今日のおたけび または つぶやき

2013年11月30日(土)  SPEC〜結〜爻ノ篇



公開日の昨日、朝いちの回を観てきました。

自分の目で観るまでは絶対ネタバレ回避! と決めていたので、

うっかり知ってしまう前にとにかく早く観てしまわねば、と。



なんかもういろいろ胸がいっぱいです。

泣いたし笑ったし。

映画館だったから涙流すだけでガマンしましたが、部屋でひとりで観てたら、絶対号泣ものでしたわ。



とんでもなくスケールのでかいお話になっていました。

「地球最後の日」的な予想はしていましたが、悠久の時を超え、次元を超える世界観はそれ以上。

先人類、その後の人類、その中のスペックホルダーという関係も、そして世界が結局どうなって当麻と瀬文がどうなったかも、

正直なところ、もう一度ちゃんと整理しないと、きっちり把握できてはおりません。



が、これからノベライズを読み、ネットに飛び交うあんな解釈やこんな解釈もかたっぱしからあさり、

そしてまた来週映画館に足を運び、反芻しながら再構築していくのが、楽しみで仕方ありません。

こういう作業が大好きだし、こういう世界観がなんたって大好きなので。




当麻がオトコマエすぎて、瀬文がせつなすぎて、ほんとこのふたり大好き。

パンフで堤監督が「俺には一番鳥肌が立ったところ」と絶賛されているシーンがあるのですが、

まさしくそこが最初の号泣ポイント。

それを含め、瀬文が当麻を見る表情のすべてに涙せずにはいられませぬ。



ああ、完結しちゃったんだなぁ。感無量だな。

残酷だけど潔く美しい終焉でした。

さ、ではこれからノベライズを買いに行きましょ。








2013年11月27日(水)  沢渡な真山



最高にセクシーで哀しくてコミカルな真山(@ケイゾク)を短期集中的に堪能したせいもあり、

「クロコーチ」の沢渡を見るたびに、何やってんのアンタ! 的な感情を抑えきれずにおります。



あんなカッコいい真山が、動きもしゃべりも表情も自由奔放だった真山が、

柴田を常にシバき倒しながらも、いざとなれば代わりに刺され、代わりに撃たれ、

柴田を守り通したあの真山が、

動きもしゃべりも固くて省エネで、笑顔も表面的で不気味で、権力乱用で殺しまくりの沢渡かよ! と。



そういう役なんだから仕方ないのですけど。

渡部篤郎氏はこれからもいろいろな役を演じられるでしょうが、真山徹はもちろん代表作のひとつなのでしょうね。

遅ればせながらも真山に出会えてよかったです。




そして「海の上の診療所」第七話では、航太先生を探し出し追ってきた謎の女性として、

戸田恵梨香ちゃんがついに登場。

初回からずっと謎めいたストーカーっぷりを見せていましたが、いきさつがわかってしまえば、

ひかるくんもこれまでのマドンナのone of themに過ぎなかったというのが、ちょっとあっけなかったり。



ま、ちょー可愛くて、ちょー美人さんの戸田ちゃんを観れたから、わたしとしては満足ですけど。

当麻ったらこんなキレイになっちゃってー、って、にまにましてしまいました。

こんなキレイで可愛いひかるくんも、あの当麻も、どちらも戸田ちゃん。女優おそるべし、




いやいや、当麻も最高にらぶりーな魚顔ですから。

衣装はずっとあのグレーのスーツで、メイクもヘアメイクも基本「汚し」方向で、

表情も言葉の選び方も行動もおよそエレガントとは対極にあったけど、それでも最高に魅力的な当麻。

柴田もそう。人間は総合力だね。




戸田ちゃんご本人が、そんな当麻をご自分の代表作と明言されていることが、

SPECファンとしては最高にうれしいです。





2013年11月25日(月)  「リーガルハイ」、「安堂ロイド」、ともに第七話



「リーガルハイ」

黛がNEXUSに移って初めて手掛けた訴訟3件に、すべて絡みすべて勝利した古美門。

どれも全然お金にならなさそうなのに、そこまで古美門にやらせてしまうのは、

黛が古美門にとってなくてはならない右腕になりつつあることの証ですね。



黛が敵方に回るとちょっと寂しくなるかなー、なんて思っていたけど、

並んで座っていても相対して座っていても、このふたりが同時に居てくれれば面白さには何ら変わりがなかった

というのが素晴らしいです。



なんだかんだ言って、黛もどこに居ても黛なのですよね。

NEXUSの「らーぶアンドぴーす」に取り込まれなくてヨカッタ。

啖呵切る黛は、見てて爽快でしたわ



セクハラ男にされてしまったのは橋本じゅんさん。

どんなヘンタイでもなりきってくれるじゅんさんにとっては、全裸さんなんて軽い軽い。

あらゆる「気持ち悪さ」を安心して任せられます。



その相手が花巻さん(@あまちゃん)だし!

フレディ・マーキュリーのコスプレでふっさふっさの胸毛まで付けて

「いい感じに温めておいた」とドヤ顔で言い放ったあの花巻さんが、

地味なクリスチャンだけど実は男の裸体大好きな女性というのも面白かった。

すったもんだの後、さぐりさぐりの自宅に招き入れ、招き入れられ、のシーンは最高でしたわ。



3件とも結構な荒療治でしたが、結果はすべて、はからずもWINWIN。

インコのピーちゃんは元の飼い主の希望で、拾った女の子へ再び返されることになったし、

見せたがりと見たがりも、人目をはばかることなく逢瀬が叶うようになったし、

世界的アニメ監督とそのスタッフは、正直な気持ちを容赦なくぶつけ合ったからこそ、

双方とも進む気力と進むべき道を見出した。



古美門は自分が勝てばいいので、こんな結末はまったく想定外なハズですが、

想定外だろうと何だろうと、WINWINを成し遂げてしまったのが古美門であったという結果には、

NEXUSよりむしろ古美門自身が、危機感を覚えるのではないかと。

だって自分の計算どおりに行かなかったわけですから。



そうなるとやはり、黛は手元に置いておかない限り古美門にとって最大の敵ということになりますな。

そして次回はあの超名作のパロディ。楽しみすぎる♪




「安堂ロイド」

葦母ひょっとして殺されちゃった? これからは大人の男のシブさを誰に求めれば?

と、心配しましたが、無事でヨカッタ。

先週に続き、さらに面白い展開になってきました。4話目くらいでここまで来てくれれば、

もっと早くワクワクできたのに。




壊れてまったく動かず語らずのロイドのまわりで、

人間たちだけでじわじわと真相に近づいていく様子がよかった。

疑心暗鬼だった星も、葦母とともに麻陽の味方となり、未来からは黎士が粋なメッセージで存在を知らせ、

かなり心強いことになってきましたよ。




一方で、七瀬を取り込んだロイドの妹分の新型とか、すでに未来の警察とつながっていた公安とか、

敵もどんどん勢力範囲が広がってきていて 残り3話がすごく楽しみです。

しかし「公安」って、どんなドラマでも悪役なのね。






2013年11月24日(日)  復習が着々と



もちろん、今週金曜日に公開が迫った「SPEC 〜結(クローズ)〜 爻ノ篇」に向けてです。




「ケイゾク」全話観たでしょ。「SPEC」も全話観直したでしょ。

「漸ノ篇」は映画館では1回しか観てないから、ノベライズを何度か読み返したでしょ。

「ケイゾク特別篇 PHANTOM」と「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」もようやく観ることができ、

ケイゾクからSPECまで全部つながりました。




SPECを観てからだと、ケイゾクの朝倉は確実に「スペックホルダー」と言い切れますが、

ケイゾクのオンエア当時(1999年)にはそんな言葉なかったものね。

朝倉は憑依、記憶操作、催眠術による強力なマインドコントロール、

ひょっとしたら外科手術に頼らない身体の整形なんてのもできたかもしれませんね。




かつ、柴田と真山とあそこまでの死闘をくりひろげておきながら、朝倉の生死は依然不明。

だから爻ノ篇のどこか隅っこの方に朝倉の姿がいきなりあったとしても不思議ではないですが、

そもそもこのお話に「不思議」なんて表現は必要ないですね。




楽しみだなー。

待つのがあと5日間でよかったですよ。これ以上観返すとほんとに目がしんどいんで。

元気な目で、情報が頭にまだ入っているうちに、当麻と瀬文の最後の死闘を見届けたいです。




そうそう、今映画の公式サイトでは「SPECクイズ 解いてみなっせ」なんつーのをやっていて、

まんまとやらされまくり中。

何回かトライしているうちに全問正解を出しましたよ!

でもトライする度に問題が変わるので、自分が何を正解して何を間違えたのかわからんのよね。

何度やっても全問正解になるまでやるのが真のマニアなのでしょうが、だからといって、

CBC中部日本餃子のメニューを確認するためだけにDVDを観直すというのもなー。



うん。そこまでのマニアじゃなくていいです。SPEC大好きだけど。








2013年11月20日(水)  いっぱい「クロコーチ」、ちょっと「安堂ロイド」、毎日「ごちそうさん」



はじめからもう一度全部観よう、が自分の中で恒例化しているわけではないのですが、

加齢による記憶力低下のせいもあって、1回観たくらいじゃすぐ忘れるので仕方ないのです。

時間かかって目も疲れてイヤン、なのですが、もう一度ちゃんとおさらいしたくなるのは、

それが自分にとってとても面白い作品だからなので、楽しいことではあるのですけどね。




で、昨日、基本倍速&すっ飛ばし多用でこれまでの五話分を観直したのは「クロコーチ」。


警察官と政治家が毎回殺されていくので、人物相関図がわけわからなくなっちゃって。

もう一度経緯を確認してスッキリしました。

巨悪のふたりがいつも穏やかに微笑んでいるだけというのが激しくブキミです。



そんな巨悪の穏やか笑顔にじわじわと迫っていくのが、

さわやかとは到底言いがたい、眼ぇ見開いて口元歪めて歯をむき出しにした、ド迫力笑顔のクロコーチ。

脂ぎったド天然に見えて実はかなり繊細&策略家であるクロコーチと、

見た目も中身も淡白な白身のお魚っぽい清家との組み合わせも、なかなか心地よくなってきました。



クロコーチ、最後まで死なずに真相を暴いていただきたい。暴いた後も生きていてほしい。




6話目にしてようやく面白くなってきた「安堂ロイド」。

これはおさらいは必要なさそうなので1回観たらサックリ消してますが、

ここにきてようやく、未来と現在が繋がってまた閉じられた経緯がわかり、

黎士の妹・七瀬の意外な怖ろしさもわかり、俄然面白くなってきました。

エンケンさんのシブさにも癒されるしね。

大島優子ちゃんの子ども時代を演じた子が、あまりに似すぎてて驚愕したわー。




最初からずっと面白いのはもちろん「リーガルハイ」。

黛が古美門のもとから卒業し、羽生と合流したことで、

ライバルにしては頼りなかったNEXUSとの対決がもっと面白いものになるに違いない。

でもなー、黛にはやっぱり古美門と一緒にいてほしいという想いも捨てられず。




あとは、源太との浮気疑惑で、悠太郎の顔芸がいきなり凄いことになった「ごちそうさん」。

ポーカーフェイスから一転、大声のひとりごとで「そんな団子あるか!」とか、

心ここにあらずでドアの上の枠に額ぶつけて流血してもなお無表情とか、

夕食時に、ひとりだけ顔がどんどん強張っていって濃さを増していく様子とか、いちいち面白すぎ。



感情表現のことごとくが本当に不器用で、だけど根は誠実で絶対逃げないオトコマエで、

ほんと悠太郎さんはラブリーな人ですねぇ。



そんな悠太郎を下から見上げつつも堂々と一喝する源太も本当にイイ奴。

和枝姉さんの「電信柱追い出し作戦」も、次から次へとネタが尽きませんが

ワケアリそうな師匠も含め、め以子がいい男たちに遠巻きにでも守られているのが救いです。




そうそう! ドラマとは関係ないけど個人的覚え書きとしてこれは書いておかねば!

今朝方、久しぶりにましゃの夢をみました。

以下、夢のあらすじ。



ドラマの撮影現場のようなところを見学しているのだけど、それがどうも島の山の上のような場所。

体育館のような建物の中で撮影している場面は、ひとつは宇宙船内部のような無機質な場所のシーンで、

もうひとつは雪の中での追いつ追われつなシーン。

役者さんで登場していたのがなぜか松潤とメイサちゃん。



で、そのふたつのシーンで見学は終わり、外に出て歩き始めるのだけど、

靴がないことに気づき、あらどうしましょ、と低い石垣の上に腰掛けて考え始めるのです。

と、向こうからましゃが笑顔でやってきて、地図を何枚か見せてくれて、何かを親切に教えてくれるのです。



嬉しくてびっくりして緊張のあまり声がでなくなっちゃったわたしは、必死に声を出そうとするのですが、

かすれたような声しかどうしても出ない。

それを聞き取ろうとしてくれるましゃのお顔がさらに近づいてきて、だからわたしはますます緊張して

やっぱり声は出ないのだけど、すぐそばにある笑顔が最高に嬉しくて・・・・で、眼が覚めた。



ましゃ地蔵が夢に現れる、のお話でした。

最近、会報の最新号が届いて、ステキなショットをいっぱい見たせいかしらん。






2013年11月18日(月)  パソコンが壊れまして



10月半ばに新しいノートブックを買ったのですよ。

8年間愛用したXPにはまだ未練がありましたが、そろそろ乗り換えねばと思いまして。

使いにくいだのナンだの言われてるけど、ウインドウズ8のタッチパネルのを購入。



画面キレイだわサクサク動くわタッチパネル楽しいわ(わたしのケータイはまだガラケー)で、

さあ今年はこれで年賀状を、と思った矢先。

いきなり立ち上がらなくなったーーー。



使い始めてまだ1ヶ月だし、これはきっと8初心者のわたしが知らぬ間に何かやらかしたのだろうと、

意を決してコールセンターにお電話。

(販売店と提携してる有料のやつ。有料だけあって3コール以内に必ず出てくれる)。

決する必要もないけど、がんばって復旧させる覚悟で、マニュアルとかリカバリーディスクとか

必要そうなもの一式並べてお電話しましたの。



「昨日、いつもどおりシャットダウンさせたのに、今日まったく立ち上がらなくなりました。

 電源入れても黒い画面のまま次に進みません。」

「バッテリーはずして1時間ほど放電し、入れなおしてみましょう」



で、指示通りにやってみたのだけど復旧せず、次は何を? と思ったら



あっさり故障宣告。

販売店に持ち込んでくださいと。



パソコンの横に並べたマニュアルその他と、自分のやる気がむなしく不要となったのでした。

購入した近所のヤ〇ダ電機に持ち込んで経緯を説明したら、すぐに代替品の手配をしてくれ、

今週中には届く予定。



ボディの色が落ち着いたゴールドで結構気に入っていたのですが、1ヶ月でさよならとは。

ま、データもまだそんなに移行させてなかったし、特に損害はないのだけれど。

夫いわく「たとえ何万台に1台でも、不良品っていうのは必ず出るものだからな。大当たりだな。」

そうなのか? あっちでもこっちでも当たったりしてないのか?



というわけで、厚さ4センチのただのキレイなゴールドの台と化した8の上に、

もはやネットに繋ぐこともないだろうけど思い出いっぱい入ってます、のはずだったXPを置いて

ふたたび繋ぎ、こんなことを書いているわけです。



しかし、金曜の夜に壊れ、土曜の午前中に問い合わせたら、

土曜の午後には代替品をメーカーに手配という、スムースすぎる連携には、

「ディス・イズ・ジャパン!」と感動していいのか、不良品のクレームに慣れているだけなのか。

でも、迅速な上に、対応してくれた人みんな丁寧で感じもよかったから、とりあえずよしとするか。



仮に製品に非があるとしてもだ、「アンタが使い方悪くて壊したんじゃないのぉ?」とか

「代替品? いつになるかねぇ」とか、難癖つけまくりの、いいかげんな対応しまくりの、

なんて国の方が、世界ではずっと多いと思うし。

日本のサービス業は本当にお客に優しいですな。

その分従業員にしわ寄せが来すぎるのもどうかと思うが。



土曜日に来る新しいPCが、長寿をまっとうしてくれることを切に願うばかりです。






2013年11月15日(金)  いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」



14日昼の部を観てきました。生の舞台を観るの、久しぶりですー。

6月の「断色」(堤真一、麻生久美子、田中哲司)以来。

偶然ですが「断色」も「鉈切り丸」も、脚本・青木豪、演出・いのうえひでのり。




会場に入るなり、ロビーにいのうえひでのり氏のお姿が。毎回観ていらっしゃるのかしら。

客席に蘭丸(@リーガルハイ)くんがご観劇でしたよ。

前日に一妻多夫訴訟での蘭丸くんの大活躍を観たばかりだったので、かなり感激。

というか「蘭丸だ! らーんーまーるー!」と思うばかりで

田口淳之介くんというお名前を思い出すのに手間取ってしまった。




さて「鉈切り丸」。

なぜ「なたぎりまる」という名前をつけられたかは、おいおいわかるのですが、

シェイクスピアの「リチャード三世」を、源範頼(のりより)を主役にしてみたお話。

長男・頼朝(生瀬勝久)、次男・義経(須賀健太)、そして三男・範頼、幼名を鉈切り丸(森田剛)と、

母はそれぞれ違えど源義朝を父とする源氏の3人。




人一倍醜く、歪んだ身体で生まれてしまった範頼が、策略と殺戮の限りを尽くして

征夷大将軍までのし上がっていくお話です。

当然、頂点を極めた途端に奈落の底にまっさかさまなわけですが。




森田剛くんの極悪非道っぷりがすさまじいです。

悪役だけどちょっとはいいトコあるよねー、とか、実は憎めないよねー、とか、まったくない。

加えてビジュアルの醜さ不気味さが徹底しているので、

「朧の森に棲む鬼」の染さまのように、悪いやつだけどカッコイイ、色っぽい、

そこに惑わされてしまう、なんてこともない。




この人こそ範頼の息の根を止めてくれるのでは、と期待した人物が次々にあっけなく毒牙に倒れ、

すべて殺されまくったあげくの最後の最後に、わりと意外な人物にトドメを刺されてようやくのカタルシス。




剛くん、あの歪んだ姿勢や動きのままずっと舞台にいて、殺陣もこなすので、本当に大変だと思います。

声もいくぶん低めのまま、抑揚がない感じで不気味さを出していて、ほんと、何から何まで「陰惨」。

巴御前に「あなたには華がない。人の上に立つ器もない」とかまで言われちゃうほどです。




主人公がそんなで笑いや哀愁の要素がまったくないので、

頼朝(生瀬勝久)のちょっとぽわーんとした殿っぷり、その妻・北条政子(若村麻由美)の美しさやかかあ天下っぷり、

頼朝の忠実な家臣・梶原景時(渡辺いっけい)の安定の報われなさっぷりに、めっちゃ癒されます。




お笑い担当としては、源氏の歴史を記録しておくよう命じられた、同じく頼朝の家臣の大江広元(山内圭哉。

「SPEC」の第二話で異常な聴覚を持つ死刑囚を演じた人ですね)もすごく楽しい。

そしてそんな源氏のもとに、重要な場面ごとに現れる平家の生霊、建礼門院(麻実れい)の圧倒的なオーラと美しさたるや!

またまた実感しましたよ、元宝塚トップスターのゆるがぬ実力を。




美形担当には、同じく家臣の和田義盛を演じる木村了くんがいるのだけど、

舞台全般を通して、一番心惹かれるのは生瀬さんと若村麻由美さんなのよね。

生瀬さんの声の良さと存在感は、そこいらの美形を軽く凌駕しますな。

若村麻由美さんも最高に美しいままシリアスからお笑いまでこなし、なんという高値安定。めっちゃステキ。




大女優のおひとりに違いないのに、パンフによると、ご本人は

「役者は役を取ったらただの者、という意識なので、『女優』というキラキラした肩書きで呼ばれるのが

いまだに恥ずかしい」そうですよ。謙虚にもほどがある女優さんです。




範頼の生母イトを演じた秋山菜津子さんも、やはりいつも通りステキだったけど、出番が少なくてちょっと残念。

もちろん、存在感はそれでも十分すぎるほどですが。




周りをかためているのがこれだけ凄い人たちなので、面白いは面白いのですが、

主役のふたりが、ちっちゃくて醜い(あくまでもそういうキャラね)男と、

敵の女にならざるを得ない恨みや哀しさを体現するにはまだちょっとなー、という印象の成海璃子ちゃん(巴御前)

なので、ラブストーリー的な萌えどころはまったくない、というのがちょっと寂しいかも。



ラストの水を使った大立ち回りも「朧の森に棲む鬼」を彷彿とさせました。

いかにも範頼にふさわしい絶望的な最期でしたが、やはりわたしは朧の染さまの、

ちょっと甘さもあるダークヒーローの方が好みかもなー、と思ったりもしました。



そうそう、本編にはまったく関係ないけど、舞台上で使われている水が臭いです! 

冒頭から森に降りそそぐ霧があんな悪臭ってありえないです。マイナスイオン台無し。

中列くらいにいたのですが、それでも臭ってきたし。スモークが焦げ臭いのは仕方ないにしても、

水は雑菌がはびこるまえに換えましょうよ。あれは本当にどうにかしていただきたい。



今年の観劇はこれにておしまいです。ライブはましゃの大感謝祭があるけどね。

思い起こせば、観たかったけどうっかり出遅れてチケット取れなかったのが、

九月花形歌舞伎の「陰陽師」と、7月の大泉洋ちゃんの「ドレッサー」で、このふたつを観れなかったのは

かなり残念です。「ドレッサー」はいつかWOWOWでやってくれることを、ほんのり期待しておきましょう。





2013年11月11日(月)  イッテQ登山部が凄すぎる



昨年のマッターホルン登頂の録画も、つい最近までHDDに残してあったほど、

イッテQ登山部の活動は大好きで必ず観ております。



ほんと凄い。ほんと大好き。

というかイモトが本当に凄い。



今回のヒマラヤ・マナスル登頂(8163m)も、自分はアルピニストではなくてコメディアンだからと

万全のサポートをまわりにお願いしていましたが、いやいやいや、あの本意気の取り組み方に一切の甘えは無いし、

だからこそまわりもあれほどのサポートをするのだろうし、だからこそ、観るといつも感動してしまうわけですし。



感動と笑いのあの絶妙なバランスがね。

最高の技術と体力と精神力がなければ挑めない、とんでもない過酷なことをやっているのに、

イモトの存在ひとつでちゃんとバラエティになってしまうものね。

本物のアルピニストの方々だけの登山の様子も、観ればきっとドラマチックだろうとは思いますが、

感動はあってもここまで笑えることはないでございましょ?




去年のマッターホルン登頂も、世界一のイケメンガイド・ミハエルをも唸らせるほどの根性で、

まるで包丁の刃のように細く切り立った尾根を四足動物のように登っていく様子に

ひたすら圧倒されましたっけ。




で、あんな苦労して登頂した途端、スケジュールの都合?か何かでヘリでぶーーんと運ばれて

下ろされちゃうとかもう、画的には最高のオチでした。




今回も、世界最高峰のひとつに挑むという点については一切のオフザケは無い(フザケテたら命にかかわる)、

最高の冒険ドキュメンタリーでありながら、弱ったりキレたり喜んだりしているイモトの姿は明らかにバラエティ。

だけど絶対逃げずにやり遂げてしまうイモトは誰よりも凄くて、

それを観て泣いたり笑ったり、2時間TVに釘づけになってしまったのでした。




そうそう、これまでの登山に常に同行しつつも常に途中で脱落し、

今回初めて最後まで登りきったディレクター石崎氏。

おめでとうございますとは思いつつも、これでヘタレキャラ扱いできなくなってしまうかと思うと、

ちょっと残念というかかなり残念というか。

でも登山部全員の登頂成功は本当に素晴らしい。最高でした!





2013年11月06日(水)  爻ノ篇までにSPEC全話を



爻ノ篇までにSPEC全話をもう一度観ておこうと、余計なことを思いついてしまい、

相変わらず目がツラいです。



漸の篇の段階ではまだ多くの謎が謎のまま残っております。(ノベライズも読んだけど映画以上の情報は得られず)

ですが、さすがにここまできてからテレビドラマを最初から観返すと、

「これはそういうことだったのね」と、腑に落ちることがいっぱいで出てきて最高に楽しい。



テレビで一話目を観たときには「なんじゃこりゃ?」だったのにね。

当麻をガサツすぎるキャラと思ったことも、冷泉を安っぽいインチキと思ったことも、

とにかく何から何までわけわからなすぎると思ったことも、なんとも懐かしい。



今やもう、当麻は言うに及ばず、冷泉だって最高に魅力的で大好きだし。冷泉もう死んじゃったけど。

わけわからなすぎた世界も、今や十分納得の上、全然アリだと思えますし。

2010年10月期のドラマなので、若干3年前の作品ですが、

トリ頭のわたしは細かいシーンなぞかなり忘れていて、実に新鮮に楽しんでおります。



が、いかんせん地デジ移行直前のアナログ録画なので、画面の下にずーっと

「地デジコールセンター」のお知らせが出てるのよね。時代を感じさせるわー。



そうそう、トリ頭と言えば、ここ数週間ほどウォーキングコースの近所の川に、

白鳥さんが1羽滞在中なんですよ!(ボケた写真で失礼)









トリ頭などと比べては失礼な、真っ白な美しいコハクチョウ。

見慣れているカモさんの3〜4倍の大きさはありそうな、ノーブル&ゴージャス。

なぜこんなところに不時着してしまったのか理由はわかりませんが、とりあえずよくいらっしゃいました。

北に渡って行かれるまでゆっくりお過ごしくだされ。





2013年11月01日(金)  SPEC 〜結(クローズ)〜 漸(ゼン)ノ篇



やはり当麻と瀬文はいいのぉ。

お話としては、続きものを容赦なく途中でぶった切った感丸出しの、

ただただ爻ノ篇が早く観たいと思わせるだけのエンディングでしたが。

(エンドロールが無いと、お見送りもなしに外に放り出されたような

ちょっとザツな扱いを受けたような気分になるのね。)



いくつか謎が解けた部分もあれば、新たな謎も出てきて、ほとんどは爻ノ篇に持ち越し。

相変わらず、妙ちくりんなSPECを持った新キャラも登場。



スペックホルダーが人類のひとつの進化の形、と言うわりには、

キミのその能力は何がどう進化したことになるのだ? みたいな能力も多い、

というツッコミもありつつ。



しかーし!

どれほど状況が深刻になろうとも、ゆるぎないのが当麻と瀬文の関係で、

『天』に続き、屋上でのふたりのやりとりがとてもドラマチックでステキです。



そしてすごく意外だったのですが、

漸(ゼン)ノ篇の主役は野々村係長と言ってもよいのではないかと。

カッコよくてチャーミングでした。まさかここに来てゴリさんに泣かされるとはな。




パンフ(ページがどピンクすぎて目が疲れる)を読んで初めてわかることもあったし、

映画のセリフだけではどうも全貌が理解できそうにないし。

ノベライズを買うべきか?







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