとぉ? いろいろ選べる? この左腕は『コブラ』のサイコガンにしてもらって・・・」

荘「ほんとにもう・・・昭和生まれの馬鹿な子どもですね!」

福「当時、少年ジャンプで連載された寺沢武一さんの『コブラ』。あれ鮮烈だったよね」

荘「まったく記憶をなくしてて、ある朝起きたら腕がぱかっと抜けて中から銃が出てきたっていうね。

  どっちがいいんですか? 手が銃になってるのと、手がチ〇〇になってるのと。」

松「あっはっはっはっ!」



福「それ『はなっぺバズーカ』。左手が銃で、右手がはなっぺバズーカだったら最強」

荘「最強! でもそれ、手をどこにも向けられないです、危なくて」

福「はなっぺバズーカは永井豪さん作画で、はなっぺが、ある日、指が男性器になっちゃいまして、

  それで指を差すと、どんな女の子でも発情しちゃって寄ってくるという」

荘「昔の我々の夢を乗せた・・・」

松「すごい・・・」

福「あれほしかったよね。そうなる? 2049年には」

荘「いやいや、指がチ〇〇になるかどうかはわかりませんが、身体の不調な部分を

  換えるというのはありますよ」

福「IPS細胞で、いろいろなところが再生できると。でも、やっていいことと悪いことの整理も

  していかなきゃいけないでしょ? 昔はクローン羊とか話題になったけど」

荘「福山さんを4、5人作っておけば、稼動が楽ですよ?」



福「2050年まで生きられるかどうかですよ」

荘「身体がコンピューターと直結するようになるでしょうから」

松「人間がパソコンに触らなくても、意思だけで動かせるようになるとか」

荘「そうなると、エロいこととかちょっと考えただけでヘンなプログラム組んじゃう、みたいなことに」

福「やっぱり、エロいことから発達しますよね」

荘「エロのパワーですよね」

小「将来に向かってエロがなくなってきてるという話もありますよ。

  人間の性欲が消えていっているという」

福「じゃ、俺たち完全に昔の人じゃん」

小「まだエロいのは昔の人なんですよ」



福「俺たち完全にチンパンジー型旧人類じゃん!

  このあいだアフリカに行った時にチンパンジーの交尾を見ることができたんだけど、

  オスがまず木の枝をガサガサ揺すりながらメスを呼ぶんだよね。

  そうすると発情したメスが来て交尾をするんだけど、オスはもう木を揺すりながら

  準備万端の状態で呼んでるんです」

荘「あー。何もなくてもその部分が完全にそうなっちゃってると」

福「ま、メスの発情を受けてオスが発情しているんだとは思うけど。

  でもそっちの方が『んーーー。俺たちに近いな』と思って見てたんだけど。

  じゃ、この先、人間はそうじゃなくなっていくということ?」

小「人間のそういう欲望が消えていくということに警笛を鳴らしている方もいます」

荘「生殖しないと人は増えていきませんからね」




きゃっきゃきゃっきゃとまぁ楽しそうに。


しかしエロいお話というのは人を選びますな。

基本的に大変に礼儀正しいステキなオトコマエさんが話していると思えるからこそ、

楽しく聞けるのであって、そうじゃないと正直、嫌悪感を抱くだけにもなりかねず。



チンパンジー型オトコマエ旧人類が絶滅しませんように。






2013年10月15日(火)  ワキか股間か足の指の間か



ちょっと前の回になりますが、福山蒸溜所#79にて、

ホットスポットのロケでアフリカのナミビアに行った時のお話。



福「電気もなかったから、ホットシャワーも出ない。

  温かいシャワーを出すためには、ナミビアは砂漠気候なので、昼間のうちに水のタンクごと

  日なたに出しておけば熱湯になるので、それを夜シャワーに使う。奥地になるとそれもなくて、

  水貯めたドラム缶を薪でずっと焙って温めて、各部屋に回したりとか」

ス「不便ですね、やっぱり」

福「水がないところ、電気がないところに行けば行ったなりに、だんだんそれに慣れてくる。

  ろうそくの明かりにだんだん慣れてくる。

  パソコンも電話も通じなくて最初は手持ち無沙汰だけど、2日もすると『ま、いっか』

  みたいになってくる。


  シャワーも本当にちょぼちょぼしか出ないんだけど、そのちょぼちょぼでいかに上手く浴びるか、

  を、だんだん考えだすわけ。

  これは『慣れ』とも言うけど、同時に『順応』という言葉にも置き換えられる。


 
  何もないなら何もないでそこに順応し始めて、『東京での暮らしをもっとシンプルにしよう』って

  思うんだけど、東京に帰ってきたら帰ってきたで休みなく働いて忙しくなるのは、

  東京の生活の中でできることを目いっぱいしようという、これも『順応』なんだと思う。

  東京という都市型の生活に順応した結果、こういうスケジューリングとこういう人間関係で生きている、

  ということも言えるんじゃないかと。」



今「ケータイの充電切れたり、PCの電源落ちたりするだけでドキドキしますよね」

福「ケータイの充電もそうだけどさ、そんなの切れたって家に帰ってゆっくり充電すればいいのに、

  切れた! どうしよう!ってなって、充電器が売られるようになり、それでももたないから

  また別の電池パック持ち歩くとか。どんどんニッチにマニアックになっていくじゃないですか。

  足りないものを補おうとして逆に荷物が増える。過剰になっていった人間の、ひとつの状態だと思う。


  ホットスポット行って、いつも『いいな、ホットスポット好きだな、自分にとって大事だな』と思うのは

  都市型の生活って過剰だということに気づくから。食べ物もそうだし、エネルギーの使い方も、水も。

  ほんっとにちょぼちょぼしか水が出ないトコでは

  『さあ、どうやって今日はワキと股間と足の指の間を洗おうか?』と、まずお湯を出す前に考えるわけ」



ス「考えるんですね」

福「考える。『髪・・・・いっか、今日は洗わなくても』とか」

ス「そういうあきらめもあったりね」

福「ワキ・・・よりもやっぱり股間が先かな! みたいな」

ス「はっはっはっは!」

福「そういうクリエイティブが始まるわけですよ。ちょろちょろの水の中で。

  それこそがやっぱり、人間の知恵であり順応じゃないですか。無いなら無いで対応していく。

 

  東京ではオレ、部屋でキャンドルとか絶対焚かないわけですよ! 東京では明かりのための

  キャンドルではないでしょ? でも電気がないところだと、キャンドルの、ろうそくの灯が必需品。

  トイレ行くにも(真っ暗で)どっどっどっどこ?どこ? みたいになるから」

ス「そんな感じなんですか?」

福「真っ暗だから。むしろ外に出たほうが月明かりで明るい。でも外に行くと野生動物に襲われるから」

ス「なるほど」

福「でもそれが人間の原始の生活だから。だから、月明かりや星明りが明るいときっていうのは、

  むしろ外には出られなかったわけ、人間は。動物に襲われるから。」

ス「今浪、危険だなぁ・・・」

福「だから、酔っぱらって道路で寝るなんていう今浪さんは、人間の堕落した姿の最たるものなんです!」

今「そうですねぇ・・・」



福「だから、やればできるんですよ。今現在の日本のエネルギー問題とかも。

  エネルギーがなければ自分の生活だけじゃなく、国の競争力や工業力とかも下がってしまうから、

  エネルギーを全部減らせばいいという話ではないんですけど、

  過剰に使っているというのは 先進国の課題ですよね。是非とも異国や自然の中に行ってみてください」




何もない場所でも、ありすぎる場所でも、どちらでもオトコマエなまま生きていらっしゃるって

どんだけ順応力が高くておられるのでしょう。



しかーし! 

一番想像してしまったのが、

まだお湯を出していないシャワーの前で、(おそらく全裸で)、さてどこを最優先に洗うべきか、を

沈思黙考なさるましゃの様子、だったことには、どちらさまも異論はないと確信しております。






2013年10月12日(土)  二週間分のましゃごと



そういえば「そして父になる」の感想以降、二週間ほどましゃごとに何も触れておりませんが、

実はラジオもTVも色々楽しすぎてステキすぎて、何を書いていいやら選びきれませんでした!

というのがホントのところでしたの。




先週はまず「釜山国際映画祭」で、

是枝監督とふたりの子ども達と一緒のレッドカーペットや、ステージ上でのトークショウなど

どこの国においても信頼と実績のステキな姿。




週末のたまラジでは、ご本人もすっかり忘れている二十歳頃のお仕事の様子について、

当時すでにファンだった方々から数々のタレコミがあったり。



そのおかげで遥かな記憶が呼び覚まされ、ましゃが最初にブレークしたのは熊本のデパートだった

(そのデパートの一階にあるFMのサテライトスタジオで番組をやっていたのだそう)とか、



あまり仕事もお金もない頃は、夕方になると事務所に来て、上司の女性3人に日替わりで

夕食をご馳走になっていた(「野良犬かヒモだよね!」byご本人)とか、

武勇伝から野良犬話まで、出るわ出るわ。

ましゃもひゃっひゃ笑いながら話してくれるので、ほんと楽しかったです。




日曜日にはCDTV20周年のスペシャルライブに、「桜坂」「Good night」の弾き語り。

「この曲がなければ今ここに自分はいなかったかもしれない。僕の音楽生命を繋いでくれた曲」と、

紹介していらっしゃいました。



きっとそうだったんだろうなー、そういう曲が生まれてくれてよかったー、と思いながら堪能しました。

たまラジではいつも弾き語りを聞いていますが、TVではわりと珍しいので、せっかくなので

ギターを弾く指先とその音色に集中して聴いてみたり。ましゃのギターはステキですよね。




月曜日の「がんばった大賞」では、「ガリレオ」のNGで湯川先生に再会。

いっけいさん(栗林さん)のNGが面白かったですが、思うにこの方、素はけっこう

不器用な方なのでは? と。だからこそひたすら真摯に取り組まれ、実力派になられたのでは? と、

思わせるようなNG及びその後のリアクションでした。栗林さんやっぱりいい味出されるわ♪



(しかしNG集では何に笑ったってやっぱり「リーガルハイ」のNGですよ。

本編があれだけ面白いと、NGも面白いに決まってますね。面白いにもほどがありますね!)




水曜日の「福山蒸溜所」たまラジサイドでは、平均余命の話から、44歳だとあと36年ほどが余命で、

そう考えると意外と先は短い。でもその頃には機械の身体を手に入れてるかもしれない、

機械にするなら身体のドコを機械にする? から、人類の繁栄に不可欠な「性欲」の話になり、

これもまたいつものましゃですごく楽しかった。




そして今夜は二週間ぶりの生ラジオ。

外国行き過ぎておみやげ話たまりすぎでしょう。存分にお話しくださいませー!






2013年10月10日(木)  古美門先生が戻ってきた!



古美門が古美門のまんま帰ってきましたよ。たのしーーーい♪

古美門だけじゃなく、黛も服部さんも蘭丸もね。



復活そうそうでっかい黒星からスタートしましたが、

これが黛を、パートナーとしての自覚もあらたに古美門の元へ戻らせ、

さらには宿敵・三木をして、古美門を叱咤激励させてしまったのだから、

長い眼で見れば大収穫の黒星。



人間的にあんなダメなヤツと一緒にいても、ちゃんと自分で自分を成長させていく黛はえらい。

そして三木と古美門には、銭形のとっつぁんとルパーン的な絆が生まれてしまったのですね。



今さらですが、冒頭の裁判シーンでアイドルのダンスの振り付けがキレキレで完璧だったり、

スキップが軽やかすぎたり(「がんばった大賞」のNGシーンでは、もっと激しく体力消耗する動きも)

この方の身体能力はサダヲちゃんに勝るとも劣らぬのではないだろうか。

プロフィールに運動やダンス系で得意なものは特に見当たらないけれども。



カツゼツも表情も身体のすみずみまでの動きも、どれも素晴らしすぎて楽しすぎです。

それを存分に生かしてくれる脚本であることが、何よりも重要なわけですが。



ありとあらゆる手段を使って黒を白と言いくるめてみせる敏腕弁護士っぷりと、

徹底した拝金主義と幼稚な自己中と黛にさえ簡単にボコられる脆弱なオスとしての可笑しさを、

年末まで満喫させていただきましょう。わーい♪




で、これに先駆けて朝からフジテレビをジャックなさっていた堺雅人氏。

「いいとも」だけ拝見しましたが、モノを持たない人間なので部屋に何もない、とおっしゃっていて、

タモさんから「気持ちいい男だね」「侍みたい」と。



断捨離しすぎで、郵便物などもかたっぱしから捨ててしまうので、「あれは捨てちゃいけなかった」

と、後悔したことも多々あるそう。

台本も終わると全部捨てるし、着るものはクロゼット1個分だけ。どこの家でも絶対にたまってしまう

スーパーのビニール袋ですら、大と小の2種類に分けて、それぞれ2枚ずつしかとっておかないし、

文房具として家で使うボールペンは1本だけで、輪ゴムはないと。



タモさんに「結婚したんだから奥さんの方は色々持ってるんじゃないの?」と尋ねられ、

言われてみれば妻は輪ゴム持ってた気がする、とおっしゃっていたのだが、

この「妻が」とか「うちの妻が」とか、その言い方がもう何年も一緒にいるような、すごく

しっくり馴染んだ感じがステキでした。かといってノロけている雰囲気は全くなく。

結婚されたのは4月で、まだ本当に新婚さんでしたのね。




「妻が」と言われるたびに当然カンちゃんのお顔が目に浮かびますが、

堺さんもいつもはあの笑顔だし、カンちゃんもわりといつも豪快に笑っているイメージなので、

ツーショを想像しても、笑顔のふたり以外は思い浮かびません。

真面目で感じの良い、お似合いのご夫婦だわ。






2013年10月06日(日)  抱きしめたい!Forever



そっかー、25年後のお話やるのかー、と思っただけで特に観る気もなかったのですが、

ビストロにご出演のおふたりを見て、まんまと観たくなりまして。




88年当時の「抱きしめたい!」を観ていた、トレンディードラマど真ん中世代のわたしには、

すごく懐かしくて、すごく楽しかったです。大げさでテンポのいい掛け合いも当時のまんまで、

あれから25年後の、正しい麻子と夏子といった感じで。




まったくお金に困らず、お仕事順調、いい家住み放題、好きな服着放題、という設定は

50歳を過ぎた現在も変わりなく、失業や介護の問題も起きておらず、ご本人たちはまぎれもなく美魔女、

という、バブル以降も超絶勝ち続け組な方々においてのお話。




なので、今このまんま連ドラにされてもちょっと付き合いかねる、というのはあるかもですが、

ステキなおとぎばなしを単発で観る分には最高に楽しかった。

当時のドラマを観ていなかった若い方々には、なんか派手で元気なおばさまたちが

大騒ぎで何やってんだかー、みたいな感想だったりしたのかしらん。




というか、25年後にまた同じキャストで続編を作れたということのステキさですよ。

25年たっても同じ役者さんたちが、なによりも健康で、

加齢の変化はあってもジュアルもスタイルも見事にキープしていて、

犯罪者にもならず(←このせいで再放送してもらえない名作がどれほどあることか)

表舞台で活躍できる実力を持ち続けていらっしゃるからこそ、できるわけで。




先日のスマップの生放送ショートドラマ、「古畑任三郎 VS SMAP」も14年後の続編ということで、

これもかなり感慨深かったですが、その上をいく25年後。さりげなく偉業よね。

その偉業の中でも、夏子ママを演じた野際陽子さん(77歳)の化け物っぷりったら!(褒めてます) 




「わたしたちの前にあるのはいつも入り口。だって生きてるんだもん」by夏子

「来た道に自信を持ち、行く道を恐れず」by夏子ママ 

の心意気を持ち続ける夏子と麻子を、また20年後くらいに観てみたいような。

さすがにちょっとそれは怖いような。

その頃にはわたしも70代ですよ。きっとあっという間だ。ひーーーえーーー。





2013年10月05日(土)  謝罪の王様



サダヲちゃんは安定の面白さでした。


エピソードはどれも面白かったのだけど、マンタン王国に謝罪に行くあたりから急に失速。

後半はそのままマンタン王国の話と「わきげぼーぼーじゆうのめがみ!」がしつこく続き、

先がすっかり読めてしまってあまり面白くないエンディングに。




前半があんなに面白かったのに、後半でダレてしまうと「観に行くまでもなかったかぁ?」と

思わされ、かなり残念な気分でしたわ。「終わり良ければすべて良し」って結構真実よね。




クドカンお得意の、時間を遡ってみると実はあの場面とあの場面はつながっていた、

実はあの人はこの人だった、みたいなこともいっぱいあり、もう一度観て確認したい気持ちはあるものの、

あの冗長なマンタンをもう一度観ねばならぬと思うとちょっと二の足を踏んでしまいます。




二世タレントの暴力事件の謝罪とか、すっごく面白かったんだけどな。

その父親である大御所俳優(高橋克実)と、母である女優(松雪泰子)がダントツの存在感で、

そのとんちんかんな謝罪っぷりは絶妙で、暴力事件の本当のいきさつは、かなりイイ話だった。




東京謝罪センター所長・黒島(サダヲ)の、謝罪の達人をめざすきっかけとなった、

ラーメン屋にまつわるエピソードも、話がどんどん大ごとになっていく様子が面白かった。




前半の勢いのまま「土下座の上を行く謝罪」「土下座越え」「土下座の向こう側」が

実感できるラストを期待したのだけどね。

マンタン王国はもうちょっとアッサリにして、むしろ、

全編を通して唯一と言っていいオトコマエ要員の竹野内豊氏の方をもっと観たかったかなー。




と、いろいろ申しましたが、

サダヲちゃんはいつでもどこでも全身全霊で面白くて、見事にハマリ役でした。

サダヲちゃん観てるだけで楽しかった♪(こんだけ文句言っておきながら)








2013年10月02日(水)  そして父になる@映画の日



次のレディースデイには「謝罪の王様」を観たいのですが、

その前にもう一度「そして父になる」が観たくて、「映画の日」の昨日は再び映画館へ。




いやー、激混み。

映画館自体も大盛況でしたが、上映15分くらい前にチケットに並んだら、

「そして父になる」は目の前でどんどん席が埋まっていき、この回は無理かも、とあきらめかけたほど。

それでもどうにか入れましたが、前方の数列以外は見事な満席でした。

舞台やコンサートでもないのに、自分のまわり前後左右びっちり人に囲まれて映画鑑賞なんてね。




で、2回目もやはり、ましゃのカッコよさだけでなく、母親たちのステキさだけでなく、

リリーさんの天才っぷりだけでなく、子ども達の可愛さだけでなく、いろいろ感じるところがあって

また涙してきたわけですが。




慶多の撮った写真を見つけて良多が涙するところ、

是枝監督はこのシーンをカットなさろうとしていたのですよね。

それをましゃをはじめキャスト陣が「このシーンはあった方がいい」と提案して、戻すことになったと。




このシーンこそが良多にはっきり父性を呼び覚ましたように思えたので、もしこのシーンがなかったら

どうして良多は慶多に会いに行こうと思えたのか、想像できませぬ。

琉晴が流れ星に「家に帰りたい」と願ったのを聞いただけでは、「慶多もそう思ってるかも」とは

思っても、それ以上に良多自身が自分から慶多に会いに行きたいと思えただろうかと。




あの写真のシーンは本当に素晴らしいですね。

良多が慶多を見るまなざしには、自分ほど優秀でないことへのはがゆさや落胆など、

つねに評価が伴ってしまうのがあたりまえだったけど、

慶多が見ている自分は、いつだってただの「お父さん」。何の値踏みもない。

寝てるお父さん。背中の大きなお父さん。はだしの足が大きなお父さん。笑顔のお父さん。




父親が息子に向けるべきまなざしを、だけど向けていなかったまなざしを、

息子からまっすぐ向けられていたことに気づいた良多は、そこで初めて恥じて後悔したと思うのです。

自分は慶多の父だった、もっと父であるべきだった、ってね。




あの写真の数々からは、慶多から父親への全幅の信頼というか無償の愛を感じます。

あれに背中を押されなかったらもう何も良多を変えることはできない気がする。



かと言って良多がすぐ斎木父みたいになるわけないし、

というか、なられたらむしろイヤだけど。(リリーさんごめんなさい)




明日3日から始まる韓国・釜山国際映画祭にも出品されるのですよね。

是枝人気おそるべし。







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