私の音楽日記

2007年05月28日(月) 『Golden Best 15th Anniversary』  ZARD  2006.10.25

信じられない。涙も出ないと思ったけど、この最後のベストアルバムを改めて聴いていたら涙が止まらない。
泉水ちゃんの歌にはいっぱい夢や希望や思い出をもらった。
運動会の入場行進で「負けないで」が使われた。
石田純一がドラマで大活躍していた頃の主題歌でZARDを知り、その秘密めいたベールに包まれたようなグループに心ひかれた。
限定のライブアルバムが出たときは、いつもいく店では発売当日にもかかわらず、売り切れだったので、すごく遠い店まで歩いて買いに行った。
名探偵コナンの主題歌やエンディングにZARDの歌が使われて、そのたびに歌を覚えてカラオケで歌った。
私は「永遠」と「Don't you see!」が一番好きだけど、「愛が見えない」「もう少しあと少し…」「この愛に泳ぎ疲れても」「サヨナラは今もこの胸に居ます」などいくらでも好きな歌がある。
エレクトーンでもたくさん弾いた。ZARDの曲は覚え易くて弾きやすかった。
ZARDの楽曲は弾くのも歌うのも大好きでいつもアルバムを楽しみにしていた。
この最後になってしまったベストアルバムは買う予定ではなかった。
全部、知っている曲だったし、DVDの時間が短くていまひとつだと思ったからだ。
でも、きれいな泉水ちゃんが見たくなり、三種類のDVDのうちどれにしようか迷った挙句、「永遠」が見ることのできる「CRYSTAL」を買った。
これはCMの寄せ集めみたいなDVDだけど、きれいで爽やかな泉水ちゃんが見られてうれしかった。
泉水ちゃんがガンと戦っているなんて知らなかった。
次のアルバムはいつかなと楽しみにしていた。
信じられない。

泉水ちゃんは疲れていたんじゃないだろうか。
こんなことを書いたり言ったりしてはいけないのかもしれないけど、ビーイングは泉水ちゃんを秘密のベールに包んでこきつかって使い捨てみたいにしたんじゃないのか。
ストレスから病気になったんじゃないのか。
企業なら人間ドックとか検査に行かせるだろう。
子宮ガンは希望者だけかもしれないけど、あれだけのスターなのに。
ガンで入院しているときに次のアルバムとかツアーの話もあったそうだけど、励ます意味かもしれないけど、それで良いのだろうか。ビーイングの売り方ってそんなんでいいのか。

今「この愛に泳ぎ疲れても」の爽やかで力強い歌声が聞こえる。
悲しくて仕方ない。かわいそう。
私は「永遠」が一番好きです。ZARDの歌は永遠です。
このアルバムには「ZARD Golden istory 1991〜2006」というZARDの歴史の冊子がついている。2007年で終わってしまうなんてどうしても信じられない。
追悼、きょうは一晩ZARDを聴きます。



2007年05月27日(日) 『嬉々』  柴咲コウ  2007.4.25

私にとって柴咲コウは尊敬する詩人の一人です。柴咲さんはもちろん女優なのですが、私にとっては好きな詩人の一人です。
この若さで少し先のことはお見通しのような詩がかけるってどんな人なんだろう?20代の頃の私はこんな風に先のことを見通したものを書けなかったし、思うこともなかった。
おそらくこの人は自分を中心に地球が回っているのではなく、回りの動きに合わせて自分も踊ろうとしている人なんだろう。

タイトル曲「嬉々」は文字通り嬉々と喜んでいる歌なんだけど、その少し先の不安も盛り込んである。
なんで、こんな風に書けるんだろうとその才能に驚いた。

「at home」にしても個性豊かだ。彼女はこれを誰に向けて歌うのだろうか。
誰のために書いたのだろうか。

「regret」はタイトルとおりだめになっていく過程を嘆いている歌だけどあまりにポップな歌なのでそれを感じさせない。

「-toi toi-」は詩の朗読でこれは万人の人に向かっての詩だ。
さすが女優だ。すべての人に問い掛けている。そして私にはその答えがない。柴咲コウのこの詩に答えられない自分がいることを改めて嘆いてしまう。
 
  人に生まれたばっかりに
  失うものも ある
   「甘いさきくさ。」

それは何?人に生まれたばっかりに失うものって何?

次の「分身」はこのアルバムで私が一番好きな曲。
私の解釈では、自分でない自分の分身は色んな形にはまらないことを選んでいく。
どこの誰かわからないような風貌で自由に何かを描いている。
自分自身と分身の間にあるゆれる心を書いていると私は思う。
実はこの詩には思い入れが深すぎて感想さえ私には書くことができない。

「ひと恋めぐり」はドラマの主題歌なので、ドラマにあわせて書いたのだろうと思う。
これはメロディーも覚えやすくて、私も歌えるようになり、私のカラオケの定番になりつつある。とても歌いやすい。

このアルバムには入ってないけど、「若手クリエーター」なんかも、こんな文章が歌になるんだと驚いたし、私は柴咲コウという新しい若手クリエーターに会えてよかったってつくづく思う。



2007年05月25日(金) 「SONGS 工藤静香」  2007.5.23

「SONGS」の工藤静香。久々に見る工藤静香はゴージャス静香だった。
1曲目の「慟哭」は正直なところパワーが落ちたかな?と思った。
次に秋元康さんとの対談でおにゃん子クラブやデビュー曲を作ったころの話をしていた。秋元氏はあのころの工藤静香は群れをなさず、一人で行動していて、でもそんな私を解る人には解るようにテレパシーを送っているんだという感じがしていたので、それを「禁断のテレパシー」という歌詞に込めたそうだ。
こういう昔話っていいなあと思った。あのころは良かったなあじゃなくて、当時のことを冷静にこうだったからこう思ったからこの作品ができあがったというお話だった。
次はヒットメドレー「禁断のテレパシー」を歌い位置を変えて「FU-JI-TSU」「嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」「MUGO・ん…色っぽい」。
このヒットメドレーはパワー全開で素晴らしい歌唱力だった。
工藤静香ってこんなにも歌が上手かったんだと感動した。
私は1989年に一度だけ四日市市で工藤静香のコンサートを見たけれど、そのころはアイドル静香を見に行った感じだった。
その時の静香ちゃんはお客さんの声にいちいち返事をしてくれて、気さくで楽しい人だった。

これらのヒット曲をもう一度聴いてやっと歌詞の意味が理解できたような気がする。
あの頃は深く聞いてなかったから、かっこいいなあとしか思ってなかった。
でも、深い深い意味があったんだ。
「嵐の素顔」の「空が落ちればいいの」なんてフレーズはやけになって悔しい気持ちそのまんまだ。
「MUGO・ん…色っぽい」も微妙なニュアンスをうまく歌っている。
いい歌だったんだなあと改めて思う。
静香ちゃんはあいかわらず細いけど、やっぱりかっこいいし、ドレスも細いジーンズも似合ってた。
ロングヘアもきれいだし、子育てを語る静香ちゃんを見ていると人生そのものがゴージャスなんだなあと思った。
子育てにおいて「子供たちがもしも歌手になりたいといったら仕方ないけど、今は他のことに興味を向けてほしいし、なんでもいいから悔いのないようにやらせてあげたい。」と言っていた。
私も全く同感。
秋元さんとの話も深くて30分の短い番組なのに内容が濃くて良かった。



2007年05月17日(木) 『B-SIDE』 Mr.Children 2007.5.10

ミスチルすごい。やっぱりリアルだ。
なんて深いB-SIDEなんだろう。
最初の曲は1992年の曲なので桜井さんの歌い方も若く甘い。
そして去年「ひびき」「くるみ」まで。本当に濃い。
これを聴いて改めて桜井さんって人は時代と密接に、そして自分の気持ちの移り変わりまで歌にしてしまう人なんだということがわかった。
前からそれは知っていた。
が、1992年から2006年の歌をまとめて聴いて改めてここまで自分の個人的な気持ちを書く人なんだと心が押しつぶされそうになった。
きっぱりとしている。
自分もこうありたいと思ったりもする。
シークレットトラックなのかクレジットされてない「ニシエヒガシエ」が収録されていた。
「ニシエヒガシエ」はミスチルの曲の中ではかなり好きな曲の1曲なので、思わずあっ!と声をあげてしまった。

つぶやくように自分の気持ちを綴る歌やセリフ入りの歌。
シングルB-SIDEの曲に思いのたけを込めた桜井さんとメンバーの気持ちが伝わってくる。
8月のツアー行きたくなってきた。
B'zと重ならなかったら行ってみよう。





2007年05月13日(日) 『蜂』  バービーボーイズ  2007.5.2

いまさらながらバービーボーイズにはまってしまいました。
何なんでしょう。この妙なハイ・テンション。
80年代のあの気持ちがよみがえるテンション。
私は当時はあまりバービーボーイズは聴いてなかったのです。
「負けるもんか」や「勇み足サミー」くらいは知っているけど、詳しくない。
むしろ俳優のKONTAのでているドラマは結構見ていたのかもしれないです。
KONTAの顔やかすれた声はよく憶えています。
いまさらながらにコンプリート・シングル・コレクションが出ました。
たしかに80年代の恋愛はこんな感じでした。
こわくて近づけない、ふれて焼けどするのがこわかったりしました。
うっかりふれてもめたり、波紋が広がったりとこんな感じでした。
どの曲にもそのスリルが感じられて、音は泥臭くて二人のボーカルはハスキーでセクシーで。
もう忘れてしまっていたあの80年代の恋愛のかけひきやスリル、あの頃80年代の悔しい気持ちを思い出しました。
語呂合わせのようなタイトルや歌詞も面白い。
40代になった杏子とKONTAの掛け合いの歌も聴いてみたいと思いました。



2007年05月11日(金) 「SONGS TULIP」 2007.5.9

今年でとうとう解散するチューリップの番組を見た。
30分番組2回だったけど、代表曲から新曲まで歌い、昔の映像も流れた。
チューリップはずっと聴いてきた。
中学生の頃から財津さんと姫野君に憧れた。
曲もたくさんピアノで弾いた。
エレクトーンに転向してからも自分でアレンジしてたくさんの曲を弾いてみた。
すぐに覚えられるメロディー。
忘れられない詞のフレーズ。
思い出は多い。
この番組を見てわかったことはメンバーの一番の思い出は田園ライブだったということだ。
私は若い頃、野外コンサートには縁がなかったので、後にライブレコードを買ってすごいなあと思っただけだったけど、このライブがメンバーの一番の思い出だということだ。
財津さんは「このライブは雨で濡れるし、雨音で自分の声は聞こえないしで、演奏にならなかった。しかし、向かい合って障害を乗り越えて伝えるということがライブだとわかった。それまでは演奏して歌うから聴いてくれというおごった気持ちがあった。」というようなことを言われた。
私も決して偉そうなことは言えないけど、人ってこうやって成長していくんだなあと感慨深く思った。
それまでの財津さんは歌を演奏を聴かせてやるという気持ちだったようだ。
でも、この田園ライブでお客さんが雨の中、一生懸命ライブを盛り上げてくれるのを見て、向かい合って障害を乗り越えて結びつくものなんだと思ったという。
私はそういう気持ちって人間関係にも通じるものがあると思った。
他人同士が障害というか何かを乗り越えてわかりあう。
異質なものをわかろうとする、努力して乗り越えて近づいてわかりあう。
そこで人は成長するのかもしれないと思った。
相手をわかろう、異質なものに近づいて知らないものにふれてみようとしない人はいつまでたっても同じままで、しかもそれに気付かない。
気付かないどころか自分は変わらなくてそのままで清いとか思っている。
変らないことと成長しないことは違う。
話が脱線してしまったけれど、新曲「RUN」も良かった。
司会の船越さんは「枯れたチューリップも見てみたいので、続けてほしい。」と言っていたけど、財津さんは解散の意思が強い。
声はよく出て衰え知らずだし、演奏もかっこいい。
全員まだまだいけると思う。が、引き際の美学をそこに見た。
まだまだできるというときに辞めるのもいいと思う。
財津さんの意見に私は賛成。
どうもありがとうございました。ラスト・ライブ必ず観にいきます。



2007年05月10日(木) 『THE BEST OF mihimaru GT』 mihimaru GT 2007.5.2

mihimaru GTの初のベストアルバム。
これ最高。
私にとって最高に楽しい気分にさせてくれるアルバムです。
「気分上々」「パンキッシュ」は最高に盛り上がるし「恋する気持ち」の素直なメロディーラインにはうっとりする。
「YES」はラップだけど、ノリノリというよりも美しいきれいなラップだ。
「さよならのうた」はドラマティック。
そして再び「H.P.S.J」ではゴキゲンなラップに戻る。
「ツヨクツヨク」はラップというよりかっこいいロックナンバー。
そして私は「かけがえのない詩」にグッときた。
ちょっとかすれた声でささやくように歌うエンディング。
「願」「帰ろう歌」もいかにもmihimaru GTらしくて元気でちょっとクラシックのテイストもあって面白く楽しい。
このクラシカルテイストってmihimaru GTの技だと思う。
元気で面白くて楽しくて弾けてる。
「かけがえのない詩」とか聞いているとがんばろうと思えてくる。
今の私にはかけがえのない応援ソングだ。



2007年05月05日(土) 「白いプロローグ」  西島三重子

春には西島三重子さんの歌もよく聴きます。
最近の歌、「飛鳥坂」や「三寒四温」なども好きだけど、昔ポップな曲を書いていた頃の西島さんの曲が最も好き。
「渚を走るドルフィン」「天体望遠鏡」「火曜日にベルギーで」「サウスポー・ベースマン」「午前0時のシンデレラ」「Jealousy」などは私の感性というか好みにピタッとはまりました。
余談ですが、西島さんのポップな曲たちには当時の恋の思い出がたくさんあります。「Jealousy」は今でもしょっちゅう頭の中でリフレインしています。

しかしなぜだか今でも一番好きな歌は4枚目の『水色の季節の風』の最初の曲「白いプロローグ」です。
これはアルバムのオープニングにふさわしく、あっさりとした余韻の残る小品です。
「これからたくさんの心に残る曲が聴いていただけますよ」というご挨拶のような曲。
なぜだか私の心にはこの歌のメッセージが今も強く強く焼き付いています。




   窓ガラスについた手のひらのむこう
   どこまでも広がる空へ飛びたい
   あなたを越えて高く
   そうよもっと高く
   そうよもっと高く

    「白いプロローグ」作詞 西島三重子



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