私の音楽日記

2006年03月31日(金) DVD 久保田早紀フェアウェル・コンサート 1985

ずっとずっとずうっと見たかった1985年の久保田早紀フェアウェル・コンサート。
やっと届いた。うれしい!

まず、なにより思ったよりも画質が良かった。
このラストコンサートはラストアルバムの楽曲が中心になっていて、
そして活動後半のアルバムからたくさん歌われていて
ここにも早紀さんのこだわりが現われていると思った。
私は当時名古屋で働いていて、
早紀さんのフェアウェル・コンサートのポスターを
街のあちこちで見かけて行きたくてしかたなかったが、
都合が悪くていけなかった。
しかし、ラジオでライブの放送があってうれしかった思い出がある。

ラスト・コンサートをみて改めて思ったことは
やっぱり独特の世界を持った人だったということだ。
歌詞、曲ともに久保田早紀の世界以外のなにものでもない。
そしてなによりアレンジが勝利をおさめたような気がする。
もしも普通のアレンジだったなら、あんなに独特の世界が築けただろうか。
どの曲も半音おかしいような感じがするところが節々にあり、
それが妙にツボにはまる気がする。
このラストのコンサートで早紀さんは
「久保田早紀というブランドを築いて、良い商品ができてよかった。
今ならきれいにりぼんをかけて、きれいな包み紙で包んでしまえるから
包んでしまってしまいたい。」というようなことをおっしゃっている。
早紀さんが引退した時は本当に残念だったけど、
この時がピークだったのかもしれない。
決して「異邦人」だけが代表曲なんかじゃない。
ポップスに聴こえる「オレンジ・エアメール・スペシャル」にしても
明るい歌なのに声に淋しさがあると思う。
色んなことを深い気持ちで考えて書かれている詞。
それでいて女らしく強い。時には強いメッセージも歌われる。
そして不思議な音階とメロディー。いいなあ、やっぱり。ひきこまれる。
このDVDでは活動後半の
素晴らしく異国情緒にあふれる曲がたくさん歌われている。
「最終便」なんて今聴いても最高だ。
途中、がんばってがんばって息切れしているようだが、
アンコールでの「異邦人」は声が浄化されているかのようにきれいだ。

もう一度、今の早紀さん、久米小百合さんのオリジナルの歌が聴けないのかなあ。



2006年03月28日(火) アコースティックナイト IN うれしの  2006.3.28(セットリストあり)

2006.3.28(火) アコースティックナイト IN うれしの(嬉野ふるさと会館大ホール)










1.地球はメリーゴーランド
裕美さんは明るい水色のきれいながらの入ったロングの上下。
2005.10.6のNHK『音楽夢くらぶ』で「22歳の別れ」を歌った時の衣装と同じのようでした。

2.海岸通り
 3人が自己紹介
伊勢「昨日、榊原温泉へ行ってきました。枕草子にも出てくる日本の三大名湯だったので、電車で行ったけれど、なぜか「榊原温泉口」の駅を通り過ぎてしまい、伊賀まで行ってしまいました(笑)。」
太田「えーっ!伊賀って忍者のいるところ?手裏剣とか飛んでくるの?」
伊勢「そう、忍者のいるところ。」
大野「僕は嬉野って聞いて九州だと勘違いしてました。」
太田「嬉野って今は松阪なんですよね。松阪牛がおなかいっぱい食べられるかと思っていたけど、ここは「嬉野」なんですよね〜」(笑)
「春が来ましたが、次はさむ〜い歌です。」

3.さらばシベリア鉄道
太田さん退場
残った二人でガロとかぐや姫の頃の話。
あの頃はロンドンブーツを履いていたので背が高かった。
旅館に入ったら急に背が低くなった。

4.あなただけを(大野+伊勢)
伊勢さん退場
大野「みんなこの曲知ってるかな?(パチパチパチ)なんだ、みんなは知らないのか。」
「みなさん、手拍子は最後の方で小さくなったりすると淋しいので最後まできっちりやりましょう!年齢的に厳しいと思いますけど、最後までたたくと疲れますが。」(笑)
「あと、だんだんバラバラになるのも困ります。こっちが手拍子に合わせようとしてしまうから。」(笑)

5.ビートルズはもう聴かない(大野さんソロ)
「これはガロの曲でレコードなんて出てくるけど、小さいお子さんはレコードって知らないよね?」と最前列の小学生の子へ。
小学生の子が恥ずかしがって答えないと、
「恥ずかしがってちゃいけない。僕のおよめさんになる?」
「ああ、いったい何を言っているんだ。」ちょっとお客さんも本人もびびった。

「よくCMの曲も歌ってまして、「トーレ」とか「ギネスゴールド!」なんて短いのはお金貰ってもいいのかな?と思いました。最近はケミストリーも歌ったチェルシーの歌もあります。」チェルシーのCMソングを歌う。
「ガロは5年やっていたのですが、解散後に絶対に売れるといわれてそれきりになってしまった曲があるので、少しリメイクして、新しいアルバムに入れました。きょうも売ってます。別に買えといっているわけではありませんが、買ってください。その曲を歌います。」

6.ラブソング(大野さんソロ)

太田さん再登場 この時気づいたのですが、髪に青い髪飾りをつけていました。
「なんだかきょうのヴォーカルは厳しかったですね〜。手拍子はこうっ!とか言ってね。名古屋から久しぶりに近鉄特急に乗ってきました。白井?白井でしたっけ。鈴鹿サーキットのあるところ。(お客さんが白子と教える)あ、白子、白子ですね。私は子供の頃鈴鹿サーキットに行った事があるんですよ。父と母が二人とも名古屋の人でよく名古屋へ行って、従兄弟が集ると鈴鹿サーキットへ遊びに行っていました。
きょうは嬉野へ来たとたんに田んぼが広がって、山もあって、海も近いんでしょ?いいところですね。でも、来る途中、桃の花や梅の花はたくさん見たけど、桜は見なかったですね。三重県ってあたたかいイメージがあったんですけど、そうじゃないんですね。桜はないのかな?そんなことないですよね。
でも、こんな自然がいっぱいのところはいいですね。
次はお水の歌ですが、きれいな自然がないとおいしい水は飲めないですよね。
そういうお水を思い出して聞いてください。「サントリー天然水 水のさと」。」

7.サントリー天然水 水のさと(ウクレレ)細井さんがピアノ
ピアノの細井さん退場 完全に裕美さんのソロ
グランドピアノに移り、いつもと同じようなミュージックプラザ第二部の宣伝。
「ミュージックプラザ第二部を担当していますが、聴いたことある人いますか?(パチパチパチ)」。
「25人くらい?」(笑)
私はもっと大勢の人が聞いているように感じました。
「4月から15分伸びて、1時間45分になりますので、聴いてくださいね。次は春の歌です。」

8.たんぽぽ(イントロなし いきなりコードを弾いて歌が始る)

9.雨だれ
「うちは男の子が二人いるのですが、17歳と下はもうすぐ15歳なので、
思春期で悪魔みたいです(笑)。でも、この前スマスマに出たら、子供たちに尊敬されて株があがりました。「おかあさん、スマスマに出たの!!」って。(笑)あの番組は若い人が沢山見てるからね。妙なところで株が上がるんですよね。」(笑)
このあたりで正やん登場。どういった状況での登場だったかは忘れました。
裕美さんのソロの部分は約15分でした。
太田「正ヤンもこの前スマスマで「22才の別れ」を歌ったよね。あの回の視聴率が22%もあったんだよ。すごいね。一人で見ている人は少ないから半分くらいの人が見てたかもね。」
伊勢「ビデオにとってた人とかもいるだろうからたくさん見てたね。」
太田「たまにああいうテレビに出るのもいいよね。私なんかはスマップの5人といっしょだど、緊張するけど正やんはそんなことないでしょ?」
伊勢「いや、居場所がない感じだよ。」
太田「そう、あの「なごり雪」や「22才の別れ」を作った人だ!って、
キラキラッとした尊敬のまなざしでみられたんじゃあないの?」
伊勢「そんなことないよ。(照れる)裕美ちゃんこそああいうテレビは慣れてるでしょ。NHKアーカイブ見たよ。めちゃめちゃかわいかった。スクールメイツでしょ!」
太田「ヤング101です。」と照れる。そして話題をそらす。
太田「次の曲はもう20年以上前に正やんに曲をお願いしたら、丁度、風のアルバムを作っているときでだったので、そのアルバムの曲を聞かせてもらって、好きなのを歌っていいよってすごい太っ腹だったんですよ。」

10.君と歩いた青春

裕美さん退場

11.冬京(伊勢ソロ)
バックの細井さんの紹介。
センチメンタルロマンスの30周年とそのDVDを宣伝。
伊勢「最近、センチメンタルシティロマンスとの仕事が多くて4月1日も横浜で一緒にライブをやりますから、忙しいけどみなさん来てくださいね。」(笑)

12.星空
「次の曲はイルカさんに書いた曲で2番目に売れた歌です。」

13.雨の物語
「次の曲はイルカさんに書いた曲で一番売れた曲ですが、今の時期に雪が降るとリクエストが来るというありがたい曲です。もうそろそろ旬がおわりそうです。」(笑)
14.なごり雪
大野さんと太田さんが登場

15.空に星があるように(3人で)
なぜかここで非常に話が弾む3人。
太田「まだ、グループ名ないですよね。ここは「うれしの」だから「うれし組」なんてどう?」
大野「あぶないよ。それ。」
太田「だって喜び組って言ってないよ。」
大野「あっそれ、だめだよっ。」
伊勢「松阪に来たけど、松阪牛食べられなかったね。お弁当はエビだったし、
シュリンプなんて名はどう?」
「僕は伊勢という名前だけど、伊勢市にはおこがましくてあまり伊勢という名前の人はいないらしくてね、どうも松阪市と関係があるらしいんですよ。松阪に行く事になって父に聞いてみたけど、あまりわからなかった。松阪ってこざとへんなんですよね。土より厳かな感じだよね。野球の松坂はどっちだっけ。」
太田「松坂の坂だよ。」
伊勢「うん。」???
大野「松坂の坂ってそのままじゃない。」
太田「(あわてて)あっ!そうじゃなくて坂道の坂って言おうとしたの!」
みんな笑う。
大野「裕美ちゃん、このまえNHKアーカイブで見たよってメールしたら、帰ってきたメールが「げっ!!」だったね。裕美ちゃん、かわいかったね〜」(笑)
(ふざけて)「あっ!かわいかったって。今も。今もかわいいよ。」
太田「(ふざけて)なに言ってるんですか。おじさん。あのメールはいやみだったですね〜。テレビ見たよっていろいろ書いてあったからね。もうそのテレビの話はさっき正ヤンとしたからいいって。」

その後、どういうわけか60年代のミュージカル「ヘアー」の話になり、大野さんが事件があって3ヶ月に打ち切りになったと言ってました。
太田「どういう事件?」
大野「きょうは教育関係のコンサートだからやばいね。」
この時はなんでかステージの3人はおしゃべりが弾んでいましたが、お客さんはあまり盛り上がってなかったような感じでした。

16.22才の別れ
太田「最後の曲で〜す。」

17.木綿のハンカチーフ

アンコール
裕美さんはたぶん前にNHK夢くらぶできていたアイボリーのワンピース。
スカートのすそが二重になっていてふんわりしたスカート。
上は黒のレースのカーディガンのようなものを胸の下で結んだ衣装で登場。
ラストはこのコンサート一番の盛り上がりをみせました。
18.学生街の喫茶店 
19.ささやかなこの人生
伊勢「最後の曲は口移しで歌い継がれた歌です。」
大野「うん?くちうつし?」(笑)
伊勢「この歌は裕美ちゃんを思って歌います。」
20.ママはフォークシンガーだった
三人「ありがとう〜〜〜!!!」手をつないで大きく高く広げる3人。
「さようなら〜〜〜〜」



2006年03月26日(日) 『夢十話』  薬師丸ひろ子  1985.8.8

このアルバムは大好きな薬師丸ひろ子さんのアルバムの中でも
一番好きなアルバムです。
これは偶然でしょうか。
最近なぜかこのアルバムを喜んでよく聴いていました。
そして、先日宮川泰さんの訃報でした。
このアルバムには宮川泰さんの曲が1曲収録されています。

「水の中のイエスタディ〜再会物語〜」は
売野雅勇さん作詞、宮川泰さん作曲、大村雅朗さん編曲の輝く名曲です。
初めてこの曲を聴いたときはアレンジの面白さにしびれました。
7拍目にドラム、ハイハットなどでガツンと刻み込む印象の深いアレンジ。
かなり歌いにくだろうと思われるリズム。
そして、とても印象的で流れるような宮川さんのメロディ。
星がこぼれ落ちるかのようなイントロ。
静かながら印象的に盛り上がるサビの部分も耳に心に残りました。
そしてこんなにも難しい歌を歌いこなすひろ子さんの歌唱力。
宮川さんの曲はあまり知りませんが、この曲は名曲だと思うし
大好きです。

「天に星、地に花」「クリスマス・アベニュー」「バンブー・ボード」も
とても詞、メロディーともにきれいでひろ子さんの声にあっています。
私はいまさらながら
来生たかおさんのあの難しいメロディーを楽々と歌いこなすひろ子さんは
歌手としてもとても個性的で上手いアーティストだと思っています。
あとこのアルバムには竹内まりやさんが英語で詞を作った
「WELCOME BACK TO MY HEART」という曲が収録されていますが、
この曲は声にサラウンドをきかせたような広がりがあって、
初夏の草原で聴いているような気分になりました。

「千年の孤独」は不良少年が事故で亡くなる歌で
当時非常に衝撃を受けました。
今でもこの歌を聴くと考えさせられます。

「水の中のイエスタディ〜再会物語〜」を作曲された宮川泰さん、
編曲された大村雅朗さん、
「WELCOME BACK MY HEART」を作曲された井上大輔さんが
すでにお亡くなりになられたことを思うと時の流れを感じます。




2006年03月21日(火) 『LVE LETTER〜恋文』  薬師丸ひろ子  1998.2.4

久々にテレビで薬師丸ひろ子さんの歌を聴いて、
「ああ、そういえば大好きだった。」と思い出し最新アルバムを改めて聴いてみた。
今まで鈴の音のような声だと思っていたけど、
今回は星の声に聴こえた。
星の声なんて聴いた事がない。でも、ひろ子さんの声は星の声に聴こえた。

作詞家阿久悠さんの短編小説集「恋文」を歌にしたそうだが、
本当に1曲1曲が美しい物語となっている。
これから始る、あるいは終る、終っていく物語の一つ一つを
丁寧に愛を込めて作りそして歌っている。
1曲、1曲が本当に丁寧だ。そして、抒情がいっぱいだ。

「消えた年月」は終っていく愛を歌いながらもとても軽快で
悲しみをひきずることのない心地よい歌。

「友情関係」は友情であって決して愛情でないもどかしさを歌っているけど、
これもそのもどかしさが爽やかさに変わりひろ子さんにぴったりだ。

タイトル曲の「恋文〜哀愁篇〜」。
これはまさに大人の愛の歌だと思った。
  
 このままでいたらなら ささいなことで
 真実のしあわせを 傷つけそうです

 あなたがけが 大切なひと
 信じるために 別れましょう

今まで色んな曲を歌を聴いてきたけど、
信じるために別れるというフレーズは
聴いた事がないような気がする。
本当に好きだけど別れる場合はそうかもしれない。
心が離れてしまって別れることと紙一重だとも思えるけど、
心が離れることを予感して
その前に別れましょうというのは
本当の愛情かもしれない。

ラストの曲「再会橋」では十年過ぎたらこの橋で逢いましょうと始まり
わたしが出会ったのは このわたしだった で終る。
高校を卒業する頃に
「来年や再来年じゃなくて、10年後に逢いたいな。」
と言っていた友達を思い出した。

全9曲どれもストーリーがしっかりとあり、抒情豊かで素晴らしいが、
どうしても玉置浩二作曲の「交差点〜そう それがそう〜」が
一番心に響き渡る。
玉置浩二のメロディーにはひろ子さんの声が
もっとも似つかわしいと思えてしかたがない。
この曲が二人の最後の作品ならば残念なことだと思う。
控えめなメロディーをくっきりと浮かび上げるような発声。
 
 ひたむきに生きて
 ただ夢を見つづけ
 その人だけに
 起こるいたずら

まさに二人はそうだったのかもしれない。




2006年03月20日(月) 『F・T・O』  関ジャニ∞  2006.3.15

私は特に関ジャニのファンではないけれど、このアルバムは楽曲が良かった。
曲順もなかなかよい。
もっと関西色が強いかと思ったけど、思ったほどではなく、
さりげなく地名や方言が使われていて
等身大の歌という感じでよかった。
アイドルが方言やご当地ソングを歌うのは難しいと思うので、
これは新しい試みだと思う。

「ミセテクレ」は音が無限大に広がっていく感じでゴージャス。
「桜援歌」演歌みたいだけど、決して演歌にはならずビューッと走っていくが、
サビ前でまた演歌調になり、歌い方まで氷川きよしみたいになって
すごく面白い。
でも、あくまでもジャニーズなので賑やかだ。
で、またその後演歌になり、こぶしが利いてくる。
そしてしっかり桜の歌だ。
とっても華やかな演歌で面白い。歌っているところを見たくなる。

「無限大」「果テナキ空」も春の旅立ちシーズンにぴったりな元気な歌だ。

「太陽の子供」もがっくりきたときに聞くと元気がでそう。

「それでイイんじゃない」はスマップが歌ってもいいような感じの
それでこそジャニーズ!と思える明るさと軽さ。

「大阪レイ二ーブルース」は彼女が亡くなってしまう悲しい歌で
そこそこ方言で歌っているけど、なぜかこんな歌もぴったりくる関ジャニ∞。

本当に面白いアイドルグループだと思う。



2006年03月17日(金) 『Will be there…』  パク・ヨンハ  2006.2.8

パク・ヨンハさんの新しいアルバムは
ヨンハさんのや優しいイメージにぴったりのメロウなアルバムだ。
最初から最後までとにかく優しくメロウで癒される。
日本語もどんどん上手になっているので、
言葉もはっきりと聞き取れるようになった。

私はこのアルバムを聴いて80年代のAORを思い出した。
1曲1曲にはそれほど特徴を感じなかったけど、
ここまで優しく癒してくれるAORな曲を聴いたのは久々だ。

特徴を感じないのはどの曲もよい楽曲で一生懸命歌っているからこそ、
特徴を感じないのだろう。
私は「心の殻」のギターの音色、
「Last song」「Only Lovw」の優しい中にもきらりとした力強さに感心した。
特に「Only Love」は詞、曲ともにピッカピカだ!大好き!こういう曲!!
力強い歌もヨンハさんが歌うとあくまでも優しい。
このせわしい時代に、優しさいっぱいのヨンハさんの歌声は
気が休まってほっとする一服の清涼剤のようだ。



2006年03月12日(日) 平成17年度小牧市自主文化事業「太田裕美コンサート」2006.3.11(土)



印象に残っていることを残しておきたいので、書きますが、
記憶違いもたくさ〜んあると思います。ごめんなさい。

2006年3月11日土曜日、前日はほぼ一日中冷たい雨だったが、
この日はぽかぽか陽気で風もそよ風。
ピーチライナーで小牧市東部市民センターに到着。

客席数は600弱の小ホールだけにステージは低くて目の前。満席。
男女比は男性7割くらいに思えた。隣には小学生の息子さんをつれたお父さん。
息子さんは退屈してずっと眠っていた。
小さいお子さんにはちょっとかわいそうかな。
といえども私も6年前に当時小学2年生だった娘を連れて裕美さんのコンサートへ行った。
娘はたいくつそうだったけど、「太田裕美」という名前を覚えてその後、思い出したように太田裕美の歌と時折言っていた。
今はよく「木綿のハンカチーフ」を歌うようにもなった。

ああ話が脱線してしまった。

うすくらい中7時3分頃にメンバー3人が各パートの席に着いた。
その後、裕美さんが真ん中のピアノのイスに座る。
暗くてよく見えないがどうやら白い衣装のようだ。

1.「恋のハーフムーン」
 私の大好きな「恋のハーフムーン」。声もとってもよく出ている。
 この詞はとてもあいまいな詞で、曲もふわふわとあいまいだけれど、
 やはり歌が上手いので、しっかり聴かせてくれる。
 私もこの曲をカラオケで歌いたいのだけど、
 カラオケになくてちょっと残念。
 最初のMC。「こんばんわ。太田裕美です。きょうは暖かいですね。
 でも来週はまた東京は0℃になる日があるらしくて、本当に春って
 すぐには来ないですね〜。確定申告や年度末で忙しい時期ですし、
 中には太田裕美って知らないけど、
 おかあさんに連れてこられたお子さんもいるでしょうけど、
 きょうはゆっくり聴いて行って下さいね〜。」

2.「失恋魔術師」
 ピアノから離れ振り付けを交えての「失恋魔術師」。
 この時に衣装をしっかり上から下まで見た。
 全身真っ白の衣装。
 真ん中にフリルがたっぷりついたブラウス。
 太いベルトが着いたエプロンがかかったように二重になったスカート。
 そしてくしゅくしゅとなった白いブーツ。
 全身真っ白で白雪姫かと思った。
 最初は『短篇集』のジャケット写真の衣装かと思ってしまった。
 でも、まさかそんなに昔の衣装があるわけないですよね。

3.「赤いハイヒール」
 照明が暗くなりアレンジも控えめな「赤いハイヒール」

4.「南風」
 これもとてもはずんで振り付け入りで楽しそう。
 特に♪レッツ シャ〜〜イン♪の声が
 広がっていてきれいな声だった。

ここでピアノに戻ってMC。
 忙しくて少しづつしか読めなかったけど、昨日仕事の前に思い切って
 読んじゃおうと思って「東京タワー」を読みました。
 誰か読んだ人いますか?東京タワーじゃ、興味ないかー。
 この本はお父さんとお母さんの関係、子どもとお母さんの関係が書かれた
 生々しい内容だけど、最後のほうはティッシュで涙を拭きながら読みました。
 きょうはドキュメンタリー番組で子どもが一生懸命家族のために働き
 お金を家族のために稼いで、もう4年も家族と会えない少年のお話も見ました。
 日本は税金の使い道とか年金制度とか色んな問題がありますが、
 子どもが貧しくて学校へいけないというほどではないので、
 幸せな国だなと思います。
 本当は元気で育ってくれたらそれだけで充分なのに、
 スポーツができたらいいなとか勉強ができればなとか
 性格がよければいいなとか欲が出てしまって。
 私も二人息子がいて、
 中学二年と高校二年で難しい年頃で鬼のような母ですが、
 息子達には本当に感謝しています。
 仕事もお母さんになってから広がりがあり、
 「お母さんの気持ちで歌ってください。」と依頼されたりして、
 子ども達のお陰で自分も成長できたと思います。
5.「雨降りお月さん」ピアノ弾き語り

6.「雨だれ」(同じく弾き語り)

 ここでMC。
 次に歌う「水の里」にひっかけての自然の話だったと思うのですが、
 最初の方は忘れてしまった。
 77歳の今もその土地に合った木を植えつづけ ているおじいさんの話。

7.「サントリー天然水 『水の里』」
 ウクレレで弾き語り。
 この曲名って必ずサントリー天然水のって言わなければいけないんですね。
 ここでMC.
 ミュージックプラザ第2部ポップスを担当していますが、
 評判が良いのかわかりませんが、4月から15分延長されます。
 みなさんリクエストお願いします。
 オフィシャルのホームページの掲示板に来週の日曜日に結婚するカップルが
 きょうのコンサートに来ていて、演奏してほしい曲があると書いてありました。
 いらっしゃいますか?(シーン)ああ、恥ずかしいかなあ?
 (笑いながら)
 きょうはプログラムにその曲を入れることができなかったのですが、
 青春三部作をそのカップルの方とみなさんに贈ります。

8.「最後の一葉」(もちろんピアノ弾き語り)
 すごく声が伸びていた。

9.「振り向けばイエスタディ」

10.「君と歩いた青春」

 MC。
 「君と歩いた青春」は伊勢正三さんの曲です。
 正やん、確か小牧でコンサートありましたよね。(客席少し拍手)
 最近は伊勢正三さんとガロのヴォーカル大野真澄さんとのコンサートもやっています。
 では、メンバー紹介です。
 裕美さん「アリさん〜。
  アリさんは春といえば何が好きですか?」
 アリさん「つんつん出るやつ。」
 裕美さん「つくし?!ふきのとう。」
 アリさん「そうそう、ふきのとうのてんぷら。」
 裕美さん「ああ、ほろ苦いセリやふきのとうのてんぷら!
      アリさんのところは田舎だから、近くでとれるんじゃないの?
 アリさん「山にあるけど散歩の犬がおしっこかけて、食べるのあぶないです。」
 裕美さん「そうよね〜。ウンコやおしっこかけるから
      犬がいけない遠いところや朝出たばかりの葉を摘まないと
      だめだよね〜。」
 私は密かに犬が行けない所は
 人間も入っていけないだろうと思ってしまいました。

 次は西海さんです。
 もう記憶が混濁しているのでだいたいしか憶えていません。
 裕美さん「お酒はあまり飲んじゃいけないんだよね。思い切ってやめたら。」
 西海さん「もうあまり飲んでない。」
 裕美さん「お酒よりも甘いものの方がいいんじゃない?」
 西海さん「僕は甘党でもあるので、甘いものでもいいんです。」
 裕美さん「甘いものもいいけど糖尿も怖いよね。」
 西海さん「それはまだ大丈夫です。」
 裕美さん「お花見とか行くの?誰と行くの?」
 西海さん「友達とギター持って行きます。」
 裕美さん「家族と昼間行けばいいよ。御菓子とお茶を持ってね。」

 そして最後はハッツアン。
 裕美さん「ハッツアンは春では何が好き?」
 ハッツアン「春は嫌いです。花粉症だから。」
 裕美さん「花粉症!いやだよね〜。何年くらい。」
 ハッツアン「もう19年です。」
 裕美さん「19年!もう花粉症のプロだね。」
 ハッツアン「去年は酷かった。でもステージに立つと止まるんです。
       集中力があるから。」
 裕美さん「すごいね〜。」

 これくらいしか憶えていません。

11.「ドール」

12.「僕は君の涙」(ちょっと歌詞が聴き取り辛かった)

13.「さらばシベリア鉄道」
  この3曲は立って歌ってました。

 MC。
 もうそろそろ余生かなって思います。(本人、客席共に笑い)
 太田裕美が何歳とか考えないで下さいね〜。人間は何年生きてるかよりも
 何をやって生きてるかですからね。
 私には歌うことしかできないから、これからも心を込めて歌っていきたいです。
 では、春の歌を何曲か歌います。

14.「たんぽぽ」(ピアノ弾き語り)

15.「青空の翳り」 (ピアノ弾き語り)

終わり

アンコール

16.「九月の雨」
 衣装が変わった。
 ピンクのフリルのたっぷりついたシャツ。
 ピンクというより薄いエンジ色ともいえる。
 そして、ピンク無地と花柄のパッチワークの布の膝丈スカート。
 あまりひらひらしていない。
 どうなっているのかよくわからなかったけれど、
 スカートは二重になっていて
 上の花柄のピンクの布が上へよせてあり、
 バラの形のブローチのようなもので
 止めてある。
 上にめくりあがっている状態だが、
 下にはピンクの無地のスカートがあり二重になっているので
 ドレッシーな感じ。
 身振り手振りたっぷりで情感たっぷりで「九月の雨」を歌った。

 そして歌が終ると何人かのファンが(たぶん13人くらいかな?)
 ステージ近くへ行き、それぞれにプレゼントを手渡しておられた。
 裕美さんは一人一人の方と握手して、少しお話もされていた。
 プレゼントをステージに並べていたら、なにかが倒れてドンと音がした。
 裕美さんは倒れたものを起こしプレゼントを抱きしめながら、
 「ひとつたりとも逃さない私ってがめついオバン?」と笑いながら言って
 かわいかった。

17.「木綿のハンカチーフ」
 これを聴かなきゃ帰れないよね〜。と言いながら思いっきり踊りながら
 歌ってくれた。
 そして元気良く、さよならなのでした。



2006年03月08日(水) 『WEROAD』  CANCION  2006.3.8

去年の初夏、有線から流れた「春風」という曲を聴いてすぐに好きになった。

「春風」は

 春風吹きました 桜が咲きました

で始まる桜の歌で旅立ちの歌でもある。
メロディ、詞、声とどれも私の好みにぴったりで、
早くアルバムが出ないかなあと待っていた。
最近になってチューリップの「青春の影」をカバーしていたので、
カバーよりも早くファーストアルバムを聴かせてほしいなと思っていた。
そしたらとうとう出た。うれしい。

前半ははっきり言ってちょっと物足りなかった。
声は繊細でちょっと同じフォークデュオのサスケに似ているし、
曲もどこかで聴いた事があるような気がする曲があったり、
映画監督の大林宣彦さんが絶賛したという「嘘つき」も
ちっぽけな嫉妬の歌に聴こえたりして、
先が無い、深みがないような気がした。
「青春の影」もなんでこの曲をカバーしたんだろうなと思った。

しかし、後半で引き込まれてしまった。
「ZERO」はすごく骨太でいい曲だと思う。
まだ未完成な感じは残っているけど、

 迷いながら選んだ 僕なりの答え
 正しいか判らない 僕らしく生きたかった

 ゼロの場所 戻れない 僕が決めた事だ
 自由を選んで 自分で進め 運命を超えて

声が繊細なので、骨太な歌には聴こえないけれど、
すごく素直な気持ちを歌っていると思う。
路上で歌いつづけてやっとデビュー、
そしてファーストアルバムを作れた彼らの気持ち、
そのものだろうと思った。
「僕らのモラル」もざっくばらんな感じでとってもいい。
努力、元気、反省、感謝が大切だけど真面目すぎてもいけないし、
どの道を行ったって険しいんだから、
好きな靴を履いていこうと歌う二人はとても爽やかだ。
「栄光の鐘」も栄光を勝ち取るまでがんばれ!というメッセージが
込められていて、励まされる。
そして最後が私の大好きな「春風」。
聴き終わった時は買ってよかったと思った。
とても爽やかな気持ちになれた。

ジャケット写真や歌詞カードの写真が、
自転車とギターとCANCIONの二人というのがまたいい感じ。

まだまだこれからいい曲を作っていくのだろうと思うけど、
私個人的には、サスケやサムエルと間違われるような曲は
作らないほうがいいと思う。
メロディーとハーモニーが素晴らしいだけにこれからにすごく期待してしまう。



2006年03月05日(日) 『MY LITTLE RED BOOK』  MOON CHILD  1997.11.27

ラジオで「ESCAPE」を聴いて、なんていい曲だろうと思った。
有線にリクエストして聴いて、
それでも物足りなくてオリジナルアルバムを買った。

もう、びっくりした。あまりに良すぎて。

全部の曲がむちゃくちゃ良い!
MOON CHILDってこんなにも完成度の高いかっこいい曲を作って歌っていたんだと
今頃気づいた。
ああ、もう解散して7年とは。。。
せめてテレビでもいいから歌っているところを見たかったぜえええ。
これは私の好み以外の何者でもないけど、とにかくかっこいい。

声が好きだ。ファルセットも変に裏返ったりしない。
「微熱」のファルセットはとても自然に続く声でとにかく素敵だ。
その次の「ひぐらしと少年」はギターと声がとってもいいバランスだ。
アコースティックギターとエレキと声が混ざっていくところなんかは
「ああ、声って楽器なんだあ」と思わせてくれる。
この弾き語り聴いてみたかったなあ。残念。

「Hallelujah in the snow」という曲は
唯一のバラードのシングル曲だったそうだが、
私にはこれはバラードには聴こえない。
メロディアスなロックの名曲だと思う。
ロッカバラードというのかな。

全体的に前向きな歌詞でバンドの音と声が上手くバランスよく混じっている。
歌詞がよく聴こえるし、字余りにになったり、
聴きとりづらいところがほとんどない。

ギターやベースやドラムス、
どれもがでしゃばらずいい音だしていると思った。
そして声が私の好みの声でもう言う事無しです!

「ESCAPE」はリアルタイムで聴いて好きだったはずなのに、
なぜか記憶がうすい。
なんでこんないいバンドを聴いてなかったのだろう。
今頃でも気づいてよかった。
音楽ってなくならないから良い!ちゃんと残っているから。
再結成はないのかなあ。ぜひとも再結成してほしいです!



2006年03月04日(土) 『Natural』  岩崎宏美  2006.2.22

アルバムタイトル通りとても自然なアルバムだった。
まず私はジャケットの犬とたわむれる宏美さんを見て、
なんて自然な顔なんだろうとすぐにこのアルバムが聴きたくなった。
歌詞カードの中にも3匹の犬と遊んでいる宏美さんの写真があり、
どの写真もとても自然な笑顔だ。
そして犬の方も宏美さんを信じきっている笑顔だ。

そして中身もとってもとっても自然で、今の宏美さんを歌っている。
全体を通してこんなにもおだやかな気持ちになれたアルバムは
久しぶりだなあと思った。
すごいインパクトのある曲はないけれど、どの曲にも今の自分がうなずける。
昔の夢や恋を思い出して歌にするより、今の自分の気持ちや愛情、
今の自分がやりたいことややれることを歌う宏美さんにとても共感した。

「心の声」「うたがある」はずっと歌い続けたいという宏美さんの心の声。

「この道」はこの道の向こうにどんな空があるのでしょうと
気負わず焦らずに巡る季節を楽しむ感じがする。

「Bewith」は気づけばそばにいる女友達の歌。
そういう友達が最高だなと思いながら聴いた。

もう一つ「友達の詩」という歌もある。
こちらは異性の友達の歌。
大切な人は友達位が丁度いいというこの歌は
切ない女心も感じられて、とても素直で自然だと思った。
若い頃と違って大人になってからの「友達」は難しい。
純粋な友達がほしいと誰もが願うのになぜか難しかったりする。

最後の中島みゆき作詞・曲の「ただ・愛のためにだけ」は
おそらく中島みゆきが歌った方が迫力があると思う。
岩崎さんの声で聴いていても、中島みゆきの声がかぶさってくるように聴こえる。
しかし、岩崎宏美さんの声の細かい抑揚と独特の繊細さが
油絵を水彩画に描き変えたかのように薄く優しくしている。

全体的に詞、メロディ、ジャケット全てがとてもナチュラルだった。

あと、シングル「ただ・愛のためにだけ」を購入してキャンペーンに応募したファンの方々全員の名前が書かれた紙が入っていた。
岩崎さんのファンへの感謝の言葉も書かれていて、ファンとしては一生物の宝物になるんだろうなあと思った。



2006年03月01日(水) 『THE LOVE ROCKS』 DREAMS COME TRUE  2006.2.22

ドリカムの「何度でも」にはそれこそ何度でも励まされた。
聴くたびにああ、そうだったと思った。
が、それでも挫折したり、あきらめることもたくさんある。

ドリカムの今回のアルバムは特に興味はなかった。
先日テレビで「めまい」という曲を聴いてその驚異のロングトーンと
美しく悲しい歌詞に虜になってしまいアルバムが聴きたくなった。

「めまい」は激しい桜吹雪桜の中での別れを歌っている。
彼の車に突然桜の雨が降る。
たくさんの思い出が桜吹雪のように散っていく。
そして車が去ったあと、車の部分だけぽっかりとあいていた隙間を桜のはなびらがあっという間に埋めていく。
今までで一番美しくて一番悲しい場面だとしめくくる。
曲も歌詞も美しいが、吉田美和さんのロングトーンがものすごく美しい。
今までも美和さんのロングトーンは美しいと思っていたが、
今回のこの歌の声は今までで一番きれいだと思った。

「JET!!!」は楽しくて楽しくて仕方が無いドリカムならではの歌で
テレビで見ていると振り付けも楽しくていい感じだ。
見ているファンはみんな楽しい気分になると思う。
ドリカムは切ない歌はしっかりと聴かせ、楽しい歌は思いっきり楽しくと
中途半端なことをしないプロ中のプロという感じがする。

「SUNSHINE」も素人がどんなにがんばっても歌えない歌をいとも簡単に歌う。
素人に絶対に真似ができないというところがドリカムの凄さだろう。

今回のアルバムでは「空を読む」に一番共感した。
明日の事なんてわからないのに、先の事は読めないのに
なぜ空を見上げるのだろう。
なぜ空を読んで明日にかけようとするのだろうという歌。
素直な気持ちだと思った。
私も毎日雨の日も雪の日も必ず空を見上げるが、
無意識にそれは明日を未来を読もうとしているのだった。
この歌でそれに気がついた。

ドリカムの歌はなにげなく聴いていても、
ふと大切な何かに気づかせてくれると思う。
今回のアルバムもとても良かったです。


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