昨夜のチャリティマッチは、ただのみーはーサッカーファンにも無条件に楽しいひと時でした。
万難を排して集合したスター選手の面々。
川島のあの鉄壁の守りと「面構え」は、いつ見ても安心感を覚えますー。いいわー。
川島だけじゃなく、誰が大写しになっても嬉しかったですけどね。
キングの称号を持つ男はやっぱりキングだったし。44歳あなどりがたし!
で、大ちゃんがそのキングに肩を組まれて親しげにお話されていたのはいったい?
途中、応援メッセージも色々流れたけど、内田の
「ひとりひとりが、できることをやりましょう。 日本がひとつのチームなんです。」
これは本当に名言ですな。
最初に聞いた時から「そうだった。その通りだ。」と、とても単純明快なことを気づかされた気がしました。
チームの誰かが不調だったり故障したりしたら、他がそのサポートに全力を尽すだけです。
とは言っても、やはりわたしにはほんの少しの義援金を送るくらいのことしかできない。
せめて今回1回きりでなく、細々とでも継続できたら、と思っております。ほんとーに細々だけど。
著名人や海外からの寄付額は、億という単位がふつーに飛び交っているのが凄いですねー。
でも本当の復興には何十兆、何百兆という単位のお金が必要とも聞くし。
いくらあっても足りないくらいだろうから、ちゃんと経済まわしてお金を生み出して、
あっちでもこっちでもやってるチャリティ活動のどれに参加するもよし、
各地の災害対策本部に直接託すもよし。
日曜日の「福山雅治のSUZUKI Talking FM」に、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんがいらして
寄付についてお話されていたのが微笑ましかったのでちょっとご紹介。
ちなみに箭内さんは福島県出身で、同じ福島県出身のミュージシャン三人と「猪苗代湖ズ」というバンドを
結成してチャリティソングを制作・配信し、収益を福島に寄付する活動を始めました。
福山「箭内さんはまず1億円を寄付しようと考えたんですよね。」
箭内「そうです。かなり浮き足立ってました。」
福山「それで、手持ちのポケットマネーは1億円なかったので、とりあえず銀行に行って
『1億円貸してください。寄付したいのですぐ1億円ほしいんです』と。」
箭内「はい。」
福山「そしたら銀行の人に『寄付のための借金はできません』って断られて。」
箭内「断られました。なので別の方法で1億円に到達するようがんばろうと。」
福山「で、『猪苗代湖ズ』というバンドで楽曲を作って売り上げを福島へ。」
箭内「もうオレ福島と結婚しようと思って。」
福山「ほお!」
箭内「207万人になんとか心強いと思ってもらいたいと思って。
もう『一生僕が支えます!』と思ったら、これは結婚だな、と思いました。」
福山「そーいうことですよね。」
箭内「これか、結婚って! と思って。」
福山「浮き足立ってないですよね? そこは。」
箭内「浮き足立ってます! それでもいいじゃないかと思って言ってます。」
福山「結婚・・・いいことですからね!」
箭内「はい。ま、向こうが何て言うかまだ返事聞いてないですけど。」
福山「相手あってのものですね。そう言えばね。」
いいですねー。
必死で一途だけどどこかヌけてるちょー売れっ子業界人の様子が、
なんとも微笑ましいです。
著名な業界人なら誰でもすぐポンと1億出せるわけでもないのね、とか、
とりあえず肩書きだけで1億貸してくれたりもしないのね、とか
非常時でもやっぱり銀行は冷静だわ(っつーか、あたりまえですけど)、とか、
発見もいろいろありつつ、でもやっぱり一番ステキなのは、
一生懸命がゆえのラブリーなあたふたっぷり。
銀行さんも、バッサリお断りするにしても気持ちだけは汲んでくれたことでしょう。
当初は誰もが浮き足立っていたけど、もうその時期はすぎましたね。
地に足つけてやっていかねばね。
2011年03月29日(火) |
そんな時代もあったねと |
enpituさん復活。 ヨカッタヨカッタ。
今はもう何でも「普段どおり」がありがたく感じますが、それと同時に、
「これを機にそれはもうやめてもよくね?」と思うことも多々あったり。
いやいや、enpituさんはまだまだ利用させていただきたいですが。
さて、「デカワンコ」が終わってしまいましたよ・・・。
今期のドラマで唯一&最高の癒しだったデカワンコが・・・。
ちょーラブリーでカッコいい13係のみなさんと、明るくなった田村さん&ミッハイルの活躍が
もっと見たいので、ワンコの花粉症が治ったらまたどうか是非!
もうひとつの癒しが、10年前くらいの番組を深夜に再放送している「水曜どうでしょう」ですが、
大泉洋ちゃんが面白すぎて、それにつられてまた「わが家の歴史」の再放送を三晩とも観てしまいました。
哀しくも滑稽な「つるちゃん」のサバイバルな姿は、こんな時には特に力強く感じられていいですねー。
洞爺丸事故の場面は、今回の津波の被災者の方々に配慮して全部カットされていましたが、それは当然かと。
このドラマのエンディングに流れていたのが中島みゆきの「時代」なのですが、
先週のたまラジでは、リスナーからのリクエストに応えてましゃが歌ってくれまして。
歌詞はこちら。
本来は失恋ソングでしょうが、それ以外の辛いできごとにだってあてはまる歌詞です。
リクエストされた方は「被災者の方々がこの歌詞を聴くのはまだつらすぎるかもしれない」と
書かれていて、確かにそうかもしれないとは思いました。
でも、悲しみと辛さの今を「そんな時代もあったね」と、いつか話せるようになるといいね、
と、多くの人たちが心の底から願い、そのためにがんばろうとしている今に本当にふさわしい曲です。
この曲は多くの歌い手さんがカバーなさっているから、今までだって数え切れないくらい聞いているはず
ですが、この状況で、しかも大好きな福山の声で聴くとちょっと沁みすぎて涙腺がやばいことになります。
ましゃはただ淡々と誠実に歌ってくれただけなのだけどね。
こういう時こそ感情的にならず淡々と粛々と、歌や言葉を届けてくれる姿勢がとても気持ちよいし、
心癒されます。
色々なことが「普段どおり」になるまでの道のりはとても長いからこそ、一時の高揚感だけじゃなく
冷静で穏やかな心でい続けることが大切なのだな。
昨夜からenpituさんがPCで書きこめなくなってますの。
早く復旧するといいな。
先程、義援金を送りに郵便局に行ったら、
宛先が地震直後よりだいぶ細分化されてました。
宛先が明確になって良いのだけど選ぶのがまた悩ましい。
2011年03月26日(土) |
フクヤママサハル@「空耳アワード2011」 |
オンエアの前日、ファンクラブ会員にだけ「タモリ倶楽部にましゃが出ますよー」のお知らせがありましたの。
普通、時間差で会員以外にもお知らせされるのに、今回はそれがなくて、
せっかく貴重な出演情報なのに他言無用はもったいないなー、なんて思っていたのですが。
あの一瞬(だがしかし最高に貴重な一瞬)だけのご出演なら、マニアにだけ知らせておけばいいか、
と納得いたしました。
世界のマイケルの楽曲「シー・ドライブズ・ミー・ワイルド」で
「フクヤマ マサハル」と言っているように聞こえる箇所があり(たまラジリスナーならすでに知っていることなのですが)、
それをなんと佐伯チズ先生が「タモリ倶楽部」にご投稿。
そのご紹介映像に、まさかのご本人が登場したというわけです。
小花模様のステキな白シャツ姿の男性が、誰かを探している風な後ろ姿で登場し、
「♪フクヤマ マサハル♪」の歌詞に合わせてちらりと振り返ったら福山雅治その人、というものでした。
小花柄の爽やかシャツがとてもお似合い。髪も断髪後のいい感じのパーマ具合。いつ撮ったのかしらん。
タモさんはじめ審査員のみなさんが「本人!?」「いやいやモノマネの人でしょう!」
「えっ でも本人じゃない!?」「も一回見てみよう」と、瞬時に大盛り上がりで、
ご本人と確認できてからはさらに大喜びでいらしたのがとても微笑ましかったです。
審査員方からは「大河が終わって解き放たれたんですかね」(by松たか子)、
「こんなの出ちゃったら、彼はこれから色々な仕事を断わりにくくなりますね」とか、
いろいろ言われておりました。
ドラえもんの「福山雅秋」にしろ、この「空耳アワード」にしろ、見事なチラリズム。楽しいー♪
今夜のラジオで何か裏話が聞けるかしらん。
重要なニュースは一日に何度も繰り返して伝えられますが、見るのは1回でじゅーぶん。
何度も何度も聞かされているうちに、なんだかよくわからないまま不安だけが増して・・・
みたいなこともありがちですし。
ようやく買占め騒ぎが終わったと思ったのに、水道水騒ぎで水のみならずほとんどのペットボトル飲料が
またまたあっという間にお店からなくなりましてよ。
乳幼児がいらっしゃるお家は神経質になって当然ですが、すでに半世紀を生きてきた成人と、
並の成人以上の体格の未成年しかいない我が家にとっては、この段階ではまったく普段どおりに
水道水を使った生活を続ける所存です。
正直、たった一日二日のデータをもとに、
それを一日何リットルかを継続して何年も飲んだ場合なら影響あるかも、
とか言われたって、どう危機感を感じろと。
それに危機感を感じる方々は、これまで全く喫煙も受動喫煙もせず、車の排気ガスにもさらされず、
強烈な紫外線による日焼けもせず、ずっと有機無農薬野菜しか食べず、飲酒もせず、
塩分糖分コレステロール管理も完璧な生活で、精神的ストレスもなく、
万が一10年後か20年後にガンにでもなろうものなら、
その原因はただひとつ今回の放射能物質漏れだとでも。
無神経になってはいけないが、あまり気にしすぎると放射性物質の影響を待たずとも、
ハゲたり胃に穴があいたりしますぞ。
なんだかんだ言っても、避難所生活でもない自分達は、きわめて安全な場所にいます。
原発内や原発近辺の本当に危険な場所で、不眠不休の作業を続けておられる方々には、
心からの感謝と敬意を表したいです。
そういう方々は、身体に悪いから作業をやめる、とか言っていられないわけですから。
そして、その場所の安全が確保されなければ、それより広範囲の安全もいずれなくなってしまうので、
どうにか早く事態が沈静化してほしいと願うばかりです。
ところでー。
アスマートに注文しておいた福山グッズが昨日到着。
今回のツアーパンフ、
ライブで振り回すはずだったタオル(めっちゃ元気が出るピンク×イエロー)、
365枚のステキなましゃ満載の日めくりカレンダーhimekuri-makuri 2011、
ピーチの入浴剤(昨年の感謝祭グッズだが、送料無料にするための金額合わせで購入)。
ちょーオトコマエさんなましゃをいっぱい堪能して、昨日はとっても安眠できました。
やっぱり、心の安定にはオトコマエさんのオトコマエな姿とオトコマエな歌声だね。(みーはー魂徐々に復活)
昨日から今朝にかけて余震が頻発。
そろそろおさまってきたかなー、と思った矢先にこうだもん。
震源地も沖から内陸までとても広範囲で、地面の下はいったいどうなっているのでしょうね。
報道はどうしても東北地方に集中しますが、
2週間近く経ってやっと、千葉県の旭市と浦安市の甚大な被害についても
TV各局で目にするようになりました。今までは千葉テレビくらいだったものね。
旭市は東北と同じ津波の被害、浦安市は液状化。
液状化おそるべし。
倒壊しなくとも、地盤沈下とともに家も傾いて泥に沈みこんでしまったり、
反対に土台が見えるほど家だけ浮き上がってしまっては、そのまま住み続けられるとは思えない。
地中の上下水道とガス管も数百か所にわたり破損しているとかで、いまだに全域での復旧には至っていない。
水がこんなに長期にわたって出ないというのも怖いが、汚水が流せないというのはもっと怖いです。
お風呂や洗濯は数日ガマンできたとしても、トイレはガマンできないし。
いくら仮設トイレを作ってくれたって、一家に一台というわけでもないだろうし。
長く生きていると「あそこは埋立地だから地盤がちょっと心配」なんて思ったりするけど、
土地になってからしか知らない人にとっては、キレイに整備された街並みの美しさは何より魅力的で、
怖さなんて感じないだろうし。
住まいを選ぶ時にはやはり、ハザードマップで色々確認するのは必要なのだな。
ところで義援金、わが家では各自治体宛に送ろうということになりました。
近所の郵便局に行ったら、日本赤十字、日本ユニセフ、岩手県、宮城県、福島県、宛ての
記入済みの振込み用紙が用意されていたので、まずは岩手県に。義兄一家も住んでいることだし。
近日中に宮城と福島へもね。千葉県民としては浦安市と旭市も忘れちゃいかんな。
・・・しかし余震。まだ余力があるのだろうか。
福島県浜通りなんて、昨日から震度5強が何回ヒットしていることか。
もういい加減コワい思いはさせないでー。
余震よりコワイのが原発だったりするけれどもー。
2011年03月20日(日) |
ましゃラジオになごむ |
昨夜のたまラジは久々の生放送で、リスナーからのリクエストに応えたましゃの生歌が
どれも本当に素晴らしかった。
「明日へのマーチ」「Heart」「milk tea」「明日の☆SHOW」。
力強い言霊と美しい音霊に癒されますねー。
歌ももちろんだけど、ギターもすごく良くてね。CDでは多くの楽器で厚みのある音に仕上げてあるものを、
いつものたまリクと同じように、ギター一本でもステキに聞かせてくれます。
CD流してくれるだけでも充分だけど、生のアコギ弾き語りはいっそう心に響きます。
「こういう時だからこそ、いつも通りの楽しい放送を」と、
ほっこりした気分で聴いていられるおしゃべりやメールご紹介で、とてもなごみました。
深刻な現状から逃げられるわけではないけど、ちょっとなごんで頑張る気力を保つのも大切だものね。
避難生活をしていたら、この1時間30分のラジオを聴くのもとても難しいだろうけど。
でも、眠れぬ深夜にラジオからあの歌声が聞こえてきたら、本当に嬉しいと思うのだ。
今日のTOKYO FMの「SUZUKI Talking FM」も生放送。(なぜかAM放送よりもさらに低音に聞こえるステキな声)
「明日の☆SHOW」「心color」「虹」「群青」、そして生での弾き語りは「泣いたりしないで」。
福島県のリスナーからのメールでは、今日明日の埼玉のましゃライブに行く予定だったが、
まさにそのさいたまスーパーアリーナに、客ではなく避難民として来ていて、
ボランティアさんたちのおかげでとても温かくすごせている、というものが。
福島の双葉町の住人のみなさんが、そろってたまアリに避難されたのですよね。
普段、スポーツやエンターテインメントのために使われている大型の施設が、
避難所や遺体安置所に使われていると聞くと、自分はいつも楽しむためだけにしか
行ったことがないだけに、とても複雑な思いです。
衣食住などの生活がちゃんと整って初めて、その上に成り立つのがエンターテインメント、と
ましゃもよくおっしゃいますが、
避難民の皆さんに安心して住める家がみつかり、これらの施設がステキな夢を見せてくれる
場所として使われる日々が早く戻って来ますように。
どうもそんな気がしませんが。
あの大揺れからまだ3日くらいしか経ってない気がします。
たぶん四六時中、余震に神経を集中し、ほぼずっと変わらないTV画面を見続けていたからかも。
でも被災地の過酷な状況では、人々の体力と気力を奪う大変な1週間が確実に過ぎているわけで。
出ずっぱりの枝野官房長官の顔色や「お、咳し出した」なんて健康状態も気になったりする。
体力と気力の維持は、いつだって大切だけど非常時には特に大切ですね。
避難所にいる方々に「体調管理に気をつけて」といくら言ったって、管理に必要な環境が何も整わないけれど。
揺れてもいないのに、ふとした時に揺れてる気がする「地震酔い」は、わたしも絶賛発症中です。
三半規管じゃないな。血管が脈打ってるのを、過敏に感じとって揺れてると判断してしまう、みたいな。
手首の脈を測ると振動が伝わるでしょ。あれを全身で感じ取ってるような感じです。
例えば立っていると足の裏の血管、座ってるとお尻の血管、の脈打つのを振動と勘ちがいするような。
でもそのおかげで、震度4くらいまであまり気にならなくなりました。(それもどうなのだ)
夕べも夜中に何度か揺れたようなのですが、5時半くらいまでしっかり寝たし。
ん? 過敏なのか鈍感なのかよくわからんな。
TVにだんだんと通常の番組が戻ってきたのが、精神衛生上とてもよろしいです。
さすがに嫌気がさしてきた「え〜し〜♪」の合い間に、「SP 革命篇」のCMが見れたときなんて
どんだけ嬉しかったことか! 落ち着いたら必ず観に行くぞ。
内容はどうあれ(おい)、「外交官 黒田康作」が最後まで中断されずに観れたのもちょっとした感動だったし、
その直後に4月からの新ドラマ予告で天海祐希嬢の「事件だから」のひと言が聴けたのも、
「BOSSでたーーー!」と最高にテンション上がりました。
そうそう、東京のNHKに「麿」こと登坂淳一アナが久々に登場したのも、ネットでお祭りになっていましたっけ。
滝翼のミニアルバムも届き、PVやメイキングのおまけDVDを見たのだけど、
オトコマエさんふたりがちょー楽しげで、ちょーバカっぽくて、曲も明るくて久々に笑いました。
今発売しているTV誌はほぼ滝翼が表紙なのだが、計画停電実施中だし、買う人も少ないだろうなー。
なんというか、不憫。このふたりは(特に今井さんは)「よりによってこの時期に!?」ということが
結構あって、なんとも不憫。でも、がんばれよー! みんなもがんばってるから。
2011年03月17日(木) |
だんだんとゆるゆると |
地震慣れしてたつもりでも、これほどの大災害ではすべての対応が初体験。
やっていくうちにどんどん改善され、これがもっともっと効率よく、
この初期段階でなく、長期戦の構えでしっかり続けられるといいなと思います。
食糧などの支援物資がまだほとんど届かない大変な避難所もあり、
自治体に支援物資は山積みになっているのに届ける人員も燃料もない状況もある一方、
米軍ヘリが空から食糧をさっさと投下してくれたり、
原発の上を何トンもの水を撒いている自衛隊ヘリがあったりするのだから、
空を縦横無尽に使っていくらでも迅速に大量の物資は届けられるのではないか、と、
後方にいる一般市民は本当に歯がゆく思ったりします。
ところで千葉市内のわが家は、余震を警戒している以外はきわめて普通どおりの生活です。
緊急に買出しが必要なものもない。
マンション暮らしで、ちょっと前まで電気が止まると給水ポンプも止まる構造だったので
水の買い置きは常に2箱くらいあるし、お風呂の水もいざという時のトイレ流し用に、
お掃除するとき以外はいつも張ってある。
子どもの友達がよく遊びに来ていたのでスポーツドリンクやおやつも常備。
新型インフルが流行った頃から、もし罹って1週間くらい家から出られない時のために、と、
レトルトのご飯や缶詰もかなりある。なべ好きなので卓上コンロ用のガスも何本もある。
ろうそくとマッチもあるし、かなり古いけどどうにか点く懐中電灯もあるし
乾電池もあっちこっち探したらけっこう出てきた。
花粉症だからティッシュやマスクの常備もあたりまえだし、生理用品や下着を替えられないときに
とても重宝するパンティライナーもある。トイレットペーパーだって1パックくらいの
買い置きはある。最近のトイレットペーパーは肌触りがよくてお鼻をかむのにも最適です。
灯油は18リットルポリに半分くらいだけど、寒かったら着込めばいいので特にいらない。
夫は車通勤ではないし、道が混みすぎて当分車で移動する気はないので、ガソリンもいらない。
普段どおりに自転車生活です。というかこういう時は本当に自転車最強。
というわけで、地震後に慌てて買い込んだものというのは全くないのです。
あるものを節約しながら消費していけばしばらくは何とかなる。
まあ一応三人家族だからこれくらい備蓄しているわけで。
これが一人暮らしとなったら、その日に必要なものだけコンビで調達して生活してて、
コンビニが空になって慌てて買出し、ということもあるかもしれませんね。
お店で、ものすごい量のカップラーメンとかを抱えた人を見ると「本当にその量は必要なのか?」、
「いったい何人の大家族なのだ?」と他人事ながら心配してしまいます。
「とにかく何か買わないと!」と、ヘンな焦燥感だけに駆られている人たちも多いのかもしれませんね。
余震や原発の様子をみても、今被災していない東日本のどこが次の被災地になってもおかしくないので、
できるかぎりの自衛は必要とは思います。
でもそれが、今現在この瞬間に、本当にそれを必要としている人にいきわたらない原因のひとつに
もしなっているなら、それは絶対に避けねばならないので、くれぐれも気をつけたいと思います。
それにしても。いまだに停電にならないので、自分が1と2と3のどのGにいるのかまだわからない。
まあこのクリスマス用ゆきだるま型ろうそくを溶かす機会がなければ、それはそれでよいのだけどね。
まだ自分の住んでいる地域は停電になっていないのですが、
実際のところ、停電になってみないとどのグループに所属しているのかよくわからんのです。
だって最初に調べたら1グループになってて、その次に調べたら2と3の両方になってたし。
電気の供給は自治体ごととかじゃなくて、同じ町内でも住所によって供給元が違ってたりするそうな。
電気っていろいろ難しいのね。
貯蔵できないとか、西日本と東日本では周波数が違うから簡単には融通し合えないとか。
ともかく一度経験してみないことには、と思って昨日からかなり覚悟してスタンバっているにもかかわらず、
なんとなくすりぬけているようで今だ電気はずっと使えております。幸せなことだけどね。
PCの電源を落としても、ケータイの掲示板やツイッターは見れるので、
近くの地域の人たちの情報交換の様子などを大変ありがたく参考にさせてもらっているのですが、
被災地の困難に比べたらこんなことくらい! と、各家庭にいて協力する気まんまんで
臨戦態勢をとっている方々はいっぱいいらっしゃるようです。
そういう方々が幸運にもその時間帯の停電を免れたりすると、
若干のがっかりな様子をにじませているのが、ほんのりと微笑ましい。
非常事態を楽しんでいるというわけではないのです、絶対に。
電気が使えないというのは本当に不便きわまりなく、商売上の損失も大きいし、
危険だっていっぱい発生するのですから。
でも、被災地から遠い場所にいて、とりあえずできることといえば義援金を送るか、
救援活動の妨げになるようなことはしない、ということくらい、という立場では、
節電の不便さを味わうだけでも何かしら協力している気持ちになれるのです。
だから、その機会が幸運にも訪れなかったりすると、ちょっと残念な気持ちになったりするのですよね。
被災者にはなりたくない。それは誰だってなりたくない。
でも被災者の方々の力にはなりたい。それも誰もが思っていることなのだな、と、とても力強く感じます。
2011年03月14日(月) |
楽しいことは楽しめる気分になってから |
TVのニュース映像を見ていると、あっという間に時間がすぎます。
今日は計画停電がどうなるのかもずっと気にしていたから、さらに。
結局、日中は実施されぬまま夕方になってしまいましたが、
停電の影響を考えて電車も動かず(私の自宅から東京に行く経路はすべて運行無し。隣の県なのに見事に蚊帳の外。)、
近所の一番大きなスーパーも閉まったままの一日でした。お、宅配ピザ屋はやってたな。たくましいな。
帝劇の「SHOCK」も今日の公演は中止になったそうですが、
今週17日(木)から4日間の予定だった福山のたまアリ公演も中止で、
それ以降の公演についても協議中とのお知らせ。
わたしも17日のチケットを持っていたのですが、
もし実施されても行くのはあきらめようと思っていたので、ちょっとほっといたしました。
そりゃもちろんステキな歌も演奏も聴きたいし、ちょーカッコいいましゃの姿も見たい。
でも、千葉から東京越えて埼玉までなんて、さすがにこの状況では帰宅難民にいつなるやもしれず、
やはり色々と落ち着くまでは、徒歩で帰れる距離以上はなるべく移動したくない気持ちでして。
素敵なステージ見たからって払拭される心配事じゃないものね。
そんな不安を抱えながら見たって楽しめないし。
とりあえず今はできる事を粛々とこなしつつ日常を送っているのが一番気が休まります。
わくわくできる気分がもどったら、また盛大にみーはーまる出しで色々追いかけさせていただきます。
今日はホワイトデーだったんだね。さっきカレンダー見て気づいた。
でも気づかれなくてもしかたないっすよホワイトデーくん、今年はしかたない。
2011年03月13日(日) |
プリーズ日常カムバック |
千葉も余震がおさまりませんな。しょちゅう揺れてます。
被災地の惨状には及ぶべくもありませんが、かといって自分の住む地域が
まったく安全というわけでもなく、自分達もいつ被災者になるかわかりません。
原発の状態も気になるし。
と、思っているせいか、普段どおりの生活をしているにもかかわらず、なんかいつも緊張状態で、
気分的にムダに疲労している気がします。
連絡がとれなかった青森の夫の両親も、岩手にいる夫の兄一家も、無事が確認できてひと安心。
青森は地震後ずっと停電だったそうで、電気がなくても使える昔ながらのストーブとろうそくで
老夫婦はがんばっていたらしい。まだまだ寒いよ青森は。
今日くらいからようやく電気が回復し、TVで被災地の惨状などを見たそうです。
そうなのよね。現地の情報が入ってくるのは被災地から遠く離れた場所ばかりで、
一番情報が必要な現地が、一番情報から遅れるのはどうにかならないものかしらん。
兄一家の住む岩手の北上市は、建物の倒壊などはなかったものの、とにかくずっと断水だそうだ。
某国立大学の准教授の友人は、自分の大学が13日の入試試験を時間を繰り下げてやると決定した
ことをいたく憤慨していました。国立大学なんて全国から受験生が来るのに、来れない受験生がいっぱい
いるに決まっているのに、と。「来れない受験生は電話で連絡するように」なんて言ってるけど、
その電話がそもそも繋がらないのに! と。
こういう非常事態の中では、普段どおりに稼動しているものに大変心癒されます。
近所の大型スーパーに行った時、みょーに落ち着いたものね。いつも通りの従業員の人たちが
いつも通りにレジ打ったりしてるの見るだけでも。
ま、パン、惣菜、納豆、バナナ、うどん、水、あたりの棚が見事にカラッポになっていて、
普段どおりな中にも若干の非日常感を漂わせていましたけれども。
さすがに、のんびりとDVDを鑑賞している気分にはなれず、せっかくのBPMも地震前に1回鑑賞したきり。
素晴らしかったけどね! やはりこの人のソロステージのクオリティの高さはハンパない。
昨夜は、福山の生放送ラジオを楽しみにしていたのだけど、結局災害放送になってしまったし。
声が聴きたかったなー。
でも昨夜のTOKYO MXでの「水曜どうでしょう」再放送はそのまんま録画されていたので、
さきほど鑑賞。久々に災害放送から離れてちょっと気分転換になりましたわ。
いつもどおりの日常って素晴らしい。
とりあえず節電を心がけつつ、気をつけて暮らします。
千葉市内ですが、今まで経験したことないほど揺れました。怖い怖い。
家の中はいろいろとっちらかりましたが、とりあえず無事でございます。
電気もガスも大丈夫だしPCもこうやって繋がる。
周辺のお家も大丈夫。
が、海沿いでは液状化や工場火災などで大変みたいだし、帰宅難民もいっぱいいるだろう。
息子の友人は新幹線に乗っていて小田原で足止めされているし、
岩手県北上市在住の、夫の兄一家ともまだ電話がつながらない。
余震もまだ続いているから、今夜はいつでも外に出られる格好のまま寝ようと思います。
どちらさまもどうぞご無事で。
今日は息子の高校の卒業式でした。
子どもの「式」に出るのもこれが最後かー。次はあるとしたら結婚式くらいかー、などと思いながら。
最近の卒業式っていったいどんなんでしょ、と思っていましたが、
ふつーに祝辞や送辞や答辞があり、「仰げば尊し」と「蛍の光」を歌い、
極めてトラディショナル&オーソドックスなお式でした。
在校生代表も卒業生代表もとてもしっかりしたご挨拶でしたが、
最初から最後まで涙声で一番感極まって挨拶していたのが保護者代表だったという。
おばさんたちは涙もろいんだよ。許してやれよ。(代表になり代わり一般保護者が僭越にも弁明)
始まる前に先生が「去年は卒業生の退場の際、色々なものが投げられて飛び交ったので、
今年はそういうことがないように。もし何かモノが飛び交ったらやり直しします」とおっしゃっていたので、
去年はいったい何が飛び交ったのかしらん? と、ちょっと興味はありましたが。
結局何も飛び交わず、ブラスバンド部の奏でるステキな「3月9日」(レミオロメン)(おお!まさに今日だ!)と、
盛大な拍手に送られて、意気揚々と退場していった卒業生たちでした。
どの挨拶より、この退出風景が一番感動的でした。
涙顔あり、照れた笑顔あり、友人同士でハイタッチしてちょー満面の笑顔ありの卒業生たちが、
元気にずんずん歩いてゆく様子がすごくステキで、「行け行け! これからもどんどん行け! ひるまず行け!」と
力いっぱいエールを送らずにはいられませんでした。
あっれー? 自分にもああいう時代があったはずなのだがなー?
あんなに明るくも力強くもなかった気がするけどな?
それとも、その当時の自分が気づいてなかっただけで、
大人の目にはすごく希望に満ち溢れた若人たちに見えていたのだろうか?
自分のことはわからないものだわ。
生徒がすべて退出した後の体育館
2011年03月06日(日) |
「グループ魂 15年の軌跡」@NHK総合 |
サダヲちゃんが大好きですので、グループ魂のヴォーカル・破壊さんも大好きなのですが、
実はまだ生のライブは拝見したことがなくて。
考えてみたらNHKの紅白にも出場したことがある、ちゃんとしたバンドでしたね。
「パンクお笑いバンド」という肩書きを聞いて「パンクだったんだー!?」という驚きはありましたが。
昨年がバンド結成15周年だったそうで、昨年のツアーになぜかNHKが密着しててくれたそうな。
結成の経緯、アルバムのレコーディング風景、ライブのリハや舞台裏の様子など、
いろいろ見せてくれて楽しかったです。
いやー、エンタメ方面での最近のNHKさんは大変にいいお仕事してくださってます!
やっぱり、サダヲちゃんは天才だね♪
世界のマイケルへのオマージュとして作られた「職務質問」(歌のタイトルです)とか、本当に凄い。
もちろん日本語の歌なのだけど、マイケルばりの踊りと歌い方で面白すぎますー。
クドカンの書く詞はどれも着眼点がユニークすぎて最高! という下地はあるにしろ、
それを実際に歌って踊ってあれほどのパフォーマンスに仕上げるサダヲちゃんは、やっぱり天才です。
みんな揃ってインタビューされている時なんかは、ちんまりと静かな人なんだよなー。
動きもしゃべりも穏やかで静かで、全然目立たない。
なのにステージ上ではなんであんなにテンション高いの? と問われて、
「舞台とかではそういうことはないけれど、ライブだとお客さんがギャーとか
言ってくれて、モテてる感じ? 人気があるみたいな感じ? 錯覚? にしてくれますから。
(自分のことを)好きそうにしてくれるんですから。だからじゃないですかね。」
いいですねー。この冷静さが。
乗せられたらちゃんと乗っかるけど舞い上がりはしない、という感じが。
結成時は若かったとしても、15年経った今はみなさんほぼ40代。
リハ中にドラムの石鹸さん(三宅弘城)の両足がツって大騒ぎしたと思ったら、
PV撮りでは港カヲルさん(皆川猿時)の腹(の余った肉)がツるとかもう!
なんだろね、歳を重ねてきますと、ちゃんとケアというか準備体操&整理体操しないと、
しょっちゅう足ツるのよね。(ものすごく実感するわたし)
ちょっと元気に振り返っただけで、わき腹がツったこともあるしな。(わたしが。) 気をつけよう。
いえいえ、わたしのことはどうでもよいのです。
ほぼ40代のグループ魂のみなさんがんばれ。
来期のドラマ「マルモのおきて」は、正直まったく興味のない設定ではありますが、
サダヲ&しゃべる犬、ということだけを楽しみに拝見しようと思います。
2011年03月04日(金) |
「Endless SHOCK」3月3日夜 |
遅ればせながら帝劇開場100周年おめでとうございます。
光一さんが10年間も座長を務め続けていらっしゃるおかげで、
気づけばわたしも客として帝劇と10年間のご縁があるわけで。
舞台演劇には全く興味がなかったのに、
「『SHOCK』しか観てないというのはいくらなんでも」と思いたって他の舞台も観始めるようになり、
じわじわと興味の幅が広がり、楽しめるものも増え、今日に至っております。
舞台人のすごさ、そこから学ぶことがいかに多いかを知るきっかけを作ってくれたのは
堂本光一氏なのですわ。
で、100歳と2日の帝劇に行ってまいりました。
『SHOCK』はやっぱり1年に一度は観ておくべきだね!
しかも新年度を迎える前のこの時期に観るのがいいね!
以前にも書きましたが、
なんか元気づけられるとかなんか勇気づけられるとか、そんな背中からそっと後押し的なレベルを
はるかに超えて、問答無用にがんばる気力がわきあがる舞台ですから。
とはいえ、演じられる方々にとってはとてつもなくキツい舞台。
同じ内容でいつまでもずっとやり続ける、というわけにはいかないでしょうけれど。
今後もし、キツくて危険な演目をなくしたとしても、それに代わる、あるいはそれ以上に説得力のある
表現を、この座長ならきっと創り上げるに違いないと思っております。
去年7月の公演を観ていないので、内くんのライバル役はお初にお目にかかります。
長身で美しいビジュアルと、とてもいい声をお持ちで、お芝居もすごく良かった。
新しいリカ役の原田夏希嬢も、長身でスタイルがよくて、黒木メイサ嬢のリカを彷彿とさせる美しいシルエット。
歴代のリカにはなかった、やわらかい魅力があり、声の感じやセリフの間ひとつをとっても
控えめながら豊かな表現をなさる女優さんだなー、と。彼女が「コウイチ」とひと言呼びかけるだけでも、
これまでのリカとはまったく違う素敵な空気を感じますよ。
コウイチとの身長差は、わたしには正直まったく気になりませんでした。
あのキラキラオーラと凄まじい気迫をまとったコウイチが、
多少の身長差くらいで見劣りするわけないじゃございませんか。
惜しむらくは、内くんも夏希嬢もダンスが踊れない。(いや、踊っていたけどあの共演者たちと比べてしまうとね。)
リカはポージングだけでもどうにかなるけど、内くんはそうはいかないからね。
芝居しているとカッコいいのに、踊りだすとカッコよくなくなるというのが、ひじょーに残念でした。
なんだろな。狭い部屋に押し込められて手足が存分に動かせないまま踊ってる、みたいに見えるのだ。
でも、一緒に観た友人によると昨年7月の時よりダンスも殺陣も格段に成長しているそうだから、
まだまだこれからですね。あと1ヶ月あるしね。
せっかく舞台映えするビジュアルと声と芝居心をお持ちなので、是非ダンスや殺陣もがんばっていただきたい。
座長が最後の挨拶で「この公演で丁度折り返し。内にとってはこれからが未知の世界になる」と、
内くんを気遣われていましたが、たしかに初めての2ヶ月公演。
千秋楽には内くんもさらにオトコマエさんになっていらっしゃることでしょう。
座長に関しては、千秋楽までのご無事を願うばかりです。
舞台の板の上でも空を舞っていても美しく活き活きと頼もしい姿を観、
あの深みのある力強い声を聞くと、なんとも安心しますね。
たとえその声が「絶望して死ねぇぇぇぇ!」だとしても、もう何回聞いたかわからないけど、
どうにも嬉しくて高まるものがあります。
というか、やはり1年に一度は「SHOCK」を観て、SHOCKの光一さんを観て、
自分の中に生命力を補充するのがいいと思う。
2011年03月03日(木) |
ハリポタ最終章を読み終えてしまった |
雪もちらついた寒い寒い月曜日、用事があって久しぶりに東京の実家を訪ねたら、
家の中のにゃんこが8匹になっておった。(以前に行ったときは4匹だった気がするのだが。)
さらに庭にゃんこも数匹おった。にゃんこパラダイス!
人見知りしない4匹が出てきてくれたので、存分にもふもふスリスリさせていただきました。
かわゆすー♪ ちょーかわゆすー♪ 撫でまくるのに夢中で写真を撮り忘れましたよ。
わんこもにゃんこも苦手だった母が生きていたら、こんな猫屋敷には絶対ならなかっただろうが、
もはや住んでいるのは兄夫婦だけなので、ふたりで日々かいがいしくお世話をしているようです。
よきかな。よきかな。
さて、ついにハリー・ポッター最終巻を読み終えてしまいました。
(これは「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」のポスター)
素晴らしかった! 読めてよかった!
想像をはるかに超えた壮大で重厚な結末には、久々に最高のカタルシスを感じました。
「最後に明かされる衝撃と感動の真実!」なんて言っては、あまりに陳腐な表現かもしれないけれど、
すべての謎がするすると解き明かされていくラスト5章の展開は本当に感動的でした。
ハリーの生い立ちから17歳になった今までのすべての出来事とその理由が、
彼の両親の子ども時代にまで遡って解き明かされるのですが、
それらの伏線がすべて、1巻から7巻の計10冊の中にちゃんと納められていたという驚き!
結末を知らずに「どうなるの?どうなるの?」とドキワクしながら
読み進めていた時も最高に楽しかったですが、
結末を知ってからもう一度読み返せば、1冊目からすでに「この人のこの言葉が」「あの人のあんな表情が」、
実はどんな深い意味を持っていたかということがよくわかることになるわけです。
つまりもう一度最初から読み返さずにはいられないということで。
作者は最終章を一番最初に書き上げ、それを大切に金庫にしまってから第一章を書き始めたということで、
それはこの見事な伏線の敷き方をみればあきらかですが、それにしても凄すぎる。
登場人物の数もハンパないしね。主要な登場人物だけでも100人くらいはいるし、
たまにしか現れないけど最高にいい味を出してくれるバイプレイヤーとなったらもう数百人もいる。
彼らひとりひとりが強烈な個性を持ち、大変な人生を抱え、それぞれが複雑にハリーの運命に関わってくる。
その深遠な人間関係が、長く遠い結末に至るまで全く破綻することなく描かれ続け、
最後にあんなステキな大団円におさまるというのは、もうどんだけ神業なのでしょうか。
はー。小説家って凄い。お話を書ける人って本当に凄い。
ひとりの頭の中に、現実の世界なんかじゃ観れない出来事、たかだか100年の人生なんかには
おさまりきれない出来事、まさしく別のひとつの宇宙、観たこともないパラレルワールドが存在しているわけですよ。
本当にすごいなあ。
しかしこれほど濃い最終章、夏公開の映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」では
いったいどのように描かれるのでしょう。
PART1が、ホグワーツから遠く離れた荒れ野などでの辛い逃亡シーンばかりで寂しかったのですが、
PART2ではホグワーツに戻っての最後の戦いとなるので、その点は本当に楽しみ。
ハリー・ポッターの魅力の原点は、ホグワーツ魔法魔術学校にありますものね。
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