さてさて。
THE LIVE BANG!! の余韻に浸りつつ、横アリで撮ったお花の写真を見たり、パンフを見たり。
役者さんたちからもいっぱい届いていたが、CM関係の企業からのお花はひときわ豪華
あちらこちらのレポを拝見すると、横アリ4日間でかなりの数の芸能人の方々がいらしていたようで。
自分が目撃したわけではないのでお名前の列挙はできませんが、
昨日、女の子のパパになられたばかりの大泉洋氏(おめでとうございます!)は、日曜日のラジオで、
横アリ初日に行かれたことを話しておられました。映画「もしドラ」で洋ちゃんと共演した
AKB前田敦子ちゃんも、その日に来ていたそうだ。(おふたりとも「龍馬伝」ファミリーでもいらっしゃいますね。)
その時の、洋ちゃんとましゃのメールのやりとりが楽しかったのでご紹介。
洋ちゃんはメールの文面を紹介する時、わざわざましゃの声まねで紹介してくれるので楽しい。
「このあいだね、(舞台の)稽古終わりで福山さんのライブ行ってきたんですよ。横浜で。そこにあっちゃんも来てて。
あっちゃんは僕のとなりで見てたんですよ。で、ライブ終わって、廊下を歩いてた時に、
あっちゃんがいつものように僕のとこにばーっと来てくっついてきたんです。
それを福山さんのマネージャーさんが見てたんです。で、福山さんにそれを言ったんでしょうね。
「あっちゃんが大泉さんと腕を組んで歩いてましたよ」と。
そしたら夜中に、翌日だったかな?福山さんからメールが来て。
『あっちゃんとずっと腕組んでたって聞いたんだけど、ほんと?』
だから僕は『そうなんです。あの子にしてみたら僕は異性という感じじゃなく、年も離れてるので、
まわりから見られても全然こわくないんです。あっちゃんはいつも誰かとくっついていたい人なんで、
そうやってくっついてくるんです』と返したんです。そしたら、
『じゃあ、俺にもくっついてくれる可能性があるんだね?』って返ってきたんです。
だから僕は『いやいやいや、先生に(洋ちゃんはましゃをこう呼ぶ)くっつくとなると、それは問題があります。』って。
だって年は離れていても福山さんはビッグスターですからね。
そんなことしたら、あっちゃんのイメージがよくないでしょ。
大泉洋にくっついたって、正直羨ましがる人がそんなにいないからいいわけですよ。
でも福山さんにくっついちゃったら、芸能人なのをいいことにそんなことして!ってなるでしょ。
だから『それは先生、無理だと思いますよ。人に見られたら大変じゃないですか』と返したんです。
そしたら『人に見られないとこだったら、くっついてもらってもいいのかな。』って。
だから僕は『人に見られないとこでくっついたら、もっと問題でしょ!』って怒ったんです。
そしたら一番最後に福山さんから『ダメかなぁー』って。面白いでしょー。
福山さんは、ライブ中は本当にストイックですから、人に会わないんですよ。
ライブが終わったらパーっと帰っちゃうんです。ちょうど龍馬伝の仲間とみんなで観に行ってたから、
そのあとみんなで軽くご飯食べてると、福山さんからみんなにメール来るわけですよ。
『今からみんな飲みに行くの? いいなー。俺も行きたいなー。みんなと飲みたいなー』って。
みんなにメールくれるんですよ。素晴らしい人でございますよ。」
このメールのやりとりからは別に素晴らしい人とは思えないけれど。(失礼)、
大スターの責任として、結界はきっちり張り巡らしていらっしゃるでしょうけど、
中身はなんとも敷居の低いフレンドリーなあんさんですよねー。楽しいー。
洋ちゃんの「福山語り」はいつもとんでもなく可笑しいので、いつかまた一緒にお仕事していただけるといいな。
舞台「ベッジ・パードン」もとても楽しみです。
「仁先生考案の安道名津」(@セブンイレブン)、食べてみました。
ドーナッツ(というか揚げ菓子系全般)はめったに食べないのですが、久々に食べると美味しいね。
でもこれでまた5年くらい食べなくてもいい気がする。
ま、我が家は白米じゃなくて玄米が常食なので、脚気にはならないはずと思いますが。
昨夜は「JIN」「マルモのおきて」「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」
そして「ホットスポット 最後の楽園」が全て同じ時間帯で重なってしまいましたよ。無念です。
2番組同時録画機能ですら、すでに十分ではないと思える昨今でございます。
さて、「JIN」第七話。
野風姐さんと咲ちゃんのステキな競演です。
野風姐さんは本当にいつもいつまでもお美しいばかりでなく、粋で潔くて賢くていらっしゃる。
あとまだ2年も生きられることに、その間にできることを数えて最高に幸せだと語る野風。
そんな野風を一番理解しているのは咲ちゃんなのだ。咲ちゃんおそるべし。
今日の咲ちゃん
・「黒き水」に果敢に挑む咲ちゃん。美味いはずがないが、ひるむことなく挑み続ける咲ちゃん。
・何かとカンがいい咲ちゃん。(それを泰然とあしらう野風姐さん)
・シャンパンに「これはっ! 口の中でざわざわと!」 表現が適切すぎる咲ちゃん。
・話題を変えることができないときはとにかく飲む! ざわざわしようと飲む! な無鉄砲咲ちゃん。
・ワインも一気飲み!
・そして本日最大の眼福。らぶりーな酔っぱらい咲ちゃん。
「野風さんは本当にお幸せなのでしょうか。お芝居なのではございませんかね。」
仁先生をすわった目で睨みつけつつ「わたくし、おばばになってしまいますよ。」
泥酔しようときっちりした言葉遣いが崩れることは決してない咲ちゃん。
・二日酔いで記憶のない咲ちゃん。(を、からかう野風)
「先生に『いつ結婚してくださるのか』と、そこで叫んでおられんしたよ。・・・戯れでありんす。
・・・というのは戯れでありんす。」by野風
「どちらなのでございますか。」 咲ちゃんも野風も大好きだー!
・「野風さんの夢は叶うのではないでしょうか。野風さんが、この時代の人間が、強い意思をもって
未来を変えたいと願ったことならば、それはもはや修正されるべき歴史ではなく、ただの歴史なのではないでしょうか。
のちの世で先生に出会うべきお方を、野風さんはもう一度作ってさしあげようとしているのではないでしょうか。
かような夢を握りつぶすほど、天は無慈悲ではないと、わたくしは信じとうございます。」
咲ちゃんの考察鋭すぎ。セリフ長すぎ。
・龍馬さんの長芋の暗号も解読してしまう咲ちゃん
大切なものを守るために嘘をつきとおしてきた野風。
雪を見てそんな野風を思い出し、その姿から学んだ龍馬さんの言う
「わしゃこれから大嘘つきになるぜよ。先生が教えてくれた明るい道を潰されんように、
すべてを欺いてこの道を未来へつないでみせるぜよ」や、
先の咲ちゃんの言葉が、「歴史の修正力」に対する最大の切り札になりそうですね。楽しみー。
2011年05月26日(木) |
福山雅治「THE LIVE BANG!!」@横アリ |
昨年末の感謝祭以来のましゃライブです。
遅れてきたファンのわたくしも、ようやく4度目のましゃライブ。
ご本人も演奏も歌もおしゃべりも、4度目の今回もやはり最高に素敵で、
行く度にもっと大好きになれる幸せをひしひしと感じております。
ライブや舞台鑑賞はお金も時間も体力もかなり必要な道楽ですし、
何より、それだけのお金と時間と体力をつかって「観なくてもよかったな」とは
なるべく思いたくないので、年々、自分なりの選択基準が厳しくなっている気がします。
自分には合わないな、と思ったら、もう行くことはないし。
だから、また次も行きたいと心から思えるライブや舞台に出会えると本当に嬉しい。
どんだけ遅れてきたファンだろうと、これはいいかも、と思った時点で
とりあえず片足突っ込ませていただいてよかった、と今更ですが思っております。
だって今のあのましゃを見逃すなんて!
いやいや、長年のファンからすれば、この20年間の彼を見逃し続けてきたなんて
どんだけ不幸なの、ってことになるのでしょうが。
ま、わたしに見る目がなかったのだから仕方がないの。
今、こうしてたどり着けているのだからいいのだ!(なにその開き直り)
前置きの自分語り長すぎ。(反省)
さてさてTHE LIVE BANG!!ですよ。
震災以降、諸々の状況を考慮して巨大セットは全部取り払われ、
ステージ上にはスッキリと2枚のモニターだけ。
でもね、そのモニターにいつも映るのがちょーオトコマエさんですから。もうセットはそれだけで十分。
歌っている時の表情も豊かで、見てて楽しい。
ましゃのあごライン好きとしましては、お顔の斜め下あたりからのアングルが多くて眼福でした。
腕まくり好きとしましては、ヒジから指先までのありとあらゆる動きが力強く美しくてセクシーでした。
こぶし握ってスジばった腕とかもう最高ですってば!(←誰か止めろ)
セットリストは、超ハードなロック、深みのあるバラード、スタイリッシュなインスト、
懐かしさを感じさせるフォークソング調など、福山の音楽的守備範囲の広さを示すバラエティの豊かさ。
どの曲も大好きですが、昨年末に聞いてあまりのカッコよさにお口あんぐりだった骨太なロック、
「逃げられない」がまた聞けたのは嬉しかった。かなり初期の頃の曲らしいのですが、
新参者のわたしには最高にかっこいい新曲以外のなにものでもありませぬ。
今さん、ましゃ、小倉さんのトリプルギターは鳥肌ものです。
曲も素晴らしいですが、どの詞も曲以上に素晴らしいのは以前も申し上げたとおりで。
わかりやすいシンプルな言葉で、人生の真理をさらっと歌い上げてしまいます。
「応援歌」という言い方は、いかにもという感じで実はわたしはあまり好きではないのですが、
そんな「いかにも」な感じはないのに、笑顔で肩をぽんっと叩いてくれるような応援歌も多いです。
「明日の☆SHOW」「幸福論」「少年」は特にお気に入りです。
ふつーに生きているだけの時に聞いてもグっとくるのに、震災後のこの大変な時に聞くと
さらに胸を打つ、という曲もあります。(状況に配慮して歌詞を一部変えた曲もあったようです。)
特に圧巻だったのは、ましゃのギターと井上鑑さんのピアノだけによる「群青〜ultramarine〜 」。
これは本当に素晴らしかった。本当に本当に素晴らしかった!
この歌は、戦場を抱えるこの世界、そこに生きる人間の想い、を歌ったものとわたしは解釈しているのですが、
自分の無力を深く感じながらも、それでも人間の未来や再生を信じてゆくという歌なのです。
多くの命が不条理に失われたという点では戦争も震災も変わらないわけで。
美しいギターとピアノに、力強いましゃの声だけが響くのですが、
フレーズごとの間をゆったり取って歌うので、無音の瞬間というのが何度かありますの。
その瞬間の張りつめた空気がすごく素敵で、この合間に声をかける人がいないといいな、と、
最初の無音の時に思ったのですが、見事に、最後まで誰の声も邪魔をすることがなかったのです。
思わず声をかけてしまう人がいても不思議じゃないと思うのだけどね。あれは素晴らしかった。
最高の歌と演奏の合間には、少しでしたけど楽しいおしゃべりも。
お遊びでも全方位的な気遣いを怠らない態度がもう、エンターテイナーとしてはもちろん、
人間的に素敵すぎる。覚えている範囲でご紹介。
・地方ツアーではその土地で訪れた「ぶらり旅」の写真などを紹介するらしいのですが、
さすがに横浜では、というわけで、その分はいつもより歌を多めに歌うと宣言。
・横浜アリーナは、1995年11月1日に初めてライブをした。
花道の真ん中にその当時のにっこり笑顔のご本人写真が貼ってあり、それを見て
「まー、今と全然変わらない無邪気な笑顔♪」(by本人)。以来、横アリでの公演回数は
27回にのぼり、男性ソロアーティストとしては歴代1位の回数になっただそうだ。
・恒例の出席確認&性別年齢確認。「女性の人!」と挙手させ「女性大好き福山です!」。
「男性の人!」と挙手させ「男性も大好き福山です!」。
「年齢確認をします」で会場がちょっとどよめくと「大丈夫です! 僕は絶対に事故をおこすような
ことはしませんから!!」と言い切り「『自分は若い』人!」。
ほとんどが元気よく挙手して、事故無く出席確認は終了したのでした。
・曲の合間には何回も、スタンド、アリーナ、立ち見、センター、ステージバック、すべてに声をかける。
「立ち見」という言い方もナンなので、「タッチミー」と呼ぶからと。
ちょっとハンデのある方面に、いきなりプレミア感を持たせてしまうのが上手すぎる。
・デビュー曲の「追憶の雨の中」を歌う時、いつもは紙コップにほんのちょっと水を入れて、
次々に遠くまで投げるのだが、この時期に水を掛けるのは冗談でもいかがなものか、ということで
コップには「飴」が代わりに入れられることに。その飴が好評を博したのか、「追憶の雨の中」の
ジャケット写真をまんまパッケージにした「追憶の飴」がグッズで売り出されました。
カラフルなアメ玉がいくつか入っているようですよ。
ステージ上で宣伝しておった。デビュー時のお写真て。笑えます。
楽しかったー。
最後までどうぞ素敵なツアーを!
(以下、自分用覚書のセットリスト) 5月25日横アリ
vs〜知覚と快楽の螺旋〜 (インスト) THE EDGE OF CHAOS〜愛の一撃〜 想〜new love new world〜 Peach!! Hello 明日の☆SHOW 蛍 蜜柑色の夏休み 石塊のプライド 幸福論 はつ恋 アンモナイトの夢 (インスト) 群青〜ultramarine〜 HARD RAIN 逃げられない Revolution Evolution (インスト) Gang★ RED×BLUE 化身 少年 心color〜a song for the wonderful year〜
(アンコール) 家族になろうよ 追憶の雨の中
(Wアンコール) 最愛
2011年05月24日(火) |
児玉清さんと福山雅治さん |
77才で亡くなられた児玉清さん。
ドラマや司会など、TVで拝見するどのお姿にも、上品で知的で穏やかで明るいお人柄が
感じられる方でした。なかでも一番印象的だったのは、自分の子どもほどに年齢が離れた役者さんたちへも、
礼儀や敬意をちゃんと払い、言葉の選び方ひとつひとつにも気を遣いながら丁寧に接する態度でした。
年下相手だろうと、エラソーだったり横柄だったりなんてことが微塵もなく、
あるいは、旬のタレントや俳優の若さや人気に対して卑屈になったり、なんてこともなく、
相手が誰だろうと気持ち良い態度が全く変わらない、本当に「紳士」という表現がぴったりな
方だったな、と思います。
ましゃも「たまラジ」で追悼の想いを込めて児玉さんとの思い出を少し語られておりましたので、
ちょっと抜粋。(たまラジHPでは全文読めます。)
「初めて僕がお会いしたのは、2003年のドラマ『美女か野獣』で共演させていただいたときでした。
児玉さんはいつもひとりでスタジオの中にいらっしゃることが多くて『一人になりたい方なのかな』
と思ってたんですけど、僕も余計なお世話といいますか、ちょっとコミュニケーションを、なんて勝手に思いまして、
『児玉さん、児玉さん、』なんて、よくスタジオの中でお話させていただいていました。
とても知的な方で、読書家で書評家でもいらっしゃいましたから、本当に色々なことをご存知で、
雑学的なことも文学的なことも大変勉強させていただきました。」
「児玉さんが『僕はオリンピックに行きたいんですよ。一生に一度でいいから』なんてお話をされていて、
僕はちょうどテレビ朝日さんの方でオリンピックに行く機会が多かったので、『じゃあ、是非一緒に行きましょうよ。
僕、ちょっと番組の方に言ってみますよ』なんて言って、2004年に一緒に行く機会をいただきまして。
テレビ朝日さんの方からも快諾していただいて。」
この時のことが児玉さんは本当に嬉しかったらしく、日経新聞の「交遊抄」でこう書かれていました。
「人見知りが激しく偏屈を装っていた僕がドラマの現場で初めて心を開いた友が福山さんであった。
僕がオリンピックオタクであることを知った彼はさりげなく『次のアテネに一緒に行きましょうよ』と言った。
が、番組(「美女か野獣」)も終わり、彼の言葉も冗談と片付けたか、すっかり忘れてしまっていた。
ところが、なんと二年後のある日、突如彼から電話がかかってきた。ちゃんと番組を用意して、
僕を夢のアテネへと誘ってくれたのだ。喜びも爆発的だったが、福山雅治というすてきな若者との
心の交流を通じて、信頼という一番大切なものを改めて教えてもらった思いがした。
そして生きることにまた新たに燃えたのだ。」
ましゃの言葉に戻ります。
「その後もメールのやり取りはずっとしていたんです。で、『龍馬伝』で共演ってことになったんですけど、
この共演にあたっても最後の最後に背中を押してくださったのは児玉さんでした。児玉さんは常々僕に、
『あなたは一見飄々としているように見えて世間では二枚目風に思われているけど、僕が知っているあなたは
もっと骨っぽくて男らしいところがあるから、そういうものが見たいな。』とおっしゃって下さっていて、
『龍馬は本当にぴったりだと思うよ。』とも言って下さって。
僕は自分ではそういう風に自分のことを客観的に見れないので、ああだこうだ、うだうだ迷っていたんですけど、
児玉さんがそこまでおっしゃってくださるんだったらやってみようかなと思って。
最後のひと押しというか勇気をいただいて『龍馬伝』をやることになったんです。」
「『龍馬伝』の中では父子という関係だったんですけど、お芝居をしてても役柄の設定以上の何かを感じられました。
あえて愛情と言わせていただきますけど、児玉さんがそういうお気持ちで芝居場に立ってくださっていたので、
役柄を越えた生の感情というものを、親子のシーンの中ではいつも感じさせていただきました。
児玉さんが演じられていた八平さんは第七話で亡くなったんですけど、その後も本当に一年間ほぼ毎週、
メールを下さいまして。『今週はあれが良かった。これが良かった。』って。
当然お芝居で迷ったりすることもあるんですけど、児玉さんがいつも応援して支えて下さっていたので、
それで乗り越えることができた『龍馬伝』だったと本当に言える存在でしたし、作品でしたね。」
児玉さんは龍馬を演じる福山のことを、最後まで本当に父のように見守ってくださったようで、
NHKスタジオパークで語っておられた大好きなエピソードがあります。
寺田屋で襲われた龍馬さんが、材木屋の屋根の上まで逃げて瀕死の状態で父の名を呼ぶ、
というシーンがありますが、この場面をご自宅のTVで見ていた児玉さん、
龍馬さんの「父上・・」という呼び掛けを聞くやいなや、
「呼ばれた! 行かなきゃ行かなきゃ!」と、思わず立ち上がってあたふたしてしまったと。
児玉さんが龍馬の父を演じていたのはもうずいぶん前で期間も短かったのに、
福山が龍馬を演じている限り、ずっと龍馬さんの父でいてくださったのでしょうね。
ましゃは児玉さんが亡くなる2週間前に、ご家族もご一緒の場でお会いすることができたのだそうです。
2時間ほどお話をし、長居をしてしまったので帰ろうとすると「もう帰っちゃうの?」とおっしゃられたとか。
ではもう一度ましゃの言葉に戻ります。
「一見クールな、ハンサムなという感じがしますけど、実は児玉さんの方こそ大変男気がある方。
でもそれを表には出さず、シャイで少年のような、本当に少年のままの77歳でした。
お芝居の方もいつも、最後まで悩み迷いながらやっていく、そういう人間らしい方でした。
『俺はこうなんだ。だからこう行くんだ。』っていう雑な感じではない、大変繊細な人柄で、
本当に僕の憧れとする、理想とする児玉さんでした。あんな素敵な方にはなれないと思いますけど。
僕は親父を早めに亡くしていますから、東京の父みたいな感じで勝手に慕ってたんですけどね。
僕もなかなか実感がなく、受け入れられていないというのが正直なところです。
作品の中では児玉さんという方は永遠に生き続けますし、永遠に龍馬の父でございますから、
色々な思いに寄り添いながら、もうしばらく、共に過ごしてゆければと思っております。」
最高に自然体で素敵な40代オトコマエさんと、最高に紳士で少年な70代。
年齢は親子ほどに離れていても、相通ずるものがあったのでしょうね。本当に素敵な関係です。
児玉さんのご冥福をお祈りいたします。
2011年05月23日(月) |
「JIN」第六話/「マルモのおきて」第五話 |
「JIN」第六話
咲ちゃんがあまり出てこない代わりに、龍馬さんとがっつり絡んだ今回。
でも、龍馬さんに会えてテンション上がりまくりスキンシップしまくりの仁先生に対し、
武器の取引を仁先生に知られたくなくて何かとよそよそしい龍馬さん。
というか、龍馬さんは自分の信念に従い清濁併せ飲むように突き進んでいるのだから、
そこまで仁先生の反応を気にするというのがちょっと解せませぬ。龍馬さんらしくない。
今回はむしろ仁先生の方が、龍馬さんの考え方の理想的な部分だけを体現する「プチ龍馬さん」
みたいな感じでした。
仁先生にしても、幕末という時代がどういうふうに変化していったか、大雑把には理解している
だろうから、龍馬さんのやり方をここまで批判するというのもちょっとよくわからない。
でも、ふたりともそんなお互いの姿を見ることによって、これから自分はどうあるべきかについて、
また新たな目標を得たのだから、このギクシャクした哀しい関係にも意味があったわけですね。
結局はふたりとも、あの偉大な発明家が言っていたように、すべての行動の原動力は、
「それによって笑顔になってくれる人がいるから。その笑顔を見ると嬉しいから。」
に、尽きるのだし。
これはきっとどの時代でも変わらない、あらゆる行動の一番の原動力になるものなのでしょうね。
そして今後気になるのは、
・龍馬さんと仁先生のツーショ写真に見られるであろう変化
・「俺はおまえだ」「おまんはわしじゃ」の謎
龍馬さんのあの日焼けして汗とほこりにまみれた身なりと、くるくる変わる豊かな表情と、
動きの面白さは、キャプテン・ジャック・スパロウに重なるものがありますな。
どちらも妙にらぶりー&せくしーでいらっしゃいます。
せっかくパイレーツ・オブ・カリビアン3作オンエアしてくれるのに、日曜日はすでに
JINとマルモの録画予約が入っててこれ以上録れないのよー。残念よー。
「マルモのおきて」第五話
相変わらずらぶりー!(サダヲちゃんが)
素敵にファンタジー!(子どもたちと犬の天才的演技力が)
楽しいですね。ほっこりしますね。
「悪い子だねー」「イケメンでもないのにね」「チビなのにね」と、
子どもたちにボロクソに言われているマルモですが、それさえも褒め言葉に聞こえる
わたしの腐ったアタマ。
いえ本当にマルモったらいい奴ですから。
小さい頃はワルガキでも、大人になってイケメンでもなく長身にもならずとも、
中身のいい奴はやはり魅力的だということなのであります! 子どもは見抜くぜよ。
今日のマルモ(今日の咲ちゃんができるほど咲ちゃんの出番がなかったから代わりに。)
・「なんか俺の悪口言ってねえか」と病床で感づくマルモ
・「おまえこういう時しゃべんねぇのなー」と、ムックと一瞬見つめ合うマルモ
・槇村からのお見舞い電話に舞い上がる、しゃべりも動きもうっとおしいマルモ
・お顔の詰め物を取ったあと、もとに戻っただけなのにそれ以上にスッキリに見えたマルモ
・いつの間にか洗剤のCMに進出しているマルモ他2人と一匹
ドラマはお金かからず楽しめて最高ですが、舞台のサダヲちゃんもまた観たくなってきたー。
2011年05月20日(金) |
「ガブリエル・シャネル」 |
思いっきりラテンなビジュアルの今井さんが、
昨年に続きガブリエルの最愛の人にして英国人実業家アーサー・カペルを演じています。
今井さん目当てに観に行くわけですが、観ればやはり、真央さまの舞台人としての凄さに圧倒されるばかり。
12歳のガブリエルは最高にキュートでやんちゃで憎たらしく、
時代の先端を走った壮年期は本当に美しく威圧感があり、
71歳で再起を誓う姿は、いかにも老人らしい動きと、それでも信念を貫き通そうという
凛とした雰囲気が本当に見事。
フランス社交界にガブリエルを引き入れ、多くの芸術家と出会わせたマダム・ミセルを演じた
高橋惠子さんも、最高に美しくてエレガント。そして、初演の時より確実に歌が上手くなっておられる。
真央さまといい、アットフィフティーズな女性たち恐るべしでございます。
自分がこれから向かうフィフティーズにこんな方々がいらっしゃるわけですよ。どーするよ。
女優と一般人、月とすっぽん(おお、久々に使った表現だ)という、元の作りから全く違うという大前提はあるにしろ、
それプラス日々の努力と心がけなくしてこれほどの美しさエレガントさパワフルさは維持できまい。
はー。同じ人間なのにねー。(←あきらめが感じられるな。)
枡毅さん演じるエチエンヌはアーサーの恋敵ではあるのですが、
係長(@デカワンコ)のおかげでさらに親近感をおぼえるようになったせいもあり
エチエンヌとガブリエルとの関係修復を以前よりずっと応援したくなったり。
そんなステキな役者さん勢ぞろいで、お話の流れもすーっといい感じに入ってくるこの舞台は、
たとえ今井さんが出演していなかったとしても、とても好きな作品のひとつになりました。
で、今井さんはと言えば、これだけの芸達者に囲まれると、存在感という面ではやはりちょっとおとなし目。
よく言えば紳士的。
でも、ガブリエルがひとつ戦いを終え、あるいはひとつ転機を迎える度、
彼女のもとにすーっと現れ(生きていても死んでいても)、励ましたり叱咤したり「怒った横顔が好き」とか言っちゃったり
しつつもそれ以上でしゃばらない感じは、いかにもアーサーらしいです。
ガブリエルの生き方を理解し、精神面でも経済面でも大きく支えたアーサーに
ふさわしい立ち位置とも言えますね。
まあしかし英国人紳士というより正装したスペイン人なビジュアルでしてよ。
出演者はみな、日本人のお顔のまま特に顔色や髪色を変えずともフランス人や英国人やロシア人の設定なのだから、
ラテンの匂いを漂わせた今井さんが英国人でも全然かまわないのだけどね。
つい先日フラメンコを踊る姿を見てしまったせいで特にそう感じるのかもしれないけどね。
そしてやはり今井さんは声が良い。
声は良いのだが、セリフでの表現力よりも歌での表現力の方が勝ると思われる。
演技での表現力よりも、ダンスでの表現力の方がはるかに勝ると思われる。
となるとやはり、今井さんの良さを一番生かすのは「World's Wing 翼 Premium」みたいな舞台、
ということになるのかしらん。
よりいっそう進化したWWTPをいつかまた観たいものでございます。
2011年05月18日(水) |
大きなどんよりと小さなどんより |
月曜日の夜、近くをやけに頻繁にパトカーの音がするなー、とは思っていたのですが、
ものすっごい近所(歩いて3分くらいの場所)で少年犯罪が起きていた模様。
中二の少年ひとりが、同じ中学の4人に殴る蹴るされて亡くなったのだそうだ。
全国各地、どこでも起きていることだとはいえ、やはりちょっとショック。
息子もかつて通っていたその中学は、数年前までは公立にしては珍しいほど穏やかな環境で、
彼もいい先生といい友達に恵まれて、無事に中学生活を終えることができたのに。
もちろん荒れている子だっていたけれども、学校全体が危機感を持つほどではなかった。
ここ数年、相当荒れてきたという話は耳にしておりました。
近所の商店からは「この中学の生徒グループの入店禁止」の張り紙まで出されてたしね。
頼りがいのあった先生、厳しいけどカッコいい先生、などが異動になっちゃったからとか、
とんでもないこと言い出すモンスターな親が増えたからとか、いろいろ言われておりますが、
真相はわかりませぬ。
息子やその友人達は、なんだかんだありつつも特に不登校にもならず中学を終え、
その後はほぼバラバラになったけれども高校も終え、大学生や浪人生になっても、
近所の駅で会えば一緒にラーメンなど食べながら近況報告したりと、いい感じに友人のままです。
無事に普通の学生生活をおくれたことは、こんな時代にあっては、宝くじに当たるほどの
珍しくラッキーなことだったのかもしれませぬ。
超ラッキーだったにせよ、彼らが何の努力もしなかったとは思わないけれど。
けっこうキツくても逞しく乗り切った本人たち、ちゃんと指導してくれていた先生たち、
ちゃんとにはほど遠かったけど、なんとなく見守り続けてはいた保護者たち。
そんな諸々が、たまたまのラッキーの時間を、さらにちょっとだけ長くしてくれたのかもしれないね。
いやでも本当に、大震災もそうだけど身近でこんなことが起きると、無事に生きていられるのは
それだけで本当に幸運だと思ってしまいます。
それと同時に、生きていられるのはやらなきゃいけないことがまだあるからだ、とも思うのです。
そんなちょっと重いどんよりがあったりもしたのですが、
個人的にかっるーいどんよりとしましては、TEAM NACS(というか大泉洋ちゃん)の舞台観たさに
OFFICE CUEのファンクラブに入ったのですが、何をどう間違ったのか、2口入会してしまったという。
だいぶ以前に一度入会したものの、会員証が届くまでの数ヶ月のうちにそれをすっかり忘れ、
また最近入会してしまい、先日2口分まとめて会員証と会報が届いてしまったのですよ。
ナックスのためになんで2口も・・・(すっげー失礼)。
まあいいや、これも寄付の一種と思えば(さらに失礼)。
でも、毎週BS朝日で見ている「水曜どうでしょう」の再放送が、本当に本当に面白いので、
そんな出費も惜しくないのです!(いや実は若干ほんのり少しだけ惜しい)
そして自分のボケっぷりには盛大にがっかりなのです!
考えてみれば、江戸時代は今よりずっと「死」が身近だったはずで、
特に子どもが成長途中で病気や事故で亡くなることは多かっただろうし、
もちろん成長してからも、今では薬や手術で完治できることが命取りだったはずで。
だから、たとえ短命でも「これが寿命」「これがさだめ」と、
受け入れる覚悟はしっかりできていた時代だったに違いなく。
そういう時代だからこそ「長寿」は何よりも価値があるように思われたかもしれませんが、
反対に、そういう時代だからこそ、「Quality of Life」なんて言葉などなくても、
短くても精一杯生きること、自分なりに納得して生ききれること、の大切さがわかっていた時代
なのかもしれませぬね。
仁先生は、その「Quality of Life」のための医療を現代で叩き込まれてきたはずなのです。
それなのに、歴史の修正力への対抗心に燃えるあまり、やけに「延命」ばかりにとらわれてしまった。
その「延命」ですら、結局ほんのわずかだけ伸ばすことしかできていないのではないか、
いやむしろ、結局自分は誰も助けておらず(その人の寿命に従っただけ)、結局何も変えてはいないのではないか、
と、再びの無力感にうちひしがれる仁先生。
それに対して咲ちゃんの言葉。
「延命だけではいけないのですか? すべての医術は所詮、延命にしか過ぎぬのではございませぬか?
未来はいかに進んでいるかは存じませぬが、人はやはり、死ぬのでございましょう?
(歴史の修正力に)勝つの負けるのおっしゃいますが、吉十郎さんを鉛中毒から救い、
70まで生き延びさせたとしても、先生がここに来る前からそういうさだめだとしたら、
それだって勝ったということにはならないのではございませぬか?」
咲ちゃん、例によって素直で柔軟な感性で、真理をさらっと口になさいます。
でも、こう言われてしまったら、
「じゃあ、わたしは何のためにここに送られてきたのでしょうか。」
という仁先生の疑問はごもっとも。というか仁先生のみならず、視聴者全員の問いでございますからそれは。
坂東吉十郎を演じたシゲさん(おいっ)は、まんま病人のようなコケ方やつれ方すさみ方で迫力ありましたなー。
最大限の治療をしても結局舞台直前に倒れ、「芝居は俺だけのものじゃないよな」と、自ら身を引く吉十郎。
寝ている吉十郎の耳に木の音が聞こえてくるのがなんとも哀しい。
サポーターを着けて寝床の上で芝居をしてみせる吉十郎に、それまでひと言も口をきかなかったよきちが
「大和屋!」の声を掛けるあたりは泣けますな。
もう一度舞台に立つ以上に価値のある、役者人生最高の幕引きができたわけですから。
でもよきちの背中を押したのは咲ちゃんだ。どこまでも人の気持ちがよくわかる咲ちゃんだ。
「つかのまの延命は、もしかしたら延命にすらなっていないのかもしれない。
こうしたことで、命を縮めた可能性すらある。
だけどこの瞬間には、長さでは語れない命の意味がある。
残された時間を輝かせるという、医療の意味がある。
世代を超え、受け継がれてゆく芸のように、世の営みを超えてゆくもの。
歴史の修正力に抗えるものを、俺も残したい。」
仁先生は本当に何のためにここに送られてきたのでしょう。歴史に何を残されるのでしょうね。
では最後に本日の咲ちゃん(&その他のツボ)。
・庭石を動かそうと「ふんっ! ふんっ! ふーーーんっ!」とがんばる咲ちゃん。
(その姿勢は腰を痛めますよ。ちゃんと足広げて膝曲げて腰落さないと。仁先生ちゃんと教えたらんかい。)
・ペニシリンの粉末化に最大の貢献をしてしまった咲ちゃん。白濁した液体に「何ゆえ?」と驚く顔がちょーらぶりー♪
・すでに寺田屋事件まできてしまった龍馬さんと関わるのは危険、と、ペニシリンを届けるのをためらう仁先生に、
「では何のために粉末化を?」「ここで行かずしてどこで行くのですか?」といつもかわいい笑顔で勇敢な咲ちゃん。
「これは仁友堂の使命でございます。」龍馬さんのとこへ行くのねー。
・がんばったつるつるおにぎり漢方医、福田。
・「わたしは医術を極めたい。だからあなたが最後まで芸を極めたいという気持ちもわかる。」佐分利センセかっけー!
・よきち。役者としての将来が楽しみなお顔立ちだ。
「マルモのおきて」もどんどん楽しくなってきましたよー。なごむわー。これはまた後日。
2011年05月12日(木) |
そういえば「テレビでスペイン語」 |
昨日の今井さんネタで思い出しましたが、
その今井さんが鋭意出演中の「テレビでスペイン語」、観てますよー。
語学番組というよりは、スペインの文化紹介番組として楽しんでいますが。
前回は、グアテマラ出身のドナート(男性パートナー)が、「アンデスの神さま・エケコ」の
紹介をしてて、これがちょっと面白かった。
エケコ(Ekeko)のお人形
見てのとおり、かなり独特な風貌というか、ヘンなおじさんとしか言いようがないのだが、
「ヒゲの生え方が僕と似てない!?」と、自分の顔の横に並べてゴキゲンな今井さん。
そんなヘンなおじさんと似ててどーするんだ!
このお人形に、自分の欲しいものを持たせたりお供えしたりすると、それが叶えられるということで、
ありとあらゆるミニチュア製品(食べ物、お金、家、車、土地、その他何でも)が、
このお人形と一緒に売られているのだそうだ。
口が開いている(しかも開いた口の周りに白い歯が描かれているのでかなり不気味)のは、
火曜と金曜に煙草をすわせるとさらに願いが叶うからだそうで(「すわせすぎじゃない?」by今井)、
その開いた口に火のついた煙草をくわえさせて、煙草のヤニでべっとりと茶色になったお顔は
さらに不気味。(「なんか顔がコゲちゃってるよ?」by今井)
まあそれでもとにかく願い事が叶うということで、テーブルに置かれたエケコ人形を前に、
ドナートから「ツバサ、何か願いごとはないの?」と聞かれた今井さん。
「実はね、今日はコレを持ってきたんだ」と、取り出したのは、最高に麗しい滝沢さんのお写真。
「彼は今、舞台中だから(4月中のオンエア分でしたの)最後まで無事に舞台が成功しますように。
お願いしますよ、エケコさん」と、エケコの前にお写真を立てかけて、
「んー。悪くないね。タッキー&エケコ♪」と、嬉しそうな今井さん。
いやいやいやいや。 タッキー&エケコは相当にヘンだと思います!!
それを見て「やさしいー、ツバサー」と言っていたドナートでしたが、
そんなドナートが欲しいのは「もっと広い家」ということで、ミニチュアの家をエケコの前に。
エケコ様を馬鹿にするつもりは全くございませんが、エケコ様に抱かれるように立てかけられた
滝沢さんのお写真があまりに麗しすぎて、ご利益がありそうなのはこの麗しいオトコマエさんの
方ではないかしらん・・・・と思ったのはわたしだけではなかったらしく。
「なんかさ、エケコさんじゃなくてこの人(滝沢さん)が家買ってくれそうだよね!」と、
またまた失礼にも嬉しそうに語る今井さんなのでした。エケコさんごめんなさい。
2011年05月11日(水) |
今井翼@スタジオパーク |
ちょー久々にフラメンコを踊る今井さんを観たー♪
「生放送で踊るのは初めてなのでとても緊張した」とおっしゃっていましたが、
短い時間ではありましたが堂々と本当にステキに踊っていらっしゃいました。
パルマ(手拍子)はおなじみの佐藤浩希先生、ギターは斉藤誠さん。
小さなステージには真紅のバラが飾られ、ほの暗い照明もとても雰囲気が良くて。
しばらく見ないうちに、さらに洗練され、大人の男っぽさを感じさせるフラメンコを
踊られるようになったみたい。動きはもちろんですが、今井さんは踊っている時の表情が一番ステキですし。
白のインナー以外はジャケットもパンツもフラメンコシューズも黒で、
手足の長い細身のシルエットには、やっぱりスタイルも姿勢もいいよなー、と。
ご本人のフラメンコ歴ご紹介の時には「World's Wing 翼 Premium」の時の写真も出て、
もう本当に懐かしくて、これがDVD化されなかったのは今でも悔やまれます。
でも今日のフラメンコを見たら、とりあえず目前に迫った「ガブリエル・シャネル」を
すっ飛ばして(いや、ちゃんと観に行くけれども)、夏のプレゾンが本当に楽しみになってきました。
トークではアナウンサーおふたりのお顔を礼儀正しく交互にちゃんと見ながら、
例によってあの早口で律儀にうなづきながら(もう少しゆっくり、頭動かさずにしゃべれんのか。)
一生懸命お話をする様子が実に好青年でした。ヒゲだったけどね! ヒゲの好青年がいてもいいやね!
「テレビでスペイン語」で共演のお三人からスペイン語で「翼の印象」が寄せられ、
それが「とてもいいヤツ」「とても頭がいい」「とてもカッコいい」だったので、
いちいち「自分で言うのもナンなんですが」と必ず前置きしてから正しく訳す、真面目な生徒さん。
スペイン語もフラメンコも、着々と磨きをかけられているようで頼もしいかぎりです。
最高にラブリーだったのは、今井さんがフラメンコを踊り終えた直後の様子。
女性アナウンサーが今井さんに向かって大喝采して、次のコーナーの紹介に移ろうとカメラに向き直ります。
まだステージ上にいた今井さんは、クールでちょーカッコいいバイラオール(男性の踊り手)から
瞬時にいつもの今井さんのおちゃめな笑顔に戻り、女性アナの後ろにすーっと美しく歩いてきたと思いきや、
細い全身を腰からばっくり二つ折りにするような見事なお辞儀でご挨拶。
女性アナの肩越しに映ったその笑顔とばっくり二つ折りなお辞儀がなんともラブリーで、
いたずらっ子今井さんの本領発揮が垣間見えたのでした。
第四話にして5分延長ってきっとすごいことよね。
でもそれでも毎回毎回本当に短く感じる内容の濃さです。
☆今日の咲ちゃん(勝手に咲ちゃんのらぶりーさを列挙)
・川越に同行できるのは自分しかいない理由を述べ、
あとで別室でひとり「ちゃんと言えた」とホッとする咲ちゃん
・荷物背負って徒歩の道のりでも全然疲れない強靭な体力の咲ちゃん
(仁先生は咲ちゃんをいたわって声をかけているようようだが
実は自分が置いていかれている状況をよーくわかっている)
・血液型の判別方法を理路整然と解説し、遠心分離機の使い方には
「とにかく回します」と、力いっぱいすごいスピードで回してみせる咲ちゃん
・屏風を挟んでの仁先生とのピロートーク。
「この屏風の向こうは百数十年後なのでございますね。」「そうなりますね。」がせつない。
・「意地を張るとろくなことはございません」「でも人として張らねばならぬ意地でした」と
語る咲ちゃん。奥方もそんな咲ちゃんに負けぬ意地っ張りゆえ、心が通じ合いましたな。
☆今日の仁先生
・先生さえイヤでなければ一緒の部屋でかまわない、と咲ちゃんに言われ
「咲さんそれはいけません。もちろんイヤではないけど(デレッ)・・・(キリッ)咲さんさえイヤじゃなければ」と、
うかつにも喜びを表してしまいつつのジェントルマンな仁先生
・一回目の「面を上げよ」で顔を上げてはいけないことをちゃんと学んだ仁先生
・奥方にオギノ式の説明をこっそりしていた、という咲ちゃんに「いつの間に・・・」と
感心する仁先生。っつーかそんなことまで咲ちゃんにいつの間に教えていたのだ仁先生。
・自分は振られたと思って咲ちゃんに「自分に気兼ねせずにいいご縁があったら結婚してください」と、
心遣いをしたつもりなのに「先生にだけはおっしゃってほしくない」と怒られて、さっぱり訳がわからない
相変わらず単純一直線でらぶりーな仁先生。
今回、仁先生をめぐるメインなお話は「血筋」の問題。
輸血の説明を受けて、奥方が「血を抜かれるというのは、皆にとっては大そう怖ろしいことであろう。」
と思うのも、輸血への協力を求められた血縁者が「血を混ぜるなどおぞましい、汚らわしい」と
叫ぶのも、もっともでございましょう。
考えてみると、自分が受け継いだ「血」を持つ人の数は、祖先を遡るだけ倍々に増えてゆき、
子孫がふえるだけ広がってゆき、輸血しなくたって限りなく混ざり合っていくわけですが、
それでも「血筋」には特別な価値や力があると(古い時代には特に)思われていたわけで。
実際に、「血液」に生理学的な役割以上にどういう力があるのかはわからないけれど、
何かあるのではないか、と、ロマンチストじゃなくても思ったりいたしますね。
キキ(@魔女の宅急便)だって「血で飛ぶんだ」って言ってたではありませんか。
仁先生側のテーマは、仁先生自身の存在にも関連しての、この「血筋」だったわけですが、
一方、その活躍が佳境に入った龍馬さんの方は、「日本をひとつにまとめる」ために
仁先生の考え方や行動から学んだ方法を駆使してがんばっておられます。
このあたりの、龍馬さんを通して描かれる「仁先生が歴史へ及ぼす影響」の描き方は見事です。
弱いものは、強いものにすがりたくても自分からは言い出せない。
強い者の方から、自分の手をとってくれるよう願い出ることで、
弱いものはその手に心おきなくすがることができる。
そんな仁先生のやり方が、龍馬さんや西郷にも伝わり、日本をかえてゆく。
奥方への輸血を申し出たおばば様の態度もそうでした。
子をもうけるというおなごの戦に「どうか助太刀させてくださいませ」と、頭を下げるおばば様。
美しいですね。
助けるという行為は、どうしたって上から下に手を差し伸べる感じになるけれど、
そんなんじゃない、もっと大きく包み、双方から手をとり合うようなやり方がある。
もちろん、弱い立場ではあっても「助けさせて欲しい」と思わせる何かを持っていなければいけない
わけですけれど、それはちゃんとしていたらちゃんと備わっているものだと思うし。
来週も必要とあらば、5分どころかもっと延長でもかまわなくてよー。
連休もあっという間に終盤。
昨日、ほぼ一週間ぶりにウォーキングに出たら、
あちらこちらで藤の花が満開になってました。
田植えが終わって水をたたえた田んぼには、カエルさんたちの声が賑やかだし。
自然のいとなみにはお休みがありませんな。植物も動物も。
1週間見なかったら、その間に花が咲いて散ってしまってたりするものね。
カモさんたちも恋の季節のようで、ぐわっぐわっ鳴きながら2羽ずつ飛行している。
あれは迫るオスにお断りのメスが逃げているのか(その反対はあったりするのか)、
それともカップル成立のハネムーンフライトなのか。
草もぐんぐん伸びてきて緑も濃くなって、生命力あふれる美しい季節です。
美しい季節だけど、紫外線もかなりキツそうなので、もはや夕刻しか歩けないけれども。
さてさて。
今期のドラマで観ているのは「JIN」「BOSS」「マルモのおきて」「幸せになろうよ」「遺留捜査」。
「BOSS」
木元(戸田 恵梨香)と奈良橋(吉瀬美智子)が大人の事情で今回はいないのね、
と、初回でわかった途端、ひじょーーーーーにガックリして観る気を失いまして。(だってこのふたりがいないなんて!)
ですがボスと野立がいてくれれば、彼女たちの穴を埋めて余りあるカッコよさとおちゃめさは健在。
で、結局楽しく拝見しております。
木元の名前が第三話の最後、ボスへのメールの差出人欄に一瞬映っただけで嬉しかったりするし。
こんな些細なことでまんまと懐柔されたりするのだよ視聴者は!(わたしだけか)
「マルモのおきて」
サダヲちゃん相変わらず動きにキレはあるし、相手が子どもだろうと犬だろうと
なんともナチュラルなコミカルさと哀愁をかもし出してくれるし。(しかしあの髪型だけはあまりナチュラルには見えない)
天才子役の天才っぷりに若干の居心地の悪さを感じたり、その他の配役にまったく興味がなかったり、
ということを差し引いても、おおむね楽しんでおります。
ムックかわいいなー。折れ耳ぴょこぴょこさせて走るのかわいいなー。
「幸せになろうよ」
月9らしい華やかな画面。
美男美女の中にあって「小劇場」の実力と個性で大変にオイシイ役どころを大熱演の
小松原(大倉孝二)さんがさすがです。
「遺留捜査」
被害者の遺留品から真実を読み取る、というお話は興味深いです。
でも、糸村(上川隆也)だけがぼーっとしていてとんちんかんなようで実は目の付け所が的確で、
その他全員がそんな糸村に対してやたらカリカリと感じ悪い態度を取る、というのが、
なんとも面白くないステレオタイプな設定。ありがちな設定でも面白ければ全然かまわないのだけど。
ワンコが13係の全員から罵倒されても、どこかなごやかで楽しかったけどなー。(比べるのが間違っている)
2011年05月04日(水) |
羽田国際線ターミナル観光 |
そういえば久しく飛行機に乗っていません。
海外にも全然行ってないし、青森に帰省するのも新幹線ばかりだし。
羽田空港なんて国際線ターミナルはもちろん、その中の「江戸小路」なんてトコも、
ぜーんぜん知らない、ということで、中国出張の夫をお見送りという口実でちょっと空港探索。
チェックインカウンターや出国ゲートなど、実際に飛行機に乗る人たちが利用する場所は
とてもすいているのに、江戸小路やその他のお店、展望ロビーなどはどこも大混雑。
これはやはり わたしのように「ついでだから遊んでいきましょ」というお見送りやお出迎えの人たちが
搭乗者よりはるかに多いということですかね。
お食事処もすべて、あまりに長蛇の列だったので、お弁当買って展望デッキで飛行機見ながらの昼食。
これはこれでよござんした。そのお弁当も売り切れ寸前でしたけれども。
で、旅にはつきもののハプニングとしましては(まだ出張の旅も始まってもいないのに)、
まずチェックインしちゃいましょ、と、キャリーケースから鞄(パスポートや航空券入り)を
取り出そうとしたところ、なぜかダイヤル式の南京錠が開かない。
時間には余裕があったのですが、ダイヤル全部回していられるほど心の余裕はございませぬ。
全部回したところで鍵自体が壊れてたら開かないわけだし。
これはとにかく鍵をさっさと壊したい、壊せなければ最悪キャリーケース破いて(布製)、
新しいスーツケース買って移し変えねばだし、と、インフォメーションに救援をお願いに行きましたの。
「鍵が開かないので、壊す道具がありましたらお借りしたい」と尋ねましたら、
すぐに工具箱を出してきてくれまして「まずこれで試してみて下さい」と。
ただちに凶器になりそうな工具満載の箱が、こんなにも頼もしく見えたことはないぜ。
ステンレスも切れるのこぎりも入っていましたので、
夫はそれで南京錠を切断し、新しい鍵を買って付け直して、ことなきを得たのでした。
ったく、飛行機に乗る前から何やってんだかー。
しかし、立派な工具箱をまるごとすぐに貸してくれるあたり、こんなことは空港では日常茶飯事なのだな。
ひとりであたふたしてもどうもならんことは、すぐに助けを求めてみるものですね。
そうそう、江戸小路のある階の一角に、手相見占いがふたりいらっしゃいましたよ。
手相見だけだったら1000円、ってきっとお安いのだろうか。(追加料金でいろいろ見てもらえるらしい。)
どちらも若いお嬢さんが見てもらってました。空港で何見てもらうのかなぁ。場所は別に関係ないか。
連休も半ばにさしかかりました。
ですが今年も家族でお出かけの予定はないので(夫は明日から中国へ出張)、
ドラマや映画など観て、夏物と冬物の入れ替えなどして終わる予定です。
「JIN」第三話
真摯で親身な医療行為で、人々の信頼を得て味方を増やしてゆくのが仁先生。
今回も牢名主の危機を救うことで道が開けるに違いない、と思ったらやっぱりその通りでしたね。
しかし仁先生のいつもながらのぽわわ〜んっぷりには癒されます。
江戸時代の牢内のおきてなんて知るわけないとはいえ、あの空気の中でアホ正直に
みんなのためを思ったお願いを牢名主に申し出るとは、まさに自分から火の中に飛び込む虫。
でもそのまっすぐさが結局は牢内での革命を生み、自分を2度も殺そうとした人間の命を
何の躊躇もなく助けることで「仏さまじゃぁぁぁ〜」という最高の信頼を勝ち得る。
現実はそう上手くはいかないけど、仁先生はどんな困難にあってもちゃんと切り抜けて
くれることで、観ている者はとても勇気づけられるのだから、これでよいのです。
仁先生をどうにか助けようと、仁友堂のみなさんはもちろん、龍馬さんも野風も咲も、
それぞれのやり方で必死にがんばっておられましたが、
誰よりも「我が身を省みず」な行動に出たのはやはり野風と咲。
実際に仁先生の釈放に一番効果的だったのは、毒の出所を探し出すことだっただろうけれど、
せっかく自由になった身を再び売り飛ばしてまでお金を工面しようとした野風姐さんと、
仁先生の辛さを思えば自分だって横になるわけにはいかない、と、がんばり続ける
咲ちゃんの行動には、変わることのない深い愛情と潔さが感じられます。
野風姐さんにいたっては、フランス人富豪ルローさんといきなり一緒(愛人?)になっちゃったりしてるのに、
そんな自分の行動を相手に絶対に負担に思わせず、負担どころか相手の気持ちを軽くして次の一歩を
踏み出すきっかけにすらさせようという、徹底的にスキのない演技派。
「自分はおなごの幸せは全部手に入れるつもりだから、先生と咲さまも自分の幸せを手に入れて欲しい」なんて、
あんな微笑とはんなりした口調で言われたら、もうお見事としか。
ま、ぽわわ〜んな仁先生がそれを真に受けて咲ちゃんにプロポーズしちゃうのは当然としても、
人の気持ちを深くくみ取ることができる咲ちゃんの行動はそんな短絡的ではない。
(いや仁先生が短絡的だというわけではないのだが。)
仁先生からのプロポーズは最高に嬉しくて幸せだったろうに、
仁先生の未来を考え、自分の将来の夢や願いを考え、そして何より
「自分だけが幸せになるわけにはいかない」という、そこまで自分に厳しくしなくていいんだよ咲ちゃん!! な、
咲ちゃんは、これからもずっと仁先生の弟子でいることを選ぶ。
仁先生もいい人すぎるが、咲ちゃんもいい子すぎる。せつないですねぇ。
タイトルの「さらば愛しき人」は、野風から仁への決別、仁から未来のみきへの決別、
そばにいても弟子のままでいると決めた咲から仁先生への決別、三者三様の別れということでしょうか。
せつないと言えば今回も野風姐さんの歯牙にもかけてもらえなかった龍馬さん。
「流龍(ながれりゅう)」が龍馬さんじゃなくてフランス人富豪の「ルローさん」て。
オチの前振りだけに使われてしまった天下の龍馬さんなのでした。
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