私の音楽日記

2006年02月24日(金) 『BEAUTIFUL BALLADE』  徳永英明  2006.2.22

徳永さんのバラードばかりを集めたベスト・アルバム。
新曲の「SAYONARAの理由」も入っている。

これはタイトル通り、本当にBEAUTIFULな曲ばかりだと思った。
これらの曲は新しく歌って録音したのか、昔のものを集めたものなのかわからないけれど、声もよく出ていてとても気持ちよく聴けた。
それにしてもクリアな声だ。

アレンジもクラシカルで、バイオリンやチェロを使ったものが多く美しい。
「輝きながら…」「最後の言い訳」「SAYONARAの理由」は
メロディの美しさが際立ち、「レイ二ーブルー」も以前のキーンとした感じがなくておだやかだ。
アレンジがメロディや声のじゃまをしていない。

9曲目の「LOVE IS ALL」以降はもう圧巻で、ぐいぐいひきこまれてしまった。
ああ、これも知っている懐かしい曲だという感じではない。
普通のベストアルバムでは感じられない新しい美しさを感じた。
モノクロの美しさというか、白鳥の歌みたいな気がした。
最後にASKA作「心のボール」が入っているが、違和感がまったくない。
リズム重視の三拍子の曲で、ASKA色が強いが徳永さんのクリアな声で聴くと盛り上がり過ぎなくて重くなくていい。

徳永英明は懐かしい歌手ではない。
これからの歌い手であり、シンガーソングライターだということがこのアルバムではっきりした。
のどを大切にして、無理せずずっと歌いつづけてください。



2006年02月21日(火) 「I wish」  I WiSH

きょうは川嶋あいちゃんの20歳のお誕生日です。
「あいちゃん、お誕生日おめでとう!ずっと幸せなあいちゃんでいてください。ずっと応援します。」

私はあいちゃんのお誕生日をお祝いするためにI WiSHの歌では一番好きな「I wish」を聴きました。
私はこの歌、すみずみまで好きです。
この歌はかけらまで私の胸にしみこみました。
今まで色んな歌を好きになってきた私ですが、これほどまでに共感した詞に出会えたのはこれが初めてです。
少し前に人生最後に聴きたい曲は何かな?とふと思ったときには、
色んな曲が思い浮かんで一つに絞れませんでした。
が、あいちゃんの書いたこの「I wish」を聴いた日から、
私が私の人生、最後に聞きたい曲は「I wish」になりました。
これからくじけそうになる時や悲しい時、嬉しい時もこの歌を聴いて
あいちゃんのようにきれいな気持ち、強い心で生きていきたいです。
強く優しい歌をありがとう。そして、20歳おめでとう。
あいちゃんがこれからもっともっと幸せになれますように。



2006年02月17日(金) 「大人」  東京事変  2006.1.25

私は椎名林檎のパンクなところが大・大・大好きだ。
平成の戸川純のような気がする。
昭和の時代には戸川純が大・大・大好きだった。
めちゃくちゃパンクで破滅的だけど、その心境にのめりこんでしまった。
なにがどうかはよくわからないけど、椎名林檎にものめりこんでしまう。
「透明人間」が面白い。
透明人間って誰が考えたのだろうか?
なんでそんなこと思ったのだろうか?
私も透明人間になりたい。

崖の上から歌うような椎名林檎の歌にはいつもはらはらさせられて、その天才ぶりには驚異を感じる。



2006年02月12日(日) 「BEST FINGER 25th Anniversary selection」  中森明菜  2006.1.11

中森明菜さんの80年代と2000年以降の曲を集めたベストアルバム。
なぜか90年代の曲が抜けている。
古い曲は歌いなおされ、2005年新録バージョンとなっているものが多い。

古い曲は今の明菜さんの声で生まれ変わっている。
幼さの残っていた「スローモーション」「北ウィング」「少女A」「十戒」などすべて成熟した女性の歌になっていて驚いた。

特に「難破船」が良いと私は思う。
このアルバムに収められている「難破船」は1995年録音のものだが、
私は一番最初新曲として、この歌を聴いた時はとにかく痛々しく、
時には明菜さんは涙を流しておられたので、こちらまで悲しくなるような歌だった。
しかし、今回のこのアルバムに収録されている「難破船」は
「難破船」にのまれることなく歌いこなされている。
力強い「難破船」だと思う。素晴らしい。
「飾りじゃないのよ涙は」も、すごくゴージャスにグレードアップしている。
しかしそれはアレンジなどでゴージャスにしているだけでなく、歌唱力があるからこそできる変化だと思う。
「DESIRE」や「ミ・アモーレ」を聴いた時、ちょっと高い声が出にくくなっているのかなと思ったけど、いいやそうじゃないと思った。
これは成熟した大人の女性の声なんだと思う。
本当に心の奥底から声を出して、歌に全てをかけているのだなと思わせる楽曲たち。
昔のものをそのまま収録するのでなく、新たに今の声を聞かせてくれる明菜さんに感謝。

新曲「落花流水」もすごくいい。
久しぶりの松本隆さんの詩で「愛撫」を聴いたときのあの感動がよみがえる。
最近の「赤い花」「初めて出逢った日のように」も明菜さんにぴったりの楽曲だと思う。

これだけの歌唱力がある明菜さん。
まだまだ色んな曲が歌えると思うので、これからもっと色んな曲に挑戦してほしいと思った。



2006年02月10日(金) CHAGE & ASKA CONCERT TOUR 2004 TWO-FIVE

CHAGE&ASKA25周年ツアー2004年12月名古屋でのコンサートのDVD。
私は2004年10月に四日市でこのツアーのコンサートを見た。

DVDはオープニングムービーから始まった。
ああ、なんとなく見たことがあるなと思った。
ちゃげあすの最近のコンサートはいつもオープニングムービーがあり、
ファンはみな釘つけになる。
そして、その映画が終りそうになるときにオーバーラップするようにコンサートに切り替わっていく。
この、映画からコンサートに切り替わる瞬間にいつもこたえられない味がある。
映画に釘付けになり、みなが笑っている時に突然コンサートが始まる。
この瞬間の興奮は不思議なハイテンションだ。

曲は「熱風」「21世紀」など古い曲も歌われた。
20年ほどまえにリアルタイムで聴いていた「21世紀」と今聴く「21世紀」は私の中では違う曲になっている。
これを聴いていると「ああ、飛鳥は夢をかなえたんだなあ。」と思う。
チャゲの「NとLの野球帽」も改めていい曲だと思った。
「僕はこの瞳で嘘をつく」「YAH! YAH! YAH!」はいつもみてパワフルだ。
飛鳥の声は3時間ノンストップで歌ってもつぶれることがない。
時々、声がかすれることもあるが、その後はまた戻っている。
あのかすれ具合もプロとして計算して歌っているのかなとか思ったりする。
ファンにとっては時々きくかすれた声もとても魅力的で、ライブに来て良かった!と思ったりする。
CDではいつも完璧な歌唱しか聴くことができないので、コンサートでの小さな変化がうれしい。
ロックありアコースティックあり、アカペラあり、飛鳥のぎこちないおしゃべりとチャゲの能天気な面白さ、そして飛鳥の心からの強烈なメッセージと
CHAGE&ASKAのコンサートは中身が濃すぎるほど濃い。
このコンサートで飛鳥は
「心を伝える事」
「この世に音楽が存在する事に感謝したい」ということを強調していたようだった。
私もまったく同感だ。

「PRIDE」を越える歌を飛鳥はこれから作るのだろうか。
それとももう「PRIDE」を越える歌を飛鳥は作ったと思っているのだろうか。
どっちかなあ。私にはわからない。
デビュー前からずっとチャゲ&飛鳥を見つづけているファンとしては、ひたすらその声を大切にと願い、チャゲとの絶妙で自然なアンバランスをこれからも楽しみにしている。



2006年02月08日(水) 「Vocalist」  徳永英明  2005.9.14

徳永英明さんが他のアーティストの歌を歌うカバーアルバム。
「時代」「ハナミズキ」「駅」「異邦人」「シルエット・ロマンス」など色々。
私は最初ラジオから徳永さんの歌う「卒業写真」を聞いて、
男性の声で聞く「卒業写真」もいいなあと思った。
今回のアルバムは全曲女性アーティストの曲ということで、しかし全部徳永さんの歌いやすいようにアレンジされていて、とてもすんなりと聞ける。

実は私は徳永さんの曲では「I love you」という曲が一番好きで、
この曲は声といい息継ぎといい限界まで力を振り絞って歌っている。
酸欠になりそうな歌でとても普通の人には歌えないと思う。
あの頃の徳永さんは無理をして苦しかったのかもしれません。

今は自分の好きな歌を心を込めてゆったりと歌っているので、聞いているこちらも力まずにその世界にじんわりと浸ることができる。
特に「ハナミズキ」がいい。
他人の作った曲とはいえ魂がこもっていると思う。
「君と好きな人が100年続きますように」という歌詞が心にしみわたってくる。
アレンジが控えめでじゃまなものは何もない。
徳永さんの声だけが輝いているようだ。

徳永さん、病気を克服して、元気になってまた歌えるようになって本当に良かった。
無理せずに好きな歌を歌って下さい。
もともとすごく歌の上手い歌手なのだから、前のような無理をせずにずっと歌いつづけてください。
次のオリジナルも期待して待っていますから。


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