アイゾウ

MAIL  LaH

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2019年12月27日(金)
納めた。



今年も一年よく頑張った。
去年に続いて試練ばかり
チャレンジばかり。
でもお給料合ってないし
首をかしげることも
多かった。
嫌なら辞めろってか。
それもそうですね。
ポイントカードは貯まりつつ
あるけれど、決定的なのが
ないのが幸いか。
これは私の甘えもあるけれど。


わーもっと甘えたい!!
ぶらさがりたい!!
満足いくプライベートの
ためには今のお仕事が必須。
休み明けからも頑張ろ。




2019年12月23日(月)
果断。7



お手洗いから出たらすぐ
サラくんが見えて安心した。
以前に他の人と帰り際に
はぐれたことがあって、
それから相手が見えなく
なるのが少し怖くなって
しまった。
怒らせてしまったのか、
具合が悪くなったのか、
私と居たくなくなったのか。
ぱっと居なくなられても
探して見つけられなくても
仕方がないけれど、
その原因が私かもしれない
と思うと泣きそうになる。


ここから外が見えますね


エレベーターまでの通路で
一時足を止め、窓からの
景色を見ていたら
背後から手が伸びてきて
胸を揉まれ背中が丸まった。
続けてデコルテをなぞられ
声が出そうになる。
触られるのは嬉しいけれど、
なんとなくからかわれてる
ような気がして、
サラくんとは、もうこういう
のも終わりの時期かもな、と
思った。


駅の改札でバイバイをして
ひとり電車に乗る。
程なくして彼からメールが
届いた。結論は、会えない。
とてもがっかりしたけど、
私は泣かなかった。
メールには沢山の候補日が
書いてあって、この日なら
会えるよ、とある。
よくよく見れば候補日は
日付と曜日が合ってなくて
結局いつ会えるの?と
混乱したけれど、まだ
会える可能性がある事に
とても嬉しくなった。


もしサラくんと一緒の時に
このメールが届いていたら
きっと、よかったね、と
言ってくれたと思う。
もし、何の希望も無い
内容だったら、サラくんは
どう慰めてくれたんだろう。
もう考えなくてもいい事を
わざわざ考えてしまうのは、
私はもっとずっとサラくんに
優しくされたかったからだ
と考えひとり納得した。




2019年12月22日(日)
果断。6



硬くても柔らかくても
ずっとこうしてる訳には
いかない。
手の甲から得た温度や硬度、
角度、それと方向を即座に
脳みそに送ってから、
手を振りほどき私の元へと
戻した。


サラくんとの、もどかしく
じれったい時間達は
それなりに楽しく安心だ。
リミットが予測できて
そこから突き抜ける事が
無いのは、慎重派の私に
とってありがたい。
サラくんも私が倒れる程の
パンチは打ってこないし、
お遊びの、でも大切な
レッスンはサラくんを私に
馴染ませる為に必要だった。


予定調和のいいところ
だけを詰め込んだ今は、
とても満足のいくもので、
ただ1つ叶わなかったのは
彼からのメールが今に
間に合わなかった事だけ。
帰り支度をしながら、
これからひとりきりで
対応するのかと思うと
胸がきゅっとした。
そして私は自分が全く
お酒に酔っていない事に
気が付いた。
それなりに飲んでいたのに
羽目を外せないのは
性格なのか状況がなのか。
願わくば後者がいいけれど、
きっと両方だ。




2019年12月21日(土)
果断。5



予想していたよりも早く
サラくんが戻ってきた。
そして、メール来ない、と
またグチる私の手を何度も
撫でてから手の甲にキスを
してくれた。


これは私だけかもしれない
けれど、額へのキスは
守られている感じがして、
手の甲へのキスは
へりくだってくれている
ような感じがしてて。
上手く言えないんだけど、
額は、相手が私よりも
強かったり偉かったりと
上の立場を感じる。
手の甲は、相手がわざと
私を敬ってくれている
ような、敬語でいうと
謙譲語をわざわざ使って
くれている感じ。
実際、相手の頭の位置も
私より上か下かの違いも
あり、そう思ってしまう。


サラくんは私へ威圧的な
態度を取ることはなく、
基本紳士。私から頼んで
つねってもらう時は
手加減無しの鬼のよう。
以前、頼みもしないのに
口を塞がれたり首を絞め
られた時は驚いたけれど、
それは私が悪かった
(声を出してはいけない
場所で我慢できなかった)
からで、道理に合わない
ことはしてこないから
とても信頼している。


ただ今キスされたばかりの
手をサラくんのあそこへ
引っ張られ、状態を確認
させられたのはまいった。
その硬さに私の理性が
飛びそうになってしまい
でもそのまま甘えて
まさぐることもできず、
私はじっと硬いのを感じて
いるしかなかった。




2019年12月20日(金)
果断。4



きっと返事くるよ。


サラくんはそう言ってくれ、
同時に私の頭を撫で、
耳をなぞり、菱形のピアスと
耳たぶを指で挟んでくれた。
長袖の下で鳥肌が立って
身体が硬く緊張する。


あっと思い出して、以前から
聞きたかった事を聞いてみた。


ねぇ、サラくんは
ひとりでしたりするの?



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なんて事を言うんだろう、
この人は。私は、
エッチしようか、と言われる
よりも何倍も羞恥を覚えた。
ほんの少し上目遣いでそう
言ってきて、心がぐらぐら
揺れる。
分かってる。今夜も明日も
明後日も、サラくんと共に
ベッドに入ることはない。
私が一番欲しいのは彼で、
それもサラくんは理解して
くれていて、私の気持ちを
傷つけないギリギリで
すれすれの誘い文句を
何発も撃ち込んでくる。
ちやほやされるのとは違う
けれど、なんとも気分のよい
気の利いた言葉達は
ほろ酔いで少しばかり
溶けていているサラくんの
表情と相まって最高の
効果を発揮していた。


そんな子犬みたいな目で
見てきたりして、、、。


平静を装いつつ言えたのは
振り回されそうになって
いる悔しさを、ほんの少し
だけ込めた言葉だった。
サラくんは含みのある笑顔
(私にはそう見えた)を
残して一旦席をはずした。
私はすかさずメールを
確認し、またため息をついた。




2019年12月18日(水)
果断。3



それからしばらくはとっても
楽しい時間となった。
揚げたてのフライや、
ジューシーな肉のハンバーガー。
量は控えめにして、変わりに
お酒を沢山飲んで。


フライに添えられていたのは
数種類のソース。その中に
あったのはマヨネーズだ。
私はマヨネーズが苦手で、
そこからタルタルソースの話に
なり、そしてピクルスが好きと
話した。話している最中に
サラくんはマヨネーズの皿を
よけ、別のソース皿を私側に
寄せてくれていた。
サラくんの気配りは止まらず、
ハンバーガーの付け合わせの
ピクルスまでも私へ勧めて
きた。
これ好きでしょ?食べて。
と笑顔で言いながら。
私は丁寧に丁寧に扱われて、
不安ばかりで疲れていた心が
少し元気になった気がした。


食べ物だけじゃなく真面目に
経済の話なんかもした。
サラくんの話を聞いて、
風が吹けば桶屋が儲かる
というか、経済とはこうやって
まわりお金が生まれていくんだ
と改めて思い、私も働く者と
して意識をし直すきっかけに
なった。


とはいえ、硬い話の合間にも
私はメールを確認し返信が無い
とグチり、その度にサラくんに
大丈夫だよ、と言わせてもいた。
真面目な話はもういいや。
もっと別に集中する話がしたい。
私はそう思い始めていた。




2019年12月17日(火)
果断。2



薄暗くて大人しかいない
お店は理想通り。
約束した時間に行ったら
サラくんはすでに席にいた。
あいさつをしてから隣に座り
お食事を始める。まずは
スパークリングワインで
乾杯をして、軽く近況報告を。


チーズ、シーフード、
サラダの順に進めながら
私はなんとなく落ち着かなく
なってきた。
今夜私は彼にメールを送りたい。
そしてサラくんと飲んでいる
間に運良く返事が来れば、
それがどんな内容でも泣く
ことはないだろうと考えていた。
何から何までサラくんに
話す気は無いけれど、
良い知らせならば共に喜んで
悪い知らせならば慰めて
もらいたかったのだ。


覚悟を決めてサラくんに言う。


あのね、これからね、
気になっている人にメール
しようと思ってて。
今度いつ会える?って聞きたい
んだけど、前にね、向こうから
連絡するからって言われてて。
でもなんの連絡も来なくて。
なんだか私もためらっちゃって
メールできなくて。
年末だし忙しいと思うから、
やっぱり会えないのかな。すぐ
には会えないなら会えないって
知りたいんだよね。
あとね、もし今飲んでる間に
メールの返事が届いたとして、
その内容がダメだったら
慰めて欲しいんです。


そうなんだ。ならそのまま
「忙しいと思うけど」って
つけてメールしてみたら?


一気に告白したわりに
なんともあっさりとした回答は、
今メール送ってもいいよ
もしもの時は慰めてあげるよ
に聞こえた。
私はサラくんの優しさに甘え
いよいよメールを送り、
我慢していた事ができたからか
ようやくほっとした。




2019年12月16日(月)
果断。1



彼の良いところは
私が連絡しないと
連絡してこないところ。


最後に会った時、
次会う日は僕のほうから
連絡するからね
と言われていた。
私はいい子に待ち続けた。
けれど待てど暮らせど
何の連絡も来ない。
もしかしてもう一生
来ないのかもしれない。
そんなのは嫌だ。
せめてもう会わないのか
否かはくらい知りたい。
ちょっとした不安はすぐ
むくむくと大きく育った。


でもそんなメールを送り
つけるのには勇気が要る。
珍しく彼の方から連絡する
と言われていたし、ならば
待っていなくちゃいけない
と思っていたから。
もし私からメールをしたと
しても、もしその答えが
最も望まない内容だったら、
その時私は耐えられるだろうか。
着地点はすぐ判断できるけど
問題はそこへの行き方で、
難儀するのは明らかだ。


メールなんてまた適当なもんで、
送った側は送れたことしか
知り得ない。
受けとる側がしっかり受信して
くれてるかどうかは不明なのだ。
それに加えて返事をくれるか
どうかもまた別の問題となる。
ただ、
だからこそ、こちから重すぎず
アプローチできるのもメール
だったりする。


ぐずぐず考えていたら、更に
不安が増した。何もしないで
待つなんてごめんだ。
私はメールを送ることにした。
ただ万一に備え、その場には
サポーターをつけることにも
した。




2019年12月10日(火)
年末だ。



だんだん仕事が忙しく
なってきてて、
一ヶ月前とかすごく
暇だったのにこの波の
ひどさに辟易。
皆は森を見ているけれど
私は数本の木しか見せて
もらえないわけで。
そういうポジションだから
それさえ分かっていて
もらえればいいんだけど。
言い訳したくないから、
役割は果たします。
確実に。
明日も頑張ろう。




2019年12月08日(日)
このまま。



なにもしなかったら
悪化するだけなのかな
なにも起こらないのかな
終わってしまうのかな
心身の不調は思考も
暗くするね
大したことないといいけど
いろんな事がぐずぐずしてて
めんどくさい




2019年12月01日(日)
エム。8



そろそろイッてもいい?


と聞かれ、出して、と答えた。
腰の動きと同時に、彼の声と
息が私の肩に吐き出された。
完全に沈黙した彼を抱きしめた
まま、私は今の姿勢を保つよう
努める。


息を整えている最中、急に
彼が、うっ!と言った。
何かと思えば、私の中が
動き締めてきたらしい。
こういう感じですか?と
断り、意識して締めてみた。
同じように彼は声を出した
けれども、先の方が強く
締めつけてきたそうで、
無意識の方が強いんだね、
と言われてしまった。


彼が抜け出ると、一気に
疲労が襲ってくる。
今回はやさしくかけて
もらえた布団にくるまり、
寝ないように気を付けながら
彼の身支度を待った。
使ったおもちゃを片付け、
シャワーを浴びてから着替え。
私もベッドから出て、ドアの
前までお見送りを。


もっと居てよ、と彼の袖を
引き最後まで甘えてしまう。
沢山居てあげたでしょ、と
たしなめられてからのキスは
有無を言わさぬ力があった。


次いつ会える?


淋しさを感じ、次の約束が
欲しくなってしまう。
予定分かったら連絡するね、
と言われ、これまた何も
言えなくなってしまった。
仕方がない。私達の
関係はもろく不安定だ。
ただ、彼との行為は私を
癒し満たしてくれる。だから
この関係に幕が下りるまで
それまでは甘えていたい。



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