アイゾウ

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2019年06月30日(日)
穴。9



ごめんね、ごめんね


抱き締めてもらって
何度も頭をなでてもらって
でも溜まっていた不安が
一気に出てきた私は、私を
止められなかった。
結局、彼は帰る時間になる
まで私をなだめ続け、
沢山の謝罪と優しい言葉で
私は泣き続けた。


身支度を進める彼。でも
私はずっとベッドの中で。
薄いカーテン越しに見えた
彼は、
起きなくていいからね、
そのまま寝てていいから、
と何度も言って部屋を
出ていった。


ドアが閉まる音を聴いて、
頼まれていたものを渡せな
かったことに気がついた。
今さら追いかけるなんて
できないし、なにより
会ったのにしないなんて
今までに無くて、それが
ショックで動けなかった。


ゴボゴボと泡を吐きながら
水中に沈んでいくみたい。
私の心は破れ、一旦底まで
沈むことになった穴の話。




2019年06月29日(土)
穴。8



苦悶の時間は早々に
終わって、私の口は
自由になった。
でも思ってた事柄は
言えなくて、ただ呼吸を
するしかできなかった。


予想通りバイブが中に
入ってきた。
よく濡れていたはずだけど、
その太さのせいでなかなか
入りきらず、彼も幾度も
角度を変えては力を加える。
もしここで粘膜が切れたら、
出血でもしたら、次に
進めなくなるかもしれない。
私は彼のが欲しい。
バイブは要らない。
きゅう、と胸が苦しくなって
心のうちを言いたくても
雰囲気を壊すのでは
ないかと思い言えなくなる。
いつもの悪い癖。
ひとりで考えすぎて
ショートする。


結局私はパニックになり
泣くことで訴えただけ。
彼はバイブを抜き、私を
なだめることとなった。


その表現の仕方って、
大人としてどうなの?
これしかできないなんて、
いったい何を学んできたの?
ああ、もう終わりだ。
泣きながらもどこか冷静に
私だけが私を責めた。




2019年06月28日(金)
穴。7



肩で息をして、落ちそうに
なるのを必死でこらえて。


次はこれね


目を開けたらバイブが
見えた。シンプルな形の
それが私の口にあてられる。
私は条件反射でそれを
咥えた。思ったより大分
太くて、乾いた唇が
引っかかってしまう。
上手く咥えられなくて、
でもぐいぐい押し込まれる
のを必死に受け入れようと
した。
口角が裂けそうで怖かった。


これ、相当太い。
言いたくても口が塞がってる
から言えない。多分次に
あそこに入れてくるはず。
絶対痛い。嫌だ、怖い。


不安しかない今。
私は、バイブじゃなくて
彼のが欲しかった。




2019年06月27日(木)
穴。6



横向きに寝てるのを背中
から抱きしめてもらって。
身体がおさえこまれて
肺が膨らみきらない。
苦しくてあごが上がって。
苦しい理由は他にもある。
彼の右手が私の割れ目を
いじくっているせい。


すっと手が離れて、一瞬
気持ちがゆるんだ。


ほら


そう言われて振り替えったら
彼の手に私の愛液がまとわり
ついてるのを見せられた。
親指と人差し指をつけて
離して、わざと糸をひく
ように動かすのを見せられ
わあっと羞恥心がわく。
慌ててタオルで彼の手を
拭こうとしたら笑われて
しまった。
なんとなく楽しそうに笑って
いたから、まあ、それは
よしとしたけど、とても
恥ずかしい時間だった。


右手はさっきと同じ場所へ
戻っていって、また苦しく
なりながらも私は達する
ことができた。
ちゃんとイクと言うことも
でき、良かったと思った。




2019年06月26日(水)
穴。5



細く長い足の間に陣取り
わずかな光を頼りに
一点を凝視する。
ぼやっと見えるあそこを
触りたい衝動をおさえ、
ひとしきり見つめてから
それ以外は何もしないで
また彼の隣まで戻って
添い寝をした。


早く触りたい、
口に入れたい。
でもすぐにそうするなんて
我慢ができない子供みたい。
私は何がしたかった?
自分で自分を焦らしたかった?
多分、触ってもいいよ、と
言われたかったんだと思う。
ご主人様からの「よし」の
許可を待つ犬のように。


そう触らないでいたら、
私は触られる側になってた。
上半身をくまなく撫でられ
息と声が漏れ始め、身体が
もじもじと動き出す。




2019年06月25日(火)
穴。4



その時の私は彼の真意に
気づかず、二回もだなんて
また適当なこと言ってる、
とだけ思ってた。


彼は時間がなかっただけ。
単純にそれだけ。
だから長々話すよりも、
完食するまで食べるよりも、
ベッドに行きたかったんだ。
会いたいと行ったのは私。
頼んだのは私。
彼は合意してくれたけど、
早く会いたいと言ってきた
理由を分かっておかなきゃ
いけなかったんだ。
浮かれていないで、私が
全てを先に進めるべきだった。


でも彼から急かされることは
なく、いつも通り二人で入浴。
なんとなくの不安はあった
けれど、ベッドに入れば
期待が勝る。
肌をあわせて体温を感じて、
掛け布団にもぐりこんで
暗闇の中の彼の下半身を
見に行く。
わくわくして楽しかった。




2019年06月24日(月)
穴。3



話の盛り上がるところで
強まる口調と共に彼の手が
肘掛けを叩いた。
足をタンタンと踏み鳴らす
こともあった。
もしかしてイライラしてる?
なんとなくそんな気がして
少し不安になる。
私は彼が話しやすいであろう
話題をふったつもりだった。
でももしかしたら話したく
ない事柄だったのかも
しれない。それか、聞いてる
私の態度が良くなかったのか。
気安く頼むような事じゃ
なかったのかもしれない。


雰囲気を変えようと思い、私は
食事にしようと言った。
わざわざ用意してくれて
ありがとう、と彼は言ってくれ、
一度はほっとしたものの、口に
あわなかったのか、少し残されて
いたのを私は見過ごせなかった。
考えすぎ、と思ったけど、
マイナスに進みだした自分を
止められなかった。


シャワーを浴びる直前、
決定的な一言がきた。


本当はすぐしてから食事をして
もう一回しようと思ってたんだ。


ああ、そうか。
彼はさっさとしたかったんだ。




2019年06月23日(日)
穴。2



メイクを直してからトイレ。
おりものシートが少し濡れてた
のに気がついた。
きっとさっきのAVのせい。
なにも触ってないのに、でも
もしかしたら見る前からもう
こうなっていたのかもしれない。


待ち望んでた原因がやって来た。
真っ白のトップスがさわやかで
眩しすぎてめまいがする。
ハグをしてもらって有頂天。
彼は私が選んだこの部屋を
誉めてくれて、また嬉しくなる。
もし私が犬だったら、ちぎれん
ばかりに尻尾を振るほどに
幸せで誇らしかった。


グラスに飲み物を注いで
しばし歓談。
私はあの話を聞かせてほしいと
彼に頼んだ。あの話とは彼の
得意分野の話だ。


歓談、だと思ってたのは
私だけだったのかもしれない。
その時は気づかなかったけど、
今思えばそこから空気が少し
ずつ歪みだしていた。




2019年06月22日(土)
穴。1



早めに会いたいから


って言われたから、いつもより
早く駅に着くようにした。
流行りのサラダボールを買って
ベーグルと飲み物も買った。


先に入室。サラダを冷蔵庫へ。
手荷物を簡単に片付けて
彼に連絡をして。
ベッドの端に座ってテレビを
見た。普段見られないAV。
単に見ているだけ。
なにもしない。
あ、雑誌買ったんだった。
内容よりも付録が魅力的で
衝動買いしたそれを開ける。
最初に付録をチェック、
それから雑誌を流し見て。
ようやく汗が落ち着いたから
メイクを直す。


待っている間は、暇なようで
でも気持ちが高ぶっているから
そわそわを紛らわしたくて
落ち着きなく動いてしまう。
いつになっても同じだ。




2019年06月20日(木)
穴を埋める。



男で空いた穴は
男で埋めろ!


そうしたんだけど、
上手くいかなかった。
なんでだろう。


そもそも
なんで上手くいくと
思ったんだろう。




2019年06月10日(月)
究極の時短。



化粧水(すごく高い)
美容液(すごく高い)
クリーム(すごく高い)


これなら2分もかからない。
雑に塗っても効果抜群。
普段は20分はかかってます。
(コットンパックしてるから)




2019年06月07日(金)
今週は。



金爆のドンマイと
やさしくしてねに
励ましてもらって
乗りきりました


とうとう餃子を
しょう油じゃなくて
お酢で食べるように
なったよ
アラフォーですね


週末は楽しい予定だけ


頼んでた下着も届いた!


早く良くなりたい




2019年06月06日(木)
なみだなみだ。



お別れのハグが無かったから
あれはお別れではないのか?
誰かに壊されるくらいなら
自分でやりたい、と日々思うけど
自分から壊す勇気もないのが
正直なところで。


あー涙でた。
まずいまずい。


いやいや、最近仕事やばいから
そのせいだから。
飲んでる薬のせいだから。
ほら、効いてるってことだから。


でも仕事も薬ももとをたどれば
また涙が出るわけで。


気晴らしに老舗ジュエリー店の
サイトを見てる。
衝動買いしてもいいかな。
買ったら覚悟決められるかな。



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